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JP2008251247A - 燃料電池ガスタービン複合発電システム及びその制御方法 - Google Patents

燃料電池ガスタービン複合発電システム及びその制御方法 Download PDF

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JP2008251247A JP2007088583A JP2007088583A JP2008251247A JP 2008251247 A JP2008251247 A JP 2008251247A JP 2007088583 A JP2007088583 A JP 2007088583A JP 2007088583 A JP2007088583 A JP 2007088583A JP 2008251247 A JP2008251247 A JP 2008251247A
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Kazuko Takeshita
和子 竹下
Susumu Kono
進 河野
Shigenori Koga
重徳 古賀
Takashi Toyohara
尚 豊原
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Abstract

【課題】ガスタービンと燃料電池の安定的運転を維持しつつ、ガスタービン側から燃料電池側への燃料の逆流とバックファイヤーの発生を防止する。
【解決手段】燃料電池ガスタービン複合発電システムは、燃料電池53と燃焼器2とタービン3と発電機4と第1燃料弁6と第2燃料弁7と圧力検出器13、14と第2燃料弁制御部62とを具備する。燃焼器2は、空気と第1燃料と燃料電池53の排燃料である第2燃料とを燃焼して燃焼ガスを発生する。タービン3は、燃焼ガスから回転動力を取り出す。発電機4は、タービン3で駆動される。第1燃料弁6は、第1燃料の流量を制御する。第2燃料弁7は、第2燃料の流量を制御する。圧力検出器13、14は、第2燃料弁7の一次側圧力、又は、一次側と二次側との差圧を圧力検出値として出力する。第2燃料弁制御部62は、圧力検出値が圧力閾値以下のとき、第2燃料弁7の開度を絞るように制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池ガスタービン複合発電システム及び燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法に関する。
SOFC(solid−oxide fuel cell)とガスタービンとを組み合わせたSOFC−ガスタービンコンバインドシステムが知られている。図1は、従来のSOFC−ガスタービンコンバインドシステムを示すブロック図である。そのSOFC−ガスタービンコンバインドシステムは、圧縮機101と、燃焼器102と、ガスタービン103と、直流発電機104と、第1燃料弁106と、第2燃料弁107と、インバータ108と、熱交換器151と、SOFC153とを、ポンプ154と具備する。ここで、燃焼器102は、圧縮機101から供給される燃焼器用空気を用いて第1燃料と第2燃料とを燃焼させることで燃焼ガスを発生する。ガスタービン103は、燃焼ガスから回転動力を取り出す。直流発電機104は、ガスタービン103に軸105で直結され、ガスタービン103により駆動される。インバータ108は、電力系統へ出力する電力を制御する。第1燃料弁106は、燃焼器102に供給される第1燃料の流量を制御する。第2燃料弁107は、燃焼器102に供給される第2燃料の流量を制御する。ただし、第1燃料はポンプ154により供給される燃料である。第2燃料は、SOFC153の排燃料ガスである。
このように、SOFC−ガスタービンコンバインドシステムにおいて、圧縮機101で圧縮した空気がSOFC153のカソード153−1へ供給される。一方、ポンプ154により都市ガスが燃料としてSOFC153のアノード153−2へ供給される。その結果、圧縮空気と燃料(都市ガス)とがSOFC153で反応する。続いて、反応後の圧縮空気は燃焼器102へ供給される。一方、反応後の燃料は排燃料ガス(第2燃料)として燃焼器102へ供給される。燃焼器102は、第2燃料(サブ燃料、SOFC153からの排ガス)及び第1燃料(メイン燃料)の二つの燃料を圧縮空気と共に燃焼する。その燃焼器102の燃焼による燃焼ガスにより、タービン103で発電出力を取り出している。
ここで、SOFC153では、SOFC部材保護のために系内差圧(アノード153−2とカソード153−1との間の差圧)を低くした運転を行う。このとき、SOFC−ガスタービンコンバインドシステムの運転操作によっては、配管142における第2燃料弁107の一次側圧力(SOFC153側の圧力)Pの低下が起こる場合がある。または、ガスタービン103出力増加時に、配管142における第2燃料弁107の二次側圧力(ガスタービン103側の圧力)Pの上昇が起こる場合がある。それらの場合、相対的に、一次側圧力Pより二次側圧力Pの方が高くなることがある。そのため、第2燃料弁107が開いた状態で運転されている状態では、ガスタービン103側からSOFC153側へ燃料が逆流するおそれがある。そうなると、SOFC153へのバックファイヤーが発生し、SOFC153が破損してしまう。このような現象は、燃料用の配管に特有の問題である。
これを避けるためには、例えば、運転員が第2燃料弁107の一次側圧力Pを監視し、その一次側圧力Pが二次側圧力Pより十分高いことを確認しながら運転を行う方法が考えられる。その場合、一次側圧力Pが低くなると、運転員が、第2燃料弁107を閉める操作を行う。それにより、SOFC153側への燃料の逆流とバックファイヤーの発生を回避することができる。しかし、運転員による常時監視には、労力がかかるため好ましい状態とはいえない。
また、逆流やバックファイヤーを防止する方策として、第2燃料弁107の一次側に逆止弁を取り付ける方法が考えられる。しかし、第2燃料弁107の一次側は、SOFC153の排燃料ガスが流れてくる。その排燃料ガスの温度は約1000℃と高温であり、逆圧に対して精度良く作動する逆止弁の選定は困難である。自動的かつ適切にSOFC153側への燃料の逆流及びバックファイヤーの発生を回避する技術が望まれる。
関連する技術として、特開2004−176685号公報に燃料電池とガスタービンのコンバインド発電設備とその起動停止方法が開示されている。この燃料電池とガスタービンのコンバインド発電設備は、燃料電池モジュール(20)と、ガスタービン発電機(22)と、空気供給ライン(24)と、カソード排ガスライン(26)と、カソード排ガスライン遮断弁(26a)と、系統間差圧計(26b)とを備える。燃料電池モジュール(20)は、水素を含むアノードガスと酸素を含むカソードガスにより発電する燃料電池(11)を有する。ガスタービン発電機(22)は、圧縮機、燃焼器、タービン及び発電機を有する。空気供給ライン(24)は、該ガスタービン発電機から圧縮空気を前記燃料電池モジュールに供給する。カソード排ガスライン(26)は、燃料電池モジュールからガスタービン発電機にカソード排ガス(7)を供給する。カソード排ガスライン遮断弁(26a)は、該カソード排ガスラインを開閉可能である。系統間差圧計(26b)は、該カソード排ガスライン遮断弁の前後差圧を検出する。この技術は、圧力の状態によって、ガスタービン発電機(22)の運転に問題が発生することや、アノード/カソード間差圧により燃料電池モジュール(20)にダメージが発生することを防止すること等を目的としている。そして、この技術では、カソード排ガスライン(26)に系統間差圧計(26b)及び遮断弁(26a)を設け、カソード排ガスが原因で発生する上記に問題に対処している。従って、この技術には、燃料の逆流及びバックファイヤーを防止する技術思想は無く、実際燃料の逆流及びバックファイヤーを防止することはこ出来ない。
特開2007−2762号公報にスタービン発電プラント及びガスタービン発電プラントの制御方法が開示されている。このガスタービン発電プラントは、圧縮機と、燃焼器と、タービンと、直流発電機と、第1燃料弁と、第2燃料弁と、回転数検出器と、発電出力検出器と、第1燃料弁制御部と、第2燃料弁制御部と、発電出力制御部とを具備する。ここで、燃焼器は、前記圧縮機から供給される燃焼器用空気を用いて第1燃料と第2燃料とを燃焼させることで燃焼ガスを発生する。タービンは、前記燃焼ガスから回転動力を取り出す。直流発電機は、前記タービンにより駆動される。第1燃料弁は、前記燃焼機に供給される前記第1燃料の流量を制御する。第2燃料弁は、前記燃焼機に供給される前記第2燃料の流量を制御する。回転数検出器は、前記タービンの回転数を検出し、回転数検出値として出力する。発電出力検出器は、前記直流発電機の発電出力を検出し、発電出力検出値として出力する。前記第1燃料弁制御部は、前記発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて、前記第1燃料弁の開度を操作する。前記第2燃料弁制御部は、前記発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて、前記第2燃料弁の開度を操作する。前記発電出力制御部は、前記回転数検出値に基づいて前記発電出力を操作する。前記第1発電出力目標値は前記第2発電出力目標値よりも小さい。
特開2006−97638号公報に固体酸化物形燃料電池を用いたコンバインド発電システムが開示されている。この固体酸化物形燃料電池を用いたコンバインド発電システムは、固体酸化物形燃料電池と、ガスタービンで駆動される発電機とを併用して発電する固体酸化物形燃料電池とを用いている。このコンバインド発電システムは、前記固体酸化物形燃料電池の空気極に、前記ガスタービンから排出されるガスタービン排気を導入し、前記ガスタービンのガスタービン燃焼器に、前記固体酸化物形燃料電池の燃料極から排出される未反応燃料を含む排燃料ガスを導入する。
特開2006−100223号公報に複合発電システム及び複合発電システムの運転方法が開示されている。この複合発電システムは、燃料ガス供給部と、燃料ガス圧力調整部と、酸化剤ガス供給部と、燃料電池モジュールと、燃料ガス再循環部とを具備する。燃料ガス供給部は、第1圧力の第1燃料ガスを供給する。燃料ガス圧力調整部は、前記第1燃料ガスを減圧して第2圧力の第2燃料ガスを供給する。酸化剤ガス供給部は、第1酸化剤ガスを供給する。燃料電池モジュールは、前記第2燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う。燃料ガス再循環部は、前記燃料電池モジュールから送出された排燃料ガスを昇圧して第3圧力の第3燃料ガスを供給する。前記第3燃料ガスの一部は、再循環して前記第1燃料ガスとともに前記燃料ガス圧力調整部へ供給される。前記第3燃料ガスの残りと前記燃料電池モジュール本体から送出された排酸化剤ガスとは、発電機用のガスタービンの燃焼器へ供給される。前記燃料電池モジュール内における前記第2燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの差圧は、予め設定された第1範囲内の値である。前記燃焼器近傍における前記第3燃料ガスと前記排酸化剤ガスとの差圧は、予め設定された第2範囲内の値である。
特開2007−002762号公報 特開2004−176685号公報 特開2006−097638号公報 特開2006−100223号公報
