[go: up one dir, main page]

JP5614431B2 - リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5614431B2
JP5614431B2 JP2012191575A JP2012191575A JP5614431B2 JP 5614431 B2 JP5614431 B2 JP 5614431B2 JP 2012191575 A JP2012191575 A JP 2012191575A JP 2012191575 A JP2012191575 A JP 2012191575A JP 5614431 B2 JP5614431 B2 JP 5614431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium ion
ion secondary
secondary battery
negative electrode
aqueous electrolyte
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012191575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014049292A (ja
Inventor
研太 小谷
研太 小谷
悠 西村
悠 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2012191575A priority Critical patent/JP5614431B2/ja
Publication of JP2014049292A publication Critical patent/JP2014049292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5614431B2 publication Critical patent/JP5614431B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池はニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池と比べ、軽量、高容量であるため、携帯電子機器用電源として広く応用されている。またハイブリッド自動車や、電気自動車用に搭載される電源として有力な候補ともなっている。しかしながら、近年の携帯電子機器の小型化、高機能化に伴い、これらの電源となるリチウムイオン二次電池への更なる高容量化が期待されている。
リチウムイオン二次電池は、主として、正極、負極、セパレータ、非水電解液から構成されており、一般に、正極にリチウム金属複合酸化物、負極にリチウムイオンを吸蔵放出可能な炭素材等を用い、非水電解液として常温で液体の有機溶媒にリチウム塩を溶解させた液状の電解質が用いられている。しかし、負極の炭素材の表面では、有機溶媒が関与する副反応が生じ、期待される放電容量が得られないなど特性に悪影響を及ぼしてしまう。このため、負極が有機溶媒と直接反応しないように、負極表面に被膜を形成するとともに、この被膜の状態や性質を制御することが重要な課題になっている。
この負極表面被膜を形成、制御するために、電解液中に特殊な添加剤を加えることが行われている。例えば、特許文献1、2に示されるように、炭素材を含むリチウムイオン二次電池の非水電解液にエチレングリコールサルフェートを添加することで、サイクル特性が向上することが記載されている。エチレングリコールサルフェート添加により、負極の表面に被膜が形成されて、負極上での副反応が抑制されたことに起因すると考えられる。
特開平10−189042号公報 特開2002−237331号公報
しかし、エチレングリコールサルフェートを添加した場合においても、高温環境下において保存した際、非水溶媒の分解反応により、ガスが発生して電池が膨れると共に、保存後の放電容量が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、初期放電容量が良好で、かつ、高温保存後においても優れた放電容量を実現できるリチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のリチウムイオン二次電池用非水電解液は、非水溶媒と、電解質と、下記式(1)で表されるエチレングリコールサルフェートを0.1〜10質量%含有し、更に1,4−ジオキサンを0.001〜1質量%含有することを特徴とする。
Figure 0005614431
エチレングリコールサルフェートと1,4−ジオキサンは、共にリチウムイオン二次電池の負極に含まれる負極活物質材料と非水電解液との界面における被膜形成に寄与し、非水溶媒の分解など副作用を抑制することで、高温保存後においても優れた放電容量を実現できるものと推察する。
非水溶媒は環状カーボネート及び鎖状カーボネートを含み、電解質はLiPFを含むことが好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池は、正極と、負極と、セパレータと、非水電解液と、を少なくとも有し、非水電解液は非水溶媒と、電解質と、非水電解液に対して下記式(1)で表されるエチレングリコールサルフェートを0.1〜10質量%と、1,4−ジオキサンを0.001〜1質量%を含有することを特徴とする。
Figure 0005614431
非水溶媒は、鎖状カーボネートと、環状カーボネートを含み、電解質はLiPFを含むことが好ましい。
負極は炭素材を主成分とすることが好ましい。
本発明によれば、初期放電容量が良好で、かつ、高温保存後においても優れた放電容量を有するリチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池を提供することができる。
