JP5482209B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents
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Description
本発明は、電動歯ブラシに関し、特に、ブラッシング部位を推定することのできる電動歯ブラシに関する。
一般に歯ブラシにおいて、加速度センサやジャイロスコープを駆使して軌跡を演算することでブラッシング部位を推定する手法が存在する。
たとえば、特開2009−240760号公報(特許文献1)および特開2009−240759号公報(特許文献2)には、加速度センサを用いてブラッシング部位を推定することが記載されている。さらに、これらの公知文献には、カメラ、温度センサ、または、距離センサを用いて、たとえば下左顎頬側面と下右顎舌側面とのいずれであるかを判別することが記載されている。
ブラッシング部位を検出する際に、たとえば下左顎頬側面と下右顎舌側面とは歯ブラシ本体の姿勢(ブラシ面が向いている方向)が類似している。そのため、これらの部位の判別を、ブラッシング中の歯ブラシの描いた軌跡情報から行なったり、上述のように、カメラ、温度センサ、または、距離センサを用いたりする必要があった。
歯ブラシ本体の軌跡情報から頬側か舌側かを判定する場合、高性能な演算処理装置が必要になる。また、カメラ、温度センサ、および、距離センサなどは、取り付け構造によっては汚れに弱く、配線が複雑になる場合がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、単純な構成で、精度良くブラッシング部位を推定することのできる電動歯ブラシを提供することである。
この発明のある局面に従う電動歯ブラシは、ブラシと、ブラシを駆動させるための駆動手段と、電動歯ブラシの姿勢を検知するための姿勢検知センサと、生体との接触を検知するための、電極方式の接触検知手段と、姿勢検知センサの出力に基づいて、電動歯ブラシの姿勢情報を検出するための検出手段と、少なくとも姿勢情報に基づいて、ブラッシング部位を推定するための部位推定手段とを備える。接触検知手段は、ブラシが配置されたブラシ部の背面側への接触または近接を検知するための第1の検知手段を含む。部位推定手段は、姿勢情報に基づいて判定されたブラッシング部位が、右頬側または左舌側の歯列面、あるいは、左頬側または右舌側の歯列面であった場合に、第1の検知手段から得られる電気信号に基づいて、頬側か舌側を判定するための判定手段を含む。
好ましくは、判定手段は、第1の検知手段の出力に基づいて、ブラシ部の背面側が生体に接触している時間割合を算出し、算出された時間割合が予め定められた割合以上であれば、ブラッシング部位は頬側と判定し、算出された時間割合が予め定められた割合未満であれば、ブラッシング部位は舌側と判定する。
好ましくは、第1の検知手段は、ブラシ部の背面側に配置された電極を含み、判定手段は、電極のインピーダンスの大きさを検知することで、生体との接触の有無を判定する。
好ましくは、第1の検知手段は、電動歯ブラシの本体部に配置された電極をさらに含む。
あるいは、第1の検知手段は、ブラシ部の背面側に内蔵された電極を含む静電容量方式の検知手段を含み、判定手段は、静電容量方式の検知手段による静電容量の変化を検知することで、生体との接触または接近の有無を判定することが望ましい。
好ましくは、接触検知手段は、ブラシ部の背面以外の位置であって、ブラッシングの際に口内に入り得る位置への接触を検知するための第2の検知手段をさらに含み、第2の検知手段から得られる電気信号に基づいて、部位推定手段により推定されたブラッシング部位よりもさらに詳細な部位を検出するための詳細部位検出手段をさらに備える。
好ましくは、第2の検知手段は、柄部への接触を検知し、詳細部位検出手段は、推定されたブラッシング部位が奥歯に相当する場合に、第2の検知手段の生体への接触の有無を検知することで、奥歯のうちの詳細な部位を検出する。
あるいは、第2の検知手段は、ブラシ部の先端への接触を検知し、詳細部位検出手段は、推定されたブラッシング部位が前歯に相当する場合に、第2の検知手段の生体への接触の有無を検知することで、前歯のうちの詳細な部位を検出することが望ましい。
