JP5494245B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
当該空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在する複数の主溝と、これらの主溝により区画されて成る陸部とがトレッド部に形成されている空気入りタイヤであって、正規リムにリム組みされて正規内圧(100[%])の115[%]以上130[%]以下の内圧を負荷されたときに、タイヤ子午線方向の断面視にて、トレッド部のショルダー領域の踏面全体がセンター領域のプロファイルラインよりもタイヤ半径方向外側に突出する。
当該重荷重用空気入りタイヤは、
重荷重用空気入りタイヤが正規リムに装着され、正規空気圧および正規荷重の条件が付与されて路面に接地したときの接地形状に関して、
前記センター周方向溝に接する第1陸部の前記センターライン側端部の接地長をLとし、前記第1陸部のうち、前記センター周方向溝の外側に位置する外側周方向溝に接するショルダー側端部の接地長をL1とし、前記第1陸部と隣り合う第2陸部のうち、前記外側周方向溝に接するセンター側端部の接地長をL2とし、前記第2陸部のショルダー側端部の接地長をL3としたとき、
前記接地長Lおよび前記接地長L1は、1.02≦L1/L≦1.05を満足し、
前記接地長L1、前記接地長L2、および前記接地長L3は、L1≦L2≦L3であり、かつ、L1<L3を満足する。
図1は、本発明の重荷重用空気入りタイヤの一実施形態の重荷重用空気入りタイヤ(以降、タイヤという)10のセンターラインCLを中心として右半分のタイヤプロファイルを示したプロファイル断面図である。
タイヤ10の「重荷重用」とは、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のC章に定められるタイヤをいう。
タイヤ10は、4枚のスチールベルト部材12が積層されているが、4枚のスチールベルト部材12に限定されない。例えば、3枚のスチールベルト部材が用いられてもよい。
これらの部材は公知の材料の部材が用いられる。
サイドゴム部材20は、タイヤ幅方向外側において、トレッドゴム部材18と接し、タイヤ径方向内側の所定の位置まで設けられている。
サイドゴム部材20のタイヤ径方向内側には、ビード部が設けられている。このビード部は、重荷重用空気入りタイヤのタイヤ赤道面の対称位置の2箇所に設けられており、リムのリムベース33に嵌合する部位である。
ビードコア16は、スチールワイヤであるビードワイヤを複数束ねてリング状に巻くことにより形成されている。
ビードフィラーゴム部材22は、ビードコア16のタイヤ径方向外側に設けられている。
インナーライナゴム部材24は、タイヤ10のビードトウ部近傍まで延びている。
接地形状は、タイヤ10の新品時の形状であり未走行状態(走行距離5000km以下)のものである。図2に示すように、接地形状は、センターラインCLからショルダー側(タイヤ幅方向外側)に向かうに従って、接地長がわずかに増大する。
具体的には、センターラインCLの位置にある周方向溝40に接する陸部46のセンターライン側端部Aの接地長をLとし、陸部46のうち、周方向溝40の外側に位置する周方向溝42に接するショルダー側端部B1の接地長をL1とし、陸部46と隣り合う陸部48のうち、周方向溝42に接するセンター側端部B2の接地長をL2とし、陸部48のショルダー側端部B3の接地長をL3と定める。このとき、接地長L,L1,L2,L3は、1.02≦L1/L≦1.05を満足し、L1≦L2≦L3であり、かつ、L1<L3を満足する。
一般に、トレッドセンターラインCLに周方向溝を有するタイヤにおいてセンターラインCL近傍の接地長が最も長くなり易い。さらに、タイヤの走行によるトレッド部の外径成長では、センターラインCL近傍のトレッド中央部における外径成長がショルダー領域の外径成長に比べて大きい。このため、タイヤの走行時の接地形状は、センターラインCL近傍のトレッド中央部の接地長が長くなり、センター摩耗が発生しやすい。
したがって、走行に伴う外径成長によって変化した接地形状が、センター摩耗を生じ難いようにするために、未走行時のタイヤの接地形状を上記条件を満足するように定める。
こうして、図3に示すように、トレッド部の外径成長後の接地形状は、センターラインCLにおける接地長を最大接地長とし、ショルダー側接地端に向かってなだらかに接地長が短くなる形状に変化する。
したがって、外径成長後のタイヤ10のセンター摩耗は生じ難く、トレッド部の摩耗が均一化されてタイヤの使用寿命を向上することができる。
図4(a)は、外径成長前の接地形状を、図4(b)は外径成長後の接地形状を示している。外径成長により、トレッド中央部では接地長が7%伸び、ショルダー領域では接地長が4%短くなっている。ショルダー領域では、外径成長せずに外径が収縮したのではなく、ショルダー領域でも外径成長している。しかし、その外径成長に比べて、トレッド中央部の外径成長が極めて大きいため、接地形状では、ショルダー領域の接地長が相対的に短くなった、と考えられる。
実際、図4(b)に示すようなトレッド中央部が長い接地形状では、センター摩耗が発生する。
また、陸部46および陸部48の接地形状における周方向接地端の外郭形状は、外径成長による接地形状の変化を考慮して、タイヤ幅方向に直線状に延びる直線形状、あるいは、周方向接地端外側に向かって凸を成した凸形状であることが好ましい。
タイヤ10は、トレッド部に周方向溝を5本備えたパターンであるが、変形例では、トレッド部に周方向溝を3本備えたパターンである。
図5には、変形例のタイヤの接地形状の模式図が示されている。図5では、接地形状の特徴を強調して示している。
図5においても、センターラインCLの位置にある周方向溝40に接する陸部46のセンターライン側端部Aの接地長をLとし、陸部46のうち、周方向溝40の外側に位置する周方向溝42に接するショルダー側端部B1の接地長をL1とし、陸部46と隣り合う陸部48のうち、周方向溝42に接するセンター側端部B2の接地長をL2とし、陸部48のショルダー側端部B3の接地長をL3と定める。このとき、接地長L,L1,L2,L3は、1.02≦L1/L≦1.05を満足し、L1≦L2≦L3であり、かつ、L1<L3を満足する。したがって、変形例は、タイヤ10と同様に、よりセンター摩耗を抑制することができる。この場合、陸部48のショルダー側端部B3が、ショルダー側接地端部に対応する。
さらに、陸部48の幅の15〜50%を占める、ショルダー側接地端の側にある領域における外郭形状Yがタイヤ幅方向に延びることが好ましい。また、接地長Lおよび接地長L3は、1.06≦L3/L≦1.10を満足することが、よりセンター摩耗を抑制し、かつ、スチールベルト部材の耐久性を確保する点で好ましい。L3/Lが1.10を越えるとスチールベルト部材の耐久性が大きく低下する。
本実施形態の重荷重用空気入りタイヤの効果を調べるために、タイヤを作製してその効果を調べた。作製したタイヤのサイズは11R22.5である。タイヤは、トレッドゴム部材18の厚さの分布を変えることにより、接地形状を種々調整した。作製したタイヤのトレッド部は、5本の周方向溝を備える。
タイヤの効果を調べるために、主にセンター摩耗性とベルトエッジセパレーションの評価を行った。
一方、ベルトエッジセパレーションの評価のために、室内ドラム試験を行った。室内ドラム試験では、正規リムに組み、正規空気圧、正規荷重、スリップ角度2度の条件の下、タイヤを転動させてスチールベルト部材12の端が剥離するベルトエッジセパレーションが生じるまでの走行距離を調べた。走行距離の数値は、従来例の走行距離の値を100として指数化された。各実施例等の指数は、指数が高いほど、ベルトエッジセパレーションが生じ難いことを示す。
タイヤを6種類作製した。
実施例1〜3の外径成長前の接地形状は、いずれも、1.02≦L1/L≦1.05、L1≦L2≦L3、かつ、L1<L3を満足する。従来例および比較例1,2は、1.02≦L1/L≦1.05、L1≦L2≦L3、かつ、L1<L3を満足しない。
下記表1には、各タイヤの接地形状のL1〜L3の、接地長Lに対する比率が記載されている。
上記実施例1に対して、下記表2に示す比較例3〜5のタイヤを作製して評価した。
比較例3の外径成長前のタイヤの接地長L2は接地長L1より短い形態であり、比較例4の外径成長前のタイヤの接地長L3は接地長L2より短い形態であり、比較例5の外径成長前のタイヤの接地長L1,L2,L3は同じ長さを持つ形態である。下記表2には、実施例1を対比のために併記している。
上記実施例1に対して、下記表3に示す実施例4〜7のタイヤを評価した。
実施例4,5の外径成長前の接地形状における幅SR2に対する幅SR1の比は、15〜50%であるが、実施例6,7の外径成長前の接地形状における幅SR2に対する幅SR1の比は15%未満あるいは50%より大きい。下記表3には、実施例1を対比のために併記している。下記表3では、ショルダー端の段差摩耗の評価結果を示している。
12 スチールベルト部材
14 カーカス部材
16 ビードコア
18 トレッドゴム部材
20 サイドゴム部材
22 ビードフィラーゴム部材
24 インナーライナゴム部材
26 リムクッションゴム部材
28 ビード補強材
29 ベルトエッジ補強材
32 ベルトエッジゴム部材
33 リムベース
34 リムフランジ
Claims (5)
- トレッド部のセンターライン上にタイヤ周方向に延びるセンター周方向溝を含む、少なくとも3本以上の周方向溝を有する重荷重用空気入りタイヤであって、
重荷重用空気入りタイヤが正規リムに装着され、正規空気圧および正規荷重の条件が付与されて路面に接地したときの接地形状に関して、
前記センター周方向溝に接する第1陸部の前記センターライン側端部の接地長をLとし、前記第1陸部のうち、前記センター周方向溝の外側に位置する外側周方向溝に接するショルダー側端部の接地長をL1とし、前記第1陸部と隣り合う第2陸部のうち、前記外側周方向溝に接するセンター側端部の接地長をL2とし、前記第2陸部のショルダー側端部の接地長をL3としたとき、
前記接地長Lおよび前記接地長L1は、1.02≦L1/L≦1.05を満足し、
前記接地長L1、前記接地長L2、および前記接地長L3は、L1≦L2≦L3であり、かつ、L1<L3を満足する、ことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。 - さらに、前記トレッド部は、ショルダー側接地端を備える第3陸部を備え、
前記接地形状における前記第3陸部の幅の15〜50%を占めるショルダー側接地端の側にある領域において、周方向接地端の外郭形状はタイヤ幅方向に延びる形状である、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 前記第1陸部および前記第2陸部の前記接地形状における周方向接地端の外郭形状は、タイヤ幅方向に直線状に延びる直線形状、あるいは、周方向接地端外側に向かって凸を成した凸形状である、請求項1または2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
- 前記第2陸部の前記ショルダー側端部は、ショルダー側接地端である、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
- 前記接地長Lおよび前記接地長L3は、1.06≦L3/L≦1.10を満足する、請求項4に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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