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JP5527625B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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JP5527625B2
JP5527625B2 JP2012065670A JP2012065670A JP5527625B2 JP 5527625 B2 JP5527625 B2 JP 5527625B2 JP 2012065670 A JP2012065670 A JP 2012065670A JP 2012065670 A JP2012065670 A JP 2012065670A JP 5527625 B2 JP5527625 B2 JP 5527625B2
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Description

本発明は、試料に照明光を照射して蛍光させて、この蛍光を検出して画像生成を行う顕微鏡装置に関し、特に試料の深部観察を行う顕微鏡装置に関するものである。
蛍光色素や蛍光タンパク等を導入した試料に対してレーザ光を照射して試料を励起させる。これにより、試料は蛍光して、この蛍光に基づいて試料の画像取得を行う顕微鏡装置が従来から用いられている。特に、試料の深部観察を行うときには、照明光を照射したときの焦点面以外からの戻り光の影響により、生成される画像のS/N比が劣化する。この劣化現象は共焦点顕微鏡を用いたとしても、十分に除去できるものではない。
このような問題を解決するために特許文献1が開示されている。特許文献1の技術では、可干渉性を有する照明光を2つに分離して、分離した少なくとも一方の照明光に対して変調を加える。そして、2つの照明光が重なった部分で生じる干渉光を検出することで、S/N比が向上した深部観察を行うことができる、という極めて高い効果を有する技術である。
特開2010−197986号公報
前述したように、特許文献1の技術では、S/N比が向上した深部観察を行うことができるが、戻り光を検出する検出手段に特定の周波数成分を抽出するバンドパスフィルタを設ける必要がある。このバンドパスフィルタにより特定の周波数成分を抽出することで、試料の深部観察を行っている。このために、バンドパスフィルタを顕微鏡装置の内部に具備させる必要があり、これが回路規模の複雑化を招来する。
また、試料の所定深度の観察を行うときに、照明光を試料に照射するが、このとき焦点面以外でも蛍光が発生し、これが散乱等することにより迷光成分が発生する。この迷光成分は試料の深部観察を行う上で画像のコントラストの劣化を招来する。これにより、試料の画像の正確性が低下する。
さらに、特許文献1の技術では、各焦点について干渉によって特定周波数の変調を加える必要がある。このために、各焦点において照明光を一定時間滞在させる必要がある。つまり、互いに異なる周波数で変調した光の干渉を発生させ、その差の周波数で交差領域のみで強度変調を加えているため、一定時間照明光を滞在させなければならない。これが原因で、画像生成速度の遅延化を生じさせる。
そこで、本発明は、簡単な回路構成で高速且つ正確に試料の深部観察を行うことを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の顕微鏡装置は、
試料に照射する可干渉性を有する照明光を発振する光源と、前記試料に照射された照明光による蛍光を戻り光として検出する検出部と、少なくとも前記照明光の光路に配置され、前記照明光の位相分布を制御する位相分布制御手段と、前記位相分布を変化させるように前記位相分布制御手段を制御するコントローラと、前記位相分布を変化させる前と変化させた後との前記戻り光の差分を演算して、前記試料の画像生成を行う画像生成部とを備えた顕微鏡装置において、
前記コントローラは、前記光源から照射した前記照明光の全てに対して位相が等しくなるように前記位相分布制御手段を制御する第1の制御を行い、前記光源から照射した前記照明光の焦点に干渉を生じさせる位相分布に前記位相分布制御手段を制御する第2の制御を行い、
前記画像生成部は、前記第1の制御を行ったときの前記戻り光と前記第2の制御を行ったときの戻り光との差分を演算することにより前記画像生成を行い、
前記照明光を前記試料で焦点を結ばせる対物レンズの瞳位置もしくは瞳と等価な位置に前記位相分布制御手段を配置した
ことを特徴とする。
この顕微鏡装置によれば、位相分布制御手段により照明光の位相分布を変化させることができる。位相分布を変化させることにより焦点近傍で干渉が発生するが、位相分布を変化させる前後の画像の差分を行うことで、バンドパスフィルタのような回路を設けることなく、試料の所定深部の画像を生成することができる。画像の差分を演算することで迷光成分を除去することができ、照明光を滞在させることがないことから正確且つ高速に試料の深部の画像生成を行うことができる。
第1の制御を行ったときには等位相なので干渉を生じないが、第2の制御を行ったときには位相分布が変化することにより、照明光の焦点に干渉を生じる。これにより、第1の制御のときの画像と第2の制御のときの画像との差分を演算することで、焦点の所定深部の画像生成を行うことができる。
対物レンズの瞳位置に位相分布制御手段を配置することで、試料の所定深部の鮮明な画像を得ることができる。
また、前記コントローラは、前記照明光に対して円周方向に0から2πまで与える位相が連続的に変化するように前記位相分布制御手段を制御することを特徴とする。
第2の制御のときに位相分布制御手段は、前記のように与える位相が連続的に変化するように制御することで、試料の焦点で干渉させることができる。これにより、試料の所定深部のXY方向の画像を正確且つ高速に得ることができる。
また、前記コントローラは、前記照明光に対して円周方向に0の位相と2πの位相とを交互に与える複数の領域を形成するように前記位相分布制御手段を制御することを特徴とする。
第2の制御のときに位相分布制御手段は、与える位相を前記のように形成することで、試料の焦点で干渉させることができる。これにより、試料の所定深部のXY方向の画像を正確且つ高速に得ることができる。
