JP5801599B2 - 建築物 - Google Patents
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このうち、建築物の地業部構造については、例えば特開平9−273160号公報に開示されているように、発泡樹脂(発泡スチロール)より成る人工地盤材を敷設し、その上にコンクリート材を設けた構造が考案されている。
また、発泡樹脂人工地盤材が排水性であることから、降雨により土中水位が上昇すると、人工地盤材に大きな浮力が生ずる。建物部の建築完了後は、建物部の荷重により人工地盤材が押さえつけられるため問題はないが、地業部の施工中に降雨があると問題が生ずる。即ち、敷設した発泡樹脂人工地盤材が土中水位上昇により浮き上がってしまい、施工不能になってしまうことがある。このため、排水ポンプで常時排水して土中水位が上がらないようにしたりする等の手間が生じる。
人工地盤は、通水性の開口を有し、増水時に内部に水が浸入する構造のブロックを多数並べて形成されたものであり、
凹部は、建物部の荷重に応じて地盤置換をすべき多数の箇所にそれぞれ設けられているとともに、各凹部はそれぞれ離間して設けられており、各凹部には、水平方向では一個のみのブロックが配置されており、
各凹部は、鉛直方向が軸方向である円筒形であり、前記各ブロックは、この円筒形の空間を占める形状を有しているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記基礎部は布基礎を含んでおり、前記多数の凹部の少なくとも一つは布基礎の直下の位置を含んでいて、この位置に前記ブロックが配置されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記建物部は、柱を含んでおり、前記多数の凹部の少なくとも一つは柱の直下の位置を含んでおり、この位置に前記ブロックが配置されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1乃至3いずれかの構成において、前記基礎部は、底面において下方に突出した突出部を有しており、前記ブロックは、中央部が突出部の直下の位置に位置するよう配置されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、地表面から所定の深さ掘り下げることで形成された凹部内を占めるよう設けられた人工地盤と、人工地盤の上に施工された基礎部と、基礎部の上に構築された建物部とから成る建築物であって、
人工地盤は、通水性の開口を有し、増水時に内部に水が浸入する構造のブロックを多数並べて形成されたものであり、
凹部は、一個のみのブロックが入る幅であって建物部の荷重に応じて地盤置換をすべきラインに沿って溝状に形成されており、
多数のブロックは、凹部の幅方向には一個のみ設けられ凹部が延びる方向にのみ連なって詰めて並べられており、
多数のブロックは発泡樹脂以外の樹脂製であり、これらブロックの少なくとも一つは、内部に金属製の補強用の支柱を有しているという構成を有する。
まあ、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、地表面から所定の深さ掘り下げることで形成された凹部内を占めるよう設けられた人工地盤と、人工地盤の上に施工された基礎部と、基礎部の上に構築された建物部とから成る建築物であって、
人工地盤は、通水性の開口を有し、増水時に内部に水が浸入する構造のブロックを多数並べて形成されたものであり、
凹部は、建物部の荷重に応じて地盤置換をすべき多数の箇所にそれぞれ設けられているとともに、各凹部はそれぞれ離間して設けられており、各凹部には、水平方向では一個のみのブロックが配置されており、
多数のブロックは発泡樹脂以外の樹脂製であり、これらブロックの少なくとも一つは、内部に金属製の補強用の支柱を有しているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記多数のブロックは、ステンレス製もしくはアルミ製又は鋳物であるという構成を有する。
図1は、第一の実施形態に係る建築物の正面断面概略図である。図1に示す建築物は、地表面GLから所定の深さ掘り下げることで形成された凹部内を占めるよう設けられた人工地盤1と、人工地盤1の上に施工された基礎2と、基礎2の上に構築された建物部3とから成っている。
人工地盤1は、敷地地盤の軟弱性を改善するために施工されるものであり、いわゆる地盤改良にかかるものである。基礎2の下の敷地地盤を軽量な人工地盤材で置換し、基礎2及び建物部3による上載圧を軽減して不同沈下等を防止するものである。図2及び図3を使用して、本実施形態における人工地盤の構造について詳しく説明する。図2は図1に示す人工地盤1の正面断面概略図、図3は人工地盤1の平面概略図である。
ブロック5は、前述したようにポリプロピレンのような樹脂製であり、射出成型のような形成法によって製造されたものとなっている。ブロック5は、水平な姿勢とされるベース部51と、ベース部51から垂直に延びるよう形成された脚部52とから成っている。ベース部51は、全体としては正方形の板状である。ベース部51には、軽量化及び通水のため、多くの開口50が形成されている。
各脚部52は、全体としてはほぼ角柱状の部位である。但し、各脚部52の内部は軽量化のため空洞になっている。各脚部52は、ベース部51につながった部分で最も断面積が大きく、ベース部51から遠ざかるにしたがって徐々に小さな断面積となっている。即ち、正面から見ると台形状となっている。
各脚部52の高さは皆同じである。各脚部52の上端面には、嵌め込み用の突起(以下、嵌め込み突起)53が形成されている。嵌め込み突起53は、上側に位置させる別のブロック5との組み合わせのための部位である。
また、各脚部52の上端面には、嵌め込み用の孔(以下、嵌め込み孔)54が形成されている。嵌め込み孔54は、嵌め込み突起53が嵌め込まれる孔である。嵌め込み孔54も、各上端面に二つずつ設けられている。嵌め込み孔54は、平面視で見た場合、斜め右上から斜め左下の方向の対角線上に設けられている。即ち、各脚部52の上端面において、各嵌め込み孔54は各嵌め込み突起53と線対称に配置されている。
ブロック5は、後述するように軽量人工地盤材料として地盤置換に用いられるものであり、必要な強度が確保される範囲でできる限り軽量とされる。また、ブロック5は、人が持ち運べるという意味でも軽量とされる。具体的には、ブロック5は、一個につき6kg〜8kg程度の重量である。
水平方向のブロック5の連結には、連結具6が用いられる。連結具6は、図5(2)に示すように、プレート部61と、プレート部61から直角に突出するよう設けられた差込突起62とから成る形状である。プレート部61は長方形であり、差込突起62は下方に突出するように設けられている。また、差込突起62は 長手方向に二つ設けられている。
水平方向にブロック5を連結する場合、図5(1)に示すように、二つのブロック5を詰めて並べ、各角部が隣接するようにする。そして、連結具6で各角部を連結する。即ち、詰めて並べた二つのブロック5の各差込孔57に各差込突起62を差し込む。差し込み突起62の離間間隔は、詰めて並べた二つのブロック5の差込孔57の離間間隔と一致している。
側壁プレート12は、ブロック5と同じ材質であり、例えばポリプロピレン製である。図示は省略するが、側壁プレート12の上端面及び下端面には、ブロック5のベース部51に差し込まれる突起が設けられている。各ブロック5のベース部51には、脚部52が突出する側の面のうちの側縁付近に側壁プレート12の連結用の差し込み孔が設けられている。上記のように一対のブロック5を脚部を突き合わせて連結する際、左右両側において側壁プレート12を立てた状態で挟み込み、側壁プレート12の突起を上下のブロック5の各差し込み孔に差し込む。これにより、左右に側壁プレート12を固定した状態でブロック5が積み上げられる。側壁プレート12の幅(立てて配置した際の高さ)は、ブロック5の脚部の高さの丁度2倍となっている。ブロック連結体11は、このようにして各上下のブロック5において左右に側壁プレート12が挟み込まれている。側壁プレート12は、各上下のブロック5において設けられており、したがって側壁プレート12も各上下のブロック5と同様に一列にのみ連なっている。
ブロック連結体11は、軽量であるにもかかわらず建築物の人工地盤1を構成するものとして充分な強度を持つものとなっている。一例として強度を示すと、例えば図4に示すような構成のブロック5の場合、一つのブロック5としては、30kN〜70kNまでの荷重に耐えられるものである。このようなブロック5を脚部52を突き合わせて上下に重ね合わせ、160kN/m2までの荷重に耐えられるようにする。