本発明の目的は、ガスタービン側から燃料電池側への燃料の逆流及びバックファイヤーの発生を確実に防止することが可能な燃料電池ガスタービン複合発電システム及び燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ガスタービン及び燃料電池の安定的な運転を維持しながら、ガスタービン側から燃料電池側への燃料の逆流及びバックファイヤーの発生を確実に防止することが可能な燃料電池ガスタービン複合発電システム及び燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法を提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムは、燃料電池(53)と、燃焼器(2)と、タービン(3)と、発電機(4)と、第1燃料弁(6)と、第2燃料弁(7)と、圧力検出器(13、14)と、第2燃料弁制御部(62)とを具備する。燃焼器(2)は、空気と第1燃料と燃料電池(53)の排燃料である第2燃料とを燃焼して燃焼ガスを発生する。タービン(3)は、燃焼ガスから回転動力を取り出す。発電機(4)は、タービン(3)により駆動される。第1燃料弁(6)は、燃焼器(2)に供給される第1燃料の流量を制御する。第2燃料弁(7)は、燃焼器(2)に供給される第2燃料の流量を制御する。圧力検出器(13、14)は、第2燃料弁(7)の一次側圧力、及び、一次側圧力と二次側圧力との差圧、のいずれか一方を検出し、圧力検出値として出力する。第2燃料弁制御部(62)は、圧力検出値が圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を絞るように制御する。
本発明では、第2燃料弁(7)の一次側圧力、又は、一次側圧力と二次側圧力との差圧、のいずれか一方が圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を絞る。そのため、第2燃料弁(7)の一次側圧力が二次側圧力よりも低くなることが無い。そのため、第2燃料の逆流やバックファイヤーの発生を確実に防止することができる。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、第2燃料弁制御部(62)は、圧力検出値が圧力閾値としての第1圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を全閉になるように制御する。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、第2燃料弁制御部(62)は、圧力検出値が、圧力閾値としての第2圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を全開よりも小さく全閉よりも大きい第1開度になるように制御する。圧力検出値が、第2圧力閾値よりも小さい圧力閾値としての第3圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を第1開度よりも小さい第2開度になるように制御する。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、回転数検出器(12)と、発電出力検出器(11)と、第1燃料弁制御部(61)と、発電出力制御部(63)とを更に具備する。回転数検出器(12)は、タービン(3)の回転数を検出し、回転数検出値として出力する。発電出力検出器(11)は、発電機(4)の発電出力を検出し、発電出力検出値として出力する。第1燃料弁制御部(61)は、発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて第1燃料弁(6)の開度を制御する。発電出力制御部(63)は、回転数検出値に基づいて発電出力を制御する。第2燃料弁制御部(62)は、発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて第2燃料弁(7)の開度を制御し、圧力検出値が圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を絞るように制御する。第1発電出力目標値は第2発電出力目標値よりも小さい。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、燃焼器(2)が第1燃料と第2燃料とを用いる第2運転モード、及び、燃焼器(2)が第1燃料のみを用いる第1運転モードのいずれかを示す運転モード信号を出力する中央制御部(60)を更に具備する。中央制御部(60)は、圧力検出値が圧力閾値以下になったとき、第2運転モードから第1運転モードに切り替えるように運転モード信号を出力する。第2燃料弁制御部(62)は、運転モード信号に基づいて、第2燃料弁(7)の開度を全閉するように制御する。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、回転数検出器(12)と、発電出力検出器(11)と、第1燃料弁制御部(61)と、発電出力制御部(63)とを更に具備する。回転数検出器(12)は、タービン(3)の回転数を検出し、回転数検出値として出力する。発電出力検出器(11)は、発電機(4)の発電出力を検出し、発電出力検出値として出力する。第1燃料弁制御部(61)は、発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて第1燃料弁(6)の開度を制御する。発電出力制御部(63)は、回転数検出値に基づいて発電出力を制御する。第1燃料弁制御部(61)は、発電出力検出値と第1発電出力目標値とに基づいて第1燃料弁操作発電出力制御操作量を出力する第1燃料弁操作発電出力制御部(21a)と、回転数検出値と回転数目標値とに基づいて第1燃料弁操作回転数制御操作量を出力する第1燃料弁操作回転数制御部(25)とを備える。第2燃料弁制御部(62)は、発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて第2燃料弁操作発電出力制御操作量を出力する第2燃料弁操作発電出力制御部(22a)を備える。第1発電出力目標値は第2発電出力目標値よりも小さい。発電出力制御部(63)は、回転数検出値と回転数目標値とに基づいて発電出力操作回転数制御操作量を出力する発電出力操作回転数制御部(23a)を備える。運転モード信号が第1運転モードを示す場合、第1燃料弁制御部(61)は第1燃料弁操作回転数制御操作量で第1燃料弁(6)の開度を制御し、第2燃料弁制御部(62)は第2燃料弁(7)を全閉となるように制御し、発電出力制御部(63)は所定の発電出力第1操作量で発電出力を制御する。運転モード信号が第2運転モードを示す場合、第1燃料弁制御部(61)は第1燃料弁操作発電出力制御操作量で第1燃料弁(6)の開度を制御し、第2燃料弁制御部(62)は第2燃料弁操作発電出力制御操作量で第2燃料弁(7)の開度を制御し、発電出力制御部(63)は発電出力操作回転数制御操作量で発電出力を制御する。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、第2燃料を燃焼器(2)に供給する燃料配管(42b)の途中に設けられ、第2燃料を分岐する第3燃料弁(15)と、圧力検出値としての一次側圧力が第1圧力設定値以下になったとき、第3燃料弁(15)を開くように制御する第3燃料弁制御部(64)とを更に具備する。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、第3燃料弁制御部(64)は、一次側圧力が第2圧力設定値以下になったとき、第3燃料弁(15)を絞るように制御する。
上記課題を解決するために、本発明は、燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法である。ここで、燃料電池ガスタービン複合発電システムは、燃料電池(53)と、空気と第1燃料と燃料電池(53)の排燃料である第2燃料とを燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器(2)と、燃焼ガスから回転動力を取り出すタービン(3)と、タービン(3)により駆動される発電機(4)と、燃焼器(2)に供給される第1燃料の流量を制御する第1燃料弁(6)と、燃焼器(2)に供給される第2燃料の流量を制御する第2燃料弁(7)と、圧力検出器(13、14)と、第2燃料弁制御部(62)とを具備する。燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、(a)圧力検出器(13、14)が、第2燃料弁(7)の一次側圧力、及び、一次側圧力と二次側圧力との差圧、のいずれか一方を検出し、圧力検出値として出力するステップと、(b)第2燃料弁制御部(62)が、圧力検出値が圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を絞るように制御するステップとを具備する。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、(b)ステップは、(b1)第2燃料弁制御部(62)が、圧力検出値が圧力閾値としての第1圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を全閉になるように制御するステップを備える。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、(b1)ステップは、(b11)第2燃料弁制御部(62)が、圧力検出値が圧力閾値としての第2圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を全開よりも小さく全閉よりも大きい第1開度になるように制御するステップと、(b12)第2燃料制御部(62)が、圧力検出値が第2圧力閾値よりも小さい圧力閾値としての第3圧力閾値以下になったとき、第2燃料弁(7)の開度を第1開度よりも小さい第2開度になるように制御するステップとを含む。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、燃料電池ガスタービン複合発電システムは、タービン(3)の回転数を検出し回転数検出値として出力する回転数検出器(12)と、発電機(4)の発電出力を検出し発電出力検出値として出力する発電出力検出器(11)と、発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて第1燃料弁(6)の開度を制御する第1燃料弁制御部(61)と、回転数検出値に基づいて発電出力を制御する発電出力制御部(63)とを更に具備する。燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、(c)第2燃料弁制御部(62)が、発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて第2燃料弁(7)の開度を制御するステップを更に具備する。第1発電出力目標値は第2発電出力目標値よりも小さい。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、燃料電池ガスタービン複合発電システムは、燃焼器(2)が第1燃料と第2燃料とを用いる第2運転モード、及び、燃焼器(2)が第1燃料のみを用いる第1運転モードのいずれかを示す運転モード信号を出力する中央制御部(60)を更に具備する。燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、(b)ステップは、(b2)中央制御部(60)が、圧力検出値が圧力閾値以下になったとき、第2運転モードから第1運転モードに切り替えるように運転モード信号を出力するステップと、(b3)第2燃料弁制御部(62)が、運転モード信号に基づいて、第2燃料弁(7)の開度を全閉するように制御するステップとを備える。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、燃料電池ガスタービン複合発電システムは、タービン(3)の回転数を検出し回転数検出値として出力する回転数検出器(12)と、発電機(4)の発電出力を検出し発電出力検出値として出力する発電出力検出器(11)と、発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて第1燃料弁(6)の開度を制御する第1燃料弁制御部(61)と、回転数検出値に基づいて発電出力を制御する発電出力制御部(63)とを更に具備する。第1燃料弁制御部(61)は、発電出力検出値と第1発電出力目標値とに基づいて第1燃料弁操作発電出力制御操作量を出力する第1燃料弁操作発電出力制御部(21a)と、回転数検出値と回転数目標値とに基づいて第1燃料弁操作回転数制御操作量を出力する第1燃料弁操作回転数制御部(25)とを備える。第2燃料弁制御部(62)は、発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて第2燃料弁操作発電出力制御操作量を出力する第2燃料弁操作発電出力制御部(22a)を備える。第1発電出力目標値は第2発電出力目標値よりも小さい。発電出力制御部(63)は、回転数検出値と回転数目標値とに基づいて発電出力操作回転数制御操作量を出力する発電出力操作回転数制御部(23a)を備える。燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、(d)運転モード信号が第1運転モードを示す場合、第1燃料弁制御部(61)は、第1燃料弁操作回転数制御操作量で第1燃料弁(6)の開度を制御し、第2燃料弁制御部(62)は、第2燃料弁(7)を全閉となるように制御し、発電出力制御部(63)は、所定の発電出力第1操作量で発電出力を制御するステップと、(e)運転モード信号が第2運転モードを示す場合、第1燃料弁制御部(61)は、第1燃料弁操作発電出力制御操作量で第1燃料弁(6)の開度を制御し、第2燃料弁制御部(62)は、第2燃料弁操作発電出力制御操作量で第2燃料弁(7)の開度を制御し、発電出力制御部(63)は、発電出力操作回転数制御操作量で発電出力を制御するステップとを更に具備する。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、燃料電池ガスタービン複合発電システムは、第2燃料を燃焼器(2)に供給する燃料配管(42b)の途中に設けられ、第2燃料を分岐する第3燃料弁(15)と、第3燃料弁制御部(64)とを更に具備する。燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、(f)第3燃料弁制御部(64)が、圧力検出値としての一次側圧力が第1圧力設定値以下になったとき、第3燃料弁(15)を開くように制御するステップを更に具備する。
