JP2006096510A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非常制動時でのかごへの衝撃を小さくすることができるエレベータ装置を得る。
【解決手段】昇降路1には、かご8を昇降させるトルクを発生するためのモータ3と、かご8の昇降を制動する制動力を発生するためのブレーキ装置6と、かご8の速度を検出するためのエンコーダ18と、エンコーダ18からの情報に基づいてモータ3及びブレーキ装置6のそれぞれを制御する制御装置19とが設けられている。制御装置19は、非常制動時に、制動動作を行うようにブレーキ装置を制御するようになっている。非常制動時での制御装置19によるモータ3の制御は、非常制動の開始時にかご8の速度が低速設定値以下であるときには、制動動作後にトルクの発生を停止する低レベル非常制御モードとされ、非常制動の開始時にかご8の速度が低速設定値よりも大きいときには、制動動作と同時にトルクの発生を停止する高レベル非常制御モードとされるようになっている。
【選択図】図1
【解決手段】昇降路1には、かご8を昇降させるトルクを発生するためのモータ3と、かご8の昇降を制動する制動力を発生するためのブレーキ装置6と、かご8の速度を検出するためのエンコーダ18と、エンコーダ18からの情報に基づいてモータ3及びブレーキ装置6のそれぞれを制御する制御装置19とが設けられている。制御装置19は、非常制動時に、制動動作を行うようにブレーキ装置を制御するようになっている。非常制動時での制御装置19によるモータ3の制御は、非常制動の開始時にかご8の速度が低速設定値以下であるときには、制動動作後にトルクの発生を停止する低レベル非常制御モードとされ、非常制動の開始時にかご8の速度が低速設定値よりも大きいときには、制動動作と同時にトルクの発生を停止する高レベル非常制御モードとされるようになっている。
【選択図】図1
Description
この発明は、かごの昇降をモータの駆動により行うエレベータ装置に関するものである。
従来、かごの昇降の制動をより確実にするために、駆動綱車と一体に回転されるブレーキ車を第1及び第2の電磁ブレーキにより制動するエレベータ装置が提案されている。駆動綱車及びブレーキ車は、電動機により回転駆動されるようになっている。また、第1の電磁ブレーキは、ブレーキ力を発生するためのばねと、給電によりばねの付勢に逆らってブレーキ力を解除する第1のブレーキコイルとを有している。第2の電磁ブレーキは、ブレーキ力を発生するためのばねと、給電によりばねの付勢に逆らってブレーキ力を解除する第2のブレーキコイルとを有している。
第1及び第2のブレーキコイルには、第1及び第2のブレーキコイルの直流母線に対する接続を消勢時と付勢時とで互いに逆極性とするエネルギ吸収回路が接続されている。これにより、ブレーキコイルの電流を急速に減衰させることができ、ブレーキ力を瞬時にブレーキ車に作用させることができる(特許文献1参照)。
しかし、電動機による回転トルクは、電動機への給電を停止すると同時に消失するので、非常制動時に、ブレーキコイルへの給電を電動機と同時に停止させると、ブレーキ力が発生する前に回転トルクが消失してしまうこととなる。このようなブレーキ力の発生の遅れは、かごの速度を急激に変化させる原因となる。
かごの速度が十分大きいときにかごが非常制動される場合、ブレーキ力の発生の遅れはかごの制動時間に比べて十分小さいので、かご内の乗客への衝撃は小さい。これに対し、例えば停止間際でかごの速度が十分小さいとき等にかごが非常制動される場合は、ブレーキ力の発生の遅れが非常に小さくでも、かごがほぼ停止した状態から急にかごの速度が変化するので、かご内の乗客への衝撃が大きくなってしまう。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、非常制動時でのかごへの衝撃を小さくすることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、かごを昇降させるトルクを発生するための駆動装置、かごの昇降を制動する制動力を発生するためのブレーキ装置、かごの速度を検出するためのかご速度検出部、及びかご速度検出部からの情報に基づいて駆動装置及びブレーキ装置のそれぞれを制御する制御装置を備え、制御装置は、非常制動時に、制動力を発生する制動動作を行うようにブレーキ装置を制御するようになっており、非常制動時での制御装置による駆動装置の制御は、非常制動の開始時にかごの速度が所定の低速設定値以下であるときには、制動動作後にトルクの発生を停止する低レベル非常制御モードとされ、非常制動の開始時にかごの速度が低速設定値よりも大きいときには、制動動作と同時にトルクの発生を停止する高レベル非常制御モードとされるようになっている。