好ましくは、接触検知手段は、ブラシ部の側面への接触を検知するための第2の検知手段をさらに含み、第2の検知手段から得られる電気信号に基づいて、部位推定手段により推定されたブラッシング部位を補正するための部位補正手段をさらに備える。
好ましくは、ブラシ部のブラシ面に配置された、温度を検出するための赤外線センサと、赤外線センサからの出力に基づいて、歯および歯茎のどちらを磨いているかを識別するための識別手段とをさらに備える。
好ましくは、奥歯をブラッシングする際に口腔内に入る位置に設けられた光センサと、光センサから得られる信号に基づいて、ブラッシング中の部位が前歯と奥歯とのいずれであるかを判定することにより、部位推定手段により推定されたブラッシング部位を補正するための部位補正手段とをさらに備える。
好ましくは、部位推定手段により推定されたブラッシング部位ごとに、ブラッシング時間を計測するための計測手段と、ブラッシング時間の計測結果に基づいて、ブラッシング結果を出力するための出力手段とをさらに備える。
好ましくは、部位推定手段により推定されたブラッシング部位に応じて、駆動手段の動作モードを切替えるためのモード切替え手段をさらに備える。
本発明によると、姿勢検知センサからの出力より得られる姿勢情報に基づいて判定されたブラッシング部位が、右頬側の歯列面または左舌側の歯列面、または、左頬側の歯列面または右舌側の歯列面であった場合に、電極方式の接触検知手段を用いて、頬側か舌側を判定することができる。したがって、単純な構成で、精度良くブラッシング部位を推定することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[第1実施形態]
<構成について>
図1〜図4を参照して、電動歯ブラシの構成を説明する。
<構成について>
図1〜図4を参照して、電動歯ブラシの構成を説明する。
図1は、第1実施形態の電動歯ブラシを含む表示システムのブロック図であり、図2は、電動歯ブラシの外観例を示す斜視図である。図3は、第1実施形態の電動歯ブラシの内部構成例を示す断面図であり、図4は電動歯ブラシを含む表示システムの外観例を示す斜視図である。
電動歯ブラシ1は、駆動源であるモータ10を内蔵する本体部2(以下、単に「本体2」ともいう。)と、モータ10の駆動により振動する振動部材5とを備えている。本体2は、概ね円筒形状を呈しており、歯を磨く際に使用者が手で握るためのハンドル部を兼ねている。
さらに、本実施形態の電動歯ブラシ1は、本体2を載置し、電動歯ブラシ1を充電するための充電器100と、ブラッシング結果を出力するための表示器110とを備えている。
本体2には、電源のオン/オフおよび動作モードの切替えを行なうためのスイッチSが設けられている。また本体2の内部には、駆動源であるモータ10、駆動回路12、2.4V電源である充電池13、充電用のコイル14などが設けられている。充電池13を充電する際には、充電器100に本体2を載置するだけで、電磁誘導により非接触で充電可能である。駆動回路12は、各種演算および制御を実行するCPU(Central Processing Unit)120、プログラムや各種設定値を記憶するメモリ121、タイマ122、データ送信部123などを有している。データ送信部123は、表示器110のデータ受信部112との間で無線通信を行なう。表示器110は、データ受信部112で受信したブラッシング結果などのデータを出力するためのディスプレイ111を備えている。
さらに、本体2の内部には、電動歯ブラシ1の姿勢を検知するために、たとえば、多軸(ここではx,y,zの三軸)の加速度センサ15が設けられる。加速度センサ15は、図4に示すように、x軸がブラシ面に対して平行になり、y軸が本体2の長手方向に一致し、z軸がブラシ面に対して垂直になるように設置される。つまり、本体2を充電器100に載置したときに、重力加速度ベクトルがy軸に平行になり、ブラシ面を上に向けたときに、重力加速度ベクトルがz軸に平行になり、本体2を水平にしてブラシ面を横に向けたときに、重力加速度ベクトルがx軸に平行になる。加速度センサ15の各軸の出力はCPU120に入力され、ブラシの三次元姿勢を検出するために利用される。
