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JP5742735B2 - 通信機および通信方法 - Google Patents

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JP5742735B2 JP2012011779A JP2012011779A JP5742735B2 JP 5742735 B2 JP5742735 B2 JP 5742735B2 JP 2012011779 A JP2012011779 A JP 2012011779A JP 2012011779 A JP2012011779 A JP 2012011779A JP 5742735 B2 JP5742735 B2 JP 5742735B2
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Description

本発明は、通信機および通信方法に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の通信では、入力信号をサブキャリア変調し、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:逆高速フーリエ変換)を行い、ベースバンド信号を生成する。そのため、サブキャリアの数が増え、FFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)サイズが大きくなると、大きなピークを持つベースバンド信号が生成され、PAPR(Peak-to-Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)が高くなるという性質を持っている。PAPRが高くなると、信号を歪みなく伝送するために広範囲において線形性を有する増幅器が必要となる。そこでPAPRを低減するための技術が開発されている。
特許文献1では、PAPRを低減するため、IFFTを行う前に逐次決定法により算出した最適位相に基づきサブキャリア変調信号の位相を制御する。
特開2006−165781号公報
OFDM方式の通信では、PAPRを低減することが課題となっている。特許文献1では、PAPRを低減する最適位相を算出するために繰り返し計算処理を行い、サブキャリアごとに位相を制御する必要がある。また特許文献1に開示されている技術では、PAPRの低減の程度を制御することはできない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、OFDM方式の通信において、PAPRを低減し、さらにPAPRの低減の程度を制御することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る通信機は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
入力信号を所定の変調方式で変調し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する変調手段と、
前記サブキャリア変調信号に所定の信号用振幅係数を乗じて生成した合成用信号の各要素と、前記サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有する任意のデータ系列に、所定の系列用振幅係数を乗じて生成した送信側データ系列の各要素とが交互に位置するように、前記合成用信号に前記送信側データ系列を挿入して第1データを生成する挿入手段と、
前記第1データの逆高速フーリエ変換を行うIFFT手段と、
前記IFFT手段の演算結果である行列の第一行から順に該行列の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータである、前記IFFT手段の演算結果の上半分のデータ、または該行列の要素から前記IFFT手段の演算結果の上半分のデータを除いた要素で構成される前記IFFT手段の演算結果の下半分のデータに基づきベースバンド信号を生成する分割手段と、
前記ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記挿入手段は、奇数行が前記合成用信号の各要素であり、偶数行が前記送信側データ系列の各要素である前記第1データを生成する。
好ましくは、前記分割手段は、前記IFFT手段の演算結果の上半分のデータに基づき前記ベースバンド信号を生成する。
好ましくは、前記送信側データ系列の要素の振幅の最大値が、前記合成用信号の要素の振幅の最大値より大きい。
本発明の第2の観点に係る通信機は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信手段と、
前記ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する直並列手段と、
全要素の値が0である零ベクトルの各要素と、サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有する所定のデータ系列に、所定の系列用振幅係数を乗じて生成した受信側データ系列の各要素とが所定の順序で交互に位置するように、前記零ベクトルに前記受信側データ系列を挿入して第2データを生成する受信側挿入手段と、
前記第2データの逆高速フーリエ変換を行う受信側IFFT手段と、
前記並列信号前記受信側IFFT手段の演算結果である行列の第一行から順に該行列の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータである、前記受信側IFFT手段の演算結果の上半分のデータおよび該行列の要素から前記受信側IFFT手段の演算結果の上半分のデータを除いた要素で構成される前記受信側IFFT手段の演算結果の下半分のデータに基づき所定の演算を行って第3データを生成する演算手段と、
