JP5712862B2 - 無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
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Description
上記のような冷間圧延での破断を抑制する手段としては、温間圧延が一般的である。例えば特許文献1には、熱延板焼鈍板の衝撃試験における遷移温度、すなわち冷間圧延前の鋼板の遷移温度を60℃以下とすることが開示されている。
(b)Si、Al、Mn、Pなどの合金元素量が多くなるほど、冷間圧延での破断率が高まるが、冷間圧延における破断について詳細に調査した結果、冷間圧延の1〜3パス目の前段パスで生じる破断と、冷間圧延の4パス目以降の後段パスで生じる破断の2種類に大別される。
(c)前段パスで生じる破断は、歪速度が10〜30/s程度となる圧延の開始時に起こりやすい。
(d)このような冷間圧延性を適切に評価するには、実際の圧延における歪速度に近い条件で試験することが必要であるところ、JIS Z 2248:2006で規定するVブロック法において、「試験片の中央部に押金具を当て、徐々に試験力を加えて規定の形に曲げる」ことに代えて、「試験片の中央部に、試験片に対して所定の高さから押金具を落錘させて規定の形に曲げる」とした試験を行うことにより、実際の圧延における歪速度を付与する試験を簡便に行うことが可能となり、冷間圧延性を適切に評価することができる。
(e)上記(d)の試験において、落錘時の試験片に対する押金具の高さを1.2mとし、曲げ角度:90°かつ内側半径:5mmとすれば、歪速度を10〜30/sとすることができ、前段パスで生じる破断の危険性を的確に評価することができ、斯かる試験条件下における破断率を40%以下とすることにより、前段パスで生じる破断を効果的に防止することができる。
(f)冷間圧延に供する熱延鋼板に所定の熱延板焼鈍を施すことにより、上記破断率を確実に40%以下とすることができる。
(g)Pを0.03%以上含有する鋼板は、約30%圧下された鋼板を冷間圧延する際に最も破断が生じやすい。このため、斯かる条件を回避するように冷間圧延の圧下率を設定することにより、冷間圧延時の破断を効果的に防止することができる。
(h)後段パスで生じる破断は、冷間圧延に供する鋼板のエッジや表面に存在する微細な損傷が主な原因であり、これらの損傷を抑制するには、仕上温度、巻取温度および板厚を所定の条件として熱間圧延を施すことが有効である。
すなわち、本発明は、質量%で、Si:1.0%以上3.0%以下、sol.Al:0.1%以上2.0%以下、Mn:0.05%以上2.0%以下、P:0.03%以上0.15%以下、S:0.0010%以上0.0050%以下、C:0.0050%以下、As:0.0050%以下、Nb:0.0030%以下、Ti:0.0030%以下、V:0.0030%以下、Zr:0.0030%以下およびN:0.0050%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに、下記式(1)を満足する化学組成を有し、平均結晶粒径が60μm以上180μm以下である鋼組織を有し、板厚が0.10mm以上0.35mm以下であることを特徴とする無方向性電磁鋼板を提供する。
S+As+Nb+Ti+V+Zr+N≦0.018 (1)
(ここで、式中の各元素記号は鋼中の各元素の含有量(単位:質量%)を示す。)
(A)上述の化学組成を有するスラブに、仕上温度:700℃以上および巻取温度:300℃以上の熱間圧延を施して板厚が1.4mm以上3.5mm以下の熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B1)上記熱延圧延工程により得られた熱延鋼板に、730℃以上の温度域に1時間以上保持する熱延板焼鈍を施して、下記落錘曲げ試験における破断率が40%以下である熱延焼鈍板とする熱延板焼鈍工程;
(C)上記熱延板焼鈍工程により得られた熱延焼鈍板に、1パス目の圧下率を10%以上25%以下、1パス目および2パス目の合計圧下率を35%以上55%以下とする、多パス冷間圧延を施して板厚0.10mm以上0.35mm以下の冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)上記冷間圧延工程により得られた冷延鋼板に仕上焼鈍を施す仕上焼鈍工程
[落錘曲げ試験]
JIS Z 2248:2006で規定するVブロック法において、「試験片の中央部に押金具を当て、徐々に試験力を加えて規定の形に曲げる」ことに代えて、「試験片の中央部に、試験片に対して1.2m高さから押金具を落錘させて規定の形に曲げる」とした試験であり、曲げ角度:90°かつ内側半径:5mmとした試験である。
