以下、本発明の実施形態を図1〜図12を参照しつつ説明する。ここで、本発明は、各種画像形成装置に適用可能であるが、画像形成装置として複合機100を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略)
まず、図1に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す模型的正面断面図である。
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、正面上方に、操作パネル1(識別情報入力部、入力部に相当)を備える。又、複合機100は、上部に原稿搬送部2や、画像読取部3や、リーダライタ4(識別情報入力部に相当)等を有する。又、複合機100本体内には、例えば、給紙部5A、搬送路5B、画像形成部6A、定着部6B等が含まれる。
原稿搬送部2は、原稿の複写時、原稿トレイ21に積載された原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に、画像読取部3の読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス31)に向けて搬送する。画像読取部3は、原稿を読み取り、原稿の画像データを形成する。画像読取部3の上面には、送り読取用コンタクトガラス31と載置読取用コンタクトガラス32が設けられる。尚、原稿搬送部2は、図1の紙面奥側に支点が設けられ持ち上げ可能であり、原稿搬送部2で、載置読取用コンタクトガラス32に載置された原稿を押さえることができる。
又、画像読取部3内には露光ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等の光学系部材(不図示)が設けられる。そして、これらの光学系部材を用い、原稿搬送部2が搬送する原稿や、載置読取用コンタクトガラス32に載置される原稿に光を照射し、原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換し、画像データが生成される。複合機100は、読み取りにより得られた画像データに基づき印刷を行うことができる(コピー機能)。
給紙部5Aは、複数の用紙(例えば、コピー用紙、普通紙、再生紙、厚紙、OHPシート等の各種シート)を収容し、1枚ずつ搬送路5Bに送り込む。給紙部5Aは、収納用紙が載置されるカセット51を含む(図1で上方のものに51A、下方のものに51Bの符号を付す)。又、カセット51から搬送路5Bに送り出すため回転駆動する給紙ローラ52が設けられる(図1で上方のものに給紙ローラ52A、下方のものに給紙ローラ52Bの符号を付す)。例えば、印刷時には、給紙ローラ52が回転駆動し、画像形成に必要となる用紙が1枚ずつ搬送路5Bに送り出される。
搬送路5Bは、給紙部5Aから排出トレイ53まで用紙を搬送するうえでの搬送用通路である。尚、搬送経路上には画像形成部6A、定着部6B等が配される。そして、搬送路5Bには、用紙の案内のためのガイド54や、用紙搬送の際に回転駆動する搬送ローラ対55、56や、搬送されてくる用紙を画像形成部6Aの手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせて用紙を送り出すレジストローラ対57等が設けられる。
画像形成部6Aは、画像データに基づきトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。そのため、画像形成部6Aは、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム61、及び、感光体ドラム61の周囲に帯電装置62、露光装置63、現像装置64、転写ローラ65、クリーニング装置66等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明する。まず、感光体ドラム61が、画像形成部6Aの略中心に設けられる。図1に示すように、帯電装置62、露光装置63、現像装置64、転写ローラ65、クリーニング装置66などが、感光体ドラム61の周りに設けられる。帯電装置62は、感光体ドラム61を所定電位に帯電させる。露光装置63は、画像データに基づき、レーザ光をから出力し、感光体ドラム61表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。尚、画像データは、画像読取部3で得られた画像データや、ネットワーク等により接続される外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300(図2参照)から送信された画像データ等が用いられる。
そして、現像装置64は、感光体ドラム61に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。転写ローラ65は感光体ドラム61に圧接し、転写ローラ65と感光体ドラム61のニップが形成される。そして、トナー像にあわせタイミングを図られつつ、用紙はニップに進入する。用紙進入時、転写ローラ65には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム61上のトナー像が転写される。クリーニング装置66は、転写後に感光体ドラム61に残留するトナーを除去する。
