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JP5482592B2 - 蒸気制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、低圧蒸気と高圧蒸気とを混合することで生成される中圧蒸気を生産設備に供給する蒸気制御装置に関する。
生産設備等において蒸気を利用する場合、一般的には化石燃料を用いた燃焼式ボイラあるいは排熱ボイラ(以下、燃焼式ボイラ等と総称する。)により蒸気を生成することが多い。しかしながら現在の化石燃料単価の上昇により燃焼式ボイラ等の蒸気単価は従前と比較して大幅に上昇しており、また温室効果ガスであるCO2排出量の観点においても燃焼式ボイラ等は優れているとは言い難い。
そこで、生産設備に併設されているフラッシュタンクや昨今の技術の進歩により実用可能となったヒートポンプ式の蒸気発生装置等(以下、ヒートポンプボイラ等と総称する)において生成される蒸気の利用が検討されていた。ヒートポンプボイラ等によって生成された蒸気は主に生産設備から排出される排熱を利用しているため、燃焼式ボイラ等と比較して蒸気単価で20%〜50%程度安価である。したがって、ヒートポンプボイラ等の蒸気を最大限活用することができれば、燃焼式ボイラ等によって生成する蒸気の量ひいては化石燃料の使用量を減らし、コストやCO2排出量の削減を図ることが可能となる。
しかしながら現在、ヒートポンプボイラ等で効率的に生成できる蒸気は、冷媒を用いた場合であっても圧力が0.1MPaG程度と低圧であり温度も120℃程度であるため、生産設備において求められている温度や圧力の条件を満たせないことが多かった(以下、ヒートポンプボイラ等で生成された蒸気を低圧蒸気と称する。これに対し、燃焼式ボイラで生成された蒸気を高圧蒸気と称する。)。このため、低圧蒸気を利用するためには、昇圧することで温度および圧力を高める必要がある。
そこで、特許文献1では、排熱蒸気ボイラで発生した蒸気(高圧蒸気)を蒸気エゼクタに噴出させ、その噴出作用により減圧蒸発器内を減圧し、この減圧作用で減圧蒸発器の冷却水で加熱された温水を蒸発させ、蒸発した蒸気(低圧蒸気)を蒸気エゼクタ内において蒸気ボイラから来た蒸気と混合し、これを蒸気利用設備側に供給している。特許文献1では、このように蒸気を二系統から取り出すことにより、総合効率が従来例に比較して約30%アップすると述べている。
またヒートポンプボイラ等で生成された低圧蒸気を利用する際の他の問題点として、生成される蒸気量が一定でない(変動しやすい)ことが挙げられる。上述したように、ヒートポンプボイラ等では生産設備等から排出される排熱を利用しているため、排熱の発生量や温度等が変動すると、ヒートポンプボイラ等で生成される低圧蒸気量も変動してしまう。故に、ヒートポンプボイラ等は安定した蒸気供給源として利用しづらく(信頼性が低く)、低圧蒸気の有効活用が困難であった。
上記の問題点を解決するために、特許文献2では、水を蒸発させる蒸発器と、蒸発器で生成された蒸気を圧縮する蒸気圧縮機と、蒸気圧縮機で圧縮された蒸気を蒸気利用施設に供給する蒸気供給配管を備えたヒートポンプシステムにおいて、蒸発器と圧縮機との間に蒸気の状態を測定する測定器を備え、測定器からの情報をもとに、蒸気圧縮機に流入する蒸気量を調整する手段を設けている。特許文献2によれば、ヒートポンプシステムを用いて工場等に蒸気を供給する場合に、その熱源である排熱の温度変動による蒸気の生成量の変化に対応した制御が可能な信頼性の高いヒートポンプシステムを提供できるとしている。
特開2002−04943号公報 特開2008−57876号公報
しかし、特許文献1に記載の構成では、低圧蒸気を利用することでシステムの総合的な効率を向上させることはできるものの、低圧蒸気量が変動した場合におけるシステムの信頼性をどのように維持するかが明記されていない。したがって、システムの信頼性の確保において未だ課題を有したままである。一方、特許文献2に記載の構成では、システムの高い信頼性を得ることはできるものの、システムとしての効率は犠牲にせざるを得ない。故に、従来技術では、ヒートポンプボイラ等における低圧蒸気を利用する蒸気供給システムにおいて、高い信頼性の確保とシステム効率の向上との両立を図ることが困難であった。