尚、上記の例では二段であるが、三段、四段、又はそれ以上の段のブロック5を上下に重ねる場合もある。三段以上重ねる場合、ベース部51同士を接触させてブロック5を重ねることになるが、この際、ベース部51に突起と嵌め込み孔とが設けられたものを使用し、一方のブロック5の突起が他方のブロックの嵌め込み孔に差し込まれるようにして水平方向のずれを防止する。
緩衝プレート15は、上側の基礎2との緩衝のための部材である。多くの場合、緩衝プレート15の上には、基礎2を構成する捨てコンクリート層(ベタ基礎)が施工される。
緩衝プレート無しに捨てコンクリート層を直接施工しても良いのであるが、ブロック5が開口を多く有するため、そのまま捨てコンクリートを施工するのが難しい場合がある。緩衝プレート15は、この点を考慮したものである。したがって、緩衝プレート15は特に開口を有しない板状である。尚、基礎2は、ベタ基礎とベタ基礎に立設した布基礎から成っており、その上に建物部3が構築されている。
凹部の形状及び位置即ちブロック5を一列にのみ連ねていく形状及び位置(人工地盤の形状及び施工位置)は、建物部3の荷重に応じて地盤置換をすべき形状及び位置ということになる。多くの場合、基礎2は布基礎(図3に点線で表し、符号21で示す)を含み、布基礎21の形状及び位置は、建物部3の荷重の分布に応じて設計される。したがって、典型的には、凹部は布基礎21の形状及び施工位置に沿って設けられ、布基礎21の形状及び施工位置に沿ってブロック5が一列にのみ配設される。図3に示すものは、この例である。但し、布基礎21が存在しない位置においても地盤置換をする必要が生じる場合もある。例えば、布基礎21は存在しないが、その場所が局所的に地盤が弱くて地盤置換をする必要がある場合が挙げられる。したがって、布基礎21の施工形状及び位置と人工地盤の形状及び施工位置とは一致しない場合がある。さらに言えば、建物部3の荷重分布においてそれほど荷重が存在しない場所であっても、その直下の位置の地盤が局所的に弱い場合には、その場所で地盤置換をする必要がある場合があるから、建物部3の荷重分布に応じた箇所で無い箇所に人工地盤が設けられる場合もある。
図6は、「一列にのみ」について説明した参考図である。図3に示すように、本実施形態においては、多数のブロック5は、一列に連なって配置されたものである。より正確には、一列にのみ連なって配置されたものである。「一列にのみ」とは、列が延びる方向には詰めて並べられているが、複数列接触して設けられていないということである。即ち、図6(1)に示すように例えば二列が接触して設けられている場合は排除されるということである。三列、四列……についても同様で、横方向(並列に並ぶ方向)接触している構成は、「一列にのみ」には該当しない。一方、図6(2)に示すように、複数列ではあるが、各列が離間している場合(並列方向では接触していない場合)は、「一列にのみ」に該当する。
上述したように、凹部は狭い溝状であり、そこを埋めるようにして人工地盤1が一列のみで施工される。上下に重ねられて一列にのみ連なった多数のブロック5より成る構造物(以下、説明の都合上、ブロック連結体と呼ぶ)11は、図5に示すように透水シート14で覆われている。透水シート14は、ブロック連結体11の上下左右を覆っている。透水シート14は、ブロック連結体11の内部への水の浸入を許容しつつ土砂等が入らないようにするためのものである。
本実施形態のような人工地盤を使用した地盤置換の作用については、特開2008−231900号に詳説されている。ここに示されたように、地盤置換は、地盤を掘り下げる深さをd(m)、建築物の総荷重(人工地盤を含む)Wによる接地圧をP(kN/m2)、その地盤の地耐力をqa(kN/m2)、その地盤の土の単位体積当たりの重力をγ(kN/m3)としたとき、
d≧(P−qa)/γ
となるようにし、沈下を防止する技術である。即ち、接地圧が地耐力を上回る分だけ先行上載圧dγを取り除き、それによって沈下を防止する技術である。
地耐力が低い場合に生じる建物部3の沈下は、不均等に生じる場合即ち不同沈下の場合に問題となる。同沈下は、ある程度までは許容される。基礎2や建物部3は、ある種の剛体であるから、荷重が集中しているとか相対的に地盤が弱いとかの側が下がり、それとは反対側が浮いたような状態となる。したがって、建物部3の周縁に沿って地盤置換をしていくことが好ましい一つの構造と言える。図3に示す例もこの例であり、布基礎は建物部3の周縁に沿って施工され、ブロック連結体11も周縁に沿って延びた構造となっている。