上記の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、(g)第3燃料弁制御部(64)は、一次側圧力が第2圧力設定値以下になったとき、第3燃料弁(15)を絞るように制御するステップを更に具備する。
本発明のプログラムは、上記のいずれか一項に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法をコンピュータに実行させる。
本発明により、ガスタービン及び燃料電池の安定的な運転を維持しながら、ガスタービン側から燃料電池側への燃料の逆流及びバックファイヤーの発生を確実に防止することが可能となる。
以下、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システム及び燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法における実施の形態について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。この燃料電池ガスタービン複合発電システムは、圧縮機1、燃焼器2、タービン3、直流発電機4、軸5、第1燃料弁6、第2燃料弁7、インバータ8、発電出力検出器11、回転数検出器12、圧力計13、圧力計14、第3燃料弁15、第1燃料供給管41、第2燃料供給管42(42a、42b、42c)、再生熱交換器51、空気予熱器52、固体酸化物型燃料電池(SOFC)53、コンプレッサ54及び制御ユニット600を具備している。
圧縮機1と、タービン3と、直流発電機4とは、軸5により接続されている。圧縮機1はフィルタを介して吸い込んだ空気を圧縮し、再生熱交換器51と空気予熱器52を介してSOFC53に供給する。燃焼器2は、SOFC53から排出された空気を利用して燃料を燃焼し、高温の燃焼ガスを発生する。タービン3は、燃焼ガスの膨張により得られる回転動力により、圧縮機1と直流発電機4とを駆動する。直流発電機4は、タービン3(例示:ガスタービン)により駆動されて発電を行う。インバータ8は、直流発電機4が発電した電力を交流に変換し、電力系統に供給する。
この燃料電池ガスタービン複合発電システムは、燃焼器2の燃料として、第1燃料と、第2燃料との2種類の燃料を使用する。ここで、第1燃料は、第1燃料供給源(図示されず)から、この燃料電池ガスタービン複合発電システムの運転に必要な量が安定して供給される。第1燃料供給源としては燃料タンクが例示される。そして、第1燃料としては、都市ガス又はLPガスが例示される。本実施の形態では都市ガスである。一方、第2燃料は、SOFC53のアノード53−2から排出される排燃料ガスである。
再生熱交換器51は、タービン3から排出されるタービン排ガスと、圧縮機1からSOFC53に供給される空気とを熱交換し、SOFC53に供給される空気を加熱する。空気予熱器52は、再生熱交換器51によって加熱された空気を更に加熱する。コンプレッサ54は、都市ガス(第1燃料)を、第1燃料供給管41を介して燃焼器2に供給すると共に、第2燃料供給管42aを介してSOFC53のアノード53−2に供給する。SOFC53は、カソード53−1に供給される空気中の含有酸素と、アノード53−2に供給される都市ガスとの化学反応により発電する。SOFC53のカソード53−1から排出された空気は燃焼器2に供給される。SOFC53のアノード53−2から排出された排燃料ガス(第2燃料)は、第2燃料供給管42bにより燃焼器2に供給される。
第1燃料弁6は、第1燃料供給管41の途中に設けられ、制御ユニット600の制御により、燃焼器2への第1燃料の供給を調節する。第2燃料弁7は、第2燃料供給管42bの途中に設けられ、制御ユニット600の制御により、燃焼器2への第2燃料の供給を調節する。第3燃料弁15は、第2燃料供給管42bから枝分かれした第2燃料供給管42cに設けられた放風弁である。第3燃料弁15は、制御ユニット600の制御により、燃焼器2への第2燃料の供給及び第2燃料供給管42bにおける第2燃料弁7の一次側圧力(SOFC53側の圧力)Pを調節する。
回転数検出器12は、タービン3の回転数を検出し、回転数検出値PV2を出力する。発電出力検出器11は、直流発電機4の発電出力Wを検出し、発電出力検出値PV1を出力する。圧力計13は、第2燃料供給管42bにおける第2燃料弁7の一次側圧力(SOFC53側の圧力)Pを検出し、一次側圧力検出値PV41を出力する。圧力計14は、第2燃料供給管42bにおける第2燃料弁7の二次側圧力(タービン3側の圧力)Pを検出し、二次側圧力検出値PV42を出力する。なお、圧力計13、14は、一つの圧力計測器として、一次側圧力P、二次側圧力P、及びそれらの差圧(P−P)を出力する構成としても良い。
制御ユニット600は、中央制御部60、第1燃料弁制御部61、第2燃料弁制御部62、発電出力制御部63及び第3燃料弁制御部64を備えている。中央制御部60は、発電出力指令S、回転数検出値PV2、発電出力検出値PV1、一次側圧力検出値PV41及び二次側圧力検出値PV42のうちの少なくとも一つに基づいて、第1燃料弁制御部61、第2燃料弁制御部62、発電出力制御部63及び第3燃料弁制御部64を制御する。
第1燃料弁制御部61は、中央制御部60からの各種制御信号、回転数検出値PV2、発電出力検出値PV1、一次側圧力検出値PV41及び二次側圧力検出値PV42の各種入力信号うちの少なくとも一つに基づいて、第1燃料弁6を制御する。第2燃料弁制御部62は、上記各種入力信号のうちの少なくとも一つに基づいて、第2燃料弁7を制御する。発電出力制御部63は、上記各種入力信号のうちの少なくとも一つに基づいて、インバータ8を制御する。第3燃料弁制御部64は、上記各種入力信号のうちの少なくとも一つに基づいて、第3燃料弁15を制御する。
図3及び図4は、制御ユニットの各構成と他の機器との接続関係とを示すブロック図である。
図3(A)は、中央制御部60と第1燃料弁制御部61と他の機器との接続関係を示している。中央制御部60は、発電出力指令Sに基づいて、第1発電出力目標値SV1を出力する。第1発電出力目標値SV1は、ガスタービン発電プラントを適切に運転することが可能な発電出力の下限値に等しい。
第1燃料弁制御部61は調節部21を有している。調節部21は、発電出力検出値PV1と第1発電出力目標値SV1とに基づいて制御演算HC1により第1燃料弁操作量MV1を出力する。第1燃料弁6の開度は第1燃料弁操作量MV1に応じて調節される。すなわち、調節部21は、発電出力検出値PV1を第1発電出力目標値SV1に一致させる制御を行う(発電電力下限値制御)。
図3(B)は、中央制御部60と第2燃料弁制御部62と他の機器との接続関係を示している。中央制御部60は、発電出力指令Sに基づいて第2発電出力目標値SV2を出力する。第2発電出力目標値SV2は、ガスタービン発電プラントを適切に運転することが可能な発電出力の上限値に等しい。
中央制御部60は、更に、一次側圧力検出値PV41が第1圧力閾値PSET1以下、又は、一次側圧力検出値PV41と二次側圧力検出値PV42との差圧(PV41−PV42>0)が第2圧力閾値PSET2以下の場合、運転モード信号Aと第2燃料弁操作量MV2bとを出力する。ここで、第1圧力閾値PSET1及び第2圧力閾値PSET2は、それ以下の圧力で第2燃料弁7の二次側(タービン3側)から一次側(SOFC53側)へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれのある圧力を設定する。第2燃料弁操作量MV2bは、第2燃料弁7の開度を全閉とする操作量である。
第2燃料弁制御部62は、調節部22と切替部31とを有している。調節部22は、発電出力検出値PV1と第2発電出力目標値SV2とに基づいて制御演算HC2により第2燃料弁操作量MV2aを出力する。切替部32は、運転モード信号Aが入力されない場合には第2燃料弁操作量MV2aを第2燃料弁操作量MV2として出力する。この場合、第2燃料弁7の開度は第2燃料弁操作量MV2に応じて調節される。すなわち、調節部22は、発電出力検出値PV1を第2発電出力目標値SV2に一致させる制御を行う(発電電力上限値制御)。
一方、運転モード信号Aが入力された場合には第2燃料弁操作量MV2bを第2燃料弁操作量MV2として出力する。これにより、第2燃料弁7の開度は第2燃料弁操作量MV2bに応じて全閉となる。このような中央制御部60及び切替部31の動作により、第2燃料弁7の二次側(タービン3側)から一次側(SOFC53側)へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれのある圧力になったとき、第2燃料弁7を全閉にすることができる。その第2燃料弁7を全閉にすることにより、燃料の逆流やバックファイヤーを防止することが可能となる。
図4(A)は、中央制御部60と発電出力制御部63と他の機器との接続関係を示している。中央制御部60は、発電出力指令Sに基づいて、回転数目標値SV3を出力する。発電出力制御部63は、調節部23を有している。調節部23は、回転数検出値PV2と回転数目標値SV3とに基づいて制御演算XC1により発電出力操作量MV3を出力する。インバータ8は、発電出力操作量MV3に応じて直流発電機4の発電出力を調節する。発電出力が増加すると、直流発電機4を駆動するために必要となる動力が増加する。その結果、タービン3の回転数が減少する。逆に、発電出力が減少すると、直流発電機4を駆動するために必要となる動力が減少する。その結果、タービン3の回転数が増加する。つまり調節部23は、回転数検出値PV2を回転数目標値SV3に一致させる制御を行う。
図4(B)は、中央制御部60と第3燃料弁制御部64と他の機器との接続関係を示している。第3燃料弁制御部64は、発電出力指令Sに基づいて、圧力設定値SV4を出力する。中央制御部60は、調節部24を有している。調節部24は、一次側圧力検出値PV41に基づいて制御演算HC3により第3燃料弁操作量MV4を出力する。ここで、制御演算HC3は、一次側圧力検出値PV41≧圧力設定値SV4の場合、第3燃料弁15を全開とする第3燃料弁操作量MV4を出力する。一次側圧力検出値PV41<圧力設定値SV4の場合、第3燃料弁15を全閉とする第3燃料弁操作量MV4を出力する。第3燃料弁15の開度は第3燃料弁操作量MV4に応じて調節される。圧力設定値SV4は、SOFC53において許容される燃料の圧力の上限値に設定される。それ以上の圧力になると、SOFC53が破損するおそれがあるため、放風弁である第3燃料弁15を全開として圧力を逃がす。