本発明は、このような課題に鑑み、低圧蒸気の発生量および生産設備での中圧蒸気消費量の両方が変動した場合であっても低圧蒸気を最大限活用することによりシステム効率の向上を図りつつ、生産設備への中圧蒸気の安定した供給という高い信頼性を確保することが可能な蒸気制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる蒸気制御装置の代表的な構成は、高圧蒸気発生源で生成された高圧蒸気を用いて、低圧蒸気発生源で生成された低圧蒸気を昇圧すると同時に高圧蒸気を減圧し、昇圧された低圧蒸気と減圧された高圧蒸気とを混合することで生成される所定範囲の圧力の中圧蒸気を生産設備に供給する蒸気制御装置であって、高圧蒸気の圧力を所定範囲まで減圧する第1調整弁と、高圧蒸気発生源から第1調整弁まで高圧蒸気を導く高圧経路と、第1調整弁から生産設備まで中圧蒸気を導く第1中圧経路と、低圧蒸気の圧力を所定範囲まで昇圧させる昇圧装置と、低圧蒸気発生源から昇圧装置まで低圧蒸気を導く低圧経路と、昇圧装置から、第1調整弁と生産設備との間で第1中圧経路に合流し中圧蒸気を導く第2中圧経路と、高圧蒸気発生源と第1調整弁との間で高圧経路から分岐し昇圧装置に高圧蒸気を駆動蒸気として供給する駆動蒸気経路と、駆動蒸気経路上に設けられ駆動蒸気の流量を調整する第2調整弁と、低圧経路上に設けられ低圧経路の蒸気圧力を検知する第1圧力計と、第1中圧経路上で、第2中圧経路の合流点と生産設備との間に設けられ、合流点と生産設備との間の第1中圧経路の蒸気圧力を検知する第2圧力計と、第1圧力計が検知した蒸気圧力と第2圧力計が検知した蒸気圧力とに基づいて第1調整弁および第2調整弁を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1圧力計が検知した蒸気圧力が閾値未満であったら、第2調整弁を全閉にし、第2圧力計が検知する蒸気圧力が所定範囲内になるように第1調整弁を制御し、第1圧力計が検知した蒸気圧力が閾値以上になったら、第2調整弁を最大限開き、第2圧力計が検知する蒸気圧力が所定範囲内になるように第1調整弁を優先して制御し、第1調整弁の制御のみでは第2圧力計が検知する蒸気圧力を所定範囲内に維持できない場合には第2調整弁を更に制御することを特徴とする。
上記構成によれば、昇圧装置によって低圧蒸気を生産設備での利用に適した圧力まで昇圧させることができる。このとき、昇圧装置では高圧蒸気を駆動蒸気として用いるため、かかる昇圧を作動させるための動力が不要である。そして、昇圧された低圧蒸気と、第1調整弁によって減圧された高圧蒸気とを混合して生成された中圧蒸気を生産設備に供給することにより、生産設備において使用される蒸気において高コストな高圧蒸気が占める割合を削減することができ、システム効率の向上を図ることが可能となる。なお昇圧された低圧蒸気と減圧された高圧蒸気を混合して生成された中圧蒸気の圧力は第2圧力計の所定範囲の上限値とほぼ同じに設定することが望ましい。これにより第2調整弁の制御に優先して第1調整弁の制御を行うことのできる制御の範囲を広くすることが可能となる。
特に、上記構成では、第1圧力計が検知した蒸気圧力(以下、第1蒸気圧力と略称する。)が閾値未満すなわち低圧蒸気が利用できない状態では、制御部は第1調整弁を制御することにより高圧蒸気を減圧して中圧蒸気とし、これを生産設備に供給する。これにより、低圧蒸気が利用できない状態であっても、中圧蒸気を生産設備に確実に供給することができる。そして、第1蒸気圧力が閾値以上すなわち低圧蒸気が利用できる状態では、制御部は、第2調整弁を最大限開き且つ第1調整弁の制御によって第2圧力計が検知する蒸気圧力(以下、第2蒸気圧力と略称する。)を所定範囲内に調整して中圧蒸気を生成する。これにより、低圧蒸気を最大限利用して中圧蒸気を生成することができ、システム効率の更なる向上が図れる。更に、低圧蒸気が生成されている状態において、生産設備で蒸気消費量が変動した場合等、調整弁の制御のみで第2蒸気圧力を所定範囲内に維持できない場合には第2調整弁を更に制御して駆動蒸気量(高圧蒸気量)を調整して中圧蒸気を生成することにより、圧力が所定範囲内に維持された中圧蒸気を生産設備へ安定的に供給することができ、高い信頼性を確保することができる。したがって、低圧蒸気を最大限活用することによりシステム効率の向上を図りつつ高い信頼性を確保し、それらの両立を達成することが可能となる。
上記の昇圧装置はエゼクタであるとよい。エゼクタは、駆動蒸気である高圧蒸気が駆動蒸気口から吐出口へ通過する過程で内部の圧力が低下し、吸入口から低圧蒸気を吸い込む。これにより、高圧蒸気の減圧および低圧蒸気の昇圧が同時に行われ、高圧蒸気と低圧蒸気が混合された結果、所定範囲の圧力の中圧蒸気が生成されるため、エゼクタは上述した昇圧装置として好適である。また高圧蒸気によって駆動するため電源等の電力が不要であり、消費電力ひいてはランニングコストの削減を図ることも可能である。