前記並列信号および前記第3データを所定の位置に並べたデータの高速フーリエ変換を行うFFT手段と、
前記FFT手段の演算結果から所定の要素を抽出し、所定の信号用振幅係数で除算してサブキャリア変調信号を生成する抽出手段と、
前記サブキャリア変調信号を所定の復調方式で復調する復調手段と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記受信側挿入手段は、奇数行が前記零ベクトルの各要素であり、偶数行が前記受信側データ系列の各要素である前記第2データを生成する。
好ましくは、前記演算手段は、前記並列信号から前記受信側IFFT手段の演算結果の上半分のデータを減算し、前記受信側IFFT手段の演算結果の下半分のデータを加算して前記第3データを生成し、
前記FFT手段は、上半分の要素が前記並列信号であり、下半分の要素が前記第3データであるデータの高速フーリエ変換を行う。
好ましくは、前記受信側データ系列の要素の振幅の最大値が、前記サブキャリア変調信号の要素の振幅の最大値に前記信号用振幅係数を乗じた値より大きい。
本発明の第3の観点に係る通信方法は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
入力信号を所定の変調方式で変調し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する変調ステップと、
前記サブキャリア変調信号に所定の信号用振幅係数を乗じて生成した合成用信号の各要素と、前記サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有する任意のデータ系列に、所定の系列用振幅係数を乗じて生成した送信側データ系列の各要素とが交互に位置するように、前記合成用信号に前記送信側データ系列を挿入して第1データを生成する挿入ステップと、
前記第1データの逆高速フーリエ変換を行うIFFTステップと、
前記IFFTステップの演算結果である行列の第一行から順に該行列の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータである、前記IFFTステップの演算結果の上半分のデータ、または該行列の要素から前記IFFTステップの演算結果の上半分のデータを除いた要素で構成される前記IFFTステップの演算結果の下半分のデータに基づきベースバンド信号を生成する分割ステップと、
前記ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る通信方法は、
直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信ステップと、
前記ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する直並列ステップと、
全要素の値が0である零ベクトルの各要素と、サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有する所定のデータ系列に、所定の系列用振幅係数を乗じて生成した受信側データ系列の各要素とが所定の順序で交互に位置するように、前記零ベクトルに前記受信側データ系列を挿入して第2データを生成する受信側挿入ステップと、
前記第2データの逆高速フーリエ変換を行う受信側IFFTステップと、
前記並列信号前記受信側IFFTステップの演算結果である行列の第一行から順に該行列の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータである、前記受信側IFFTステップの演算結果の上半分のデータおよび該行列の要素から前記受信側IFFTステップの演算結果の上半分のデータを除いた要素で構成される前記受信側IFFTステップの演算結果の下半分のデータに基づき所定の演算を行って第3データを生成する演算ステップと、
前記並列信号および前記第3データを所定の位置に並べたデータの高速フーリエ変換を行うFFTステップと、
前記FFTステップの演算結果から所定の要素を抽出し、所定の信号用振幅係数で除算してサブキャリア変調信号を生成する抽出ステップと、
前記サブキャリア変調信号を所定の復調方式で復調する復調ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、OFDM方式の通信において、PAPRを低減し、さらにPAPRの低減の程度を制御することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る通信機の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る通信機の異なる構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る通信機を用いてPAPRを低減する原理を示す図である。 同一信号でシミュレーションしたベースバンド信号のPAPR特性を示す図である。 ランダム信号でシミュレーションしたベースバンド信号のPAPR特性を示す図である。 シミュレーションしたベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。 同一信号でシミュレーションしたベースバンド信号のPAPRと系列用振幅係数との関係を示す図である。 ランダム信号でシミュレーションしたベースバンド信号のPAPRと系列用振幅係数との関係を示す図である。 シミュレーションしたBER特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。以下の説明において、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformation:逆高速フーリエ変換)は、IFFTとIDFT(Inverse Discrete Fourier Transformation:逆離散フーリエ変換)を含む概念とする。