定着部6Bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部6Bは、主として発熱体を内蔵する加熱ローラ67と加圧ローラ68で構成される。加熱ローラ67と加圧ローラ68は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過することで、用紙表面のトナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙は、排出トレイ53が受け止める。このようにして、複写機能、プリンタ機能の使用時、画像形成(印刷)が行われる。
そして、詳細は後述するが、本実施形態における複合機100の右側面上方に、使用者を特定するための識別情報を記憶するカード40(図2参照)から、識別情報を取得するリーダライタ4(識別情報入力部に相当)が設けられる。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図2は、本発明の実施形態に係る複合機100の構成の一例を示すブロック図である。
複合機100内には、制御部7(認証部に相当)が設けられる。制御部7は、複合機100の動作制御を行う。制御部7は、CPU71、画像処理部72などを含む。尚、制御部7は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像記録や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。尚、本説明では、便宜上、複数種の制御部を1つの制御部7としてまとめて説明する。
制御部7内のCPU71は、中央演算処理装置であって、記憶部8に格納され、展開されるプログラムやデータに基づき複合機100の各部を制御する。画像処理部72は、印刷を行う画像データや、外部のコンピュータ200や相手方のFAX装置300に送信される画像データに対し、各種画像処理を施す。
記憶部8は、ROM、RAM、HDD、フラッシュROM等の不揮発性と揮発性の記憶装置を組み合わせて構成される。この記憶部8には、複合機100の制御用等の各種のプログラムやデータ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。又、本発明に関し、記憶部8は、実行しようとするジョブや、ジョブを実行しようとする使用者名や、使用者を特定するための使用者情報や、各使用者の通知先アドレス等も記憶する。
そして、制御部7は、操作パネル1、原稿搬送部2、画像読取部3、給紙部5A、搬送路5B、画像形成部6A、定着部6B、リーダライタ4等の各部と信号線やバス等で接続され、各部、各装置を制御して複合機100の動作を制御する。
更に、制御部7は、各種コネクタ、ソケット、通信制御用のチップ等を備えた通信部9(通信用インターフェイス)と接続される。通信部9は、ネットワークや公衆回線等で複数のコンピュータ200や相手方のFAX装置300と通信可能に接続される。例えば、通信部9は、画像データを含むデータを外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300(インターネットFAXでもよい)に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、通信部9は、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300からの画像データを受信し、受信した画像データに基づき印刷を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。このように、複合機100は、複写機能、プリンタ機能、スキャン機能、FAX機能といった複数の機能を兼ね備える。
(操作パネル1の構成)
次に、図1、図3〜図4を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100での操作パネル1の一例を説明する。図3(a)は、本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を示す平面図であり、図3(b)は、本発明の実施形態に係るソフトキーボードS1の一例を示す説明図である。図4は、本発明の実施形態に係る複合機100での操作パネル1の構成の一例を示すブロック図である。
まず、図1に破線で示すように、操作パネル1は、複合機100の正面上方に設けられる。そして、図3(a)、図4に示すように、操作パネル1は、複合機100の状態や各種メッセージを表示する液晶表示部11を備える。液晶表示部11は、機能の選択、設定を行うためのキーを1又は複数表示できる。又、液晶表示部11の上面にタッチパネル12(例えば、抵抗膜方式)が設けられる。タッチパネル12は、液晶表示部11で押された位置、座標の検出用のものである。
更に、液晶表示部11やタッチパネル12では、各種入力で、使用者名やパスワード等、文字入力が必要となる場合がある。そこで、文字入力が必要なとき、液晶表示部11は、図3(b)に示すように、ソフトキーボードS1を表示できる。尚、ソフトキーボードS1の画像データは、操作パネル1内のメモリ16に記憶させておける。そして、使用者は、ソフトキーボードS1として表示されたキーを押し、アルファベット、記号、数字、かな、漢字などを入力できる。
