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JP5615794B2 - 燃料電池用電解質膜・電極構造体の製造方法 - Google Patents

燃料電池用電解質膜・電極構造体の製造方法 Download PDF

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JP5615794B2 JP2011262219A JP2011262219A JP5615794B2 JP 5615794 B2 JP5615794 B2 JP 5615794B2 JP 2011262219 A JP2011262219 A JP 2011262219A JP 2011262219 A JP2011262219 A JP 2011262219A JP 5615794 B2 JP5615794 B2 JP 5615794B2
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Description

本発明は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒層及びガス拡散層が設けられるとともに、前記電極触媒層の外周端部が、前記固体高分子電解質膜の外周端部及び前記ガス拡散層の外周端部よりも内方に配置される燃料電池用電解質膜・電極構造体の製造方法に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ触媒層(電極触媒層)とガス拡散層(多孔質カーボン)とからなるアノード電極及びカソード電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、所定の数だけ積層して燃料電池スタックを構成するとともに、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
この種の電解質膜・電極構造体では、例えば、アノード電極を構成する電極触媒層の端部とカソード電極を構成する電極触媒層の端部との短絡を防止するために、固体高分子電解質膜の外周端部を各電極触媒層の外周端部から外方に突出させる構成が採用されている。その際、固体高分子電解質膜は、薄膜状を有しており、前記固体高分子電解質膜の外周縁部がアノード電極及びカソード電極の外周端部から外方に突出すると、前記外周縁部の強度が低下するおそれがある。
そこで、アノード電極及びカソード電極を構成する各ガス拡散層を、各電極触媒層よりも大きな外形寸法に設定し、前記ガス拡散層の外周縁部間で固体高分子電解質膜の外周縁部を挟持する構成が知られている。
例えば、特許文献1に開示されている膜電極構造体は、図9に示すように、固体高分子電解質膜1と、この固体高分子電解質膜1を挟んで空気極側の触媒層2及び燃料極側の触媒層3が配設されている。触媒層2、3の外周には、接着剤層4、4が形成されるとともに、前記触媒層2、3及び前記接着剤層4、4を挟んでガス拡散層5、5が配設されている。固体高分子電解質膜1、接着剤層4、4及びガス拡散層5、5は、それぞれの外周端面を一致させて積層されている。
特開2010−205484号公報
ところで、通常、ガス拡散層は、ガス拡散層用基材としてカーボン繊維による多孔質基材が使用されている。このため、ガス拡散層の表面には、カーボン繊維による凹凸部位が存在している。
従って、ガス拡散層に接着剤が塗布された際、この接着剤が前記ガス拡散層内に染み込んでしまい、前記ガス拡散層の凹凸部位が固体高分子電解質膜に直接押し込まれる場合がある。これにより、固体高分子電解質膜には、局所的な膜厚の減少部位が発生したり、靱性が低下したりするという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、ガス拡散層の繊維により固体高分子電解質膜が損傷することがなく、しかも前記ガス拡散層と前記固体高分子電解質膜とを強固に接合することが可能な燃料電池用電解質膜・電極構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒層及びガス拡散層が設けられるとともに、前記電極触媒層の外周端部が、前記固体高分子電解質膜の外周端部及び前記ガス拡散層の外周端部よりも内方に配置される燃料電池用電解質膜・電極構造体の製造方法に関するものである。
の燃料電池用電解質膜・電極構造体の製造方法では、電極触媒層の外周端部から外方に延在し、固体高分子電解質膜の外周縁部に接合されるガス拡散層の外周縁部に、第1接着剤を塗布して第1接着層を形成する工程と、前記第1接着剤が硬化した後、前記第1接着層に前記第1接着剤よりも低粘度の第2接着剤を塗布して第2接着層を形成する工程と、前記第2接着層により、前記固体高分子電解質膜の外周縁部と前記ガス拡散層の外周縁部とを接着する工程とを有している。
本発明によれば、ガス拡散層側に設けられる第1接着剤は、固体高分子電解質膜側に設けられる第2接着剤よりも高粘度であるため、前記ガス拡散層の内部に染み込み難く、前記第1接着剤が前記ガス拡散層の表面に残存している。さらに、第2接着剤が第1接着剤上に塗布されると、低粘度の前記第2接着剤は、ガス拡散層の内部への浸透が第1接着層により抑制され、前記第1接着層上に所定の厚さを有する第2接着層を形成することができる。
従って、第1接着層及び第2接着層により、ガス拡散層の表面の凹凸部位が確実に覆われるため、前記ガス拡散層と固体高分子電解質膜とが接合(接着)される際、前記固体高分子電解質膜への局所的な食い込みが有効に低減される。これにより、固体高分子電解質膜の損傷が可及的に抑制される。
