JP5668702B2 - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents
車両用シートリクライニング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5668702B2 JP5668702B2 JP2012014393A JP2012014393A JP5668702B2 JP 5668702 B2 JP5668702 B2 JP 5668702B2 JP 2012014393 A JP2012014393 A JP 2012014393A JP 2012014393 A JP2012014393 A JP 2012014393A JP 5668702 B2 JP5668702 B2 JP 5668702B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- teeth
- tooth
- pole
- bracket
- reclining device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/22—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
- B60N2/235—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms
- B60N2/2356—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/22—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
- B60N2/2213—Gear wheel driven mechanism
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/22—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
- B60N2/235—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms
- B60N2/2356—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls
- B60N2/236—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls linearly movable
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
本発明は、車両用シートリクライニング装置に関するものである。
従来、車両用シートには、多くの場合、そのシートクッションに対するシートバックの傾倒角度を調整可能とするリクライニング装置が設けられている。
例えば、特許文献1に記載のリクライニング装置は、円環状の内周に内歯を有する第1ブラケット(ギヤプレート)と、その内歯に対して係脱可能な外歯を有した複数のポール(ロックギヤ)と、径方向移動可能に各ポールを保持するガイド部を有して相対回動可能に第1ブラケットと並置された第2ブラケット(ベースプレート)と、を備えている。また、このリクライニング装置は、各ポールの径方向内側に設けられたカム体を回動させて各ポールを径方向移動させることにより第1ブラケットの内歯に対して各ポールの外歯を係脱させるカム機構を備えている。そして、その第1ブラケット及び第2ブラケットのうちの一方がシートクッション側に固定され、他方がシートバック側に固定されるようになっている。
例えば、特許文献1に記載のリクライニング装置は、円環状の内周に内歯を有する第1ブラケット(ギヤプレート)と、その内歯に対して係脱可能な外歯を有した複数のポール(ロックギヤ)と、径方向移動可能に各ポールを保持するガイド部を有して相対回動可能に第1ブラケットと並置された第2ブラケット(ベースプレート)と、を備えている。また、このリクライニング装置は、各ポールの径方向内側に設けられたカム体を回動させて各ポールを径方向移動させることにより第1ブラケットの内歯に対して各ポールの外歯を係脱させるカム機構を備えている。そして、その第1ブラケット及び第2ブラケットのうちの一方がシートクッション側に固定され、他方がシートバック側に固定されるようになっている。
即ち、各ポールが径方向外側に移動してその外歯が第1ブラケットの内歯に歯合(係合)することにより第1ブラケットと第2ブラケットとの間の相対回動が規制される(ロック状態)。一方、各ポールが径方向内側に移動してその外歯が第1ブラケットの内歯から脱離することにより第1ブラケットと第2ブラケットとの間の相対回動が許容される(アンロック状態)。そして、このアンロック状態を利用して、シートバックの傾倒角度を調整することが可能となっている。
しかしながら、シートバックに乗員がもたれ掛かった状態で角度調整が行われた場合等、シートバック荷重の入力時には、その第1ブラケットの内歯と各ポールの外歯との間に互いを押し付け合うような押圧力が作用することになる。そして、これにより、そのロック状態を解除する際、解除フィーリングが唐突的なものとなる、或いは異音が生ずる等、円滑さが損なわれてしまうおそれがある。
そこで、例えば、特許文献2には、外歯を構成する各歯のうち、周方向端部に位置する端歯について、その圧力角に更なる傾斜角(抜き角)を加えることにより、各外歯の抜け性を向上させる構成が開示されている。
ところが、圧力角に抜き角を加えることで歯の大きさが小さくなる。その結果、内歯と外歯との噛み合い強度、つまりはそのロック強度が低下することで、シートバックの剛性感が低下するおそれがある。
この点を踏まえ、上記特許文献1には、その端歯を含む少なくとも一の歯が形成するピッチ円の半径を内歯のピッチ円半径よりも小さくする構成、及びその端歯を含む少なくとも一の歯が形成するピッチ円の中心を、内歯のピッチ円中心よりも内歯側且つ反対の端歯側に偏心させる構成が開示されている。
即ち、外歯のピッチ円半径を歯単位で変化させる、或いは、同じく歯単位でピッチ円中心を内歯のピッチ円中心よりも内歯側且つ反対の端歯側に偏心させることで、その歯先が端部側に傾倒する。そして、これにより、各歯の大きさを維持して要求される噛み合い強度を確保しつつ、その外歯の抜け性を改善することができる。