又、操作パネル1は、数字などの入力(印刷部数やFAX番号入力)するためのテンキー部13や、コピー、スキャン、送信等のジョブ実行開始を指示するためのスタートキー14、ログイン状態でのログアウトを直接指示するログアウトキー15も備える。このように、操作パネル1には、入力、設定用のハードキーも設けられる。
図4に示すように、操作パネル1には、液晶表示部11、タッチパネル12、スタートキー14、テンキー部13、ログアウトキー15などのほか、表示制御部10、各種データを記憶するメモリ16、ドライバ17、位置確認部18等が設けられる。
表示制御部10は、テンキー部13、スタートキー14、ログアウトキー15等の操作パネル1に設けられるキーと接続され、押下のあったキーを認識する。又、表示制御部10は、液晶表示部11の表示を制御する。
表示制御部10は、メモリ16に記憶される画面、画像のデータを液晶表示部11に表示させる(制御部7の記憶部8に画面、画像のデータを記憶させておき、通信により表示制御部10が画像のデータを受けても良い)。例えば、表示制御部10は、画面、画像のデータを液晶表示部11の表示を実際に制御するドライバ17(例えば、液晶ドライバIC)に与える。ドライバ17は、これを受けて、液晶表示部11の表示を切り替え、変化させる。
又、表示制御部10は、位置確認部18と接続される。位置確認部18は、タッチパネル12の出力電圧に基づき、液晶表示部11のうち、押された位置を把握する。位置確認部18は、押された位置の座標を認識し、押それた位置の座標を示すディジタルデータを表示制御部10に送信する。表示制御部10は、液晶表示部11に現在表示させている画面、画像のデータと座標から、液晶表示部11に表示されるキーの内、いずれのキーが押下されたかを把握する。尚、位置確認部18を設けず、表示制御部10にタッチパネル12の出力を入力し、表示制御部10が座標の認識を行ってもよい。
(使用者の登録)
次に、図5を用いて、本発明の実施形態に係る使用者登録の一例を説明する。図5は、液晶表示部11に表示されるユーザ登録変更画面S2の一例を示す説明図である。このユーザ登録変更画面S2は、例えば、複合機100の管理者など、権限を有する者だけが開くことができる。
そして、管理者は、新規キーK1を押下すると、複合機100の使用者を新規に登録することができる。例えば、登録内容(項目)としては、「ユーザ名」、「ユーザ(カナ)」、「ログインユーザ名」、「ログインパスワード」、「アクセスレベル」、「所属部門」、「メールアドレス」、「ネットワークアドレス」(例えば、IPアドレスやネットワークパス)等がある。尚、更に多くの項目を登録可能としても良い。尚、「メールアドレス」、「ネットワークアドレス」の項目は、本発明でのジョブの終了通知や、状況通知における通知先アドレスとなる。
そして、登録されていない項目については、その内容が表示されない(例えば、図5では、「ユーザ(カナ)」の項目)。そして、各項目に関し、変更キーK2(K2a〜K2h)が設けられる。例えば、いずれかの変更キーK2が押されると、図3(b)に示したソフトキーボードS1が表示され、数字、文字等の入力を行え、各項目を設定することができる。これにより、複合機100の使用者登録や、既に登録されている者の変更登録を行うことができる。登録キーK3が押下されると、ユーザ登録変更画面S2でなされた入力は、認証に用いる情報(使用者情報)として、記憶部8に記憶される。
(複合機100における認証)
次に、図4、図6を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100での認証の一例を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る操作パネル1でのログイン画面S3の一例を示す説明図である。
ここで、制御部7は、基本的に、複合機100を使用不可状態(ログアウト状態)とする。又、操作パネル1は、ログアウト状態では、ログインのための入力のみ受け付け、ログインされない限り、複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示を受け付けない。例えば、使用不可状態では、操作パネル1にコピーやFAX送信を行う旨の操作・入力が行われても、操作パネル1は無視し、制御部7は、その動作指示入力を無視する。
一方、登録された使用者との認証が得られると、ログイン状態となり、操作パネル1は、複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示を受け付け、制御部7は、複合機100を使用可能な状態とする。
本実施形態の複合機100では、使用者は、操作パネル1に入力や、所持するカード40をリーダライタ4に読み取らせることにより、認証を受ける。尚、複合機100に認証機能を持たせるには、操作パネル1に対する入力と、リーダライタ4でのカード40の読み取りのうち、何れかが可能であればよい。
そこで、まず、操作パネル1に対する入力に基づく認証を説明する。即ち、識別情報入力部は、操作パネル1である。操作パネル1に対する入力で認証を受け、ログインするには、図6に示すように、使用者は、ログイン画面S3でユーザ名(ユーザIDでもよい)やログイン用のパスワードを、使用者を特定するための情報(識別情報)として入力する。表示制御部10は、ログアウト状態のとき、液晶表示部11にログイン画面S3を表示させる。
