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JP5485721B2 - 粘着剤組成物及びこれを用いた粘着シート - Google Patents

粘着剤組成物及びこれを用いた粘着シート Download PDF

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JP5485721B2 JP2010009535A JP2010009535A JP5485721B2 JP 5485721 B2 JP5485721 B2 JP 5485721B2 JP 2010009535 A JP2010009535 A JP 2010009535A JP 2010009535 A JP2010009535 A JP 2010009535A JP 5485721 B2 JP5485721 B2 JP 5485721B2
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Description

本発明は、例えば、はんだ工程用マスク材料、チップ、各種コンデンサ、電池、プリント回路基板などの製造時の搬送、バックアップ、めっきマスク、各種車両などの焼付け塗装時のマスクなど耐熱性が要求される工程で使用可能な粘着剤組成物及びこれを用いた粘着シートであって、特にプリント基板上に電子部品を実装する際に用いるはんだの温度プロファイルにおいても発泡を抑制でき、優れた粘着力及び凝集力を有する粘着剤組成物及び粘着シートに関する。
従来から、フレキシブルプリント回路基板のチップやコンデンサなどの電子部品を実装する面や電源などのコネクター部の回路部とは反対側の面には接着剤を介して補強板(スティフナー)を積層することにより、精度の高い実装の実現やコネクター部の折れ曲がりなどを防止している。この補強板を積層する際に用いる接着剤は電子部品の実装がはんだを用いる場合、例えば、鉛フリーはんだの場合、はんだの溶融温度が220℃程度、はんだリフロー工程では約260℃の温度環境下に置かれるため、一般的には耐熱性の高いエポキシ樹脂系の接着剤やポリイミド系、シリコーン系の接着剤が用いられている。
これらの接着剤は通常、液状であるため、スクリーン印刷やスピンコートなど貼り付ける前に塗布作業を行わなければならず、作業性、液管理などが煩雑でかつ均一な厚さや表面を有する層を形成するのが難しいという欠点があった。
他方、前記接着剤の取り扱い性を改善するために、シート状の接着剤、例えば、エポキシ樹脂を主成分とし、Bステージ化した接着シート、ホットメルトタイプの接着剤やウレタン系樹脂やポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの接着剤が知られているが、これらのものは、一般的に常温で被着体との密着性が低いため、被着体が接着されるまで治具などで固定しなければならず、作業性が低く、しかも治具や加熱装置などを用意する必要があり、エネルギー消費量低減性、コスト面で必ずしも満足し得るものではなかった。
このような接着剤や接着シートの欠点を改善するために、例えば、通常、ゴム系エラストマーやアクリル樹脂などをメインポリマーとして、これに粘着性付与樹脂や架橋剤などを配合し、テープ化、シート化したものや、これらに耐熱性を付与するため、ゴム系エラストマーを用いた場合、天然ゴムや合成ゴムからなるゴム系エラストマーに、熱反応性フェノール樹脂などを添加し、架橋密度をコントロールして耐熱性を付与した樹脂加硫タイプからなる粘着シートが提案されている。
しかしながら、これらの粘着テープは、乾燥及び架橋させるために、均一な温度環境(通常150〜180℃)を維持しなければならず、この温度維持に関係して品質のバラツキ、基材や粘着剤自体のゴム成分が劣化したり、またラインを非常に低速で動かさなければいけないため、生産性が低下するなどの欠点がある。
また、アクリル樹脂系の粘着剤を用いる場合は、粘着剤中のポリマーの高分子量化を目的とする場合、光重合型粘着剤が使用されているため、光重合時に未反応モノマーが残存し、その残存したモノマーが使用時の臭気の原因となったり、粘着剤中で可塑剤として働き、高温での著しい凝集力低下をもたらすという欠点を伴う。
さらに耐熱性向上のために凝集力を向上させる目的で溶剤型粘着剤においては粘着剤を構成するポリマーを高分子量化した粘着シートが提案されているが、主鎖を高分子量化した溶剤型粘着剤の場合、特定温度以上の耐熱性が要求される分野、例えば、プリント回路基板上に電子部品を鉛フリーはんだで固定する際の温度プロファイルに対する耐性については未だ満足できるものではなかった。
これらの問題に対し、粘着剤組成物や粘着シートとして、例えば200℃におけるせん断弾性率が0.3×106〜3.0×106dyn/cm2である重量平均分子量100万以上のアクリル系重合体(A)を含む粘着剤組成物(特許文献1参照)が提案されているが、このものは200℃でのせん断弾性率が0.3×105〜3.0×105Paと低弾性率であるため、吸湿性の高い銅張り積層板(以下、CCLともいう)のポリイミド面やポリイミドフィルムを被着体とした場合には、はんだリフロー工程時などの高温下において粘着剤が軟化し、その結果、粘着剤が発泡したり、被着体からの浮きや剥がれが発生するという欠点がある。
また、粘着剤層が、アクリル系ポリマーを主成分とし、かつ連鎖移動性物質を含有する粘着剤組成物により形成され、初期のゲル分率が40〜70重量%であって、特定の加熱処理条件で行うはんだリフロー工程を経た後におけるゲル分率(重量%)と、初期のゲル分率(重量%)との差を10以下とした粘着シート(特許文献2参照)が提案されているが、このものは、反発力のかかる部分への貼り付け性を考慮しているとはいえ、使用する粘着剤組成物は低分子量成分を多く含むため、高温下において粘着剤が軟化流動しやすく、かつ低弾性率となり、その結果被着体として吸湿性の高いCCLのポリイミド面やポリイミドフィルムを使用すると、はんだリフロー工程時などの高温下において粘着剤が発泡したり、被着体からの浮きや剥がれが生じる上に、高温下で使用する場合、粘着剤組成物に含有する低分子量成分に由来の匂いが作業環境に悪影響を与えるおそれがある。
その他、ポリイミド系ポリマーからなる単層フィルムないしシートにスパッタエッチング処理による良密着処理を施したポリイミド系基材の片面又は両面に、少なくともアクリル系単量体とイミド基含有単量体を成分とし、20℃の酢酸エチルに対する可溶解分率が50%未満のアクリル系共重合体をベースポリマーとする粘着層を設けたイミド系粘着部材(特許文献3参照)が提案されているが、このものは、アクリル系単量体とイミド基含有単量体を成分とするアクリル系粘着層であるため、被着体として吸湿性の高いCCLのポリイミド面やポリイミドフィルムを用いる場合、高温下、例えば、はんだリフロー工程で粘着剤が軟化し、粘着剤が発泡したり、剥離力が低下することにより被着体からの浮きや剥がれが発生するという欠点がある。
さらに、耐熱性粘着剤組成物として、主成分モノマーとしてのアルキル基部分の炭素数が3〜12のアルキル(メタ)アクリレート97.5〜99質量%と官能基含有アクリル系モノマー2.5〜1質量%とを含み、質量平均分子量が60万以上、酸価が20mgKOH/g以下のアクリル系高分子量共重合体85〜15質量%と、主成分モノマーとしてのアルキル基部分の炭素数が3〜12のアルキル(メタ)アクリレート90〜98質量%と官能基含有アクリル系モノマー10〜2質量%とを含み、質量平均分子量が50万以下、酸価が25mgKOH/g以上のアクリル系低分子量共重合体15〜85質量%を主成分とする共重合体組成物100質量部と、架橋剤1〜15質量部とを含み、当該アクリル系高分子量共重合体の主成分モノマーのアルキル基部分の炭素数と当該アクリル系低分子量共重合体の主成分モノマーのアルキル基部分の炭素数との差が2以下である耐熱性粘着剤組成物(特許文献4参照)が提案されている。しかし、このものは、特にアクリル酸2−エチルへキシルをその構成成分とする粘着剤を用いていることから、高温下、特に200℃を越える環境で使用すると粘着剤に発泡が発生し、実用上問題がある。
特開2004-196867号公報(特許請求の範囲その他) 特開2007-302868号公報(特許請求の範囲その他) 特開平10-296901号公報(特許請求の範囲その他) 特開2008-38103号公報(特許請求の範囲その他)
本発明は、上記した従来の接着剤又は粘着シートが有する欠点を克服し、高い耐熱性、特にはんだの温度プロファイルで使用した場合、各温度域で粘着剤が発泡したり、被着体との間に浮きや剥がれなどの発生がないという耐熱性と被着体への容易な貼り付け性とを共に満足する粘着剤組成物及びそれを用いた粘着シートを提供するためになされたものである。
本発明者らは、特定の組成を持つアクリル系粘着剤について、特定の温度域での弾性率と被着体との粘着力とを特定の範囲に調整した粘着剤組成物を用いることにより、耐熱性及び被着体との密着性を同時に満足することができることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、以下の粘着剤組成物及びこれを利用した粘着シートを提供するものである。
[1](A)質量平均分子量が30万以上、酸価が1mgKOH/g以上、5mgKOH/g未満のアクリル系粘着性化合物、(B)質量平均分子量が3000以上、組み合わされる(A)成分の質量平均分子量+20万以下、酸価が30mgKOH/g以上、200mgKOH/g以下のアクリル系粘着性化合物及び(C)エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤及びアミノ系架橋剤からなる群から選択される少なくとも1種の架橋剤からなり、該(A)成分と該(B)成分の配合比が55:45〜95:5の範囲であり、23〜260℃の温度域全体にわたり弾性率0.1〜3MPa及び粘着力0.1N/25mm以上を示し、かつ23℃における弾性率(X)と260℃における弾性率(Y)との比(X)/(Y)が0.5〜10の範囲内にあることを特徴とする粘着剤組成物。
[2]前記(A)成分が炭素数1〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、前記(C)成分に対する反応性官能基をもつ単量体との共重合体であり、(B)成分が炭素数1〜9のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、前記(C)成分に対する反応性官能基をもつ単量体との共重合体であり、かつ(A)成分と(B)成分のいずれもが−70℃〜50℃の範囲のガラス転移温度を有する[1]に記載の粘着剤組成物。
[3]前記(A)成分と前記(B)成分の粘着性化合物中の反応性官能基の合計量に対し前記(C)成分中の官能基の割合が当量比で0.5〜6倍量であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の粘着剤組成物。
[4]前記(C)成分が少なくとも1個のジグリシジルアミノ基を有する炭素六員環化合物であることを特徴とする[1]〜[3]いずれかに記載の粘着剤組成物。
[5]少なくとも1個のジグリシジルアミノ基を有する炭素六員環化合物が、特定の化学構造式で示される化合物である[4]に記載の粘着剤組成物。
[6][1]に記載の粘着剤組成物からなる厚さ1〜200μmの粘着層を基材の片面又は両面に設けたことを特徴とする粘着シート。
なお、本発明における弾性率及び粘着力は、次のようにして測定したものである。
すなわち、弾性率は、シリコーンシート上に塗工、乾燥し、厚さ50μm粘着剤層を形成後に剥離し、厚さ200μmとなるまで粘着剤層を積層させたのち、この粘着剤層を幅3.0mm、長さ15.0mmに加工し試料シートを作製し、この試料シートの長手方向の一方の端部を固定式チャックにより、他方の端部を可動式のチャックによりそれぞれ担持し、TMA4000S(MAC サイエンス社製)を用いてTMA引張モード法により、各設定温度条件下(測定温度範囲:−100ないし300℃)、−0.2gないし−0.5gの荷重(周期5秒)を負荷し、昇温スピード5℃/分で空気雰囲気中で測定した。
また、粘着力は、JIS Z0237に準拠し、製造後、加熱処理や紫外線照射処理を施していない、実施例及び比較例の粘着シートを、23℃、65%RHの環境下で、幅25mm、長さ250mmに切断した試験片の両面に、厚さ25μmのポリイミドフィルムを押圧力2kg、速度300mm/分の条件でゴムローラを一往復させることにより圧着して試験片とし、この試験片を23℃、65%RHの条件下で20分間放置した後、この試験片を、23℃、100℃、150℃及び200℃の温度条件下、引張試験機により、引張速度300mm/分で、180°方向に試験片からポリイミドフィルムを引き剥がした際の180度剥離力を測定し、この剥離力をこの試験片の剥離力とし、単位N/25mmで示した。
本発明によれば、高温環境下、特にはんだの温度プロファイルで使用しても凝集力不足や粘着力の低下による発泡や剥がれなどのない粘着剤組成物を得ることができる。また、この粘着剤組成物をシート状またはテープ状にした粘着シートは高温環境下で使用可能なものである。また、この粘着シートを用いることで、従来、スピンコートやスクリーン印刷にて被着体に液状のエポキシ系接着剤やポリイミド系接着剤を塗布することにより接着層を形成するよりも、容易にかつ平滑性や塗膜厚さが均一な接着剤層を形成でき、生産性、接着剤の取扱性、作業性を向上させることも可能となる。また、エポキシ樹脂やホットメルト型接着剤をシート状に形成した接着シートを用いた場合よりも、常温時での被着体との密着性に優れるため省エネルギー性や治具などの加工具の購入、使用によるコストアップや作業効率の低下がないため、生産効率などの面で有利である。
はんだの温度プロファイル適用性を評価する際の温度プロファイルを示すグラフである。
[A成分]
本発明において用いる(A)成分は、質量平均分子量が30万以上、酸価が1mgKOH/g以上、5mgKOH/g未満であるアクリル系粘着性化合物である。
この(A)成分の質量平均分子量が30万未満であると、凝集力不足となり、これを用いて形成される粘着剤層が高温雰囲気下において発泡するので、このものの質量平均分子量は30万以上、好ましくは40万以上、より好ましくは60万〜200万の範囲であることが必要である。質量平均分子量を40万以上とすると凝集力を十分確保でき、耐熱性に優れる。一方、質量平均分子量が200万を超えた場合には粘着シートに加工する際の作業性が低下するからである。
また、(A)成分は、酸価が1mgKOH/g以上、5mgKOH/g未満、好ましくは1〜4mgKOH/gであることが必要である。このものの酸価が1mgKOH/gよりも低いと耐熱性が低下し、5mgKOH/g以上となると高温(150℃)雰囲気下での剥離力が低下するからである。
上記の質量平均分子量及び酸価を与えるアクリル系粘着性化合物としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとこれと共重合可能な単量体との共重合体を挙げることができる。
ここで、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとは、アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキルエステルを意味する。このような(メタ)アクリル酸アルキルエステルの中で好ましいのは、炭素数1〜4のアルキル基をもつ(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば(メタ)アクリル酸のメチルエステル、エチルエステル、n‐プロピルエステル、イソプロピルエステル、n‐ブチルエステル、イソブチルエステル、s‐ブチルエステル、t‐ブチルエステルなどであり、粘着層を形成したときに260℃という高温環境下においても発泡することがなく、かつ高温環境下及び加熱後冷却した場合でも、良好な密着性を示す点で(メタ)アクリル酸エチルエステル、ブチルエステルのような炭素数2〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましい。
次に、上記の(メタ)アルキル酸アルキルエステルと共重合可能な単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、β‐カルボキシエチルアクリレート、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、無水フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸ブチルなどのカルボキシル基を含有する単量体、或いは2‐ヒドロキシエチルアクリレート、2‐ヒドロキシエチルメタクリレート、2‐ヒドロキシプロピルアクリレート、2‐ヒドロキシプロピルメタクリレート、4‐ヒドロキシブチルアクリレート、4‐ヒドロキシブチルメタクリレート、6‐ヒドロキシヘキシルアクリレート、6‐ヒドロキシヘキシルメタクリレート、8‐ヒドロキシオクチルアクリレート、8‐ヒドロキシオクチルメタクリレート、10‐ヒドロキシデシルアクリレート、10‐ヒドロキシデシルメタクリレート、12‐ヒドロキシラウリルアクリレート、12‐ヒドロキシラウリルメタクリレート、(4‐ヒドロキシメチルヘキシル)‐メチルアクリレート、クロロ‐2‐ヒドロキシプロピルアクリレート、クロロ‐2‐ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジエチレングリコールモノアクリレート、ジエチレングリコールモノメタクリレート、カプロラクトン変性アクリレート類、カプロラクトン変性メタクリレート類、ポリエチレングリコールアクリレート類、ポリエチレングリコールメタクリレート類、ポリプロピレングリコールアクリレート類、ポリプロピレングリコールメタクリレート類などの水酸基を含有する単量体を挙げることができる。
また、アミノメチルアクリレート、アミノメチルメタクリレート、ジメチルアミノメチルアクリレート、ジメチルアミノメチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレートなどのアミノ基を含有する単量体やアクリルアミド、メタクリルアミド、N‐アクリロイルモルホリン、N‐置換アクリルアミド、N‐置換メタクリルアミド、N‐ビニルピロリドンなどのアミド基を含有する単量体も用いることができる。またはN‐シクロヘキシルマレイミド、N‐イソプロピルマレイミド、N‐ラウリルマレイミド、N‐フェニルマレイミドなどのマレイミド基を含有する単量体も用いることができる。
その他、N‐メチルイタコンイミド、N‐エチルイタコンイミド、N‐ブチルイタコンイミド、N‐オクチルイタコンイミド、N‐2‐エチルヘキシルイタコンイミド、N‐シクロヘキシルイタコンイミド、N‐ラウリルイタコンイミドなどのイタコンイミド基を含有する単量体や、N‐アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N‐メタクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N‐アクリロイル‐6‐オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N‐メタクリロイル‐6‐オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N‐アクリロイル‐8‐オキシオクタメチレンスクシンイミド、N‐メタクリロイル‐8‐オキシオクタメチレンスクシンイミドなどのスクシンイミド基を含有する単量体や、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基を含有する単量体なども用いることができる。これらの単量体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、この単量体として後述する(C)成分と反応し得る官能基、例えばカルボキシル基又は水酸基を有する単量体を用いると、粘着剤組成物の弾性率と粘着力との調整性の面から好都合である。(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な単量体との使用割合は、得ようとする(A)成分の物性により左右されるが、通常質量比で99.9:0.1〜99:1の範囲である。
このように、(A)成分としては、前記アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルの少なくとも1種と、これと共重合可能で後述する(C)成分と反応し得る官能基を有する単量体との共重合体が好ましいが、所望により(メタ)アクリル酸アルキルエステル、これと共重合可能な単量体の両方に共重合可能で、かつこれら以外の単量体を用いた共重合体とすることもできる。そのとき用いられる単量体としては酢酸ビニル、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリルなどが挙げられ、その使用量は単量体全量に対して0〜30質量%、好ましくは0〜10質量%の範囲で用いられる。これらを使用することにより凝集力を所望の範囲内に制御しやすくなるからである。
この(A)成分の共重合体は、上記の単量体成分をラジカル共重合させることによって得ることができる。この場合の共重合法としては、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、光重合法など通常用いられている公知の共重合法の中から任意に選ぶことができる。また、(A)成分のガラス転移温度としては、−70℃〜50℃の範囲内であることが好ましい。ガラス転移温度が50℃超であると、室温付近において被着体と粘着剤層との粘着力が低下するし、ガラス転移温度が−70℃未満であると、高温における被着体と粘着剤層との粘着力が低下する。室温(23℃)〜260℃における被着体と粘着剤層との粘着性を向上させるという観点からは、アクリル系粘着剤のガラス転移温度は、−50℃〜0℃であることが特に好ましい。
[B成分]
本発明において用いる(B)成分は、質量平均分子量が3000以上、かつ、組み合わされる(A)成分の質量平均分子量+20万以下、酸価が30mgKOH/g以上、200mgKOH/g以下であるアクリル系粘着性化合物である。
この(B)成分を(A)成分と併用することにより、23〜260℃の温度域全体にわたり弾性率、剥離力を所定の範囲内に制御することができる。
この(B)成分の質量平均分子量が3000未満であると凝集力が低下する。このものの質量平均分子量が組み合わされる(A)成分の質量平均分子量+20万を超えた場合には、組み合わされる(A)成分のアクリル系粘着性化合物との相溶性が低下する。凝集力と相溶性の点で好ましくは1万以上、組み合わされる前記(A)成分の質量平均分子量以下、特に好ましくは5万以上、組み合わされる前記(A)成分の質量平均分子量−20万以下の範囲である。
また、(B)成分の酸価が30mgKOH/gよりも低いと後述する(C)成分と反応しても凝集力が不足し、高温における弾性率の低下による粘着剤の流動のため発泡などの原因となる。このものの酸価が200mgKOH/gを超えた場合には、粘着層形成塗工液の可使時間が短くなる。粘着層を形成したときの粘着層の凝集力、弾性率調整性及び粘着層形成塗工液の可使時間の点で好ましくは40〜100mgKOH/g、特に好ましくは45〜80mgKOH/gの範囲である。
このような物性を満足するアクリル系粘着性化合物としては、先に(A)成分として挙げた(メタ)アクリル酸アルキルエステル、特に炭素数1〜9のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとこれと共重合可能な単量体との共重合体であって、酸価が前記範囲を満足するものである。この共重合可能な単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、β−カルボキシルエチルアクリレート、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、無水フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸ブチルなどのカルボキシル基を含有する単量体などが挙げられる。これらの単量体は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、この単量体は後述する(C)成分と反応し得る官能基を有する単量体とするのが、粘着剤組成物の弾性率を調整しやすいので好ましい。
この(B)成分は、前記(A)成分の場合と同様、前記した(メタ)アクリル酸アルキルエステルの少なくとも1種と、これと共重合可能な単量体との共重合体が好ましいが、所望により(メタ)アクリル酸アルキルエステル、これと共重合可能な単量体の両方に共重合可能で、かつこれら以外の単量体を用いた共重合体とすることもできる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルの少なくとも1種と共重合可能な単量体との使用割合は、得ようとする(B)成分の物性により左右されるが、通常質量比で96:4ないし90:10の範囲である。この範囲を逸脱すると、(B)成分として必要な凝集力が得られなくなったり、逆に必要以上の酸価を与えるため、塗布液の可使時間が短くなり好ましくない。この(B)成分もガラス転移温度が−70℃〜50℃の範囲にあるのが好ましい。
(A)成分と(B)成分の配合割合は、質量比で55:45〜95:5の範囲とすることが必要である。(B)成分がこの範囲より多くなると、特にはんだの温度プロファイルで使用した場合、粘着剤組成物の発泡や被着体からの剥離が発生するため、生産性や品質の低下につながる。またこの粘着剤組成物を後述する基材に塗工する場合、塗工性が悪化する。高温下における粘着剤組成物の発泡抑制及び被着体との密着性の点を考慮して70:30〜90:10の範囲とするのが好ましい。
[C成分]
前記(C)成分は、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤及びアミノ系架橋剤からなる群から選択されるものであり、少なくとも前記(A)成分及び(B)成分の1種と架橋反応し得るものであることが必要である。これらの架橋剤は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
エポキシ系架橋剤としては、例えば、ビスフェノールA−エピクロロヒドリン型のエポキシ系樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、1,6‐ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、N,N,N´,N´‐テトラグリシジル‐m‐キシリレンジアミン、1、3‐ビス(N、N´‐ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンなどが挙げられる。これらの中でも特にグリシジルアミノ基を有する炭素六員環化合物、例えば次の一般式(1)〜(6)の中から選ばれる少なくとも1種を用いれば、はんだの温度プロファイルで使用しても粘着剤組成物に発泡がなく、しかも被着体との密着性に優れる粘着剤組成物が得られるので好ましい。
イソシアネート系架橋剤としては、その分子中に2以上のイソシアネート基を有する化合物であれば特に限定されず使用することができ、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、クロルフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添されたジフェニルメタンジイソシアネート等の分子中に2個のイソシアネート基を有する化合物、それらをトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールと付加反応させた化合物やそれらを三量化反応させたイソシアヌレート結合を有する化合物などを挙げられる。
アミノ系架橋剤としては、メラミン系架橋剤、ベンゾグアナミン系架橋剤及び尿素系架橋剤等が挙げられる。
メラミン系架橋剤としては、例えば、メラミン、メラミンとホルムアルデヒドを縮合して得られるメチロール化メラミン誘導体、メチロール化メラミンに低級アルコールを反応させて部分的あるいは完全にエーテル化した化合物、及びこれらの混合物などを用いることができる。また、メラミン系架橋剤としては単量体、2量体以上の多量体からなる縮合物のいずれでもよく、これらの混合物でもよい。より具体的にはイミノ基型メチル化メラミン樹脂、メチロール基型メラミン樹脂、メチロール基型メチル化メラミン樹脂、完全アルキル型メチル化メラミン樹脂等が挙げられる。
ベンゾグアナミン系架橋剤としては、例えば、ベンゾグアナミン、ベンゾグアナミンとホルムアルデヒドを縮合して得られるメチロール化ベンゾグアナミン誘導体、メチロール化ベンゾグアナミンに低級アルコールを反応させて部分的あるいは完全にエーテル化した化合物、及びこれらの混合物などを用いることができる。また、ベンゾグアナミン系架橋剤としては単量体、2量体以上の多量体からなる縮合物のいずれでもよく、これらの混合物でもよい。より具体的にはブチル化ベンゾグアナミン樹脂、メチロール化ベンゾグアナミン樹脂等が挙げられる。
尿素系架橋剤としては、例えば、尿素とホルムアルデヒドを縮合して得られるメチロール化尿素誘導体、メチロール化尿素に低級アルコールを反応させて部分的あるいは完全にエーテル化した化合物、及びこれらの混合物などを用いることができる。また、尿素系架橋剤としては単量体、2量体以上の多量体からなる縮合物のいずれでもよく、これらの混合物でもよい。より具体的にはブチル化尿素樹脂、メチロール化尿素樹脂等が挙げられる。
(C)成分については、(A)成分及び(B)成分中の反応性官能基、例えばカルボキシル基、水酸基の合計量に対し、(C)成分中の反応性官能基の割合が、当量比で0.5〜6倍量、好ましくは1〜3倍量になる割合で配合すると高温下でも高弾性率を維持することができるので有利である。
この(C)成分の量が上記の割合よりも少ないと、凝集力が不足し耐熱性が不十分になるし、上記の割合よりも多くなると、低分子量成分である未反応の(C)成分が増加するため、高温下で粘着剤が流動化し、耐熱性が不十分になる。
次に、本発明の粘着剤組成物は、23〜260℃の温度域全体にわたって、0.1〜3MPaの弾性率と、0.1N/25mm以上の粘着力を示すことによって特徴づけられている。
本発明の粘着剤組成物中の(A)成分と(B)成分を併用することにより、23〜260℃の温度域全体にわたり弾性率を上記の範囲内に制御することができ、かつ(A)成分として低酸価のアクリル系粘着性化合物を使用したことにより粘着力を上記の範囲に制御することができる。
この粘着剤組成物の弾性率が、上記の範囲よりも低いと、粘着シートに加工した場合、はんだ温度に加熱された際に、凝集力の不足に基づく粘着層の発泡により被着体との間の浮きや剥離を生じるし、また上記の範囲よりも高いと、23℃の雰囲気下においても被着体に対する密着性を欠き、特に加熱下での剥離力が劣化する。
他方、粘着力が0.1N/25mm未満であると被着体との密着性を欠き、接着異常を発生する。
また、本発明の粘着剤組成物は、23℃における弾性率(X)と260℃における弾性率(Y)との比(X)/(Y)が0.5〜10の間になるように組成を選択することが必要である。このように選択することにより、粘着シートに加工したときの高温下における粘着層の発泡の抑制、被着体との間のふくれ、密着性の低下の抑制が可能になる。
本発明の粘着剤組成物には、所望に応じ、従来慣用されている各種添加剤、例えば、粘着付与樹脂、架橋促進剤、酸化防止剤、安定剤、粘度調整剤、又は有機ないしは無機の充填剤などを添加することができる。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤などを、有機充填剤としては、アクリル系ないしウレタン系の球状微粒子などを、無機充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナなどを好適に用いることができる。
本発明の粘着剤組成物における弾性率及び粘着力の調整は、(C)成分の配合割合及びその架橋率を増減することにより行われる。
(C)成分の量を増加させるか又は架橋率を高めれば、弾性率は高くなるとともに、粘着力は低下するし、(C)成分の量を減少し又は架橋率を低下させれば弾性率が低くなるとともに粘着力が向上する。
次に、上記の粘着剤組成物を用いて粘着シートを製造するには、離型性を有する基材上に塗布してもよいし、離型性を有さない基材の片面又は両面に、この粘着剤組成物を含む粘着層形成用塗工液を塗布してもよい。
粘着シートを構成する基材の構成材料については特に限定はなく、従来、粘着シート用の基材として用いられてきた材料の中から、粘着シートの用途に応じて適宜選択することができる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、セロハン、ポリイミド、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、芳香族ポリアミド、若しくはポリスルホンなどの合成樹脂、ガラス、金属、又はセラミックなどの中から選択することができる。
これらの基材は透明であっても、着色したものであってもよい。着色は、基材の構成材料に各種顔料や染料を配合する方法などにより行うことができる。また、基材の表面は平滑である必要はなく、表面がマット状に加工されているものであってもよい。
また、基材として離型性を有するシートを用いる場合、例えばプラスチックフィルムや紙などの少なくとも片面にシリコーン系樹脂やポリプロピレン樹脂など離型性を有する樹脂層を設けたものなどを用いることができる。
前記基材は、その構成材料中に、従来公知の添加剤、具体的には、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤などを含有するものであってもよい。また、粘着層との密着性を向上させることを目的として、表面処理を施したものを用いることが好ましい。表面処理としては、例えばコロナ放電処理、グロー放電処理などの放電処理、プラズマ処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、電子線処理、放射線処理などのような電離活性線処理、サンドマット処理、アンカー処理、ヘアライン処理などの粗面化処理、化学薬品処理、易接着層塗布処理などを挙げることができる。基材の厚さは、粘着シートの利用分野に応じて適宜選択すればよいが、通常12〜250μmであり、被着体への追従性や搬送性の面から25〜150μmが好ましい。
粘着層の厚さは特に限定されないが、1〜200μmとすることが好ましく、2〜100μmとすることが更に好ましく、20〜50μmとすることが特に好ましい。粘着層の厚さが上記範囲未満の場合には、被着体に対する十分な粘着力が得られなくなるので好ましくない。粘着層の厚さが上記範囲を超えた場合には、乾燥不良となるので好ましくない。
粘着層は、例えば、上記の粘着剤組成物を適当な溶剤に溶解し、或いは分散させて、固形分濃度を10〜50質量%程度の粘着層形成塗工液とし、この粘着層形成塗工液を常法に従って、基材の少なくとも一方の表面を被覆するように塗布し、これを乾燥する方法により得ることができる。
この際、粘着層形成塗工液には、所望に応じ、従来慣用されている各種添加剤、例えば、架橋促進剤、酸化防止剤、安定剤、粘度調整剤、粘着付与樹脂、又は有機若しくは無機の充填剤などを添加することができる。架橋促進剤としては、例えば、トリエチルアミン系、ナフテン酸コバルト系、スズ系の架橋促進剤が挙げられ、特に、塩化第一スズ、テトラ‐n‐ブチルスズ、水酸化トリメチルスズ、塩化ジメチルスズ、ラウリン酸ジ‐n‐ブチルスズなどのスズ系架橋促進剤を使用することが好ましい。この他、酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤などを、粘着付与樹脂としては、テルペン系樹脂などを、有機充填剤としては、アクリル系ないしウレタン系の球状微粒子などを、無機充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナなどを好適に用いることができる。
塗布の方法については特に制限はなく、ワイヤーバー、アプリケーター、刷毛、スプレー、ローラー、グラビアコーター、ダイコーター、リップコーター、コンマコーター、ナイフコーター、リバースコ−ター、スピンコーターなどを用いた従来公知の塗布方法を利用することができる。なお、粘着層形成塗工液を塗布する基材や離型性を有するフィルムの面には、必要に応じて予め表面処理を施しておくこともできる。
乾燥方法についても特に制限はなく、熱風乾燥、減圧乾燥などの従来公知の乾燥方法を利用することができる。乾燥条件については、粘着剤の種類や塗工液で使用した溶剤の種類、粘着層の膜厚などに応じて適宜設定すればよいが、60〜180℃程度の温度で乾燥を行うことが一般的である。原料組成物が架橋し得る組成の場合には、この加熱により原料組成物を架橋させることができる。
なお、粘着層中に残存する揮発分の量(以下、「残存揮発分量」と記す)によっては、粘着層と基材などとの粘着性や冷却後の剥離性に悪影響を及ぼす場合がある。特に、高温における残存揮発分の気化が発泡、剥がれの原因となる場合がある。従って、粘着層中の残存揮発分量は、4質量%以下、特に2質量%以下とすることが好ましい。なお、所望とする残存揮発分量とするためには、粘着層形成塗工液を調製するための溶剤の量や、塗工後の乾燥時間などを調整することにより行う。
以下、本発明の粘着剤組成物、及び粘着シートにつき実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
なお、各例における物性は以下の方法により評価した。
(1)弾性率(MPa)
粘着剤組成物をシリコーンシート上に塗布、乾燥し、厚さ50μm粘着剤層を形成させたのち、剥離する操作を繰り返し、厚さ200μmとなるまで粘着剤層を積層させる。次いで、この粘着剤層を幅3.0mm、長さ15.0mmに裁断して試料シートを作製する。この試料シートの長手方向の一方の端部を固定式チャックにより、他方の端部を可動式のチャックによりそれぞれ担持し、TMA4000S(MAC サイエンス社製)を用いてTMA引張モード法により、空気雰囲気中、−100℃ないし300℃の範囲の各設定温度条件下、−0.2ないし−0.5gの荷重を周期5秒で負荷し、昇温スピードは5℃/分として測定した。尚、表3中の×の表記は、測定時に弾性率が著しく低下し、試験片が伸びきってしまい測定できなかったことを示す。
(2)粘着力(N/25mm)
JIS Z0237に準拠した方法により、製造後、加熱処理や紫外線照射処理を施していない、実施例及び比較例の粘着シートを、23℃、65%RHの環境下で、幅25mm、長さ250mmに切断した試験片の両面に、厚さ25μmのポリイミドフィルムを押圧力2kg、速度300mm/分の条件でゴムローラを一往復させることにより圧着して試験片とした。この試験片を23℃、65%RHの条件下で20分間放置した後、この試験片を、23℃、100℃、150℃及び200℃の温度条件下、引張試験機により、引張速度300mm/分で、180°方向に試験片からポリイミドフィルムを引き剥がした際の180度剥離力を測定し、この剥離力をこの試験片の粘着力とした。
なお、前記ポリイミドフィルムは、東レ・デュポンフィルム社製、商品名:カプトン100V(厚さ25μm)を使用した。
(3)はんだ温度におけるプロファイル適用性
製造後、加熱処理や紫外線照射処理を施していない、実施例及び比較例の粘着シートを、23℃、65%RHの環境下で、幅50mm、長さ50mmに切断し、無接着タイプ銅張積層板(新日鐵化学社製、製品名:エスパネックスSC12−25−00AE)のポリイミド面とポリイミドフィルム(東レ・デュポンフィルム社製、商品名:カプトン500H(厚さ125μm))との間に挟んだ後、ラミネーターにより温度23℃、速度1m/分、圧力0.3MPaの条件で貼り合せ、その後、110℃まで昇温、加熱し、その温度で1時間放置(アフターキュア)後、ピーク温度が260℃のリフロー炉に投入し、粘着層の接着状態を観察して気泡、浮き、シワ、剥がれ、ズレなどの接着異常の発生の有無を目視により以下の基準で評価した。
なお、図1に示す温度プロファイルに従い、アフターキュア後はリフロー炉を使用し、空気環境下で約150℃×60秒ないし260℃×30秒で行った。
○:外見上変化が見られない。
×:一部に気泡(接着異常)が見られるが、ポリイミドフィルムの剥がれは無く、銅張積層板の銅箔面からも凹凸が確認されなかった。
××:全面に気泡(接着異常)が見られる。ポリイミドフィルムと銅張積層板の間に気泡が生じ、銅張積層板の銅箔面からも凹凸が確認された。
各実施例、比較例で用いた(A)成分、(B)成分及び(C)成分は以下のとおりである。
(A1)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量90万、酸価1mgKOH/g、ガラス転移温度−22℃を有する。
(A2)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量90万、酸価2mgKOH/g、ガラス転移温度−22℃を有する。
(A3)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量90万、酸価3mgKOH/g、ガラス転移温度−22℃を有する。
(A4)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量90万、酸価4mgKOH/g、ガラス転移温度−22℃を有する。
(A5)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量90万、酸価8mgKOH/g、ガラス転移温度−22℃を有する。
(A6)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量40万、酸価3mgKOH/g、ガラス転移温度−22℃を有する。
(A7)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量60万、酸価3mgKOH/g、ガラス転移温度−22℃を有する。
(A8)成分:アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量90万、酸価3mgKOH/g、ガラス転移温度−37℃を有する。
(A9)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量10万、酸価3mgKOH/g、ガラス転移温度−22℃を有する。
(B1)成分:アクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量30万、酸価47mgKOH/g、ガラス転移温度−7℃を有する。
(B2)成分:アクリル酸n−ブチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量50万、酸価78mgKOH/g、ガラス転移温度−45℃を有する。
(B3)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量90万、酸価47mgKOH/g、ガラス転移温度−17℃を有する。
(B4)成分:アクリル酸エチルとアクリル酸との共重合体で、質量平均分子量5万、酸価78mgKOH/g、ガラス転移温度−13℃を有する。
(C1)成分:N,N,N´,N´-テトラグリシジル-m-キシレンジアミンからなるエポキシ系架橋剤、エポキシ当量95〜105、4官能性。
(C2)成分:1、3‐ビス(N、N´‐ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンからなるエポキシ系架橋剤、エポキシ当量100〜110、4官能性。
(C3)成分:ジグリシジルトルイジンからなるエポキシ系架橋剤、エポキシ当量133、2官能性。
(C4)成分:イソシアネート系架橋剤(エボニック デグサ社製、製品名 VESTANAT T1890)。
(C5)成分:アミノ系架橋剤(DIC社製、 製品名 ベッカミン G-1850)
(粘着付与樹脂): アルキルフェノール変性キシレン樹脂、軟化点165℃、水酸基価170mgKOH/g、質量平均分子量1400を有する。
実施例1
(A1)成分90質量部及び(B2)成分10質量部及び(C1)成分4.7質量部からなる粘着剤組成物にメチルイソブチルケトン440質量部を加え、撹拌、混合することにより粘着層形成塗工液を調製した。
次に、この塗工液を、厚さ100μmの剥離フィルム(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレート)の表面に、ベーカー式アプリケーターを用いて塗布し、80℃で3分、次に130℃で1分、さらに180℃で1分乾燥することにより膜厚50μmの粘着層を形成した。この粘着層の前記剥離フィルムとは反対側に厚さ100μmの別の剥離フィルム(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレート)を貼着し、40℃で7日間養生することにより粘着シートを作製した。このものの物性を表1に示す。
実施例2〜10
表1に示す組成の粘着剤組成物をそれぞれ用い、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。これらの粘着シートの物性を表1に示す。
実施例11〜17
表2に示す組成の粘着剤組成物をそれぞれ用い、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。これらの粘着シートの物性を表2に示す。
比較例1〜9
表3に示す組成の粘着剤組成物をそれぞれ用い、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。これらの粘着シートの物性を表3に示す。
表1と表2の結果から、実施例1〜17はいずれも23〜260℃のいずれの温度においてもTMA粘弾性弾性率が0.1〜3MPaの範囲にあり、かつ弾性率比も0.5〜10の範囲内である。更に23〜200℃での剥離力(N/25mm)が0.1N/25mm以上であることが分かる。
その結果、実施例の粘着シートは比較例のものに比べ、はんだの温度プロファイル適用性評価においても粘着層が発泡したり、被着体に浮きや剥がれがないものであることが分かる。
この結果より、実施例1〜17の粘着シートをフレキシブルプリント基板を製造する際の補強板貼付けに使用することによりはんだリフロー工程がある作業においても充分使用可能な粘着シートであることが推測できる。
また、実施例1は、アクリル系粘着剤として低酸価の(A1)成分と高酸価の(B2)成分とを混ぜることによりはんだの温度プロファイル適用性評価(リフロー)時に接着異常が発生しなかった。
実施例2は、実施例1の(A1)成分を(A3)成分に、(B2)成分を(B1)成分にそれぞれ変更したものである。その結果、弾性率比が実施例1よりも低い結果が得られている。この場合でも、リフロー時に接着異常が発生しなかった。
実施例3、4は、実施例2に粘着付与樹脂を追加したものである。その結果、弾性率比、剥離力共に実施例2より大きい結果が得られている。この場合でも、リフロー時に接着異常が発生しなかった。
実施例5は、実施例2の(A3)成分を(A4)成分に変更したものである。その結果、実施例2に比べ弾性率比は低い結果が得られている。この場合でも、リフロー時に接着異常が発生しなかった。
実施例6、7は、実施例2の(A3)成分をそれぞれ(A6)、(A7)成分に変更したものである。この粘着シートの弾性率は実施例2と比較してそれぞれ低下しているものの、リフロー時に接着異常は発生しなかった。
実施例8は、実施例2の(C1)成分を(C2)成分に変更したものである。この粘着シートの弾性率は実施例2とほぼ同等であるが、23℃での剥離力が高く、室温下での被着体との密着性が良好であることが分かる。
実施例9は、実施例2の架橋剤(C1)成分を(C3)成分に変更したものである。このものは、弾性率の温度依存性が他のものと比較して小さく、剥離力は各温度において1N/25mm以上と高いものであることが分かる。
実施例10は、実施例7の(B1)成分を(B2)成分に変更したものである。この粘着シートの弾性率は実施例7よりも多少高く、剥離力は多少低いことが分かる。
実施例11は、実施例2の(A3)、(B1)、(C1)成分の配合量を変更したものである。この粘着シートの弾性率は実施例2よりも高く、剥離力は23℃の場合を除き低いことが分かる。
実施例12は、実施例2の(C1)成分の配合量を変更したものである。このものは、実施例2よりも弾性率は多少低いことが分かる。
実施例13は、実施例2の(C1)成分の配合量を変更したものである。このものは、実施例2よりも弾性率は多少高いことが分かる。
実施例14は、実施例2の(A3)成分を(A8)成分に変更したものである。このものは、実施例2よりも、弾性率は多少低いが、剥離力が高いことが分かる。
実施例15は、実施例2の(C1)成分を(C4)成分に変更したものである。このものは、23℃における弾性率が他のものと比較して高いため弾性率比が大きくなっているが、リフロー時に接着以上は発生しなかった。
実施例16は、実施例2の(C1)成分を(C5)成分に変更したものである。このものは、弾性率、剥離力が他のものと比較してやや小さいが、リフロー時に接着異常は発生しなかった。
実施例17は、実施例2の(B1)成分を(B4)成分に変更したものである。このものは、弾性率が他のものと比較してやや小さいが、リフロー時に接着異常は発生しなかった。
表3に示す比較例1は実施例1の(B2)成分を(B1)成分に変更したものである。
このものは、実施例1に比べ、弾性率が低下し、特に150℃以降においては測定することができないものであった。この弾性率の低下により、はんだの温度プロファイルの適正評価(リフロー)において粘着層に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
比較例2は、実施例2の(A3)成分を(A2)成分に変更したものである。このものは、実施例2に比べ、弾性率が低下し、特に200℃以降においては測定することができないものであった。この弾性率の低下により、はんだの温度プロファイルの適正評価において粘着層に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
比較例3は実施例3の粘着付与樹脂の量を変更したものである。このものは、弾性率は0.1〜3MPaの範囲に入っておらず、弾性率比が非常に大きくなっている。更に、剥離力においては200℃において0.1N/25mmより小さい値を示している。これらのことより、はんだの温度プロファイルの適正評価において粘着層に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
比較例4は比較例3の粘着付与樹脂の量を変更したものである。このものは、弾性率が低下し、特に100℃以降においては測定することができないものであった。この弾性率の低下により、はんだの温度プロファイルの適正評価において粘着層に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
比較例5は実施例2の(A3)、(B1)、(C1)成分の配合量を変更したものである。このものは、150℃以降の弾性率がいずれも3MPaを超えており、かつ100℃以上の温度下における剥離力がいずれも0.1N/25mm以下の値を示している。このことにより、はんだの温度プロファイルの適正評価において粘着層に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
比較例6は実施例2の(A2)成分を(A5)成分に変更したものである。このものは、弾性率は、いずれの温度範囲においても0.1〜3MPaの範囲にあり、弾性率比も0.5〜10の範囲にあるものの、100℃、150℃の温度下における剥離力がいずれも0.1N/25mm以下の値を示している。このことにより、はんだの温度プロファイルの適正評価において粘着層中に部分的に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
比較例7はB成分の分子量がA成分の分子量+20万よりも高いものの一例である。このものは、弾性率は、いずれの温度範囲においても0.1〜3MPaの範囲にあり、弾性率比も0.5〜10の範囲にあるものの、150℃の温度下における剥離力が0.1N/25mm以下の値を示している。このことにより、はんだの温度プロファイルの適正評価において粘着層中に部分的に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
比較例8は、実施例2の(C1)成分の配合量を変更したものである。このものは、実施例2に比べ、260℃における弾性率が低下し、かつ100℃以上の温度下における剥離力が著しく低下していることが分かる。このことにより、はんだの温度プロファイルの適正評価において粘着層に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
比較例9は、実施例2の(A3)成分を(A9)成分に変更したものである。このものは、実施例2に比べ、200℃以上における弾性率が著しく低下していることが分かる。このことにより、はんだの温度プロファイルの適正評価において粘着層に発泡が発生したり、被着体の浮き剥がれが認められるものであることが分かる。
本発明は、はんだ工程用マスク材料、チップ、各種コンデンサ、電池、プリント回路基板などの製造時の搬送、バックアップ、めっきマスク、各種車両の焼き付け塗装時のマスクなどの粘着シートとして利用することができる。特に、フレキシブルプリント回路基板のチップやコンデンサーなどの電子部品を実装する面や電源などのコネクター部の回路部とは反対側の面に補強板(スティフナー)を積層する際に用いる粘着シートとして利用することができる。

Claims (6)

  1. (A)質量平均分子量が30万以上、酸価が1mgKOH/g以上、5mgKOH/g未満のアクリル系粘着性化合物、
    (B)質量平均分子量が3000以上、組み合わされる(A)成分の質量平均分子量+20万以下、酸価が30mgKOH/g以上、200mgKOH/g以下のアクリル系粘着性化合物及び
    (C)エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤及びアミノ系架橋剤からなる群から選択される少なくとも1種の架橋剤からなり、
    該(A)成分と該(B)成分の配合比が55:45〜95:5の範囲であり、23〜260℃の温度域全体にわたり弾性率0.1〜3MPa及び粘着力0.1N/25mm以上を示し、かつ23℃における弾性率(X)と260℃における弾性率(Y)との比(X)/(Y)が0.5〜10の範囲内にあることを特徴とする粘着剤組成物。
  2. 前記(A)成分が炭素数1〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、前記(C)成分に対する反応性官能基をもつ単量体との共重合体であり、(B)成分が炭素数1〜9のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、前記(C)成分に対する反応性官能基をもつ単量体との共重合体であり、かつ(A)成分と(B)成分のいずれもが−70℃〜50℃の範囲のガラス転移温度を有する請求項1に記載の粘着剤組成物。
  3. 前記(A)成分と前記(B)成分の粘着性化合物中の反応性官能基の合計量に対し前記(C)成分中の反応性官能基の割合が当量比で0.5〜6倍量であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
  4. 前記(C)成分が少なくとも1個のジグリシジルアミノ基を有する炭素六員環化合物であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の粘着剤組成物。
  5. 少なくとも1個のジグリシジルアミノ基を有する炭素六員環化合物が、以下の(1)〜(6)のいずれかの化学構造式で示される化合物である請求項4に記載の粘着剤組成物。






















    …(6)


  6. 請求項1に記載の粘着剤組成物からなる厚さ1〜200μmの粘着層を基材の片面又は両面に設けたことを特徴とする粘着シート。
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