JP5800584B2 - 現像剤担持体、その製造方法及び現像装置 - Google Patents
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p及びrは、各々独立して4以上12以下の整数を示し、x及びyは、各々独立して0または1を示す。*2は、式(1)中の酸素原子への結合部位を示し、*3は、式(1)中のケイ素原子への結合部位を示す。
〔1〕式(9)及び式(10)で示されるモノマーを重合させてアクリル系重合体を得る工程(1)、
〔2〕式(11)で示される加水分解性シラン化合物を加水分解縮合させる工程(2)、
〔3〕前記工程(1)で得られたアクリル系重合体および前記工程(2)で得られた加水分解縮合物を含む塗工液の塗膜を基体上に形成する工程(3)、
〔4〕前記塗膜に含まれる、前記加水分解縮合物中のR47に由来するエポキシ環を開裂させて該加水分縮合物の重合物を得る工程(4)、
〔5〕前記塗膜に含まれる、前記加水分解縮合物もしくはその重合物と、前記アクリル系重合体とを脱水反応により結合させて前記塗膜を硬化させ、前記基体上に樹脂層を形成する工程(5)。
本発明に係る現像剤担持体は、基体及び表面層としての樹脂層を有する現像剤担持体であって、該樹脂層が式(1)で示されるユニットを有する変性シリコーン樹脂を含有している。
式(1)中、R1及びR2は、各々独立して下記式(2)乃至(5)のいずれかを示す。
p及びrは、各々独立して4以上12以下の整数を示し、x及びyは、各々独立して0または1を示す。*2は、式(1)中の酸素原子への結合部位を示し、*3は、式(1)中のケイ素原子への結合部位を示す。
変性シリコーン樹脂は、式(7)で示される構成単位を有し、且つ、分子内にSi−O−Mの結合を有していることが好ましい。
式(1)で示される変性シリコーン樹脂は、式(6a)及び(6b)で示されるユニットを有するアクリル樹脂成分によって変性されている。
本発明の樹脂層には、本発明に係る変性シリコーン樹脂を含有させたことによる機能を阻害しない範囲において、他の樹脂や導電性粒子、表面に凹凸を形成する粒子等を含有させてもよい。
基体としては、円筒状部材、円柱状部材、ベルト状の部材が挙げられる。基体の材質としてはアルミニウム、ステンレス鋼、真鍮の如き非磁性の金属又は合金が挙げられる。
本発明に係る現像剤担持体は、例えば下記の反応工程によって得ることができる。
〔1〕式(9)及び式(10)で示されるモノマーを重合させてアクリル系重合体を得る工程(1)、
〔2〕式(11)で示される加水分解性シラン化合物を加水分解縮合させる工程(2)、
〔3〕前記工程(1)で得られたアクリル系重合体および前記工程(2)で得られた加水分解縮合物を含む塗工液の塗膜を基体上に形成する工程(3)、
〔4〕前記塗膜に含まれる、前記加水分解縮合物中のR47に由来するエポキシ環を開裂させて該加水分縮合物の重合物を得る工程(4)、
〔5〕前記塗膜に含まれる、前記加水分解縮合物もしくはその重合物と、前記アクリル系重合体とを脱水反応により結合させて前記塗膜を硬化させ、前記基体上に樹脂層を形成する工程(5)。
工程(1)は、式(9)及び式(10)で示されるモノマーを重合させる工程である。この工程によって、本発明における変性シリコーン樹脂中に含まれるアクリル樹脂成分の原料となるアクリル系重合体を合成することができる。このアクリル系重合体は例えば、ヒドロキシル基変性アクリル系モノマーと第4級アンモニウム塩基を有するアクリル系モノマーのラジカル重合反応により製造することができる。合成されたアクリル系重合体は式(16)および式(6b)で示されるユニットを有する。
工程(2)は、式(11)で示される加水分解性シラン化合物を加水分解縮合させる工程である。水及びアルコールの存在下で加水分解縮合反応行うことによって、加水分解縮合物を合成することができる。
WR=水/{加水分解性化合物(11)+加水分解性化合物(20)}
水の添加量が上記範囲内であれば、合成時の縮合の程度を制御し易くなる。また縮合速度を制御し易くなる。また上記範囲内であれば、エポキシ基が開環しないpH領域において合成を行えるので好ましい。
工程(3)は、前記工程(1)で得られたアクリル系重合体および工程(2)で得られた加水分解縮合物を含む塗工液の塗膜を基体上に形成する工程である。