例えば、使用者がログインユーザ名キーK4を押すと、表示制御部10は、図3(b)に示したソフトキーボードS1を表示させる。又、ログインパスワードキーK5が押されても、表示制御部10は、ソフトキーボードS1を表示させる。そして、使用者は、ソフトキーボードS1画面で、自己のログインユーザ名とログインパスワードを入力する。表示制御部10は、入力内容を、ログインユーザ名表示欄B1と、ログインパスワード表示欄B2に表示させる。尚、例えば、ログインパスワード表示欄B2では、「*」等のみ表示し、パスワード自体を表示しないようにしてもよい。
ログインキーK6が押されると、認証作業がなされる。例えば、操作パネル1でなされたユーザ名やパスワード(使用者を特定するための識別情報)は、制御部7に送られる。そして、制御部7は、使用者の登録により記憶部8に予め記憶された使用者の使用者情報と、入力、取得された識別情報を比較し、一致するか確認する。一致すれば、制御部7は、複合機100を使用させても良いと認証、判断する。この判断により、表示制御部10は、ロックを解除し、操作パネル1は、各種機能の設定やジョブ開始の指示があれば、受け付ける。
次に、カード40の読み取りに基づく認証を説明する。例えば、カード40には、使用者を特定するための情報(識別情報)が、予め記憶される(例えば、リーダライタ4でカード40に書き込み)。カード40には、例えば、ユーザ名、ID、所属部署、使用権限等を示すデータが識別情報として記憶される。カード40は、例えば、RFIDのICカードや磁気カードである。
リーダライタ4は、カード40から、識別情報を取得する。リーダライタ4は、取得した識別情報を制御部7に送信する。制御部7は、使用者の登録により記憶部8に予め記憶された使用者の使用者情報と、カード40の読み取りで取得された識別情報を比較し、一致するか確認する。一致すれば、制御部7は、複合機100を使用させても良いと認証、判断する。
このように、本実施形態の複合機100では、制御部7と記憶部8が、認証を行う認証部として機能する。しかし、コントローラやメモリなど、認証用専用回路を設けてもよいし、操作パネル1内の表示制御部10とメモリ16など、操作パネル1の一部を認証部として動作させてもよい。
ログアウトするには、操作パネル1のログアウトキー15を押せばよい。尚、操作パネル1への入力が無くなってから所定時間(例えば、数分)経過したとき、制御部7は複合機100を自動的に、ログアウト状態としてもよい。
(終了通知の設定)
次に、図7、図8を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100での終了通知の設定の一例を説明する。図7は、本発明の実施形態に係る複合機100での終了通知設定画面S4の一例を示す説明図である。図8は、本発明の実施形態に係る終了通知の一例を示す説明図である。
まず、図7に示す終了通知設定画面S4は、操作パネル1の液晶表示部11に表示される。各使用者は、ログインし、操作パネル1に対し入力を行い、終了通知設定画面S4を表示させ、終了通知に関する設定を行える。このように、終了通知について、使用者ごとに設定を行うことができる。
この終了通知設定画面S4では、ログアウトのときに(ログアウトしようとするときに)、未完了の自己のジョブがあり、ログアウト後に、未完了の自己のジョブが終了したとき、どのような通知を行うか設定するための画面である。
印刷や送信など、同種のジョブは、並行して行えない。コピーや画像データの送信のジョブ実行を指示したとしても、先に複合機100に入力されたジョブとの兼ね合いで、直ちに実行されるとは限らない。例えば、先に、数百ページ分のコピージョブや送信ジョブがあれば、コピージョブの完了後、自己の送信や印刷等のジョブが開始される。
このように、ジョブは、複数個、記憶部8に蓄えられることがある。例えば、記憶部8は、コピーや送信ジョブのとき、画像読取部3を用いて得た原稿の画像データや、印刷や送信におけるジョブ設定データを記憶する。記憶部8は、印刷や送信のため、コンピュータ200やFAX装置300から受信した画像データやジョブ設定データを記憶することもある。
一方で、使用者がログアウトするということは、複合機100から使用者が離れるということであり、ログアウトする使用者にとり、ログアウトのときに未完了のジョブの実行結果に対する関心は、高い。例えば、きちんとコピーされたか、画像データの送信が完了したか、ということを使用者は知りたい。
そこで、使用者がログアウトした後、実行される未完了の自己のジョブに関し、終了通知設定画面S4で設定できるようにする。
具体的に、ログアウトするときに未完了の自己のジョブが、ログアウト後に完了したしたときの通知について、各使用者は、終了通知設定画面S4では、全通知キーK7、一部通知キーK8、非通知キーK9のいずれかのキーを押して設定することができる。