しかしながら、近年、車両用のシートリクライニング装置においては、より一層の小型化が進められている。そして、これに伴うロック強度の低下を補うべく、その噛合する歯数が増えることで、各歯の圧力角が小さくなっている。このため、上記のような従来技術では、その外歯の抜け性を良好に維持して円滑なロック解除を確保することが難しくなっており、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、要求されるロック強度を確保しつつ、そのロック解除時のフィーリングを改善することのできる車両用シートリクライニング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、円環状の内周面に内歯を有する第1ブラケットと、前記内歯に対して係脱可能な外歯を有する複数のポールと、径方向移動可能に前記各ポールを保持するガイド部を有して相対回動可能に前記第1ブラケットと並置された第2ブラケットと、前記各ポールの径方向内側に設けられたカム体を回動させて前記各ポールを径方向移動させることにより前記第1ブラケットの内歯に対して前記各ポールの外歯を係脱させるカム機構と、を備え、前記第1ブラケット及び第2ブラケットのうちの一方がシートクッション側に固定され、他方がシートバック側に固定されることにより、前記シートバックの傾倒角度を調整可能とする車両用シートリクライニング装置において、前記外歯を構成する各歯のうち前記各ポールの周方向端部に位置する端歯を含む少なくとも一つの歯が、前記内歯に対する有効な噛み合い部分の形状及び歯毎のピッチ円半径を変えることなく、該歯の中心線に沿って、前記内歯のピッチ円に対応する基準位置よりも径方向内側に変位されていること、を要旨とする。
上記構成によれば、外歯を構成する各歯の大きさを変えることなく、その変位させた各歯と内歯との間に隙間(クリアランス)を設定することができる。特に、その変位させた各歯の側方、周方向端部側に、より大きなクリアランスが設定される。そして、これにより、各歯が内歯に引っ掛かる前の段階において、より大きく各ポールを径方向内側に移動させることができる。また、各歯が内歯に噛合する状態において両者間に生ずる噛み合い反力の作用方向、即ち両歯面の共通法線が、各ポールの中央線を挟んで周方向反対側に位置するガイド部に対して、より浅い角度で交差するようになることで、各ポールをガイド部に押し付ける成分が小さくなる。その結果、噛み合い強度の低下を招くことなく、各ポールを径方向内側に移動させる際における外歯の抜け性を改善することができる。そして、これにより、要求されるロック強度を確保しつつ、そのロック解除時のフィーリングを改善することができる。
請求項2に記載の発明は、前記周方向端部に近い歯ほど、より大きく変位されること、を要旨とする。
即ち、外歯が内歯から脱離する際には、その周方向端部に近い歯ほど、内歯に引っ掛かるような状態になりやすい。そして、その噛み合い反力の作用する方向を示す共通法線もまた、ガイド部に対して、より深い角度で交差する傾向がある。従って、上記構成によれば、より効果的に、その外歯の抜け性を改善することができる。
即ち、外歯が内歯から脱離する際には、その周方向端部に近い歯ほど、内歯に引っ掛かるような状態になりやすい。そして、その噛み合い反力の作用する方向を示す共通法線もまた、ガイド部に対して、より深い角度で交差する傾向がある。従って、上記構成によれば、より効果的に、その外歯の抜け性を改善することができる。
請求項3に記載の発明は、前記変位の変化量が均等であること、を要旨とする。
上記構成によれば、その噛合する内歯との間の噛み合い負荷を、効率良く、各歯に分散させることができる。その結果、より効果的に、その外歯の抜け性を改善することができる。そして、シートバック荷重の入力時においても、より高いロック強度を確保することができる。
上記構成によれば、その噛合する内歯との間の噛み合い負荷を、効率良く、各歯に分散させることができる。その結果、より効果的に、その外歯の抜け性を改善することができる。そして、シートバック荷重の入力時においても、より高いロック強度を確保することができる。
請求項4に記載の発明は、少なくとも前記各ポールにおける周方向両端の前記端歯が前記変位されていること、を要旨とする。
即ち、各ポールの中央線を挟んで周方向両側に位置する二つの端歯の両方を径方向内側に変位させることで、シートバック荷重の入力が何れの方向であっても、円滑に各ポールを径方向内側に移動させることができるようになる。そして、これにより、そのロック解除時のフィーリングを良好に維持することができる。
即ち、各ポールの中央線を挟んで周方向両側に位置する二つの端歯の両方を径方向内側に変位させることで、シートバック荷重の入力が何れの方向であっても、円滑に各ポールを径方向内側に移動させることができるようになる。そして、これにより、そのロック解除時のフィーリングを良好に維持することができる。
本発明によれば、要求されるロック強度を確保しつつ、そのロック解除時のフィーリングを改善することが可能な車両用シートリクライニング装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3とを備えている。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3とを備えている。
車両の床部Fには、並列に配置された一対のロアレール5が設けられるとともに、これら各ロアレール5には、当該各ロアレール5上を移動するアッパレール6が装着されている。そして、シート1のシートクッション2は、これら各アッパレール6上に固定されている。
即ち、本実施形態では、これらのロアレール5及びアッパレール6によりシートスライド装置10が形成されている。そして、車両の乗員は、このシートスライド装置10の機能を利用することにより、車両前後方向(同図中、左右方向)におけるシート1の位置調整を行うことができる。
また、シートクッション2とシートバック3との間には、シートクッション2に対するシートバック3の相対回動を規制し、及びその相対回動を許容することが可能なシートリクライニング装置20が介在されている。そして、車両の乗員は、このシートリクライニング装置20の機能を利用することにより、そのシートバック3の傾倒角度(同図中、二点鎖線参照)を調整することができるようになっている。
詳述すると、図2(a)(b)及び図3に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置20は、略円盤状に形成されたロアブラケット21及びアッパブラケット22を備えている。
ロアブラケット21及びアッパブラケット22は、共通の回動軸(回動中心)Lを有して同軸に並置されている。本実施形態では、ロアブラケット21は、シートクッション2側に固定され、アッパブラケット22は、シートバック3側に固定される。そして、ロアブラケット21とアッパブラケット22との間には、両者に係合することにより当該ロアブラケット21及びアッパブラケット22間の相対回動を規制可能な複数のポール23が介在されている。
尚、本実施形態のシートリクライニング装置20は、円環状のホルダ24を備えている。そして、このホルダ24をロアブラケット21及びアッパブラケット22の外周に嵌合することにより、その相対回動を許容しつつ、回動軸Lに沿った軸方向移動を規制する構成となっている。
さらに詳述すると、ロアブラケット21の周縁部には、アッパブラケット22側(図2(b)中、左側)に突出する円環状の周壁部25が形成されている。また、アッパブラケット22の周縁部には、ロアブラケット21側(図2(b)中、右側)に突出する円環状の周壁部26が形成されている。