リチウムイオン二次電池の模式断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。ただし、本発明にかかるリチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
(リチウムイオン二次電池)
図1に、本実施形態のリチウムイオン二次電池10の断面を模式的に示す。図1のリチウムイオン二次電池10は、リチウムイオンを吸蔵・放出する材料(負極活物質、正極活物質)を含む負極20と正極30と、正極30と負極20の間にあって本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用非水電解液(以下、「非水電解液」という。)が保持されたセパレータ40から構成されている。
(負極)
負極20は、負極集電体22の両面に負極活物質層21を備えて構成されている。さらに、負極活物質層21は、負極活物質材料と、導電助剤と、結着剤とを含む塗料を負極集電体22に塗布することによって形成されている。
負極活物質材料は、天然黒鉛、人造黒鉛(難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温度焼成炭素等)、MCF(メソカーボンファイバ)等の炭素材から選ばれる少なくとも1種を含んでいる。中でも、良好な負極容量及びサイクル特性を示すことから人造黒鉛が好ましく、電極密度向上の観点から、人造黒鉛を天然黒鉛と混合して使用することが更に好ましい。
その他、例えば、Al、Si、Sn等のリチウムと化合物を形成することのできる金属、SiO、SnO等の酸化物を主体とする非晶質の化合物、チタン酸リチウム(LiTi12)など公知の負極活物質材料を炭素材と混合させて使用してもよい。
導電助剤は特に限定されず、公知の導電助剤を使用できる。例えば、カーボンブラックのような熱分解炭素、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成材料、炭素繊維、あるいは活性炭などの炭素材が挙げられる。また、難黒鉛化性炭素、易黒鉛化性炭素、黒鉛などの負極活物質材料を、形状を変えて添加してもよい。
カーボンブラックとしては、特に、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等が好ましく、ケッチェンブラックが特に好ましい。電子伝導性の多孔体を含有させることにより負極活物質材料の粒子と結着剤の界面に空孔を形成でき、その空孔により負極活物質層21への非水電解液の染み込みを容易にするので好ましい。
結着剤は、上記の負極活物質材料の粒子と導電助剤の粒子とを結着可能なものであれば特に限定されない。例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素樹脂が挙げられる。また、この結着剤は、上記の負極活物質材料の粒子と導電助剤の粒子との結着のみならず、負極集電体22への結着に対しても寄与している。
負極集電体22は、リチウムイオン二次電池用の集電体に使用されている各種公知の金属箔を用いることができる。具体的には、銅箔を用いることが好ましい。
(正極)
正極30は、正極集電体32の両面に正極活物質層31を備えて構成されている。さらに正極活物質層31は、正極活物質材料と、導電助剤と、結着剤とを含む塗料を正極集電体32に塗布することによって形成されている。
正極活物質材料は、リチウムイオンの吸蔵及び放出、リチウムイオンの脱離及び挿入(インターカレーション)、又は、リチウムイオンと該リチウムイオンのカウンターアニオン(例えば、ClO )とのドープ及び脱ドープを可逆的に進行させることが可能であれば特に限定されず、公知の電極活物質材料を使用できる。例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、リチウムマンガンスピネル(LiMn)、
一般式:LiNiCoMn(x+y+z=1)やLiNiCoAl1−x−y(0.98<a<1.2、0<x,y<1)で表される複合金属酸化物、オリビン型LiMPO(ただし、Mは、Co、Ni、Mn、FeまたはVを示す)、リチウムバナジウム化合物(LiVOPO)等の複合金属酸化物が挙げられる。
更に、正極活物質材料以外の各構成要素(導電助剤、結着剤)は、負極20で使用されるものと同様の物質を使用することができる。したがって、正極30に含まれる結着剤も、上記の正極活物質材料の粒子と導電助剤の粒子との結着のみならず、正極集電体32への結着に対しても寄与している。
正極集電体32は、リチウムイオン二次電池用の集電体に使用されている各種公知の金属箔を用いることができる。具体的には、アルミニウム箔を用いることが好ましい。
(セパレータ)
セパレータ40は絶縁性の多孔体から形成されていれば、材料、製法等は特に限定されず、リチウムイオン二次電池に用いられている公知のセパレータを使用することができる。例えば、絶縁性の多孔体としては、公知のポリオレフィン樹脂、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセンなどを重合した結晶性の単独重合体または共重合体が挙げられる。これらの単独重合体または共重合体は、1種を単独で使用することができるが、2種以上のものを混合して用いてもよい。また、単層であっても複層であってもよい。
(非水電解液)
非水電解液は、非水溶媒に電解質が溶解されており、更に、下記式(1)で表されるエチレングリコールサルフェートを非水電解液に対して0.1〜10質量%と、1,4−ジオキサンを0.001〜1質量%と、を含有することを特徴とする。
Figure 0005614431
エチレングリコールサルフェートは、負極の炭素材と反応することで、負極活物質材料の表面にリチウムイオン透過性の高い被膜を形成する。この被膜に非水溶媒を構成する化合物の不必要な重合や分解を抑制する効果がある。