全通知キーK7は、ログアウトのときに未完了の自己の全てのジョブについて、ログアウト後に完了したジョブの終了通知を通信部9から送信させるときに押される。一部通知キーK8は、ログアウトのときに未完了の自己のジョブのうち、ログアウトから設定時間が経過した後に完了したジョブについて、終了通知を通信部9から送信させるときに押される。尚、設定時間は、例えば、設定時間表示欄B3を押し、テンキー部13に入力を行うことで、設定することができる。非通知キーK9は、ログアウトのとき、未完了の自己のジョブの全てについて、ログアウト後に完了しても、終了通知を通信部9から送信させないときに押される。例えば、押されたキーは、白黒反転状態で表示される(図7では、全通知キーK7が選択された状態を示す)。
終了通知設定画面S4には、設定完了キーK10が設けられる。そして、設定完了キーK10が押されると、設定内容が操作パネル1から制御部7に送信され、例えば、使用者情報に関連付けて(使用者ごとに)、終了通知に関する設定が記憶される。
ここで、記憶部8には、各使用者のアドレス(Eメールアドレスやネットワークアドレス)が記憶されている。そして、通信部9は、登録された使用者のコンピュータ200のEメールアドレスやネットワークアドレスを宛先として、図8に示すような内容を含む終了通知を送信する。尚、通信部9は、終了通知をEメールとして送信してもよいし、送信先のコンピュータ200にインストールされた複合機100のドライバソフトウェアを介し、メッセージを表示させるデータでもよい。
図8は、使用者のコンピュータ200のディスプレイ201に表示される終了通知の一例を示す。使用者のコンピュータ200は、終了通知を受信すると、コンピュータ200のディスプレイ201に、ジョブが終了した旨と、終了したジョブの種類と、終了したジョブの日時などの情報を表示させる。
尚、同一の使用者に対し、終了通知の対象となるジョブが複数あるとき、複数個のジョブについてまとめて終了通知が行われてもよい。例えば、図8に加えて終了通知として、種類として「FAX」、「スキャン」、「プリント」といったジョブの種別が表示され合わせて終了日時が表示されてもよい。このように、複数個のジョブについてまとめて終了通知を行うとき、通信部9は、例えば、通知するジョブのうち最後のジョブの実行が完了した後に、終了通知を通知してもよい。尚、通信部9は、ジョブ1つ1つに対し、終了通知を、ログアウトした使用者のコンピュータ(通知先アドレス)を送信してもよい。
(終了通知制御)
次に、図9に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100での終了通知制御の一例を説明する。図9は、本発明の実施形態に係る複合機100での終了通知制御の一例を示すフローチャートである。
まず、図9のスタートは、ログインし、ジョブの実行を指示し、自己のジョブが終了する前にログアウトしようとする時点である。時系列的に並べると、ログイン→自己のジョブ入力、実行指示→ログアウト→自己のジョブ終了、という流れとなる。言い換えると、ログアウトしようとする使用者のジョブが未完了の状態がスタートとなる。
操作パネル1でログアウトキー15が押され(操作パネル1への入力がなくなってから所定時間経過した自動ログアウトでもよい)、ログイン状態からログアウト状態に移行しようとするとき、制御部7は、記憶部8を確認し、ログアウトしようとする使用者の終了通知の設定を確認する(ステップ♯1)。
そして、制御部7は、ログアウトしようとする使用者の終了通知の設定が、終了通知を行わない設定(非通知キーK9が押された)か否かを確認する(ステップ♯2)。即ち、入力部(操作パネル1)は、各使用者につき、終了通知を行うか否かを定める設定を受け付け、記憶部8は、各使用者につき、終了通知を行うか否かを記憶し、通信部9は、終了通知を行うと設定した通知対象者にのみ、終了通知を送信する。もし、非通知の設定ならば(ステップ♯2のYes)、終了通知は行わなくてよいので、本制御は終了すればよい(エンド)。
一方、非通知設定でなければ(ステップ♯2のNo)、未完了のジョブが完了したとき、使用者に対し、終了通知を通知しなければならない可能性がある。そのため、まず、いったん、ログアウトがなされる(ステップ♯3)。これにより、操作パネル1は、入力を受け付けない状態となる。
そして、制御部7は、ログアウトのとき未完了のジョブであり、ログアウトした使用者のジョブが完了したかを確認する(ステップ♯4)。この確認は、ジョブ完了まで、周期的に行われる(ステップ♯4のNo→ステップ♯4に戻る)。
一方、ジョブが完了すると(ステップ♯4のYes)、制御部7は、ログアウトした使用者の終了通知の設定が、ログアウトのとき、全ての自己の未完了ジョブについて終了通知を行う設定であるかを確認する(ステップ♯5)。言い換えると、ログアウトした使用者が全通知キーK7を押した使用者であるかを確認する。
全通知を行う設定であれば(ステップ♯5のYes)、制御部7は、ログアウトした使用者の通知先アドレスを記憶部8から呼び出す(ステップ♯6)。そして、制御部7は呼び出した通知先アドレスに終了通知を通信部9から送信させる(ステップ♯7)。
全通知を行う設定で無ければ(一部通知キーK8が押された設定であれば、ステップ♯5のNo)、制御部7は、ログアウトからジョブ完了までに要した経過時間のほうが、設定時間よりも長いかを確認する(ステップ♯8)。尚、制御部7内に、時間を計時するRTC73(Real Time Clock)を設けておき(図2参照)、制御部7は、ログアウトした時間(ログアウトした使用者とともに)と、ジョブが完了した時間のログを記憶部8に記憶させ、制御部7が、経過時間を認識するようにしてもよい。