加速度センサ15としては、ピエゾ抵抗タイプ、静電容量タイプ、もしくは熱検知タイプのMEMSセンサを好ましく利用できる。MEMSセンサは非常に小型であるため、本体2の内部への組み込みが容易だからである。ただし、加速度センサ15の形式はこれに限らず、動電式、歪みゲージ式、圧電式などのセンサを利用しても構わない。また特に図示しないが、各軸のセンサの感度のバランス、感度の温度特性、温度ドリフトなどを補正するための補正回路を設けるとよい。また、動加速度成分やノイズを除去するためのバンドパスフィルタ(ローパスフィルタ)を設けてもよい。また、加速度センサの出力波形を平滑化することによりノイズを低減してもよい。
また、本体2の内部には、ブラシ圧(ブラシに作用する荷重)を検知する荷重センサ17を備えている。荷重センサ17としては、ストレインゲージ、ロードセル、圧力センサなどどのようなタイプのものも利用可能であるが、小型で本体2への組み込みが容易であるという理由からMEMSセンサを好適に用いることができる。
振動部材5は、本体2側に固定されているステム部20と、このステム部20に装着されるブラシ部品21とを備える。ブラシ部品21の先端にはブラシ210が植毛されている。ブラシ部品21は消耗部品ゆえ、新品に交換できるよう、ステム部20に対して着脱自在な構成となっている。
振動部材5のブラシ部品21は、ブラシ210が配置されたブラシ部3、および、本体2側に位置する柄部4を含む。なお、本実施形態では、比較的長い柄部4を含むブラシ部品21が取り替えられる構成を示したが、ブラシ部3のみ、あるいは、ブラシ部3および短い柄部を含むブラシ部品が取り替えられる構成であってもよい。つまり、柄部の全てまたは一部は、本体に含まれる構成であってもよい。
ステム部20は、樹脂材からなる。ステム部20は、エラストマからなる弾性部材202を介して本体2に取り付けられている。ステム部20は、先端(ブラシ側の端部)が閉じた筒状の部材であり、筒の内部の先端に軸受203を有している。モータ10の回転軸11に連結された偏心軸30の先端が、ステム部20の軸受203に挿入される。この偏心軸30は、軸受203の近傍に重り300を有しており、偏心軸30の重心はその回転中心からずれている。なお、偏心軸30の先端と軸受203の間には微小なクリアランスが設けられている。
電動歯ブラシ1は、さらに、接触または接近の有無を検知するための、電極方式の接触検知部50を備える。接触検知部50は、ブラッシングの際に、生体すなわち頬粘膜および舌との接触または近接を検知する。具体的には、接触検知部50は、電極部52、および、電極部52からのインピーダンスを検出するための検出部54を含む。
電極部52は、ブラシ部3の背面側(ブラシ面の反対側の面)に配置される電極(以下「背面電極」ともいう)521と、本体2に配置される電極(以下「本体電極」ともいう)522とを含む。本体電極522は、ブラッシングの際にユーザの手と常時接触するように、本体2の背面側に設けられることが望ましい。作用反作用の原理により、本体2の背面に力を加えないといけないからである。本体電極522は、ユーザの指先に合うよう拡張されてもよい。検出部54は、駆動回路12内に搭載されてよい。
背面電極521および本体電極522は、導電樹脂素材を採用し、取り付け部の部材と一体的に成型されてもよい。この構造によると、部材間に隙間がないため、防水性が容易に確保でき、汚れの付着も軽減できる。あるいは、金属シートにより形成されてもよいし、スプレー塗料により薄膜形成されてもよい。また、これらの電極521,522には、表面積を増やすために、凹凸を設けてもよい。凹凸を設けることで滑り止めの効果も生じる。凹凸の形状は問わない。
図3に示されるように、背面電極521は、取り替え可能なブラシ部品21の内部に形成された電極61、および、ブラシ部品21の端部(本体2との接触面)に露出された接点電極62と一体形成されている。接点電極62は、本体2側と背面電極521との電気的接続のための端子として機能する。本体2の端面(ブラシ部品21と接続される側)には、接点電極63が設けられている。接点電極63は、駆動回路(基板)12とリード線64により電気的に接続されている。本体電極522は、駆動回路(基板)12とリード線65によって電気的に接続されている。図1に示した電極部52には、図2に示した背面電極521と本体電極522とを電気的に接続するためのこれらの電気部品(電極61,62,63およびリード線64,65)も含まれる。駆動回路12内の検出部54は、電極部52の電気回路を流れている電流を検出することで、インピーダンスを検出することができる。
