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JP5581782B2 - 撮像装置 - Google Patents

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JP5581782B2
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Description

本発明は、例えば3次元表示に利用される視差画像の取得に好適な撮像装置に関する。
従来、様々な撮像装置が提案され、開発されている。また、撮像して得られた撮像データに対し、所定の画像処理を施して出力するようにした撮像装置も提案されている。
例えば、特許文献1には、液晶を利用した電子式光シャッター(以下、単に液晶シャッターという)を用いた撮像装置が提案されている。この撮像装置は、撮像レンズ、液晶シャッター、撮像素子および画像処理部から構成され、液晶シャッターは光の透過領域(開放領域)が時分割で切り替えられるようになっている。これにより、液晶シャッターの透過領域毎に、その領域を透過した光線に基づいて画像が取得される。これらの画像はそれぞれ、液晶シャッターの異なる領域を透過した光線に基づいて生成されたものであるから、互いに視差を有する視差画像となる。このような2枚の視差画像をそれぞれ、特殊な表示デバイスを用いて表示すると共に、観察者が右眼と左眼において別々に観察することにより立体視を実現することができる。
特開2001−61165号公報
ところで、上記のような液晶シャッターは例えば偏光子と液晶と検光子からなる。これにより、物体からの光は、偏光子においてその偏光方向に一致する偏光のみが透過され、この偏光の透過および遮断を液晶と検光子によって切り替える。このような切り替えを領域毎に行うことで、液晶シャッターでは光を透過させる領域を時分割で切り替えることが可能となる。
しかしながら、液晶シャッターの内部に入射する光は、偏光子を透過した光、即ち偏光子の偏光方向に依存した偏光である。このため、上記のように液晶シャッターの透過領域を時分割で切り替える場合には、ある時間の透過領域における偏光子の偏光方向に依存した光線情報が得られることとなる。従って、得られる画像はあたかも偏光フィルタを介在させて撮影したかのような画像となってしまう。
一方、透過領域の切り替えにより撮影した2枚の画像は、異なる透過領域を通過した光線に基づくものであるから、互いに視差を有する視差画像である。このような2枚の視差画像を例えば右眼と左眼で見た場合、これら2枚の視差画像が互いに同じ偏光に基づくものであれば、互いに同じ偏光フィルタをつけたような画像として見える。あるいは、2枚の視差画像が互いに異なる偏光に基づく場合には、互いに異なる偏光フィルタをつけたような画像として見える。即ち、偏光の制約を受けて視差画像が不自然なものとなるという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、偏光による制約の少ない自然な視差画像を得ることが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の撮像装置は、撮像レンズと、受光した光に基づいて撮像データを取得する撮像素子と、撮像素子へ向かう光線の透過率を互いに異なる複数の領域ごとに制御可能であると共に、前記複数の領域がそれぞれ、第1の偏光を選択的に透過させる第1のサブ領域と、第1の偏光と偏光方向の異なる第2の偏光を選択的に透過させる第2のサブ領域とを有する液晶シャッターと、液晶シャッターの透過および遮断を複数の領域間において時分割に切り替えて駆動する液晶シャッター駆動部とを備えたものである。
本発明の撮像装置では、液晶シャッター駆動部の駆動によって液晶シャッターの複数の領域間で透過および遮断を切り替えることにより、撮像素子では、領域毎に、受光光線に基づく撮像データが取得される。液晶シャッターにおける複数の領域は互いに異なる領域であるから、各領域をそれぞれ透過した光線は互いに視差を持つ。このとき、各領域が、第1の偏光を透過させる第1のサブ領域と、第2の偏光を透過させる第2のサブ領域とに分割されていることにより、撮像素子における各受光光線は、第1の偏光と第2の偏光との双方に基づくものとなる。
本発明の撮像装置によれば、撮像素子へ向かう光線を液晶シャッターの複数の領域ごとに切り替えて透過させると共に、各領域を第1および第2の偏光を透過させる第1および第2のサブ領域に分割したので、第1の偏光と第2の偏光との双方に基づく視差画像データを取得することができる。よって、偏光による制約の少ない自然な視差画像を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を表すブロック図である。 図1に示した液晶シャッターの領域分割および偏光方向を表す平面模式図である。 図1に示した液晶シャッターにおけるサブ領域同士の境界付近の断面図である。 図3に示した偏光子、サブ電極および検光子におけるそれぞれの平面構成を表す模式図である。 図4に示した偏光子の他の例を表す平面模式図である。 比較例1に係る液晶シャッターの断面構成と、その偏光子、電極および検光子の平面構成について表す図である。 図6に示した液晶シャッターの作用を説明するための模式図である。 