この発明に係るエレベータ装置では、非常制動時での制御装置による駆動装置の制御が、非常制動の開始時にかごの速度が所定の低速設定値以下であるときには、制動動作後にトルクの発生を停止する低レベル非常制御モードとされ、非常制動の開始時にかごの速度が低速設定値よりも大きいときには、制動動作と同時にトルクの発生を停止する高レベル非常制御モードとされるようになっているので、かごの速度が低速である場合、ブレーキ装置が制動動作を開始してからかごに制動力が発生するまでの間のかごの速度の急激な変化を駆動装置のトルクにより防止することができる。従って、非常制動時でのかごへの衝撃を小さくすることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1上部には、巻上機2が設けられている。巻上機2は、駆動装置であるモータ3と、モータ3により一体に回転される駆動シーブ4及びブレーキ車5と、駆動シーブ4及びブレーキ車5の回転を制動するためのブレーキ装置6とを有している。
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1上部には、巻上機2が設けられている。巻上機2は、駆動装置であるモータ3と、モータ3により一体に回転される駆動シーブ4及びブレーキ車5と、駆動シーブ4及びブレーキ車5の回転を制動するためのブレーキ装置6とを有している。
駆動シーブ4には、主索7が巻き掛けられている。主索7には、かご8及び釣合おもり9が吊り下げられている。かご8及び釣合おもり9は、駆動シーブ4の回転により昇降路1内を昇降される。
モータ3は、モータ3への給電により、駆動シーブ4及びブレーキ車5を回転させるトルクを発生するようになっている。かご8及び釣合おもり9は、モータ3のトルクの発生により昇降路1内を昇降される。また、モータ3は、モータ3への給電の停止により、トルクの発生を停止するようになっている。
ブレーキ装置6は、ブレーキ車5に接する制動位置とブレーキ車5から開離される開離位置との間を変位可能なブレーキシュー10と、制動位置へ変位される方向へブレーキシュー10を付勢する付勢ばね11と、付勢ばね11の付勢に逆らってブレーキシュー10を開離位置へ変位させるためのブレーキコイル12とを有している。
ブレーキシュー10は、ブレーキコイル12への給電により開離位置へ変位され(解除動作)、ブレーキコイル12への給電の停止により制動位置へ変位される(制動動作)。ブレーキ車5の回転は、ブレーキシュー10の制動位置への変位により制動される。即ち、ブレーキ装置6は、ブレーキコイル12への給電の停止により制動動作されて、かご8及び釣合おもり9の昇降を制動する制動力を発生するようになっている。また、ブレーキ装置6は、ブレーキコイル12への給電により解除動作されて、制動力の発生を停止するようになっている。
また、昇降路1上部には、綱車である調速機シーブ13が設けられ、昇降路1下部には、綱車である張り車14が設けられている。調速機シーブ13及び張り車14間には、かご8とともに移動される調速機ロープ15が巻き掛けられている。調速機シーブ13及び張り車14は、調速機ロープ15の移動により回転される。
モータ3には、モータ3の異常の有無を検出するためのモータ検出部16が設けられている。この例では、モータ検出部16は、モータ3への過電流の有無を検出することによりモータ3の異常の有無を検出するようになっている。また、ブレーキ装置6には、ブレーキシュー10の制動位置への変位の有無を検出するためのブレーキ検出部17が設けられている。さらに、調速機シーブ13には、かご8の速度を検出するためのかご速度検出部であるエンコーダ18が設けられている。エンコーダ18は、調速機シーブ13の回転速度に応じたパルス信号を発生するようになっている。なお、エレベータの状態を検出するためのエレベータ状態検出装置は、モータ検出部16、ブレーキ検出部17及びエンコーダ18を有している。
昇降路1内には、エレベータの運転を制御するための制御装置19が設けられている。制御装置19は、エレベータ状態検出装置からの情報に基づいてエレベータの異常の有無を判定する異常判定部20と、エンコーダ18からの情報に基づいてかご8の速度の大小を判定するかご速度判定部21と、異常判定部20及びかご速度判定部21のそれぞれからの情報に基づいてエレベータの状態を判定するエレベータ状態判定部22と、エレベータ状態判定部22からの情報に基づいてモータ3及びブレーキ装置6を制御する制御部23とを有している。