上記の昇圧装置は、高圧蒸気によって回転駆動するタービンと、タービンに同軸で接続されタービンの回転力を利用して低圧蒸気を圧縮して昇圧するコンプレッサとから構成されるとよい。かかる構成によっても、高圧蒸気はタービンを駆動することにより減圧され、タービンの回転力によって作動したコンプレッサによって低圧蒸気が昇圧されるため、高圧蒸気の減圧および低圧蒸気の昇圧が同時に行われる。したがって、タービンおよびコンプレッサ(以下、タービンコンプレッサと称する。)も昇圧装置として好適である。また、かかるタービンコンプレッサにおいても高圧蒸気によって駆動するため、上述したようにランニングコストの削減が可能である。
上記の低圧蒸気発生源はヒートポンプボイラまたはフラッシュタンクであるとよい。ヒートポンプボイラやフラッシュタンクは、それらに供給された流体の熱を利用して蒸気を生成する。換言すれば、燃焼式ボイラのように化石燃料を燃焼させることなく蒸気を生成する。したがって、ヒートポンプボイラやフラッシュタンクを低圧蒸気発生源として用いることにより、化石燃料の消費量削減、ひいてはCO2の排出量削減を促進することができ、省エネや環境保全に寄与することが可能となる。
本発明によれば、低圧蒸気を最大限活用することによりシステム効率の向上を図りつつ、高い信頼性を確保することが可能な蒸気制御装置を提供することができる。
第1実施形態にかかる蒸気制御装置の概略構成を示す図である。 第1実施形態にかかる制御部による蒸気制御装置の制御を説明するフローチャートである。 第2実施形態にかかる蒸気制御装置の概略構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる蒸気制御装置100の概略構成を示す図である。図1に示す蒸気制御装置100は、高圧蒸気発生源102で生成された高圧蒸気を用いて、低圧蒸気発生源104で生成された低圧蒸気を昇圧すると同時にかかる高圧蒸気を減圧し、昇圧された低圧蒸気と減圧された高圧蒸気とを混合することで生成される所定範囲の圧力の中圧蒸気を生産設備108に供給する。
なお、以下の説明において、高圧蒸気とは、中圧蒸気の圧力すなわち所定範囲の上限値よりも高い圧力の蒸気のことであり、低圧蒸気とは、かかる所定範囲の下限値よりも低い圧力の蒸気のことである。理解を容易にするために、本実施形態では、中圧蒸気の圧力(所定範囲の圧力)をゲージ圧で0.18MPaG以上0.22MPaG以下とし、高圧蒸気は0.22MPaG(所定範囲の上限値)よりも圧力が高い蒸気、低圧蒸気は0.18MPaG(所定範囲の下限値)よりも圧力が低い蒸気と想定して説明する。ただし、上記の数値はあくまでも例示であり、これに限定するものではない。
高圧蒸気発生源102は、高圧蒸気を生成する装置である。かかる高圧蒸気発生源102としては、化石燃料を燃焼させて蒸気(高圧蒸気)を生成する燃焼式ボイラを例示することができる。なお、本実施形態では、高圧蒸気発生源102は、0.6MPaGの高圧蒸気を生成するものと仮定するが、これに限定するものではない。
低圧蒸気発生源104は、低圧蒸気を生成する装置である。かかる低圧蒸気発生源104としては、ヒートポンプボイラまたはフラッシュタンクが好適である。ヒートポンプボイラやフラッシュタンクは、それらに供給された流体の熱を利用して蒸気を生成するため、燃焼式ボイラのような化石燃料の燃焼が不要である。このため、低圧蒸気発生源104としてヒートポンプボイラやフラッシュタンクを用いることにより、化石燃料の消費量削減やCO2の排出量削減を促進することができ、省エネや環境保全に寄与することが可能となる。
低圧蒸気発生源104には、生産設備108やそれに付随する設備等からの排熱が供給される(図示は省略)。また本実施形態では、低圧蒸気発生源104には、生産設備108において使用された後のドレン蒸気(またはドレン水)がドレン経路106を通じて供給される。これにより、ドレン蒸気(ドレン水)が有する熱を排熱とすることなく低圧蒸気発生源104において有効利用することができる。なお、これに限定するものではなく、他の流体を低圧蒸気発生源104に供給する構成とすることも可能である。
次に、本実施形態にかかる蒸気制御装置100の構成について詳述する。なお、理解を容易にするために、以下の説明では、蒸気制御装置100の構成要素について説明した後に、蒸気制御装置100における制御について詳述する。
高圧蒸気発生源102において生成された高圧蒸気は、高圧経路112を通じて第1調整弁114まで導かれる。第1調整弁114は、高圧経路112によって導かれた高圧蒸気の圧力を所定範囲まで減圧する。これにより、かかる高圧蒸気は中圧蒸気となって、第1中圧経路116を通じて第1調整弁114から生産設備108まで導かれる(生産設備108に供給される)。