エチレングリコールサルフェートの含有量が0.1質量%以上あればリチウムイオン二次電池の負極活物質材料と非水電解液との界面における被膜が形成され、特に高温保存後の放電容量の維持が可能になる。また、エチレングリコールサルフェートの含有量を10質量%以内にすることでリチウムイオン二次電池の内部インピーダンスの増大を抑え、リチウムイオン二次電池を作製した場合に、十分な放電容量を得ることができる。
それに加え、1,4−ジオキサンを含有することで、特に負極活物質材料近傍での非水電解液の粘度が下がり、エチレングリコールサルフェートと負極活物質材料との界面における被膜形成がスムーズに行われるようになる。緻密な被膜が形成されることで、高温保存時の非水溶媒の分解がさらに抑制され、非水電解液が不足することがなくなるため、エチレングリコールサルフェートを含有させた効果を最大限引き出すことができる。また、非水溶媒の分解が抑制されるため、ガス発生も抑制することができ、高温保存後においても優れた放電容量を得ることができる。
1,4−ジオキサンの含有量が0.001質量%あれば、エチレングリコールサルフェートによる被膜形成がスムーズに行われ、結果として高温保存後の放電容量の劣化を抑えることができる。また、1,4−ジオキサンの含有量が1質量%以内であれば、エチレングリコールサルフェートと負極活物質材料との界面における被膜形成を阻害しにくく、高温保存後における放電容量を維持しやすい。
エチレングリコールサルフェートの非水電解液中での含有量は、非水電解液全体を100質量%として、好ましくは1〜6質量%である。また、1,4−ジオキサンの非水電解液中での含有量は、好ましくは0.2〜0.6質量%である。
更に、ビニレンカーボネート、1,3−プロパンスルトン、エチレンサルファイトなど、添加剤として公知の材料を適量加えても構わない。
非水溶媒は、環状カーボネートと、鎖状カーボネートと、を含有していることが好ましい。
環状カーボネートとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート及びブチレンカーボネートなどを用いることができ、中でもエチレンカーボネートを含むことが好ましい。エチレンカーボネートをプロピレンカーボネートやブチレンカーボネートと混合して使用してもよい。
また、鎖状カーボネートとして、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、ジアリルカーボネートなどが挙げられ、この中から選ばれる1種以上を含むことが好ましい。その他、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、2,5−ジオキサヘキサン二酸ジアルキルなどを混合して使用してもよい。
非水溶媒中の環状カーボネートと鎖状カーボネートの割合は体積にして1:9〜1:1にすることが好ましい。
電解質としては、LiClO、LiBF、LiPF、LiPOF、LiAsF、LiCFSO、LiCFCFSO、LiC(CFSO、LiN(CFSO、LiN(CFCFSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiN(CFCFCO)等が挙げられ、2種以上を混合して用いてもよい。特に、導電性の観点から、LiPFを含むことが好ましい。
LiPFを非水溶媒に溶解する際は、非水電解液中の電解質の濃度を、0.5〜2.0mol/Lに調整することが好ましい。電解質の濃度が0.5mol/L以上であると、非水電解液の導電性を充分に確保することができ、充放電時に十分な容量が得られやすい。また、電解質の濃度が2.0mol/L以内に抑えることで、非水電解液の粘度上昇を抑え、リチウムイオンの移動度を充分に確保することができ、充放電時に十分な容量が得られやすくなる。
LiPFをその他の電解質と混合する場合にも、非水電解液中のリチウムイオン濃度が0.5〜2.0mol/Lに調整することが好ましく、LiPFからのリチウムイオン濃度がその50mol%以上含まれることがさらに好ましい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明について更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されない。
以下に示す手順により実施例1〜16、比較例1〜5のリチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池を作製した。
(実施例1)
先ず、負極を作製した。負極の作製においては、先ず、負極活物質材料として人造黒鉛(90質量%)、導電助剤としてカーボンブラック(2質量%)、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)(8質量%)を混合し、溶剤のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中に分散させ、スラリーを得た。得られたスラリーをドクターブレード法により集電体である電解銅箔に塗布し、110℃で乾燥させた。乾燥後に圧延を行い、負極を得た。
次に、正極を作製した。正極の作製においても、正極活物質材料としてLiNi1/3Co1/3Mn1/3(90質量%)、導電助剤としてカーボンブラック(6質量%)、結着剤としてPVDF(4質量%)を混合し、NMP中に分散させ、スラリーを得た。得られたスラリーを集電体であるアルミニウム箔に塗布して乾燥させ、圧延を行い、正極を得た。
次に、非水電解液を調製した。エチレンカーボネート、ジエチルカーボネートを体積比3:7で混合した溶液中に、LiPFを1.0mol/Lの割合で添加し作製した。更に、この溶液に対して、前述した式(1)で表されるエチレングリコールサルフェートが0.1質量%、1,4−ジオキサンが0.001質量%となるように添加して非水電解液を得た。