また、前記コントローラは、前記照明光に対して与える位相が中心の円形領域はπであり、その周囲のリング状の領域が0となるように前記位相分布制御手段を制御することを特徴とする。
第2の制御のときに、位相分布制御手段が与える位相を前記のように形成していることで、試料の焦点で干渉させることができる。これにより、試料の所定深部のZ方向の画像を正確且つ高速に得ることができる。
また、前記位相分布制御手段は空間光変調素子であり、この空間光変調素子は、前記光源から発振された前記照明光を前記試料に導くために、前記照明光の光路を90度の反射角で反射させる反射型の空間光変調素子であることを特徴とする。
位相分布制御手段として反射型の空間光変調素子を用いることで、位相分布を制御する機能と光を反射させる機能とを1つの空間光変調素子に持たせることができる。これにより、使用する光学部品の削減を行うことができる。
また、前記位相分布制御手段は、前記照明光に対して、前記試料までの光路の媒質の屈折率と前記試料の媒質の屈折率との屈折率差により生じる球面収差を補正する位相を与えることを特徴とする。
試料までの光路と試料との間には媒質の屈折率差が存在しているため、球面収差が発生し、この球面収差により画像の精度が劣化する。このために、位相分布制御手段が屈折率差を補正する位相を照明光に与えることで、球面収差が補正された画像を得ることができる。
また、複数のマイクロレンズを螺旋状に多条に配列したマイクロレンズディスクと、このマイクロレンズディスクと離間した位置に設けられ、前記マイクロレンズと同じパターンで複数のピンホールを配列したピンホールディスクと、前記マイクロレンズディスクと前記ピンホールディスクとを一体的に回転させる回転部と、を備えたことを特徴とする。
ニポウディスク方式の共焦点顕微鏡を用いることで、試料の深部観察を行うための画像を高速に生成することができる。
本発明は、位相分布制御手段により位相分布を変化させて、戻り光の差分を演算することで、バンドパスフィルタのような回路を設けることなく、試料の深部観察を行うことができる。また、戻り光の差分の演算を行っていることから迷光成分を除去でき、照明光を滞在させることがないことから、正確且つ高速に試料の深部観察を行うことができる。
実施形態の顕微鏡装置の概略構成図である。 マイクロレンズディスクおよびピンホールディスクを示した図である。 コントローラの構成を示すブロック図である。 実施形態の第1の制御のときの位相分布および強度分布の図である。 実施形態の第2の制御のときの位相分布および強度分布の図である。 実施形態の差分の演算を行ったときの強度分布の図である。 実施形態の試料Sに照射されるレーザ光Lを示した図である。 変形例1の第2の制御のときの位相分布および強度分布の図である。 変形例2の第1の制御のときの位相分布および強度分布の図である。 変形例2の第2の制御のときの位相分布および強度分布の図である。 変形例2の差分の演算を行ったときの強度分布の図である。 変形例3の顕微鏡装置の概略構成図である。 変形例4の顕微鏡装置の概略構成図である。 変形例5の顕微鏡装置の概略構成図である。 変形例5で用いるピンホールアレイ75の具体例図である。 変形例5で用いるピンホールアレイ75のA−A矢視断面図である。 変形例5でピンホールアレイ75を用いたときの強度分布の図である。 変形例5で用いる空間光変調素子21の位相分布変化説明図である。 変形例5で用いるピンホールアレイ75の変形例図である。 変形例5で用いるピンホールアレイ75の変形例図である。 ピンホールアレイ75cを用いたときの照明光の強度分布の図である。 カメラ78の受光面上の分布図である。 ピンホールアレイ75c全体を移動させる場合の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の顕微鏡装置1を示している。この顕微鏡装置1は走査光学系2と顕微鏡光学系3とを有して構成している。ここでは、図1に示した顕微鏡装置1を用いて生体等の試料Sの深部観察を行う。図1ではニポウディスク方式の共焦点顕微鏡を適用しているが、これに限定されず、後述するミラー走査型顕微鏡を適用してもよい。
走査光学系2は、レーザ光源4と光ファイバ5とコリメータレンズ6とマイクロレンズディスク7とピンホールディスク8と連結ドラム9とモータ10とダイクロイックミラー11と第1リレーレンズ12と反射ミラー13と蛍光フィルタ14と第2リレーレンズ15とカメラ16とコントローラ17とディスプレイ18とで構成されている。
レーザ光源4は生体等の試料Sが蛍光する波長を有する可干渉性のレーザ光L(照明光)を発振する。レーザ光源4と光ファイバ5とは接続されており、レーザ光Lは光ファイバ5に入射される。そして、光ファイバ5の出射端から出射されたレーザ光Lは拡散光となっており、このレーザ光Lの光路にコリメータレンズ6が配置されている。このコリメータレンズ6によりレーザ光Lは平行光になる。
コリメータレンズ6から出射したレーザ光Lは、マイクロレンズディスク7に入射される。図2に示すように、マイクロレンズディスク7は円盤状のディスクであり、多条(図中では4条)に且つ螺旋状にマイクロレンズ7Mを配列した回転ディスクである。
図2に示すように、ピンホールディスク8は円盤状のディスクであり、多条(図中では4条)に且つ螺旋状にピンホール8Pを配列した回転ディスクである。そして、ピンホール8Pはマイクロレンズ7Mと同一パターンで配列されている。ピンホール8Pは後述する試料Sの焦点面FSの光のみを通過させることにより、顕微鏡装置1を共焦点顕微鏡として機能させている。
なお、同図において、撮影レンズ19および対物レンズ22を模式的に1枚のレンズで示しており、同様に第1リレーレンズ12および第2リレーレンズ15も模式的に1枚のレンズで示している。また、連結ドラム9とモータ10とにより回転部が構成される。
マイクロレンズディスク7とピンホールディスク8との間には所定の間隔が設けられており、連結ドラム9にモータ10から回転力を付与することで、マイクロレンズディスク7とピンホールディスク8とは一体的に回転を行う。マイクロレンズ7Mにはコリメータレンズ6により平行光にされたレーザ光Lが入射され、このマイクロレンズ7Mにより対応するピンホール8Pでレーザ光Lは焦点を結ぶ。