ここで、本実施形態のアッパブラケット22は、その周壁部26の外径が、ロアブラケット21側の周壁部25の内径と略等しくなるように形成されている。また、アッパブラケット22の周壁部26の内周面には、その全周に亘って内歯27が形成されている。そして、ロアブラケット21及びアッパブラケット22は、それぞれの周壁部25,26が嵌合する態様で、相対回動可能に同軸配置されている。
また、ロアブラケット21におけるアッパブラケット22側の面には、周方向に略均等間隔で配置された3つの保持突部32が形成されている。これらの各保持突部32は、略扇形に形成されるとともに、その周方向に対向する互いの各側壁33が全て略平行となるように設計されている。そして、上記複数(3つ)のポール23は、それぞれ、そのガイド部34を構成する各側壁33間に挟持される態様で、周方向移動不能、且つ径方向移動可能にロアブラケット21に保持されている。
具体的には、本実施形態の各ポール23は、板状に形成されている。そして、各ポール23は、その両側面35が各保持突部32の側壁33に摺接する状態で径方向に移動することが可能となっている。
また、ロアブラケット21に保持されることによりアッパブラケット22の周壁部26に対向する各ポール23の先端部分の形状は、その周壁部26に対応する円弧状となっている。そして、この先端部分には、その対向する周壁部26に形成された内歯27に噛合可能な外歯37が形成されている。
さらに、各ポール23の径方向内側には、当該各ポール23の基端部分に当接するカム体40が設けられている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置20は、このカム体40を回動させて各ポール23を径方向移動させることにより、その各ポール23の外歯37をアッパブラケット22の内歯27に係脱させるカム機構を備えている。
即ち、本実施形態では、アッパブラケット22が第1ブラケットを構成し、ロアブラケット21が第2ブラケットを構成する。そして、カム機構の動作に基づいて、ロアブラケット21に保持された各ポール23が径方向外側に移動し、その外歯37がアッパブラケット22の内歯27に噛合(係合)することにより、各ブラケット間の相対回動、即ちシートバック3の傾倒が規制されるようになっている。
また、カム機構の動作に基づき各ポール23が径方向内側に移動することで、その各外歯37がアッパブラケット22の内歯27から脱離する。そして、これにより、各ブラケット間の相対回動が許容されることで、そのシートの傾倒角度を調整することが可能となっている。
さらに詳述すると、本実施形態のカム体40は、板状に形成されている。また、カム体40の中央部分には、平行する一対の内側面(所謂二面幅)を有して同カム体40を厚み方向に貫通する長孔42が形成されている。さらに、この長孔42には、図示しない操作レバーが嵌合される。そして、カム体40は、その操作レバーが操作されることにより、ロアブラケット21及びアッパブラケット22とは独立に回動する。
また、図4に示すように、カム体40の外周には、複数のカム面45が形成されている。更に、ロアブラケット21に保持された状態において径方向内側に位置する当該各ポール23の基端部分には、それぞれ、これらの各カム面45に当接する複数(3つ)の当接部46が形成されている。そして、各カム面45は、それぞれ、カム体40が回動することにより、その対応する各当接部46との当接点が径方向移動するように、その形状が設計されている。
具体的には、各カム面45と各当接部46との当接点は、カム体40がロック方向(同図中、反時計周り方向)に相対回動することにより、径方向外側(同図中、上側)に移動するようになっている。そして、本実施形態では、これにより各ポール23を径方向外側に移動させる(押し広げる)ことで、その外歯37をアッパブラケット22の内歯27に噛合(係合)させる構成となっている。
また、図2(a)(b)及び図3に示すように、本実施形態では、各ポール23のうちの一つ(ポール23A)には、上記のような外歯37及び各当接部46を有する本体部47に対して段違いに形成された板状の庇部48が設けられている。
図2(b)及び図5に示すように、この庇部48は、カム体40の周縁部を覆うように、同カム体40のアッパブラケット22側(図2(b)中、左側)において平行に配置されている。また、この庇部48には、同庇部48を厚み方向に貫通するカム溝51が形成されている。そして、カム体40には、庇部48側に突出してそのカム溝51に係合する係合突起52が形成されている。
更に、図2(a)(b)、図3及び図6に示すように、本実施形態のシートリクライニング装置20は、上記ポール23Aの庇部48とともにカム体40のアッパブラケット22側(図2(b)中、左側)に配置されるレリーズプレート53を備えている。このレリーズプレート53は、切欠き53aを有する略円板状に形成されている。即ち、レリーズプレート53は、その切欠き53a内にポール23Aの庇部48を配置する態様で、各ポール23及びカム体40よりもアッパブラケット22側(図2(b)中、左側)に組み付けられている。そして、レリーズプレート53は、その残る二つのポール23B,23Cの基端部分を覆う態様で、当該各ポール23B,23Cと平行に配置されるようになっている。
また、レリーズプレート53には、複数(本実施形態では二つ)の嵌合孔55が形成されるとともに、カム体40には、これら各嵌合孔55に嵌合する嵌合突部56が形成されている。そして、レリーズプレート53は、その各嵌合孔55にカム体40側の各嵌合突部56が嵌合されることにより、カム体40と一体に回動するようになっている。
ここで、レリーズプレート53の切欠き53aは、ポール23Aの庇部48の周方向幅(図5参照、左右方向の長さ)よりも大きくなっている。そして、本実施形態では、これによりポール23Aの庇部48とレリーズプレート53との間に周方向の隙間を設定することによって、その庇部48に干渉することなく、レリーズプレート53をカム体40と一体回動させることが可能となっている。
また、レリーズプレート53には、各ポール23B,23Cに対応する位置において、同レリーズプレート53を厚み方向に貫通するカム溝57が形成されている。そして、各ポール23B,23Cには、それぞれレリーズプレート53側に突出してそのカム溝57に係合する係合突起58が形成されている。
具体的には、図6に示すように、これらの各係合突起58は、各ポール23B,23Cを周方向に二分する中央線Mの近傍に形成されている。また、図5に示すように、カム体40に設けられた係合突起52も同様に、ポール23Aを周方向に二分する中央線Mの近傍に形成されている。そして、図5及び図6に示すように、これら係合突起52,58に係合する各カム溝51,57は、それぞれ、その対応する各ポール23の中央線Mに対して斜交する長孔状に形成されている。