なお、上述のように、ブラシ部3のみまたはその近傍部分のみが取り替えられる構成の場合には、背面電極は、本体側の柄部に取り付けられてもよい。そのようにすることで、電極部の内部構成もより簡略化することができ、かつ、ブラシ部品を取り替える際のコストを抑えることもできる。
あるいは、背面電極は、ブラシ部品21に対して張替え可能であってもよい。このようにすることで、ブラシ部品21を取り替えても背面電極を再利用することができる。または、両方の露出電極(背面電極および本体電極)を張替え可能とすることで、汚れた場合に自由に取り替えられることとしてもよい。
なお、本体2内部の部品や本体2の材質によっては本体電極522がなくても人体を介した閉ループが構成されることがあり得るため、電極部52に本体電極522が含まれなくてもよい。
<電動歯ブラシの駆動原理>
CPU120が動作モードに応じた駆動信号(たとえばパルス幅変調信号)をモータ10に供給し、モータ10の回転軸11を回転させる。回転軸11の回転に伴って偏心軸30も回転するが、偏心軸30は重心がずれているために回転中心の回りに旋回するような運動を行なう。よって、偏心軸30の先端が軸受203の内壁に対して衝突を繰り返し、ステム部20とそれに装着されたブラシ部品21とを高速に振動(運動)させることとなる。つまり、モータ10が、ブラシを振動(運動)させる駆動部の役割を担い、偏心軸30が、モータ10の出力(回転)を振動部材5の振動に変換する運動伝達機構(運動変換機構)の役割を担っている。
CPU120が動作モードに応じた駆動信号(たとえばパルス幅変調信号)をモータ10に供給し、モータ10の回転軸11を回転させる。回転軸11の回転に伴って偏心軸30も回転するが、偏心軸30は重心がずれているために回転中心の回りに旋回するような運動を行なう。よって、偏心軸30の先端が軸受203の内壁に対して衝突を繰り返し、ステム部20とそれに装着されたブラシ部品21とを高速に振動(運動)させることとなる。つまり、モータ10が、ブラシを振動(運動)させる駆動部の役割を担い、偏心軸30が、モータ10の出力(回転)を振動部材5の振動に変換する運動伝達機構(運動変換機構)の役割を担っている。
使用者は、本体2を手で持ち、高速に振動するブラシ210を歯に当てることで、ブラッシングを行なうことができる。なお、CPU120はタイマ122を用いて継続動作時間を監視しており、所定時間(たとえば2分間)が経過したら自動的にブラシの振動を停止させる。
本実施形態の電動歯ブラシ1では、運動伝達機構である偏心軸30が振動部材5に内包され、特に重り300がブラシ210の近傍に配置されている。よって、ブラシ210の部分を効率的に振動させることができる。その一方で、振動部材5(ステム部20)が弾性部材202を介して本体2に取り付けられているので、振動部材5の振動が本体2に伝わり難くなっている。よって、歯を磨く際の本体2および手の振動を低減でき、使用感の向上を図ることができる。
<電動歯ブラシの動作>
歯の種類(上顎/下顎、臼歯/切歯など)や部分(舌側/頬側、歯面/噛み合わせ面など)によって、食物残渣や歯垢の付き方が異なる。よって、たとえばブラシの当て方(ブラシ角やブラシ圧)、動かし方、スピード、ブラッシング時間など、歯列の部位ごとに効果的なブラッシング動作に違いがある。それゆえ、適切なブラッシングが行われているかどうかの評価は、部位ごとに行なうことが望ましい。
歯の種類(上顎/下顎、臼歯/切歯など)や部分(舌側/頬側、歯面/噛み合わせ面など)によって、食物残渣や歯垢の付き方が異なる。よって、たとえばブラシの当て方(ブラシ角やブラシ圧)、動かし方、スピード、ブラッシング時間など、歯列の部位ごとに効果的なブラッシング動作に違いがある。それゆえ、適切なブラッシングが行われているかどうかの評価は、部位ごとに行なうことが望ましい。
そこで、本実施形態の電動歯ブラシ1は、加速度センサ15で検出されたブラシの姿勢(姿勢情報)、および、接触検知部50の検知結果に基づいて、ブラッシング部位を精度よく推定することにより、部位ごとのブラッシング評価を実現する。評価項目は種々考えられるが、ここではブラッシング時間、ブラシ角、ブラシ圧の3項目についての評価を行なう。