異常判定部20は、エレベータが正常である場合には、正常信号をエレベータ状態判定部22へ出力するようになっている。また、異常判定部20は、エレベータの異常を検出した場合、モータ3に異常があるときにはモータ異常信号を、モータ3を除く機器に異常があるときには通常異常信号をそれぞれエレベータ状態判定部22へ出力するようになっている。なお、エレベータの異常の異常判定部20による検出としては、かご8の走行中の戸開、かご8の実際の停止位置の目的停止位置に対するずれ、及び走行中のかご8への制動力の作用等が挙げられる。
かご速度判定部21には、かご8の速度の大小を判定するための基準値である低速設定値が予め設定されている。低速設定値は、例えば停止直前や移動開始直後等の低速状態でのかご8の速度を基準に設定されている。かご速度判定部21は、エンコーダ18からのパルス信号に基づいてかご8の速度を求め、求めた速度が低速設定値以下であるときにかご低速信号を、求めた速度が低速設定値よりも大きいときにかご高速信号をそれぞれエレベータ状態判定部22へ出力するようになっている。
エレベータ状態判定部22は、異常判定部20からの情報により、エレベータの異常の検出がないとき(即ち、エレベータの正常が検出されているとき)に通常モード判定を行い、エレベータの異常が検出されているときに非常モード判定を行うようになっている。
エレベータ状態判定部22は、通常モード判定を行った場合、通常モード信号を制御部23へ出力するようになっている。また、エレベータ状態判定部22は、非常モード判定を行った場合、通常異常信号及びかご低速信号がともに入力されているときには、低レベル非常信号を制御部23へ出力し、モータ異常信号及びかご高速信号の少なくともいずれか一方が入力されているときには、高レベル非常信号を制御部23へ出力するようになっている。
制御部23は、通常モード信号が制御部23に入力されているときには、通常運転を行うようにモータ3及びブレーキ装置6を制御するようになっている(通常制御モード)。また、制御部23は、低レベル非常信号及び高レベル非常信号のいずれかが入力されているときには、ブレーキ車5の回転を非常制動するようにモータ3及びブレーキ装置6を制御するようになっている(非常制御モード)。
制御部23は、非常制動時には、ブレーキシュー10を制動位置へ変位させる制動動作を行うようにブレーキ装置6を制御するようになっている。また、非常制動時での制御部23によるモータ3の制御は、低レベル非常信号が入力されているときには、ブレーキ装置6の制動動作後にモータ3への給電を停止する低レベル非常制御モードとされ、高レベル非常信号が入力されているときには、ブレーキ装置6の制動動作と同時にモータ3への給電を停止する高レベル非常制御モードとされるようになっている。
低レベル非常制御モードでは、制御部23は、ブレーキ検出部17からの情報に基づいて、ブレーキシュー10の制動位置への変位を検出後、即ちブレーキ装置6の制動動作完了後に、モータ3への給電を停止して、トルクの発生を停止するようになっている。
なお、制御部23は、モータ3への給電周波数を変化させてモータ3を駆動するモータ駆動装置(周波数変換装置)であるインバータ24を介してモータ3に電気的に接続されている。インバータ24は、制御装置19に搭載されている。モータ3は、インバータ24を介して制御部23により制御される。
次に、動作について説明する。図2は、図1の制御装置19の動作を示すフローチャートである。図において、異常判定部20では、エレベータの異常の有無が常時判定されている。エレベータ状態判定部22では、異常判定部20からの情報により、エレベータに異常があるか否かが常時認識されている(S1)。エレベータが正常であるときには、エレベータ状態判定部22が通常モード判定を行い、制御部23によりエレベータの通常運転が行われる。
エレベータに異常があると判定されたときには、モータ検出部16からの情報に基づいてモータ3に異常があるか否かが異常判定部20でさらに判定される。エレベータ状態判定部22では、異常判定部20からの情報により、エレベータの異常がモータ3の異常であるか否かが認識される(S2)。モータ3に異常があるときには、高レベル非常信号がエレベータ状態判定部22から制御部23へ出力される。
モータ3が正常であるときには、エレベータ状態判定部22では、かご速度判定部21からの情報により、かご8の速度が低速設定値以下であるか否かがエレベータ状態判定部22で認識される(S3)。かご8の速度が低速設定値よりも大きいと認識されたときには、高レベル非常信号がエレベータ状態判定部22から制御部23へ出力される。かご8の速度が低速設定値以下であると認識されたときには、低レベル非常信号がエレベータ状態判定部22から制御部23へ出力される。