一方、低圧蒸気発生源104において生成された低圧蒸気は、低圧経路122を通じて昇圧装置124まで導かれる。昇圧装置124は低圧蒸気の圧力を所定範囲まで昇圧させる。本実施形態では昇圧装置124としてエゼクタを用いている。昇圧装置124であるエゼクタには、高圧蒸気発生源102と第1調整弁114との間で高圧経路112から分岐した駆動蒸気経路118が接続されている。これにより、高圧蒸気発生源102において生成された高圧蒸気が駆動蒸気として昇圧装置124に供給される。また駆動蒸気経路118上には第2調整弁120が設けられていて、これによって昇圧装置124に供給される駆動蒸気(高圧蒸気)の流量が調整される。
駆動蒸気経路118からの駆動蒸気(高圧蒸気)が昇圧装置124を通過すると、昇圧装置124内部の圧力が低下し、低圧経路122からの低圧蒸気が昇圧装置124に吸い込まれる。これにより、昇圧装置124において駆動蒸気(高圧蒸気)の減圧および低圧蒸気の昇圧が同時に行われて、それらが中圧蒸気となる。このとき、上述したようにエゼクタは駆動蒸気(高圧蒸気)によって駆動するため、電源等の電力が不要である。したがって、昇圧装置124としてエゼクタを用いることにより消費電力ひいてはランニングコストの削減を図ることができる。
昇圧装置124において、低圧蒸気を昇圧し且つ高圧蒸気を減圧し、それらを混合することで生成された中圧蒸気は、第2中圧経路126を通じて、昇圧装置124から、第1調整弁114と生産設備108との間で第1中圧経路116に合流し、第1中圧経路116によって生産設備108に供給される。
また、低圧経路122上には、低圧経路122の蒸気圧力を検知する第1圧力計132が設けられていて、第1中圧経路116上における第2中圧経路126の合流点と生産設備108との間には、その間の第1中圧経路116の蒸気圧力を検知する第2圧力計134が設けられている。これらの圧力計(PT:Pressure Transmitter)は制御部136に接続されている。かかる制御部136は、蒸気制御装置100全体の動作を制御することはもちろん、本実施形態では特に、第1圧力計132が検知した蒸気圧力(第1蒸気圧力)と第2圧力計134が検知した蒸気圧力(第2蒸気圧力)とに基づいて第1調整弁114および第2調整弁120を制御する(図1中の破線は、制御部136との接続関係を示している)。
図2は、第1実施形態にかかる制御部による蒸気制御装置100の制御を説明するフローチャートである。以下、図2を用いて、制御部136による蒸気制御装置100、特に第1調整弁114および第2調整弁120の制御について詳述する。なお、図2中、第1圧力計132が検知した蒸気圧力(第1蒸気圧力)をPT1、第2圧力計が検知した蒸気圧力(第2蒸気圧力)をPT2と表記する。また図2中に記載されている圧力、温度および蒸気量の値については、すべて例示であり、これに限定するものではない。
ここで、上述したように、本実施形態では、中圧蒸気の圧力(所定範囲の圧力)を0.18MPaG以上0.22MPaG以下と例示していて、第2圧力計134は、生産設備108に供給する直前の蒸気圧力を検知している。したがって制御部136は、第2圧力計134において検知される第2蒸気圧力PT2が所定範囲内となるように制御する。
図2に示すように、制御部136は、当該蒸気制御装置100起動後に停止信号がなければ(ステップ302のNO)、第1圧力計132が検知した蒸気圧力である第1蒸気圧力PT1が閾値以上であるかを判断する(ステップ304)。閾値とは、低圧蒸気発生源104において生成された低圧蒸気を昇圧装置124によって所定圧力まで昇圧可能か、換言すれば、低圧蒸気発生源104において生成された低圧蒸気を中圧蒸気とすることができるかを判断するための値である。
詳細には、上述したように低圧蒸気発生源104では生産設備108等からの排熱を利用して低圧蒸気の生成を行う。したがって排熱発生源が稼動していない場合、例えば生産設備100の稼働直後などは低圧蒸気の生成を行うことができない。また生産設備108が稼動していた場合であっても、低圧蒸気の圧力が極端に低く、昇圧装置124によってその圧力を所定範囲に昇圧させられないと、かかる低圧蒸気を利用することができない。
そこで、本実施形態では、昇圧装置124によって所定範囲まで昇圧可能な低圧蒸気の圧力を閾値として予め定め、制御部136は、ステップ304において第1蒸気圧力PT1が閾値を満たしているか否かを判断している。また本実施形態においては、閾値を0.09MPaGと例示するが、これに限定するものではなく、閾値は、昇圧装置124の処理能力に応じて任意に定めることができる。
