以下、本発明の実施形態を図1〜図17を用いて説明する。本説明では、複合機100(画像形成装置に相当)に搭載される操作パネル1(表示入力装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100の概要)
まず、図1に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100を説明する。図1は本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す模型的正面断面図である。
図1に示すように、複合機100は、最上部に原稿カバー101を有し、複合機100本体には、操作パネル1(詳細は後述)、画像読取部2、給紙部3、搬送路4、画像形成部5、定着部6、排出搬送部7等が設けられる。
まず、原稿カバー101は、複合機100の上面かつ背面位置に支点を有し、上下に振るように開閉可能である。原稿カバー101は、原稿の複写時、載置読取用コンタクトガラス102Aに載置された原稿を押さえる。尚、原稿カバー101に変えて、原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に、画像読取部2の読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス102B)に向けて送る原稿搬送装置を設けてもよい。
画像読取部2は、原稿を読み取り、原稿の画像データを形成する。又、画像読取部2内には露光ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等の光学系部材(不図示)が設けられる。そして、これらの光学系部材を用い、載置読取用コンタクトガラス102Aに載置される原稿に光を照射し、その原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換し、画像データが生成される。複合機100は、読み取りにより得られた画像データに基づき印刷を行うことができる(コピー機能)。又、複合機100は、読み取りにより得られた画像データを外部に向けて送信することもできる(スキャン機能、FAX機能)
給紙部3は、複数の用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等の各種シート)を収容し、1枚ずつ搬送路4に送り込む。給紙部3は、収納用紙が載置されるカセット31を含む(図1で上方のものに31A、下方のものに31Bの符号を付す)。又、カセット31から搬送路4に送り出すため回転駆動する給紙ローラ32が設けられる(図1で上方のものに32A、下方のものに32Bの符号を付す)。例えば、印刷時、給紙ローラ32が回転駆動し、印刷用紙が1枚ずつ搬送路4に送り出される。
搬送路4は、給紙部3から排出トレイ71まで用紙を搬送する通路である。尚、搬送経路上には画像形成部5、定着部6等が配される。そして、搬送路4には、用紙の案内のためのガイドや、用紙搬送の際に回転駆動する搬送ローラ対41や、搬送されてくる用紙を画像形成部5の手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせて用紙を送り出すレジストローラ対42等が設けられる。
画像形成部5は、画像データに基づきトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。そのため、画像形成部5は、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム51、及び、感光体ドラム51の周囲に配設された帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラ55、清掃装置56等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明すると、画像形成部5の略中心に設けられ、所定方向に回転駆動する感光体ドラム51は、図1において、感光体ドラム51の右斜め上方に設けられる帯電装置52により、所定電位に帯電される。図4において、露光装置53は、画像データに基づき、レーザ光を出力し感光体ドラム51表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。尚、画像データは、画像読取部2で得られた画像データや、ネットワーク等により接続される外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300(図3参照)から送信された画像データ等が用いられる。
そして、図1において、感光体ドラム51の右斜め下方に設けられる現像装置54は感光体ドラム51に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。転写ローラ55は、感光体ドラム51に圧接し、ニップが形成される。そして、トナー像にあわせタイミングを図られつつ、用紙はニップに進入する。用紙進入時、転写ローラ55には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム51上のトナー像が転写される。清掃装置56は、転写後に感光体ドラム51に残留するトナーを除去する。
定着部6は、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部6は主として発熱体を内蔵する加熱ローラ61と加圧ローラ62で構成される。加熱ローラ61と加圧ローラ62は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過することで、用紙表面のトナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。排出搬送部7は、印刷済用紙を排出トレイ71方向に搬送し、排出する。このようにして、コピー機能、プリンタ機能の使用時、画像形成(印刷)が行われる。
(操作パネル1)
次に、図2を用いて、本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を説明する。図2は本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を示す平面図である。
図1に示すように、操作パネル1は、複合機100の正面上方に設けられ、複合機100の設定や動作指示を与えるためのメニューやキーや複合機100の状態メッセージ等の各種画像、画面を表示する液晶表示部11(表示部に相当)を有する。使用者は液晶表示部11に表示されたキーを押し、複合機100の機能の各種設定を入力できる。
又、液晶表示部11の上面にタッチパネル部12(入力部に相当)が設けられる。タッチパネル部12は、使用者が液晶表示部11を押下した部分の位置、座標を検出するためのものである。このタッチパネル部12を用いた検出座標と、液晶表示部11に示される各種キーの位置、座標を比較し、使用者が押下して選択したキーが特定される。尚、タッチパネル部12としては、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき特に制限はない。
又、操作パネル1には、以下のようなハードとしてのキー(ボタン)が設けられる。例えば、数字入力用のテンキー部13や、コピー、送信等の処理開始指示用のスタートキー14が設けられる。又、コピー機能を利用する際に押下されるコピーキー15や、スキャナ機能、FAX機能を利用する際に押下される送信キー16等が設けられる。又、プログラムの登録やプログラムの呼び出しの際に押下されるプログラムキー17(入力部に相当)も設けられる。このように、各種ハードキーも、複合機100の各機能について、選択、等を行うための入力部として機能する。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図3を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機100の本体側から説明する。複合機100本体内には、本体制御部8が設けられる。本体制御部8は、例えば、操作パネル1、画像読取部2、給紙部3、搬送路4、画像形成部5、定着部6、排出搬送部7等と接続され、これらの制御を行う。