本実施形態では、図5に示すように、上下の歯列を、「上顎前頬側」、「上顎前舌側」、「上顎左頬側」、「上顎左舌側」、「上顎右頬側」、「上顎右舌側」、「下顎前頬側」、「下顎前舌側」、「下顎左頬側」、「下顎左舌側」、「下顎右頬側」、「下顎右舌側」、の12箇所の部位に区分する。ただし、歯列の区分はこれに限らず、もっと大まかな区分でもよいし、より細かい区分でもよい。たとえば、上下左右の噛み合わせ面を考慮してもよい。
なお、上顎には舌がないため、「上顎前舌側」、「上顎左舌側」および「上顎右舌側」との部位名は、正確にはそれぞれ、「上顎前口蓋側」、「上顎左口蓋側」および「上顎右口蓋側」という。同様に、前顎には頬がないため、「上顎前頬側」および「下顎前頬側」との部位名は、正確にはそれぞれ「上顎前唇側」および「下顎前唇側」という。
図6〜図9のフローチャートを参照して、ブラッシング評価のフローを具体的に説明する。図6はメインルーチンのフローチャートであり、図7〜図9はメインルーチンの各処理の詳細を示すフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、特にことわりのない限り、CPU120がメモリ121に格納されているプログラムに従って実行する処理である。
電動歯ブラシ1の電源がONになると、CPU120は、加速度センサ15の出力に基づきブラシの姿勢(傾き)を検出する(S10)。次に、CPU120は、少なくともS10で検出された姿勢に基づいてブラッシング部位を推定する(S20)。次に、CPU120は、ブラッシング時間の計測(S30)、ブラシ角の推定(S40)、ブラシ圧の検知(S50)を行なう。これらの情報は、部位別にメモリ121に記録される(図18参照)。S10〜S50の処理は一定時間ごとに繰り返し実行される。電源がOFFになるか、継続動作時間が所定時間(たとえば2分間)に達すると、CPU120は、メモリ121に記録されたブラッシング情報(ブラッシング時間、ブラシ角、ブラシ圧)に基づいて、部位ごとのブラッシング結果を評価し、その評価結果を表示器110に出力する(S60)。なお、メモリ121内のブラッシング情報は、電動歯ブラシ1の電源がONになるたびにクリアされる。
本実施形態では、ブラッシングが終了した時点で、ブラッシング結果を出力することとしたが、ブラッシングが継続している間に、ブラッシングの途中経過を出力してもよい。つまり、ブラッシング結果の出力処理(S60)は、たとえば、ブラシ圧検知(S50)と継続の判断処理との間に行なわれてもよい。
以下、S10〜S60の処理を詳しく説明する。
(姿勢の検出)
図7は姿勢検出処理(S10)のフローチャートである。
(姿勢の検出)
図7は姿勢検出処理(S10)のフローチャートである。
CPU120は、加速度センサ15からx、y、zそれぞれの出力Ax、Ay、Azを取得する(S100)。Axはx方向の加速度成分、Ayはy方向の加速度成分、Azはz方向の加速度成分を表す。電動歯ブラシ1が静止状態にあるとき(加速度センサ15に動加速度が作用していないとき)は、Ax、Ay、Azの合成ベクトルAが重力加速度に相当する。ここでは、A=(Ax、Ay、Az)を姿勢ベクトルとよぶ。
ここで、姿勢ベクトルA=(Ax、Ay、Az)の大きさが1.2g(gは重力加速度)より大きい場合は(S101;YES)、エラーを返す(S102)。加速度センサ出力に動加速度成分が多く含まれていると、重力加速度の方向(つまりブラシの三次元姿勢)を正確に特定するのが難しくなるからである。なお、S102のようにエラーを返すのではなく、合成ベクトルの大きさが1.2g以下となる加速度センサ出力Ax、Ay、Azが得られるまでS100とS101の処理を繰返すようにしてもよい。なお、エラー判定のしきい値は1.2gに限らず、他の値でもよい。
(ブラッシング部位の推定)
図8および図9はブラッシング部位推定処理(S20)のフローチャートである。また図10および図11は、ブラッシング部位ごとの加速度センサ出力Ax、Ay、Azの一例を示す図である。
図8および図9はブラッシング部位推定処理(S20)のフローチャートである。また図10および図11は、ブラッシング部位ごとの加速度センサ出力Ax、Ay、Azの一例を示す図である。