第1蒸気圧力PT1が閾値(0.09MPaG)未満であったら(ステップ304のNO)、制御部136は、第2調整弁120を全閉にした状態で(ステップ306)、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値(0.22MPaG)以下であるかを判断する(ステップ308)。蒸気制御装置100の初期稼動時には、第1調整弁114は全閉であり生産設備108への中圧蒸気の供給は開始されていないため、第2蒸気圧力PT2は当然にして所定範囲の上限値以下である(ステップ308のYES)。
次に、制御部136は、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値(0.18MPaG)以上であるかを判断する(ステップ310)。これにおいても、上記と同様の理由から、第2蒸気圧力PT2は当然にして所定範囲の下限値未満であるため(ステップ310のNO)、制御部136は、第1調整弁114が全開であるかを判断する(ステップ312)。蒸気制御装置100の初期稼動時は、第1調整弁114は全閉である、すなわち全開ではないので(ステップ312のNO)、制御部136は第1調整弁114を徐々に開く(ステップ314)。
そして、制御部136は、ステップ310からステップ314までを第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値以上になるまで繰り返す。しかし第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値未満でありながら(ステップ310のNO)、第1調整弁114が全開の場合には(ステップ312のYES)、エラーを出力し(ステップ320)、蒸気制御装置100を停止させる。
一方、ステップ310からステップ314までを繰り返すことにより、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値以上となったら(ステップ310のYES)、ステップ302に戻る。この状態において、第1調整弁114における高圧蒸気の減圧により生成された中圧蒸気が第1中圧経路116を通じて生産設備108に供給される。本実施形態では、高圧蒸気発生源102において生成された、圧力0.6MPaG、温度165℃、流量4t/hの高圧蒸気が、第1調整弁114において、圧力0.2MPaG、温度133℃の中圧蒸気に調整されて流量4t/hで生産設備108に供給される。
そして、制御部136は、再度ステップ302における停止信号確認、およびステップ304における第1蒸気圧力PT1の閾値判断を行う。これにより、利用可能な低圧蒸気が生成されている否かが再度確認される。まだ第1蒸気圧力PT1が閾値未満であったら(ステップ304のNO)、制御部136は、ステップ306の後に、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値以下であるかを再度判断する(ステップ308)。第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値以下であったら(ステップ308のYES)、上述したステップ310からステップ302までを繰り返す。
一方、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値を超えていたら(ステップ308のNO)、制御部136は、第1調整弁114が全閉かを確認し(ステップ316)、第1調整弁114が全閉でなければ(ステップ316のNO)、第1調整弁114を徐々に閉めて(ステップ318)、ステップ308に戻る。そして、制御部136は、ステップ308からステップ318までを繰り返し、第2蒸気圧力PT2が所定範囲内に収まるように制御する。第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値を超えているにもかかわらず(ステップ308のNO)、第1調整弁114が全閉である場合(ステップ316のYES)、エラーを出力し(ステップ320)、蒸気制御装置100を停止させる。
上述したステップ306〜ステップ318での制御により、低圧蒸気が生成されていなかったり、低圧蒸気の圧力が極端に低かったりする等、第1蒸気圧力PT1が閾値未満の場合であっても、制御部136が第2蒸気圧力PT2に基づいて第1調整弁114を制御して高圧蒸気を所定範囲内になるように減圧し、中圧蒸気が生成される。これにより、低圧蒸気が生成されていない状態であっても、中圧蒸気を生産設備108に確実に供給することが可能となる。