本体制御部8は、例えば、CPU81等の素子を含む。CPU81は記憶部82に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算等を行い、複合機100の各部を制御する。尚、本体制御部8は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。本説明では、これらの制御部を本体制御部8としてまとめた形態を示し、説明する。
記憶部82は、本体制御部8と接続される。記憶部82は、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶用の装置を組み合わせて構成される。記憶部82は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。
又、例えば、本体制御部8には、画像読取部2で原稿を読み取って得られた画像データや通信部84を介して複合機100に入力された画像データに対し、画像処理を施す画像処理部83が設けられる。例えば、画像処理部83は、回転、拡大/縮小、濃度変換、画質調整(エッジ強調等)、外部への送信のための画像データ加工処理(例えば、解像度変換やファイル形式変換など)等の各種の画像処理を行う。画像処理部83は、操作パネル1で設定された機能に応じて動作する。そして、画像処理部83が処理した画像データは、例えば、露光装置53に送信され、感光体ドラムの走査・露光に用いられ、あるいは、通信部84から送信される。
そして、本体制御部8は、各種コネクタ、ソケットやFAXモデム等を備えた通信部84(通信インターフェイス)と接続される。通信部84はネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300(図3では、いずれも便宜上1つのみ図示)と接続される。例えば、画像読取部2で得られた画像データを記憶部82に記憶させることや、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。尚、複合機100は、通信部84を利用し、Eメールに画像データを添付し、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300に送信することができる(インターネットFAX機能)。又、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300から送信され、複合機100に入力される画像データに基づき印刷を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
又、本体制御部8は、操作パネル1になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように複合機100を制御する。操作パネル1のハードウェア構成をみると、操作パネル1は、表示制御部10、記憶部18(例えば、ROMやRAMで構成される)、ドライバ回路19、液晶表示部11、タッチパネル部12を有する。表示制御部10はCPUやIC等で構成され、ドライバ回路19に指示を与え、液晶表示部11の表示を制御する。又、表示制御部10はタッチパネル部12の出力を受け、液晶表示部11で押下された座標を特定する。タッチパネル部12の出力と座標の対応を示すテーブル等のデータは、記憶部18に記憶される。表示制御部10は、押下位置の座標と、各設定画面の画像データを比較する等により、設定画面上で選択された(押下された)キーを特定、認識する。
操作において、複合機100の各機能を選択し、設定値を設定するには、液晶表示部11における最上層の表示から、液晶表示部11に表示されるキー(ボタン)の押下を繰り返す。そして、キー押下ごとに、表示制御部10は、液晶表示部11の表示を変化させ、最終的に、機能の設定値が設定される。この機能の選択、設定内容を表示制御部10は認識し、設定内容を本体制御部8に送信する。これにより、本体制御部8は、操作パネル1で選択、設定された機能を反映した動作を画像形成部5等の各部に行わせ、使用者の意思が、印刷等において反映される(例えば、濃度設定や拡大縮小など)。
そして、液晶表示部11で表示される画面、画像の画像データは、例えば、操作パネル1内の記憶部18が記憶する。従って、表示制御部10は、設定項目の選択画面や各設定画面中のキーやボタンが押下されるごとに、表示制御部10は、次に表示すべき画面の画像データを記憶部18から読み出す。
又、記憶部18は、例えば1又は複数のROMやRAMを含む。そして、記憶部18は、プログラム(詳細は後述)を記憶できる。そのため、記憶部18は、プログラムの設定内容(設定条件、選択された機能や、機能での設定値、登録者等)を記憶する。又、本実施形態の複合機100(操作パネル1)では、プログラムに名称を付して登録することができる。そのため、記憶部18は、プログラム名称をプログラムに関連づけて記憶できる。又、記憶部18は、セキュリティ保護表示のため(詳細は後述)、保護対象データD(詳細は後述)を記憶できる。
(プログラムの登録)
次に、図4〜図8を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのプログラムの登録の概要を説明する。まず、本実施形態の複合機100は、多数にわたる設定可能な機能を有する。尚、複合機100に搭載される機能及びその設定画面の種類はあまりに多数にわたるため、便宜上、例として後述する場合を除き図示を避け、設定できる機能を以下に列挙するに留める。
例えば、複合機100をスキャナとして利用する場合(送信キー16の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、原稿サイズ、送信サイズ、解像度、原稿セット向き、保存ファイル形式、画質(濃度、カラーモード、圧縮率、写真や文字等の原稿の画質等)、分割、枠消し、ページ毎出力、連続読み込み、ファイル名入力、センター移動、送信先設定、パスワード、Eメール送信、相手方受信確認等の機能が用意される。使用者は、スキャンに関し、操作パネル1を操作して、スキャンに関する機能を選択し、機能での設定値を設定する。
次に、複合機100をFAX(インターネットFAX機能を含む)として利用する場合(送信キー16の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、自局情報登録(FAX番号、ID等)、ダイレクト送信、メモリ送信、回転通信、一括送信、Fコード通信、用紙切れ時受信、短縮番号、原稿濃度、原稿サイズ、送信先選択、宛先設定、リダイヤル、両面送信、拡大・縮小送信、予約送信、割込送信、時刻指定通信、ポーリング通信、中継送信、受信画像データの転送、暗号通信、通信結果通知、用紙サイズ確認、集約(2in1等)、両面受信、Eメール送信・作成等の機能が用意される。使用者は、FAXに関し、操作パネル1を操作して、FAXに関する機能を選択し、機能での設定値を設定する。