したがって本発明の実施の形態においては、IFFTの代わりに、IDFTを行うよう構成してもよい。同様にFFT(Fast Fourier Transformation:高速フーリエ変換)は、FFTとDFT(Discrete Fourier Transformation:離散フーリエ変換)を含む概念とする。またIDFTおよびDFTを行う場合は、以下の説明におけるFFTサイズとは、DFTのサイズを意味する。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信機の構成例を示すブロック図である。通信機1は、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式の無線通信により他の機器と通信を行う。通信機1は、アンテナ10、変調部11、直並列変換部12、挿入部13、IFFT部14、分割部15、送信部16、およびコントローラ20を備える。
コントローラ20は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)21、RAM(Random Access Memory)23、およびROM(Read-Only Memory)24を備える。複雑化を避け、理解を容易にするために、コントローラ20から各部への信号線が省略されているが、コントローラ20は通信機1の各部にI/O(Input/Output)22を介して接続しており、それらの処理の開始、終了、処理内容の制御を行う。
RAM23には、例えば送信フレームを生成するためのデータが記憶されている。ROM24は、コントローラ20が通信機1の動作を制御するための制御プログラムを格納する。コントローラ20は、制御プログラムに基づいて、通信機1を制御する。
図2は、実施の形態に係る通信機の異なる構成例を示すブロック図である。上述の通信機1に受信機能をもたせるため、図2に示す通信機1はさらに復調部31、並直列変換部32、抽出部33、FFT部34、演算部35、IFFT部36、受信側挿入部37、受信部38、および送受信切替部39を備える。送信機能および受信機能を備える図2に示す通信機1を用いて、通信機1が行う通信方法について以下に説明する。
変調部11は、入力信号を所定の変調方式で変調し、変調信号を生成し、直並列変換部12に送る。変調方式として、例えばQPSK(Quadrature Phase-Shift Keying:四位相偏移変調)を用いる。直並列変換部12は、変調信号を直並列変換して並列信号を生成し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する。そして、サブキャリア変調信号を挿入部13に送る。
挿入部13は、サブキャリア変調信号に所定の信号用振幅係数を乗じて合成用信号を生成する。挿入部13は、合成用信号の各要素と、サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、自己相関特性を有する任意のデータ系列に所定の系列用振幅係数を乗じて生成した送信側データ系列の各要素とが交互に位置するように、合成用信号に送信側データ系列を挿入して第1データを生成する。自己相関特性を有する任意のデータ系列とは、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高いデータ系列である。データの任意のシフトを行ったデータ系列は、データのシフトを行っていないデータ系列と比べて、少なくとも1の要素の値が異なる。そのようなデータ系列として、例えばCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)系列を用いることができる。所定の信号用振幅係数および系列用振幅係数とは、後述するようにPAPRを低減するために予め定められた実数である。
サブキャリアの数をNとすると、サブキャリア変調信号d(N)は、下記(1)式で表される。サブキャリア変調信号d(N)の上付き文字は要素の数を表す。これは以下の説明においても同様である。ここで簡易化のため、信号用振幅係数の値を1とすると、合成用信号も、下記(1)式で表される。
Figure 0005742735
CAZAC系列c(N)に所定の系列用振幅係数aを乗じた送信側データ系列は、下記(2)式で表される。
Figure 0005742735
挿入部13は、例えば合成用信号と送信側データ系列のそれぞれの要素の順序を変えずに、合成用信号に送信側データ系列を順に挿入して、奇数行が合成用信号の各要素であり、偶数行が送信側データ系列の各要素である第1データを生成する。奇数行が上記(1)式の各要素であり、偶数行が上記(2)式の各要素である第1データd’(2N)は、下記(3)式で表される。
Figure 0005742735
挿入部13は、第1データd’(2N)をIFFT部14に送る。IFFT部14は、第1データd’(2N)のIFFTを行う。演算結果u(2N)は、下記(4)式で表される。IFFT部14は、演算結果u(2N)を分割部15に送る。
Figure 0005742735
分割部15は、演算結果u(2N)を二等分し、演算結果u(2N)の上半分のデータまたは下半分のデータに基づきベースバンド信号を生成する。ここで上半分のデータとは、演算結果u(2N)の要素の第一行から順に演算結果u(2N)の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータであり、下半分のデータとは、上半分のデータとして抽出されなかった残りのデータである。演算結果u(2N)は、下記(5)式に表されるように、uupper (N)とulower (N)に分割される。分割部15は、例えば演算結果u(2N)の上半分のデータuupper (N)に基づきベースバンド信号を生成する。
Figure 0005742735
分割部15は、ベースバンド信号を送信部16に送る。送信部16は、ベースバンド信号から送信信号を生成し、送受信切替部39およびアンテナ10を介して他の機器に送信信号を送信する。