次に、本実施形態の最たる特徴である、低圧蒸気と高圧蒸気との混合による中圧蒸気生成時の制御、すなわち閾値以上の圧力の低圧蒸気発生時の制御について説明する。第1蒸気圧力PT1が閾値(0.09MPaG)以上であったら(ステップ304のYES)、すなわち昇圧装置124によって所定範囲まで昇圧可能な低圧蒸気が低圧蒸気発生源104において利用可能となったら、制御部136は第2調整弁120が全開かを確認する(ステップ321)。低圧蒸気が利用可能となった時点では第2調整弁120は全閉状態なので(ステップ321のNO)、制御部136は第2調整弁120を徐々に開く(ステップ322)。これにより、高圧蒸気発生源102において生成された高圧蒸気が駆動蒸気として駆動蒸気経路118を通じて昇圧装置124に供給される。すると、低圧蒸気発生源104において生成された低圧蒸気が昇圧装置124に吸い込まれる。
ステップ322において第2調整弁120を徐々に開いたら、制御部136は、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値(0.18MPaG)以上であるかを判断する(ステップ324)。第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値未満であったら(ステップ324のNO)、制御部136は、第1調整弁114が全開であるかを判断する(ステップ326)。第1調整弁114が全開でなかった場合(ステップ326のNO)、制御部136は第1調整弁114を徐々に開き(ステップ328)、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値以上となるまでステップ324〜ステップ328を繰り返す。そして、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値未満であるにもかかわらず(ステップ324のNO)、第1調整弁114が全開となったら(ステップ326のYES)、エラーを出力し(ステップ320)、蒸気制御装置100を停止させる。
一方、ステップ324からステップ328までを繰り返すことにより、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の下限値以上となったら(ステップ324のYES)、制御部136は、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値(0.22MPaG)以下であるかを判断する(ステップ330)。第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値以下であったら(ステップ330のYES)、昇圧装置124において減圧された高圧蒸気および昇圧された低圧蒸気とからなる中圧蒸気が所定範囲内にあることを意味している。本実施形態では、圧力0.6MPaG、温度165℃、流量3.11t/hの高圧蒸気と、圧力0.1MPaG、温度120℃、流量0.89t/hの低圧蒸気とにより、圧力0.22MPaG、温度136℃の中圧蒸気が生成されて流量4t/hで生産設備108に供給される。そして、制御部136は、ステップ302に戻り、ステップ302以降の制御を繰り返す。
第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値を超えていたら(ステップ330のNO)、制御部136は、第1調整弁114が全閉であるかを判断する(ステップ332)。第1調整弁114が全閉ではない、すなわち第1調整弁114が開いている場合(ステップ332のNO)、制御部136は第1調整弁114を徐々に閉め(ステップ334)、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値以下となるまでステップ330〜ステップ334までを繰り返す。
上記のように、ステップ304において第1蒸気圧力PT1が閾値以上(低圧蒸気発生源104において低圧蒸気が利用可能な状態)になったら、制御部136は、第2蒸気圧力PT2が所定範囲内になるように第1調整弁114を優先して制御することにより中圧蒸気を生成する。このとき、第2調整弁120が全開でない限り(ステップ321のNO)第2調整弁120を徐々に開ける制御(ステップ322)を実行することにより第2調整弁120を最大限開けるようにしているため、低圧蒸気を最大限利用して中圧蒸気を生成することができ、システム効率の更なる向上が図れる。