例えば、複合機100をコピーとして利用する場合(コピーキー15の押下でコピーモードとなる)、複合機100には、例えば、原稿の画質(文字、写真、文字+写真等)、コピー濃度、用紙選択、倍率、エコプリント、とじしろ、センター移動、枠消し、両面/分割(片面→両面、両面→片面、見開き→両面等)、小冊子、表紙付け、原稿セット向き、原稿サイズ、ソート、仕分け、白黒反転、鏡像印刷、ページ付け、イメージ合成、集約(2in1、4in1等)、余白追加、連続読込一括印刷、試しコピー、再コピー、ステープル、パンチ等の機能が用意される。使用者は、コピーの際、操作パネル1を操作して、コピーに関する機能を選択し、機能での設定値を設定する。
ここで、得意先への画像読取部2で得られた画像データの送信方法(FAX、インターネットFAXなど)と送信先との組み合わせや、用紙やトナーの消費を抑えるため、集約印刷と両面印刷が組み合わせて設定される場合など、複合機100を利用する上で、頻繁に組み合わせられる機能が存在する。ところが、上記のように、複合機100の有する機能は多岐にわたり、複合機100を利用するたびに、同様の設定を行うことは煩わしく、利便性が悪い。
そこで、本実施形態の複合機100では、一度、1又は複数の機能を選択し、設定値を設定した状態をプログラムとして、例えば、記憶部18に記憶(登録)させることができる。尚、細かな違いはあるものの、基本的に、プログラム登録のための設定操作は、通常のコピーや送信のための設定操作と大差はない。そして、記憶されたプログラムを呼び出す動作だけで、プログラムの内容に基づき、操作パネル1を複数の機能について設定された状態とできる。
次に、操作パネル1でのプログラムの登録の一例を具体的に説明する。ここでは、図4〜図8を用いて、画像読取部2で得られた画像データの送信(FAX機能、インターネットFAX機能、スキャン機能)に関し、プログラム登録する例を説明する。尚、プログラムは、データの送信だけではなく、コピーに関しても登録できる。
《機能の選択》
まず、図4に基づき、送信における機能の選択を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る機能選択画面S1の一例を示す説明図である。
液晶表示部11は、設定を行う機能を選ぶため、機能選択画面S1を表示する。機能選択画面S1では、例えば、機能名はキーとして並べて表示される。そして使用者は、送信や印刷で用いる機能を選ぶ(押す)。更に、液晶表示部11は、選択された機能用の各設定画面を表示する。使用者は各設定画面に表示されるキーや、液晶表示部11の周辺に配されたハードキーを押下し、多種多様な機能選択、設定を行う。
送信キー16が押されると(送信機能が選択されると)、図4に示すように、表示制御部10は、例えば、FAXやスキャン等、原稿を読み取って得られた画像データの送信に関する機能の機能選択画面S1を液晶表示部11に表示させる。例えば、図4に示すように、液晶表示部11は、送信用の機能選択画面S1内に、宛先タブTB1、原稿/送信形式タブTB2、カラー/画質タブTB3、応用/その他タブTB4といった複数のタブを表示する。尚、タブは、更に複数種設けられてもよい。
各機能は、キーとして配される。図4に示すように、原稿/送信形式タブTB2が押されると、読み取る原稿や画像データの送信形式に関する機能(キー)が表示される。例えば、液晶表示部11は、読み取る原稿のサイズを設定するための原稿サイズキーK1や、送信する画像データのサイズを設定するための送信サイズキーK2や、送信する画像データの形式(例えば、PDFやTIFF)等を設定するためのファイル形式キーK3等を表示する(他のキーにも何らかの機能が割り振られるが、説明は割愛)。
又、宛先タブTB1が押されると、液晶表示部11は、宛先設定に関する画面を表示する。又、カラー/画質タブTB3が押されると、液晶表示部11は、送信における画質に関する機能(例えば、原稿の濃度設定や、送信する画像データの解像度設定等)をキーとして表示する。又、応用/その他タブTB4が押されると、液晶表示部11は、送信に関する応用的な機能(例えば、Eメール送信・作成等)をキーとして表示する。
機能選択画面S1で機能が選択されると、表示制御部10は選択された機能内の設定値を設定するための各種設定画面を液晶表示部11に表示させる。
《設定値の設定》
そこで、図5〜図7を用いて、送信に関する機能の設定画面の一例を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る宛先設定画面S2の一例を示す説明図である。図6は、本発明の実施形態に係る操作パネル1で文字入力を行うためのソフトウェアキーボード画面S3の一例を示す説明図である。図7は本発明の実施形態に係るメール設定画面S4の一例を示す説明図である。
図5に示す宛先設定画面S2は、例えば、宛先タブTB1を押すと表示される。宛先設定画面S2は、アドレス情報や宛先名称といった宛先情報を入力するための画面である。宛先設定画面S2では、例えば、アドレス入力欄B1と宛先名称入力欄B2が設けられる。使用者は、アドレス入力欄B1に画像データの送信先のアドレス情報を入力する。例えば、FAXで画像データを送信する場合、相手方のFAX番号が、インターネットFAXで画像データを送信する場合、相手方のメールアドレスが入力される。例えば、画像データをコンピュータ200に送信する場合、使用者はコンピュータ200のパスやネットワークアドレスを入力する。
アドレス情報の入力では、テンキー部13を用いて入力を行うことができる。又、アドレス情報の入力では、文字や記号の入力を要する場合がある。そこで、アドレス入力欄B1が押されると、表示制御部10は、例えば、図6に示すようなソフトウェアキーボード画面S3を液晶表示部11に表示させる。ソフトウェアキーボードは、アルファベット、日本語(かな文字、漢字を含む)、記号のそれぞれの入力に対応する。これにより、使用者は、メールアドレス等の文字、記号を含むアドレス情報の入力を行うことができる。このように、FAX番号、メールアドレスなどが、宛先設定機能におけるアドレス情報の設定値として設定される。
又、使用者は、宛先名称入力欄B2に送信先の名前(名称)を入力する。宛先名称の入力でも、文字や記号を入力する場合がある。そこで、宛先名称入力欄B2が押されても、表示制御部10は、図6に示すようなソフトウェアキーボード画面S3を液晶表示部11に表示させる。これにより、使用者は、宛先名称の入力を行うことができる。
又、宛先設定画面S2には、OKキーK4やキャンセルキーK5が設けられる。OKキーK4が押されると、表示制御部10は、入力されたアドレス情報等で送信すると認識し、本体制御部8にアドレス情報等の宛先情報を伝える。これにより、本体制御部8は、設定されたアドレスに向けて通信部84に画像データを送信させる。キャンセルキーK5は、設定を取りやめる際に押される。
又、使用者が任意に文字等の入力を行う機能として、Eメール送信・作成機能がある。例えば、応用/その他タブTB4に対応する機能選択画面S1内に表示されるEメール作成キー(不図示)が押されると、表示制御部10は、図7に示すようなメール設定画面S4を液晶表示部11に表示させる(画像データをEメールに添付するとインターネットFAX機能)。
メール設定画面S4では、例えば、件名入力欄B3と本文入力欄B4が設けられる。使用者は、件名入力欄B3にEメールの件名を入力する。又、使用者は、本文入力欄B4に、Eメールの本文部分(挨拶や、送信内容の説明等)を入力する。尚、件名、本文の他、ヘッダやフッダを入力可能としてもよい。
Eメールの本文等の入力では、文字や記号を入力する必要がある。そこで、件名入力欄B3や本文入力欄B4が押されると、表示制御部10は、例えば、図6に示すようなソフトウェアキーボード画面S3を液晶表示部11に表示させる。これにより、使用者は、文字、文章、語句の入力を行うことができる。このように、文字、文章、語句などがEメール送信機能における本文等の設定値として設定される。