一次側圧力検出値PV41が圧力設定値SV4以上になったとき第3燃料弁15を全開とすることで、第2燃料供給管42bの圧力を第3燃料弁15から逃がすことができる。それにより、SOFC53において許容される燃料の圧力以上の圧力が、第2燃料供給管42bを介してSOFC53にかかることがほとんど無くなる。それにより、SOFC53の破損を防止することが可能となる。
ここで、中央制御部60、第1燃料弁制御部61、第2燃料弁制御部62、発電出力制御部63及び第3燃料弁制御部64は、制御装置に用いられる制御回路や調節器や切替器のような回路・機器を組み合わせたハードウエアで構成しても良いし、パーソナルコンピュータのような情報処理装置とそれに搭載されたソフトウエア(プログラム)で構成しても良し、それらハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで構成しても良い。
次に、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの第1の実施の形態の動作(燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法)について、図2〜図5を参照して説明する。ここで、図5は、第2燃料供給源の第2燃料供給能力が高い場合、中間の場合、低い場合について、定常状態となったのちの第1燃料弁6の開度、第2燃料弁7の開度、及び発電出力Wを示す表である。ここで、第2燃料供給能力が「高い」とは、調節部23による制御のみを行い、調節計21及び22による制御を行わずに第1燃料弁6の開度を0%、第2燃料弁7の開度を100%に固定したとき、発電出力Wが第2発電出力目標値SV2を超える第2燃料の供給がなされることをいう。同様に、第2燃料供給能力が「中間」とは、第1燃料弁6の開度を0%、第2燃料弁7の開度を100%に固定したとき、発電出力Wが第1発電出力目標値SV1以上かつ第2発電出力目標値SV2以下となる第2燃料の供給がなされることをいう。第2燃料供給能力が「低い」とは、第1燃料弁6の開度を0%、第2燃料弁7の開度を100%に固定したとき、発電出力Wが第1発電出力目標値SV1未満となる第2燃料の供給がなされることをいう。
燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御では、定常状態において、調節部21は、発電出力Wを第1発電出力目標値SV1に近づけようとして第1燃料弁6の開度を操作する。調節部22は、発電出力Wを第2発電出力目標値SV2に近づけようとして第2燃料弁7の開度を操作する。調節部23は、回転数を回転数目標値SV3に保持しようとして直流発電機4の発電出力Wを操作する。必要に応じて、調整部24は、差圧検出値PV4を圧力設定値SVより大きくするように第3燃料弁15を制御する。
このため、第2燃料供給能力が「高い」場合、定常状態において第1燃料弁開度が0%となり、第2燃料弁開度が0%と100%の中間の開度となり、発電出力Wが第2発電出力目標値SV2に等しくなり、回転数が回転数目標値SV3に等しくなる(発電電力上限値制御)。また、第2燃料供給能力が「中間」の場合、定常状態において第1燃料弁開度が0%となり、第2燃料弁開度が100%となり、発電出力Wが第1発電出力目標値SV1以上かつ第2発電出力目標値SV2以下の値となり、回転数が回転数目標値SV3と等しくなる。また、第2燃料供給能力が「低い」場合、定常状態において第1燃料弁開度が0%より高い開度となり(追い焚きし)、第2燃料弁開度が100%となり、発電出力Wが第1発電出力目標値SV1と等しくなり、回転数が回転数目標値SV3と等しくなる(発電電力下限値制御)。
上記燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御においては、第2燃料を利用して発電出力Wが第1発電出力目標値SV1以上かつ第2発電出力目標値SV2以下となる発電が行われる。そして、第2燃料だけでは発電出力Wが第1発電出力目標値SV1に達しない場合にのみ、第2燃料の不足分を補うために第1燃料が利用される。このため、この燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいては、第2燃料の利用効率が高い。また、第2燃料の供給量が時間的に変動し、第2燃料供給能力が低い状態となる場合であっても、ガスタービン発電プラントの運転は安定される。さらに、回転数を一定に保持することにより、ガスタービンがトリップすることが防がれる。
ここで、上記燃料電池ガスタービン複合発電システムの定常状態において、中央制御部60は、第2燃料弁7の一次側圧力P(一次側圧力検出値PV41)を監視している。そして、一次側圧力検出値PV41が第1圧力閾値PSET1以下になった場合、中央制御部60は、運転モード信号Aと第2燃料弁操作量MV2bとを出力する。第2燃料弁7の二次側から一次側へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれがあるからである。運転モード信号Aと第2燃料弁操作量MV2bとにより、第2燃料弁制御部62が第2燃料弁7を全閉にする。その結果、第2燃料弁7の二次側と一次側とが完全に遮断されるため、燃料の逆流やバックファイヤーを確実に防止することが可能となる。
又は、上記燃料電池ガスタービン複合発電システムの定常状態において、中央制御部60は、第2燃料弁7の一次側圧力P(一次側圧力検出値PV41)と二次側圧力P(二次側圧力検出値PV42)との差圧(PV41−PV42>0)を監視している。そして、その差圧が第2圧力閾値PSET2以下になった場合、中央制御部60は、運転モード信号Aと第2燃料弁操作量MV2bとを出力する。第2燃料弁7の二次側から一次側へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれがあるからである。運転モード信号Aと第2燃料弁操作量MV2bとにより、第2燃料弁制御部62が第2燃料弁7を全閉にする。その結果、第2燃料弁7の二次側と一次側とが完全に遮断されるため、燃料の逆流やバックファイヤーを確実に防止することが可能となる。
このとき、第2燃料弁7が全閉になり第2燃料の流量がゼロになる。すなわち、図5において、第2燃料供給源の第2燃料供給能力が「低い」になる。しかし、この場合でも、上記のように、第1燃料弁制御部61が第1燃料弁6を適当な開度に制御する。すなわち、発電出力Wは下限値で制御され(発電電力下限値制御)、回転数は低下しないので、タービン3がトリップすることを防止することができる。
ここで、上記燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御における第2燃料弁7の全閉になると、第2燃料供給管42bの一次側圧力Pが急激に上昇するおそれがある。そのような場合、第3燃料弁制御部64は、一次側圧力検出値PV41≧圧力設定値SV4を検知して、第3燃料弁15を全開とする第3燃料弁操作量MV4を出力する。その結果、放風弁である第3燃料弁15が全開となり、第2燃料供給管42bにおける第2燃料弁7の一次側圧力を逃がすことができる。それにより、一次側圧力の上昇を抑制することが可能となる。そして、SOFC53のアノード53−2での燃料の圧力変動や、SOFC53の破損を防止することが可能となる。
また、この燃料電池ガスタービン複合発電システムは、SOFC53の副生成物である第2燃料を利用して発電を行うために経済的に優れている。ここで第2燃料は、SOFC53において副生成物として発生するために供給量をタービン3の発電に適するようにコントロールすることがない。しかも第2燃料は、容積当り発熱量が低いためにタンクに貯留して使用することは効率的ではない。したがって、副生成物として発生する可燃性ガスを燃料として発電するために適している。特に、第2燃料を貯留せずに発電に使用することにより、第2燃料の熱エネルギーも利用することができる。
この燃料電池ガスタービン複合発電システムは、ガスタービンとして小型のマイクロガスタービンを使用することがより好ましい。第2燃料供給源における第2燃料の発生量が少ない場合にも適用することができるからである。第2燃料供給源における第2燃料の発生量が多い場合には、一つの第2燃料供給源に対して複数の燃料電池ガスタービン複合発電システムを設置することが好ましい。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。図2については、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。ただし、第2燃料弁制御部62が第1の実施の形態と異なる。
図6は、制御ユニットの各構成と第2燃料弁制御部62と他の機器の接続関係とを示すブロック図である。なお、第1燃料弁制御部61、発電出力制御部63及び第3燃料弁制御部64と中央制御部60と他の機器との接続関係については、それぞれ図3(A)、図4(A)及び図4(B)と同様であるので、その説明を省略する。
図6を参照して、中央制御部60は、発電出力指令Sに基づいて第2発電出力目標値SV2を出力する。第2発電出力目標値SV2は、ガスタービン発電プラントを適切に運転することが可能な発電出力の上限値に等しい。
中央制御部60は、更に、一次側圧力検出値PV41と二次側圧力検出値PV42との差圧(PV41−PV42>0)、又は、一次側圧力検出値PV41が、閾値以下の所定の圧力範囲になった場合、それら圧力範囲に対応した第2燃料弁操作量MV2cを出力する。同時に、アラーム39を発報して外部に知らせる。ここで、所定の圧力範囲は、例えば、以下のように設定される。
(a)差圧(PV41−PV42)で判断する場合の一例
第1閾値圧力:0.03MPa、第2閾値圧力:0.01MPa
0.03MPa<差圧のとき、第2燃料弁操作量MV2c:100%(全開)
0.01MPa<差圧≦0.03MPaのとき、第2燃料弁操作量MV2c:50%
差圧≦0.01MPaのとき、第2燃料弁操作量MV2c:0%(全閉)
(b)一次側圧力検出値PV41で判断する場合の一例
第1閾値圧力:1.03MPa、第2閾値圧力1.01MPa
1.03MPa<PV41のとき、第2燃料弁操作量MV2c:100%(全開)
1.01MPa<PV41≦1.03MPaのとき、第2燃料弁操作量MV2c:50%
PV41≦1.01MPaのとき、第2燃料弁操作量MV2c:0%(全閉)
ただし、上記の例において、(a)の場合は0.01MPa、(b)の場合は1.01MPaが、それ以下の圧力で第2燃料弁7の二次側(タービン3側)から一次側(SOFC53側)へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれのある圧力である。第2燃料弁操作量MV2cは、第2燃料弁7の開度を示す操作量である。なお、アラーム39において、上記(a)の差圧の変化や(b)の圧力の変化に対応してアラームレベルの設定を変化させる。
第2燃料弁制御部62は、調節部22と切替部32と変化率リミッタ33とを有している。調節部22は、発電出力検出値PV1と第2発電出力目標値SV2とに基づいて制御演算HC2により第2燃料弁操作量MV2aを出力する。変化率リミッタ33は、第2燃料弁操作量MV2cが所定の変化率(操作量/時間)に収まるように、その変化率を制限する。それにより、第2燃料弁7は徐々に所定開度まで締まって行く。切替部32は、第2燃料弁操作量MV2aと第2燃料弁操作量MV2cのうち、その操作量の値がより小さい方を第2燃料弁操作量MV2として出力する。この場合、第2燃料弁7の開度は第2燃料弁操作量MV2に応じて調節される。ただし、変化率の変化を制限する必要がなければ、変化率リミッタ33は不要である。
すなわち、第2燃料弁操作量MV2a<第2燃料弁操作量MV2cならば、第2燃料弁操作量MV2aに基づいた発電出力検出値PV1を第2発電出力目標値SV2に一致させる制御が行われる(発電電力上限値制御)。
一方、第2燃料弁操作量MV2a>第2燃料弁操作量MV2cならば、第2燃料弁操作量MV2cに基づいた第2燃料弁7の開度を絞り込む制御が行われる。このような第2燃料弁7の絞り込みの動作により、第2燃料弁7の二次側から一次側へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれのある圧力に近づいたとき、又は、その圧力になったとき、第2燃料弁7を適切な開度に絞ること、又は、全閉にすることができる。その第2燃料弁7の絞り込み、又は、全閉により、燃料の逆流やバックファイヤーを防止することが可能となる。