上述の演算によりPAPR(Peak-to-Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)を低減する原理を示す。図3は、実施の形態に係る通信機を用いてPAPRを低減する原理を示す図である。横軸が周波数(単位:サブキャリア間隔f)、縦軸が振幅である。図3(a)は、合成用信号を示し、図3(b)はデータ系列を示し、図3(c)は系列用振幅係数a=1とした場合に、奇数行が合成用信号であり偶数行がデータ系列である第1データを示し、図3(d)は系列用振幅係数a=10とした場合に、奇数行が合成用信号であり偶数行がデータ系列である第1データを示している。図3中の棒グラフ上の数字は、各周波数における振幅を示している。
図3(a)のIFFTを行って生成した信号のPAPRは、5.2288dBである。図3(b)のIFFTを行って生成した信号のPAPRは、1.0914dBである。図3(c)のIFFTを行った演算結果の上半分のデータのPAPRは、5.1188dBである。図3(d)のIFFTを行った演算結果の上半分のデータのPAPRは、2.5964dBである。
したがって、サブキャリア変調信号に信号用振幅係数を乗じて生成した合成用信号に、自己相関特性を有するデータ系列に系列用振幅係数を乗じて生成した送信側データ系列を挿入することで、ベースバンド信号のPAPRを低減することが可能となることがわかる。また図3(c)、(d)に示すように、信号用振幅係数および系列用振幅係数の値を変えることにより、PAPRの値が変化する。図3(d)のように、送信側データ系列の要素の振幅の最大値が合成用信号の要素の振幅の最大値より大きくなる場合に、よりPAPRが低減されることがわかる。本実施の形態に係る通信機1は、PAPRが低減されるように所定の信号用振幅係数および系列用振幅係数を予め定めておく。上述のように演算結果の上半分または下半分からベースバンド信号を生成し、PAPRが低減された従来技術と同じ系列長の信号を送信するので、従来と同じ増幅器などを用いることができる。
受信側での処理を以下に説明する。受信部38は、アンテナ10および送受信切替部39を介して送信信号を受信し、ベースバンド信号を生成し、演算部35に送る。
受信側挿入部37は、全要素の値が0である零ベクトルの各要素と、サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、自己相関特性を有する所定のデータ系列に所定の系列用振幅係数を乗じて生成した受信側データ系列の各要素とが所定の順序で交互に位置するように、零ベクトルに受信側データ系列を挿入して第2データを生成する。
所定のデータ系列とは、送信側で用いたデータ系列と同じデータ系列であり、所定の系列用振幅係数も同様に、送信側で用いた系列用振幅係数と同じである。したがって送信側データ系列と受信側データ系列は一致する。所定の順序で交互に位置するとは、送信側で生成した第1データにおける送信側データ系列の各要素の位置と、第2データにおける送信側データ系列の各要素と同じ要素である受信側データ系列の各要素の位置が一致するように、第2データにおいて零ベクトルの各要素と受信側データ系列の各要素とが交互に位置することを意味する。所定のデータ系列、所定の系列用振幅係数および所定の順序についての情報は、予め受信側で保持しているものとする。
受信側挿入部37は、例えば受信側データ系列の要素の順序を変えずに、零ベクトルに受信側データ系列を順に挿入して、第2データの奇数行が零ベクトルの各要素であり、第2データの偶数行が上記(2)式で表される受信側データ系列の各要素である第2データを生成する。第2データ0’(2N)は、下記(6)式で表される。
Figure 0005742735
受信側挿入部37は、IFFT部36に第2データ0’(2N)を送る。IFFT部36は、第2データ0’(2N)のIFFTを行う。演算結果v(2N)は、下記(7)式で表される。IFFT部36は、演算結果v(2N)を演算部35に送る。
Figure 0005742735
演算部35は、ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する。また演算部35は、送られた演算結果v(2N)を二等分して、下記(8)式に表されるように、送信側の分割部15で行った分割と同様に、演算結果v(2N)の上半分のデータvupper (N)および下半分のデータvlower (N)を生成する。
Figure 0005742735
演算部35は、並列信号、およびIFFT部36の演算結果v(2N)の上半分のデータvupper (N)および下半分のデータvlower (N)に基づき所定の演算を行って第3データを生成する。所定の演算とは、送信側でIFFT部14の演算結果を二等分して生成したデータの内、ベースバンド信号に含まれなかったデータである第3データを生成するための演算である。上述の例のように送信側で生成した第1データの奇数行が合成用信号の各要素であり、偶数行が送信側データ系列であって、IFFT部14の演算結果の上半分のデータuupper (N)に基づきベースバンド信号を生成して送信した場合には、演算部35は、下記(9)式に表されるように第3データrlower (N)を生成する。下記(9)式におけるrupper (N)は並列信号であり、uupper (N)に一致する。
Figure 0005742735
サイズが2NであるIFFTを示す行列の奇数列の各列ベクトルにおいて、1行目からN行目までの要素からなる列ベクトルと、N+1行目から2N行目までの要素からなる列ベクトルとは同じである。また偶数列の各列ベクトルにおいて、1行目からN行目までの要素からなる列ベクトルと、N+1行目から2N行目までの要素からなる列ベクトルの符号を反転させた列ベクトルとは同じである。このようなIFFTの性質により、上記(9)式により生成した第3データrlower (N)は、ulower (N)に一致する。