又、メール設定画面S4には、OKキーK6やキャンセルキーK7が設けられる。OKキーK6が押されると、表示制御部10は、入力された件名や本文の内容等で送信すると認識し、本体制御部8に入力内容を伝える。この入力内容に基づき、本体制御部8は、Eメールを通信部84に送信させる。キャンセルキーK7は、設定を取りやめる際に押される。
機能の選択と設定値の設定が終了し、設定内容をプログラムとして登録するには、例えば、使用者は、プログラムキー17を押下する。尚、プログラムの登録指示やプログラム登録に至るまでの操作形態はこれに限られない。そして、例えば、プログラムの登録番号の選択入力等が使用者によって行われた後、表示制御部10は、プログラム名称付けのため、図6に示すソフトウェアキーボードを液晶表示部11に表示させる。
ソフトウェアキーボード画面S3でOKキーK8が押され、名称付けが完了すると、表示制御部10は、OKキーK8が押されたときの内容を作成中のプログラムに付ける名称と把握する。
次に、図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施形態に係る共用確認画面S5の一例を示す説明図である。ソフトウェアキーボード画面S3でOKキーK8が押され、名称付けが完了すると、表示制御部10は、更に、図8に示すような共用確認画面S5を液晶表示部11に表示させる。共用確認画面S5は、登録しようとするプログラムを共用するか否かを選択、決定するための画面である。共用確認画面S5には、YesキーK9とNoキーK10が配される。使用者は、プログラムを共用する場合、YesキーK9を押す。使用者は、プログラムを共用したくない場合、NoキーK10を押す。プログラムが共用されるか否かは記憶部18に記憶される。共用されると、プログラムの登録者以外の使用者でもプログラムを呼び出して用いることができる。即ち、入力部(タッチパネル部12等)は、プログラムを共用するか否かを選択する選択入力を受け付け、表示部(液晶表示部11)は、共用すると選択されたプログラムが呼び出されたとき、セキュリティ保護表示を行い、共用しないと選択されたプログラムが呼び出されたとき、プログラムの登録者に対してのみプログラムを表示する。
共用確認画面S5での選択が行われると、記憶部18は、プログラムの設定内容(選択された機能や選択された機能での設定値)を示すデータ(プログラムにおける設定条件)を記憶する。又、記憶部18は、プログラムに関連づけて、プログラム名称や共用するか否か設定を記憶する。尚、記憶部18は、数十個(例えば50個)以上のプログラムを記憶できる。又、記憶部18は、プログラムの登録者が認証(特定)されているとき、プログラムに関連づけて登録者も記憶する。そこで、次に、本実施形態の操作パネル1、複合機100での認証を説明する。
(操作パネル1、複合機100における認証)
次に、図9を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100、操作パネル1での認証の一例を説明する。図9は、本発明の実施形態に係る操作パネル1でのログイン画面S6の一例を示す説明図である。
本実施形態の操作パネル1では、プログラムの登録者以外の者が共用されたプログラムを呼び出したとき、情報セキュリティ上、そのまま表示すべきでない部分に対しセキュリティを保護する表示を行う(詳細は後述)。
そこで、本実施形態の操作パネル1、複合機100は、使用者を認証し、操作パネル1を扱っている使用者(操作パネル1を扱っているのは誰であるか)を特定する。本実施形態の操作パネル1、複合機100では、使用者は、操作パネル1に入力を行って認証を受け得る。
図9に示すように、認証を受けるには、使用者は、ログイン画面S6でユーザ名(ユーザIDでもよい)やログイン用のパスワードといった、使用者を識別するための情報(識別情報)を入力する。本実施形態の操作パネル1では、使用者は、各種機能の設定を行う前に、図9に示すログイン画面S6に対し識別情報の入力が求められる。そして、認証を受けて初めて、各種機能の設定を行える。言い換えると、液晶表示部11は、複合機100がログアウト状態のとき、ログイン画面S6を表示し、各種設定を行うには、ログインする必要がある。例えば、操作パネル1で特定のキーが押された場合や、ジョブ終了後、所定時間(例えば、数秒〜数分)操作パネル1に操作がなされない場合などに、操作パネル1は、ログイン状態からログアウト状態に移行する。
例えば、使用者がログインユーザ名キーK11を押すと、表示制御部10は、図6に示すソフトウェアキーボード画面S3を表示させる。又、ログインパスワードキーK12が押されても、ソフトウェアキーボード画面S3が表示される。そして、使用者は、自己のログインユーザ名とログインパスワードを、それぞれ入力する。そして、表示制御部10は、ログインユーザ名表示欄B5と、ログインパスワード表示欄B6に入力結果を表示させる。
使用者は、識別情報の入力が完了すると、ログインキーK13を押す。表示制御部10がログインキーK13の押下を認識すると、認証処理がなされる。例えば、本実施形態では、認証情報(識別情報に対応する各使用者のログインユーザ名とログインパスワードのデータ)が記憶部18に記憶される。そして、表示制御部10(認証部に相当)は、入力された識別情報と記憶部18に記憶された認証情報とを比較し、一致するか確認する。一致すれば、表示制御部10は、使用者を認識し、ロックを解除する。これにより、操作パネル1は、複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示を受け付け可能な状態となる。
尚、認証処理は、表示制御部10ではなく本体制御部8が行ってもよい。この場合、例えば、認証情報は、本体側の記憶部82に記憶される。そして、入力された識別情報が、表示制御部10から本体制御部8に送信され、本体制御部8が、識別情報と記憶部82に記憶された認証情報とを比較し、一致するか確認する。そして、一致すれば、本体制御部8は、入力を受け付けてもよい旨(ログイン状態とすべき旨)と、特定された使用者を示すデータを操作パネル1(表示制御部10)に送信する。
更に、使用者の認証は、ICカード等の記憶媒体に基づいて行われてもよい。例えば、カードを用いる場合、使用者を識別するための情報(識別情報、ユーザ名やログイン用のパスワード等)が予めカードに記憶される。そして、複合機100や操作パネル1にカード読取装置(不図示)を設ける。カード読取装置はカードを読み取る。そして、表示制御部10や本体制御部8が、読み取りで得られた識別情報と認証情報を比較し、使用者を特定する。
このように、本実施形態の複合機100、操作パネル1は、操作パネル1の表示制御部10と記憶部18、本体制御部8と記憶部82といった部分を用いて認証処理を行える。尚、操作パネル1、複合機100に認証機能を持たせるには、操作パネル1に対する入力と、カード読取のうち、何れかが可能であればよい。
(プログラムの呼出、利用)
次に、図10を用い本発明の実施形態に係るプログラムの呼出の一例を説明する。図10は本発明の実施形態に係るプログラムの呼出画面S6の一例を示す説明図である。
例えば、登録されたプログラムを呼び出す場合、使用者は、プログラムキー17(図2参照)を押す。そうすると、図10に示すように、登録済プログラムを選択するための呼出画面S6が液晶表示部11に表示される。各プログラムは、プログラムボタン9として並列して一覧表示される。登録済プログラムと対応づけられた各プログラムボタン9内には、プログラム名称が表示される。尚、まだ、プログラムが登録されていない番号のプログラムボタン9は、空欄である。