ただし、上記所定の圧力範囲の設定((a)及び(b))については例であり、本発明がこれらの値に限定されるものではない。例えば、圧力範囲を3段階ではなく4段階以上に増やしても良いし、圧力の刻みを更に細かくしても良い。
次に、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの第1の実施の形態の動作(燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法)について、図2〜図6を参照して説明する。ただし、第1の実施の形態と異なる第2燃料弁制御部62の動作についてのみここで説明する。
上記燃料電池ガスタービン複合発電システムの定常状態において、中央制御部60は、第2燃料弁7の一次側圧力P(一次側圧力検出値PV41)と二次側圧力P(二次側圧力検出値PV42)との差圧(PV41−PV42>0)を監視している。そして、その差圧が上記“(a)差圧で判断する場合の一例”に記載のいずれかの範囲になった場合、中央制御部60は、その範囲に対応する第2燃料弁操作量MV2cを出力する。燃料第2燃料弁7の二次側から一次側へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれがあるからである。それと共に、アラーム39を発報し差圧が小さくなっていることを警告する。
又は、燃料電池ガスタービン複合発電システムの定常状態において、中央制御部60は、第2燃料弁7の一次側圧力P(一次側圧力検出値PV41)を監視している。そして、一次側圧力検出値PV41が上記“(b)一次側圧力検出値PV41で判断する場合の一例”に記載のいずれかの範囲になった場合、中央制御部60は、その範囲に対応する第2燃料弁操作量MV2cを出力する。燃料第2燃料弁7の二次側から一次側へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれがあるからである。それと共に、アラーム39を発報し一次側圧力Pが小さくなっていることを警告する。
このとき、第2燃料弁7は、第2燃料弁操作量MV2c及び第2燃料弁操作量MV2bのいずれか、より小さい方で制御される。それにより、第2燃料弁7の開度がより小さくなり、第2燃料弁7の二次側と一次側との流路が絞られる、又は、遮断されるため、燃料の逆流やバックファイヤーを適切に防止することが可能となる。上記操作により、差圧又は一次側圧力Pが回復すれば、中央制御部60は、第2燃料弁操作量MV2cの出力を停止し、通常の運転に戻す。
このとき、図5において、第2燃料供給源の第2燃料供給能力が「中間」又は「低い」になる。しかし、この場合でも、上記のように、第1燃料弁制御部61が第1燃料弁6を適当な開度に制御する。すなわち、発電出力Wは発電出力制御の中間値又は下限値で制御され、回転数は低下しないので、タービン3がトリップすることを防止することができる。
この場合にも、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、第2燃料弁7を全閉するという急激な操作を行わずに、差圧又は一次側圧力Pの異常に対応することができる。
(第3の実施形態)
図2は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。図2については、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。ただし、第1燃料弁制御部61、第2燃料弁制御部62及び発電出力制御部63が第1の実施の形態と異なる。
この燃料電池ガスタービン複合発電システムでは、はじめに都市ガス(第1燃料)のみを使用してタービン3を運転し、空気をSOFC53のカソード53−1に供給する。次に都市ガスをSOFC53のアノード53−2に供給してSOFC53による発電を行う。そしてSOFC53から排出されるSOFC排ガス(第2燃料)を利用して直流発電機4による発電を行う。したがって、この燃料電池ガスタービン複合発電システムでは、都市ガス(第1燃料)のみを燃料とする第1運転モードから、SOFC排ガス(第2燃料)を燃料として利用して直流発電機4により発電する第2運転モードに切り替える必要がある。そのための制御系の構成と制御方法とについて以下に説明する。
まず、中央制御部60と、第1燃料弁制御部61と、第2燃料弁制御部62と、発電出力制御部63について図7を用いて説明する。なお、第3燃料弁制御部64については、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。図7は、制御ユニットの各構成と他の機器の接続関係とを示すブロック図である。
図7(A)は、中央制御部60と第1燃料弁制御部61と他の機器との接続関係を示している。中央制御部60は、発電出力検出値PV1と、発電出力指令Sとに基づいて、運転モード信号Cと、第1発電出力目標値SV1と、回転数目標値SV3とを出力する。
第1燃料弁制御部61は、調節部21a、25と、切替部34とを有している。調節部21aは、発電出力検出値PV1と、運転モード信号Cと、第1発電出力目標値SV1と、第1燃料弁操作量MV1とに基づいて、第1燃料弁操作量MV1bを出力する。調節部25は、回転数検出値PV2と、運転モード信号Cと、回転数目標値SV3とに基づいて、第1燃料弁操作量MV1aを出力する。切替部34は、入力される運転モード信号Cに応じて、第1燃料弁操作量MV1a及び第1燃料弁操作量MV1bのいずれか一方を第1燃料弁操作量MV1として出力する。第1燃料弁6の開度は第1燃料弁操作量MV1に応じて調節される。
図7(B)は、中央制御部60と第2燃料弁制御部62と他の機器との接続関係を示している。中央制御部60は、発電出力検出値PV1と、発電出力指令Sと、第2燃料弁操作量MV2とに基づいて、運転モード信号Cと、第2発電出力目標値SV2とを出力する。
中央制御部60は、更に、一次側圧力検出値PV41が第3圧力閾値PSET3以下、又は、一次側圧力検出値PV41と二次側圧力検出値PV42との差圧(PV41−PV42>0)が第4圧力閾値PSET4以下の場合、運転モード2から運転モード1とする運転モード信号Cと、第2燃料弁操作量MV2eとを出力する。ここで、第3圧力閾値PSET3及び第4圧力閾値PSET4は、それ以下の圧力で第2燃料弁7の二次側(タービン3側)から一次側(SOFC53側)へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれのある圧力を設定する。
第2燃料弁制御部62は、調節部22aと、切替部35とを有している。調節部22aは、発電出力検出値PV1と、運転モード信号Cと、第2発電出力目標値SV2と、第2燃料弁操作量MV2とに基づいて、第2燃料弁操作量MV2dを出力する。切替部35は、入力される運転モード信号Cに応じて、第2燃料弁操作量MV2d及び第2燃料弁操作量MV2eのいずれか一方を第2燃料弁操作量MV2として出力する。第2燃料弁7の開度は第2燃料弁操作量MV2に応じて調節される。
図7(C)は、中央制御部60と電出力制御部63と他の機器との接続関係を示している。中央制御部60は、発電出力検出値PV1と、発電出力指令Sと、発電出力操作量MV3とに基づいて、運転モード信号Cと、回転数目標値SV3とを出力する。
中央制御部60は、更に、一次側圧力検出値PV41が第3圧力閾値PSET3以下、又は、一次側圧力検出値PV41と二次側圧力検出値PV42との差圧(PV41−PV42>0)が第4圧力閾値PSET4以下の場合、運転モード2から運転モード1とする運転モード信号Cと、発電出力操作量MV3bとを出力する。
発電出力制御部63は、調節部23aと、切替部36とを有している。調節部23aは、回転数検出値PV2と、運転モード信号Cと、回転数目標値SV3と、発電出力操作量MV3とに基づいて、発電出力操作量MV3aを出力する。切替部36は、入力される運転モード信号Cに応じて、発電出力操作量MV3a及び発電出力操作量MV3bのいずれか一方を発電出力操作量MV3として出力する。インバータ8は、発電出力操作量MV3に応じて直流発電機4の発電出力を調節する
本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御においては、運転モード信号Cが「0」のときの第1運転モードと、運転モード信号Cが「1」のときの第2運転モードとの二つの運転モードが存在する。ただし、第1運転モードは、第1燃料弁6の開度を調整することによるタービン3の回転数を一定にする制御する運転を行う。第2燃料弁7の開度は固定または全閉であり、発電出力は入力される。第1運転モードは、例えば、燃料電池ガスタービン複合発電システムの起動時におけるSOFC53の運転開始前の第1燃料のみでタービン3を運転する場合である。一方、第2運転モードは、発電出力を調整することによるタービン3の回転数を一定に制御する運転を行う。第2燃料弁7の開度は開であり、第1燃料弁6の開度は発電出力下限値制御により発電出力が下限値以下にならないように制御される(追い焚きする)。第2運転モードは、例えば、燃料電池ガスタービン複合発電システムの起動時におけるSOFC53の運転開始後の第1燃料と第2燃料でタービン3を運転するモードである。
運転モード信号Cにより、第1運転モードから第2運転モードへの切替えがなされる。
通常運転の場合における運転モードの切替えについて図5、及び図8〜図10を用いて説明する。ここで、図8は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御における制御状態の遷移を示すフロー図である。図9は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御における各制御状態の内容を示す表である。図10は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御における運転制御の一例を示す。
図8に示すように、通常運転の場合における制御状態には、制御状態Aから制御状態Gまでがある。各制御状態において条件T1〜T6が満たされれば、次の制御状態に遷移する。
通常運転の制御状態Aにおける制御内容について図8(A)〜(C)を用いて説明する。運転モードは制御状態A〜Cにおいて第1運転モードである。制御状態A〜Cにおいて、中央制御部60は運転モード信号C=「0」を出力している。調節部25は、制御状態A〜Cにおいて、回転数検出値PV2と回転数目標値SV3とに基づいて、制御演算XC2により第1燃料弁操作量MV1aを決定する。中央制御部60は、制御状態A〜Cにおいて第1発電出力目標値SV1に発電出力検出値PV1をトラッキングさせる。調節部21aは、制御状態A〜Cにおいて第1燃料弁操作量MV1bに第1燃料弁操作量MV1をトラッキングさせる。第1燃料弁操作量MV1は、制御状態A〜Cにおいては、第1燃料弁操作量MV1aと同一である。制御状態A〜Cにおいては、切替部34が発電出力操作量MV1aを発電出力操作量MV1として出力するからである。
中央制御部60は、制御状態A〜Cにおいて第2燃料弁操作量MV2eを弁開度0%で一定に保持する。中央制御部60は、制御状態A〜Cにおいて発電出力目標値SV2に発電出力検出値PV1をトラッキングさせる。調節部22aは、制御状態A〜Cにおいて第2燃料弁操作量MV2dに第2燃料弁操作量MV2をトラッキングさせる。第2燃料弁操作量MV2は制御状態A〜Cにおいては第2燃料弁操作量MV2eと同一である。制御状態A〜Cにおいては、切替部35が発電出力操作量MV2eを発電出力操作量MV2として出力するからである。
中央制御部60は、発電出力操作量MV3bを0kWで一定に保持する。調節部23aは、制御状態A〜Cにおいて発電出力操作量MV3aに発電出力操作量MV3をトラッキングさせる。回転数目標値SV3は、制御状態A〜Gを通して63,000rpmで一定である。発電出力操作量MV3は、制御状態A〜Cにおいては発電出力操作量MV3bと同一である。制御状態A〜Cにおいては、切替部36が発電出力操作量MV3bを発電出力操作量MV3として出力するからである。