マイクロレンズディスク7とピンホールディスク8との間にはダイクロイックミラー11が配置されている。ダイクロイックミラー11はレーザ光Lの波長域の光を透過し、試料Sを蛍光させたときの戻り光Rの波長域の光を反射する。従って、図1に示すように、戻り光Rは第1リレーレンズ12により平行光に変換されて、反射ミラー13により90度光路が変換される。
戻り光Rの光路における反射ミラー13の後段には、蛍光フィルタ14が配置されている。この蛍光フィルタ14は試料Sの蛍光の波長域の光のみを通過させる。蛍光フィルタ14を経た戻り光Rは第2リレーレンズ15に入射される。そして、第2リレーレンズ15により収束された戻り光Rはカメラ16で受光される。カメラ16は受光面を有しており、戻り光Rの光量を光電変換して電気信号を生成する検出部として機能する。この電気信号はコントローラ17に出力される。
コントローラ17は、入力された電気信号に基づき試料Sの深部の画像データを生成する。この生成された画像データはディスプレイ18に表示される。ディスプレイ18に試料Sの深部の画像データが表示されることで、試料Sの深部観察を行うことができる。なお、生成した画像データは図示しない内部メモリに記憶するようにしてもよい。
次に、顕微鏡光学系3について説明する。顕微鏡光学系3は撮影レンズ19と反射ミラー20と空間光変調素子21と対物レンズ22とディッシュ23とで構成されている。撮影レンズ19はピンホール8Pで焦点を結んだレーザ光Lを平行光にする。反射ミラー20は平行光となったレーザ光Lを90度の角度で反射させる。
空間光変調素子21はレーザ光Lおよび戻り光Rに対して位相分布を変化させることが可能な位相分布制御手段であり、レーザ光Lおよび戻り光Rの光路に配置されている。これにより、レーザ光Lおよび戻り光Rの中で異なる位相を与えることができる。対物レンズ22は空間光変調素子21の作用を受けたレーザ光Lをディッシュ23に搭載されている試料Sに焦点Fを結ばせる。なお、図中のFSは焦点面になる。
次に、図3を参照して、コントローラ17の構成について説明する。コントローラ17は、コントローラ制御部31と光源制御部32とモータ制御部33と空間光変調素子制御部34と入力部35と画像生成部36とで構成されている。コントローラ17は例えばコンピュータであり、このコンピュータ上で動作するソフトウェアでコントローラ17の各要素を機能させることができる。
コントローラ制御部31はコントローラ17の全体の制御を行う。光源制御部32はレーザ光源4の制御を行っている。光源制御部32は、少なくとも2回はレーザ光Lを発振させるようにレーザ光源4を制御している。このレーザ光源4が発振するレーザ光Lは試料Sを励起させる波長とする。
モータ制御部33はモータ10の制御を行っている。このモータ10にモータ制御部33が回転するように制御することで、モータ10に回転力が付与される。これにより、連結ドラム9により一体的に構成されているマイクロレンズディスク7とピンホールディスク8とが一体的に回転を行う。
入力部35は、カメラ16が受光した戻り光Rに基づいて検出した光量を光量データとして入力する。カメラ16の受光面には戻り光Rが走査される。入力部35は受光された戻り光Rの光量データが入力され、画像生成部36に光量データが出力される。画像生成部36は戻り光Rが走査されることにより発生する光量データに基づいて、試料Sの走査した領域の画像が生成される。これを画像データとする。
前述したように、レーザ光源4からはレーザ光Lが少なくとも2回発振される。画像生成部36は1回目のレーザ光Lを走査したときに得られる画像データを第1の画像データとし、2回目のレーザ光Lを走査したときに得られる画像データを第2の画像データとする。そして、画像生成部36は第1の画像データと第2の画像データとの差分を演算することにより、画像データを生成する。この画像データは試料Sの所定深部の画像を示しており、この画像データをディスプレイ18に表示する。
次に、動作について説明する。前述したように、少なくとも2回はレーザ光Lを発振する。ここでは、レーザ光源4はレーザ光Lを2回発振するように光源制御部32が制御を行う。1回目のレーザ光Lを発振して画像データを得る制御を第1の制御とし、2回目のレーザ光Lを発振して画像データを得る制御を第2の制御とする。
1回目(第1の制御)においては、空間光変調素子制御部34は空間光変調素子21の全体が等位相となるような位相分布に制御する。空間光変調素子21にはレーザ光Lおよび戻り光Rに対して位相分布の制御を行う。この位相分布の制御を行うことで、レーザ光Lおよび戻り光Rの光路断面の位相分布を変化させることができる。ただし、1回目のレーザ光Lを発振するときには、レーザ光Lおよび戻り光Rの全体の位相が全て等しくなるように(等位相)制御している。空間光変調素子21がレーザ光Lおよび戻り光Rの光路断面を等位相に制御している状態を図4aに示す。
レーザ光Lは光ファイバ5によりコリメータレンズ6に導光されて、コリメータレンズ6により平行光にされる。このとき、コントローラ17のモータ制御部33はモータ10に回転力を付与して、マイクロレンズディスク7とピンホールディスク8とを一体的に回転する。コリメータレンズ6により平行光にされたレーザ光Lはマイクロレンズディスク7のマイクロレンズ7Mにより対応するピンホール8Pで焦点を結ぶ。
そして、ピンホール8Pで焦点を結んだレーザ光Lは撮影レンズ19により平行光にされ、反射ミラー20により光路が90度変換されて、空間光変調素子21に入射される。前述したように、空間光変調素子21はレーザ光Lの全てが等位相となるように制御している。よって、レーザ光Lは全ての領域で位相が等しくなる。
このとき、試料Sの焦点FのXY平面におけるレーザ光Lの強度分布は対物レンズ22の点像分布関数(PSF)になる。この強度分布は、図4bに示すように、光軸中心の光量が最も高く、周辺領域の光量が低いガウシアン分布になっている。なお、図中の一点鎖線は光軸中心を示している。
このレーザ光Lが対物レンズ22に入射して、対物レンズ22の作用により試料Sの所定深度において焦点Fを結ぶ。試料Sはレーザ光Lが照射されて焦点Fを結ぶことにより励起され、蛍光が発生する。この蛍光が戻り光Rとなって、再び対物レンズ22に入射する。対物レンズ22により平行光となった戻り光Rは空間光変調素子21に入射する。
戻り光Rのみについて着目すると、当該戻り光Rは空間光変調素子21で等位相となるような作用を受ける。従って、このときの戻り光Rの強度分布は図4bに示すようなガウシアン分布となる。