一方、ステップ330からステップ334までを繰り返した結果、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値を超えているにも拘らず(ステップ336のNO)、第1調整弁114が全閉になった場合(ステップ332のYES)、第1調整弁114の制御のみでは第2蒸気圧力PT2を所定範囲内に維持できないということである。そこで、制御部136は第2調整弁120が全閉であるかを判断する(ステップ336)。第2調整弁120が全閉でなかったら、すなわち第2調整弁120が開いていたら(ステップ336のNO)、制御部136は、第2調整弁120を徐々に閉め(ステップ338)、第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値以下となるまでステップ330〜ステップ338を繰り返す。そして、ステップ330〜ステップ338を繰り返しても第2蒸気圧力PT2が所定範囲の上限値を超えていて(ステップ336のNO)、第1調整弁114および第2調整弁120ともに全閉になった場合(ステップ332のYES、ステップ336のYES)、制御部136はエラーを出力し(ステップ320)、蒸気制御装置100を停止させる。
上述したように、低圧蒸気が利用可能な状況において、第1調整弁114の制御のみでは第2蒸気圧力PT2を所定範囲内に維持できない場合、第2調整弁120を制御して駆動蒸気量(高圧蒸気量)を調整して中圧蒸気を生成する。これにより、低圧蒸気量の変動があっても中圧蒸気を安定的に生産設備108に供給することができる。したがって、低圧蒸気を最大限活用することによりシステム効率の向上を図りつつ高い信頼性を確保し、それらの両立を達成することが可能となる。
なお、蒸気制御装置100の初期稼動時やステップ310およびステップ330からのループ時において、ユーザからの停止信号の入力があった場合(ステップ302のYES)、制御部136は、第1調整弁114および第2調整弁120を全閉にし(ステップ340)、蒸気制御装置100を停止させる。
上記説明したように、本実施形態にかかる蒸気制御装置100によれば、昇圧装置124によって低圧蒸気と高圧蒸気とを混合して生成された中圧蒸気を生産設備108に供給することにより、高コストな高圧蒸気が占める割合を削減することができ、システム効率の向上を図ることが可能となる。また制御部136が第1蒸気圧力PT1と第2蒸気圧力PT2とに基づいて第1調整弁114および第2調整弁120の開度を固定せず動的に制御することにより、低圧蒸気を最大限利用しながらも、低圧蒸気量の変動および生産設備での中圧蒸気消費量の変動による影響を回避して中圧蒸気供給を安定して行うことができる。したがって、低圧蒸気の利用によりシステム効率の向上を図りつつ高い信頼性を確保し、それらの両立を達成することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態にかかる蒸気制御装置200について説明する。図3は、第2実施形態にかかる蒸気制御装置200の概略構成を示す図である。なお、上述した第1実施形態の蒸気制御装置100の構成要素と実質的に同一の機能、構成を示す要素については、同一の符号を付して説明を省略する。また蒸気制御装置200における制御部136の動作については、第1実施形態において説明した制御と同様であるため説明を省略する。
第1実施形態の蒸気制御装置100では昇圧装置としてエゼクタを用いていたのに対し、第2実施形態にかかる蒸気制御装置200では、図3に示すように昇圧装置224としてタービンコンプレッサを用いる点において大きく異なる。
昇圧装置224は、高圧蒸気によって回転駆動するタービン226と、タービン226に同軸で接続され、その回転力を利用して低圧蒸気を圧縮して昇圧するコンプレッサ228とから構成される。この構成では、高圧蒸気発生源102において生成された高圧蒸気が駆動蒸気経路118を通じて駆動蒸気としてタービン226に供給されると、駆動蒸気(高圧蒸気)はタービン226を駆動することにより減圧される。そして、駆動蒸気によって駆動したタービン226の回転力によってコンプレッサ228が作動し、低圧蒸気が昇圧される。したがって、蒸気制御装置200においても、昇圧装置224によって高圧蒸気の減圧および低圧蒸気の昇圧が同時に行われる。
具体的な値を例示すると、第1蒸気圧力PT1が閾値未満の場合(低圧蒸気未使用時)は、第1実施形態と同様に、高圧蒸気発生源102において生成された、圧力0.6MPaG、温度165℃、流量4t/hの高圧蒸気が、第1調整弁114において、圧力0.2MPaG、温度133℃の中圧蒸気に調整されて流量4t/hで生産設備108に供給される。