例えば、図10は、「株式会社abcdef送信」、「稟議書スキャン」、「クライアント配布」と名付けられた3つプログラムが登録され、呼出画面S6にボタン(プログラムボタン90〜92)として表示された例を示している。そして、名称を含むプログラムボタン9を押すと、対応するプログラムが記憶部18から呼び出される。そして、表示制御部10は、操作パネル1をプログラムの設定内容が設定された状態とする。
尚、呼出画面S6の下方には、複数のタブが設けられる。呼出タブTB5は、登録したプログラムを呼び出す際に押される。登録タブTB6は、プログラム登録の際、プログラムの登録番号を指定する際(対応づけるプログラムボタン9を選択する際)等に押される。編集タブTB7は、登録プログラムの削除、設定値の追加、変更や、プログラムを共用するか否かの設定のやり直しなど、プログラム内容を改変する際に押下される。
更に、プログラムは、例えば、数十個以上登録できるので、1画面内で全てのプログラムを表示しきれない場合がある。そのため、呼出画面S6の右側には、スクロールバーSBが設けられる。スクロールバーSBが操作されると、表示制御部10は、異なるプログラムボタン9を液晶表示部11に表示させる。
(セキュリティ保護表示・設定値)
次に、図11〜図13を用いて、本発明の実施形態に係る共用されたプログラムでの設定値に対する保護表示を説明する。尚、本例では、プログラムでの設定値として、宛先情報とEメールの内容に対するプログラム保護表示の一例を説明する。
《宛先情報に対するセキュリティ保護表示》
まず、図11、図12に基づき、プログラムにおいて設定値として設定された宛先情報に対するセキュリティ保護表示の一例を説明する。図11は、本発明の実施形態に係る共用されたプログラムでの保護表示の一例を示す説明図である。図12は、本発明の実施形態に係る共用されたプログラムでのセキュリティ保護表示の一例を示すフローチャートである。
特定のアドレス情報や宛先名称は、設定値として登録されたプログラムに含まれ得る。アドレス情報などの情報は、個人情報や機密情報として保護すべきであるところ、このようなプログラムが共用されると、プログラムを呼び出した者なら誰でも特定のアドレス情報や宛先情報を知ることができてしまう。
このような情報セキュリティ上保護すべき情報の漏洩を防ぐには、アドレス情報等を含むプログラムを登録しないか、あるいは、認証機能が有る場合、登録者のみがアドレス情報等を含むプログラムを呼び出せる(登録者専用のプログラムとする)ようにしていた。しかし、これでは、特に、送信用のプログラムは共用されず、各使用者は、それぞれプログラムを作成するか、送信のたびに設定を行うことになり、プログラム機能は活用されがたい場合もあった。そこで、本実施形態の操作パネル1、複合機100では、プログラムで設定された設定値のうち、宛先情報(アドレス情報や宛先名称)に対するセキュリティ保護表示を行う。
図11は、宛先情報(アドレス情報や宛先名称)が設定値として設定されたプログラムでのセキュリティ保護表示の一例を示している。例えば、宛先情報が設定値として設定されたプログラムが、登録者以外の者によって呼び出されると、表示制御部10は、宛先情報を不可視状態とする表示を液晶表示部11に行わせる。例えば、表示制御部10は、宛先情報を空白に変える又は削除して不可視状態とする。
例えば、図11に示す各画面のうち、左側の宛先設定画面S2は、登録者がプログラムを呼び出しとき表示される画面である。プログラムの登録者であれば、情報の漏洩は生じない。そのため、プログラムの登録者が自らプログラムを呼び出すとき、宛先情報は、プログラム登録のとき、設定されたままで表示される。例えば、図11では、プログラムで、アドレス情報の設定値が「lmn@xxx.com」とされ、宛先名称の設定値が「abcdef株式会社」とされた例を示している。
一方、図11に示す各画面のうち、右側上段の宛先設定画面S2は、登録者以外の者がプログラムを呼び出しとき表示される画面の一例である。登録者以外の者がプログラムを呼び出しとき、保護すべき情報は、空白とされ見えない状態で表示される(空白の替わりに保護すべき情報は削除されてもよい)。言い換えると、宛先情報等が設定値として設定されたプログラムを呼び出しても、登録者以外の者が呼び出したとき、設定値としての宛先情報等は表示されない。尚、このようにセキュリティ保護表示を行うので、プログラムを呼び出した登録者以外の者は、アドレス情報や宛先名称を入力する必要がある。
即ち、表示入力装置(操作パネル1)は、入力に基づき使用者を特定するための認証部(例えば、表示制御部10)を有し、記憶部18は、プログラムに関連づけて、プログラムを登録した使用者である登録者を記憶し、表示部(液晶表示部11)は、プログラムが登録者以外の者により呼び出されたとき、セキュリティ保護表示を行う。又、入力部(タッチパネル部12等)は、データの送信に関する入力を受け付け、送信先の宛先情報が設定値として設定されたプログラムが呼び出されたとき、表示部は、宛先情報を不可視状態にするセキュリティ保護表示を行う。
尚、図11に示す各画面のうち、右側下段の宛先設定画面S2は、登録者以外の者がプログラムを呼び出しとき表示される画面の一例である。図11の右側上段に示すように、登録者以外の者がプログラムを呼び出しとき、最初は、宛先情報は表示されない。しかし、使用者が新たに宛先情報を入力し、送信ジョブを実行すると、記憶部18は、新たに入力された宛先情報(新宛先情報)と、プログラムを呼び出した使用者をプログラムに関連づけて記憶する。
そして、次回以降、同じプログラムが同じ使用者によって呼び出されたとき、表示制御部10は、記憶部18にアクセスし、プログラムの関連づけを確認し、使用者に応じて新宛先情報を液晶表示部11に表示させる。このように、共用されたプログラムを呼び出し、一度、宛先情報の設定を行うと以後の入力は不要になる。即ち、記憶部18は、プログラムが登録者以外の者により呼び出されたとき、呼び出されたプログラムに関連づけ、不可視状態にされた宛先情報に替えて入力部(タッチパネル部12等)に入力された新宛先情報と、プログラムを呼び出した使用者を記憶し、表示部(液晶表示部11)は、プログラムに関連づけられた使用者によりプログラムが呼び出されたとき、設定値として設定された宛先情報に替えて、新宛先情報を表示する。
このように、プログラムを共用しても保護すべき情報の漏洩が防がれる。又、プログラムの登録者は気兼ねなくプログラムを共用できる。これにより、プログラムの共用が促され、多くのプログラムが登録、蓄積される。その結果、操作パネル1での設定がますます容易になり、使いやすさが向上する。
次に、図12に基づき、本発明の実施形態に係る宛先情報を設定値として含むプログラムを呼び出したときの表示制御の一例を説明する。
まず、図12のスタートは、プログラムキー17が押され、呼出画面S6が表示された後、プログラムボタン9が押されて、宛先情報を設定値として含むプログラムが呼び出された時点である。
そして、表示制御部10は、まず、プログラムを呼び出した者がプログラムの登録者であるかを確認する(ステップ♯11)。プログラムの登録者であれば(ステップ♯11のYes)、セキュリティ保護表示を行う必要はないので、表示制御部10は、操作パネル1をプログラムの設定内容による設定がなされた状態とし、設定値を変えないで、そのまま液晶表示部11に表示させる(ステップ♯12)。そして、操作パネル1で各種設定がなされ、送信ジョブが実行されることになり、セキュリティ保護のための表示制御は終了する(エンド)。
一方、呼び出した者がプログラムの登録者でなければ(ステップ♯11のNo)、表示制御部10は、記憶部18を確認し、プログラムを呼び出した使用者が、以前に新宛先情報を入力しているかを確認する(ステップ♯13)。