本実施形態では、レーザ光Lと戻り光Rとの両者について空間光変調素子21の作用を受ける。よって、戻り光Rが空間光変調素子21の作用を受けたときには、図4bの点像分布関数を乗算したものになる。これが図4cの強度分布になる。従って、図4bの強度分布の乗算を行った図4cの強度分布はXY方向に高い分解能を有する。この図4cの強度分布の戻り光Rは、反射ミラー20、撮影レンズ19を経て、ピンホールディスク8のピンホール8Pに到達する。
ピンホール8Pにより焦点面FSのみの戻り光Rが通過する。これにより、光軸方向に高い分解能を有する共焦点顕微鏡として機能させることができる。ピンホール8Pを通過した戻り光Rはダイクロイックミラー11により反射し、蛍光フィルタ14に入射する。蛍光フィルタ14では試料Sを蛍光させたときの蛍光成分の波長域のみの光を通過させるため、戻り光Rから蛍光成分以外の光が除去される。蛍光フィルタ14を通過した戻り光Rはカメラ16の受光面で受光される。カメラ16は受光した戻り光Rの光量を光電変換して、電気信号の光量データを生成する。この光量データはコントローラ17の入力部25から画像生成部36に入力される。
図1および図2に示したように、コントローラ17のモータ制御部33がモータ10を制御することで、マイクロレンズディスク7とピンホールディスク8とが一体的に回転することから、レーザ光Lは試料Sを高速に走査する。従って、戻り光Rはカメラ16の受光面を高速に走査する。これにより、試料Sの所定深部の所定領域の画像データが生成される。これが第1の画像データであり、画像生成部36はこの第1の画像データを保持する。
次に、第2の制御を行う。空間光変調素子制御部34は空間光変調素子21の位相分布を変化させる。ここでは、図5aのように、円周方向に位相が0から2πまで連続的に変化する位相差をレーザ光Lに与えるように制御する。そして、この後に、レーザ光源4から2回目のレーザ光Lの発振を行う。
1回目のレーザ光Lと同じく、レーザ光源4から発振したレーザ光Lはマイクロレンズ7Mやピンホール8Pを介して、空間光変調素子21まで到達する。このレーザ光Lは空間光変調素子21の作用を受ける。空間光変調素子21は円周方向に位相が0から2πまで連続的に変化する作用をレーザ光Lに対して与える。
空間光変調素子21の作用を受けたレーザ光Lは、対物レンズ22により試料Sに所定深度で焦点Fを結ぶ。このとき、空間光変調素子21の作用を受けたレーザ光Lを対物レンズ22で集光すると、焦点面FSの光軸中心においてはそれぞれ光軸を挟んで対向する成分の位相がπだけずれるため、干渉して光は弱め合う。一方、光軸中心から離間した円周上では位相がπから変化して、0または2πとなる位置では干渉した光が強め合う。これらの位相変化に伴う励起光の干渉は、焦点においてのみ生じる。
これにより、試料Sの焦点Fにおけるレーザ光Lの強度分布は、図5bに示すようになる。同様に、試料Sのレーザ光の焦点付近において一様に蛍光が発生して戻り光Rとなる場合を考えると、この戻り光Rも空間光変調素子21の作用を受ける。焦点面FSの光軸中心に発生した戻り光Rにおいてはそれぞれ光軸を挟んで対向する成分の位相がπだけずれるため、戻り光Rはピンホール8P上で干渉して光は弱め合う。一方、光軸中心から一定距離だけ離間した円周上からの戻り光Rはピンホール8P上で位相差がπから変化し、0または2πとなる位置からの戻り光Rは光が強め合う。従って焦点付近において一様に蛍光が発生して戻り光Rとなる場合、ピンホール8Pに到達する戻り光Rの強度分布も同様に干渉の影響で図5bのようになる。この蛍光の干渉も焦点付近から発生してピンホールに結像する蛍光においてのみ顕著に生じる。
従って、レーザ光Lによって試料Sを照明した際の焦点付近からの戻り光Rは図5bの強度分布を乗算した図5cのような分布になる。この戻り光Rは1回目の戻り光Rと同様にカメラ16の受光面で受光され、光電変換されて光量データとして入力部25に入力される。1回目と同様に、マイクロレンズディスク7とピンホールディスク8とが一体的に回転しているため、レーザ光Lは試料Sの焦点面FSを高速に走査し、戻り光Rはカメラ16の受光面を高速に走査する。
これにより、試料Sの所定深度の所定領域の画像データが生成される。これが第2の画像データである。画像生成部36は第1の画像データと第2の画像データとの差分の演算を行う。第1の画像データは図4cで示した分布となり、第2の画像データは図5cで示した分布となっているので、それらの差分を演算することにより、図6のような強度分布(点像分布)が得られる。この強度分布は通常の強度分布より幅が小さく、XY方向に高い分解能となっている。さらに第2の画像取得時に起きるレーザ光(励起光)の干渉は、焦点面FSにおいてのみ生じる。また、干渉は、戻り光である蛍光のうち、焦点面FSから発生してピンホールを通過する蛍光においてのみ顕著に生じる。これらの効果により、画像の差分を演算することで焦点面FSの情報のみを感度良く抽出することができ、これにより試料Sの所定深度の所定領域の画像データが生成される。
従って、空間光変調素子21の位相分布を変化させて、第1の画像データと第2の画像データとの差分を演算して試料Sの画像生成を行うことができる。コントローラ17はコンピュータで動作するソフトウェアであり、顕微鏡装置1に必須の装置である。このコンピュータで動作するソフトウェアに図3の各部の機能を持たせることで、バンドパスフィルタのような格別な回路を設けることなく、試料Sの深部観察を行うことができる。
また、第1の画像データと第2の画像データとには、それぞれ焦点面FS以外で発生した蛍光のうち、散乱等によってピンホール8Pに入り込む迷光が発生する。この迷光は画像データを劣化させる要因となるが、第1の画像データと第2の画像データとの差分を演算することにより、迷光成分を除去できる。つまり、第1の画像データにも第2の画像データにも迷光成分が混入するが、両者の差分を演算することで迷光成分をキャンセルすることができ、正確に深部観察を行うことができる。
また、周波数変調を行って深部観察を行うときにはレーザ光Lを一定時間滞在させなければならないが、本実施形態では空間光変調素子21により位相分布を変化させて、第1の画像データと第2の画像データとの差分により画像生成を行っているため、レーザ光Lを一定時間滞在させる必要がない。これにより、試料Sの深部観察を行うための画像を高速に生成できる。且つ、本実施形態では、ニポウディスク方式の共焦点顕微鏡を用いているため、高速に画像生成を行うことができる。