もし、経過時間の方が長ければ(ステップ♯8のYes)、終了通知を行う必要があるので、ステップ♯6に移行する。即ち、入力部(操作パネル1)は、各使用者につき、ログアウトから通知対象ジョブが完了するまでの時間が、予め定められた設定時間を経過したときのみ終了通知を行うことを、終了通知を行う条件として受け付け、記憶部8は、条件を付した使用者を記憶し、通信部9は、通知対象ジョブが、条件を満たしたとき、条件を付した通知対象者に終了通知を送信する。一方、経過時間が設定時間以下であれば(ステップ♯8のNo)、終了通知を行う必要はないので、本制御は終了すればよい(エンド)。
即ち、本発明の画像形成装置(例えば、複合機100)は、使用者を特定するための識別情報の入力を受け付ける識別情報入力部(操作パネル1やリーダライタ4)と、実行するジョブと、ジョブを実行する使用者と、予め登録された各使用者の情報である使用者情報と、各使用者の通知先アドレスを記憶する記憶部8と、識別情報入力部に入力された識別情報と、記憶部8の使用者情報とを比較して、使用者を特定する認証部(例えば、制御部7)と、認証部が使用者を特定したときジョブの設定を受け付けるログイン状態となり、ログイン状態から外れるログアウトの入力を受け付ける入力部(操作パネル1)と、ログアウトする使用者の未完了ジョブである通知対象ジョブがあれば、通知対象ジョブに対応する使用者を通知対象者として、通知対象者に通知対象ジョブに関する通知を送信する通信部9と、を有する。具体的に、通信部9は、通知対象ジョブに関する通知として、未完了であった通知対象ジョブが完了した旨を伝える終了通知を、通知対象者に送信する。
(ログアウト時の動作設定)
次に、図10、図11を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのログアウト時の動作設定の一例を説明する。図10は、本発明の実施形態に係る複合機100でのログアウト時の動作設定画面S5の一例を示す説明図である。図11は、本発明の実施形態に係る状況通知の一例を示す説明図である。
まず、図10に示す動作設定画面S5は、操作パネル1の液晶表示部11に表示される。各使用者は、ログインし、操作パネル1に対し、入力を行い、動作設定画面S5を表示させ、ログアウトのときに存在する未完了の自己のジョブに対する処理の設定を行える。
この動作設定画面S5では、ログアウトするとき、未完了の自己のジョブがあり、この未完了の自己のジョブをどうするか、予め設定するための画面である。ログアウトして複合機100から離れる必要があるとき、そのまま未完了の自己のジョブの実行を希望する使用者もいれば、自分で確認できないので、未完了の自己のジョブの実行を希望しない使用者もいる。
そこで、本実施形態の複合機100では、使用者がログアウトのときに未完了の自己のジョブに対する処理を、動作設定画面S5で設定できるようにする。具体的に、各使用者は、動作設定画面S5で、ログアウトのときに未完了の自己のジョブに対する処理を、実行キーK11、一時停止キーK12、キャンセルキーK13のいずれかのキーを押して設定することができる。
実行キーK11は、ログアウトのときに未完了の自己のジョブをそのまま実行するときに押される。一時停止キーK12は、ログアウトのときに未完了の自己のジョブの実行を一時的に停止し、再び同じ使用者がログインしたとき、未完了の自己のジョブの実行を再開するようにするとき押される。キャンセルキーK13は、ログアウトのときに未完了の自己のジョブを実行させず、ジョブのデータを破棄するに押される。例えば、押されたキーは、白黒反転状態で表示される(図10では、実行キーK11が選択された状態を示す)。
そして、図10に示すように、動作設定画面S5では、ログアウトするとき、未完了の自己のジョブに対する処理の結果(状況通知)を通知するか否かを設定することができる。ONキーK14は、状況通知を複合機100(通信部9)から送信させるとき押される。OFFキーK15は、状況通知を複合機100(通信部9)から送信させないとき押される(図10では、ONキーK14が押された状態を示す)。
動作設定画面S5には、設定完了キーK16が設けられる。そして、設定完了キーK16が押されると、設定内容が操作パネル1から制御部7に送信され、例えば、使用者情報に関連付けて(使用者ごとに)、ログアウトするときの未完了の自己のジョブに対する処理や、状況通知を送信するか否かに関する設定が記憶される。
ここで、記憶部8には、各使用者のアドレス(Eメールアドレスやネットワークアドレス)が記憶されている。そして、状況通知を送信する設定であれば、通信部9は、登録された使用者のコンピュータ200のEメールアドレスやネットワークアドレスに向け、図11に示すような内容を含む状況通知を送信する。尚、通信部9は、状況通知をEメールとして送信してもよいし、送信先のコンピュータ200にインストールされた複合機100のドライバソフトウェアを介し、メッセージをディスプレイ201に表示させるデータでもよい。
図11は、使用者のコンピュータ200のディスプレイ201に表示される状況通知の一例を示す。使用者のコンピュータ200は、状況通知を受信すると、コンピュータ200のディスプレイ201に、ログアウトした日時や、ログアウトするときに存在した未完了ジョブの種類と、そのジョブに対する処理の内容などの情報を表示させる。