以前に、新宛先情報が入力されていれば(ステップ♯13のYes)、表示制御部10は、もともとの設定値(宛先情報)に替えて、新宛先情報を液晶表示部11に表示させる(ステップ♯14)。これにより、表示制御部10は、宛先情報を新宛先情報に変えた設定値で、操作パネル1をプログラムの設定内容による設定がなされた状態とする。これにより、プログラム内の他の設定(例えば、送信する原稿サイズ等)を生かしつつ、保護すべき情報の漏洩を防ぐ表示がなされる。
一方、以前に、使用者が新宛先情報を入力していなければ(ステップ♯13のNo)、表示制御部10は、もともとの設定値(宛先情報)を不可視状態(空白又は削除)として、液晶表示部11に表示させる(ステップ♯15)。これにより、表示制御部10は、宛先情報の設定値を消し、その他については、プログラムの設定内容による設定がなされた状態とする。
ステップ♯14、ステップ♯15の後、スタートキー14の押下等により、送信ジョブが実行されることになる。この送信等のジョブの実行がなされる。記憶部18は、不可視状態とした宛先情報に替えて使用者によって入力された新宛先情報と使用者を呼び出されたプログラムに関連づけて記憶する(ステップ♯16)。そして、セキュリティ保護のための表示制御は終了する(エンド)。
《登録者任意入力部分に対するセキュリティ保護表示》
次に、図13、図14に基づき、プログラムで設定値として設定された登録者任意入力部分の内容へのセキュリティ保護表示の一例を説明する。図13は、本発明の実施形態に係る共用されたプログラムでの保護表示の一例を示す説明図である。図14は、本発明の実施形態に係る保護対象を定めたデータの一例を示す説明図である。
プログラムの登録のとき、予め用意された複数の設定値の中から所望の設定値を選択するのではなく(例えば、用紙サイズの選択)、登録者が任意に(自由に)入力を行い、設定値を定めることができる機能がある。
そこで、登録者が任意に(自由に)入力を行って、設定値を定められる機能としてEメール送信機能を例に挙げ説明する。上述したように、本実施形態の操作パネル1、複合機100では、Eメールの本文や件名を設定値として、プログラムを登録することができる。しかし、Eメールの本文等には、個人情報や機密情報が含まれ得る。そこで、表示制御部10は、プログラムに含まれるEメール送信機能の設定値のうち、保護すべき情報(部分)に対し、セキュリティ保護表示を液晶表示部11に表示を行わせる。
例えば、表示制御部10は、本文等の設定値のうち情報セキュリティ上保護すべき部分、即ち、保護対象(文字、記号、数字や、これらの組み合わせ)を不可視状態として表示を液晶表示部11に行わせる。例えば、表示制御部10は、宛先情報を空白に変える又は削除して不可視状態とする。記憶部18には、保護対象を定めたデータ(保護対象データD、セキュリティ保護表示を行うべき部分を定めたデータ)が予め記憶される。
例えば、図13に示す各画面のうち、上側のメール設定画面S4は、登録者がプログラムを呼び出しとき表示される画面の例である。プログラムの登録者が自らプログラムを呼び出すとき、情報の漏洩は考えなくてよい。そのため、登録者が登録したプログラムを自分で呼び出すとき、表示制御部10は、セキュリティ保護表示を行わず、Eメールの本文や件名等の内容は、プログラム登録で設定されたままで表示される。
一方、図13に示す各画面のうち、下側のメール設定画面S4は、登録者以外の者がプログラムを呼び出しとき表示される画面の一例である。図13に示すように、登録者以外の者がプログラムを呼び出しとき、表示制御部10は、保護対象の部分を不可視状態で液晶表示部11に表示させる(図13に示す例では、空白表示)。言い換えると、登録者以外の者が呼び出したとき、設定値としての保護対象に当たる部分は、表示されない。即ち、記憶部18は、漏洩を防止すべきとして文字、記号、数字、及び/又は、これらの組み合わせからなる保護対象を1又は複数定めた保護対象データDを記憶し、表示部(液晶表示部11)は、保護対象を設定値として含むプログラムが呼び出されたとき、少なくとも、保護対象に一致する部分を不可視状態にするセキュリティ保護表示を行う。具体的には、Eメール送信機能の選択がなされたプログラムであり、Eメールの内容に保護対象を含むプログラムが呼び出されたとき、表示部は、少なくとも、保護対象と一致する部分を不可視表示とするセキュリティ保護表示を行う。
図14に示すように、保護対象データDは、例えば、テーブル形式である。そして、テーブル内に保護対象としての文字、数字、記号、これらの組み合わせが定められる。そして、表示制御部10は、予め定められた複数の保護対象と、登録者の任意入力部分の内容を比較する。そして、表示制御部10は、設定値における保護すべき部分(保護対象)を認識し、保護対象の部分に対しセキュリティ保護表示を行う。
登録者任意入力部分に対するセキュリティ保護表示の表示制御では、表示制御部10は、プログラムが呼び出されたとき、プログラムを呼び出した者が、登録者であるか否かを確認する。そして、表示制御部10は、登録者以外の者がプログラムを呼び出した場合、Eメールの本文等、設定値としての登録者任意入力部分と、保護対象データDとを比較し、一致する部分を、液晶表示部11に不可視表示させる。
(セキュリティ保護表示・プログラム名称)
次に、図15、図16を用い、本発明の実施形態に係る共用されたプログラムでのプログラム名称に対するセキュリティ保護表示を説明する。
まず、図15に基づき、プログラム名称に関するセキュリティ保護表示の一例を説明する。図15は、本発明の実施形態に係るプログラムの呼出画面S6でのセキュリティ保護表示の一例を示す説明図である。
各使用者は、プログラムを登録する際、適宜(任意に)プログラム名称を付し得る。しかし、プログラム名称に、送信相手方の名称やアドレス情報等、保護すべき情報を名称に含ませることがある。このような名称のプログラムが共用されると、プログラムを呼び出した者なら誰でも、保護すべき情報を知ることができてしまう。
そこで、本実施形態の操作パネル1、複合機100では、表示制御部10は、プログラム名称のうち、情報セキュリティ上保護すべき部分に対し、セキュリティ保護表示を液晶表示部11に行わせる。例えば、表示制御部10は、プログラム名称のうち、情報セキュリティ上保護すべき保護対象を変更して液晶表示部11にて表示させる。
例えば、図15に示すプログラムの呼出画面S6のうち、上側の呼出画面S6は、プログラムボタン9のプログラムの登録者が、プログラムを呼び出すとき表示される画面の例である。保護すべき部分を含むプログラム名称の登録者が自らプログラムを呼び出すとき、情報の漏洩は考えなくてよい。そのため、登録者が自らプログラムを呼び出すとき、表示制御部10は、プログラム名称を、付された名称のまま(そのまま)で表示させる。
一方、図15に示す呼出画面S6のうち、下側の呼出画面S6は、各プログラムボタン9のプログラムの登録者以外の者が、プログラムを呼び出すときに表示される画面の一例である。図15に示すように、登録者以外の者がプログラムを呼び出すとき、表示制御部10は、保護対象を変更して液晶表示部11に表示させる。言い換えると、表示制御部10は、プログラム名称を、付された名称のまま(そのまま)で表示させない。
表示制御部10は、プログラム名称に保護対象が含まれるか否かを、保護対象データDに基づき判断する。例えば、Eメールの設定値(本文や件名)の場合と同様に、保護対象データDは、記憶部18に予め記憶される(図14参照)。尚、保護対象データDは、Eメールの設定値のセキュリティ保護表示の際に用いたデータと同様でよい(異ならせ、保護対象データDが複数種用意されてもよい)。
図15を用いて具体例を説明する。プログラムボタン90に示される本来のプログラム名称「株式会社abcdef」が保護対象である(保護対象データDに含まれる)と仮定して説明する。この場合、登録者が呼出画面S6を閲覧するとき、図15の上方の図に示すように、表示制御部10はプログラム名称をそのまま表示させる。