制御状態Aにおける運転制御について図10を用いて説明する。制御状態Aにおいては、都市ガス(第1燃料)のみによってガスタービンが運転され、直流発電機4は発電を行っていない。タービン3の回転数について見ると、回転数目標値SV3は63,000rpmで一定である。回転数検出値PV2は、調節部25が回転数検出値PV2を回転数目標値SV3に一致させるように第1燃料弁6の開度を操作するために、63,000rpmで一定である。発電出力について見ると、発電出力検出値PV1と、第1発電出力目標値SV1と、第2発電出力目標値SV2と、発電出力操作量MV3(=MV3b)は、0kWで一定である。第1燃料弁6の開度について見ると、第1燃料弁操作量MV1(=MV1a)は、40%で一定である。第2燃料弁開度について見ると、第2燃料弁操作量MV2(=MV2e)は、0%で一定である。
制御状態Aにおいて、中央制御部60が発電出力指令Sを受け取ると(条件T1)、制御状態は制御状態Bに遷移する(図8参照)。制御状態Bに遷移すると、中央制御部60は、発電出力操作量MV3bを5kW/minでランプ状に増加させる(図9(C)参照)。
制御状態Bにおける運転制御について図10を用いて説明する。発電出力操作量MV3bが5kW/minでランプ状に増加するため、発電出力操作量MV3(=MV3b)が増加し、発電出力検出値PV1が増加する。第1発電出力目標値SV1及び第2発電出力目標値SV2は、発電出力検出値PV1をトラッキングしているため、発電出力操作量MV3と同様に増加する。タービン3の回転数について見ると、回転数検出値PV2は63,000rpmから一旦減少して上昇し、再び63,000rpmで保持されている。これは、発電出力を徐々に上昇させたために回転数検出値PV2が一旦減少し、調節部25が回転数検出値PV2を回転数目標値SV3に保持しようとして第1燃料弁操作量MV1aを増加させたからである。この調節部25による制御のため、第1燃料弁操作量MV1(=MV1a)は、ほぼ一定のペースで増加する。
制御状態Bにおいて、中央制御部60が出力する発電出力操作量PV3bが所定の値である30kW(=W0)に達すると(条件T2)、制御状態は制御状態Cに遷移する(図8参照)。制御状態Cに遷移すると、中央制御部60は、発電出力操作量MV3bを30kW(=W0)で一定に保持する(図9(C)参照)。
制御状態Cにおける運転制御について図10を用いて説明する。発電出力操作量MV3bが30kW(=W0)で一定に保持されるため、発電出力操作量MV3(=MV3b)と、発電出力検出値PV1と、第1発電出力目標値SV1(=PV1)と、第2発電出力目標値SV2(PV=1)も30kW(=W0)で一定に保持される。タービン回転数について見ると、回転数検出値PV2は63,000rpmで一定に保持されている。第1燃料弁6の開度について見ると、第1燃料弁操作量MV1(=MV1a)は60%で一定である。第2燃料弁7の開度について見ると、第2燃料弁操作量MV2(=MV2e)は0%で一定である。
制御状態Cにおいて、制御部60が制御状態Cとなってから所定の時間が経過したことを検知すると(条件T3)、制御状態は制御状態Dに遷移する(図8参照)。ここで、所定の時間とは、ガスタービンの運転を安定させるために必要な時間である。ガスタービンの安定運転が確保されるのであれば、制御状態Cとなったあとすぐに制御状態Dに遷移してもよい。
制御状態Dにおける制御内容について図9(A)〜(C)を用いて説明する。制御状態Dに遷移すると、運転モードが第1運転モードから第2運転モードに切替わる。このため、中央制御部60は、運転モード信号C=「0」に替えて運転モード信号C=「1」を出力する。調節部25は、制御状態D〜Gにおいて第1燃料弁操作量MV1aに第1燃料弁操作量MV1をトラッキングさせる。中央制御部60は、第1発電出力目標値SV1を制御状態Cにおける最終の値から5kW/minでランプ状に減少させる。調節部21aは、制御状態D〜Gにおいて発電出力検出値PV1と第1発電出力目標値SV1とに基づいて制御演算HC1aにより第1燃料弁操作量MV1bを決定する。第1燃料弁操作量MV1は制御状態D〜Gにおいて第1燃料弁操作量MV1bと同一である。制御状態D〜Gにおいては、切替部34が第1燃料弁操作量MV1bを第1燃料弁操作量MV1として出力するからである。
中央制御部60は、制御状態D〜Gにおいて第2燃料弁操作量MV2eに第2燃料弁操作量MV2をトラッキングさせる。中央制御部60は、第2発電出力目標値SV2を制御状態Cにおける最終の値である30kW(W0)で一定に保持する。調節部22aは、制御状態D〜Gにおいて発電出力検出値PV1と第2発電出力目標値SV2とに基づいて制御演算HC2aにより第2燃料弁操作量MV2dを決定する。第2燃料弁操作量MV2は制御状態D〜Gにおいて第2燃料弁操作量MV2dと同一である。制御状態D〜Gにおいては、切替部35が第2燃料弁操作量MV2dを第2燃料弁操作量MV2として出力するからである。
中央制御部60は、制御状態D〜Gにおいて発電出力操作量MV3bに発電出力操作量MV3をトラッキングさせる。調節部23aは、制御状態D〜Gにおいて回転数検出値PV2と回転数目標値SV3とに基づいて制御演算XC1aにより発電出力操作量MV3aを決定する。発電出力操作量MV3は制御状態D〜Gにおいては発電出力操作量MV3aと同一である。制御状態D〜Gにおいては、切替部36が発電出力操作量MV3aを発電出力操作量MV3として出力するからである。
制御状態Dにおける運転制御について図10を用いて説明する。中央制御部60は、第1発電出力目標値SV1を制御状態Cにおける最終の値(=W0)から5kW/minでランプ状に減少させる。調節部21aが発電出力検出値PV1を発電出力目標値SV1に一致させる制御をおこなうため、第1燃料弁操作量MV1(=MV1b)が減少する。調節部22aが発電出力検出値PV1を発電出力目標値SV2に一致させる制御を行うため、第2燃料弁操作量MV2(=MV2d)が増加する。調節部23aは、回転数検出値PV2を回転数目標値SV3に一致させようとして発電出力を操作する。調節部21a〜23aによる制御の結果として、発電出力検出値PV1は多少の変動があるものの第2発電出力目標値SV2(=W0)で一定に保たれ、回転数検出値PV2は多少の変動があるものの回転数目標値SV3で一定に保たれる。発電出力目標値SV1がランプ状に変化しているために、タービン3の回転数と発電出力の変動が最小限に抑えられている。なお、図9(A)〜(C)の制御状態D〜Gにおいては、発電出力検出値PV1と発電出力操作量MV3(=MV3a)のグラフは、重なり合っているために区別できない。
制御状態Dにおいて、中央制御部60が出力する第1発電出力目標値SV1が所定の値である15kW(=WL)まで減少したら(条件T4)、制御状態は制御状態Eに遷移する(図8参照)。制御状態Eにおいては、中央制御部60は、第1発電出力目標値SV1を所定の値である15kW(=W)で保持する(図9(A)参照)。ここで、WはW0よりも小さい値である。
制御状態Eにおける運転制御について図10を用いて説明する。第1発電出力目標値SV1は、15kW(=WL)で一定に保持されている。調節部21a〜23aによる制御が実行される結果、回転数検出値PV2は回転数目標値SV3に保持され、発電出力検出値PV1も多少の変動があるものの第2発電出力目標値SV2(=W0)に保持される。制御状態Eにおいては、第1燃料弁操作量MV1(=MV1b)は0%で一定である。一方、第2燃料弁操作量MV2(=MV2d)は50%程度である。
制御状態Eにおいて、中央制御部60が制御状態Eとなってから所定の時間が経過したことを検知すると(条件T5)、制御状態は制御状態Fに遷移する(図8参照)。ここで、所定の時間とは、ガスタービンの運転を安定させるために必要な時間である。ガスタービンの安定運転が確保されるのであれば、制御状態Eとなったあとすぐに制御状態Fに遷移してもよい。
制御状態Fにおける制御内容について図9(A)〜(C)を用いて説明する。中央制御部60は、第2発電出力目標値SV2を5km/minでランプ状に増加させる。
制御状態Fにおける運転制御について図10を用いて説明する。中央制御部60は第2発電出力目標値SV2を5kW/minでランプ状に増加させる。調節部21aは、発電出力検出値PV1を第1発電出力目標値SV1に一致させようとして第1燃料弁6の開度を0%に保持する。調節部22aは、発電出力検出値PV1を第2発電出力目標値SV2に一致させようとして第2燃料弁7の開度を徐々に増加させる。調節部23aは、回転数検出値PV2を回転数目標値SV3に一致させようとして発電出力を操作する。調節部21a〜23aによる制御の結果として、第2燃料弁操作量MV2(=MV2d)が除々に増加する。SOFC排ガス(第2燃料)の供給量が増加すると回転数検出値PV2が増加するため、調節部23aによる制御が働いて発電出力操作量MV3(=MV3a)が増加する。したがって、発電出力は第2発電出力目標値SV2に追従して増加する。第2発電出力目標値SV2がランプ状に変化しているために、タービン回転数と発電出力の変動が最小限に抑えられている。
制御状態Fにおいて、中央制御部60が出力する第2発電出力目標値SV2が所定の値である50kW(=WH)に達すると(条件T6)、制御状態は制御状態Gに遷移する(図8参照)。制御状態Gにおける制御内容について図9(A)〜(C)を用いて説明する。中央制御部60は、第2発電出力目標値SV2を所定の値である50kW(=W)で保持する。ここで、W>W0>Wである。
制御状態Gにおける運転制御について図10を用いて説明する。調節部21aは、発電出力検出値PV1を第1発電出力目標値SV1に一致させようとして第1燃料弁6の開度を0%に保持する。調節部22aは、発電出力検出値PV1を第2発電出力目標値SV2に一致させようとして第2燃料弁の開度を操作する。調節部23aは、回転数検出値PV2を回転数目標値SV3に一致させようとして発電出力を操作する。調節計21〜23による制御の結果として、回転数検出値PV2が回転数目標値SV3で一定に保持され、発電出力検出値PV1が第2発電出力目標値SV2(=W)で一定に保持される。なお、図10に示す運転制御においては、SOFC排ガス(第2燃料)の供給が十分あるため、発電出力第2燃料弁操作量MV2(=MV2d)は多少の変動はあるものの80%で一定である。
この燃料電池ガスタービン複合発電システムは、第1運転モードにおいて、第1発電出力目標値SV1と、第2発電出力目標値SV2と、第1燃料弁操作量MV1と、第2燃料弁操作量MV2と、発電出力操作量MV3とについてトラッキングをしているため、第1運転モードから第2運転モードへの切替えがバンプレス切替えとなされている。また、第1燃料弁操作量MV1aと、第2燃料弁操作量MV2eと、発電出力操作量MV3bとについてトラッキングをしているため、第2運転モードから第1運転モードへ運転モードを戻す場合にも運転が安定される。更に、第1発電出力目標値SV1をW0からWへとランプ状に変化させているため、運転が安定している。同様に、第2発電出力目標値SV2をW0からWへとランプ状に変化させているため、運転が安定している。
上記のような通常運転における運転モード2運転中で、第2燃料弁7の開度が開で、SOFC53から第2燃料(排燃料ガス)が供給されている場合において、中央制御部60は、常時、一次側圧力検出値PV41(一次側圧力P)、を監視している。そして、一次側圧力検出値PV41が第3圧力閾値PSET3以下となった場合、中央制御部60は、第2燃料弁7での燃料の逆流やバックファイヤーの発生を予測し、運転モード2から運転モード1に切替える。すなわち、運転モード信号Cを、運転モード2を示す「1」から運転モード1を示す「0」に切り替える。それにより、第1運転モード(制御状態A〜C)になるので、発電出力第2燃料弁操作量MV2(=MV2e)=一定(0%)となる。その結果、第2燃料弁7が全閉になる。このとき、第1燃料弁6の発電出力下限値制御により、発電出力は下限値で制御される。このように、運転モード切替えすることで、タービン3の回転数の低下を発生させずに、燃料の逆流やバックファイヤーを防止することができる。すなわち、第2燃料弁7が全閉になっても、自動的に運転モードが切替えられることで回転数制御をスムーズに継続することが可能となる。