さらに、第2接着剤は、低粘度であるため、良好な接着性を確保することが可能になる。しかも、第2接着剤は、第1接着剤の塗り斑を埋めることができるとともに、平坦性を維持することが可能になる。このため、固体高分子電解質膜との接着強度が向上し、ガス拡散層と前記固体高分子電解質膜とを強固に接着することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池用電解質膜・電極構造体が組み込まれる固体高分子型燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記電解質膜・電極構造体の要部分解斜視説明図である。 前記電解質膜・電極構造体を構成する固体高分子電解質膜に電極触媒層を設ける方法の説明図である。 前記電解質膜・電極構造体を構成するアノード電極のガス拡散層側の製造方法の説明図である。 前記電解質膜・電極構造体を構成するカソード電極のガス拡散層側の製造方法の説明図である。 前記固体高分子電解質膜の両面に前記ガス拡散層を接着する際の説明図である。 前記アノード電極の前記ガス拡散層の要部拡大説明図である。 特許文献1に開示された膜電極構造体の説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池用電解質膜・電極構造体10は、固体高分子型燃料電池12に組み込まれるとともに、複数の前記燃料電池12が矢印A方向に積層されて燃料電池スタック13が構成される。
燃料電池12は、電解質膜・電極構造体10を第1セパレータ14及び第2セパレータ16で挟持する。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板や、カーボン部材等で構成されている。
図2に示すように、電解質膜・電極構造体10は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜18と、前記固体高分子電解質膜18を挟持するアノード電極20及びカソード電極22とを有する。固体高分子電解質膜18は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質が使用される。アノード電極20は、固体高分子電解質膜18の一方の面18aに設けられる一方、カソード電極22は、前記固体高分子電解質膜18の他方の面18bに設けられる。
アノード電極20は、固体高分子電解質膜18の面18aに接合される電極触媒層23aと、前記電極触媒層23aに下地層24aを介して積層されるガス拡散層(多孔質拡散層)26aとを設ける。カソード電極22は、固体高分子電解質膜18の面18bに接合される電極触媒層23bと、前記電極触媒層23bに下地層24bを介して積層されるガス拡散層26bとを設ける。
アノード電極20を構成する電極触媒層23aは、下地層24aと同一の外形寸法(表面積)に設定されるとともに、固体高分子電解質膜18よりも小さな外形寸法を有する。カソード電極22を構成する電極触媒層23bは、下地層24bと同一の表面積に設定されるとともに、固体高分子電解質膜18よりも小さな外形寸法を有する。電極触媒層23a及び下地層24aは、電極触媒層23b及び下地層24bよりも小さな外形寸法に設定される。なお、電極触媒層23a及び下地層24aは、電極触媒層23b及び下地層24bよりも大きな外形寸法に設定されてもよく、また、同一の外形寸法に設定されてもよい。
固体高分子電解質膜18は、面18a側に電極触媒層23a及び下地層24aの外周端部から外方に延在する外周縁部18aeと、面18b側に電極触媒層23b及び下地層24bの外周端部から外方に延在する外周縁部18beとを有する。
固体高分子電解質膜18の外周縁部18aeとガス拡散層26aの外周縁部との間に接着層28が設けられる一方、前記固体高分子電解質膜18の外周縁部18beとガス拡散層26bの外周縁部との間に接着層29が設けられる。図1及び図3に示すように、接着層28、29は、固体高分子電解質膜18の外周縁部18ae、18beの全周に亘って額縁状に形成される。
電極触媒層23a、23bは、カーボンブラックに白金粒子を担持した触媒粒子を形成し、イオン導伝性バインダーとして高分子電解質を使用し、この高分子電解質の溶液中に前記触媒粒子を均一に混合して作製された触媒ペーストを、固体高分子電解質膜18の両面18a、18bに印刷、塗布又は転写することによって構成される。
下地層24a、24bは、カーボンブラック及びFEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)粒子とカーボンナノチューブをペースト状にした後、ガス拡散層26a、26bに塗布される。ガス拡散層26a、26bは、カーボンペーパ等からなる。
接着層28は、ガス拡散層26a側に設けられる第1接着層28aと、固体高分子電解質膜18側に設けられ、前記第1接着層28aに当接する第2接着層28bとを有する。第1接着層28aは、第2接着層28bの第2接着剤よりも高粘度の第1接着剤が硬化した層である。第1接着剤及び第2接着剤は、例えば、液状フッ素エラストマーを用いてそれぞれ粘度を調整して使用される。第1接着剤の粘度は、2〜80Pa・sに調整されるとともに、第2接着剤の粘度は、100〜1000Pa・sに調整される。具体的には、エラストマーの重合度を調整することにより行う。
接着層29は、ガス拡散層26b側に設けられる第1接着層29aと、固体高分子電解質膜18側に設けられる第2接着層29bとを有する。第1接着層29aは、第2接着層29bの第2接着剤よりも高粘度の第1接着剤が硬化した層である。第1接着剤及び第2接着剤は、例えば、液状フッ素エラストマーを用いてそれぞれ粘度を調整して使用される。