演算部35は、並列信号rupper (N)および第3データrlower (N)を所定の位置に並べたデータを生成する。例えば下記(10)式で表されるように、上半分の要素が並列信号rupper (N)であり、下半分の要素が第3データrlower (N)であるデータr(2N)をFFT部34に送る。
Figure 0005742735
なお演算部35は、予め生成されたvupper (N)およびvlower (N)のデータをメモリに保持しておき、該データに基づいて上述の演算を行うよう構成してもよい。
FFT部34は、並列信号rupper (N)および第3データrlower (N)を所定の位置に並べたデータのFFTを行う。上述の例の場合は、上半分の要素が並列信号rupper (N)であり、下半分の要素が第3データrlower (N)であるデータのFFTを行う。演算結果s(2N)は、下記(11)式で表される。
Figure 0005742735
FFT部34は、演算結果s(2N)を抽出部33に送る。抽出部33は、演算結果s(2N)から所定の要素を抽出し、所定の信号用振幅係数で除算してサブキャリア変調信号を生成する。所定の要素とは、送信側の挿入部13で生成した第1データにおいて合成用信号の要素が位置する要素を意味する。所定の信号用振幅係数は、送信側で用いた信号用振幅係数と同じである。抽出部33は、上述の例の場合には、奇数行の要素を抽出し、信号用振幅係数1で除算して下記(12)式で表される演算結果t(N)を生成する。
Figure 0005742735
演算結果t(N)は、サブキャリア変調信号d(N)に一致する。抽出部33は、サブキャリア変調信号を並直列変換部32に送る。並直列変換部32は、サブキャリア変調信号を並直列変換し、直列信号を生成して復調部31に送る。復調部31は、直列信号を所定の復調方式で復調する。例えば、復調部31は直列信号のQPSK復調を行う。これにより変調部11で変調した入力信号を復調部31で復調して出力することができる。
以上説明した原理に従って、通信機1は例えば以下のように通信を行う。サブキャリアの数が2の場合には、サブキャリア変調信号d(2)は、下記(13)式で表される。信号用振幅係数を1とすると、合成用信号も下記(13)式で表される。
Figure 0005742735
CAZAC系列c(2)に所定の系列用振幅係数aを乗じた送信側データ系列は、下記(14)式で表される。
Figure 0005742735
挿入部13は、奇数行が上記(13)式の各要素であり、偶数行が上記(14)式の各要素である下記(15)式で表される第1データd’(4)を生成し、IFFT部14に送る。ここで説明の簡易化のために系列用振幅係数a=1とする。
Figure 0005742735
ここでFFTサイズが4のIFFTを示す行列は、下記(16)式で表される。
Figure 0005742735
IFFT部14は、第1データd’(4)のIFFTを行う。演算結果u(4)は、下記(17)式で表される。IFFT部14は、演算結果u(4)を分割部15に送る。
Figure 0005742735
分割部15は、上記(17)式で表される演算結果u(4)を二等分し、下記(18)式で表される演算結果u(4)の上半分のデータuupper (2)に基づきベースバンド信号を生成する。
Figure 0005742735
分割部15は、ベースバンド信号を送信部16に送る。送信部16は、ベースバンド信号から送信信号を生成し、送受信切替部39およびアンテナ10を介して他の機器に送信信号を送信する。受信部38は、アンテナ10および送受信切替部39を介して送信信号を受信し、ベースバンド信号を生成し、演算部35に送る。
受信側挿入部37は、下記(19)式で表される、奇数行が全要素の値が0である零ベクトルの各要素であり、偶数行が上記(14)式で表され、系列用振幅係数a=1である受信側データ系列の各要素である第2データ0’(4)を生成し、IFFT部36に送る。
Figure 0005742735
IFFT部36は、第2データ0’(4)のIFFTを行う。演算結果v(4)は、下記(20)式で表される。IFFT部36は、演算結果v(4)を演算部35に送る。
Figure 0005742735
演算部35は、ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する。また演算部35は、送られた演算結果v(4)を二等分して、下記(21)式で表されるように、vupper (2)とvlower (2)に分割する。
Figure 0005742735
演算部35は、上記(9)式に基づき、下記(22)式で表されるように、第3データrlower (2)を生成する。
Figure 0005742735
演算部35は、下記(23)式で表されるように、上半分の要素が並列信号rupper (2)であり、下半分の要素が第3データrlower (2)であるデータr(4)をFFT部34に送る。
Figure 0005742735
ここでFFTサイズが4のIFFTを示す行列は、下記(24)式で表される。
Figure 0005742735
FFT部34は、上記(23)式で表される上半分の要素が並列信号rupper (2)であり、下半分の要素が第3データrlower (2)であるデータr(4)のFFTを行う。演算結果s(4)は、下記(25)式で表される。
Figure 0005742735
FFT部34は、演算結果s(4)を抽出部33に送る。抽出部33は、演算結果s(4)から奇数行の要素を抽出し、信号用振幅係数1で除算して、サブキャリア変調信号を生成する。
抽出部33は、サブキャリア変調信号を並直列変換部32に送る。並直列変換部32は、サブキャリア変調信号を並直列変換し、直列信号を生成して復調部31に送る。復調部31は、直列信号を所定の復調方式で復調する。