即ち、本実施形態では、各カム溝51,57に係合する各係合突起52,58が、見かけ上、その各カム溝51,57内を移動することにより、上記のようなガイド部34に沿った各ポール23の径方向移動が許容されている。そして、各カム溝51,57は、カム体40(及びレリーズプレート53)がアンロック方向(図6参照、時計回り方向)に回動することにより、その対応する各係合突起52,58との係合状態に基づいて、各ポール23を径方向内側に移動させる(引き込む)ように構成されている。
また、図3に示すように、本実施形態では、カム体40とロアブラケット21との間には、その弾性力に基づきカム体40をロック方向(図5参照、反時計回り方向)に付勢する渦巻きバネ59が介在される。
即ち、本実施形態のシートリクライニング装置20は、その操作レバー(図示略)が操作されていない場合には、各ポール23が径方向外側に移動した状態になっている。そして、これら各ポール23の外歯37がアッパブラケット22の内歯27に噛合することにより、各ブラケット間の相対回動を規制する状態、即ちシートバック3の傾倒を規制するロック状態となっている。
一方、操作レバーが操作され、その渦巻きバネ59の弾性力に抗してカム体40がアンロック方向(図6参照、時計回り方向)に回動することにより、各ポール23は径方向内側に移動する。そして、当該各ポール23の外歯37がアッパブラケット22の内歯27から脱離することで、その各ブラケット間の相対回動を許容する状態、即ちシートバック3の傾倒角度を変更することが可能なアンロック状態となる。
尚、図2(a)及び図3に示すように、本実施形態では、ポール23Cの一方の側面35には、カム面60が形成されている。また、このカム面60も対向する保持突部32の側壁33とカム面60との間には、ボール状のカム体61が介在されている。そして、本実施形態のシートリクライニング装置20は、このようにカム面60及びカム体61を設けることにより生ずる「楔」作用を利用して、各ガイド部34と各ポール23の側面35との間に設定された周方向の隙間を詰めることにより、そのロック状態におけるシートバック3のガタつきを抑える構成になっている。
(ポールの外歯形状)
次に、本実施形態における各ポールの外歯形状について説明する。
尚、以下の説明において参照する図7中、実線は、本実施形態のポール23における外歯形状を示し(発明形状)、破線は、上記特許文献1に開示された従来例の外歯形状を示す(従来形状)。そして、二点鎖線は、その外歯37が内歯27のピッチ円に対応した単一のピッチ円を有するとした場合の基準形状を示している。
次に、本実施形態における各ポールの外歯形状について説明する。
尚、以下の説明において参照する図7中、実線は、本実施形態のポール23における外歯形状を示し(発明形状)、破線は、上記特許文献1に開示された従来例の外歯形状を示す(従来形状)。そして、二点鎖線は、その外歯37が内歯27のピッチ円に対応した単一のピッチ円を有するとした場合の基準形状を示している。
図7に示すように、本実施形態では、各ポール23の外歯37を構成する各歯70のうち、側面35に最も近い歯、即ち各ポール23の周方向端部に位置する端歯70aを含む複数の歯70が、その噛合する内歯27のピッチ円に対応する基準位置(同図中、二点鎖線に示す基準形状の位置)よりも径方向内側に変位(オフセット)されている。
詳述すると、本実施形態では、外歯37を構成する各歯70のうち、各ポール23の中央部に位置する中央歯(図4〜図6参照、中央線M上にある歯70n)を除く全ての歯70が、その基準位置よりも径方向内側に変位されている。換言すると、これらの各歯70は、上記中央歯70nとの比較において、より径方向内側に変位されている。
具体的には、これらの各歯70(70a〜70d)は、当該各歯70を周方向に二分する中心線C(C1〜C4)に沿って、その内歯27に対する有効な噛み合い部分の形状、及びその歯毎のピッチ円半径(r)を変えることなく、径方向内側に変位されている。
尚、各歯70における「有効な噛み合い部分」とは、その噛合時に内歯27に接触する部分である。そして、各歯70の形状は、その隣り合う歯との接続部となる歯底部分を除き、同図中、二点鎖線に示される基準形状における各歯の形状と同一となるように設計されている。
また、同図中、破線に示される従来例の外歯形状では、その基準位置よりも径方向内側に退入した各歯の歯先が、周方向端部側(側面35側)に傾いているのに対し、本実施形態では、その外歯37を構成する各歯70の中心線C(C1〜C4)が、基準形状における各歯の中心線に一致する。即ち、本実施形態における「変位(オフセット)」とは、その対象となる各歯70を中心線Cに沿って当該各歯70毎に平行移動させるものである。その結果、図8に示すように、これら各歯70の中心線C(C1〜C4)は、全て、基準形状におけるピッチ円中心P0を通過するものとなっている。
具体的には、中央歯70nの中心線Cnにおける径方向内側の端点、即ち当該中央歯70nのピッチ円中心は、基準形状におけるピッチ円中心P0に一致する。また、同図中の点「P1」「P1´」は、それぞれ、各端歯70a,70a´(図4〜図6参照)のピッチ円中心を示している。そして、その外歯37を構成する各歯70(中央歯70nを含む)毎のピッチ円半径rが同一(r=r0)であることから、当該各歯70のピッチ円中心の軌跡は、同図中、実線に示すようなものとなっている。
さらに詳述すると、図7に示すように、本実施形態では、各ポール23の周方向端部に近い歯ほど、より大きく変位されている。即ち、各ポール23の両側面35に最も近い二つの端歯70a,70a´について、最も大きな変位量α1が設定され、中央歯70nに近い歯70ほど、その変位量が小さくなるように設定されている(中央歯の変位量は「0」)。
また、これら各歯70の変位量は、その変位の変化量Δαが均等となるように設定されている。尚、本実施形態では、その外歯37の設計に際し、先ず端歯70a(70a´)の変位量α1が決定される。そして、その他の各歯70に関する変位の変化量Δαは、その端歯70a(70a´)に設定した変位量α1を当該端歯70a(70a´)から中央歯70nまでの歯数で均等分割することにより決定される。
つまり、周方向端部から二番目の歯70bに設定される変位量α2は、端歯70aの変位量α1から所定の変化量Δαを差し引いた値となる(α2=α1−Δα)。また、三番目の歯70cに設定される変位量α3は、二番目の歯70bに設定された変位量α2から所定の変化量Δαを差し引いた値となる(α3=α2−Δα)。そして、四番目の歯70dに設定される変位量α4は、三番目の歯70cに設定された変位量α3から所定の変化量Δαを差し引いた値となっている(α4=α3−Δα)。
次に、本実施形態のシートリクライニング装置の作用について説明する。
上記のように、各ポール23の外歯37を構成する各歯70を、内歯27のピッチ円に対応する基準位置よりも径方向内側に変位させることで、各歯70の大きさを変えることなく、その各歯70と内歯27との間に隙間(クリアランス)を設定することができる。即ち、その圧力角に抜き角を追加する従来例(特許文献2参照)のように、その形状を変更することで各歯の大きさが小さくなるようなことはない。そして、これにより、噛み合い強度の低下を招くことなく、各ポール23を径方向内側に移動させる際における外歯の抜け性を改善することができる。
上記のように、各ポール23の外歯37を構成する各歯70を、内歯27のピッチ円に対応する基準位置よりも径方向内側に変位させることで、各歯70の大きさを変えることなく、その各歯70と内歯27との間に隙間(クリアランス)を設定することができる。即ち、その圧力角に抜き角を追加する従来例(特許文献2参照)のように、その形状を変更することで各歯の大きさが小さくなるようなことはない。そして、これにより、噛み合い強度の低下を招くことなく、各ポール23を径方向内側に移動させる際における外歯の抜け性を改善することができる。
尚、本実施形態では、各ポール23の中央部に位置する中央歯70nを除く全ての歯70が、その基準位置よりも径方向内側に変位されていることから、シートバック3に乗員の荷重がかからない所謂ニュートラルロック状態においては、その中央歯70n近傍の数歯が内歯27に対する主な歯合部位となる。しかし、大きな噛み合い強度(ロック強度)が要求されるシートバック荷重の入力時には、そのシートバック3の傾倒によりアッパブラケット22が相対回動することで、より多くの歯70が内歯27に噛合することになる。そして、本実施形態では、これにより、その要求されるロック強度を確保することが可能となっている。
また、特に上記特許文献1に記載の従来例との比較した場合、図7に示すように、各歯70の側方、周方向端部側に、より大きなクリアランスβを設定することができるという利点がある。
即ち、カム体40の回動に基づいて各ポール23を径方向移動させる構成では、そのガイド部34に設定されたクリアランスに基づいて各ポール23が傾動する。従って、各ポール23の外歯37がアッパブラケット22の内歯27から脱離する際には、その歯合する各歯70が内歯27に引っ掛かるような状態になる。
つまり、各歯70の側方、周方向端部側に存在するクリアランスβが大きいほど、その各歯70が内歯27に引っ掛かる前の段階において、より大きく各ポール23を径方向内側に移動させることができる。
具体的には、図9に示される本実施形態の構成におけるロック強度が、図10に示される従来構成におけるロック強度と略等しい場合、例えば、その端歯70aが内歯27に引っ掛かる状態となるまでにカム体40が回動可能な角度θa(=θ1)は、従来構成におけるその角度θa(=θ2)の略二倍となることが確認されている。そして、本実施形態では、これにより、その更なる抜け性の向上が可能となっている。
また、本実施形態の構成では、各歯70が内歯27に噛合する状態において両者間に生ずる噛み合い反力の作用方向、即ち両歯面の共通法線N1が、各ポール23の中央線Mを挟んで周方向反対側に位置する保持突部32の側壁33に対して、より浅い角度で交差するようになる。
即ち、径方向内側に移動する際、各ポール23は、その外歯37を構成する各歯70(主に端歯70a)と内歯27との間の噛み合い反力によって、そのガイド部34としての側壁33に押し付けられる。従って、その押し付ける力の方向(共通法線N1)が側壁33の法線N2に対してなす角度θbが大きいほど、より円滑に径方向内側に移動することができる。
尚、その角度θbを端歯70aについて比較した場合、図9に示される本実施形態の構成における値(θb=θ3)は、図10に示される従来構成の値(θb=θ4)の約1.5倍となることが確認されている。そして、本実施形態では、これにより、より一層、その抜け性を向上させることが可能となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)各ポール23の外歯37を構成する各歯70が、内歯27に対する有効な噛み合い部分の形状及び歯毎のピッチ円半径を変えることなく、該歯の中心線に沿って、内歯27のピッチ円に対応する基準位置よりも径方向内側に変位される。
(1)各ポール23の外歯37を構成する各歯70が、内歯27に対する有効な噛み合い部分の形状及び歯毎のピッチ円半径を変えることなく、該歯の中心線に沿って、内歯27のピッチ円に対応する基準位置よりも径方向内側に変位される。
上記構成によれば、各歯70の大きさを変えることなく、当該各歯70と内歯27との間に隙間(クリアランス)を設定することができる。特に、各歯70の側方、周方向端部側に、より大きなクリアランスβが設定される。そして、これにより、各歯70が内歯27に引っ掛かる前の段階において、より大きく各ポール23を径方向内側に移動させることができる。また、各歯70が内歯27に噛合する状態において両者間に生ずる噛み合い反力の作用方向、即ち両歯面の共通法線N1が、各ポール23の中央線Mを挟んで周方向反対側に位置するガイド部34としての側壁33に対して、より浅い角度で交差するようになることで、各ポール23を側壁33に押し付ける成分が小さくなる。その結果、噛み合い強度の低下を招くことなく、各ポール23を径方向内側に移動させる際における外歯の抜け性を改善することができる。そして、これにより、要求されるロック強度を確保しつつ、そのロック解除時のフィーリングを改善することができる。
(2)各ポール23の周方向端部に近い歯ほど、より大きく変位される。
即ち、外歯37が内歯27から脱離する際、その周方向端部に近い歯ほど、内歯27に引っ掛かる状態になりやすい。そして、その噛み合い反力の作用する方向を示す共通法線N1もまた、ガイド部34としての側壁33に対して、より深い角度で交差する傾向がある。従って、上記構成によれば、より効果的に、その外歯の抜け性を改善することができる。
即ち、外歯37が内歯27から脱離する際、その周方向端部に近い歯ほど、内歯27に引っ掛かる状態になりやすい。そして、その噛み合い反力の作用する方向を示す共通法線N1もまた、ガイド部34としての側壁33に対して、より深い角度で交差する傾向がある。従って、上記構成によれば、より効果的に、その外歯の抜け性を改善することができる。
(3)各歯70の変位量は、その変位の変化量Δαが均等となるように設定される。
上記構成によれば、その噛合する内歯27との間の噛み合い負荷を、効率良く、各歯70に分散させることができる。その結果、より効果的に、その外歯の抜け性を改善することができる。そして、シートバック荷重の入力時においても、より高いロック強度を確保することができる。
上記構成によれば、その噛合する内歯27との間の噛み合い負荷を、効率良く、各歯70に分散させることができる。その結果、より効果的に、その外歯の抜け性を改善することができる。そして、シートバック荷重の入力時においても、より高いロック強度を確保することができる。
(4)各ポール23の両側面35に最も近い二つの端歯70a,70a´について、それぞれ変位量α1が設定される。
即ち、各ポール23の中央線Mを挟んで周方向両側に位置する二つの端歯70a,70a´を径方向内側に変位させることで、シートバック荷重の入力が何れの方向であっても、円滑に各ポール23を径方向内側に移動させることができるようになる。そして、これにより、そのロック解除時のフィーリングを良好に維持することができる。
即ち、各ポール23の中央線Mを挟んで周方向両側に位置する二つの端歯70a,70a´を径方向内側に変位させることで、シートバック荷重の入力が何れの方向であっても、円滑に各ポール23を径方向内側に移動させることができるようになる。そして、これにより、そのロック解除時のフィーリングを良好に維持することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、内歯27を有する第1ブラケットとしてのアッパブラケット22がシートバック3側に固定され、各ポール23を保持する第2ブラケットとしてのロアブラケット21がシートクッション2側に固定されることとした。しかし、これに限らず、第1ブラケットがシートクッション2側に固定され、第2ブラケットがシートバック3側に固定される構成としてもよい。
・上記実施形態では、内歯27を有する第1ブラケットとしてのアッパブラケット22がシートバック3側に固定され、各ポール23を保持する第2ブラケットとしてのロアブラケット21がシートクッション2側に固定されることとした。しかし、これに限らず、第1ブラケットがシートクッション2側に固定され、第2ブラケットがシートバック3側に固定される構成としてもよい。
・上記実施形態では、カム体40、操作レバー(図示略)、ポール23Aの庇部48、レリーズプレート53、及び渦巻きバネ59によってカム機構が構成されることとした(各カム溝51,57及び各係合突起52,58を含む)。しかし、カム機構の構成は、これに限るものではなく、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、外歯37を構成する各歯70のうち、各ポール23の中央部に位置する中央歯70nを除く全ての歯70が、その基準位置よりも径方向内側に変位されることとした。しかし、これに限らず、外歯37を構成する各歯70のうち、各ポール23の周方向端部に位置する端歯70a(70a´)を含む少なくとも一つの歯が、径方向内側に変位されていればよい。即ち、例えば、その端歯70aと当該端歯70aの近傍に位置する複数本(任意)を変位させる等としてもよい。また、各ポール23の中央線Mにより各歯70を二分して、その何れかの端歯70a,70a´側に位置する方の各歯70のみを変位させる等としてもよい。更に、その変位させる基準を中央歯70n以外の歯に設定する構成としてもよい。そして、二つの端歯70a,70a´、或いはその何れか一方のみを変位させる構成としてもよい。
・また、上記実施形態では、各ポール23の周方向端部に近い歯ほど、より大きな変位量が設定される。そして、その変位の変化量Δαは、均等であることとした。しかし、これに限らず、例えば、複数の歯70が等しい変位量を有する等としてもよい。そして、変位される各歯70は、必ずしも隣り合っていなくともよい。
・上記実施形態では、シートリクライニング装置20は、3つのポール23(23A〜23C)を備えることとしたが、ポールの数については、任意に変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記端歯を含む少なくとも一つの歯が、前記ポールの周方向中央部に位置する中央歯との比較において、より径方向内側に前記変位されていること、を要旨とする。これにより、その変位させる基準位置が分かりやすくなることで、各ポールの設計を容易化することができる。
1…シート、2…シートクッション、3…シートバック、20…シートリクライニング装置、21…ロアブラケット(第2ブラケット)、22…アッパブラケット(第1ブラケット)、23(23A〜23C)…ポール、27…内歯、32…保持突部、33…側壁、34…ガイド部、35…側面、37…外歯、40…カム体、45…カム面、46…当接部、48…庇部、51,57…カム溝、52,58…係合突起、53…レリーズプレート、55…嵌合孔、56…嵌合突起、59…渦巻きばね、70…歯、70a,70a´…端歯、70n…中央歯、L…回動軸、M…中央線、C(C1〜C4),Cn…中心線、α1〜α4…変位量、Δα…変化量、r(r0)…ピッチ円半径、P0,P1,P1´…ピッチ円中心、β…クリアランス、θa(θ1,θ2)…角度、N1…共通法線、N2…法線、θb(θ3,θ4)…角度。
Claims (4)
- 円環状の内周面に内歯を有する第1ブラケットと、
前記内歯に対して係脱可能な外歯を有する複数のポールと、
径方向移動可能に前記各ポールを保持するガイド部を有して相対回動可能に前記第1ブラケットと並置された第2ブラケットと、
前記各ポールの径方向内側に設けられたカム体を回動させて前記各ポールを径方向移動させることにより前記第1ブラケットの内歯に対して前記各ポールの外歯を係脱させるカム機構と、を備え、
前記第1ブラケット及び第2ブラケットのうちの一方がシートクッション側に固定され、他方がシートバック側に固定されることにより、前記シートバックの傾倒角度を調整可能とする車両用シートリクライニング装置において、
前記外歯を構成する各歯のうち前記各ポールの周方向端部に位置する端歯を含む少なくとも一つの歯が、前記内歯に対する有効な噛み合い部分の形状及び歯毎のピッチ円半径を変えることなく、該歯の中心線に沿って、前記内歯のピッチ円に対応する基準位置よりも径方向内側に変位されていること、を特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記周方向端部に近い歯ほど、より大きく変位されること、
を特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記変位の変化量が均等であること、を特徴とする車両用シートリクライニング装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
少なくとも前記各ポールにおける周方向両端の前記端歯が前記変位されていること、
を特徴とする車両用シートリクライニング装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012014393A JP5668702B2 (ja) | 2012-01-26 | 2012-01-26 | 車両用シートリクライニング装置 |
IN5710DEN2014 IN2014DN05710A (ja) | 2012-01-26 | 2013-01-22 | |
BR112014011090A BR112014011090A2 (pt) | 2012-01-26 | 2013-01-22 | dispositivo reclinável de assento de veículo |