得られた負極及び正極の間にポリエチレンからなるセパレータを挟んで積層し積層体(素体)を得た。得られた積層体をアルミラミネートパックに入れ、このアルミラミネートパックに非水電解液を注入した後に真空シールし、リチウムイオン二次電池(縦:60mm、横:85mm、厚さ:3mm)を作製した。なお、アルミラミネートパックのフィルムには、非水電解液に接触する合成樹脂製の最内部の層(変性ポリプロピレンからなる層)、アルミニウム箔からなる金属層、ポリアミドからなる層がこの順で順次積層された積層体を使用した。そして、この複合包装フィルムを2枚重ね合せてその縁部を熱圧着して作製した。
(実施例2〜16及び比較例1〜5)
非水溶媒の組み合わせとLiPF濃度、非水電解液に添加するエチレングリコールサルフェートと1,4−ジオキサンの含有量を表1に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして実施例2〜16及び比較例1〜5のリチウムイオン二次電池を作製した。なお、表1中の「EGS含有量」はエチレングリコールサルフェートの含有量を表し、非水溶媒組成の欄にある「EC」はエチレンカーボネートを、「PC」はプロピレンカーボネートを、「DEC」はジエチルカーボネートを、「EMC」はエチルメチルカーボネートを表す。
(放電容量評価試験)
リチウムイオン二次電池作製後、恒温槽にて25℃に設定された環境下で初回の充電を行い、その直後に初回放電を行った。なお、充電は30mAで4.2Vまで定電流定電圧充電を行い、放電は30mAで2.5Vまで定電流放電を行った。初回放電における放電容量(mAh)の測定値は表1中、25℃放電容量(mAh)として示すが、実施例のリチウムイオン二次電池はいずれも十分な放電容量であることが確認できた。
(60℃保存試験)
放電容量評価試験後、電池を4.2Vまで定電流定電圧充電を行い、満充電状態にした。そして、電池のリード部を絶縁テープで覆い、60℃に設定した恒温槽へ投入した。1ヵ月後に恒温槽から取り出し、放電容量を測定した。表1には、60℃保存試験前の放電容量に対する60℃保存試験後の放電容量の割合を、保存後容量比(%)として示す。実施例はいずれも60℃保存後の放電容量が試験前の80%を越え、特に、エチレングリコールサルフェートの含有量が1〜6質量%、かつ、1,4−ジオキサンの含有量が0.2〜0.6質量%の場合においては、60℃保存後の放電容量が試験前の84%を越え、優れた保存特性を示した。なお、恒温槽から取り出した際に該電池が大きく膨れ上がっている場合は、放電容量の測定は行わず、表1には×を記した。
Figure 0005614431
10 リチウムイオン二次電池、20 負極、21 負極活物質層、22 負極集電体、30 正極、31 正極活物質層、32 正極集電体、40 セパレータ

Claims (5)

  1. 鎖状カーボネートと環状カーボネートからなる非水溶媒と、
    電解質と、
    下記式(1)で表されるエチレングリコールサルフェートを0.1〜10質量%含有し、
    1,4−ジオキサンを0.001〜1質量%含有することを特徴とするリチウムイオン二次電池用非水電解液。
    Figure 0005614431
  2. 前記電解質はLiPFを含むことを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用非水電解液。
  3. 正極と、負極と、セパレータと、非水電解液と、を少なくとも有し、
    前記非水電解液は鎖状カーボネートと環状カーボネートからなる非水溶媒と、電解質と、
    前記非水電解液に対して下記式(1)で表されるエチレングリコールサルフェートを0.1〜10質量%と、
    1,4−ジオキサンを0.001〜1質量%を含有することを特徴とするリチウムイオン二次電池。
    Figure 0005614431
  4. 前記電解質はLiPFを含むことを特徴とする請求項3に記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記負極は炭素材を主成分とすることを特徴とする請求項3または4に記載のリチウムイオン二次電池。
JP2012191575A 2012-08-31 2012-08-31 リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池 Expired - Fee Related JP5614431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012191575A JP5614431B2 (ja) 2012-08-31 2012-08-31 リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012191575A JP5614431B2 (ja) 2012-08-31 2012-08-31 リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014049292A JP2014049292A (ja) 2014-03-17
JP5614431B2 true JP5614431B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=50608764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012191575A Expired - Fee Related JP5614431B2 (ja) 2012-08-31 2012-08-31 リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5614431B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6664148B2 (ja) * 2014-09-29 2020-03-13 Tdk株式会社 リチウムイオン二次電池