ところで、試料Sの深部を観察する場合、図7に示すように、試料Sに到達する前の媒質(つまり、対物レンズ22とディッシュ23との間の媒質:空気)と試料Sの中の媒質とは屈折率が異なる。この屈折率差によりレーザ光Lに球面収差が発生し、画像の劣化を生じさせる。
このとき、空間光変調素子21はレーザ光Lおよび戻り光Rの位相をコントロールできる。そこで、空間光変調素子21は前述したように、円周上に位相を0から2πまで変化させると同時に、球面収差を補正するような位相を与えるように制御する。これにより、前記の屈折率差に基づく球面収差が補正され、鮮明な画像を得ることができる。
次に、変形例1について説明する。本変形例1では、第2の画像データを生成するとき(つまり、第2の制御を行うとき)において、空間光変調素子21がレーザ光Lおよび戻り光Rに与える位相の一例を示している。このときの空間光変調素子21は、図8aに示すように、円周方向に0の位相差を与える領域とπの位相差を与える領域とが交互に配列されている。
この空間光変調素子21を用いた場合、焦点近傍において位相が反転した光が重なり合うことにより、干渉によってレーザ光(励起光)は弱め合う。このとき、干渉によって弱め合う光はXY平面内でほぼ打ち消し合うようになるため、強度分布は図8bのようになる。また、同様に、焦点からの戻り光(蛍光)もほぼピンホール上で打ち消し合うようになる。従って、レーザ光Lと戻り光Rとが乗算されることにより、カメラ16で受光される戻り光Rの強度分布は図8cのように弱いものとなる。これらの干渉によりレーザ光(励起光)が打ち消しあうのは焦点面FSにおいてのみである。また、焦点面FSから発せられてピンホールを通過する蛍光においてのみ干渉は顕著に生じる。
従って、第1の画像データと本変形例の第2の画像データとの差分を演算することにより、焦点面FSの情報のみを感度良く抽出することができ、試料Sの深部観察を行うことができる。また、第1の画像データと第2の画像データとの差分を演算することで、迷光成分を除去することができる。さらに、レーザ光Lを一定時間滞在させないことから、高速に画像生成を行うことができる。
前述した実施形態および本変形例1では空間光変調素子21が与える位相のパターンの一例を示している。これらの位相のパターンは、対物レンズ22により集光されるレーザ光Lが焦点Fにおいて干渉を生じさせるものであり、位相分布を1回目と2回目とで変化させてその差分を演算すれば、試料Sの深部観察を行うことができる。
前述した実施形態および本実施例では、1回目は等位相となるようにしているが、1回目のレーザ光Lの照射と2回目のレーザ光Lの照射とで位相分布が変化すれば、1回目においても空間光変調素子21が所定の位相を与えるものであってもよい。
次に、変形例2について説明する。前述した実施形態および変形例1は、試料SのXY方向(つまり、光軸に直交する平面)に高い分解能の画像生成を行ったが、本変形例2はZ方向(つまり、光軸方向)に高い分解能の画像生成を行う。本変形例2では図1の顕微鏡装置1の構成を用いるが、空間光変調素子21が異なる。
変形例2でも、2回のレーザ光の照射を行う。1回目のレーザ光の照射を行うとき(第1の制御)の空間光変調素子21は、図9aに示すように、レーザ光Lの全てが等位相となるようにしている。この場合、焦点Fにおける光の強度分布は対物レンズ22の点像分布関数となり、図9bのような強度分布になる。空間光変調素子21はレーザ光Lと戻り光Rとの2つに作用をするため、ピンホール8Pに到達する戻り光Rの強度分布は図9bを乗算した分布になり、図9cのような強度分布になる。
そして、2回目のレーザ光の照射を行うとき(第2の制御)の空間光変調素子21は図10aのように位相分布を変化させる。つまり、円形の中心領域が与える位相差がπで、この円形の周囲のリング状の領域が与える位相が0になる。このようなパターンの位相を与える空間光変調素子21の作用をレーザ光Lが受ける。
この空間光変調素子21を用いると、対物レンズ22により集光したときに、焦点面FSの光軸中心では位相差がゼロの成分と位相差がπの成分とが干渉するため、強度を弱め合う。一方、光軸中心から離間するに応じて強度が高くなり、位相差が0または2πの箇所で、干渉により最も強度が高くなる。これにより、図10bのような強度分布となる。
空間光変調素子21はレーザ光Lと戻り光Rとの両者に作用する。よって、図10bの強度分布が乗算されることにより、ピンホール8Pに到達した戻り光Rの強度分布は図10cのような強度分布となる。この戻り光Rがカメラ16で受光され、光電変換される。これにより、第2の画像データが生成される。
画像生成部36は第1の画像データと第2の画像データとの差分を演算して、試料Sの所定深部の画像データを生成する。図11は第1の画像データと第2の画像データとの差分による画像データの強度分布を示しており、Z方向に高い分解能となっている。また、第1の画像データと第2の画像データとの差分を演算することにより、深部観察において迷光を除去できる。また、レーザ光Lを一定時間滞在させることがないことから、高速に画像生成を行うことができる。
次に、変形例3について説明する。図12は変形例3の顕微鏡装置40を示している。図1に示した顕微鏡装置1はニポウディス方式の共焦点顕微鏡であったが、本変形例3ではミラー走査型の顕微鏡装置を示している。このミラー走査型の顕微鏡装置40は、走査光学系41と顕微鏡光学系42とを備えている。このうち顕微鏡光学系42は図1の顕微鏡装置1とほぼ同じものであり、空間光変調素子21を備えていないものになる。
図12に示すように、走査光学系41は、レーザ光源43とダイクロイックミラー44と走査光学ユニット45と瞳リレーレンズ46と蛍光フィルタ47と収束レンズ48とピンホール49と検出器50とコントローラ51とディスプレイ52とを備えている。
レーザ光源43は試料Sを励起して蛍光を発生させるレーザ光Lを発振出力する。このレーザ光Lはダイクロイックミラー44で反射して、走査光学ユニット45に導かれる。走査光学ユニット45は1本の軸周りに回転可能な第1可変ミラー45aと第2可変ミラー45bとを有していて、これら第1可変ミラー45aと第2可変ミラー45bとの間には空間光変調素子21が配置されている。
走査光学ユニット45の第1可変ミラー45aと第2可変ミラー45bとの角度調整を行うことで、レーザ光Lで試料Sを走査させる。第2可変ミラー45bで反射したレーザ光Lの光路に瞳リレーレンズ46を設けている。瞳リレーレンズ46で収束されたレーザ光Lは撮影レンズ19に入射し、反射ミラー20により反射する。そして、対物レンズ22により、試料Sに焦点Fを結ぶ。
レーザ光Lが試料Sに焦点を結ぶことで、試料Sに蛍光が発生し、この蛍光が戻り光Rとして対物レンズ22に入射する。対物レンズ22により平行光となった戻り光Rは反射ミラー20により反射して、撮影レンズ19、瞳リレーレンズ46、走査光学ユニット45を経て、ダイクロイックミラー44に入射する。
ダイクロイックミラー44はレーザ光Lの波長を反射し、戻り光Rの波長を透過する。ダイクロイックミラー44を透過した戻り光Rは、蛍光フィルタ47に入射する。蛍光フィルタ47により蛍光成分以外の波長の光が除去されて、収束レンズ48に入射する。収束レンズ48により収束された戻り光Rはピンホール49を通過する。これにより、焦点面以外の光が除去され、光軸方向に高い分解能を有する共焦点顕微鏡として機能させることができる。

ピンホール49を通過した戻り光Rは検出器50に入射する。検出器50は戻り光Rの光量を光電変換し、光量データとしてコントローラ51に出力する。コントローラ51は図3に示したコントローラ17とほぼ同じであるが、モータ制御部33ではなく、走査光学ユニット45を制御する走査光学ユニット制御部(図示せず)を備えている。
これにより、試料Sの所定領域を走査することができる。本変形例3の空間光変調素子21は、第1可変ミラー45aと第2可変ミラー45bとの間に配置されている。また、光を収束させる瞳リレーレンズ46を配置することにより、対物レンズ22の瞳は空間光変調素子21の位置近傍にリレーされる。
空間光変調素子21としては、図5a、図8a、図10aに示したような任意の位相分布を与えるものを適用できる。これにより、1回目にレーザ光Lを試料Sに照射したときには等位相になり、2回目にレーザ光Lを試料Sに照射したときにはレーザ光Lの位相分布が変化する。
コントローラ51は、前述したように図1のコントローラ17とほぼ同じ構成を採用しており、画像生成部36が1回目の画像データと2回目の画像データとの差分を演算し、この演算結果が画像データとしてディスプレイ18に表示される。
従って、ミラー走査型の顕微鏡装置40においても、バンドパスフィルタのような格別な回路を設けることなく、試料Sの所定深度の観察を行うことができる。また、1回目の画像データと2回目の画像データとの差分を演算することで、迷光成分を除去することができる。そして、レーザ光Lを一定時間滞在させる必要がないことから、高速に画像生成を行うことができる。
なお、本変形例3では空間光変調素子21を走査光学ユニット45に配置したが、レーザ光Lおよび戻り光Rの光路の任意の位置に配置できる。ただし、空間光変調素子21を瞳リレーレンズ46により対物レンズ22の瞳位置にリレーさせる必要がある。
次に、図13を用いて、変形例4について説明する。変形例4の顕微鏡装置は実施形態と同様のニポウディスク方式の共焦点顕微鏡になる。この顕微鏡装置60は走査光学系2と顕微鏡光学系61とを有している。走査光学系2は実施形態で説明した顕微鏡装置1と同じものであるので、説明を省略する。
顕微鏡光学系61も基本的に顕微鏡装置1と同様であるが、図1で示した反射ミラー20の位置に反射型の空間光変調素子62を設けている。また、第3リレーレンズ63と第4リレーレンズ64とを追加している。第3リレーレンズ63と第4リレーレンズ64とにより対物レンズ22の瞳位置は反射型の空間光変調素子62に導かれる。
前述した実施形態、実施例1乃至実施例3の空間光変調素子21は透過型を用いていたが、本変形例4の空間光変調素子62は反射型を用いる。この空間光変調素子62はレーザ光Lおよび戻り光Rの位相分布を変化させるものであり、1回目のレーザ光Lと2回目のレーザ光Lとで位相分布が変化している。これにより、1回目の画像データと2回目の画像データとの差分を演算することで、所定深部の画像データを得ることができる。
このとき、図13にも示したように、走査光学系2から顕微鏡光学系61に入射したレーザ光Lの光路を90度の角度で反射しなければならない。このために、図1の例では、反射ミラー20を使用していたが、本変形例4の反射型の空間光変調素子62に反射ミラー20の機能を持たせることができる。これにより、反射ミラー20の部品点数が削減される。
次に、図14を用いて、変形例5について説明する。変形例5の顕微鏡装置は実施形態と同様の顕微鏡光学系になる。この顕微鏡装置70は、焦点投射光学系71と顕微鏡光学系3とを有している。顕微鏡光学系3は実施形態で説明した顕微鏡装置1と同じものであるので、説明を省略する。
焦点投射光学系71は、レーザ光源72と光ファイバ73とコリメータレンズ74とピンホールアレイ75とダイクロイックミラー76と蛍光フィルタ77とカメラ78とコントローラ79とディスプレイ80とで構成されている。
レーザ光源72は実施形態と同様に生体等の試料Sが蛍光する波長を有する可干渉性のレーザ光L(照明光)を発振する。レーザ光Lは光ファイバ73によってコリメータレンズ74に導かれ、平行光になる。
コリメータレンズ74から出射したレーザ光Lはピンホールアレイ75に入射する。ピンホールアレイ75の一部には、図15に示すように、例えば直径5μmのピンホールが例えばピッチ6μmで配列されている。図16はこのピンホールアレイ75のA−A矢視断面図である。図15、16の塗りつぶし部分は光を遮蔽し、白色の部分が光を透過するように構成されている。
ピンホールアレイ75のレーザ光Lの出射方向の先にはダイクロイックミラー76が配置されている。ダイクロイックミラー76はレーザ光Lの波長域の光を透過し、試料Sを蛍光させたときの戻り光Rの波長域の光を反射する。
戻り光Rの光路には蛍光フィルタ77が配置されている。この蛍光フィルタ77は試料Sの蛍光の波長域の光のみを通過させる。蛍光フィルタ77を経た戻り光Rはカメラ78で受光される。カメラ78は受光面を有しており、戻り光Rの光量を光電変換して電気信号を生成する検出部として機能する。この電気信号はコントローラ79に出力される。
コントローラ79は、入力された電気信号に基づいて試料Sの深部の画像データを生成し保存する。なお、コントローラ79とディスプレイ80はコントローラ17とディスプレイ18と同様であり、説明を省略する。
次に、動作について説明する。前述したように、少なくとも2回はレーザ光Lを発振する。ここでは、レーザ光源72はレーザ光Lを2回発振するようにコントローラ79に設けられている図示しない光源制御部が制御を行う。1回目のレーザ光Lを発振して画像データを得る制御を第1の制御とし、2回目のレーザ光Lを発振して画像データを得る制御を第2の制御とする。
1回目(第1の制御)においては、コントローラ79に設けられている図示しない空間光変調素子制御部は、空間光変調素子21の全体が等位相となるような位相分布に制御するので、レーザ光Lおよび戻り光Rの全体の位相が全て等しくなる。
レーザ光Lは光ファイバ73によりコリメータレンズ74に導光されて、平行光にされる。この平行光はピンホールアレイ75に導かれ、各々のピンホールによって回折されて発散光に変換される。この発散光のうち、光軸中心付近の光を実線で示し、辺縁部の光を点線で示す。これらのレーザ光Lはダイクロイックミラー75を透過して撮影レンズ19に入射され、反射ミラー20により光路が90度変換されて、空間光変調素子21に入射する。
前述したように、空間光変調素子21はレーザ光Lの全てが等位相となるように制御されている。よって、レーザ光Lは全ての領域で位相が等しくなる。
空間光変調素子21で位相を制御された光は、対物レンズ22によって焦点Fを結ぶ。また、ピンホールアレイ75を通過した光は、焦点面FS上に投影される。
ここで、対物レンズ22としては、例えば倍率40倍、NA0.95のものを用いる。このとき、試料Sの焦点FのXY平面におけるレーザ光Lの強度分布は対物レンズ22の点像分布関数(PSF)になる。この対物レンズ22のエアリディスク半径は波長を488nmとすると0.31μm程度となる。
一方、ピンホールアレイ75のピッチ6μmは1/40に縮小投影されるため、0.15μmとなる。従って、ピンホールアレイ75を通過した各々の光は、焦点面において焦点の領域の一部が重なるように投影され、各々の光の強度分布は図17に示すようになる。さらに、これらの光はほぼ等位相であるために互いに強め合い、実線で示すような強度分布になる。
これらの光で試料Sが励起され、蛍光が発生する。この蛍光が戻り光Rとなって、再び対物レンズ22に入射する。対物レンズ22により平行光となった戻り光Rは空間光変調素子21に入射する。この戻り光Rは空間光変調素子21で等位相のまま伝達され、反射ミラー20、撮影レンズ19を経てダイクロイックミラー76で反射され、蛍光フィルタ77において蛍光成分以外の光が除去される。
蛍光フィルタ77を通過した戻り光Rはカメラ78の受光面で受光される。カメラ78は受光した戻り光Rの光量を光電変換して、電気信号の光量データを生成する。この光量データはコントローラ79の図示しない入力部から画像生成部に入力される。
ここで、カメラ78の撮像素子はそのピッチが例えば6μmのものを用いる。図17に示したように照明光は均一にはなっていない。この周期的な照明光による蛍光は、撮影光学系の点像分布の影響によって広がりをみせるが、ピッチはカメラ78の撮影素子上では6μmに投影されるため、撮像素子の画素ピッチとほぼ同等になる。このように撮像素子のピッチと周期的な照明光のピッチが同程度の場合には、周期的な照明光は素子上で平均化されるため、この周期的な照明の影響は小さい。
なお、撮像素子のピッチと周期的な照明光のピッチが近い値のためにモアレを起こす場合には、カメラの前面に光学的なローパスフィルタを挿入してもよい。
次に、第2の制御を行う。コントローラ79に設けられている図示しない空間光変調素子制御部は、空間光変調素子21の位相分布を変化させる。ここでは、図18のように、各領域を細かく区切ってそれぞれの領域に0から3/2πの位相差をレーザ光Lに与えるように制御する。そして、この後に、レーザ光源72から2回目のレーザ光Lの発振を行う。
1回目のレーザ光Lと同じく、レーザ光源72から発振したレーザ光Lは空間光変調素子21まで到達する。このレーザ光Lは空間光変調素子21の作用を受ける。
空間光変調素子21の作用を受けたレーザ光Lは、対物レンズ22により試料Sに所定深度で焦点Fを結ぶ。このとき、空間光変調素子21の作用を受けたレーザ光Lを対物レンズ22で集光すると、それぞれの位相の成分が互いに干渉することにより焦点近傍においてのみレーザ光Lは打ち消される。従って焦点面FS近傍においてはレーザ光Lが打ち消されるため、この付近において蛍光は発生しなくなる。
この戻り光Rは、1回目の戻り光Rと同様に、カメラ78の受光面で受光される。ここで、焦点面FSに蛍光があったとしても、戻り光は空間変調素子21の作用によってカメラ78の撮像素子上で打ち消しあう。これら励起光、戻り光の相互の作用により、焦点面FSからの信号は打ち消される。
そして、カメラ18により光電変換されて光量データとして、コントローラ79の図示しない入力部に入力される。これが第2の画像データである。
これら1回目及び2回目の画像データ取得時において、焦点面FS以外においても互いの光が干渉することが考えられる。しかしながら、各々の光は焦点から離れると急激にその強度が弱くなる上、複数の光が重なることにより平均化されて影響は微々たるものになる。
また、本変形例では位相分布のパターンを細かくしている上に、位相差も4種類にしているためとりうる干渉のパターンが場所によって様々に変化することになり、焦点面に比較的近い位置でも干渉の影響が平均化されるため画像に与える影響は小さくなる。
コントローラ79の図示しない画像生成部は、第1の画像データと第2の画像データとの差分の演算を行う。第2の画像データは焦点面FS近傍の蛍光情報が無い画像データなので、差分をとることより、焦点面近傍の蛍光情報のみを抽出することができる。すなわち、共焦点に類似した画像を取得できる。また、これにより、試料Sの所定深度で所定領域における画像データが生成される。
本実施例においては、走査光学系を不要にしたため、より一層高速に撮影が行えるという効果がある。さらに本方式においては、撮影時に常時レーザ光が照射されているため、走査光学系を用いて間歇的レーザ光が照射される場合に比べて、試料にあたる単位時間あたりのレーザ光強度を弱くすることができる。このため、細胞などの試料にダメージを与えることが少なく、また蛍光色素の退色を減らすことができるという効果もある。
また、1回目の画像は通常の落射蛍光画像と同等の画像のため、同時に落射蛍光画像を取得できるという効果も有する。
図19は、図14で用いるピンホールアレイ75の変形である。図16のピンホールアレイ75aでは、ピンホール径が5μm程度の場合には大きな回折角となり、対物レンズ22の瞳にその一部しか光が到達しないため効率が悪い。そこで図19のピンホールアレイ75bのように各ピンホールの出射面にマイクロレンズMLを配置し、レーザ光のほとんどが対物レンズ22の瞳に投影される発散角になるように構成する。これにより、図16のピンホールアレイ75aよりも効率良くレーザ光を用いることができる。
図20も、図14で用いるピンホールアレイ75の変形である。図20のピンホールアレイ75cでは、図19のピンホールアレイ75bのように各ピンホールの出射面にマイクロレンズMLを配置するとともに、1個おきのピンホールの入射面には位相をπだけシフトする位相シフト膜PSを設ける。なお、マイクロレンズMLは図19と同様にその発散角が最適になるように構成されている。
図20のピンホールアレイ75cとしては、例えばピンホール径は10μmでピンホールピッチは12μmのものを用いる。この場合、対物レンズ22として倍率100倍、NA1.4のものを用いる。この対物レンズ22のエアリディスク半径は波長を488nmとすると0.21μm程度となる。
一方、ピンホールアレイ75のピッチ12μmは1/100に縮小投影されるため、0.12μmとなる。また、本実施例ではカメラ78の画素サイズは例えば4μmのものを用いる。従って、ピンホールアレイ75を通過した各々の光は、焦点面において焦点の領域の一部が重なるように投影される。
また、1回目の画像撮影時には、隣接する焦点の光は位相がπだけずれているので、互いに打ち消し合い、照明光の強度分布は図21の実線で示すようになる。この照明光の強度の頂点となる場所にそれぞれ蛍光物体を置いて撮影した場合、蛍光は撮影光学系の点像分布の影響によって広がりをみせるが、カメラ78の受光面上で図22に示すような分布を示す。ここで蛍光の頂点のピッチはピンホールのピッチと同じ12μmになる。カメラの画素サイズは4μmで蛍光の頂点のピッチ12μmの1/2よりも小さく、これらのピッチを計測するのに十分なサンプリングとなっている。
ここで、蛍光のピッチ0.12μmはエアリディスク半径の0.21μmよりも小さいので、従来の顕微鏡よりもXY方向に分解能良く観察できることを意味している。この状態で2回目の撮影を行って差分を取得することにより、XY方向に分解能が優れた共焦点画像を取得できる。
また、ピンホールアレイ75c全体を図23に示すように光軸に垂直な平面上でピンホールのピッチの1/2ずつ移動させた状態でA→B→C→D4枚の共焦点画像を取得し、ピッチ間の間の情報を取得して補完を行うことにより、さらに高分解能な画像を取得できる。
1 顕微鏡装置
2 走査光学系
3 顕微鏡光学系
4 レーザ光源
7 マイクロレンズディスク
7M マイクロレンズ
8 ピンホールディスク
8P ピンホール
9 連結ドラム
10 モータ
16 カメラ
17 コントローラ
20 反射ミラー
21 空間光変調素子
22 対物レンズ
24 ディッシュ
31 コントローラ制御部
32 光源制御部
33 モータ制御部
34 空間光変調素子制御部
36 画像生成部
62 空間光変調素子
L レーザ光
R 戻り光
S 試料

Claims (8)

  1. 試料に照射する可干渉性を有する照明光を発振する光源と、前記試料に照射された照明光による蛍光を戻り光として検出する検出部と、少なくとも前記照明光の光路に配置され、前記照明光の位相分布を制御する位相分布制御手段と、前記位相分布を変化させるように前記位相分布制御手段を制御するコントローラと、前記位相分布を変化させる前と変化させた後との前記戻り光の差分を演算して、前記試料の画像生成を行う画像生成部とを備えた顕微鏡装置において、
    前記コントローラは、前記光源から照射した前記照明光の全てに対して位相が等しくなるように前記位相分布制御手段を制御する第1の制御を行い、前記光源から照射した前記照明光の焦点に干渉を生じさせる位相分布に前記位相分布制御手段を制御する第2の制御を行い、
    前記画像生成部は、前記第1の制御を行ったときの前記戻り光と前記第2の制御を行ったときの戻り光との差分を演算することにより前記画像生成を行い、
    前記照明光を前記試料で焦点を結ばせる対物レンズの瞳位置もしくは瞳と等価な位置に前記位相分布制御手段を配置した
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記コントローラは、前記照明光に対して焦点において光が打ち消しあう干渉をするように前記位相分布制御手段を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の顕微鏡装置。
  3. 前記位相分布制御手段は、前記照明光に対して、前記試料までの光路の媒質の屈折率と前記試料の媒質の屈折率との屈折率差により生じる球面収差を補正する位相を与えること を特徴とする請求項1記載の顕微鏡装置。
  4. 前記焦点を光軸に垂直な平面上で走査させることによって画像生成を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記焦点を光軸に垂直な平面上に多数投影することによって画像生成を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の顕微鏡装置。
  6. 可干渉光をピンホールアレイを通過させることにより、複数の発散光を発生させると共に前記ピンホールアレイを投影することにより前記多数の焦点を光軸に垂直な平面上に投影することを特徴とする請求項5記載の顕微鏡装置。
  7. 前記ピンホールアレイの各ピンホールはレンズ効果を有する光学素子と組み合わされていることを特徴とする請求項6記載の顕微鏡装置。
  8. 前記ピンホールアレイのとなりあうピンホールの通過する光の位相を変化させる位相変化手段を前記ピンホールアレイに設けたことを特徴とする請求項7記載の顕微鏡装置。
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