この他、荷重が集中するという意味では、柱や壁の施工箇所は地盤に対して荷重が集中するということができる。したがって、柱や壁の施工箇所の直下の位置を含むようにしてブロック連結体が延びるようにすることが好ましい。布基礎は、通常、柱や壁の施工箇所の直下の位置に設けられるものであり、図3に示す例はこの構成も満足している。
図7に示すように、この実施形態では、人工地盤は、布基礎21に沿ってその直下の位置に延びてはいるものの、これに加え、布基礎21の直下の位置ではない位置にも延びた形状となっている。即ち、図7の紙面上、上端の布基礎の直下位置と下端の布基礎の直下位置をつなぐようにして一列のみのブロック連結体で形成された人工地盤が設けられている。以下、この位置でのブロック連結体の列からなる人工地盤を、説明の都合上、「追加列」と呼び、図7中に符号501で示す。追加列501は、図7に示すように、建物部3の施工エリアの中心よりもやや右側の位置に施工されている。この位置に、溝状の凹部が追加して形成され、そこに追加列501が配設されている。構造自体は、図2に示すものと同じである。
いずれにしても、このように追加列を施工することで、建物部3の荷重分布とは直接関係がない部分において適宜地盤を補強することができ、不同沈下をより防止した構造として最適なものとなる。
まず、建築物を建築する敷地を地表面GLから溝状に掘り下げ、凹部8を形成する(図8(1))。掘り下げる水平方向の形状(溝の形状)は、図3に示す形状である。掘り下げる深さは、前述した式を参照し、十分な地盤置換効果が得られる深さとされる。そして、凹部8の幅は、一個のブロック5の幅よりも少し広い幅とされる。
次に、掘り下げて形成した溝状の凹部8の底面や側面をならして整地し、突き固める。そして、凹部8の底面に砂利等13を敷き詰めて突き固めた後、後でブロック連結体を覆えるように透水シート14で凹部8内に敷いておく(図8(2))。
その後、透水シート14でブロック連結体11を全体に覆い、必要に応じて透水シート14の端同士を貼り合わせする等した後、凹部8の両側壁とブロック連結体11との間の隙間に砂利等13を充填する。その後、透水シート14で覆われたブロック連結体11の上に緩衝プレート15を配置し、緩衝プレート15の両側にも砂利等13を充填すると、人工地盤の施工は完了である。その後、基礎工事として捨てコンクリート層を施工し、その上に布基礎を施工した後、建物部を施工する。
ブロック連結体11内に自由に水が浸入できる点は、軟弱地盤における施工の点で特に有利な構造となっている。即ち、発砲ブロック5を並べることで人工地盤とした場合、発泡樹脂ブロック5自体に通水性が無く、人工地盤が全体としては排水性であるため、大雨などで地盤中に大量の水が浸入して地中水位が上がった場合、水が地表面にまで達してしまう(冠水してしまう)ことになり易い。一方、本実施形態の人工地盤1によれば、ブロック連結体11中に水が自由に浸入するので、地盤中の水位上昇が緩和され、冠水にまで達する可能性が低減される。
さらに、人工地盤は、一列のみから成るブロック連結体11によって構成されているので、ブロック5の使用量が少なくなり、資材コストが安くできる。そして、凹部はこのブロック連結体11を配設する幅で形成されているので、凹部形成のための敷地の掘り下げ量が非常に少なくて済む。掘り下げ量が少なくて済むということは、施工に要する手間(人工)が少ないのでこの点で施工コストが安くなる他、残土量も少なくなるので残土処理に要するコストも安くなる。これらを含めると、本実施形態の構成では、ブロック5を建物部3の施工エリア全体に敷き詰める構成に比べて格段のコスト安となる。
図9(1)には、全面置換の場合の接地圧軽減効果が示されている。一般に、荷重Wの構築物(ここで建物部3と基礎2との総重量)を地盤の上に構築した場合、荷重によって地盤内に発生する鉛直方向の応力分布(応力が等しくなる点を結んだ線)は球根状となり、応力球根と呼ばれる。
加えて、図9(2)に示す構造では、非配置領域の土壌は、両側が人工地盤1で挟まれており、人工地盤1で拘束された状態となっているため、外側に向けて崩れにくくなっている。このため、不同沈下がより生じにくい構造になっている。