比較例2に係る液晶シャッターの偏光子、電極および検光子の平面構成について表す図である。 図8に示した液晶シャッターの作用を説明するための模式図である。 図1に示した撮像装置の一適用例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る液晶シャッターの概略構成を表す断面図である。 図11に示した偏光子、サブ電極および検光子におけるそれぞれの平面構成を表す模式図である。 図12に示した偏光子の他の例を表す平面模式図である。 変形例1に係る液晶シャッターの領域分割と偏光方向について表す平面模式図である。 変形例2に係る液晶シャッターの領域分割と偏光方向について表す平面模式図である。 変形例3に係る撮像装置の1/4波長板および液晶シャッターの各構成とそれらの配置関係を表す模式図である。 比較例における入射光(0°方向の偏光)に対する通過光線を説明するための模式図である。 比較例における入射光(90°方向の偏光)に対する通過光線を説明するための模式図である。 図16に示した1/4波長板および液晶シャッターの配置関係において、入射光(0°方向の偏光)に対する通過光線を説明するための模式図である。 図16に示した1/4波長板および液晶シャッターの配置関係において、入射光(90°方向の偏光)に対する通過光線を説明するための模式図である。 上下2つの領域間において光線の透過および遮断の切り替えを行う使用例を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.第1の実施の形態:液晶シャッターの各領域を、サブ電極形成(電極分割)により分割した例
2.第2の実施の形態:液晶シャッターの各領域を、検光子(第2の偏光子)における偏光領域分割により分割した例
3.変形例1:各領域を4つのサブ領域に分割した例
4.変形例2:各領域を4つのサブ領域に分割した他の例
5.変形例3:液晶シャッターの撮像対象物側に1/4波長板を配置した例
<第1の実施の形態>
(撮像装置1の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置(撮像装置1)の全体構成を表したものである。この撮像装置1は、撮像対象物2を撮像して撮像データDoutを出力するも
のであり、撮像レンズ11、液晶シャッター12、撮像素子13、液晶シャッター駆動部14、撮像素子駆動部15および制御部16を備えている。なお、撮像装置1には、図示しない画像処理部が設けられていてもよい。
撮像レンズ11は、撮像対象物2を撮像するためのメインレンズであり、例えば、ビデオカメラやスチルカメラ等で使用される一般的な撮像レンズが用いられている。
液晶シャッター12は、撮像素子13へ向かう光線の透過率を制御するためのものである。この液晶シャッター12は、撮像レンズ11の光入射側もしくは光出射側(ここでは、光出射側)に配設されている。液晶シャッター12の詳細構成については後述する。
撮像素子13は、撮像レンズ11からの光を受光して撮像データを取得するものであり、撮像レンズ11の焦点面に配置されている。この撮像素子13は、例えば、CCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等がマトリクス状に配置されてなるものである。この撮像素子13の受光面上には、例えば所定の色配列を有するR,G,Bのカラーフィルタ(図示せず)が配設されている。
液晶シャッター駆動部14は、液晶シャッター12を駆動して、液晶シャッター12の2つの領域間において透過(オープン:開)および遮断(クローズ:閉)を時分割で切り替える制御を行うものである。この液晶シャッター駆動部14による切替動作は、詳細は後述するが液晶シャッター12に対する供給電圧を変化させることにより行う。
撮像素子駆動部15は、撮像素子13を駆動してその受光動作の制御を行うものである。
制御部16は、液晶シャッター駆動部14および撮像素子駆動部15の動作を制御するものであり、この制御部16としては例えばマイクロコンピュータ等が用いられる。
(液晶シャッター12の詳細構成)
まず、図2(A),(B)を参照して、液晶シャッター12の領域分割の概要について説明する。図2(A),(B)は、液晶シャッター12の領域分割と偏光方向について模式的に表したものである。但し、各サブ領域内に示した矢印は、それぞれ偏光方向を模式的に表すものである。液晶シャッター12は、互いに異なる2つの領域(ここでは、左右2つの領域)12L,12Rを有している。これらの領域12L,12Rは、互いに光軸対称となるように、例えば円形の平面形状を左右に2分するように設けられている。このような液晶シャッター12では、各領域12L,12R毎に、光線の透過率制御(具体的には透過および遮断の切り替え)を行うことが可能となっている(図2(B))。但し、図2(B)において、斜線部分は光線が遮断(クローズ)されていることを示しており、即ち左図(L)では領域12L、右図(R)では領域12Rがそれぞれオープンとなっている。