以上説明したとおり、本発明の実施の形態に係る通信機1によれば、OFDM通信方式において、サブキャリア変調信号にPAPRの低いデータ系列を挿入することでPAPRを低減することが可能となる。また後述するように、PAPRを低減し、PAPRの低減の程度を制御することが可能となる。
(具体例)
次に、シミュレーションにより本実施の形態に係る発明の効果を説明する。OFDM通信方式においては、入力信号が、例えば全て0もしくは1であるデータまたは10もしくは01が交互に繰り返されるデータのように、データシンボルが同一である同一信号の場合に、各サブキャリア変調信号の位相が一致するため、ベースバンド信号のPAPRが最大となる。PAPRの最大値を低減することで、増幅器において線形性が求められる範囲を狭めることができる。
入力信号に同一信号を用いて、従来技術と本実施の形態に係る発明について、ベースバンド信号を生成し、PAPRの算出を繰り返すシミュレーションを行った。変調方式としてQPSKを用い、FFTサイズを4、8、16、32、64、128、256、512、1024、2048と変えて、従来技術と本実施の形態に係る発明のPAPR特性を比較した。従来技術とは、挿入部13において上述のような演算を加えずにサブキャリア変調信号からベースバンド信号を生成する方法である。本実施の形態においては、信号用振幅係数を1とし、系列用振幅係数aを1、2、3と変えてシミュレーションを行った。
図4は、同一信号でシミュレーションしたベースバンド信号のPAPR特性を示す図である。従来技術のPAPR、本実施の形態において系列用振幅係数a=1とした場合のPAPR、本実施の形態において系列用振幅係数a=2とした場合のPAPR、および本実施の形態において系列用振幅係数a=3とした場合のPAPRを算出した。各FFTサイズにおけるPAPRの平均値を算出してプロットした。従来技術のPAPRはプロット点を四角で表した実線のグラフであり、本実施の形態において系列用振幅係数a=1とした場合のPAPRはプロット点を三角で表した点線のグラフであり、本実施の形態において系列用振幅係数a=2とした場合のPAPRはプロット点を丸で表した一点鎖線のグラフであり、本実施の形態において系列用振幅係数a=3とした場合のPAPRはプロット点を菱形で表した二点鎖線のグラフである。
本実施の形態のPAPRは、各FFTサイズにおいて従来技術と比べて低減されている。また系列用振幅係数を大きくすることで、PAPRがより低減されることがわかる。
また入力信号にランダム信号を用いて同様のシミュレーションを行った。図5は、ランダム信号でシミュレーションしたベースバンド信号のPAPR特性を示す図である。グラフの見方は図4と同様である。入力信号がランダム信号である場合も、本実施の形態のPAPRは、各FFTサイズにおいて従来技術と比べて低減されている。また系列用振幅係数を大きくすることで、PAPRがより低減されることがわかる。
次に所定の変調方式としてQPSKを用い、FFTサイズを2048とし、従来技術と本実施の形態に係る発明について、ベースバンド信号を生成し、PAPRのCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function:相補累積分布関数)、すなわちPAPRの発生確率の特性を比較した。本実施の形態に係る発明については上述のシミュレーションと同様に系列用振幅係数の値を変えてシミュレーションを行った。
図6は、シミュレーションしたベースバンド信号のPAPRのCCDF特性を示す図である。横軸はPAPR(単位:dB)、縦軸はPAPRのCCDFである。従来技術のPAPRのCCDF特性が実線のグラフであり、本実施の形態において系列用振幅係数a=1とした場合のPAPRのCCDF特性が点線のグラフであり、本実施の形態において系列用振幅係数a=2とした場合のPAPRのCCDF特性が一点鎖線のグラフであり、本実施の形態において系列用振幅係数a=3とした場合のPAPRのCCDF特性が二点鎖線のグラフである。図に示す範囲において、本実施の形態に係る発明のPAPRは従来技術と比べて低減されており、系列用振幅係数を大きくすることで、PAPRがより低減される。
次に変調方式としてQPSKを用い、FFTサイズが2048の場合において、系列用振幅係数を変えてPAPRの算出を繰り返すシミュレーションを行った。図7は、同一信号でシミュレーションしたベースバンド信号のPAPRと系列用振幅係数との関係を示す図である。従来技術のPAPRおよび本実施の形態のPAPRを算出した。従来技術についてはPAPRの平均値を算出してプロットし、本実施の形態については、各系列用振幅係数の値を用いた場合のPAPRの平均値を算出してプロットした。従来技術のPAPRは実線であり、本実施の形態のPAPRはプロット点を三角で表した点線のグラフである。本実施の形態においては、系列用振幅係数を大きくすることで、PAPRがより低減されることがわかる。
また入力信号にランダム信号を用いて同様のシミュレーションを行った。図8は、ランダム信号でシミュレーションしたベースバンド信号のPAPRと系列用振幅係数との関係を示す図である。グラフの見方は図7と同様である。入力信号がランダム信号である場合も、系列用振幅係数を大きくすることで、PAPRがより低減されることがわかる。
次に、BER(Bit Error Rate:符号誤り率)についてのシミュレーションを行った。図9は、シミュレーションしたBER特性を示す図である。横軸はEb/No(Energy per Bit to NOise power spectral density ratio:ビットエネルギー対雑音電力密度比)、縦軸はBERである。Eb/Noの単位はdBである。従来技術のBERはプロット点を四角で表した実線のグラフであり、本実施の形態のBERはプロット点を三角で表した点線のグラフである。本実施の形態においては、系列用振幅係数a=1として、シミュレーションを行った。従来技術に比べ、本実施の形態ではBERが約3dB劣化している。
これは、送信側で生成したデータの上半分または下半分に基づき、受信側で全体のデータを復元するため、雑音が増大するからである。しかしBERは、送信電力を上げることで、改善することが可能である。
