JP5679602B1 - 階間調整機能付きエレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】地震等の異常発生時に最寄階停止後に階間調整が完了しないことによる閉じ込め事故を防ぐ。【解決手段】本実施形態の階間調整機能付きエレベータは、異常発生時にかご枠1を最寄階まで走行させるエレベータ制御装置10と、かご枠1が最寄階に走行するときにかご枠1の階間調整動作が予め設定された第1の時間内に完了するか否かを判定する完了可否判定手段を有し、かご枠1の階間調整動作が第1の時間内に完了しないと判定された場合にかご枠1の階間調整動作を停止する階間調整制御装置20とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、少なくとも2つのかご室が上下に連結されたかご枠を有し、そのかご枠のかご室間の距離を行先階の階間長に合わせて調整可能な階間調整機能付きエレベータに関する。
超高層ビル等では、ビルのスペース効率を向上させるために、ビル内の縦の交通手段として、かご室を上下2段に構成した大量輸送が可能なエレベータが用いられる。このようなエレベータを「ダブルデッキエレベータ」と呼んでいる。
このダブルデッキエレベータには、建物の各階床の高さが一定でない場合にも、上下のかご室が同時に行先階に着床できるように、かご枠内の上下のかご室を互いに移動させて、かご室間の距離を調整する階間調整機能を備えたものがある。
また、エレベータでは、例えば地震が発生した場合に、最寄階に緊急停止し、そこで乗客を降ろす地震管制運転が実施される。その際、地震発生から所定時間内(概ね10秒以内)に最寄階に停止可能か否かを判断し、間に合わない場合には強制減速停止する。
しかしながら、上述した階間調整機能付きのダブルデッキエレベータでは、地震発生から所定時間内に最寄階に停止できても、上下のかご室間の階間調整が間に合わないことがある。このような場合、最寄階で上下のかご室のドアを開けることができないため、乗客をかご室内に閉じ込めてしまうことになる。
本発明が解決しようとする課題は、地震等の異常発生時に最寄階停止後に階間調整が完了しないことによる閉じ込め事故を防ぐことのできる階間調整機能付きエレベータを提供することである。
本実施形態に係る階間調整機能付きエレベータは、少なくとも2つのかご室が上下方向に連結されたかご枠を有し、上記かご枠の各かご室間の距離を調整可能な階間調整機能付きエレベータにおいて、異常発生時に上記かご枠を最寄階まで走行させる運転制御手段と、この運転制御手段によって上記かご枠が上記最寄階に走行するときに、上記かご枠の階間調整動作が予め設定された第1の時間内に完了するか否かを判定する完了可否判定手段を有し、上記かご枠の階間調整動作が上記第1の時間内に完了しないと判定された場合に上記かご枠の階間調整動作を停止する階間調整制御手段とを具備する。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る階間調整機能付きエレベータの構成を示す図である。なお、ここでは、1つのかご枠1に2つのかご室(以下、上かごと下かごと称す)2,3を有するダブルデッキエレベータを例にして説明する。
図1は第1の実施形態に係る階間調整機能付きエレベータの構成を示す図である。なお、ここでは、1つのかご枠1に2つのかご室(以下、上かごと下かごと称す)2,3を有するダブルデッキエレベータを例にして説明する。
巻上機11には、メインロープ13がそらせシーブ12などを介して巻き掛けられている。この巻上機11の駆動により、かご枠1がメインロープ13を介して昇降路内を昇降動作する。このかご枠1には、上かご2と下かご3がボールネジ5a,5b,6a,6bを介して上下方向に移動自在に連結されている。これらのボールネジ5a,5b,6a,6bは、上梁1aと中間梁7によって支持されており、モータ4a,4bの駆動によって上かご2と下かご3をそれぞれに上下方向に移動させる。
また、かご枠1には、階間調整制御装置20や図示せぬドア制御装置などが搭載されている。これらの装置類は、かご下ダクト15に配線されたテールコード14を介してビルの機械室などに設置されたエレベータ制御装置10に接続されている。
エレベータ制御装置10は、所謂「制御盤」と呼ばれるものであり、巻上機11の駆動制御など、エレベータ全体の制御を行う。このエレベータ制御装置10には地震感知器16が接続されている。この地震感知器16によって所定レベル以上の地震が検出されると、エレベータ制御装置10は走行中のかご枠1を最寄階に停止させ、そこで乗客を降ろして待機する。このような運転を「地震管制運転」と言う。