(A)上述の化学組成を有するスラブに、仕上温度:700℃以上および巻取温度:300℃以上の熱間圧延を施して板厚が1.4mm以上3.5mm以下の熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B2)上記熱延圧延工程により得られた熱延鋼板に、730℃以上790℃以下の温度域に1時間以上保持する熱延板焼鈍を施して熱延焼鈍板とする熱延板焼鈍工程;
(C)上記熱延板焼鈍工程により得られた熱延焼鈍板に、1パス目の圧下率を10%以上25%以下、1パス目および2パス目の合計圧下率を35%以上55%以下とする、多パス冷間圧延を施して板厚0.10mm以上0.35mm以下の冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)上記冷間圧延工程により得られた冷延鋼板に仕上焼鈍を施す仕上焼鈍工程
まず、本発明の無方向性電磁鋼板における各構成について説明する。
はじめに、鋼板の化学組成の限定理由について説明する。なお、各元素の含有量を示す「%」は、特に断りのない限り「質量%」を意味するものである。
S+As+Nb+Ti+V+Zr+N≦0.018 (1)
S+As+Nb+Ti+V+Zr+N≦0.016 (2)
S+As+Nb+Ti+V+Zr+N≦0.014 (3)
(ここで、式中の各元素記号は鋼中の各元素の含有量(単位:質量%)を示す。)
結晶粒径は、大き過ぎても小さ過ぎても鉄損が劣化する。したがって、平均結晶粒径は60μm以上180μm以下とする。
なお、平均結晶粒径は、縦断面組織写真において、板厚方向および圧延方向について切断法により測定した結晶粒径の平均値を用いればよい。この縦断面組織写真としては光学顕微鏡写真を用いることができ、例えば、50倍や100倍の倍率で撮影した写真を用いればよい。
板厚が薄いほど鉄損が低減されるため、板厚は0.35mm以下とする。好ましくは0.30mm以下である。一方、過度の薄肉化は鋼板やモータの生産性を著しく低下させる。したがって、板厚は0.10mm以上とする。好ましくは0.15mm以上である。
次に、本発明の無方向性電磁鋼板の製造方法について説明する。
本発明の無方向性電磁鋼板の製造方法は、2つの実施態様を有する。以下、各実施態様に分けて説明する。
本実施態様の無方向性電磁鋼板の製造方法は、下記工程(A)、(B1)、(C)および(D)を有することを特徴とする。
(A)上述の化学組成を有するスラブに、仕上温度:700℃以上および巻取温度:300℃以上の熱間圧延を施して板厚が1.4mm以上3.5mm以下の熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B1)上記熱延圧延工程により得られた熱延鋼板に、730℃以上の温度域に1時間以上保持する熱延板焼鈍を施して、下記落錘曲げ試験における破断率が40%以下である熱延焼鈍板とする熱延板焼鈍工程;
(C)上記熱延板焼鈍工程により得られた熱延焼鈍板に、1パス目の圧下率を10%以上25%以下、1パス目および2パス目の合計圧下率を35%以上55%以下とする、多パス冷間圧延を施して板厚0.10mm以上0.35mm以下の冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)上記冷間圧延工程により得られた冷延鋼板に仕上焼鈍を施す仕上焼鈍工程
[落錘曲げ試験]
JIS Z 2248:2006で規定するVブロック法において、「試験片の中央部に押金具を当て、徐々に試験力を加えて規定の形に曲げる」ことに代えて、「試験片の中央部に、試験片に対して1.2m高さから押金具を落錘させて規定の形に曲げる」とした試験であり、曲げ角度:90°かつ内側半径:5mmとした試験である。
熱間圧延工程における仕上温度は700℃以上、巻取温度は300℃以上とする。仕上温度が上記範囲未満であったり、巻取温度が上記範囲未満であったりすると、熱間圧延時や巻取り時に鋼板表面に微小な損傷が導入されて、冷間圧延の後段パスで破断する場合がある。好ましくは、仕上温度は750℃以上、巻取温度は350℃以上である。仕上温度および巻取温度の上限は、冷間圧延性の観点からは特に規定する必要はないが、スケールロスによる歩留り低下を抑制する観点から、仕上温度は1000℃以下とすることが好ましく、巻取温度は800℃以下とすることが好ましい。
熱延板焼鈍温度は730℃以上とする。熱延板焼鈍温度が上記範囲未満では、再結晶の促進が不十分となり、優れた磁気特性を得ることが困難である。好ましくは、750℃以上である。
一方、熱延板焼鈍温度が過度に高いと、上記落錘曲げ試験による破断率が高くなり、冷間圧延の前段パスにおいて破断が生じる場合がある。したがって、熱延板焼鈍温度は790℃以下とすることが好ましい。さらに好ましくは780℃以下である。
なお、熱延板焼鈍温度が高くとも上記落錘曲げ試験による破断率が40%以下であれば、冷間圧延の前段パスにおける破断を効果的に防止することができる。