尚、動作設定画面S5で、ログアウトするときの処理を定めていても、場合によって、処理を変えたい場合がある。例えば、そのままジョブを実行する設定としているが、秘密にしたい内容が含まれるので、ログアウトするときに存在する未完了ジョブを実行させたくない場合や、自分が複合機100の前にいるときにジョブが実行されるようにしたい場合もあり得る。
そこで、図11に示すように、複合機100の通信部9は、ログアウトするときに未完了の自己のジョブに対する処理を変更するためのリンクを、状況通知に埋め込む。リンク先は、例えば、複合機100の通信部9である。例えば、通信部9に、ログアウトするときに未完了の自己のジョブに対する処理を変更するためのウェブ画面や画面に対する操作を受け付けるサーバ部90を設けておく(図2参照)。例えば、リンクは、サーバ部90にアクセスするリンクとなっている。そして、使用者は、サーバ部90へのアクセスや、ブラウザ上での操作により、ログアウトするときに未完了の自己のジョブに対する処理を変更する指示を複合機100に与える。このとき、使用者が使用するコンピュータ200は、複合機100に指示を与える部分として機能する。
(状況通知の処理)
次に、図12に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100での状況通知処理の流れの一例を説明する。図12は、本発明の実施形態に係る複合機100での状況通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図12のスタートは、図9の時と同様に、ログインし、ジョブの実行を指示し、自己のジョブが終了する前にログアウトしようとする時点である。時系列的に並べると、ログイン→自己のジョブ入力、実行指示→ログアウト、という流れとなる。言い換えると、ログアウトしようとする使用者のジョブが未完了の状態がスタートとなる。
操作パネル1でログアウトキー15が押され(操作パネル1への入力がなくなってから所定時間経過した自動ログアウトでもよい)、ログイン状態からログアウト状態に移行する前、制御部7は、記憶部8を確認し、ログアウトしようとする使用者の、ログアウトするときの未完了ジョブに対する設定を確認する(ステップ♯11)。言い換えると、制御部7は、動作設定画面S5での設定内容を確認する。
制御部7は、動作設定画面S5での設定内容に従い、ログアウトするときに未完了のジョブに対して、処理を行う(ステップ♯12)。具体的に、ジョブを一時停止する設定のとき、制御部7は、ログアウトするときに未完了のジョブをジョブの実行対象から外し、記憶部8にジョブの内容(画像データや設定データ)を保持しておく。一時停止したジョブは、同じ使用者のログインをトリガとして開始される。
ジョブをキャンセルする設定のとき、制御部7は、ログアウトするときに未完了のジョブを実行対象から外す。又、制御部7は、ジョブの内容(画像データや設定データ)を、ログアウトしてから予め定められた時間が経過した後、記憶部8から削除する。
尚、未完了のジョブをそのまま実行する場合は、制御部7は、特段、処理を行わず、実行できる状態になったとき、画像形成部6Aや通信部9を動作させ、印刷や送信のジョブを行わせる。
このような、未完了のジョブに対する確認、処理がなされてから、ログアウトがなされる(ステップ♯13)。これにより、操作パネル1は入力を受け付けない状態となる。
そして、制御部7は、記憶部8の内容を確認し、ログアウトのとき未完了のジョブで、ログアウトした使用者のジョブの状況通知を送信する必要があるかを確認する(ステップ♯14)。言い換えると、制御部7は、ログアウトした使用者が動作設定画面S5で状況通知を送信する設定としていたか(ONキーK14を押していたか)を確認する。
もし、状況通知を送信する必要がなければ(ステップ♯14のNo)、本処理(本制御)は終了すればよい。一方、状況通知を送信する必要があれば(ステップ♯14のYes)、制御部7は、処理変更を受け付ける画面へのリンクを埋め込みつつ、状況通知を生成する(ステップ♯15)。即ち、通信部9は、状況通知がなされた通知対象ジョブに対する処理の変更を指示するための操作手順を状況通知に含めて送信する。
そして、制御部7は、ログアウトした使用者の通知先アドレスに、生成した状況通知を通信部9に送信させる(ステップ♯16)。そして、本処理(本制御)は終了すればよい。即ち、通信部9は、通知対象ジョブに関する通知として、ログアウトのとき、通知対象ジョブの実行状況を伝える状況通知を、通知対象者に送信する。
具体的に、入力部(操作パネル1)は、ログアウトがあっても、通知対象ジョブをそのまま実行する実行継続設定(そのまま実行、実行キーK11の押下)を予め受け付け、記憶部8は、実行継続設定を行った使用者を記憶し、通信部9は、ログアウトがあったとき、実行継続設定がなされていれば、通知対象ジョブをそのまま実行する旨の状況通知を、通知対象者に送信する。
又、入力部(操作パネル1)は、ログアウトがあったとき、通知対象ジョブを実行せずに待機する一時停止設定(一時停止、一時停止キーK12の押下)を予め受け付け、記憶部8は、一時停止設定を行った使用者を記憶し、通信部9は、ログアウトがあったとき、一時停止設定がなされていれば、通知対象ジョブを実行せず待機する旨の状況通知を、通知対象者に送信する。