なお、接着層28、29では、それぞれの第1接着剤及び第2接着剤として、液状フッ素エラストマーに代えて、例えば、エポキシ接着剤、オレフィン接着剤、アクリル接着剤又はウレタン接着剤、又はシリコーン接着剤等を使用することができる。その際、第1接着剤と第2接着剤とは、同じ種類の材料を用いることが好ましい。
図2及び図3に示すように、接着層28は、ガス拡散層26aの外周縁部に下地層24aを周回して額縁状に設けられる。接着層29は、同様に、ガス拡散層26bの外周縁部に下地層24bを周回して額縁状に設けられる。なお、接着層28、29の外周端部には、燃料ガスや酸化剤ガスの漏れを阻止するための封止処理を施すことが好ましい。
図1に示すように、燃料電池12の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔32a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第2セパレータ16の電解質膜・電極構造体10に向かう面16aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体10に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通する燃料ガス流路38が形成される。第1セパレータ14の面14bと第2セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路40が形成される。
図1及び図2に示すように、第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端部を周回して、第1シール部材42が一体化される。第2セパレータ16の面16a、16bには、この第2セパレータ16の外周端部を周回して、第2シール部材44が一体化される。
図2に示すように、第1シール部材42は、電解質膜・電極構造体10を構成するガス拡散層26aに当接する第1凸状シール42aと、第2セパレータ16の第2シール部材44に当接する第2凸状シール42bとを有する。第2シール部材44は、第1凸状シール42aと当接する面に平面シールを構成する。なお、第2凸状シール42bに代えて、第2シール部材44に凸状シール(図示せず)を設け、第1シール部材42を平面シールで構成してもよい。
第1シール部材42及び第2シール部材44には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図1に示すように、第1セパレータ14には、燃料ガス入口連通孔34aを燃料ガス流路38に連通する供給孔部46と、前記燃料ガス流路38を燃料ガス出口連通孔34bに連通する排出孔部48とが形成される。
次いで、電解質膜・電極構造体10を製造する方法について、以下に説明する。
先ず、図4に示すように、固体高分子電解質膜18の面18aには、アノード電極20を構成する電極触媒層23aが設けられるとともに、前記固体高分子電解質膜18の面18bには、カソード電極22を構成する電極触媒層23bが設けられる。
また、図5中、(a)に示すように、アノード電極20を構成するガス拡散層26aには、電極触媒層23aが設けられる領域に対応して長方形状の下地層24aが形成される。さらに、図5中、(b)に示すように、下地層24aが形成されたガス拡散層26aには、前記下地層24aが設けられない領域、すなわち、外周縁部に、スクリーン印刷により第1接着剤(例えば、粘度が230Pa・s)が塗工されて第1接着層28aが形成される。第1接着層28aは、ガス拡散層26aから盛り上がることがなく、前記ガス拡散層26aの厚さは、塗工前と変わらない。表面の凹凸と多孔質とにより吸収されるからである。
第1接着層28aでは、第1接着剤が乾燥処理されて硬化した後、図5中、(c)に示すように、前記第1接着層28a上に重ねて第2接着剤(例えば、粘度が25Pa・s)が塗工され、第2接着層28bが形成される。このため、ガス拡散層26aには、接着層28が設けられる。なお、ここで、硬化とは、所謂、完全硬化の他、半硬化の状態も含み、半硬化とは、表層が固まりかけた状態をいい、表層を軽く押さえても、接着剤が横や下に自重により流動しない状態をいう。
一方、図6中、(a)に示すように、カソード電極22を構成するガス拡散層26bには、電極触媒層23bが設けられる領域に対応して長方形状の下地層24bが形成される。さらに、図6中、(b)に示すように、下地層24bが形成されたガス拡散層26bには、前記下地層24bが設けられない領域、すなわち、外周縁部に、スクリーン印刷により第1接着剤(例えば、粘度が230Pa・s)が塗工されて第1接着層29aが形成される。
第1接着層29aでは、第1接着剤が乾燥処理されて硬化した後、図6中、(c)に示すように、前記第1接着層29aに重ねて第2接着剤(例えば、粘度が25Pa・s)が塗工され、第2接着層29bが形成される。従って、ガス拡散層26bには、接着層29が設けられる。第1接着層29aは、ガス拡散層26bから盛り上がることがなく、前記ガス拡散層26bの厚さは、塗工前と変わらない。表面の凹凸と多孔質とにより吸収されるからである。
次いで、図7に示すように、固体高分子電解質膜18の面18a側には、ガス拡散層26aが接着層28を外周縁部18aeに対向して配置されるとともに、前記固体高分子電解質膜18の面18b側には、ガス拡散層26bが接着層29を外周縁部18beに対向して配置される。その際、図8に示すように、ガス拡散層26aの表面26asは、凹凸形状を有するとともに、前記凹凸形状は、接着層28に埋設されている。
そして、ホットプレス処理が施されることにより、第2接着層28bが外周縁部18aeに接着される一方、第2接着層29bが外周縁部18beに接着される。これにより、電解質膜・電極構造体10が製造される。