また、熱延板焼鈍の前または後に酸洗を施してもよい。
Pを0.03%以上含有する鋼板を冷間圧延する際に生じる破断について詳細に調査した結果、約30%圧下された鋼板を冷間圧延する際に最も破断が生じやすいことが判明した。具体的には、1パス目の圧下率を約30%とすると、2パス目で破断し、2パス後の合計圧下率を約30%とすると、3パス目で破断した。この理由は明らかではないが、次の通りであると推察される。
すなわち、圧延後の鋼板の組織を詳細に調査したところ、約30%圧下された鋼板に導入された加工組織が最も不均一であるという結果が得られた。このことより、圧下率30%程度の鋼板を冷間圧延する際に最も破断しやくなったのは、不均一な加工組織が存在することにより、冷間圧延時に応力が集中したためであると推察される。
したがって、斯かる条件を回避するように冷間圧延の圧下率を設定することにより、冷間圧延時の破断を効果的に防止することができる。具体的には、1パス目の圧下率を10%以上25%以上、2パス後の合計圧下率を35%以上55%以下とするパススケジュールを採用することで、前段パスでの破断を回避できる。ここで、1パス目の圧下率の下限は生産性の観点から、上限は1パス目の圧延における破断を抑制する観点から、2パス後の合計圧下率の下限は上述した条件を回避する観点から、上限は設備負荷の観点から、それぞれ規定される。生産コストや板厚精度の観点からは、1パス目の圧下率は15%以上25%以下、2パス後の合計圧下率は35%以上50%以下とするのが好ましい。
後者の場合、2回の冷間圧延が上記条件を満たせばよく、中間焼鈍条件は熱延板焼鈍条件と同じ条件を満たせばよい。
仕上焼鈍工程における諸条件は特に規定されるものではないが、十分な粒成長を促して優れた磁気特性を確保する観点から、焼鈍温度は900℃以上とすることが好ましく、焼鈍時間は1秒間以上とすることが好ましい。一方、設備への負荷や製造コストの観点から、焼鈍温度は1180℃以下とすることが好ましく、焼鈍時間は300秒間以下とすることが好ましい。
本実施態様の無方向性電磁鋼板の製造方法は、下記工程(A)、(B2)、(C)および(D)を有することを特徴とする。
(A)上述の化学組成を有するスラブに、仕上温度:700℃以上および巻取温度:300℃以上の熱間圧延を施して板厚が1.4mm以上3.5mm以下の熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B2)上記熱延圧延工程により得られた熱延鋼板に、730℃以上790℃以下の温度域に1時間以上保持する熱延板焼鈍を施して熱延焼鈍板とする熱延板焼鈍工程;
(C)上記熱延板焼鈍工程により得られた熱延焼鈍板に、1パス目の圧下率を10%以上25%以下、1パス目および2パス目の合計圧下率を35%以上55%以下とする、多パス冷間圧延を施して板厚0.10mm以上0.35mm以下の冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)上記冷間圧延工程により得られた冷延鋼板に仕上焼鈍を施す仕上焼鈍工程。
熱延板焼鈍温度は730℃以上790℃以下とする。熱延板焼鈍温度が上記範囲未満では、再結晶の促進が不十分となり、優れた磁気特性を得ることが困難である。好ましくは、750℃以上である。一方、熱延板焼鈍温度が上記範囲超では、上記落錘曲げ試験による破断率が高くなり、冷間圧延の前段パスにおいて破断が生じる場合がある。好ましくは780℃以下である。
また、熱延板焼鈍の前または後に酸洗を施してもよい。
下記表1に示す化学組成を有するスラブに、仕上温度:850℃、巻取温度:550℃の熱間圧延を施して板厚2.0mmの熱延鋼板とし、酸洗を施した。これらの酸洗鋼板に780℃で5〜15時間保持する熱延板焼鈍を施して、平均結晶粒径を90μmに揃えた。これらの焼鈍板に、1パス目の圧下率を20%、2パス後の合計圧下率を40%とした冷間圧延を施して仕上板厚0.30mmの冷延鋼板とした。このとき、一部は冷間圧延にて破断した。破断が生じなかった冷延鋼板に1080℃の温度で20秒間保持する仕上焼鈍を施して、平均結晶粒径93〜129μmの無方向性電磁鋼板とした。
X=ΔB50−0.4×(P−0.01) (4)
下記表2に磁気特性と落錘曲げ試験での破断率を併せて示す。
下記表3に示す化学組成を有するスラブに、仕上温度:750〜900℃、巻取温度:450〜600℃とした熱間圧延を施して板厚:1.6〜2.5mmの熱延鋼板とし、酸洗を施した。これらの酸洗鋼板に750〜790℃の温度で5〜30時間保持する熱延板焼鈍を施した。これらの焼鈍板に、1パス目の圧下率を18%、2パス後の合計圧下率を38%とした冷間圧延を施して仕上板厚0.20〜0.35mmの冷延鋼板とした。これらの冷延鋼板に950〜1130℃の温度で20〜90秒間保持する仕上焼鈍を施して、平均結晶粒径75〜156μmの無方向性電磁鋼板とした