工程(4)は、前記塗膜に含まれる前記加水分解縮合物中のR47に由来するエポキシ環を開裂させて該加水分解縮合物の重合物を得る工程である。即ち、工程(4)においては、塗膜中の加水分解縮合物の重合が進行する。加水分解縮合物を重合させるためには、活性エネルギー線を照射することが好ましい。活性エネルギー線照射により、式(11)に含まれるカチオン重合可能な基R47は開裂し、式(11)、または更に式(20)の化合物を架橋させることで硬化反応が促進され、樹脂層の耐久性が向上する。
紫外線積算光量[mJ/cm2]=紫外線強度[mW/cm2]×照射時間[s]
紫外線の積算光量の調節は、照射時間や、ランプ出力や、ランプと被照射体との距離で行うことが可能である。また、照射時間内で積算光量に勾配をつけてもよい。
工程(5)は、前記塗膜に含まれる加水分解縮合物もしくはその重合物とアクリル系重合体とを脱水反応により結合させて塗膜を硬化させ、基体上に樹脂層を形成する工程である。この脱水反応には、熱風乾燥炉、赤外線ヒーターの如き公知の加熱装置が好適に利用可能である。加熱温度を100℃以上、170℃以下として処理することが好ましい。上記の温度範囲とすることで、溶媒の揮発と同時に脱水反応を進行させることができる。
本発明に係る現像装置は、トナー粒子を有する負帯電性の現像剤と、該現像剤を収容している容器と、該容器に貯蔵された該現像剤を担持搬送するための現像剤担持体と、現像剤層厚規制部材とを有する。そして、該現像剤層厚規制部材により該現像剤担持体上に現像剤層を形成しながら該現像剤担持体上の該現像剤を静電潜像担持体と対向する現像領域へ搬送し、該静電潜像担持体の静電潜像を該現像剤により現像し、現像剤像を形成するものである。そして、該現像剤担持体が、上記した本発明に係る現像剤担持体である。
現像剤は、特に限定されるものではなく、使用される現像装置に応じて適宜選択できる。例えばバインダー樹脂に、着色剤、荷電制御剤、離型剤、又は無機微粒子を配合したものである。バインダー樹脂としては、一般に公知の樹脂が使用可能であり、例えば、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
以下に本発明に関わる物性の測定方法及び分析方法について説明する。
熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析(GC/MS)装置 Voyager(商品名、サーモエレクトロン社製)を使用し、アクリル系重合体のポリマー構造を分析した。なお、測定条件は、熱分解温度:600℃、カラム:HP−1(15m×0.25mm×0.25μm)、Inlet:温度300℃、Split:20.0、注入量:1.2ml/min、昇温:50℃(4min)−300℃(20℃/min)とした。測定サンプルは、アルミシート上にアクリル系重合体を塗布し、紫外線照射(波長254nm、積算光量9000mJ/cm2)、120℃、30分で硬化させ、膜厚7乃至20μmの薄膜を形成し、薄膜を切り取ったものを使用した。
核磁気共鳴(NMR)装置 JMN−EX400(商品名、日本電子株式会社製)を使用し、29Si−NMRによりシリコーン樹脂成分の構造を分析した。測定サンプルは、現像剤担持体の樹脂層の中央部及び左右両端近傍を削り取った3サンプルを使用した。
フーリエ変換赤外分光分析(FT−IR)装置 FT−IR8300(商品名、島津製作所)を使用し、樹脂層のSi−O−M結合及びSi−O−Ta結合の有無を解析した。測定サンプルは、現像剤担持体の樹脂層の中央部及び左右両端近傍を削り取った3サンプルを使用した。
フーリエ変換赤外分光分析(FT−IR)装置 FT−IR8300(商品名、島津製作所)を使用し、シリコーン樹脂成分とアクリル樹脂成分の結合であるSi−O−C結合の有無を解析した。測定サンプルとしては、現像剤担持体の製造過程において、工程(4)の紫外線照射後の樹脂層を削り取ったもの(サンプル1)、および、その後の工程(5)の加熱処理後の樹脂層を削り取ったもの(サンプル2)の2種類を用いた。両サンプルのSi−O−C結合のピーク(1050cm−1近傍)を定量し、その差分からシリコーン樹脂成分とアクリル樹脂成分の結合であるSi−O−C結合の有無を判定した。尚、各サンプルは樹脂層の各10箇所をから採取し、測定した。