領域12L,12Rは、互いに偏光方向の異なる偏光をそれぞれ透過させるサブ領域に分割されている。例えば、領域12Lは、サブ領域12L1,12L2に均等分割され、このうちサブ領域12L1では第1の偏光(実線矢印、以下同様)を選択的に透過させ、サブ領域12L2では第2の偏光(点線矢印、以下同様)を選択的に透過させるようになっている。同様に、領域12Rについても、第2の偏光を透過させるサブ領域12R1と、第1の偏光を透過させるサブ領域12R2に均等分割されている。但し、本明細書において、「第1の偏光」および「第2の偏光」は、その偏光方向が互いに直交する直線偏光(0°方向および90°方向にそれぞれ振動する光)であり、例えば一方がp偏光、他方がs偏光である。
本実施の形態の液晶シャッター12では、上記のような領域分割が、偏光子および電極の分割によってなされている。以下、その具体的な構成について、図3および図4を参照して説明する。図3は、液晶シャッター12におけるサブ領域12L1,12L2の境界付近の断面構成を表したものである。図4は、偏光子、サブ電極および検光子におけるそれぞれの平面構成について模式的に表したものである。図5は、偏光子の平面構成の他の例を表したものである。
液晶シャッター12は、一対の基板101,106間に液晶層104が封止されると共に、基板101の光入射側に偏光子107A(第1の偏光子)、基板106の光出射側に検光子107B(第2の偏光子)がそれぞれ貼り合わせられたものである。基板101,106はそれぞれ、例えばガラス基板等の透明基板であり、入射光線を透過可能となっている。
基板101と液晶層104との間には電極が形成されており、本実施の形態ではこの電極が複数(ここでは4つ)のサブ電極102Aに分割されている。4つのサブ電極102Aは、液晶シャッター12の平面形状を、放射状に均等分割するように形成されている。これら4つのサブ電極102Aは、液晶シャッター12におけるサブ領域12L1,12L2,12R1,12R2に対応しており、このような電極分割により領域12L,12R毎の透過率制御が可能となる。
一方、基板101に対向する基板106には、サブ領域12L1,12L2,12R1,12R2に共通の電極105が形成されている。サブ電極102Aと液晶層104との間には配向膜103A、電極105と液晶層104との間には配向膜103Bがそれぞれ形成されている。
サブ電極102Aおよび電極105はそれぞれ、例えばITO(Indium Tin Oxide;酸化インジウムスズ)などの透明電極により構成され、基板101,106と同様、入射光線を透過可能となっている。配向膜103A,103Bは、液晶層104内の液晶分子の配向を所望の方向に揃えるためのものである。本実施の形態では、配向膜103Aと配向膜103Bとの間で、それぞれの液晶分子に対する配向制御方向が互いに直交するようになっている。液晶層104は、例えばネマティック液晶などの液晶材料によりなるものであり、サブ電極102Aおよび電極105を通じて印加される電圧の大きさに応じて、液晶分子の配向状態が変化し、これにより透過率制御が行われるようになっている。
偏光子107Aおよび検光子107Bはそれぞれ、入射光線のうち、所定の偏光軸に沿った方向の偏光を選択的に透過させるものである。本実施の形態では、図4に示したように、偏光子107Aは、その平面形状を4等分するように偏光透過領域107A1〜107A4に分割されている。これらのうち偏光透過領域107A1,107A4には第1の偏光、偏光透過領域107A2,107A3には第2の偏光をそれぞれ選択的に透過させるように偏光軸が形成されている。これらの偏光透過領域107A1〜107A4はそれぞれ、サブ電極102Aに対応して設けられている。検光子107Bについては、本実施の形態ではどちらか一方の偏光、例えば第2の偏光を選択的に透過させるような構成となっていればよく、サブ領域12L1,12L2,12R1,12R2毎に偏光軸を異ならせる必要はない。
なお、偏光子107Aの4つの偏光透過領域における各偏光方向は、上述した組み合わせに限定されるものではなく、例えば図5に示したような偏光子108Aを用いてもよい。具体的には、サブ領域12L1,12R1に対応する偏光透過領域108A1,108A3には第1の偏光、サブ領域12L2,12R2に対応する偏光透過領域108A2,108A4には第2の偏光をそれぞれ選択的に透過させるようにしてもよい。即ち、サブ領域12L1,12L2からなる領域(12L)と、サブ領域12R1,12R2からなる領域(12R)とが左右対称となるような構成であってもよい。
(第1の実施の形態の作用、効果)
(撮像装置1の基本動作)
撮像装置1では、撮像対象物2からの光のうち撮像レンズ11を通過した光線は、液晶シャッター12の所定の領域を透過したのち、撮像素子13へ到達する。撮像素子13では、撮像素子駆動部15による駆動動作に従って、受光光線に基づく撮像データDout(
視差画像DR,DL)が得られる。図示しない画像処理部により、この画像処理部において視差画像DR,DLに対して所定の画像処理が施される。画像処理としては、視差画像DR,DLに対する時間的な並べ替え処理や、デモザイク処理等のカラー補間処理等がなされる。
このとき、液晶シャッター駆動部14は、液晶シャッター12の領域12L,12R間において時分割で開閉の切り替えを行う。具体的には、あるタイミングでは、撮像素子13へ向かう光線を、液晶シャッター12の領域12Lにおいて透過させる一方、領域12Rにおいて遮断させ、次のタイミングでは領域12Lで遮断、領域12Rで透過させるように切り替える。このとき本実施の形態では、各サブ電極102Aおよび電極105への供給電圧の大きさに応じて、領域12L,12R毎の透過率制御がなされる。ここで、領域12L,12Rは互いに異なる領域であるから、領域12L,12Rをそれぞれ透過した光線は互いに視差を持つ。従って、液晶シャッター駆動部14の切替動作により、撮像データDoutとして、左右2つの視点から撮影したかのような2枚の視差画像DL,DR