なお、中央制御部60は、常時、一次側圧力検出値PV41と二次側圧力検出値PV42との差圧(PV41−PV42>0)を監視していても良い。そのときは、一次側圧力検出値PV41と二次側圧力検出値PV42との差圧が第4圧力閾値PSET4以下となった場合、中央制御部60は、第2燃料弁7での燃料の逆流やバックファイヤーの発生を予測し、運転モード2から運転モード1に切替える。この場合にも、同様に、タービン3の回転数の低下を発生させずに、燃料の逆流やバックファイヤーを防止することができる。
(第4の実施の形態)
図2は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。図2については、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。ただし、本実施の形態では、第3燃料弁制御部64が第1の実施の形態と異なる。
図11は、制御ユニットの各構成と第3燃料弁制御部64と他の機器の接続関係とを示すブロック図である。なお、第1燃料弁制御部61、第2燃料弁制御部62及び発電出力制御部63と中央制御部60と他の機器との接続関係については、それぞれ図3(A)、図3(B)、及び図4(A)と同様であるので、その説明を省略する。
図11は、中央制御部60と第3燃料弁制御部64と他の機器との接続関係を示している。中央制御部60は、発電出力指令Sに基づいて、圧力設定値SV4を出力する。圧力設定値SV4は、SOFC53において許容される燃料の圧力の上限値に設定される。それ以上の圧力になると、SOFC53が破損するおそれがあるため、放風弁である第3燃料弁15を全開として圧力を逃がすためである。
中央制御部60は、更に、一次側圧力検出値PV41≧第5圧力閾値PSET5の場合、運転モード信号Bと第3燃料弁操作量MV4bとを出力する。ここで、第5圧力閾値PSET5は、それ以上の圧力で第2燃料弁7の二次側(タービン3側)から一次側(SOFC53側)へ燃料が逆流又はバックファイヤーが発生するおそれのない圧力を設定する。第2燃料弁操作量MV4bは、第3燃料弁15の開度を所定の開度(全閉、又は、より開度を小さくする方向)とする操作量である。
第3燃料弁制御部64は、調節部24と切替部37を有している。調節部24は、一次側圧力検出値PV41に基づいて制御演算HC3により第3燃料弁操作量MV4aを出力する。ここで、制御演算HC3は、一次側圧力検出値PV41≧圧力設定値SV4の場合、第3燃料弁15を全開とする第3燃料弁操作量MV4aを出力する。一次側圧力検出値PV41<圧力設定値SV4の場合、第3燃料弁15を所定の開度とする第3燃料弁操作量MV4aを出力する。
切替部37は、運転モード信号Bが入力されない場合、第2燃料弁操作量MV4aを第3燃料弁操作量MV4として出力する。この場合、第3燃料弁15の開度は第3燃料弁操作量MV4aに応じて調節される。すなわち、調節部24は、一次側圧力検出値PV41≧圧力設定値SV4の場合に第3燃料弁15を全開とする制御を行う。それにより、圧力設定値SV4以上の圧力になると、SOFC53が破損するおそれがあるため、放風弁である第3燃料弁15を全開として圧力を逃がすことができる。
切替部37は、運転モード信号Bが入力された場合、第2燃料弁操作量MV4bを第3燃料弁操作量MV4として出力する。この場合、第3燃料弁15の開度は第3燃料弁操作量MV4bに応じて調節される。すなわち、第3燃料弁制御部64は、一次側圧力検出値PV41≦第5圧力閾値PSET5の場合、第3燃料弁15の開度を所定の開度(全閉、又は、より開度を小さくする方向)とする制御を行う。ただし、圧力設定値SV4>第5圧力閾値PSET5である。このようにすることで、第2燃料弁7の一次側の圧力を早く回復することができる。また、差圧も設定値以上確保することができる。その結果、低カロリー燃料(第2燃料)供給運転可能な状態へ早く復帰できる。
ここで、第5圧力閾値PSET5を複数のレベルの圧力に設定し、それら複数のレベルの各々に対応して第2燃料弁7の所定の開度を設定しても良い。その場合、第5圧力閾値PSET5の変化に対応して、第3燃料弁15の開度を徐々に変化させることが出来、SOFC53に与える影響が少なくて済む。
次に、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの第4の実施の形態の動作(燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法)について、図2〜図5、図11を参照して説明する。ただし、第1の実施の形態と異なる第3燃料弁制御部64の動作についてのみここで説明する。
上記燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御において、燃料の逆流やバックファイヤーを防止するために第2燃料弁7が全閉になると、第2燃料供給管42bの一次側圧力が急激に上昇するおそれがある。そのような場合、第3燃料弁制御部64は、一次側圧力検出値PV41≧圧力設定値SV4を検知して、第3燃料弁15を全開とする第3燃料弁操作量MV4(MV4a)を出力する。その結果、放風弁である第3燃料弁15が全開となり、第2燃料供給管42bにおける第2燃料弁7の一次側圧力を逃がすことができる。それにより、一次側圧力の上昇を抑制することが可能となる。そして、SOFC53のアノード53−2での燃料の圧力変動や、SOFC53の破損を防止することが可能となる。
その後、第2燃料供給管42bの一次側圧力が低下し、中央制御部60が圧力設定値SV4>第5圧力閾値PSET5≧一次側圧力検出値PV41を検知した場合、第3燃料弁制御部64が第3燃料弁15を所定の開度、又は、全閉とする第3燃料弁操作量MV4(MV4b)を出力する。その結果、放風弁である第3燃料弁15の開度が小さくなり、第2燃料供給管42bにおける第2燃料弁7の一次側圧力を第3燃料弁15から逃げ難くすることができる。それにより、第2燃料弁7の一次側の圧力を早く回復することができる。
本実施の形態は、第1〜3の実施の形態に適用可能である。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
図1は、従来のSOFC−ガスタービンコンバインドシステムを示すブロック図である。 図2は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの実施の形態の構成を示すブロック図である。 図3は、制御ユニットの各構成と他の機器との接続関係とを示すブロック図である。 図4は、制御ユニットの各構成と他の機器との接続関係とを示すブロック図である。 図5は、第2燃料供給源の第2燃料供給能力と第1燃料弁の開度、第2燃料弁の開度、及び発電出力との関係を示す表である。 図6は、制御ユニットの各構成と第2燃料弁制御部と他の機器の接続関係とを示すブロック図である。 図7は、制御ユニットの各構成と他の機器の接続関係とを示すブロック図である。 図8は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御における制御状態の遷移を示すフロー図である。 図9は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御における各制御状態の内容を示す表である。 図10は、本発明の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御における運転制御の一例を示す。 図11は、制御ユニットの各構成と第3燃料弁制御部と他の機器の接続関係とを示すブロック図である。
符号の説明
1、101 圧縮機
2、102 燃焼器
3、103 タービン
4、104 直流発電機
5、 軸
6、106 第1燃料弁
7、107 第2燃料弁
8、108 インバータ
11 発電出力検出器
12 回転数検出器
13、14 圧力計
15 第3燃料弁
21、21a、22、22a、23、23a、24、25 調節部
31、32、34、35、36、37 切替部
33 変化率リミッタ
41 第1燃料供給管
42、42a、42b、42c 第2燃料供給管
51、151 再生熱交換器
52 空気予熱器
53、153 固体酸化物型燃料電池(SOFC)
54 コンプレッサ
60 中央制御部
61 第1燃料弁制御部
62 第2燃料弁制御部
63 発電出力制御部
64 第3燃料弁制御部
600 制御ユニット

Claims (17)

  1. 燃料電池と、
    空気と第1燃料と前記燃料電池の排燃料である第2燃料とを燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器と、
    前記燃焼ガスから回転動力を取り出すタービンと、
    前記タービンにより駆動される発電機と、
    前記燃焼器に供給される前記第1燃料の流量を制御する第1燃料弁と、
    前記燃焼器に供給される前記第2燃料の流量を制御する第2燃料弁と、
    前記第2燃料弁の一次側圧力、及び、前記一次側圧力と二次側圧力との差圧、のいずれか一方を検出し、圧力検出値として出力する圧力検出器と、
    前記圧力検出値が圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を絞るように制御する第2燃料弁制御部と
    を具備する
    燃料電池ガスタービン複合発電システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、
    前記第2燃料弁制御部は、前記圧力検出値が前記圧力閾値としての第1圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を全閉になるように制御する
    燃料電池ガスタービン複合発電システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、
    前記第2燃料弁制御部は、
    前記圧力検出値が、前記圧力閾値としての第2圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を全開よりも小さく全閉よりも大きい第1開度になるように制御し、
    前記圧力検出値が、前記第2圧力閾値よりも小さい前記圧力閾値としての第3圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を前記第1開度よりも小さい第2開度になるように制御する
    燃料電池ガスタービン複合発電システム。
  4. 請求項2又は3に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、
    前記タービンの回転数を検出し、回転数検出値として出力する回転数検出器と、
    前記発電機の発電出力を検出し、発電出力検出値として出力する発電出力検出器と、
    前記発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて前記第1燃料弁の開度を制御する第1燃料弁制御部と、
    前記回転数検出値に基づいて前記発電出力を制御する発電出力制御部と
    を更に具備し、
    前記第2燃料弁制御部は、
    前記発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて前記第2燃料弁の開度を制御し、
    前記圧力検出値が前記圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を絞るように制御し、
    前記第1発電出力目標値は前記第2発電出力目標値よりも小さい
    燃料電池ガスタービン複合発電システム。
  5. 請求項1に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、
    前記燃焼器が前記第1燃料と前記第2燃料とを用いる第2運転モード、及び、前記燃焼器が前記第1燃料のみを用いる第1運転モードのいずれかを示す運転モード信号を出力する中央制御部を更に具備し、
    前記中央制御部は、前記圧力検出値が前記圧力閾値以下になったとき、前記第2運転モードから前記第1運転モードに切り替えるように前記運転モード信号を出力し、
    前記第2燃料弁制御部は、前記運転モード信号に基づいて、前記第2燃料弁の開度を全閉するように制御する
    燃料電池ガスタービン複合発電システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、