一方、階間調整制御装置20は、エレベータ制御装置10からの指示に従って、モータ4a,4bを駆動し、上かご2と下かご3との間の距離を調整する。階間調整制御装置20は、例えばEEPROM、メモリカードあるいはUSBメモリなどからなる交換可能なメモリ装置30を備える。
メモリ装置30には、図2に示すように、制御上の行先階に対する階間長テーブル31と出発階と行先階に対する動作速度テーブル32が設けられている。
図3に階間長テーブル31の一例を示す。この例では、エレベータ制御装置10から出力される階床指令信号によって指定された制御上の行先階の階間長が示されている。
図4に動作速度テーブル32の一例を示す。この動作速度テーブル32には、階間調整動作を行う場合の速度が設定されている。例えば、1Fから3Fへの走行に対しては、上かご2と下かご3を45mm/sの速度で移動させるようなパラメータが設定されている。なお、図中のマイナス記号は、その速度で上かご2と下かご3の間隔を狭めることを意味している。
ここで、ダブルデッキエレベータの着床制御について簡単に説明しておく。
ダブルデッキエレベータでは、行先階に着床する時、かご枠用の着床検出板21によりかご枠1を位置決めして着床させる。詳しくは、かご枠1に設けられた着床スイッチ24が着床検出板21の範囲内に入ったときに停止する。なお、階間調整機能付きのダブルデッキエレベータでは、かご枠1の中央が上かご2と下かご3の階間中央となるように、着床検出板21の位置が定められている。
また、行先階が決まった時点でモータ4a,4bの駆動により階間調整が開始され、かご枠1内の上かご2と下かご3の間隔がその行先階の階間長に合わせて調整される。かご枠1と同様に上かご2と下かご3に対しても着床スイッチ25,26が設けられている。これらの着床スイッチ25,26とかご室用の着床検出板22,23との位置関係により、上かご2と下かご3の位置決め(レベル合わせ)を確認できる。なお、着床検出板21〜23は昇降路壁に配設されている。また、図中の27a,27bは各階の乗場を示している。
図中の40〜42はPG(パルスジェルレータ)である。PG40は、巻上機11の回転軸に設置されており、巻上機11の回転に同期してパルス信号を出力する。PG41,42は、階間調整用のモータ4a,4bの回転軸に設置されており、それぞれにモータ4a,4bの回転に同期してパルス信号を出力する。これらのパルス信号は、エレベータ制御装置10に与えられる。
なお、図1では、エレベータ制御装置10と階間調整制御装置20を機能別に分割した構成としているが、物理的にはモータ4a,4bの駆動制御部分のみかご枠1に搭載し、その他はエレベータ制御装置に設ける構成としても良い。
図5は第1の実施形態におけるエレベータ制御装置10と階間調整制御装置20の機能構成を示すブロック図である。
エレベータ制御装置10と階間調整制御装置20には図示せぬ入出力装置が設けられており、その入出力装置を介して各種信号がやり取りされる。具体的には、かご枠1の行先階(目的階ともいう)が決まったときに、エレベータ制御装置10からその行先階を示す信号と共に調整指令が階間調整制御装置20に出力される。これにより、階間調整制御装置20では、メモリ装置30から行先階に対応した階間長データを読み出し、かご枠1内の上かご2と下かご3の間隔を当該行先階の階間長に合わせて調整する。なお、かご枠1の行先階は、上かご2と下かご3の2つの階床を含む。
ここで、階間調整制御装置20には、地震管制運転にかかわらず、調整指令を受信した際に所定の時間K0以内(概ね10秒以内)にかご枠1(上かご2と下かご3)の階間調整動作を完了するか否かを判定するための完了可否判定部20aが備えられている。時間K0以内に階間調整動作を完了できない場合には、階間調整制御装置20は判定結果(否)をエレベータ制御装置10に出力する。これにより、エレベータ制御装置10では、完了できないことを認識する。
一方、エレベータ制御装置10は、地震感知器16によって所定レベル以上の地震が感知された場合に、かご枠1を最寄階に停止させる地震管制運転を行う。その際、エレベータ制御装置10には、かご枠1を所定の時間T0以内に最寄階に停止させることが可能か否かを判定するための停止可否判定部10aが備えられている。時間T0以内に最寄階に停止可能であれば、エレベータ制御装置10は、最寄階を行先階としてかご枠1を走行させると共に階間調整制御装置20に対して調整指令を出力する。一方、時間T0以内に最寄階に停止させることができない場合には、エレベータ制御装置10は、かご枠1を直ちに強制減速停止させる。また、調整指令を出力後、階間調整制御装置20から判定結果(否)が出力された場合は、調整指令を中止し、かご枠を直ちに強制減速停止させる。