上述のシミュレーションにより、本実施の形態においては、サブキャリア変調信号に所定の信号用振幅係数を乗じて生成した合成用信号に、自己相関特性を有する任意のデータ系列に所定の系列用振幅係数を乗じて生成した送信側データ系列を挿入することで、PAPRを低減し、また系列用振幅係数を変更することでPAPRの低減の程度を制御することができることがわかった。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。変調部11の変調方式は、QPSKに限られず、QPSK以外のPSK(Phase Shift Keying:位相偏移変調)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調)などを用いることができる。変調部11と直並列変換部12の順序を変えて、入力信号を直並列変換してサブキャリア信号に割り当て、並列信号の各データを所定の変調方式で変調するよう構成してもよい。その場合、受信側では復調部31と並直列変換部32の順序を変えて、復調処理を行う。
挿入部13は、データ系列としてPN(Pseudorandom Noise:擬似ランダム雑音)系列を用いてもよい。信号用振幅係数は1に限られず、信号用振幅係数の値を変更することでもPAPRの低減の程度を制御することができる。例えば図3において信号用振幅係数を0.1とし、系列用振幅係数を1として上述の演算を行った場合も、図3(d)の例と同様にPAPRを低減することができる。
挿入部13は、奇数行が上記(2)式の送信側データ系列の各要素であり、偶数行が上記(1)式のサブキャリア変調信号の各要素である第1データd’(2N)を生成するよう構成してもよい。その場合に、分割部15でIFFT部14の演算結果u(2N)の上半分のデータuupper (N)に基づきベースバンド信号を生成した場合には、演算部35は、上述のIFFTの性質により、上記(9)式に代えて下記(26)式を用いて第3データrlower (N)を生成する。そして、抽出部33は偶数行の要素を抽出してサブキャリア変調信号を生成する。
Figure 0005742735
分割部15は、IFFT部14の演算結果の下半分のデータulower (N)に基づきベースバンド信号を生成するよう構成してもよい。その場合には、演算部35は、上記(9)式または(26)式に代えて下記(27)式または(28)式をそれぞれ用いて第3データrupper (N)を生成する。なお下記(27)、(28)式におけるrlower (N)は、演算部35がベースバンド信号を直並列変換して生成する並列信号であり、ulower (N)に一致する。そして演算部35は、上半分の要素が第3データrupper (N)であり、下半分の要素が並列信号rlower (N)であるデータr(2N)をFFT部34に送る。
Figure 0005742735
Figure 0005742735
IFFT部14、36は、IFFTの代わりにIDFTを行うよう構成してもよいし、FFT部34は、FFTの代わりにDFTを行うよう構成してもよい。
1 通信機
10 アンテナ
11 変調部
12 直並列変換部
13 挿入部
14、36 IFFT部
15 分割部
16 送信部
20 コントローラ
21 CPU
22 I/O
23 RAM
24 ROM
31 復調部
32 並直列変換部
33 抽出部
34 FFT部
35 演算部
37 受信側挿入部
38 受信部
39 送受信切替部

Claims (10)

  1. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
    入力信号を所定の変調方式で変調し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する変調手段と、
    前記サブキャリア変調信号に所定の信号用振幅係数を乗じて生成した合成用信号の各要素と、前記サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有する任意のデータ系列に、所定の系列用振幅係数を乗じて生成した送信側データ系列の各要素とが交互に位置するように、前記合成用信号に前記送信側データ系列を挿入して第1データを生成する挿入手段と、
    前記第1データの逆高速フーリエ変換を行うIFFT手段と、
    前記IFFT手段の演算結果である行列の第一行から順に該行列の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータである、前記IFFT手段の演算結果の上半分のデータ、または該行列の要素から前記IFFT手段の演算結果の上半分のデータを除いた要素で構成される前記IFFT手段の演算結果の下半分のデータに基づきベースバンド信号を生成する分割手段と、
    前記ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信機。
  2. 前記挿入手段は、奇数行が前記合成用信号の各要素であり、偶数行が前記送信側データ系列の各要素である前記第1データを生成することを特徴とする請求項1に記載の通信機。
  3. 前記分割手段は、前記IFFT手段の演算結果の上半分のデータに基づき前記ベースバンド信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の通信機。
  4. 前記送信側データ系列の要素の振幅の最大値が、前記合成用信号の要素の振幅の最大値より大きいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の通信機。
  5. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機であって、
    送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信手段と、