    前記タービンの回転数を検出し、回転数検出値として出力する回転数検出器と、
    前記発電機の発電出力を検出し、発電出力検出値として出力する発電出力検出器と、
    前記発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて前記第1燃料弁の開度を制御する第1燃料弁制御部と、
    前記回転数検出値に基づいて前記発電出力を制御する発電出力制御部と
    を更に具備し、
    前記第1燃料弁制御部は、
    前記発電出力検出値と第1発電出力目標値とに基づいて第1燃料弁操作発電出力制御操作量を出力する第1燃料弁操作発電出力制御部と、
    前記回転数検出値と回転数目標値とに基づいて第1燃料弁操作回転数制御操作量を出力する第1燃料弁操作回転数制御部と
    を備え、
    前記第2燃料弁制御部は、
    前記発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて第2燃料弁操作発電出力制御操作量を出力する第2燃料弁操作発電出力制御部を備え、
    前記第1発電出力目標値は前記第2発電出力目標値よりも小さく、
    前記発電出力制御部は、
    前記回転数検出値と回転数目標値とに基づいて発電出力操作回転数制御操作量を出力する発電出力操作回転数制御部を備え、
    前記運転モード信号が前記第1運転モードを示す場合、
    前記第1燃料弁制御部は、前記第1燃料弁操作回転数制御操作量で前記第1燃料弁の開度を制御し、
    前記第2燃料弁制御部は、前記第2燃料弁を全閉となるように制御し、
    前記発電出力制御部は、所定の発電出力第1操作量で前記発電出力を制御し、
    前記運転モード信号が前記第2運転モードを示す場合、
    前記第1燃料弁制御部は、前記第1燃料弁操作発電出力制御操作量で前記第1燃料弁の開度を制御し、
    前記第2燃料弁制御部は、前記第2燃料弁操作発電出力制御操作量で前記第2燃料弁の開度を制御し、
    前記発電出力制御部は、前記発電出力操作回転数制御操作量で前記発電出力を制御する
    燃料電池ガスタービン複合発電システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、
    前記第2燃料を前記燃焼器に供給する燃料配管の途中に設けられ、前記第2燃料を分岐する第3燃料弁と、
    前記圧力検出値としての前記一次側圧力が第1圧力設定値以下になったとき、前記第3燃料弁を開くように制御する第3燃料弁制御部と
    を更に具備する
    燃料電池ガスタービン複合発電システム。
  8. 請求項7に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムにおいて、
    前記第3燃料弁制御部は、前記一次側圧力が第2圧力設定値以下になったとき、前記第3燃料弁を絞るように制御する
    燃料電池ガスタービン複合発電システム。
  9. 燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法であって、
    ここで、前記燃料電池ガスタービン複合発電システムは、
    燃料電池と、
    空気と第1燃料と前記燃料電池の排燃料である第2燃料とを燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器と、
    前記燃焼ガスから回転動力を取り出すタービンと、
    前記タービンにより駆動される発電機と、
    前記燃焼器に供給される前記第1燃料の流量を制御する第1燃料弁と、
    前記燃焼器に供給される前記第2燃料の流量を制御する第2燃料弁と、
    圧力検出器と、
    第2燃料弁制御部と
    を具備し、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、
    (a)前記圧力検出器が、前記第2燃料弁の一次側圧力、及び、前記一次側圧力と二次側圧力との差圧、のいずれか一方を検出し、圧力検出値として出力するステップと、
    (b)前記第2燃料弁制御部が、前記圧力検出値が圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を絞るように制御するステップと
    を具備する
    燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法。
  10. 請求項9に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、
    前記(b)ステップは、
    (b1)前記第2燃料弁制御部が、前記圧力検出値が前記圧力閾値としての第1圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を全閉になるように制御するステップを備える
    燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法。
  11. 請求項10に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、
    前記(b1)ステップは、
    (b11)前記第2燃料弁制御部が、前記圧力検出値が前記圧力閾値としての第2圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を全開よりも小さく全閉よりも大きい第1開度になるように制御するステップと、
    (b12)前記第2燃料制御部が、前記圧力検出値が前記第2圧力閾値よりも小さい前記圧力閾値としての第3圧力閾値以下になったとき、前記第2燃料弁の開度を前記第1開度よりも小さい第2開度になるように制御するステップと
    を含む
    燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法。
  12. 請求項10又は11に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムは、
    前記タービンの回転数を検出し、回転数検出値として出力する回転数検出器と、
    前記発電機の発電出力を検出し、発電出力検出値として出力する発電出力検出器と、
    前記発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて前記第1燃料弁の開度を制御する第1燃料弁制御部と、
    前記回転数検出値に基づいて前記発電出力を制御する発電出力制御部と
    を更に具備し、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、
    (c)前記第2燃料弁制御部が、前記発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて前記第2燃料弁の開度を制御するステップを更に具備し、
    前記第1発電出力目標値は前記第2発電出力目標値よりも小さい
    燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法。
  13. 請求項9に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムは、
    前記燃焼器が前記第1燃料と前記第2燃料とを用いる第2運転モード、及び、前記燃焼器が前記第1燃料のみを用いる第1運転モードのいずれかを示す運転モード信号を出力する中央制御部を更に具備し、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、
    前記(b)ステップは、
    (b2)前記中央制御部が、前記圧力検出値が前記圧力閾値以下になったとき、前記第2運転モードから前記第1運転モードに切り替えるように前記運転モード信号を出力するステップと、
    (b3)前記第2燃料弁制御部が、前記運転モード信号に基づいて、前記第2燃料弁の開度を全閉するように制御するステップと
    を備える
    燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法。
  14. 請求項13に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムは、
    前記タービンの回転数を検出し、回転数検出値として出力する回転数検出器と、
    前記発電機の発電出力を検出し、発電出力検出値として出力する発電出力検出器と、
    前記発電出力検出値と第1発電出力目標値に基づいて前記第1燃料弁の開度を制御する第1燃料弁制御部と、
    前記回転数検出値に基づいて前記発電出力を制御する発電出力制御部と
    を更に具備し、
    前記第1燃料弁制御部は、
    前記発電出力検出値と第1発電出力目標値とに基づいて第1燃料弁操作発電出力制御操作量を出力する第1燃料弁操作発電出力制御部と、
    前記回転数検出値と回転数目標値とに基づいて第1燃料弁操作回転数制御操作量を出力する第1燃料弁操作回転数制御部と
    を備え、
    前記第2燃料弁制御部は、
    前記発電出力検出値と第2発電出力目標値とに基づいて第2燃料弁操作発電出力制御操作量を出力する第2燃料弁操作発電出力制御部を備え、
    前記第1発電出力目標値は前記第2発電出力目標値よりも小さく、
    前記発電出力制御部は、
    前記回転数検出値と回転数目標値とに基づいて発電出力操作回転数制御操作量を出力する発電出力操作回転数制御部を備え、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、
    (d)前記運転モード信号が前記第1運転モードを示す場合、前記第1燃料弁制御部は、前記第1燃料弁操作回転数制御操作量で前記第1燃料弁の開度を制御し、前記第2燃料弁制御部は、前記第2燃料弁を全閉となるように制御し、前記発電出力制御部は、所定の発電出力第1操作量で前記発電出力を制御するステップと、
    (e)前記運転モード信号が前記第2運転モードを示す場合、前記第1燃料弁制御部は、前記第1燃料弁操作発電出力制御操作量で前記第1燃料弁の開度を制御し、前記第2燃料弁制御部は、前記第2燃料弁操作発電出力制御操作量で前記第2燃料弁の開度を制御し、前記発電出力制御部は、前記発電出力操作回転数制御操作量で前記発電出力を制御するステップと
    を更に具備する
    燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法。
  15. 請求項9乃至14のいずれか一項に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムは、
    前記第2燃料を前記燃焼器に供給する燃料配管の途中に設けられ、前記第2燃料を分岐する第3燃料弁と、
    第3燃料弁制御部と
    を更に具備し、
    前記燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法は、
    (f)前記第3燃料弁制御部が、前記圧力検出値としての前記一次側圧力が第1圧力設定値以下になったとき、前記第3燃料弁を開くように制御するステップを更に具備する
    燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法。
  16. 請求項15に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法において、
    (g)前記第3燃料弁制御部は、前記一次側圧力が第2圧力設定値以下になったとき、前記第3燃料弁を絞るように制御するステップを更に具備する
    燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法。
  17. 請求項9乃至16のいずれか一項に記載の燃料電池ガスタービン複合発電システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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