図10は、第二の実施形態に係る建築物の主要部の構成を示した平面概略図である。第二の実施形態の建築物は、人工地盤1の形状及び施工位置が第一の実施形態と異なっており、他の構成は基本的に同じである。即ち、本実施形態では、人工地盤1は、離間的に設けられている。より具体的に説明すると、人工地盤1のための凹部は、建物部の荷重に応じて地盤置換をすべき多数の箇所にそれぞれ設けられている。そして、各凹部はそれぞれ離間して設けられており、各凹部には、水平方向では一個のみのブロックが配置されている。
端板部522にも通水用の開口50が形成されている。また、端板部522には、同様に嵌め込み突起53と嵌め込み孔54が形成されている。嵌め込み突起53は、脚部52の中心と同心の円周上に等間隔(90度間隔)で四つ形成されている。嵌め込み孔54も、同一の円周上に90度間隔で四つ形成されており、嵌め込み突起53から少しずれた位置に配置されている。
上記のような構造を有する人工地盤を施工する場合、同様にまず地盤を設定された箇所において掘り下げて凹部を形成する。この際、凹部は離散的に多数形成される。凹部の形成は、重機で行っても良いが、小型のボーリングマシーンを現場に持ち込んで使用すると好適である。凹部の開口の直径は、例えば0.5〜1m程度である。
さらに、凹部を離間的に多数形成し、各凹部内に水平方向では1個のみのブロック5を設けた構造であって、必要な箇所で最小限の地盤置換をした構造であるので、掘り下げ量が少なくて残土量も少なくなる他、ブロック5の使用量も少なくすることができる。この効果は、第一の実施形態に比べてより顕著であり、さらにコストを安くできる。
地盤置換をしない場合の通常の基礎及び建物部からなる建築物の場合、基礎及び建物部から成る荷重の上載圧により、地中に大きな応力球根が生じる。この際、基礎(べた基礎や布基礎)は建物部と結合していて、基礎及び建物部は全体として剛体となるため、地震が発生した際、地震の揺れに同期して共振する共振現象が発生することがある。共振現象が発生すると、基礎や建物部に大きな曲げモーメントが生じ、これにより地盤に対して(地中において)大きな偏心応力が生じる。この結果、建物部が倒壊しないまでも、不同沈下のような建物部3の傾きやひび割れ等が生じる恐れがある。
図14は、本願発明の第三の実施形態における人工地盤の正面断面概略図である。図14に示す実施形態では、各ブロック5は発泡樹脂以外の樹脂製であり、例えばポリプロピレン製である。これらブロック5の少なくとも一つは、内部に金属製の補強用の支柱を有している。この第三の実施形態は、第一の実施形態において支柱7を設けた構成となっている。
図15(1)に示すように、支柱7には、上端と下端にそれぞれ切り込み71が形成されている。切り込み71は、上端から軸方向に延びるスリット状である。切り込み71は、上端下端でそれぞれ四つずつ形成されており、90度間隔である。各切り込み71の周方向の位置は、上端と下端で同じ位置となっている。各支柱7の高さは、ブロック5の脚部の高さの2倍に相当している。
支柱7の位置は、ブロック5の中央ではなくとも良い。例えば、ベース部51が正方形で脚部52がベース部51の中央に設けられているブロック5の場合、対角線上に中心から等距離の位置に四つ支柱7が配置される構成が考えられる。
第二の実施形態においても、金属製の支柱で補強した構造とすることは可能である。例えば、二重円筒状の脚部において、中央の円筒状空間(内側円筒部内の空間)を大きくしておき、中心軸上に支柱7を配置する構成とすることが考えられる。
また、凹部を部分的に深く掘り下げて深い位置まで地盤置換をした構造とすることによって地下水脈まで達するようブロック5を積層した構造とすることも考えられる。以下、このような構造を有する実施形態の建築物について説明する。図16は、本願発明の第四の実施形態の建築物の主要部を示した正面断面概略図である。
そして、深掘部における各ブロックの中心を貫通するようにして内部取水管9が設けられている。基礎2には、内部取水管9に連通する取水用配管23が設けられている。水を利用する場合、ホースなどを取水用配管23に連結し、ポンプでくみ上げる等して利用する。この実施形態では、地盤置換をしつつ地下水のくみ上げ利用が可能となっており、一石二鳥的な効果が得られる。深掘部は、第一の実施形態における「一列にのみ」の構成のうちの特定の箇所に設定しても良いし、第二の実施形態における礎石方式において、特定の箇所を選択して凹部の深さを深くしブロック積層体16の積み上げ数を多くして深掘部としても良い。