    前記ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する直並列手段と、
    全要素の値が0である零ベクトルの各要素と、サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有する所定のデータ系列に、所定の系列用振幅係数を乗じて生成した受信側データ系列の各要素とが所定の順序で交互に位置するように、前記零ベクトルに前記受信側データ系列を挿入して第2データを生成する受信側挿入手段と、
    前記第2データの逆高速フーリエ変換を行う受信側IFFT手段と、
    前記並列信号前記受信側IFFT手段の演算結果である行列の第一行から順に該行列の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータである、前記受信側IFFT手段の演算結果の上半分のデータおよび該行列の要素から前記受信側IFFT手段の演算結果の上半分のデータを除いた要素で構成される前記受信側IFFT手段の演算結果の下半分のデータに基づき所定の演算を行って第3データを生成する演算手段と、
    前記並列信号および前記第3データを所定の位置に並べたデータの高速フーリエ変換を行うFFT手段と、
    前記FFT手段の演算結果から所定の要素を抽出し、所定の信号用振幅係数で除算してサブキャリア変調信号を生成する抽出手段と、
    前記サブキャリア変調信号を所定の復調方式で復調する復調手段と、
    を備えることを特徴とする通信機。
  6. 前記受信側挿入手段は、奇数行が前記零ベクトルの各要素であり、偶数行が前記受信側データ系列の各要素である前記第2データを生成することを特徴とする請求項5に記載の通信機。
  7. 前記演算手段は、前記並列信号から前記受信側IFFT手段の演算結果の上半分のデータを減算し、前記受信側IFFT手段の演算結果の下半分のデータを加算して前記第3データを生成し、
    前記FFT手段は、上半分の要素が前記並列信号であり、下半分の要素が前記第3データであるデータの高速フーリエ変換を行う、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の通信機。
  8. 前記受信側データ系列の要素の振幅の最大値が、前記サブキャリア変調信号の要素の振幅の最大値に前記信号用振幅係数を乗じた値より大きいことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の通信機。
  9. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
    入力信号を所定の変調方式で変調し、周波数成分が互いに直交するサブキャリアに割り当て、サブキャリア変調信号を生成する変調ステップと、
    前記サブキャリア変調信号に所定の信号用振幅係数を乗じて生成した合成用信号の各要素と、前記サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有する任意のデータ系列に、所定の系列用振幅係数を乗じて生成した送信側データ系列の各要素とが交互に位置するように、前記合成用信号に前記送信側データ系列を挿入して第1データを生成する挿入ステップと、
    前記第1データの逆高速フーリエ変換を行うIFFTステップと、
    前記IFFTステップの演算結果である行列の第一行から順に該行列の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータである、前記IFFTステップの演算結果の上半分のデータ、または該行列の要素から前記IFFTステップの演算結果の上半分のデータを除いた要素で構成される前記IFFTステップの演算結果の下半分のデータに基づきベースバンド信号を生成する分割ステップと、
    前記ベースバンド信号から送信信号を生成して送信する送信ステップと、
    を備えることを特徴とする通信方法。
  10. 直交周波数分割多重通信方式の無線通信により他の機器と通信を行う通信機が行う通信方法であって、
    送信信号を受信してベースバンド信号を生成する受信ステップと、
    前記ベースバンド信号を直並列変換し、並列信号を生成する直並列ステップと、
    全要素の値が0である零ベクトルの各要素と、サブキャリアの数と同じ個数のデータの集合であるデータ系列であって、データのシフトを行っていない同じデータ系列との間の自己相関値が、データの任意のシフトを行ったデータ系列との間の自己相関値に比べて高い、自己相関特性を有する所定のデータ系列に、所定の系列用振幅係数を乗じて生成した受信側データ系列の各要素とが所定の順序で交互に位置するように、前記零ベクトルに前記受信側データ系列を挿入して第2データを生成する受信側挿入ステップと、
    前記第2データの逆高速フーリエ変換を行う受信側IFFTステップと、
    前記並列信号前記受信側IFFTステップの演算結果である行列の第一行から順に該行列の要素数の半分の個数の要素を抽出したデータである、前記受信側IFFTステップの演算結果の上半分のデータおよび該行列の要素から前記受信側IFFTステップの演算結果の上半分のデータを除いた要素で構成される前記受信側IFFTステップの演算結果の下半分のデータに基づき所定の演算を行って第3データを生成する演算ステップと、
    前記並列信号および前記第3データを所定の位置に並べたデータの高速フーリエ変換を行うFFTステップと、
    前記FFTステップの演算結果から所定の要素を抽出し、所定の信号用振幅係数で除算してサブキャリア変調信号を生成する抽出ステップと、
    前記サブキャリア変調信号を所定の復調方式で復調する復調ステップと、
    を備えることを特徴とする通信方法。
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