なお、階間調整制御装置20からエレベータ制御装置10に対して判定結果を出力し、否の場合には階間調整制御装置20に対する調整指令の出力を停止することで、階間調整制御装置20の動作が停止する。あくまでも主導権はエレベータ制御装置10にある。そうでないと、地震発生時以外に勝手に階間調整制御装置20側で調整動作を止めてしまう可能性があるからである。
以下に、地震管制運転時の処理動作について詳しく説明する。
図6は第1の実施形態におけるエレベータの地震管制運転時の処理動作を示すフローチャートである。
図6は第1の実施形態におけるエレベータの地震管制運転時の処理動作を示すフローチャートである。
地震感知器16によって所定レベル以上の地震が感知されると(ステップA11のYes)、エレベータ制御装置10は、かご枠1を所定の時間T0以内に最寄階に停止させることができるか否かを判定する(ステップA12)。詳しくは、かご枠1の現在位置から最も近い階を最寄階と定め、その最寄階までの距離と走行速度とに基づいて当該最寄階までの到達時間を算出することで、時間T0以内に停止可能か否かを判定する。時間T0は、管制運転時の走行速度などによって予め設定されており、例えば10秒である。
時間T0以内に最寄階に停止できない場合には(ステップA13のNo)、エレベータ制御装置10は、かご枠1を強制的に減速して直ちに停止させる(ステップA23)。これは、例えば最寄階まで行く途中で再び地震が生じるなどした場合に危険だからである。減速停止後は、所定時間が経過するのを待ち、その間に再び地震が発生しなければ、減速停止した位置から最寄階に向かい、階間調整を行って乗客を降ろす。
時間T0以内に最寄階に停止可能であれば(ステップA13のYes)、エレベータ制御装置10は、かご枠1を所定の速度で最寄階へ走行させる(ステップA14)。その際、エレベータ制御装置10は、階間調整制御装置20に対して最寄階を行先階とした調整指令を出力する(ステップA15)。
階間調整制御装置20は、この調整指令を受けて階間調整動作を開始する(ステップA16)。詳しくは、階間長テーブル31から最寄階に対応した階間長データ、動作速度テーブル32から現在位置から最寄階までの距離に対応した動作速度データを読み出し、これらのデータに基づいてモータ4a,4bを駆動して上かご2と下かご3との間隔を当該最寄階の階間長に合わせる。
その際、階間調整制御装置20は、所定の時間K0以内に階間調整動作を完了させることが可能か否かを判定する(ステップA17)。時間K0以内に階間調整動作を完了できると判定された場合には(ステップA18のYes)、階間調整制御装置20は、そのまま階間調整動作を続けて、上かご2と下かご3との間隔を当該最寄階の階間長に合わせる(ステップA19)。なお、時間K0は、階間調整制御装置20の動作速度に応じて予め設定されており、例えば10秒である。
かご枠1が最寄階に着床すると、エレベータ制御装置10は、上かご2と下かご3を戸開して乗客を降ろした後、運転を停止する(ステップA20)。なお、かご枠1が最寄階に着床したことは、着床スイッチ24と着床検出板21との位置関係から分かる。また、上かご2と下かご3が最寄階として指定された上下2つの階の乗場位置で停止しているか否かは、着床スイッチ25,26と着床検出板22,23との位置関係から分かる。
一方、時間K0以内に階間調整動作を完了できない場合(ステップA18のNo)、エレベータ制御装置10は階間調整制御装置20に対して調整指令を停止して(ステップA21)、階間調整制御装置20は階間調整動作を停止する(ステップA22)。
また、エレベータ制御装置10では、階間調整制御装置20から調整動作の判定結果(否)を受けると、かご枠1を強制的に減速して直ちに停止させる(ステップA23)。減速停止後は、所定時間が経過するのを待ち、その間に再び地震が発生しなければ、減速停止した位置から最寄階に向かい、その間に階間調整を再開して最寄階で乗客を降ろす。
このように、地震発生時にかご枠1を最寄階に停止させる際に所定の時間K0以内に階間調整動作が完了する否か判定する機能を備え、完了しないと判定された場合に階間調整動作を停止することで、最寄階停止後にドアを開けられずに乗客をかご室内に閉じ込めてしまう事態を防ぐことができる。
また、階間調整動作を停止した場合にはかご枠1を減速停止する。その後、安全が確認された時点で減速停止した位置から最寄階に向かい、その間に階間調整が再開されるので、最寄階で乗客を安全に降ろすことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、所定の時間K0以内に階間調整動作が完了しないと判定された場合に階間調整動作を停止する構成としたが、第2の実施形態では、時間K0以内に間に合わせるように階間調整の動作速度や階間長を適宜変更するものである。