下記表4に、製造条件、落錘曲げ試験での破断率、平均結晶粒径、および磁気特性を示す。
下記表5に示す化学組成を有するスラブを、仕上温度:630〜850℃、巻取温度:230〜590℃とした熱間圧延にて板厚:1.2〜2.0mmの熱延鋼板とした。これらの熱延鋼板を酸洗後に、700〜800℃の温度域で5〜30時間保持する熱延板焼鈍を施した。これらの焼鈍板に1パス目の圧下率を17〜30%、2パス後の合計圧下率を30〜45%とした冷間圧延を施した。これらの冷延鋼板に1080℃の温度で20秒間保持する仕上焼鈍を施して平均結晶粒径89〜101μmの無方向性電磁鋼板とした。
下記表6に、製造条件、落錘曲げ試験での破断率、および磁気特性を示す。
Claims (2)
- 下記工程(A)、(B1)、(C)および(D)を有することを特徴とする無方向性電磁鋼板の製造方法:
(A)質量%で、Si:1.0%以上3.0%以下、sol.Al:0.1%以上2.0%以下、Mn:0.05%以上2.0%以下、P:0.03%以上0.15%以下、S:0.0010%以上0.0050%以下、C:0.0050%以下、As:0.0050%以下、Nb:0.0030%以下、Ti:0.0030%以下、V:0.0030%以下、Zr:0.0030%以下およびN:0.0050%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに、下記式(1)を満足する化学組成を有するスラブに、仕上温度:700℃以上および巻取温度:300℃以上の熱間圧延を施して板厚が1.4mm以上3.5mm以下の熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B1)前記熱延圧延工程により得られた熱延鋼板に、730℃以上の温度域に1時間以上保持する熱延板焼鈍を施して、下記落錘曲げ試験における破断率が40%以下である熱延焼鈍板とする熱延板焼鈍工程;
(C)前記熱延板焼鈍工程により得られた熱延焼鈍板に、1パス目の圧下率を10%以上25%以下、1パス目および2パス目の合計圧下率を35%以上55%以下とする、多パス冷間圧延を施して板厚0.10mm以上0.35mm以下の冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)前記冷間圧延工程により得られた冷延鋼板に仕上焼鈍を施す仕上焼鈍工程。
S+As+Nb+Ti+V+Zr+N≦0.018 (1)
(ここで、式中の各元素記号は鋼中の各元素の含有量(単位:質量%)を示す。)
[落錘曲げ試験]
JIS Z 2248:2006で規定するVブロック法において、「試験片の中央部に押金具を当て、徐々に試験力を加えて規定の形に曲げる」ことに代えて、「試験片の中央部に、試験片に対して1.2m高さから押金具を落錘させて規定の形に曲げる」とした試験であり、曲げ角度:90°かつ内側半径:5mmとした試験である。 - 下記工程(A)、(B2)、(C)および(D)を有することを特徴とする無方向性電磁鋼板の製造方法:
(A)質量%で、Si:1.0%以上3.0%以下、sol.Al:0.1%以上2.0%以下、Mn:0.05%以上2.0%以下、P:0.03%以上0.15%以下、S:0.0010%以上0.0050%以下、C:0.0050%以下、As:0.0050%以下、Nb:0.0030%以下、Ti:0.0030%以下、V:0.0030%以下、Zr:0.0030%以下およびN:0.0050%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに、下記式(1)を満足する化学組成を有するスラブに、仕上温度:700℃以上および巻取温度:300℃以上の熱間圧延を施して板厚が1.4mm以上3.5mm以下の熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B2)前記熱延圧延工程により得られた熱延鋼板に、730℃以上790℃以下の温度域に1時間以上保持する熱延板焼鈍を施して熱延焼鈍板とする熱延板焼鈍工程;
(C)前記熱延板焼鈍工程により得られた熱延焼鈍板に、1パス目の圧下率を10%以上25%以下、1パス目および2パス目の合計圧下率を35%以上55%以下とする、多パス冷間圧延を施して板厚0.10mm以上0.35mm以下の冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)前記冷間圧延工程により得られた冷延鋼板に仕上焼鈍を施す仕上焼鈍工程。
S+As+Nb+Ti+V+Zr+N≦0.018 (1)
(ここで、式中の各元素記号は鋼中の各元素の含有量(単位:質量%)を示す。)
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