一方、第1蒸気圧力PT1が閾値以上の場合(低圧蒸気使用時)は、高圧蒸気発生源102からの、圧力0.6MPaG、温度165℃、流量2.03t/hの高圧蒸気が駆動蒸気としてタービン226に供給される。駆動蒸気(高圧蒸気)は、かかるタービン226を回転させることにより減圧され(仕事することによってエンタルピーを失って圧力と温度が低下し)、圧力0.22MPaG、温度136℃、流量2.03t/hの中圧蒸気となる。そして、低圧蒸気発生源104からの、圧力0.1MPaG、温度120℃、流量1.97t/hの低圧蒸気は、タービン226の回転によって作動したコンプレッサ228により昇圧されて、圧力0.22MPaG、温度166℃、流量2.2t/hの過熱蒸気となった後、合流経路230から送気される減圧された駆動蒸気と混合されることで0.22MPaG、136℃の中圧蒸気となり生産設備108に供給される。
上記説明したように、第2実施形態の蒸気制御装置200の昇圧装置224によっても高圧蒸気の減圧および低圧蒸気の昇圧を行い、それらを混合した中圧蒸気を好適に生成することができる。したがって、かかる構成によっても、蒸気制御装置100と同様の利点を得ることが可能である。またタービンコンプレッサにおいても高圧蒸気によって駆動するためランニングコストを図れる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、低圧蒸気と高圧蒸気とを混合することで生成される中圧蒸気を生産設備に供給する蒸気制御装置として利用することができる。
100…蒸気制御装置、102…高圧蒸気発生源、104…低圧蒸気発生源、106…ドレン経路、108…生産設備、112…高圧経路、114…第1調整弁、116…第1中圧経路、118…駆動蒸気経路、120…第2調整弁、122…低圧経路、124…昇圧装置、126…第2中圧経路、132…第1圧力計、134…第2圧力計、136…制御部、200…蒸気制御装置、224…昇圧装置、226…タービン、228…コンプレッサ、230…合流経路

Claims (4)

  1. 高圧蒸気発生源で生成された高圧蒸気を用いて、低圧蒸気発生源で生成された低圧蒸気を昇圧すると同時に該高圧蒸気を減圧し、該昇圧された低圧蒸気と該減圧された高圧蒸気とを混合することで生成される所定範囲の圧力の中圧蒸気を生産設備に供給する蒸気制御装置であって、
    前記高圧蒸気の圧力を前記所定範囲まで減圧する第1調整弁と、
    前記高圧蒸気発生源から前記第1調整弁まで前記高圧蒸気を導く高圧経路と、
    前記第1調整弁から前記生産設備まで前記中圧蒸気を導く第1中圧経路と、
    前記低圧蒸気の圧力を前記所定範囲まで昇圧させる昇圧装置と、
    前記低圧蒸気発生源から前記昇圧装置まで前記低圧蒸気を導く低圧経路と、
    前記昇圧装置から、前記第1調整弁と前記生産設備との間で前記第1中圧経路に合流し前記中圧蒸気を導く第2中圧経路と、
    前記高圧蒸気発生源と前記第1調整弁との間で前記高圧経路から分岐し前記昇圧装置に前記高圧蒸気を駆動蒸気として供給する駆動蒸気経路と、
    前記駆動蒸気経路上に設けられ前記駆動蒸気の流量を調整する第2調整弁と、
    前記低圧経路上に設けられ該低圧経路の蒸気圧力を検知する第1圧力計と、
    前記第1中圧経路上で、前記第2中圧経路の合流点と前記生産設備との間に設けられ、該合流点と該生産設備との間の該第1中圧経路の蒸気圧力を検知する第2圧力計と、
    前記第1圧力計が検知した蒸気圧力と前記第2圧力計が検知した蒸気圧力とに基づいて前記第1調整弁および前記第2調整弁を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1圧力計が検知した蒸気圧力が閾値未満であったら、前記第2調整弁を全閉にし、前記第2圧力計が検知する蒸気圧力が前記所定範囲内になるように前記第1調整弁を制御し、
    前記第1圧力計が検知した蒸気圧力が閾値以上になったら、前記第2調整弁を最大限開き、前記第2圧力計が検知する蒸気圧力が前記所定範囲内になるように前記第1調整弁を優先して制御し、該第1調整弁の制御のみでは該第2圧力計が検知する蒸気圧力を所定範囲内に維持できない場合には該第2調整弁を更に制御することを特徴とする蒸気制御装置。
  2. 前記昇圧装置はエゼクタであることを特徴とする請求項1に記載の蒸気制御装置。
  3. 前記昇圧装置は、前記高圧蒸気によって回転駆動するタービンと、該タービンに同軸で接続され該タービンの回転力を利用して前記低圧蒸気を圧縮して昇圧するコンプレッサとから構成されることを特徴とする請求項1に記載の蒸気制御装置。
  4. 前記低圧蒸気発生源はヒートポンプボイラまたはフラッシュタンクであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蒸気制御装置。
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