図7は第2の実施形態におけるエレベータ制御装置10と階間調整制御装置20の機能構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態における図5と同じ部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略するものとする。
第2の実施形態において、階間調整制御装置20には完了可否判定部20aに加え、速度変更判定部20bと階間長変更判定部20cとを備える。
速度変更判定部20bは、完了可否判定部20aによってかご枠1の階間調整動作が所定の時間K0内に完了しないと判定された場合に調整時の動作速度を物件の最高速度まで上げて時間K0内に間に合うか否かを判定する。この速度変更判定部20bによって時間K0内に間に合うと判定された場合、階間調整制御装置20は最高速度に切り換えてかご枠1の階間調整を行う。
階間長変更判定部20cは、かご枠1の階間調整動作が所定の時間K0内に完了しないと判定された場合に戸開許可ゾーンの範囲内で階間長を変更することで時間K0に間に合うか否かを判定する。間に合う場合には、階間調整制御装置20は、最寄階に対する階間長を変更してかご枠1の階間調整を行う。
戸開許可ゾーンとは、かご室用の着床検出板22,23によって定められる戸開可能な範囲のことであり、「戸開走行保護ゾーン」とも呼ばれる。上かご2と下かご3が戸開許可ゾーンの範囲内で着床しているときには戸開が許可され、この範囲外で何らかの異常で戸開していた場合には走行が禁止される。
ここで、図8に示すように、上かご2と下かご3が各階の乗場27a,27bに正しく着床していれば、着床スイッチ25,26はそれぞれに着床検出板22,23の範囲内つまり戸開許可ゾーンの範囲内にある。なお、2a,3aはかごドアであり、着床時に図示せぬ乗場ドアに係合して開閉する。
理想的には、着床検出板22,23の中心位置に着床スイッチ25,26が来るように上かご2と下かご3が着床している状態が好ましいが、着床検出板22,23の範囲内であれば戸開が許可される。そこで、救出運転時にかご室用検出板22,23の範内内つまり戸開許可ゾーン内で最寄階に対する階間長を変更すれば時間K0内に間に合う場合には、階間長を変更してかご枠1の階間調整を行うものとする。
以下に、地震管制運転時の処理動作について詳しく説明する。
図9は第2の実施形態におけるエレベータの地震管制運転時の処理動作を示すフローチャートである。なお、図9において、ステップB11〜B20までの処理は上記図6のステップA11〜A20までの処理と同様である。また、ステップB13のNo→B28の処理は上記図6のステップA13のNo→A23の処理と同様である。
図9は第2の実施形態におけるエレベータの地震管制運転時の処理動作を示すフローチャートである。なお、図9において、ステップB11〜B20までの処理は上記図6のステップA11〜A20までの処理と同様である。また、ステップB13のNo→B28の処理は上記図6のステップA13のNo→A23の処理と同様である。
ここで、第2の実施形態では、ステップB18において、所定の時間K0以内に階間調整動作を完了できないと判定された場合に(ステップA18のNo)、階間調整制御装置20は、物件の最高速度を取得し(ステップB21)、調整時の動作速度をその最高速度まで上げて時間K0内に間に合うか否かを判定する(ステップB22)。
なお、「物件の最高速度」とは、本件のエレベータに搭載された階間調整制御機能で規定されている最高速度のことである。
図4で説明したように、階間調整の動作速度は出発階と行先階との関係から予め設定されている。この動作速度は最高速度でなく、ある程度余裕を持たせた定格速度である。これは、階間調整の動作速度を早くすると、上かご2と下かご3が大きく揺れて乗客が不快に感じることがあり、また、騒音も発生することがあるからである。しかし、地震発生による非常事態であるため、もし、最高速度で時間K0内に間に合う場合には(ステップB23のYes)、階間調整制御装置20は、階間調整の動作速度を最高速度まで上げて階間調整を行って時間K0内に動作完了とする(ステップB19)。
一方、階間調整の動作速度を最高速度まで上げても時間K0内に間に合わない場合には(ステップB23のNo)、階間調整制御装置20は、図8で説明した戸開許可ゾーンの範囲内で階間長を変更することで時間K0に間に合うか否かを判定する(ステップB24)。階間長を変更することで時間K0に間に合う場合には(ステップB25のYes)、階間調整制御装置20は、最寄階に対する階間長を戸開許可ゾーンの範囲内で調整して時間K0内に動作完了とする(ステップB19)。
階間長を変更しても時間K0内に間に合わない場合(ステップB25のNo)、階間調整制御装置20は、エレベータ制御装置10に対して判定結果(否)を出力して(ステップB26)、階間調整動作を停止する(ステップB27)。
また、エレベータ制御装置10では、階間調整制御装置20から判定結果(否)を受けると、かご枠1を強制的に減速して直ちに停止させる(ステップB28)。減速停止後は、所定時間が経過するのを待ち、その間に再び地震が発生しなければ、減速停止した位置から最寄階に向かい、その間に階間調整を再開して最寄階で乗客を降ろす。
このように第2の実施形態によれば、時間K0以内に間に合わせるように階間調整の動作速度や階間長を適宜変更することで、最寄階停止後にドアを開けられずに乗客をかご室内に閉じ込めてしまう事態を防ぐことができる。
なお、上記各実施形態では、地震が発生した場合を想定して説明したが、例えば強風によりビルが大きく揺れている場合など、エレベータ(かご枠1)を最寄階に停止させる必要があるような異常発生時に適用可能である。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、地震等の異常発生時に最寄階停止後に階間調整が完了しないことによる閉じ込め事故を防ぐことのできる階間調整機能付きエレベータを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…かご枠、2…上かご、3…下かご、2a,3a…かごドア、4a,4b…モータ、5a,5b…ボールネジ、6a,6b…ボールネジ、7…中間梁、8,9…支持機構、10…エレベータ制御装置、10a…停止可否判定部、11…巻上機、12…そらせシーブ、13…メインロープ、14…テールコード、15…かご下ダクト、16…地震感知器、20…階間調整制御装置、20a…完了可否判定部、20b…速度変更判定部、20c…階間長変更判定部、21〜23…着床検出板、24〜26…着床スイッチ、27a,27b…各階の乗場、30…メモリ装置、31…階間長テーブル、32…動作速度テーブル、40〜42…パルスジェネレータ。
Claims (4)
- 少なくとも2つのかご室が上下方向に連結されたかご枠を有し、上記かご枠の各かご室間の距離を調整可能な階間調整機能付きエレベータにおいて、
異常発生時に上記かご枠を最寄階まで走行させる運転制御手段と、
この運転制御手段によって上記かご枠が上記最寄階に走行するときに、上記かご枠の階間調整動作が予め設定された第1の時間内に完了するか否かを判定する完了可否判定手段を有し、上記かご枠の階間調整動作が上記第1の時間内に完了しないと判定された場合に上記かご枠の階間調整動作を停止する階間調整制御手段とを具備し、
上記階間調整制御手段は、
上記かご枠の階間調整動作が上記第1の時間内に完了しないと判定された場合に戸開許可ゾーンの範囲内で階間長を変更することで上記第1の時間内に間に合うか否かを判定する階間長変更判定手段を有し、上記第1の時間内に間に合うと判定された場合には上記戸開許可ゾーンの範囲内で当該最寄階に対する階間長を変更して上記かご枠の階間調整を行うことを特徴とする階間調整機能付きエレベータ。 - 上記階間調整制御手段は、
上記かご枠が上記最寄階に走行するときに上記かご枠の階間調整動作を開始し、その動作中に上記完了可否判定手段によって上記かご枠の階間調整動作が上記第1の時間内に完了しないと判定された場合に上記かご枠の階間調整動作を停止することを特徴とする請求項1記載の階間調整機能付きエレベータ。 - 上記階間調整制御手段は、
上記かご枠の階間調整動作が上記第1の時間内に完了しないと判定された場合に調整時の動作速度を物件の最高速度まで上げて上記第1の時間内に間に合うか否かを判定する速度変更判定手段を有し、上記第1の時間内に間に合うと判定された場合には上記最高速度に切り換えて上記かご枠の階間調整を行うことを特徴とする請求項1記載の階間調整機能付きエレベータ。 - 上記運転制御手段は、
上記かご枠を予め設定された第2の時間内に上記最寄階に停止させることが可能か否かを判定する停止可否判定部を有し、上記かご枠を上記第2の時間内に停止させることができないと判定された場合あるいは上記かご枠の階間調整動作が上記第1の時間内に完了しないと判定された場合に上記かご枠の走行を強制的に減速停止することを特徴とする請求項1記載の階間調整機能付きエレベータ。
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