現像剤担持体表面の算術平均粗さRaは、JIS B0601−2001に準拠し、表面粗さ計 サーフコーダーSE−3500(商品名、株式会社小坂研究所製)を用いて測定した。測定条件は、カットオフ0.8mm、評価長さ4mm、送り速度0.5mm/sとし、長手方向中央部及び両端の3箇所、周方向に120度間隔で3箇所の計9箇所について測定し、その平均値を当該試料の算術平均粗さRaとした。
防振台の上に設置したデジタル寸法測定器:LS−7070M(装置名、株式会社キーエンス製)を用いて測定を行った。樹脂層形成前および形成後の現像剤担持体について、それぞれ長手方向に対し30分割して30箇所測定し、更に現像剤担持体を周方向に90°回転させて30箇所、合計60箇所における、樹脂層形成前の外径d1および樹脂層形成後の外径d2を測定した。そのd2およびd1の平均値の差を樹脂層の膜厚とした。
粒径測定装置 コールターマルチサイザーIII(商品名、ベックマン・コールター社製)を用いて測定した。電解液としては、1級塩化ナトリウムを用いて調整した約1%塩化ナトリウム水溶液を使用した。電解液約100ml中に、分散剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩約0.5mlを加え、さらに測定試料約5mgを加え試料を懸濁させる。試料を懸濁させた電解液は、超音波分散機で約1分間分散処理を行い、前記測定装置により、100μmアパーチャーを用いて、測定試料の体積及び個数を測定し、体積分布及び個数分布を算出した。この結果より、質量平均粒径D4を算出した。
現像剤の平均円形度は、フロー式粒子像分析装置(商品名:FPIA−3000、シスメックス社製)によって、校正作業時の測定及び解析条件で測定した。まず、ガラス製の容器中に予め不純固形物などを除去したイオン交換水約20mlを入れる。この中に分散剤として、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液(コンタミノンN、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.2ml加えた。更に測定試料を約0.02g加え、超音波分散器を用いて2分間分散処理を行い、測定用の分散液とした。その際、分散液の温度が10℃以上40℃以下となる様に適宜冷却した。
画像比率5.5%であるテストチャート上の直径5mm丸部のコピー画像濃度を、反射濃度計(商品名:RD918、マクベス社製)を用いて測定し、10点の平均値を画像濃度とした。
デジタル白色光度計(商品名:REFLECTMETER MODEL TC−6DS、有限会社東京電色製)を用いて測定した。プリントアウト画像の白地部分の白色度と未使用の転写紙の白色度の差からカブリ濃度(%)を算出し、10点の平均値をカブリとした。
画質の評価は1ドットライン画像をプリントアウトした際のラインの再現性とライン周辺部の現像剤の飛び散りをルーペを用いて30倍に拡大し以下の基準に基づき評価した。
A:飛び散りがほとんど発生せず、良好なライン再現性を示す。
B:軽微な飛び散りが見られる。
C:飛び散りが見られるがライン再現性に対する影響は少ない。
D:顕著な飛び散りが見られ、ライン再現性に劣る。
連続プリント後の樹脂層表面をエアーガンで清掃し肉眼で観察すると共に、超深度形状測定顕微鏡(商品名:VK−8500、株式会社キーエンス製)を用いて200倍の倍率下でも観察し、現像剤担持体汚染の程度を以下の基準にて評価した。
A:ほとんど汚染が観察されない。肉眼でも200倍でも汚染が観察されない。
B:肉眼では観察できないが、200倍で観測できる軽微な汚染が部分的に発生している。
C:肉眼では観察できないが、200倍で観測できる軽微な汚染が全体的に発生している。
D:肉眼でもはっきり観察できる融着が部分的に発生している。
E:肉眼でもはっきり観察できる融着が全面に発生している。
4万枚または6万枚の耐久試験終了後の現像剤担持体を現像装置から取り外し、エアブローにて現像剤担持体表面の現像剤を除去した後、前記「(6)現像剤担持体の樹脂層の膜厚」の測定方法と同様の手法で、60箇所において外径d3を測定した。d3およびd2の各々の平均値の差を2で割って現像剤担持体の樹脂層の削れ量とした。
アクリル系重合体の製造例1〜10、縮合物中間体の製造例1〜6、加水分解縮合物の製造例1〜10、アクリル系重合体と加水分解縮合物を混合した合成液の製造例1〜25、及びその他材料(導電性粒子、凹凸付与粒子)、並びに、現像剤の製造例1〜2を説明する。
〔製造例A−1〕
撹拌機、冷却器、温度計、窒素導入管及び滴下ロートを付した4つ口セパラブルフラスコ内で、以下の表1に示す材料を混合し、系が均一になるまで撹拌した。
材料および使用量を表2に示すものとしたこと以外は、製造例A−1の場合と同様にして、アクリル系重合体溶液A−2乃至A−7を得た。
材料および使用量を表2に示すものとしたこと以外は、製造例A−1の場合と同様にして、アクリル系重合体溶液a−8乃至a−10を得た。なお、表2においては溶剤成分の使用量の記載が省略されている。
〔製造例B−1〕
エポキシ基を有する加水分解性シラン化合物としての3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GPTMS)[商品名:KBM−403、信越化学工業株式会社製]11.97g(0.051モル)、ヘキシルトリメトキシシラン(HeTMS)[商品名:KBM−3063、信越化学工業株式会社製]65.25g(0.317モル)を300mlのナスフラスコに入れた。次にエタノール(EtOH)[キシダ化学(株)特級]96.43g、イオン交換水(pH=5.5)11.59gをナスフラスコに追加した。
表4に示した材料及び使用量としたこと以外は、製造例B−1の場合と同様にして縮合物中間体B−2乃至B−4を得た。尚、表4中の左欄の記号は、表5に示す化合物を意味する。
表4に示した材料及び使用量としたこと以外は、製造例B−1の場合と同様にして比較用縮合物中間体b−5を得た。
比較用縮合物中間体b−6としては、シリコンエポキシワニス ES−1001N(商品名、信越シリコーン株式会社製)をそのまま使用した。
〔製造例C−1〜C−4〕
光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩[商品名:アデカオプトマーSP150、(株)ADEKA製]を、メタノールで濃度が10質量%となるように希釈した。次に、各々縮合物中間体B−1乃至B−4の50g分の固形分100質量部に対して、光カチオン重合開始剤3.0質量部となるように、メタノール10質量%希釈重合開始剤を添加した。そして、メタノールで調整し固形分20質量%の最終的な加水分解縮合物C−1乃至C−4を調製した。
上記縮合物中間体B−1を86.85g、チタニウムイソプロポキシドTi(O−iPr)4を10.42g取り、300mlのナスフラスコに入れ、室温で3時間撹拌し、縮合物を得た。そして、得られた縮合物の50g分の固形分100質量部に対して、光カチオン重合開始剤3.0質量部となるように、前述のメタノール10質量%希釈重合開始剤を添加した後、メタノールで調整し固形分20質量%の最終的な加水分解縮合物C−5を調製した。
表6に示す材料及び使用量としたこと以外は、製造例C−5と同様にして加水分解縮合物C−6乃至C−9、および比較用加水分解縮合物c−11を得た。
表6に示す材料及び使用量としたこと以外は、製造例C−1と同様にして比較用加水分解縮合物c−10を得た。
〔製造例D−1〕
アクリル系重合体溶液A−1及び加水分解縮合物C−1を質量比50:50でビーカーに入れ、室温で30分間撹拌し、合成液D−1を調製した。合成液D−1の固形分は30質量%であった。
表7に示すアクリル系重合体及び加水分解縮合物の種類及び比率としたこと以外は、製造例D−1と同様にして合成液D−2乃至D−19、および比較用合成液d−20〜d−25を得た。
現像剤担持体の樹脂層用の導電性粒子及び凹凸付与粒子として以下の表8に示すものを用いた。
〔製造例Z−1〕
下記の表9に示す成分(1)の材料の混合物を還流(温度:146 ℃乃至156 ℃)しているクメン200質量部中に4時間かけて滴下し、クメン還流下で溶液重合を完了させ、減圧下で200℃まで昇温させながらクメンを除去した。
60℃に加温したイオン交換水900質量部に、リン酸三カルシウム3.5質量部を添加し、TK式ホモミキサー(商品名、特殊機化工業製)を用いて、10000rpmにて撹拌し、水系媒体を調製した。
<1.現像剤担持体の製造および評価>
下記の表11に示す各材料を混合し、サンドミル 横型レディーミルNVM−03(商品名、アイメックス社製)(直径1.0mmのガラスビーズを充填率85%)にて分散処理し、塗工液を得た。
現像剤担持体E−1にマグネットローラを組み付け、これを市販のプリンター LASER JET4350(商品名、ヒューレットパッカード社製)のカートリッジに組み込み、現像剤Z−1を使用し、現像装置とした。これを上記プリンターに搭載し、下記の画像評価を行った。現像剤Z−1は、カートリッジ内の現像剤残量が100gとなった時点で補給を行った。