一方、共用されたプログラムを登録者以外の使用者用の呼出画面S6では、を閲覧するとき、表示制御部10は、「株式会社abcdef」部分を変更して表示させる。この変更における命名規則は適宜設定可能であるが、表示制御部10は、登録者名(図15において「Kyocera」と例示)、プログラムに含まれる機能名(図15において「宛先」、「メール」と例示)に基づき、名称変更を行って表示させる(その他、例えば、プログラムの登録日など他の要素に基づき改名が行われてもよい)。
即ち、記憶部18は、漏洩を防止すべきとして文字、記号、数字、及び/又は、これらの組み合わせからなる保護対象を1又は複数定めた保護対象データDを記憶し、表示部(液晶表示部11)は、呼び出すプログラムを選択するための画面であって、少なくとも1つのプログラム名称を表示する呼出画面S6を表示し、呼出画面S6において、保護対象と一致する部分があるプログラム名称を変更するセキュリティ保護表示を行う。又、記憶部18は、セキュリティ保護表示によってプログラム名称を変更する上での命名規則を記憶し、表示部は、命名規則に基づき、プログラム名称を変更してセキュリティ保護表示を行う。
次に、図16に基づき、本発明の実施形態に係る操作パネル1でのプログラム名称の表示制御の一例を説明する。図16は、本発明の実施形態に係る操作パネル1でのプログラム名称の表示制御の一例を示すフローチャートである。
まず、表示制御部10は、記憶部18の内容を確認し、使用者により作成され、共用されていないプログラムを把握する(ステップ♯21)。表示制御部10は、使用者により登録されたプログラムのプログラム名称をそのまま表示する設定を記憶部18に記憶させる(ステップ♯22)。
次に、表示制御部10は、記憶部18の内容を確認し、共用されているプログラムを把握する(ステップ♯23)。例えば、把握されたプログラム名称は、表示制御部10内のメモリや記憶部18に一時的に蓄えられる。そして、表示制御部10は、ステップ♯23で把握した各プログラム名称と保護対象データDを比較する(ステップ♯24)。更に、表示制御部10は、保護対象データDと一致する部分を含まない(保護対象を含まない)プログラム名称をそのまま表示する設定を記憶部18(例えば、RAM。以下同様)に記憶させる(ステップ♯25)。
又、表示制御部10は、保護対象データDと一致する部分を含む共用プログラムのプログラム名称の一部(又は全部)を命名規則に基づき変更する(ステップ♯26)。そして、表示制御部10は、変更後のプログラム名称を表示する設定を記憶部18に記憶させる(ステップ♯27)。そして、表示制御部10は、記憶部18に記憶された設定にあわせ、各プログラムのプログラム名称を液晶表示部11に表示させる(ステップ♯28)。そして、使用者が使用を望むプログラムの選択や、呼出画面S6から他の画面への遷移により、本表示制御は終了する(エンド)
(セキュリティ保護表示に関する設定)
次に、図17に基づき、本発明の実施形態に係るセキュリティ保護表示に関する設定の一例を説明する。図17は、本発明の実施形態に係るセキュリティ保護表示の設定画面(保護表示設定画面S7)の一例を示す説明図である。
本実施形態の操作パネル1では、セキュリティ保護表示に関する設定を行うことができる。操作パネル1を操作することにより、図17に示すような保護表示設定画面S7を表示させることができる。
保護表示設定画面S7には、OKキーK14とキャンセルキーK15が設けられる。OKキーK14が押されると、表示制御部10は、保護表示設定画面S7で設定された内容を記憶部18に記憶させ、記憶内容に従い表示を行う。キャンセルキーK15は、セキュリティ保護表示の設定を止めるときに押される。
保護表示設定画面S7には、有キーK16と無キーK17が設けられる。有キーK16はセキュリティ保護表示を行う設定とするとき押される。有キーK16が押され、OKキーK14が押されると、以後、表示制御部10は、セキュリティ保護表示を行う。無キーK17は、セキュリティ保護表示を行わない設定とするとき押される。無キーK17が押され、OKキーK14が押されると、以後、表示制御部10は、セキュリティ保護表示を行わない。即ち、入力部(タッチパネル部12等)はセキュリティ保護表示を行うか否かを選択する選択入力を受け付け、表示部(液晶表示部11)は、セキュリティ保護表示を行う選択が行われたとき、セキュリティ保護表示を行う。
有キーK16の下方には、3つのチェックボックスC1、チェックボックスC2、チェックボックスC3が設けられる。チェックボックスC1は、宛先情報(宛先設定機能)に対し、セキュリティ保護表示(不可視化)行う設定とするとき押される(チェックが入れられる)。チェックボックスC1にチェックが入れられ、OKキーK14が押されると、以後、液晶表示部11は、宛先情報(宛先設定機能)に対し、セキュリティ保護表示を行う。
チェックボックスC2は、Eメール(本文や件名等、メール送信機能)に対し、セキュリティ保護表示(不可視化)行う設定とするとき押される(チェックが入れられる)。チェックボックスC2にチェックが入れられ、OKキーK14が押されると、以後、液晶表示部11は、呼び出されたプログラムで、Eメールの内容に対し、セキュリティ保護表示を行う。
チェックボックスC3は、プログラム名称(プログラム呼出画面S6)に対し、セキュリティ保護表示(名称変更)行う設定とするとき押される(チェックが入れられる)。チェックボックスC3にチェックが入れられ、OKキーK14が押されると、以後、液晶表示部11は、プログラム名称に保護対象が含まれていると、名称を変更するセキュリティ保護表示を行う。即ち、入力部(タッチパネル部12等)は、セキュリティ保護表示を行う機能を選択する入力を受け付け、表示部(液晶表示部11)は、セキュリティ保護表示を行うと選択された機能についてセキュリティ保護表示を行う。
更に、「プログラム名称変更」の項目の右方にも、3つのチェックボックス(チェックボックスC4、チェックボックスC5、チェックボックスC6)が設けられる。チェックボックスC4〜C6は、名称変更するときの命名規則に関するものである。
チェックボックスC4は、プログラム名称を変更するとき、プログラムの登録日に入れ替えて名称変更する設定とするとき押される(チェックが入れられる)。チェックボックスC4にチェックが入れられ、OKキーK14が押されると、以後、液晶表示部11は、変更後のプログラム名称にプログラムの登録日を含ませる。
チェックボックスC5は、プログラム名称を変更するとき、変更する部分をプログラムの登録者に入れ替えて名称変更する設定とするとき押される(チェックが入れられる)。チェックボックスC5にチェックが入れられ、OKキーK14が押されると、以後、液晶表示部11は、変更後のプログラム名称にプログラムの登録者を含ませる。
チェックボックスC6は、プログラム名称を変更するとき、変更する部分をプログラムに含まれる機能名に入れ替えて名称変更する設定とするとき押される(チェックが入れられる)。チェックボックスC6にチェックが入れられ、OKキーK14が押されると、以後、液晶表示部11は、変更後のプログラム名称にプログラムで選択されている機能名を含ませる。即ち、入力部(タッチパネル部12等)は、プログラムの登録日、登録者名、プログラムで選択されている機能名のうち、いずれか、又は、複数の組み合わせを命名規則として指定する入力を受け付ける。
更に、保護表示設定画面S7のうち、右端部分には、追加キーK18が設けられる。この追加キーK18は、保護対象データDに新たな保護対象を追加するとき押される。追加キーK18を押すと、例えば、液晶表示部11は、ソフトウェアキーボード画面S3(図6)を表示する。そして、使用者は、追加する保護対象を入力する。そして、記憶部18は、追加すると入力された文字、数字、記号を保護対象データDに追加して記憶する。即ち、入力部(タッチパネル部12等)は、保護対象を追加、改変する入力を受け付け、記憶部18は、保護対象の追加、改変の入力により、保護対象データDを更新する。