高レベル非常信号が制御部23へ入力されたときには、制御部23の制御が高レベル非常制御モードとされる。これにより、モータ3への給電と、ブレーキコイル12への給電とが同時に停止され、駆動シーブ4の回転は非常制動される(S4)。
低レベル非常信号が制御部23へ入力されたときには、制御部23の制御が低レベル非常制御モードとされる。低レベル非常制御モードでは、まず、モータ3への給電が維持されたまま、ブレーキコイル12への給電が制御部23の制御により停止される(S5)。
この後、制御部23では、ブレーキ検出部17からの情報により、ブレーキ装置6の制動動作の完了を検出したか否かが判定される(S6)。制動動作の完了が検出されていないときには、制御部23の制御により、モータ3への給電が維持される。
モータ3への給電は、制動動作の完了が検出されたときに、制御部23の制御により停止される(S7)。このようにして、駆動シーブ4の回転は非常制動される。
このようなエレベータ装置において、非常制動時での制御装置19によるモータ3の制御は、非常制動の開始時にかご8の速度が低速設定値以下であり、かつモータ3が正常であるときには、ブレーキ装置6の制動動作後にモータ3への給電を停止する低レベル非常制御モードとされ、非常制動時の開始時にかご8の速度が低速設定値よりも大きいとき、及びモータ3が異常であるときの少なくともいずれか一方であるときには、ブレーキ装置6の制動動作と同時にモータ3への給電を停止する高レベル非常制御モードとされているので、かご8の速度が低速である場合に、ブレーキ装置6が制動動作を開始してからかご8に制動力が発生するまでの間のかご8の速度の急激な変化をモータ3のトルクにより防止することができる。従って、非常制動時でのかご8への衝撃を小さくすることができる。
また、制御装置19は、ブレーキ検出部17からの情報に基づいてブレーキ装置6の制動動作の完了を検出した後に、モータ3への給電を停止するようになっているので、かご3の急激な速度変化をより確実に防止することができ、かご8への衝撃をより確実に小さくすることができる。
なお、上記の例では、低レベル非常制御モードと高レベル非常モードとを選択するためにモータ検出部16からの情報が用いられているが、かご8の速度についての情報が低レベル非常制御モードと高レベル非常モードとを選択するために用いられているので、モータ検出部16からの情報は用いなくてもよい。この場合、非常制動時での制御装置19によるモータ3の制御は、非常制動の開始時にかご8の速度が低速設定値以下であるときには、ブレーキ装置6の制動動作後の所定時間経過時にモータ3への給電を停止する低レベル非常制御モードとされ、非常制動の開始時にかご8の速度が低速設定値よりも大きいときには、ブレーキ装置6の制動動作と同時にモータ3への給電を停止する高レベル非常制御モードとされる。このようにしても、かご8の速度が低速である場合に、ブレーキ装置6が制動動作を開始してからかご8に制動力が発生するまでの間のかご8の速度の急激な変化をモータ3のトルクにより防止することができ、非常制動時でのかご8への衝撃を小さくすることができる。
また、上記の例では、エレベータの異常が異常判定部20で判定されたときには、かご8が走行中であるか否かにかかわらず、制御装置19の制御が非常制御モードとされるようになっているが、エレベータの異常を異常判定部20で判定した後に、エンコーダ18からの情報により、かご8が停止しているか否かをエレベータ状態判定部22で判定するようにしてもよい。この場合、かご8が停止していると判定されたときには、かご8の停止を維持するようにモータ3が制御部23により制御され、かご8が走行していると判定されたときには、制御装置19の制御が非常制御モードとされる。
また、低レベル非常制御モードでは、ブレーキ装置6の制動動作と同時にモータ3への給電が停止することを防止するため、ブレーキコイル12への給電停止時にモータ3への給電を強制的に維持するようにインバータ24へモータ給電保留指令を制御部23が出力するようにしてもよい。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、かご8は、かご出入口31が設けられたかご本体32と、かご本体32に搭載され、かご出入口31を開閉可能な一対のかごの戸33とを有している。かご本体32には、各かごの戸33を移動させてかご出入口31を開閉するドア駆動装置34が設けられている。
図3は、この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、かご8は、かご出入口31が設けられたかご本体32と、かご本体32に搭載され、かご出入口31を開閉可能な一対のかごの戸33とを有している。かご本体32には、各かごの戸33を移動させてかご出入口31を開閉するドア駆動装置34が設けられている。