EP13740558.5A EP2808198B1 (en) | 2012-01-26 | 2013-01-22 | Vehicle seat reclining device |
PCT/JP2013/051140 WO2013111723A1 (ja) | 2012-01-26 | 2013-01-22 | 車両用シートリクライニング装置 |
US14/350,654 US9205767B2 (en) | 2012-01-26 | 2013-01-22 | Vehicle seat reclining device |
CN201380006182.7A CN104066618B (zh) | 2012-01-26 | 2013-01-22 | 车辆用座椅倾斜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012014393A JP5668702B2 (ja) | 2012-01-26 | 2012-01-26 | 車両用シートリクライニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013154658A JP2013154658A (ja) | 2013-08-15 |
JP5668702B2 true JP5668702B2 (ja) | 2015-02-12 |
Family
ID=48873443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012014393A Expired - Fee Related JP5668702B2 (ja) | 2012-01-26 | 2012-01-26 | 車両用シートリクライニング装置 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9205767B2 (ja) |
EP (1) | EP2808198B1 (ja) |
JP (1) | JP5668702B2 (ja) |
CN (1) | CN104066618B (ja) |
BR (1) | BR112014011090A2 (ja) |
IN (1) | IN2014DN05710A (ja) |
WO (1) | WO2013111723A1 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6191313B2 (ja) * | 2013-08-01 | 2017-09-06 | トヨタ紡織株式会社 | リクライナ |
JP6431254B2 (ja) * | 2013-09-30 | 2018-11-28 | トヨタ紡織株式会社 | リクライナ |
JP6237325B2 (ja) * | 2014-02-24 | 2017-11-29 | アイシン精機株式会社 | シートリクライニング装置 |
EP3208140B1 (en) * | 2014-10-16 | 2020-03-04 | Delta Tooling Co., Ltd. | Torque transfer control mechanism and seat structure |
DE202015103313U1 (de) * | 2015-06-24 | 2016-09-30 | Jörg Schwarzbich | Sitzversteller |
DE102016225834B4 (de) * | 2016-10-04 | 2020-01-09 | Adient Luxembourg Holding S.À R.L. | Fahrzeugsitz, insbesondere kraftfahrzeugsitz |
KR102011089B1 (ko) * | 2017-12-26 | 2019-08-14 | 현대트랜시스(주) | 차량의 시트 리클라이너 및 그 제조방법 |
US10787102B2 (en) * | 2018-09-10 | 2020-09-29 | Lear Corporation | Recliner mechanism |
CN109353255B (zh) * | 2018-12-07 | 2023-08-11 | 湖北中航精机科技有限公司 | 角度调节装置及具有该角度调节装置的座椅 |
DE102019104712A1 (de) | 2019-02-25 | 2020-08-27 | Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg | Rastbeschlag für einen Fahrzeugsitz |
US20220227267A1 (en) * | 2019-05-31 | 2022-07-21 | Delta Kogyo Co., Ltd. | Seat recliner structure and vehicle seat |
JP7434842B2 (ja) | 2019-11-28 | 2024-02-21 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シートリクライニング装置 |
CN111660890B (zh) * | 2020-06-10 | 2022-08-23 | 无锡全盛安仁机械有限公司 | 非连续式调角器及座椅 |
US11801776B2 (en) * | 2020-12-09 | 2023-10-31 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle seating system |
US11975638B2 (en) | 2022-07-01 | 2024-05-07 | Camaco, Llc. | Locking assembly for recliner |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5911644Y2 (ja) | 1979-01-31 | 1984-04-10 | アイシン精機株式会社 | 自動車用シ−トリクライナ− |
JP3477774B2 (ja) * | 1993-12-22 | 2003-12-10 | アイシン精機株式会社 | シートリクライニング装置 |
JPH11169253A (ja) | 1997-12-15 | 1999-06-29 | Ikeda Bussan Co Ltd | 内歯式リクライニングデバイス |
JP2001017259A (ja) * | 1999-07-09 | 2001-01-23 | Delta Kogyo Co Ltd | リクライナのアンロック保持構造 |
JP2002010850A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-01-15 | Fuji Kiko Co Ltd | 車両用シートリクライニング装置 |
JP2002101993A (ja) | 2000-09-29 | 2002-04-09 | Delta Kogyo Co Ltd | シートのリクライナ構造 |