が得られる。
ここで、図6〜図9を参照して、比較例(比較例1,2)に係る液晶シャッターについて説明する。図6は、比較例1に係る液晶シャッター110の断面構成と、その偏光子、電極および検光子の平面構成について表したものである。図8は、比較例2に係る偏光子、電極および検光子の平面構成について表したものである。
(比較例1)
液晶シャッター110は、一対の基板111,115間に液晶層113が封止されると共に、基板111側に偏光子116A、基板115側に検光子116Bが貼り合わされている。基板111,115と液晶層11との間には、電極112,114が形成されている。このうち、例えば基板111側に形成された電極112は、電極112を左右に2分するように2つのサブ電極112Aに分割されている。偏光子116Aおよび検光子116Bはそれぞれ、偏光軸が一方向に沿って一様に形成されたものであり、偏光子116Aと検光子116Bとの間で、その偏光軸同士が互いに直交するように配置されている。比較例1の場合、上記2つのサブ電極112Aに対応する左右の領域毎に透過率が制御されることにより、これらの領域間で開閉を切り替える駆動がなされる。
(比較例2)
あるいは、図8に示したように、左右2つの領域の偏光方向が互いに異なるようにしてもよい。この場合、上記比較例1の液晶シャッター110と同様の構成において、偏光子116が、互いに直交する偏光をそれぞれ透過させる偏光透過領域116A1,116A2に分割されている。電極112については分割されておらず、検光子116Bについては、上記比較例1と同様である。
ところが、比較例1,2の場合、左右2つの領域間で透過および遮断を切り替えると、図7に示したように、左右のどちらの領域を開放した場合であっても、偏光子116Aの偏光方向が一様であるため、偏光に依存した撮像データが得られる。このとき、比較例1では、領域毎に互いに同一の偏光方向の偏光に依存した撮像データが得られる。このため、視差画像D110L,D110Rは、あたかも同一の偏光フィルタを介在させて観察したかのような画像となり、不自然なものとなる。また、比較例2では、図9に示したように、左右の視差画像D111L,D111Rがそれぞれ偏光方向の異なる偏光フィルタを介在させて観察したかのような画像となり、比較例1よりも更に不自然なものとなる。尚、偏光フィルタを介在させて物体を観察した場合、偏光依存性の大きな光、例えば水面における反射光やガラス面における反射光による影響を受け易くなり、観察画像が不自然なものとなる。
(撮像装置1の特徴的な動作)
これに対し、本実施の形態では、液晶シャッター12における左右の領域12L,12Rがそれぞれ、第1の偏光を選択的に透過させるサブ領域(12L1,12R2)と、第2の偏光を選択的に透過させるサブ領域(12L2,12R1)とに分割されている。また、このようなサブ領域への領域分割は、偏光子107Aを互いに異なる偏光透過領域に分割すると共に、電極分割(4つのサブ電極102Aの形成)による個別駆動によって実現される。
例えば、液晶シャッター駆動部14は、上述の切替動作に応じて領域12Lをオープンとする場合には、サブ領域12L1,12L2毎に、サブ電極102Aおよび電極105へそれぞれ所定の電圧を供給する。これにより、偏光子107Aの偏光透過領域107A1,107A2の透過光線(第1および第2の偏光)をそれぞれ、液晶層104および検光子107Bを透過させるように液晶シャッター12を駆動する。領域12Rをオープンとする場合も同様である。即ち、領域12L,12R毎に撮像素子13において受光された光線はそれぞれ、第1の偏光と第2の偏光との双方に基づくものとなる。従って、得られる2枚の視差画像DL,DRは、上記比較例1,2のような一方の偏光のみに依存する視差画像に比べ、偏光依存性が低減される。従って、偏光依存性が大きな光の影響を受けにくくなり、自然な視差画像が得られる。例えば水中の魚等を水面越しに撮像した場合にも、水面からの反射光と異なる偏光成分を検出することができ、これにより反射光成分を排除して、水面の内部の様子についての自然な観察画像を得ることができる。
以上のように本実施の形態では、撮像素子13へ向かう光線を液晶シャッター12の左右の領域12L,12R毎に切り替えて透過させるようにしたので、左右2枚の視差画像を得ることができる。また、領域12L,12Rをそれぞれ、第1の偏光および第2の偏光をそれぞれ透過させるサブ領域に分割したので、第1の偏光と第2の偏光との双方に基づいて、撮像データを取得することができる。よって、偏光による制約の少ない自然な視差画像を得ることが可能となる。
(適用例)
このような撮像装置1は、例えば図10(A)に示したようなカメラ3に搭載されて利用される。カメラ3は、筐体30の内部に撮像装置1を備えると共に、ファインダー31やシャッターボタン32等の機構を有するものである。また、このカメラ3により撮影された2枚の視差画像DL,DR(図10(B))を、右眼用画像および左眼用画像として、例えば図10(C)に示したような3次元表示用の3Dディスプレイ装置4を用いて表示する。表示された右眼用画像を右眼、左眼用画像を左眼でそれぞれ別々に観察することにより立体視を実現することが可能である。
<第2の実施の形態>
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る液晶シャッター(液晶シャッター20)の断面構成を表したものである。図12は、偏光子、電極および検光子におけるそれぞれの平面構成について模式的に表したものである。図13は、偏光子および検光子における平面構成の他の例を表したものである。
(液晶シャッター20の構成)
液晶シャッター20は、上記第1の実施の形態の液晶シャッター12と同様、撮像装置1において、液晶シャッター駆動部14の駆動に応じて、撮像素子13へ向かう光線の透過率制御を行うために設けられるものである。また、液晶シャッター20は、上記第1の実施の形態の液晶シャッター12と同様、互いに異なる透過率制御が可能な左右2つの領域12L,12Rを有している。更に、各領域12L,12Rは、第1および第2の偏光をそれぞれ透過させるサブ領域12L1,12L2,12R1,12R2に分割されている。但し、本実施の形態では、このような液晶シャッター20の領域分割が、偏光子および検光子における偏光透過領域の分割によってなされている。以下では、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
具体的には、液晶シャッター20は、基板101,106間に液晶層104が封止されると共に、基板101側に偏光子107A、基板106側に検光子117B(第2の偏光子)がそれぞれ貼り合わせられてなる。基板101,106と液晶層104との間にはそれぞれ、電極102,105および配向膜103A,103Bが形成されている。
本実施の形態では、電極102については、上記第1の実施の形態と異なり、サブ電極に分割する必要はない。検光子117Bは、入射光線のうち、所定の偏光軸に沿った方向の偏光を選択的に透過させるものであるが、ここでは、偏光子107Aの偏光透過領域107A1〜107A4に対応して、偏光透過領域117B1〜117B4に分割されている。これらのうち偏光透過領域117B1,117B3には第1の偏光、偏光透過領域117B2,117B4には第2の偏光をそれぞれ選択的に透過させるように偏光軸が形成されている。即ち、本実施の形態では、このような偏光子107Aおよび検光子117Bの組み合わせにより、領域12L,12R毎の透過率制御が可能となっている。
なお、偏光子107Aの4つの偏光透過領域と検光子117Bの4つの偏光透過領域とにおける各偏光方向の組み合わせは、上述の構成に限定されるものではなく、例えば図13に示したような偏光子108Aおよび検光子118Bを用いてもよい。この場合、偏光子108Aでは、サブ領域12L1,12R1に対応する偏光透過領域108A1,108A3には第1の偏光、サブ領域12L2,12R2に対応する偏光透過領域108A2,108A4には第2の偏光をそれぞれ選択的に透過させるようにする。即ち、サブ領域12L1,12L2からなる領域(12L)と、サブ領域12R1,12R2からなる領域(12R)とが左右対称となるような構成であってもよい。検光子118Bについては、サブ領域12L1,12R2に対応する偏光透過領域118B1,118B4には第1の偏光、サブ領域12L2,12R1に対応する偏光透過領域118B2,118B3には第2の偏光をそれぞれ選択的に透過させるようにする。
(第2の実施の形態の作用、効果)
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様、液晶シャッター駆動部14の駆動動作により、液晶シャッター20の領域12L,12R間において開閉が切り替えられる。これにより、撮像素子13では、各領域12L,12R毎の受光光線に基づく撮像データDout(DR,DL)が得られる。
ここで、液晶シャッター20では、検光子117Bが、偏光子107Aの偏光透過領域107A1〜107A4に対応して、偏光透過領域117B1〜117B4に分割されている。このような構成において、液晶シャッター駆動部14により、電極102,105に供給される電圧の大きさに応じて、液晶シャッター20の領域12L,12R間において開閉が切り替えられる。例えば、領域12Lをオープンとする場合には、偏光子107Aの偏光透過領域107A1,107A2の透過光線(第1および第2の偏光)がそれぞれ、液晶層104と検光子117Bの偏光透過領域117B1,117B2とを透過するように電圧供給を行う。
従って、上記第1の実施の形態の液晶シャッター12と同様、領域12L,12R毎の受光光線はそれぞれ、第1の偏光と第2の偏光との双方に基づくものとなる。よって、上記第1の実施の形態と同等の効果を得ることができる。
次に、上記第1および第2の実施の形態に係る液晶シャッターの変形例(変形例1〜3)について説明する。以下では、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<変形例1>
図14(A),(B)は、変形例1に係る液晶シャッター30の領域分割と偏光方向(実線矢印および点線矢印)について模式的に表したものである。本変形例は、液晶シャッターの領域分割についての一例である。本変形例における領域分割は、上記第1の実施の形態(電極分割)および第2の実施の形態(検光子の領域分割)のどちらにも適用可能である。
液晶シャッター30は、上記第1の実施の形態の領域12L,12Rと同様、互いに異なる透過率制御が可能な左右2つの領域30L,30Rを有している。また、これらの領域30L,30Rが、第1の偏光および第2の偏光をそれぞれ透過させるサブ領域(サブ領域30L1,30L2,30R1,30R2)に放射状に均等分割されている。これらのうちサブ領域30L1,30R2は、第1の偏光を選択的に透過させ、サブ領域30L2,30R1は、第2の偏光を選択的に透過させるようにそれぞれ偏光軸が形成されている。図14(B)では、斜線部分は光線が遮断(クローズ)されていることを示しており、即ち左図(L)では領域30L、右図(R)では領域30Rがそれぞれオープンとなっている。
但し、本変形例では、これらサブ領域30L1,30L2,30R1,30R2が、領域30L,30R毎に、それぞれ複数設けられている。具体的には、領域30Lには、サブ領域30L1,30L2がそれぞれ2つずつ設けられ、サブ領域30L1とサブ領域30L2とが交互に配置されている。領域30Rについても、サブ領域30R1,30R2がそれぞれ2つずつ設けられ、サブ領域30R1とサブ領域30R2とが交互に配置されている。即ち、領域30L,30R毎にみれば4つのサブ領域に均等分割され、液晶シャッター30全体としては8つのサブ領域に均等分割されている。
このように、液晶シャッター30における領域30L,30Rをそれぞれ分割するサブ領域30L1,30L2,30R1,30R2はそれぞれ複数設けられていてもよい。即ち、領域30L,30Rの各分割数は特に限定されず、上記第1および第2の実施の形態のように2つであってもよいし、本変形例のように4つであってもよい。第1および第2の偏光をそれぞれ透過する領域が含まれていれば、上記第1の実施の形態と同等の効果を得ることができるためである。また、領域30L,30R毎の分割数を増やし、第1の偏光を透過するサブ領域30L1,30R2と第2の偏光を透過するサブ領域30L2,30R1とを交互に配置することにより、偏光依存性をより低減することができる。よって、上記第1および第2の実施の形態よりも自然な視差画像を得ることができる。
<変形例2>
図15(A),(B)は、変形例2に係る液晶シャッター40の領域分割と偏光方向(実線矢印および点線矢印)について模式的に表したものである。本変形例は、液晶シャッターの領域分割についての一例である。本変形例における領域分割は、上記第1の実施の形態(電極分割)および第2の実施の形態(検光子の領域分割)のどちらにも適用可能である。
液晶シャッター40は、上記第1の実施の形態の領域12L,12Rと同様、互いに異なる透過率制御が可能な左右2つの領域40L,40Rを有している。また、これらの領域40L,40Rが、第1の偏光および第2の偏光をそれぞれ透過させるサブ領域(サブ領域40L1,40L2,40R1,40R2)に分割されている。これらのうちサブ領域40L2,40R1は第1の偏光を選択的に透過させ、サブ領域40L1,40R2は第2の偏光を選択的に透過させるようにそれぞれ偏光軸が形成されている。また、本変形例では、上記変形例1と同様、領域40L,40Rにおいて、これらのサブ領域40L1,40L2,40R1,40R2が、それぞれ複数(具体的には2つずつ)設けられている。図15(B)では、斜線部分は光線が遮断されていることを示しており、左図(L)では領域40L、右図(R)では領域40Rがそれぞれオープンとなっている。
但し、本変形例では、液晶シャッター40は、その平面形状(円形)を放射状に4等分すると共に、同心円状に2等分するように領域分割されている。即ち、液晶シャッター40の円形におけるθ方向および円弧R方向に沿ってそれぞれ分割されている。領域40Lでは、サブ領域40L1とサブ領域40L2とが交互に(互いに隣接しないように)配置され、領域40Rにおいても、サブ領域40R1とサブ領域40R2とが交互に配置されている。即ち、領域40L,40R毎にみれば4つのサブ領域に均等分割され、液晶シャッター40全体としては8つのサブ領域に均等分割されている。
このように、液晶シャッター40における領域40L,40Rのそれぞれにおいて、サブ領域40L1,40L2,40R1,40R2の分割形状は、上述したような放射状に限定されず、同心円状としてもよく、またこれらを組み合わせてもよい。この場合であっても、上記第1の実施の形態および変形例1と同等の効果を得ることができる。
<変形例3>
図16は、変形例3に係る撮像装置における1/4波長板(1/4波長板17)および液晶シャッター(液晶シャッター18)の各構成と、それらの配置関係を模式的に表したものである。本変形例では、液晶シャッター18の撮像対象物2の側に、1/4波長板17が配置されている。尚、これらの1/4波長板および液晶シャッター18以外の撮像装置の構成要素(撮像素子13、液晶シャッター駆動部14、撮像素子駆動部15、制御部16)については、上記第1の実施の形態と同様である。
液晶シャッター18は、上述の液晶シャッター12と同様、撮像素子13へ向かう光線の透過率を、複数(ここでは2つ)の領域毎に制御するためのものである。この液晶シャッター18は、一対の基板間に液晶層(図16には図示せず)を封止してなると共に、その光入射側に偏光子109A、光出射側に検光子107Bがそれぞれ貼り合わせられたものである。また、各基板の液晶層側にはそれぞれ電極が設けられており、そのうちの少なくとも一方の電極(ここでは1つの電極122)が複数のサブ電極に分割されている。但し、偏光子と電極(または検光子)とを4つの領域に分割してなる上記第1,第2の実施の形態等と異なり、本変形例では、偏光子分割の有無は問わず、また、電極122の分割数は少なくとも2つあればよい。尚、ここでは、領域分割されていない偏光子109Aを用いると共に、電極122のサブ電極122Aへの分割数を2つとした場合を例に挙げて説明する。勿論、本変形例においても、電極122の分割数が4つやそれ以上であってもよいし、偏光子109Aが互いに異なる偏光を透過させる複数の領域に分割されていてもよい。更には、上記第2の実施の形態で説明したように検光子が複数の領域に分割されていてもよい。
1/4波長板17は、その光学軸17aが、液晶シャッター18の偏光子109Aにおける偏光軸と45°をなすように配置されている。ここでは、一例として、光学軸17aが、偏光子109Aにおける偏光軸(ここでは、90°方向とする)と45°をなすように配置されている。尚、偏光子109Aにおける偏光軸は0°方向であってもよいし、あるいは上記のように偏光子が領域分割され、90°方向である領域と0°方向である領域とが混在していてもよい。但し、いずれの場合にも、偏光子の偏光軸と1/4波長板の光学軸17aとが45°をなすようにそれらが配置される。
ここで、図17および図18に、本変形例の比較例として、1/4波長板17の光学軸17aと偏光板109Aの偏光軸とを直交させた場合(光学軸17aを0°方向にした場合)の光線通過の様子を模式的に示す。但し、図17は、1/4波長板17への入射光のうち0°方向の偏光について、図18は、1/4波長板17への入射光のうち90°方向の偏光についてそれぞれ示したものである。図17に示したように、1/4波長板17の光学軸17aが、偏光子109Aの偏光軸と直交する場合、1/4波長板17へ入射する0°方向の偏光は、そのまま偏光方向を変化させることなく1/4波長板17を出射するため、偏光軸を90°方向とする偏光子109Aを通過せず、液晶シャッター18から出射されない。
一方、図18に示したように、1/4波長板17へ入射する90°方向の偏光は、そのまま偏光方向を変化させることなく1/4波長板17を出射するため、偏光軸を90°方向とする偏光子109Aを通過し、液晶シャッター18から出射される。
このように、1/4波長板17が、その光学軸17aが偏光子109Aの偏光軸と直交するように配置されている場合、1/4波長板17への入射する偏光成分毎に、液晶シャッター18における透過率が変化してしまう。即ち、偏光に依存しない自然な撮影が困難となる。これは、1/4波長板17の光学軸17aを偏光子109Aの偏光軸と一致させた場合も同様である。
これに対し、本変形例では、1/4波長板17が、その光学軸17aが偏光子109Aの偏光軸と45°をなすように配置されていることで、1/4波長板17へ入射する0°方向の偏光は、1/4波長板17から円偏光となって出射される(図19)。同様に、1/4波長板17へ入射する90°方向の偏光は、1/4波長板17から円偏光となって出射される(図20)。このように1/4波長板17へ入射する0°方向および90°方向の各偏光はどちらも円偏光となる(但し、回転方向は互いに逆となる)。
そして、1/4波長板17を出射した円偏光のうち、偏光子109Aの偏光軸と一致する偏光のみが偏光子109Aを通過する。このため、1/4波長板17への入射光が、0°方向の偏光であっても、90°方向の偏光であっても、どちらの場合にも概ね半分の光が液晶シャッター18を通過することとなる。即ち、偏光制約の少ない画像取得が可能となる。よって、上記第1の実施の形態と同等の効果を得ることができる。また、必ずしも偏光子や検光子を分割する必要がないため、上記第1,第2の実施の形態に比べ液晶シャッター18の製造が容易となる。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態等では、液晶シャッターにおける左右2つの領域を、放射状あるいは同心円状に均等分割することによりサブ領域を形成した場合を例に挙げて説明したが、サブ領域の分割形状はこれらに限定されない。例えば、各領域を格子状(マトリクス状)のサブ領域に分割して、第1の偏光を透過させるサブ領域と第2の偏光を透過させるサブ領域とを交互に(例えば市松模様状に)形成してもよい。また、必ずしも「均等分割」である必要はなく、各領域に第1の偏光と第2の偏光とをそれぞれ透過させるサブ領域を有していれば、本発明と同等の効果を得ることができる。更に、分割数についても特に限定されず、その数が多くなる程、偏光依存性を低減し易くなる。但し分割数を増やす場合には、上記第1の実施の形態において説明した電極分割により領域分割を行うことが望ましい。各種リソグラフィ等を用いて細分化することが可能である。他方、偏光子および検光子の分割数の増加は、プロセス上困難であるため、プロセス上の観点からは、分割数は少ないことが望ましく、最小の分割数は4つ(左右で2つずつ)である。
また、上記実施の形態等では、偏光子および検光子における各偏光透過領域における偏光方向については、上述したものに限定されず、液晶層の駆動モード等に応じて様々な組み合わせを設定可能である。また、第1の偏光および第2の偏光を、各偏光方向が互いに直交する偏光として説明したが、必ずしも直交していなくともよい。
更に、上記実施の形態等では、液晶シャッターの各領域を、第1および第2の偏光をそれぞれ透過させる2種類のサブ領域に分割する場合を例に挙げたが、サブ領域としては、他の偏光成分を選択的に透過させる他のサブ領域を含んでいてもよい。
また、上記実施の形態では、電極分割の手法として、液晶シャッター12における一対の電極102,105のうちの一方の電極102を複数のサブ電極に分割する例を挙げたが、逆側の電極105を分割してもよいし、あるいは両方の電極を分割してもよい。
加えて、上記実施の形態等では、液晶シャッターにおいて、左右2つの領域間において開閉を切り替える場合を例に挙げて説明したが、上下2つの領域間において切り替えを行うようにしてもよい。例えば、撮像装置を内蔵するカメラ3を、図21(A)に示したように水平位置から90度傾けて使用する場合には、図21(B)に示したように、上下2つの領域間で透過および遮断を切り替えることとなり、これにより図21(C)に示したように、縦長の2枚の視差画像を得ることも可能である。但し、このようにカメラ3を使用状況に応じて傾け、左右方向(水平方向)および上下方向(垂直方向)の直交する2つの方向の双方において視点画像を取得できるようにする場合には、液晶シャッターにおける領域分割を電極分割により行うようにする。
また、上記実施の形態では、液晶シャッターにおいて開閉の切り替えを2つの領域間で行う場合を例に挙げて説明したが、切り替えを行う領域は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。この場合には、液晶シャッターの平面形状を例えば放射状や格子状に分けるとよい。これにより、3枚以上の視差画像を取得することができ、所望の視点における視差画像を得易くなる。
更に、上記実施の形態では、取得した2枚の視差画像を立体視に用いる場合を例に挙げて説明したが、他の用途に使用することもできる。例えば、2枚の視差画像に対してステレオマッチング画像処理を施し、視差画像間の位相差を求めるようにすれば、この位相差に基づいて撮像物体までの距離を算出することが可能である。
1…撮像装置、3…カメラ、12,20,30,40…液晶シャッター、101,106…基板、102,105…電極、102A…サブ電極、103A,103B…配向膜、104…液晶層、107A,108A…偏光子、107B,117B…検光子、11…撮像レンズ、13…撮像素子、14…液晶シャッター駆動部、15…撮像素子駆動部、16…制御部。

Claims (8)

  1. 撮像レンズと、
    受光した光に基づいて撮像データを取得する撮像素子と、
    前記撮像素子へ向かう光線の透過率を互いに異なる複数の領域毎に制御可能であると共に、前記複数の領域がそれぞれ、第1の偏光を選択的に透過させる第1のサブ領域と、前記第1の偏光と偏光方向の異なる第2の偏光を選択的に透過させる第2のサブ領域とを有する液晶シャッターと、
    前記液晶シャッターにおける透過および遮断を前記複数の領域間において時分割に切り替えて駆動する液晶シャッター駆動部と
    を備えた撮像装置。
  2. 前記液晶シャッターは、一対の基板間に封止された液晶層を有すると共に、前記一対の基板のうち光入射側の基板に第1の偏光子、光出射側の基板に第2の偏光子をそれぞれ有する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の偏光子は、
    前記第1のサブ領域に対応すると共に前記第1の偏光を選択的に透過させる第1の偏光透過領域と、
    前記第2のサブ領域に対応すると共に前記第2の偏光を選択的に透過させる第2の偏光透過領域とを有する
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記一対の基板にはそれぞれ、前記液晶層へ電圧を印加するための電極が設けられ、
    少なくとも一方の基板における電極は、前記第1および第2のサブ領域に対応して分割されている
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の偏光子は、前記第1の偏光子における前記第1および第2の偏光透過領域の配置に対応して、前記第1の偏光を選択的に透過させる第3の偏光透過領域と、前記第2の偏光を選択的に透過させる第4の偏光透過領域とを有する
    請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記複数の領域のそれぞれにおいて、前記第1および第2のサブ領域は均等分割されている
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の領域毎に、前記第1および第2のサブ領域がそれぞれ複数設けられている
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記液晶シャッターの撮像対象物側に、1/4波長板が配置され、
    前記1/4波長板の光学軸が、前記第1の偏光子の偏光軸と45°をなす
    請求項2に記載の撮像装置。
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