このように構成される燃料電池12の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ16の酸化剤ガス流路36に導入され、矢印B方向に移動して電解質膜・電極構造体10のカソード電極22に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから供給孔部46を通って第1セパレータ14の燃料ガス流路38に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路38に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体10のアノード電極20に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体10では、カソード電極22に供給される酸化剤ガスと、アノード電極20に供給される燃料ガスとが、電極触媒層23a、23b内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、カソード電極22に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極20に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部48を通り燃料ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間の冷却媒体流路40に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体10を冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bから排出される。
この場合、本実施形態では、図2に示すように、固体高分子電解質膜18の外周縁部18aeとガス拡散層26aの外周縁部との間には、接着層28が設けられている。そして、接着層28は、ガス拡散層26a側に設けられる第1接着層28aと、固体高分子電解質膜18側に設けられ、前記第1接着層28aよりも低粘度の第2接着層28bとを有している。
このように、ガス拡散層26a側に設けられる第1接着剤は、固体高分子電解質膜18側に設けられる第2接着剤よりも高粘度である。このため、図8に示すように、第1接着剤(第1接着層28a)は、ガス拡散層26aの内部に染み込み難く、前記第1接着剤が前記ガス拡散層26aの表面26asに残存し、平滑な面を形成する。
さらに、第2接着剤(第2接着層28b)が第1接着剤上に塗布されると、低粘度の前記第2接着剤は、ガス拡散層26aの内部への浸透が第1接着層28aにより抑制される。従って、ガス拡散層26aの表面26as上(第1接着層28a上)には、所定の厚さを有する第2接着層28bを形成することができる。
これにより、接着層28では、第1接着層28a及び第2接着層28bにより、ガス拡散層26aの表面26asの凹凸部位が確実に覆われている。このため、ガス拡散層26aと固体高分子電解質膜18とが接合(接着)される際、前記固体高分子電解質膜18への局所的な食い込みが有効に低減される。従って、固体高分子電解質膜18の損傷が可及的に抑制される。
さらに、第2接着剤は、低粘度であるため、良好な接着性を確保することが可能になる。しかも、第2接着剤は、第1接着剤の塗り斑を埋めることができるとともに、平坦性を維持することが可能になる。これにより、固体高分子電解質膜18との接着強度が向上し、ガス拡散層26aと前記固体高分子電解質膜18とを強固に接着することができるという利点が得られる。
一方、固体高分子電解質膜18の外周縁部18beとガス拡散層26bの外周縁部との間には、接着層29が設けられている。この接着層29は、接着層28と同様に構成されており、上記と同様の効果が得られる。
なお、第1接着剤と第2接着剤との間には、接着性を有する中間層を設けてもよく、また、下地層24a、24bは、必ずしも設けなくてもよい。
10…電解質膜・電極構造体 12…燃料電池
13…燃料電池スタック 14、16…セパレータ
18…固体高分子電解質膜 18a、18b…面
18ae、18be…外周縁部 20…アノード電極
22…カソード電極 23a、23b…電極触媒層
24a、24b…下地層 26a、26b…ガス拡散層
28、28a、28b、29、29a、29b…接着層
30a…酸化剤ガス入口連通孔 30b…酸化剤ガス出口連通孔
32a…冷却媒体入口連通孔 32b…冷却媒体出口連通孔
34a…燃料ガス入口連通孔 34b…燃料ガス出口連通孔
36…酸化剤ガス流路 38…燃料ガス流路
40…冷却媒体流路 42、44…シール部材

Claims (1)

  1. 固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒層及びガス拡散層が設けられるとともに、前記電極触媒層の外周端部が、前記固体高分子電解質膜の外周端部及び前記ガス拡散層の外周端部よりも内方に配置される燃料電池用電解質膜・電極構造体の製造方法であって、
    前記電極触媒層の外周端部から外方に延在し、前記固体高分子電解質膜の外周縁部に接合される前記ガス拡散層の外周縁部に、第1接着剤を塗布して第1接着層を形成する工程と、
    前記第1接着剤が硬化した後、前記第1接着層に前記第1接着剤よりも低粘度の第2接着剤を塗布して第2接着層を形成する工程と、
    前記第2接着層により、前記固体高分子電解質膜の外周縁部と前記ガス拡散層の外周縁部とを接着する工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池用電解質膜・電極構造体の製造方法。
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