即ち、図17に示すように、基礎部は底面において下方に突出した突出部を有している。この例では、捨てコンクリート22が角の部分において下方に突出した突出部221を有している。但し、布基礎のみから成る基礎部において布基礎の角の部分の突出部221が設けられる場合もある。
この第五の実施形態は、人工地盤1としては、図11に示す第二の実施形態と同様のものが使用されている。図17に示すように、ブロック5は、中央部が突出部221の直下の位置に位置するよう配置されている。
図17に示すような構造の基礎部は、主として突出部221の部分を通して建物部の荷重が地盤にかかってくる。したがって、この突出部221を十分に支えるよう、ブロック5の中心部が突出部221の直下の位置に位置させることが好ましい。図2に示す第一の実施形態の構造においても、基礎部に突出部がある場合、同様にブロック5の中心部が突出部の直下の位置に位置することが好ましい。
11 ブロック連結体
12 側壁プレート
13 砂利等
14 透水シート
15 緩衝プレート
16 ブロック積層体
2 基礎
3 建物部
5 ブロック
51 ベース部
52 脚部
6 連結具
7 支柱
8 凹部
Claims (7)
- 地表面から所定の深さ掘り下げることで形成された凹部内を占めるよう設けられた人工地盤と、人工地盤の上に施工された基礎部と、基礎部の上に構築された建物部とから成る建築物であって、
人工地盤は、通水性の開口を有し、増水時に内部に水が浸入する構造のブロックを多数並べて形成されたものであり、
凹部は、建物部の荷重に応じて地盤置換をすべき多数の箇所にそれぞれ設けられているとともに、各凹部はそれぞれ離間して設けられており、各凹部には、水平方向では一個のみのブロックが配置されており、
各凹部は、鉛直方向が軸方向である円筒形であり、各ブロックは、この円筒形の空間を占める形状を有していることを特徴とする建築物。 - 前記基礎部は布基礎を含んでおり、前記多数の凹部の少なくとも一つは布基礎の直下の位置を含んでいて、この位置に前記ブロックが配置されていることを特徴とする請求項1記載の建築物。
- 前記建物部は、柱を含んでおり、前記多数の凹部の少なくとも一つは柱の直下の位置を含んでおり、この位置に前記ブロックが配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の建築物。
- 前記基礎部は、底面において下方に突出した突出部を有しており、前記ブロックは、中央部が突出部の直下の位置に位置するよう配置されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の建築物。
- 地表面から所定の深さ掘り下げることで形成された凹部内を占めるよう設けられた人工地盤と、人工地盤の上に施工された基礎部と、基礎部の上に構築された建物部とから成る建築物であって、
人工地盤は、通水性の開口を有し、増水時に内部に水が浸入する構造のブロックを多数並べて形成されたものであり、
凹部は、一個のみのブロックが入る幅であって建物部の荷重に応じて地盤置換をすべきラインに沿って溝状に形成されており、
多数のブロックは、凹部の幅方向には一個のみ設けられ凹部が延びる方向にのみ連なって詰めて並べられており、
多数のブロックは発泡樹脂以外の樹脂製であり、これらブロックの少なくとも一つは、内部に金属製の補強用の支柱を有していることを特徴とする建築物。 - 地表面から所定の深さ掘り下げることで形成された凹部内を占めるよう設けられた人工地盤と、人工地盤の上に施工された基礎部と、基礎部の上に構築された建物部とから成る建築物であって、
人工地盤は、通水性の開口を有し、増水時に内部に水が浸入する構造のブロックを多数並べて形成されたものであり、
凹部は、建物部の荷重に応じて地盤置換をすべき多数の箇所にそれぞれ設けられているとともに、各凹部はそれぞれ離間して設けられており、各凹部には、水平方向では一個のみのブロックが配置されており、
多数のブロックは発泡樹脂以外の樹脂製であり、これらブロックの少なくとも一つは、内部に金属製の補強用の支柱を有していることを特徴とする建築物。 - 前記多数のブロックは、ステンレス製もしくはアルミ製又は鋳物であることを特徴とする請求項1乃至4記載の建築物。
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