JP2002177083A (ja) | 2000-12-18 | 2002-06-25 | Imasen Electric Ind Co Ltd | リクライニング装置 |
JP2002177084A (ja) * | 2000-12-18 | 2002-06-25 | Imasen Electric Ind Co Ltd | リクライニング装置 |
JP4834932B2 (ja) * | 2001-07-19 | 2011-12-14 | アイシン精機株式会社 | シートリクライニング装置 |
JP3974355B2 (ja) | 2001-08-31 | 2007-09-12 | シロキ工業株式会社 | リクライニング装置 |
JP3804597B2 (ja) * | 2002-09-20 | 2006-08-02 | トヨタ紡織株式会社 | リクライニング装置 |
JP4185750B2 (ja) * | 2002-10-01 | 2008-11-26 | 富士機工株式会社 | 車両用シートリクライニング装置 |
JP4940637B2 (ja) | 2005-11-16 | 2012-05-30 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートリクライニング装置 |
JP5256876B2 (ja) | 2008-06-20 | 2013-08-07 | トヨタ紡織株式会社 | 車両用シートの連結装置 |
JP5821654B2 (ja) | 2011-02-24 | 2015-11-24 | アイシン精機株式会社 | 車両用シートリクライニング装置 |
-
2012
- 2012-01-26 JP JP2012014393A patent/JP5668702B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2013
- 2013-01-22 CN CN201380006182.7A patent/CN104066618B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2013-01-22 US US14/350,654 patent/US9205767B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2013-01-22 WO PCT/JP2013/051140 patent/WO2013111723A1/ja active Application Filing
- 2013-01-22 EP EP13740558.5A patent/EP2808198B1/en not_active Not-in-force
- 2013-01-22 IN IN5710DEN2014 patent/IN2014DN05710A/en unknown
- 2013-01-22 BR BR112014011090A patent/BR112014011090A2/pt not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
IN2014DN05710A (ja) | 2015-04-10 |
CN104066618B (zh) | 2016-07-20 |
EP2808198A1 (en) | 2014-12-03 |
US20140225409A1 (en) | 2014-08-14 |
US9205767B2 (en) | 2015-12-08 |
EP2808198A4 (en) | 2015-07-22 |
BR112014011090A2 (pt) | 2017-05-16 |
WO2013111723A1 (ja) | 2013-08-01 |
EP2808198B1 (en) | 2016-05-25 |
CN104066618A (zh) | 2014-09-24 |
JP2013154658A (ja) | 2013-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5668702B2 (ja) | 車両用シートリクライニング装置 | |
JP5434969B2 (ja) | 車両用シートリクライニング装置 | |
JP6692717B2 (ja) | シートリクライニング装置 | |
US8002353B2 (en) | Vehicle seat reclining apparatus | |
JP2011105123A (ja) | シートリクライニング装置 | |
JP5644288B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JP2006158806A (ja) | 車両用シートリクライニング装置 | |
WO2015125911A1 (ja) | シートリクライニング装置 | |
JP2009072416A (ja) | 車両用シートリクライニング装置 | |
JP2010069049A (ja) | リクライニング装置 | |
JP6091766B2 (ja) | リクライニング装置 | |
WO2016084471A1 (ja) | 車両用シートリクライニング装置 | |
JP5505317B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
US20240208373A1 (en) | Reclining device | |
WO2015125912A1 (ja) | シートリクライニング装置 | |
JP2012011999A (ja) | リクライニング装置 | |
JP7259723B2 (ja) | 乗物用シートリクライニング装置 | |
JP2014040133A (ja) | 車両用シート | |
JP5811833B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JP5605060B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JP4763330B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JP2010148629A (ja) | シートリクライニング装置 | |
JP5817436B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JP2013146424A (ja) | リクライニング装置 | |
JP2010200783A (ja) | リクライニング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141201 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5668702 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |