JP5484835B2 - 鞍乗り型車両の吸気構造 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の鞍乗り型車両は、エンジンのクランクケースの前方側にシリンダ部が突設され、クランクケースの側部にベルト式無段変速機が一体に取り付けられるとともに、エンジンの吸気系のエアクリーナがベルト式無段変速機の上方側に配置されている。
これにより、エンジンのシリンダ部で発生した熱が熱風となって車体後方側に流れると、その熱風の流れは、エアチャンバの縁部に沿って配置された変速機冷却ダクトによって遮られ、エアチャンバの吸気口での吸い込みが阻止されることになる。
また、エアチャンバの前部の遮蔽壁が、変速機冷却ダクトの車体幅方向内側の壁との間でラビリンス構造を形成し、このラビリンス構造が変速機冷却ダクトの車体幅方向内側の壁からエアチャンバの吸気口方向への熱の伝達を抑制するようになる。
これにより、変速機冷却ダクトには、吸気口の吸気案内板に案内されて下方から上方に向かって空気が吸い入れられるようになる。
この場合、ケース本体とカバー部材は、型成形時の型抜きの関係と、合わせ面のシール部品の配置の関係で、両者の合わせ面部分が最も外側に張り出すことになる。このため、変速機冷却ダクトは、ケース本体とカバー部材の最も外側に張り出す部分に沿わせて配置されることになる。
これにより、エンジンのシリンダ部からエアチャンバのケース本体の前壁方向に流れ込んだ熱風は、前壁の傾斜に沿ってエアチャンバの吸気口と相反する方向に流れるようになる。
メインフレームパイプ12は、ヘッドパイプ11から後下がりに傾斜したダウンフレーム部12aと、ダウンフレーム部12aの後端からほぼ水平に後方に延出するロアフレーム部12bとからなる。
なお、図1中27,29は、リヤフレームパイプ14の上部に設置された物品収納ボックスと燃料タンクであり、28は、物品収納ボックス27と燃料タンク29の上方側に開閉可能に設けられた乗員着座用の鞍乗りシートである。
車体カバー30は、ヘッドパイプ11周りを前方側から覆うフロントカバー31と、ヘッドパイプ11及びダウンフレーム部12a周りを後方から覆うフロントインナーカバー32と、ロアフレーム部12b周りを側方から覆う左右のアンダーサイドカバー34と、この左右のアンダーサイドカバー34の上縁部間に渡ってロアフレーム部12b周りを上方から覆うステップフロア37と、このステップフロア37の後端部から起立するように設けられてシート28の前端部下側を前方側から覆うフロントセンターカバー38と、このフロントセンターカバー38の左右後方に連なるように設けられて左右のリヤフレームパイプ14、収納ボックス27及び燃料タンク29を側方から覆う左右のリヤサイドカバー36と、左右のリヤサイドカバー36の後部上縁部間に渡るように設けられてシート28の後端部下側を斜め上後方から覆うリヤセンターカバー39とを備えている。
左右のリヤフレームパイプ14の前傾斜部にはそれぞれ車体後方側に向かって延出するサポートフレーム40が結合されており、各サポートフレーム40の後端部はリヤサイドカバー36の外側に突出している(図1参照)。各サポートフレーム40の後端部にはパッセンジャー用のステップ41が折り畳み可能に支持されている。
パワーユニットPのエンジンEは、クランク軸(図示せず)を収容するクランクケース42と、内部に燃焼室(図示せず)が設けられるシリンダ部43とを備えている。シリンダ部43は、詳細な図示は省略するがシリンダブロック、シリンダヘッド、ヘッドカバー等から成り、クランクケース42の前端部から斜め上部前方側に向かって突出している。このシリンダ部43は、パワーユニットPが車体フレームFに取り付けられた状態において、左右のリヤフレームパイプ14の前傾斜部の間から前方に突出している(図2参照)。
クランクケース42の本体部から後方膨出部に亘る左側の外側側面にはベルト式無段変速機Mが取り付けられ、後方膨出部の後端側には減速機構(図示せず)と後輪WRの車軸(図示せず)が支持されている。クランク軸に出力されたエンジンEの動力はベルト式無段変速機Mと減速機構を介して後輪WRの車軸に伝達される。ベルト式無段変速機Mは、クランク軸部分から後輪WRの車軸の近傍部に跨るように車体前後方向に延出している。
なお、図中MSは、クランクケース42の前部下端に設置されたメインスタンドであり、KPは、ベルト式無段変速機Mの変速機カバー50の外側に設置されたエンジン始動用のキックペダルである。
変速機冷却ダクト52は、図6に示すように、型成形によってそれぞれ形成された合成樹脂製の本体プレート52A(内側ダクト部品)と、カバープレート52B(外側ダクト部品)とから成り、両者が係止爪25による係合とボルト結合によって相互に結合されるようになっている。本体プレート52Aは車体幅方向の内側に配置され、カバープレート52Bは本体プレート52Aの車体幅方向外側に接合されて本体プレート52Aとの間で空気導入路を形成する。なお、変速機冷却ダクト52は、本体プレート52Aとカバープレート52Bを重合した状態において、図2,図3に示す一対のボルト70によって変速機カバー50の前面に共締め固定されている。
図7,図8に示すように、前述したエアクリーナ48の吸気口63は変速機冷却ダクト52の延出部54の車体幅方向内側の壁54aよりも車体幅方向外側に配置されている。
エアクリーナケース58のケース本体60とカバー部材61は、前述のように接合フランジ60a,61a同士が重合されて複数のねじ62によって結合されているが、左側のリヤサイドカバー36によって側方を覆われる左上2つのねじ締結部には、メンテナンス時におけるねじ62の脱落を防止する脱落防止構造が設けられている。なお、左側のリヤサイドカバー36のねじ締結部のほぼ正面位置には、図9に示すように、メンテナンス時に工具を挿し込んでねじ62を緩め、或いは、締め込むための作業孔75が設けられている。
したがって、このエアクリーナ48の配置構造を採用することにより、エンジンEの熱風の吸い込みを抑制し、もってエンジンEの吸気充填効率を向上させることができる。
43…シリンダ部
48…エアクリーナ(エアチャンバ)
52…変速機冷却ダクト
52A…本体プレート(内側ダクト部品)
52B…カバープレート(外側ダクト部品)
54a…車体幅方向内側の壁
55…吸気口
57…吸気案内板
58…クリーナケース(ケース)
60…ケース本体
60b…前壁
61…カバー部材
63…吸気口
65…遮蔽壁
E…エンジン
M…ベルト式無段変速機
Claims (5)
- クランク軸を収容するエンジン(E)のクランクケース(42)と、
前記クランクケース(42)から前方ないし上方に突出し、内部に燃焼室が設けられるエンジン(E)のシリンダ部(43)と、
前記クランクケース(42)の側部から車体後方側に延出して設けられ、前記クランク軸の駆動力を変速して車輪に伝達するベルト式無段変速機(M)と、
前記ベルト式無段変速機(M)に接続され、前記ベルト式無段変速機(M)の内部に冷却用の空気を導入する変速機冷却ダクト(52)と、
前記ベルト式無段変速機(M)の上方に配置され、前記シリンダ部(43)に空気を供給する吸気系に設けられるエアチャンバ(48)と、を備えた鞍乗り型車両の吸気構造において、
前記変速機冷却ダクト(52)が前記エアチャンバ(48)の車体前方側の前部に沿って配置され、前記エアチャンバ(48)の吸気口(63)が、前記変速機冷却ダクト(52)の車体幅方向内側の壁よりも車体幅方向外側に配置され、
前記エアチャンバ(48)の前部に、前記変速機冷却ダクト(52)の車体幅方向内側の壁に沿うように、車体前方側に延出する遮蔽壁(65)が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両の吸気構造。 - 前記変速機冷却ダクト(52)は、車体幅方向内側の壁部を有する内側ダクト部品(52A)と、車体幅方向外側の壁部を有する外側ダクト部品(52B)と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記変速機冷却ダクト(52)の吸気口(55)には、下向きに指向する吸気案内板(57)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記エアチャンバ(48)のケース(58)は、車体幅方向に開口するケース本体(60)と、前記ケース本体(60)の開口を閉塞するカバー部材(61)とによる左右分割構造とされ、前記ケース本体(60)とカバー部材(61)は型成形されるものであり、
前記変速機冷却ダクト(52)は、前記ケース本体(60)とカバー部材(61)の車体前方側の合わせ面に沿わせて配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。 - 前記ケース本体(60)は、車体幅方向中央に向けて膨出し、前壁(60b)が車体幅方向中央に向けて車体後方側に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
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