又、入力部(操作パネル1)は、ログアウトがあったとき、通知対象ジョブを実行せずにキャンセルする不実行設定を予め受け付け(キャンセル、キャンセルキーの押下)、記憶部8は、不実行設定を行った使用者を記憶し、通信部9は、ログアウトがあったとき、不実行設定がなされていれば、通知対象ジョブを実行せず、破棄する旨の状況通知を、通知対象者に送信する。
尚、本処理の終了後、リンクに基づき処理変更がなされることがある。しかし、サーバ部90は、可能である場合に限り、処理の内容変更を受け付ける。例えば、キャンセルにより、既に、ジョブの画像データや設定データが、記憶部8から消去されているのに、ジョブをそのまま実行する処理への変更は受け付けられない。又、未完了であったジョブがすでに実行され終了しているのに、一時停止やキャンセルへの処理への変更は受け付けられない。そのため、サーバ部90は、例えば、未完了ジョブがまだ実行されていない、あるいは、実行中のとき、一時停止やキャンセルへの処理への変更を受け付ける。又、サーバ部90は、例えば、一時停止させていた、あるいは、まだ画像データや設定データが記憶部8から削除されていないジョブをそのまま実行する処理への切替を受け付ける。
このようにして、本発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ログアウトがなされると、使用者が画像形成装置(例えば、複合機100)から離れる可能性が高いところ、通信部9は、ログアウトする使用者の未完了ジョブである通知対象ジョブがあれば、通知対象ジョブに対応する使用者を通知対象者として、通知対象者に通知対象ジョブに関する通知を送信する。これにより、ログアウトをトリガとして、未完了ジョブに関する通知がなされる。従って、通知の必要性の高低が、自動的に判断され、ログアウトのときに未完了のような、通知の必要性の高いジョブに通知を行うと判断される。従って、使用者にとって出力結果や出力状況を知りたい度合いが大きく、通知の必要性の高いジョブについては、確実に、使用者は通知を受け取り、結果、状況を確認することができる。
(2)又、通信部9は、通知対象ジョブに関する通知として、未完了であった通知対象ジョブが完了したとき、ジョブが終了した旨を伝える終了通知を、通知対象者に送信する。これにより、使用者は、ログアウトして画像形成装置(例えば、複合機100)から離れたとき、未完了のジョブについて、ジョブが完了したことを知ることができる。又、印刷ジョブの場合、印刷物は出力されているはずなので、出力物の追跡も容易となる。
(3)又、通信部9は、通知対象ジョブに関する通知として、ログアウトのとき、通知対象ジョブの実行状況を伝える状況通知を、通知対象者に送信する。これにより、使用者が画像形成装置(例えば、複合機100)から離れるログアウトをトリガとして、使用者への未完了のジョブの実行状況の通知がなされる。従って、使用者は、ログアウトのときに未完了であったジョブの実行状況を知ることができる。
(4)又、終了通知が必要と考えるか否かは、使用者により異なるところ、この構成によれば、通信部9は、終了通知を行うと設定した通知対象者にのみ、終了通知を送信する。これにより、使用者は、終了通知を受け取るか否かを設定することができ、不必要な通知を受けないように設定できる。
(5)又、通信部9は、通知対象ジョブが、条件を満たしたとき、条件を付した通知対象者に終了通知を送信する。これにより、設定時間を超えるような時間を要する場合にのみ、終了通知がなされる。従って、完了まで時間を要し、注意が必要なジョブに関してのみ、終了通知を受け取ることができ、使用者は、不必要な通知を受けないように設定できる。
(6)〜(8)又、通信部9は、ログアウトがあったとき、実行継続設定がなされていれば、通知対象ジョブをそのまま実行する旨の状況通知を、通知対象者に送信する。又、通信部9は、ログアウトがあったとき、一時停止設定がなされていれば、通知対象ジョブを実行せず待機する旨の状況通知を、通知対象者に送信する。又、通信部9は、ログアウトがあったとき、不実行設定がなされていれば、通知対象ジョブを実行せず、破棄する旨の状況通知を、通知対象者に送信する。これらの構成により、ログアウトして画像形成装置(例えば、複合機100)から離れた未完了ジョブのような、通知の必要性が高いジョブの実行状況を、使用者に知らせることができる。
(9)又、通信部9は、状況通知がなされた通知対象ジョブに対する処理を指示するための操作手順を状況通知に含めて送信する。これにより、状況通知を受けてから、予め設定した処理(そのまま実行、一時停止、キャンセル)と異なる処理を行わせることもできる。従って、通知がなされたジョブに対する設定の自由度を高めることができる。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
又、上記の実施形態では、同じ未完了ジョブについて、状況通知が通知された後に、ジョブ実行により、終了通知がなされることがある。そこで、操作パネル1は、通知を一方のみとする設定を受け付け、記憶部8は設定を記憶し、通信部は、記憶された設定に合わせていずれか一方の通知のみ送信するようにしてもよい。