各階には、昇降路1内と乗場35とを連通する乗場出入口36が設けられている。また、各階には、乗場出入口36を開閉可能な一対の乗場の戸37が設けられている。乗場の戸37は、かご8の各階への停止時に、図示しない係合装置により、かごの戸33に係合されるようになっている。各乗場の戸37は、係合装置によるかごの戸33との係合により、各かごの戸33とともに移動され、乗場出入口36を開閉するようになっている。
昇降路1内には、乗場出入口36及びかご出入口31を通じて、かご8内の乗客が乗場35へ移動可能な乗降ゾーンに、かご8が停止しているか否かを検出するゾーン検出部である複数のかご検出センサ38が設けられている。かご8が乗降ゾーンに停止されているときには、かごの戸33は、係合装置により乗場の戸37に係合されるようになっている。即ち、かご8が乗降ゾーンに停止されているときには、かごの戸33及び乗場の戸37の開閉動作により、かご出入口31及び乗場出入口36は開閉可能になっている。
かご8には、制御装置19及びかご検出センサ38からの情報に基づいて、ドア駆動装置34を制御するためのドア制御装置39が設けられている。ドア制御装置39は、エレベータ状態判定部22及びかご検出センサ38からの情報に基づいて非常制動時にかご8が乗降ゾーンに停止されたか否かを判定するドア開閉判定部40と、ドア開閉判定部40からの情報に基づいてドア駆動装置34を制御するドア駆動制御部41とを有している。
エレベータ状態判定部22は、通常モード信号を制御部23へ出力したときには通常信号をドア開閉判定部40へ出力し、低レベル非常信号及び高レベル非常信号のいずれかを制御部23へ出力したときには非常信号をドア開閉判定部40へ出力するようになっている。通常信号がドア開閉判定部40に入力されたときには、ドア開閉判定部40は、通常開閉モード判定を行うようになっている。ドア開閉判定部40が通常開閉モード判定を行ったときには、ドア駆動制御部41が通常運転時の制御を行うようになっている。また、非常信号がドア開閉判定部40に入力されたときには、ドア開閉判定部40は、かご8の停止位置が乗降ゾーンである場合に戸開判定を行い、かご8の停止位置が乗降ゾーン外である場合に状態維持判定を行うようになっている。
かご8には、ドア開閉判定部40からの情報に基づいて、非常制動時の情報をかご8内に提供するためのアナウンス装置42が設けられている。この例では、アナウンス装置42は、非常制動時の情報を音声によりかご8内へ報じるようになっている。
ドア開閉判定部40は、戸開判定を行った場合に戸開信号をドア駆動制御部41及びアナウンス装置42へ出力し、状態維持判定を行った場合に状態維持信号をドア駆動制御部41へ出力するようになっている。
ドア駆動制御部41は、戸開信号の入力により、かごの戸33が戸開方向へ移動するように(かご出入口31が開くように)ドア駆動装置34を制御し、状態維持信号の入力により、かご出入口31が閉じた状態を維持するようにドア駆動装置34を制御するようになっている。また、アナウンス装置42は、戸開信号の入力により、乗客へ注意を促す情報をかご8内へ報じるようになっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。図4は、図3の制御装置19及びドア制御装置39の動作を示すフローチャートである。図において、非常制動されてかご8が停止するまでの動作は、実施の形態1と同様である(S1〜S7)。かご8が非常制動により停止されると、かご検出センサ38からの情報により、かご8が乗降ゾーンにあるか否かがドア開閉判定部40で認識される(S8)。かご8が乗降ゾーン外にあるときには、状態維持信号がドア開閉判定部40からドア駆動制御部41へ出力され、ドア駆動制御部41によるドア駆動装置34の制御により、かご出入口31が閉じた状態で維持される。
かご8が乗降ゾーンにあるときには、戸開信号がドア開閉判定部40からドア駆動制御部41及びアナウンス装置42のそれぞれへ出力される。この後、乗客に注意を促す情報がアナウンス装置42によりかご8内へ報じられる(S9)。また、かごの戸33がドア駆動装置34の駆動により乗場の戸37とともに戸開方向へ移動され、かご出入口31及び乗場出入口36がともに開く(S10)。これにより、かご8内の乗客は、かご出入口31及び乗場出入口36を通じて乗場35へ移動可能になる。
このようなエレベータ装置において、ドア制御装置39は、非常制動によりかご8が乗降ゾーン内に停止されたときに、かごの戸33が戸開方向へ移動するようにドア駆動装置34を制御するようになっているので、非常制動時にかごが乗降ゾーンに停止された場合、かご8内に閉じ込められた乗客を速やかに乗場35へ導くことができる。
また、非常制動によりかご8が乗降ゾーン内に停止されたときに、注意を促すための情報がかご8内へアナウンス装置42により報じられるようになっているので、非常制動によりかご出入口31と乗場出入口36との間に生じた段差の存在をかご8内の乗客に知らせることができる。
3 モータ(駆動装置)、6 ブレーキ装置、8 かご、16 モータ検出部(駆動装置検出部)、17 ブレーキ検出部、18 エンコーダ(かご速度検出部)、19 制御装置、31 かご出入口、32 かご本体、33 かごの戸、34 ドア駆動装置、35 乗場、36 乗場出入口、38 かご検出部センサ(ゾーン検出部)、39 ドア制御装置、42 アナウンス装置。
Claims (5)
- かごを昇降させるトルクを発生するための駆動装置、
上記かごの昇降を制動する制動力を発生するためのブレーキ装置、
上記かごの速度を検出するためのかご速度検出部、及び
上記かご速度検出部からの情報に基づいて上記駆動装置及び上記ブレーキ装置のそれぞれを制御する制御装置
を備え、
上記制御装置は、非常制動時に、上記制動力を発生する制動動作を行うように上記ブレーキ装置を制御するようになっており、
上記非常制動時での上記制御装置による上記駆動装置の制御は、上記非常制動の開始時に上記かごの速度が所定の低速設定値以下であるときには、上記制動動作後に上記トルクの発生を停止する低レベル非常制御モードとされ、上記非常制動の開始時に上記かごの速度が上記低速設定値よりも大きいときには、上記制動動作と同時に上記トルクの発生を停止する高レベル非常制御モードとされるようになっていることを特徴とするエレベータ装置。 - かごを昇降させるトルクを発生するための駆動装置、
上記かごの昇降を制動する制動力を発生するためのブレーキ装置、
上記かごの速度を検出するためのかご速度検出部、
上記駆動装置の異常の有無を検出するための駆動装置検出部、及び
上記かご速度検出部及び上記駆動装置検出部からの情報に基づいて上記駆動装置及び上記ブレーキ装置のそれぞれを制御する制御装置
を備え、
上記制御装置は、非常制動時に、上記制動力を発生する制動動作を行うように上記ブレーキ装置を制御するようになっており、
上記非常制動時での上記制御装置による上記駆動装置の制御は、上記非常制動の開始時に上記かごの速度が所定の低速設定値以下であり、かつ上記駆動装置が正常であるときには、上記制動動作後に上記トルクの発生を停止する低レベル非常制御モードとされ、上記非常制動の開始時に上記かごの速度が上記低速設定値よりも大きいとき、及び上記駆動装置が異常であるときの少なくともいずれか一方であるときには、上記制動動作と同時に上記トルクの発生を停止する高レベル非常制御モードとされるようになっていることを特徴とするエレベータ装置。 - 上記制動動作の完了の有無を検出するためのブレーキ検出部をさらに備え、
上記制御装置は、上記低レベル非常制御モードにおいて、上記ブレーキ検出部からの情報に基づいて上記制動動作の完了を検出した後に、上記トルクの発生を停止するように上記駆動装置を制御するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。 - 上記かごは、かご出入口が設けられたかご本体と、上記かご本体に設けられ、上記かご出入口を開閉可能なかごの戸とを有しており、
上記かごの戸を移動させて上記かご出入口を開閉するドア駆動装置、
乗場に設けられた乗場出入口と上記かご出入口とを通じて、上記かご内の乗客が上記乗場へ移動可能な乗降ゾーンに上記かごが停止しているか否かを検出するゾーン検出部、及び
上記ゾーン検出部及び上記制御装置からの情報に基づいて、上記ドア駆動装置を制御するドア制御装置
をさらに備え、
上記ドア制御装置は、上記非常制動により上記かごが上記乗降ゾーン内に停止されたときに、上記かごの戸が戸開方向へ移動するように上記ドア駆動装置を制御するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータ装置。 - 上記ドア制御装置からの情報に基づいて、上記非常制動により上記かごが上記乗降ゾーン内に停止されたときに、注意を促すための情報を上記かご内へ提供するアナウンス装置をさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載のエレベータ装置。
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- 2004-09-29 JP JP2004284422A patent/JP2006096510A/ja active Pending
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