CN109841902A (zh) * 2017-11-29 2019-06-04 宁德时代新能源科技股份有限公司 一种电解液及含有该电解液的二次电池
CN112204794B (zh) * 2018-05-31 2024-03-19 株式会社村田制作所 非水电解质二次电池
CN113439360B (zh) * 2019-01-31 2024-03-01 松下知识产权经营株式会社 非水电解质二次电池及其中使用的电解液

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06302336A (ja) * 1993-04-14 1994-10-28 Asahi Glass Co Ltd 非水系電解液二次電池
JP3760540B2 (ja) * 1996-12-25 2006-03-29 三菱化学株式会社 リチウム二次電池用電解液
US20040013946A1 (en) * 2002-07-15 2004-01-22 Ube Industries, Ltd. Non-aqueous electrolytic solution and lithium battery
JP4609751B2 (ja) * 2002-07-15 2011-01-12 宇部興産株式会社 リチウム二次電池
JP4578933B2 (ja) * 2004-10-21 2010-11-10 日立マクセル株式会社 非水電解液二次電池の製造方法
JP5004475B2 (ja) * 2006-01-30 2012-08-22 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池
JP2008004441A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Hitachi Maxell Ltd リチウム二次電池、リチウム二次電池用セパレータ、リチウム二次電池用電極、リチウム二次電池用非水電解液およびリチウム二次電池用外装体
JP5116329B2 (ja) * 2007-03-23 2013-01-09 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池
JP4868556B2 (ja) * 2010-04-23 2012-02-01 日立マクセルエナジー株式会社 リチウム二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014049292A (ja) 2014-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107004901B (zh) 具有改善的低温性能的锂二次电池用电解质及包含该电解质的锂二次电池
JP6253411B2 (ja) リチウム二次電池
JP5664685B2 (ja) 非水電解質溶液およびリチウムイオン二次電池
JP7040460B2 (ja) リチウムイオン二次電池用黒鉛系材料の製造方法、リチウムイオン二次電池用負極の製造方法、及びリチウムイオン二次電池の製造方法
JP6484995B2 (ja) リチウムイオン二次電池
KR20160052382A (ko) 리튬 이차 전지
JP2006286599A (ja) 非水二次電池用負極
JP2014049294A (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池
JP2015125948A (ja) リチウムイオン二次電池
JP4715848B2 (ja) 電池
US9847551B2 (en) Lithium-ion secondary battery
JP5614431B2 (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池
JP2016085836A (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池
JP5614433B2 (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池
JP5708597B2 (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池
JP5708598B2 (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池
KR20170038736A (ko) 비수성 전해액 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
JP5655828B2 (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池
JP2016085837A (ja) リチウムイオン二次電池
JP5846031B2 (ja) リチウムイオン二次電池及び非水電解液
JP5573875B2 (ja) 非水電解質溶液およびリチウムイオン二次電池
JP2015125949A (ja) リチウムイオン二次電池
JP6031965B2 (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池
JP2019160576A (ja) リチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極およびリチウムイオン二次電池
JP5614432B2 (ja) リチウムイオン二次電池用非水電解液及びリチウムイオン二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140812

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5614431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees