JP5511875B2 - 固体酸化物形燃料電池及びその製造方法 - Google Patents
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Description
この燃料電池の電極については、構造支持部を担う電極は、構造を維持するために厚肉とする必要がある。また、高い発電効率を有する燃料電池とするためには、電極に供給するガスを出来る限り少量にして、そのガスを燃料電池内部で出来る限り効率良く利用できる構造が必要となる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、容易に製造できるとともに、良好な電気的特性及びガス拡散性を有し、優れた発電特性を有するチューブ型の固体酸化物形燃料電池及びその製造方法を提供することである。
このことは、後述する表1の電気伝導率とガス透過率と発電出力との関係から明らかである。
なお、本発明の「チューブ状」は、軸方向に貫通孔を有する筒形状であり、真円筒状のほか、扁平円筒状や柱型筒状も含む。
この様に、粒子径2μm以上の粒子を8体積%以上存在させることにより、電極のガス拡散性が飛躍的に向上し、良好な発電性能を得やすくなる。なお、ここで、粒子の割合を60体積%以下としたのは、粒子径2μm以上の粒子の表面積は小さく、その割合が大きくなると電極表面積の低下により性能低下を招くからである。
なお、ここで、粒子径とは、各粒子の最大径を示している(以下同様)。
また、以下では、粒子径2μm以上の粒子を粗粒子と称し、粒子径1μm以下の粒子を微粒子と称する。この粗粒子を構成する材料としては、使用において構造変化を伴わない材料が好ましい。
この様に、第1電極層を、均一な1層構造とすることにより、製造工程を簡易化でき、製造コストを低減できる。また、形状精度を高めることができる。
(4)本発明は、第4態様として、前記第1電極層が燃料極であることを特徴とする。
第1電極層の気孔率を30体積%以上としたのは、気孔率が30体積%を下回る場合には、ガスの拡散性が低下し固体電解質体近傍の反応場まで効率よくガスが供給されなくなり発電性能が低下するからである。
(6)本発明は、第6態様として、前記第1電極層に供給されるガスの流路から、前記固体電解質体までの最短距離が、500μm以下であることを特徴とする。
(7)本発明は、第7態様では、前記第1電極層を構成する粒子径2μm以上の粒子のうち、ジルコニア系粒子が最も高い含有量であることを特徴とする。
(8)本発明は、第8態様では、前記第1電極層を構成する材料粒子のうち、30体積%以上が粒子径1μm以下の粒子で構成されていることを特徴とする。
(9)本発明は、第9態様では、前記第1電極層を構成する材料粒子のうち、50〜90体積%が粒子径1μm以下の粒子(例えば後述する表2の実測のNi微粒子割合+実測のYSZ微粒子割合、又は、実測のNi微粒子割合+実測のScSZ微粒子割合)で構成されていることを特徴とする。
(11)本発明は、第11態様では、前記第1電極層を構成する材料粒子のうち、20〜50体積%が粒子径1μm以下のジルコニア系粒子(例えば表2の実測のYSZ微粒子割合)で構成されていることを特徴とする。
(12)本発明は、第12態様では、前記ジルコニア系粒子は、スカンジウム安定化ジルコニア又はイットリウム安定化ジルコニアを主成分とすることを特徴とする。
(14)本発明は、第14態様では、前記固体電解質体の外表面から前記第1電極層の内表面までのヘリウムガスの透過量(例えば表3のヘリウムガス透過量)が、1cm2当たり、5.0×10-5Pa・m3/sec以下であることを特徴とする。
(17)本発明は、第17態様として、前記第1電極層の原料として、1μm以下の平均粒子径を有する原料を、焼成段階で消失する成分(例えば造孔材)を除く部分の体積比換算で30体積%以上の比率で混合して製造することを特徴とする。
(18)本発明は、第18態様として、造孔材を第1電極層の原料の体積に対し、20〜40外体積%添加して製造することを特徴とする。
(19)本発明は、第19態様として、前記造孔材は、球形状の造孔材又は該球形状の粒子を組み合わせた造孔材であり、かつ、該造孔材の粒子径は1〜10μmであることを特徴とする。
この酸化ニッケル(NiO)を使用すると、焼成時には焼結を低く抑えることができ、発電時には還元されてニッケルとなり、優れた触媒活性を有するからである。
第1電極層と固体電解質体との同時焼成温度を1350℃以下としたのは、焼成温度が低いほど第1電極層の表面積の大きな組織を得やすいが、固体電解質体の緻密度を得ながら良好な燃料電池性能を得るためには、1350℃以下の焼成温度が好ましいからである。
<以下、本発明の各構成について説明する>
・前記第1電極層(例えば内側電極)及び第2電極層(外側電極)は、それぞれ、例えば燃料ガスと接触する燃料極、酸素源となる空気などの支燃性ガスと接触する空気極として使用できる。
また、セラミックスとしては、ジルコニア、YSZ(イットリウム安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジウム安定化ジルコニア)、SDC(サマリウムをドープしたセリア)、GDC(ガドリニウムをドープしたセリア)、アルミナ、シリカ、チタニアなどが挙げられる。特に、YSZ、ScSZ、SDC、GDCが望ましい。
空気極の材料としては、例えば固体酸化物形燃料電池の使用条件等により適宜選択することができる。この材料としては、例えば金属、金属の酸化物、金属の複合酸化物等を用いることができる。金属としては、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru、Rh等の金属又は2種以上の金属を含有する合金が挙げられる。
[実施形態]
a)まず、本実施形態の固体酸化物形燃料電池の構成について、図1及び図2に基づいて説明する。
前記燃料極5は、主として、ニッケル及びイットリウム安定化型ジルコニア(YSZ)からなるとともに、均質な構造を有する1層構造であり、その厚みは500μm以下である。
また、前記粒子径1μm以下の粒子のうち少なくとも一部は、主成分がニッケルである。なお、ニッケル以外に、銅、鉄、銀、白金、ルテニウム、ロジウム、コバルトのうち少なくとも1種からなる金属又は合金粒子を採用することもできる。
また、固体電解質層7の外表面から燃料極5の内表面までのヘリウムガスの透過量が、1cm2当たり、5.0×10-5Pa・m3/sec以下である。
前記反応防止層9は、厚みが例えば3μmの薄膜であり、主として、例えばガドリニウム固溶型セリア(GDC)からなる。
そして、上述した構成の固体酸化物形燃料電池1においては、図2に示す様に、所定の温度条件(例えば650℃)で、燃料極5の貫通孔3に水素を供給するとともに、空気極11の外側に空気を供給することによって、燃料極5と空気極11との間から出力(電力)を取り出すことができる。
図4(a)に示す様に、まず、燃料極5を作製するために、酸化ニッケル(NiO)及びイットリウム安定化型ジルコニア(YSZ)の混合粉末に、セルロース系バインダーと、造孔材として(粒子径1〜10μmの範囲内の)例えば5μm径の球状のポリメタクリル酸メチル(PMMA)ビーズ粉末を加え、十分に混合した後、水を添加して粘土状になるまで混合した。
なお、酸化ニッケル及びYSZの混合比率は、例えば50体積%:50体積%である。また、混合粉末は、主には平均粒子径2μm以上の粗粒子と平均粒子径1μm以下の微粒子からなり、その粗粒子はジルコニア(YSZ)から構成され、微粒子は酸化ニッケル及びジルコニア(YSZ)から構成されている。
次に、その粘土を、押出成形機に投入して、外径2.5mmの円筒状(チューブ)の燃料極用成形体21を作製した。なお、燃料極用成形体21は所定の長さに切断した。
次に、図4(c)に示す様に、固体電解質層7と空気極11の反応を防止する目的の反応防止層9を形成するために、ガドリニウム固溶型セリア(GDC) 粉末と、ポリビニ
ルブチラールと、アミン系分散剤と、可塑剤を、メチルエチルケトン及びエタノールを溶媒として混合し、コーティング用スラリーを作製した。
次に、図4(d)に示す様に、空気極11を形成するために、La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8O3-x(LSCF)粉末と、GDC粉末と、ポリビニルブチラールと、アミン系分散剤と、可塑剤を、メチルエチルケトン及びエタノールを溶媒として混合し、空気極用スラリーを作製した。
c)次に、本実施形態の効果について説明する。
・本実施形態では、燃料極5の気孔率が30〜60体積%であるので、ガスの拡散性が高く、固体電解質体近傍の反応場まで効率よくガスが供給され、発電性能が向上する。また、電気伝導を担う電極材料そのものの存在量が多く、十分な電気伝導率(3000S/cm以上)を得ることができる。
・本実施形態では、燃料極5を構成する材料粒子のうち、ジルコニア系粒子の占める割合が50〜60体積%である。よって、燃料極5中の金属又は合金粒子の焼結凝集が起こりにくく、また、(触媒となる金属または合金粒子の存在比率が十分であるので)高い燃料電池性能を得ることができる。
よって、固体電解質層7は、適度に緻密な組織になっているので、燃料ガス及び空気が固体電解質層7から漏れることを回避でき、燃料極5の酸化を抑制することが可能となり、高い耐久性能を実現できる。
・本実施形態では、燃料極5の原料として、2μm以上の平均粒子径を有する粉末を、(造孔材を除く部分の体積比換算で)8〜60体積%の比率で混合して製造するので、ガス拡散性が良好な燃料極5を容易に実現できる。
<実験例1>
(燃料極チューブのガス透過率測定)
図5に示す様に、本実験例で使用する試料31として、下記表1の材料(造孔材[体積%]、粗粒子[体積%]、微粒子[体積%])を用い、前記燃料極用成形体を固体電解質層のコーティングをしないまま所定の温度で焼成した後、水素中で800℃の還元処理した燃料極チューブの試料を作製した。なお、以下の実験例に記載の無い製造工程等の内容は、前記実施形態と同様である。
その結果を、下記表1に記す。
C=F/60AP・・・(1)
<実験例2>
(燃料極チューブの電気伝導率測定)
図6に示す様に、本実験例で使用する試料41として、下記表1の材料を用い、前記燃料極用成形体を固体電解質層のコーティングをしないまま所定の温度で焼成した後、水素中で800℃の還元処理した燃料極チューブの試料を作製した。
測定は、大気雰囲気にて室温中(25℃)で、直流電源51と電流計53と電圧計55を用い、試料41の両端の電流端子47,49から直流電流を印加して、そのときの電圧端子43、45間の電圧を記録することで、電流I(A)、 電圧E(V)、試料断面積A(cm2)、電圧端子間距離L(cm)から、電気伝導率κ(S/cm)を以下の式(2)で求めた。その結果を下記表1に記す。
なお、ここでは、実際に発電を行う運転温度と異なる室温(25℃)における評価結果を用いているが、運転温度となった場合に、電気伝導率の数値は変化するものの、各試料41間の優劣の関係については、変化しないため、効率的に測定できる室温にて評価を行った。
(燃料極チューブの気孔率測定)
図示しないが、本実験例で使用する試料として、下記表1の材料を用い、前記燃料極用成形体を固体電解質層のコーティングをしないまま所定の温度で焼成した後、水素中で800℃の還元処理した燃料極チューブの試料を作製した。
<実験例4>
(燃料極厚さ、燃料極組織の確認)
図示しないが、本実験例で使用する試料として、下記表1の材料を用い、前記燃料極用成形体を固体電解質層のコーティングをしないまま所定の温度で焼成した後、水素中で800℃の還元処理した燃料極チューブの試料を作製した。
燃料極厚さは、燃料極の厚み全体が確認できる視野にて、距離を測定し算出した。
また、(粒子径が2μm以上の)粗粒子、(粒子径が1μm以下の)微粒子の存在比率を求めた。この存在比率は、粒子の大きさが確認できる倍率にて、10枚の画像を取得し、その画像中に存在する粒子の全面積に対し、該当する粒子径の範囲内の粒子が占める面積の割合を、10枚の画像について調査して、その平均値をその試料の面積比率Sとして、更にそれを体積比率Vに換算するため、式(3)にて計算した後、表1に体積比率として記載した。
<実験例5>
(発電評価)
図7に示す様に、本実験例で使用する試料61として、上述したチューブ型の固体酸化物形燃料電池63を用い、その固体電解質層65がコーティングされていない燃料極67が露出した部分に銀線69を巻き、銀ペーストを塗布することで、燃料極67からの集電を行う端子を形成した。
この表1から明らかな様に、本発明の範囲の試料(実施例1〜14)は、いずれも請求項1を満たしており、本発明の範囲外の試料(比較例1〜7)に対し、高い発電出力密度である0.5W/cm2以上が得られていることがわかる。
また、実施例1〜14においては、粗粒子としてジルコニア系粒子(YSZ粒子)のみを加えているので、燃料極を構成する粒子径2μm以上の粒子のうち、ジルコニア系粒子が最も高い含有量である。例えば実施例1では、粒子径2μm以上のジルコニア系粒子の含有量は、48体積%であった。
<実験例6>
(連続通電による耐久性能評価)
・図8に示す様に、前記実験例5と同様にして、上述したチューブ型の固体酸化物形燃料電池91を用いた発電用治具93を作製した。
なお、後述する他の実験に使用するために、第1銀線101と並列に(燃料極99と電気的に接続する)第3銀線105を配置するとともに、第2銀線103と並列に(空気極97と電気的に接続する)第4銀線107を配置した。
・また、本実験例では、通電開始時のセル電圧をV0、1000hr経過後のセル電圧をV1とした時に、次の式(4)で表される劣化率により耐久性能を評価した。
前記図8に示す様に、電圧の測定は、電流を流すための第3銀線105と第4銀線107とを電子負荷装置(図8中の可変抵抗)111に接続し、電圧を測定するための第1銀線101と第2銀線103とを電圧計113に接続する4端子法にて実施した。
・この表2から明らかな様に、実施例1、6、15、16、17、8、20、21は、請求項1の範囲を満たしているため、0.5W/cm2以上の良好な発電特性を有していることが確認できる。
そのため、請求項9の条件を満たせず、劣化率が大きい結果となっている。
<実験例7>
(ヘリウムガス透過量の測定)
図9に示す様に、前記実施形態と同様な燃料極と固体電解質層とを同時焼成したチューブ状の試料121を、ヘリウムリークディテクタ123(キャノンアネルバテクニクス社製)にセットした。
そして、試料121の外側面から15mmの位置より、0.3MPaの圧力にて、ヘリウムガスを直接噴射して、1cm2当たりのヘリウムガスの透過量を測定した。その結果を、下記表3に記す。
・この表3から明らかな様に、実施例17、18、19は、請求項1の条件を満たしている。
・一方、比較例10は、請求項22の温度条件を上回っているので、緻密な固体電解質層が得られることにより劣化率が低いが、ガス透過率が請求項1の条件を満たしていなので、発電出力が低いという問題がある。
(1)例えば前記実施形態では、燃料極を支持体としたが、他の構成を支持体(例えば空気極)としてもよい。
(3)更に、反応防止層を省略することも可能である。
3、35…貫通孔
5、67、99…燃料極(第1電極層)
7、65、77…固体電解質層
9…反応防止層
11、71、97…空気極(第2電極層)
Claims (22)
- 内側と外側を有するチューブ状の固体電解質体と、
前記固体電解質体の内側に配置されて構造支持体となる第1電極層と、
前記固体電解質体の外側に配置された第2電極層と、
を備えるチューブ型の固体酸化物形燃料電池において、
前記第1電極層の内表面から、前記第1電極層と前記固体電解質体の界面までのガス透過率が、1×10-4ml/cm2secPa以上であり、
且つ、前記第1電極層は、25℃において3000S/cm以上の電気伝導率を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層を構成する材料粒子のうち、8〜60体積%が粒子径2μm以上の粒子で構成されていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1又は2に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層が、均質な構造を有する1層構造からなることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層が燃料極であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層の気孔率が30〜60体積%であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層に供給されるガスの流路から、前記固体電解質体までの最短距離が、500μm以下であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項2〜6のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層を構成する粒子径2μm以上の粒子のうち、ジルコニア系粒子が最も高い含有量であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項2〜7のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層を構成する材料粒子のうち、30体積%以上が粒子径1μm以下の粒子で構成されていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項8に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層を構成する材料粒子のうち、50〜90体積%が粒子径1μm以下の粒子で構成されていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項8又は9に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層を構成する粒子径1μm以下の粒子のうち少なくとも一部は、主成分がニッケル、銅、鉄、銀、白金、ルテニウム、ロジウム、コバルトのうち少なくとも1種からなる金属又は合金粒子であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層を構成する材料粒子のうち、20〜50体積%が粒子径1μm以下のジルコニア系粒子で構成されていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項11に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記ジルコニア系粒子は、スカンジウム安定化ジルコニア又はイットリウム安定化ジルコニアを主成分とすることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記第1電極層を構成する材料粒子のうち、ジルコニア系粒子の占める割合が50〜60体積%であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1〜13のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池であって、
前記固体電解質体の外表面から前記第1電極層の内表面までのヘリウムガスの透過量が、1cm2当たり、5.0×10-5Pa・m3/sec以下であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 請求項1〜14のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
粉末を混合して粘土状にする工程と、
前記粘土状にした混合物を押出成形する工程と、
を有し、
前記第1電極層を押出成形で形成することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 請求項15に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
前記第1電極層の原料として、2μm以上の平均粒子径を有する原料を、焼成段階で消失する成分を除く部分の体積比換算で8〜60体積%の比率で混合して製造することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 請求項16に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
前記第1電極層の原料として、1μm以下の平均粒子径を有する原料を、焼成段階で消失する成分を除く部分の体積比換算で30体積%以上の比率で混合して製造することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 請求項17に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
造孔材を第1電極層の原料の体積に対し、20〜40外体積%添加して製造することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 請求項18に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
前記造孔材は、球形状の造孔材又は該球形状の粒子を組み合わせた造孔材であり、かつ、該造孔材の粒子径は1〜10μmであることを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 請求項15〜19のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
前記第1電極層の原料として、1μm以下の平均粒子径を有する原料を、焼成段階で消失する成分を除く部分の体積比換算で55〜95体積%の比率で混合して製造することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 請求項15〜20のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
前記第1電極層の原料として、1μm以下の平均粒子径を有する酸化ニッケル(NiO)を混合することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 請求項15〜21のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
前記第1電極層と前記固体電解質体とを、1350℃以下の温度で同時焼成することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。
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