このようにして、本発明の表示入力装置(操作パネル1)は、機器の機能設定のための画面を表示する表示部(液晶表示部11)と、選択された機能及びその設定値を示すデータを含み、呼び出して利用されるプログラムを記憶する記憶部18と、機能の選択及び選択した機能の設定値の設定入力と、プログラムの登録及びプログラムの呼び出しの入力を受け付ける入力部(タッチパネル部12等)と、を含み、表示部は、呼び出されたプログラムを表示するとき、登録されたプログラムの内容のうち、予め定められた部分を、登録された内容のままでは表示しないセキュリティ保護表示を行う。
これにより、表示部(液晶表示部11)は、呼び出されたプログラムを表示するとき、登録されたプログラムの内容のうち、予め定められた部分を、登録された内容のままでは表示しないセキュリティ保護表示を行う。これにより、プログラムを利用した際に、個人情報や機密情報などの情報セキュリティ上保護すべき情報が記された部分をそのままの表示させないようにすることができる。従って、自動的に情報漏洩を防ぐことができる。又、安心してプログラムを共用化できる。更に、共用プログラムが増えやすくなり、表示入力装置(操作パネル1)の使いやすさを高めることができる。
又、表示部(液晶表示部11)は、プログラムが登録者以外の者により呼び出されたとき、セキュリティ保護表示を行う。登録者がプログラムが呼び出したとき、情報漏洩は考慮しなくてよいので、セキュリティ保護表示は行われず、登録した設定内容のままプログラムを利用することができる。又、登録者以外の者がプログラムを呼び出したとき、セキュリティ保護表示がなされ、情報の漏洩を防ぐことができる。
又、データ送信する場合、宛先情報がなければ、送信することができないので、宛先情報は必須であるところ、表示部は、予め定められた部分としての宛先情報を、不可視状態にするセキュリティ保護表示を行う。これにより、宛先情報は、表示されない。従って、宛先に関する個人情報の漏洩を防ぐことができる。又、宛先情報が含まれるプログラムは、情報の漏洩を防ぐ観点からプログラムの共用が避けられるか、あるいは、共用してよいか登録者が判断に困っていたが、安心して共用することができる。更に、表示部(液晶表示部11)は、プログラムに関連づけられた使用者によって、プログラムが呼び出されたとき、設定値として設定された宛先情報に替えて、新宛先情報を表示する。これにより、一度、プログラムを呼び出して宛先情報の入力を行うと、以後のプログラムの呼び出しでは、自動的に新宛先情報が表示される。従って、登録者以外の使用者にとっても、毎回の宛先入力が不要になり、使いやすさを向上させることができる。尚、宛先情報は、例えば、アドレス情報、及び/又は、宛先名称である。
又、表示部(液晶表示部11)は、保護対象を設定値として含むプログラムが呼び出されたとき、少なくとも、保護対象に一致する部分を不可視状態にするセキュリティ保護表示を行う。これにより、情報セキュリティ上、表示すべきでない保護対象(文字、記号、数字等)は、自動的に表示されなくなり、情報の漏洩を防ぐことができる。又、本文や件名等を作成しEメールの送信を行う場合、情報セキュリティ上、保護すべき情報がEメールに含まれることが多い。そこで、少なくとも、保護対象と一致する部分を不可視表示とするセキュリティ保護表示を行う。これにより、Eメールに含まれ、情報セキュリティ上漏洩を防ぐべき部分は、確実に表示されなくなる。
又、表示部(液晶表示部11)は、少なくとも1つのプログラム名称を表示する呼出画面S6において、保護対象との一致部分があるプログラム名称を変更するセキュリティ保護表示を行う。これにより、プログラム名称に対してもセキュリティ保護表示が行われ、情報漏洩を防ぐことができる。従って、プログラムの登録を行う際、使用者は、特別な配慮をせず(情報セキュリティ上問題あるかを考慮せず)、安心して名称付けを行うことができる。又、表示部は、命名規則に基づき、プログラム名称を変更してセキュリティ保護表示を行う。これにより、プログラム名称からの個人情報等の漏洩を防ぐことができる。又、一定の命名規則に基づきプログラム名称変更が行われるので、変更後の名称に基づいて、プログラムの内容の予測がしやすくなり、目的とするプログラムを探し当てやすくすることができる。又、入力部(タッチパネル部12等)は、プログラムの登録日、登録者名、プログラムで選択されている機能名のうち、いずれか、又は、複数の組み合わせを命名規則として指定する入力を受け付ける。これにより、使用者は好みに従い命名規則を定めることができ、設定における自由度を高めることができる。
又、記憶部18は、保護対象の追加、改変の入力により、保護対象データDを更新する。これにより、使用の実情に合わせて保護対象を定めることができる。従って、実情に合わせ、漏れなくセキュリティ保護表示を行うことができる。又、表示部(液晶表示部11)は、共用プログラムが呼び出されたとき、セキュリティ保護表示を行い、非共用プログラムが呼び出されたとき、登録者に対してのみプログラムを表示する。これにより、プログラムを呼び出すことにより、保護すべき情報の漏洩が生ずる場合にのみプログラム保護表示を行うことができる。又、使用者数が少なく、セキュリティ保護表示が特に必要とされない場合もある。そこで、表示部(液晶表示部11)は、セキュリティ保護表示を行う選択が行われたとき、セキュリティ保護表示を行う。これにより、使用者の意向に合わせ、必要とされる場合にのみセキュリティ保護表示が行われ、表示入力装置(操作パネル1)の使いやすさを向上させることができる。又、表示部(液晶表示部11)は、セキュリティ保護表示を行うと選択された機能についてセキュリティ保護表示を行う。これにより、使用者の意向に合わせ、セキュリティ保護表示が必要と使用者が認めた機能でのみセキュリティ保護表示が行われ、表示入力装置(操作パネル1)の使いやすさを向上させることができる。
又、画像形成装置(複合機100)は、表示入力装置(操作パネル1)を含む。画像形成装置(複合機100)の設定に関するプログラムを利用するうえで表示される個人情報や機密情報などの情報セキュリティ上保護すべき情報の漏洩のない画像形成装置(複合機100)を提供することができる。画像形成装置(複合機100)の設定に関するプログラムを安心して共用化することができ、利用可能なプログラムが増えやすく使いやすい画像形成装置(複合機100)を提供することができる。
次に、他の実施形態を説明する。上記の実施形態では、操作パネル1の記憶部18に液晶表示部11に表示される画面の画像データや、プログラムや、認証情報や、登録者や、新宛先情報や、保護対象データDや、セキュリティ保護表示の設定を記憶する例を示した。しかし、これらのデータを本体側の記憶部82に格納してもよい。この場合、記憶部82は、操作パネル1の記憶部としても機能する。そして、表示制御部10は、記憶部82と通信を行って画像データやプログラムや機能名データの取得や確認を行うことになる。
又、上記の実施形態では、表示制御部10が、セキュリティ保護表示制御や、比較等の処理や、プログラムの設定内容や登録者の把握を行う例を示した。しかし、表示制御部10が行うとして説明した処理の一部又は全部を、本体制御部8が行ってもよい。この場合、本体制御部8は、操作パネル1の制御部としても機能する。そして、例えば、本体制御部8は、記憶部18や記憶部82と通信を行ってデータの取得や確認を行い、表示制御部10に指示する。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。