JP5790056B2 - 細胞培養容器 - Google Patents
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Description
また、培養中の細胞の状態を観察する際には、細胞が入った細胞培養容器を恒温槽から取り出す必要があるが、恒温槽から取り出した際のコンタミネーションを防止するため、通常、細胞培養容器として蓋つきの細胞培養容器が用いられる。
ここで、例えば、ヒト等の細胞では37℃程度の温度条件が用いられるが、このような温度条件下で長時間配置された細胞培養容器を恒温槽から取り出し、室温条件下に置くと、細胞培養容器内に含まれる水蒸気が細胞培養容器を覆う蓋内面に結露し、多量の水滴が付着した状態となる。その結果、蓋により覆った状態での細胞の観察が困難となるといった問題があった。
しかしながら、特許文献1のように蓋の内面にワイパーを設けたものは、培養容器の観察可能面積が減少することや、作業者の手間などの不具合があった。
また、特許文献2は蓋部に設けられた水受け部へ結露水がたまることが特徴とされているが、このような構造は本来の培養容器に比べ、ハンドリング性が悪くなること、培地交換などの実験操作において溜まった水が流出、飛散することにより、コンタミネーションのリスクが増大するといった問題があった。
また、上記蓋部の内面に上記側壁の上面と平面視上重なるように形成された水遮断部を有することにより、コンタミネーションを安定的に防止することができる。
以下、本発明の細胞培養容器について詳細に説明する。
また、上記蓋部の内面に上記側壁の上面と平面視上重なるように形成された水遮断部を有することにより、水膜形成部に付着した水が、平面視上、細胞培養部外に流出することを防止することができる。このため、細胞培養容器の外部と、細胞培養部内の培養液とが結露により蓋に付着した水を介して接触することを防止することができる。その結果、コンタミネーションを安定的に防止することができる。
これに対して、平面視上、水膜形成部が細胞培養部の凹部の開口部より広く配置されている場合には、水膜形成部に付着した結露水が、例えば、細胞培養部の側壁の上面に落下し、その後、側壁の上面を伝って、細胞培養容器の外部まで流出する可能性がある。そして、細胞培養部内から細胞培養容器の外部まで水が移動することにより形成された連続した水跡が、細胞培養部の凹部内と細胞培養容器外とを接続した状態とし、細胞培養容器外から細胞培養部の凹部内へのコンタミネーションの可能性を高くするのである。
以下、本発明の細胞培養容器の各構成について詳細に説明する。
本発明に用いられる細胞培養部は、周囲が側壁により囲まれた凹部を有するものである。また、本発明における凹部で細胞および培地を保持し、細胞の培養が行われるものである。
なお、図2は図3のX−X線断面図であり、図3は細胞培養容器の他の例を示す概略平面図である。また、図2〜図3中の符号については、図1中のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、TAC(トリアセチルセルロース)、ポリイミド(PI)、ナイロン(Ny)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ウレタンアクリレート等のアクリル系材料、セルロース、ガラス等が挙げられる。また、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクタン、もしくはその共重合体のような生分解性ポリマー等の樹脂等を用いることができる。
本発明においては、なかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネートを好ましく用いることができ、特に、ポリスチレンを好ましく用いることができる。細胞毒性が低いからである。
なお、図4〜図5中の符号については、図1中のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、図4および図5中の、Aで示す部位は、側壁の上面を示すものである。
このような表面処理としては、紫外線照射、コロナ処理、プラズマ処理や、コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニン、ポリL−リジン、等を含むコーティング液の塗布を挙げることができる。
また、本発明における細胞培養部の側壁の上面は、上記水遮断部と平面視上重なるものであるが、ここでいう側壁の上面とは、側壁の上面のみならず、側壁の上面と連続し、かつ、同程度の高さの上面を有する部位の上面も含むものである。ここで、同程度の高さとは、表面に凹凸形状が付与されている場合も本発明における上面に含むことを示すものである。具体的には、既に説明した図2に示すように、平坦な板状の部材に凹部が形成されたものである場合には、その板状部材の表面のうち、凹部が形成された部位以外の全てが側壁の上面となる。また、細胞培養部が、図6に例示するように複数の凹部が開口部側で連結されたような形状である場合、または図7に例示するように複数の凹部が底側で連結されたような形状である場合には、それぞれ、Aで示す部位が側壁の上面となる。さらに、既に説明した図4〜図5に示すように、細胞培養部の側壁が傾斜しているものや、側壁が湾曲しているものでは、それぞれ、Aで示す、蓋部と対向する部位が側壁の上面となる。
なお、図6〜図7中の符号については、図1中のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明における蓋部は、上記細胞培養部を覆うものであり、内面に水膜形成部および水遮断部を有するものである。
本発明における水膜形成部は、上記細胞培養部の開口部の一部と平面視上重なるように形成されるものであり、結露により付着した水により水膜を形成する部位である。
本発明における親水性部は、親水性を有し、付着した結露水が水膜を形成できるものである。
本発明においては、なかでも、表面の水接触角が、50°以下であることが好ましく、特に、30°以下であることが好ましい。上記水接触角であることにより、水膜を安定的に形成できるからである。
なお、水接触角とは、水、もしくは同等の接触角を有する液体との接触角をいうものであり、親水性部の表面上に純水を一滴(一定量)滴下させ、一定時間経過後、顕微鏡またはCCDカメラを用いて水滴形状を観察し、物理的に接触角を求める方法を用いて計測することができる。
より具体的には接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定(マイクロシリンジから純水の液滴を滴下して30秒後)し、その結果から、もしくはその結果をグラフにして得ることができる。
また、上記水接触角の下限としては小さい程効果を発揮することができるため特に限定されるものではなく、上記親水性部の形成性や構成する材料のコスト等に応じて適宜設定することができる。
本発明においては、なかでも、所定の表面処理を施したポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレート等を好ましく用いることができる。このような材料を用いることにより、親水性の高い親水性部を容易に形成することができるからである。
なお、樹脂材料に施される所定の表面処理としては、具体的には、界面活性剤等の防曇剤の塗布や、プラズマ、コロナ、マイクロウェーブ、電子線および紫外線等の照射等を挙げることができる。
なお、このような所定の表面処理が施された樹脂材料としては、具体的には、ポリスチレンからなるシートに防曇剤が施されたポリスチレンシート(サンディック株式会社製サンディックシート)を挙げることができる。
したがって、本発明における自己組織化単分子膜の配向基をヒドロキシル基に置換したものとは、上記自己組織化単分子膜が形成された後に、上記配向基がヒドロキシル基に置換されたものである。
なお、配向基をヒドロキシル基に置換する方法としては、反応性雰囲気下における高エネルギー照射する方法が挙げられる。なかでも、酸素ガスを含む雰囲気下におけるプラズマ照射、あるいは酸素含有雰囲気下における紫外線照射する方法が望ましい。
また、上記材料が酸化珪素等の無機材料の場合には蒸着法等を用いる方法であっても良い。
本発明における微細凹凸部は、表面の微細凹凸により付着した水が膜状となるものである。
このような微細凹凸部の微細凹凸としては、水膜を形成することができ、さらに水膜が形成された場合であっても透明性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、算術平均粗さRaが5nm〜200nmの範囲内であることが好ましく、なかでも5nm〜100nmの範囲内であることが好ましく、特に5nm〜50nmの範囲内であることが好ましい。上記微細凹凸の表面粗さが上述の範囲内であることにより、水膜を安定的に形成することができるからである。
なお、算術平均粗さRaは、JISB 0601で規定されるものである。
より具体的には、表面粗さは、原子間力顕微鏡(セイコーインスツルメンツ社製;SPI3800N)を用いて、タッピングモードで測定して得ることができる。
なお、微細凹凸部形成用層の形成方法については親水性部の形成方法と同様とすることができる。
本発明における水遮断部は、上記水膜形成部を囲うように形成され、かつ、上記側壁の上面と平面視上重なるように形成されるものであり、水膜形成部に付着した水が、本発明の細胞培養容器の外部に移動することを防ぐ部位である。
ここで、上記側壁の上面と平面視上重なるとは、実質的に側壁の上面の全てを覆うことを示すものであり、本発明の効果を阻害しない範囲で上面の一部が被覆されない場合も含むものである。本発明においては、側壁の上面の面積の90%以上が覆われることが好ましく、なかでも、95%以上が覆われることが好ましく、特に100%、すなわち、全てが覆われることが好ましい。
したがって、通常は、図8に示すように、少なくともA領域の全てを覆うように水遮断部が形成されることになる。
なお、図8中の符号については、図1中のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
なお、図9中の符号については、図1中のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明における疎水性部は、疎水性を有することにより、水膜形成部に付着した結露水の細胞培養容器の外部への移動を防止するものである。
本発明においては、なかでも、表面の水接触角が、60°以上であることが好ましく、特に、80°以上であることが好ましい。上記水接触角であることにより、水の移動を安定的に防止することができるからである。
なお、上記水接触角の上限については、大きい程効果を発揮することができるため特に限定されるものではなく、このような疎水性部の形成性や構成する材料のコスト等に応じて適宜設定することができる。
本発明における水吸収部は、水膜形成部から移動してきた水を吸収することにより、水膜形成部に付着した結露水の細胞培養容器の外部への移動を防止するものである。
このような水吸収部としては、吸水性を有するものであれば特に限定されるものではないが、1m3当たりの吸水量(g/m3)が1〜60の範囲内となるものであることが好ましく、なかでも、5〜30の範囲内となるものであることが好ましい。上記吸水性を有することにより、安定的に水の移動を防止することができるからである。
なお、吸水量は、デシケーターにより乾燥した、絶乾状態の質量を測定した後、4℃の水中で1時間浸漬した後の質量を測定することにより求めるものである。
本発明においては、なかでも、ポリアクリル酸ナトリウムであることが好ましい。上記材料であることにより、吸水性に優れた水吸収部を容易に形成することができるからである。
本発明における段差部は、水膜形成部から移動してきた水を段差によりせき止めることにより、水膜形成部に付着した結露水の細胞培養容器の外部への移動を防止するものである。
このような段差部としては、隣接する開口部側の部材と厚みが異なるものであれば特に限定されるものではないが、隣接する開口部側の部材との厚みの差が、5μm以上であることが好ましく、なかでも10μm以上であることが好ましい。上記厚みの差が上述の範囲内であることにより、水の外部への移動を安定的に防止することができるからである。
ここで、隣接する開口部側の部材と厚みが異なる具体例としては、水遮断部としての段差部が開口部側で水膜形成部と隣接する場合には水膜形成部の厚みと異なるものとなり、水膜形成部との間に疎水性部等の他の水遮断部が存在する場合には、他の水遮断部の厚みと異なるものであり、水膜形成部との間に水遮断部以外の他の中間部等が存在する場合には、その中間部の厚みと異なるものとなる。
なお、厚みの差の上限としては大きい程効果を発揮することができるため特に限定されるものではないが、上記段差部の形成性や、上記細胞培養部の表面までの距離等、本発明の細胞培養容器のサイズ等に応じて適宜設定することができる。
本発明における水遮断部は、安定的に水の移動を防ぐことができるものであれば特に限定されるものではなく、1種類であっても良く、2種類以上を組み合わせたものであっても良い。例えば、上述した疎水性部、水吸収部または段差部のみからならものであっても良く、これらを組み合わせたもの、より具体的には、図10や図11に示すように、水遮断部12が、水膜形成部11に隣接して疎水性部21を形成し、疎水性部21を囲むように水吸収部22または段差部23を有するものや、図12に示すように、疎水性部21、段差部23および水吸収部22からなるものとすることができる。
なお、図10〜図12中の符号については、図1中のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明における蓋部は、細胞培養部を覆うものであり、内面に上記水膜形成部および水遮断部を有するものである。また、少なくとも観察時に、水膜形成部および水遮断部はそれぞれ上記細胞培養部の開口部および側壁の上面を覆うように形成されるものである。
本発明においては、蓋部が細胞培養部を覆った際に、平面視上、細胞培養部に対して移動し得るものである場合には、そのような移動が生じた場合であっても水膜形成部および水遮断部が上記所定の領域と平面視上重なることができるように形成されるものであることが好ましい。
また、本発明における蓋部は、必要に応じて水膜形成部および水遮断部以外のその他の構成を有するものであっても良い。
すなわち、一般的な細胞培養容器として市販されるシャーレやマルチウェルプレート等の蓋部を、蓋基材として用いることができる。
また、蓋部の断面視形状としては、既に説明した図1、図2に示すように、通常、上記細胞培養部の側面の一部を覆う蓋側面部を有するものである。
本発明においては、細胞培養部の外周部にねじ切加工がなされている場合、このような蓋側面部の内部表面にねじ切加工がなされたものであっても良い。
本発明の細胞培養容器は、上記細胞培養部および蓋部を少なくとも有するものであり、るが、必要に応じて、その他の構成を有するものであっても良い。
このようなその他の構成としては、例えば、図13に例示するように、本発明の細胞培養容器が複数の細胞培養部を有する場合において、複数の細胞培養部を支持する皿部31を挙げることができる。
なお、図13中の符号については、図1中のものと同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
高い親水性により防曇機能を有したポリスチレンシート(サンディック株式会社製サンディックシート210、300μm厚)を32mmφに切り取り、BD(べクトン・ディッキンソン)社製35mmφの細胞培養シャーレの蓋面中央に貼付した。貼付にはPDMS(ポリジメチルシロキサン:DowCorning社製Sylgard(登録商標)184)を用いた。硬化前のPDMSをシャーレ蓋面に塗布し、その上にポリスチレンシートを乗せ、一晩静置することで、貼付した。こうして得られたシャーレを37℃のインキュベータ内に1時間置き、その後取り出し室温で静置したところ、ポリスチレンシート上には水膜が形成され、良好な観察領域を確保することができた。一方ポリスチレンシートが貼付されていない周囲の領域はシャーレの蓋材が露出しているため、水膜が形成されていなかった。また、貼付したポリスチレンシートは300μm厚であったため、蓋面とポリスチレンシートの間には300μm段差があり、これにより水膜がポリスチレンシート上の範囲内に限定されている様子が確認できた。
なお、各材料の水接触角は、以下のとおりであった。
・ポリスチレンシート:10°以下
・細胞培養シャーレの蓋内面:80°
2 … 凹部
3 … 細胞培養部
10 … 蓋部
11 … 水膜形成部
12 … 水遮断部
13 … 蓋基材
20 … 細胞培養容器
21 … 疎水性部
22 … 水吸収部
23 … 段差部
31 … 皿部
Claims (6)
- 周囲が側壁により囲まれた凹部を有する細胞培養部と、
前記細胞培養部を覆う蓋部と、
を有する細胞培養容器であって、
前記蓋部の内面には、前記細胞培養部の前記凹部の開口部の一部と平面視上重なるように形成された水膜形成部および前記水膜形成部を囲うように形成され、かつ、前記側壁の上面と平面視上重なるように形成された水遮断部を有することを特徴とする細胞培養容器。 - 前記水膜形成部が、親水性部であることを特徴とする請求項1に記載の細胞培養容器。
- 前記水膜形成部が、微細凹凸部であることを特徴とする請求項1に記載の細胞培養容器。
- 前記水遮断部が、疎水性部を含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の細胞培養容器。
- 前記水遮断部が、水吸収部を含むことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の細胞培養容器。
- 前記水遮断部が、段差部を含むことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載の細胞培養容器。
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