塗工液の材料および硬化反応条件をそれぞれ表12に示す条件としたこと以外は、実施例1と同様にして現像剤担持体E−2乃至E−19、および比較用現像剤担持体e−22乃至e−28を作製した。得られた現像剤担持体の樹脂層の膜厚、算術平均粗さRaを測定した。評価結果を表12に示す。
合成液D−1:100部の代わりに、合成液D−1:50部及びレゾール型フェノール樹脂J−325CA(商品名、DIC株式会社製):50部を用いたこと以外は実施例1と同様にして現像剤担持体E−20及びE−21を作製した。得られた現像剤担持体の樹脂層の膜厚、算術平均粗さRaを測定した。評価結果を表12に示す。
比較例1〜7においては、樹脂層の削れ量が3.0μm以上と大きく、画像濃度の低下、及び現像剤担持体汚染が見られたのに対し、実施例1〜21では、連続プリント後においても、削れ量が1.3μm以下、現像剤担持体汚染も少なく、良好な画像が得られた。
塗工液の組成を以下の表14に示す割合とし、その他は実施例1と同様にして塗工液を得た。また実施例1と同様にして基体に塗工液を塗布し、紫外線照射、加熱処理を行い、現像剤担持体E−29を得た。評価結果を表15に示す。
塗工液の組成をそれぞれ表15に示す割合に変更したこと以外は、実施例1と同様にして現像剤担持体e−30及びe−31を作製した。得られた現像剤担持体e−30及びe−31を実施例22と同様にカートリッジに組み込み、現像装置を得た。これらの現像装置を実施例22と同様にプリンターに搭載し、画像評価を行った。結果を表16に示す。
比較例8および9においては樹脂層の削れ量が3.1μm以上と大きく、画像濃度の低下及び現像剤担持体汚染が見られたのに対し、実施例22では連続プリント後においても、削れ量が0.32μm、現像剤担持体汚染も少なく、良好な画像が得られた。
102 基体
103 現像スリーブ
104 マグネットローラ
105 現像剤担持体
106 静電潜像担持体(感光体ドラム)
107 現像剤層厚規制部材(弾性ブレード)
108 現像バイアス電源
109 現像容器
110 撹拌搬送部材
Claims (7)
- 基体及び表面層としての樹脂層を有する現像剤担持体であって、
該樹脂層が、下記式(1)で示される構造を有する変性シリコーン樹脂を含有することを特徴とする現像剤担持体:
- 下記〔1〕乃至〔5〕の工程を有することを特徴とする請求項1に記載の現像剤担持体の製造方法:
〔1〕式(9)及び式(10)で示されるモノマーを重合させてアクリル系重合体を得る工程(1)、
〔2〕式(11)で示される加水分解性シラン化合物を加水分解縮合させる工程(2)、
〔3〕前記工程(1)で得られたアクリル系重合体および前記工程(2)で得られた加水分解縮合物を含む塗工液の塗膜を基体上に形成する工程(3)、
〔4〕前記塗膜に含まれる、前記加水分解縮合物中のR47に由来するエポキシ環を開裂させて該加水分縮合物の重合物を得る工程(4)、
〔5〕前記塗膜に含まれる、前記加水分解縮合物もしくはその重合物と、前記アクリル系重合体とを脱水反応により結合させて前記塗膜を硬化させ、前記基体上に樹脂層を形成する工程(5)、
- 請求項4において、工程(2)の代わりに、
前記式(11)で示される加水分解性シラン化合物及び下記式(21)乃至式(24)のいずれかで示される加水分解性化合物を加水分解縮合させる工程(2’’)、または、
前記式(11)で示される加水分解性シラン化合物、下記式(20)で示される加水分解性シラン化合物及び下記式(21)乃至式(24)のいずれかで示される加水分解性化合物を加水分解縮合させる工程(2’’’)を行う請求項2または請求項3に記載の現像剤担持体の製造方法:
- 少なくとも負帯電性の現像剤と、前記現像剤を収容するための容器と、前記容器に貯蔵された現像剤を担持搬送するための現像剤担持体を有し、現像剤層厚規制部材により前記現像剤担持体上に現像剤層を形成しながら現像剤担持体上の現像剤を静電潜像担持体と対向する現像領域へと搬送し、前記静電潜像担持体の静電潜像を現像により現像し、現像剤像を形成する現像装置において、前記現像剤担持体は請求項1乃至3のいずれかの1項に記載の現像剤担持体であることを特徴とする現像装置。
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