まずCPU120は、z方向の加速度センサの出力Azに基づき、上顎か下顎かを判定する(S700)。上顎の歯列をブラッシングするときはブラシ面が少なからず上向きになり、下顎の歯列をブラッシングするときはブラシ面が少なからず下向きになることに着目した判定である。Az>0の場合は下顎(S801)、Az≦0の場合は上顎(S701)と判定される。
(1)上顎の場合
CPU120は、y方向の加速度センサの出力Ayに基づいて前歯か否かを判定する(S702)。前歯をブラッシングするときは歯ブラシ本体2が比較的水平になるが、臼歯をブラッシングするときは唇との干渉があるため歯ブラシ本体2が斜めにならざるをえないことに着目した判定である。Ay≦閾値aの場合は上顎前歯と判定される(S703)。
CPU120は、y方向の加速度センサの出力Ayに基づいて前歯か否かを判定する(S702)。前歯をブラッシングするときは歯ブラシ本体2が比較的水平になるが、臼歯をブラッシングするときは唇との干渉があるため歯ブラシ本体2が斜めにならざるをえないことに着目した判定である。Ay≦閾値aの場合は上顎前歯と判定される(S703)。
上顎前歯と判定した場合、CPU120は、x方向の加速度センサの出力Axに基づい
て頬側か舌側かを判定する(S704)。頬側と舌側とではブラシの向きが反転することに着目した判定である。Ax>0の場合は「上顎前頬側」と判定され(S705)、Ax≦0の場合は「上顎前舌側」と判定される(S706)。
て頬側か舌側かを判定する(S704)。頬側と舌側とではブラシの向きが反転することに着目した判定である。Ax>0の場合は「上顎前頬側」と判定され(S705)、Ax≦0の場合は「上顎前舌側」と判定される(S706)。
一方、S702で上顎前歯でないと判定した場合、CPU120は、x方向の加速度センサの出力Axに基づいて噛み合わせ面か否かを判定する(S707)。噛み合わせ面をブラッシングするときはブラシ面がほぼ水平になり、Axの出力が非常に小さくなることに着目した判定である。閾値b>Ax>閾値cの場合は「上顎左噛み合わせ面または上顎右噛み合わせ面」と判定される(S708)。なお、本実施形態では、上顎左噛み合わせ面と上顎右噛み合わせ面とをとくに区別していない。噛み合わせ面の場合、左右でブラッシング動作を変える必要性が小さいからである。
Ax≧閾値bまたはAx≦閾値cの場合、CPU120は、Axが0より大きいか否かで、ブラシ面の向きを判定する(S709)。頬側と舌側とではブラシ面の向きが反転することに着目した判定である。Ax>0の場合は「上顎右頬側または上顎左舌側」と判定され(S710)、Ax≦0の場合は「上顎左頬側または上顎右舌側」と判定される(S712)。
「上顎右頬側または上顎左舌側」と判定された場合、部位判定処理Aが実行される(S710)。「上顎左頬側または上顎右舌側」と判定された場合、部位判定処理Bが実行される(S711)。これらの部位判定処理A,Bについては後述する。
(2)下顎の場合
CPU120は、y方向の加速度センサの出力Ayに基づいて前歯か否かを判定する(S802)。前歯をブラッシングするときは歯ブラシ本体2が比較的水平になるが、臼歯をブラッシングするときは唇との干渉があるため歯ブラシ本体2が斜めにならざるをえないことに着目した判定である。Ay≦閾値dの場合は下顎前歯と判定される(S803)。
CPU120は、y方向の加速度センサの出力Ayに基づいて前歯か否かを判定する(S802)。前歯をブラッシングするときは歯ブラシ本体2が比較的水平になるが、臼歯をブラッシングするときは唇との干渉があるため歯ブラシ本体2が斜めにならざるをえないことに着目した判定である。Ay≦閾値dの場合は下顎前歯と判定される(S803)。
下顎前歯と判定した場合、CPU120は、x方向の加速度センサの出力Axに基づいて頬側か舌側かを判定する(S804)。頬側と舌側とではブラシの向きが反転することに着目した判定である。Ax<0の場合は「下顎前頬側」と判定され(S805)、Ax≧0の場合は「下顎前舌側」と判定される(S806)。
一方、S802で下顎前歯でないと判定した場合、CPU120は、x方向の加速度センサの出力Axに基づいて噛み合わせ面か否かを判定する(S807)。噛み合わせ面をブラッシングするときはブラシ面がほぼ水平になり、Axの出力が非常に小さくなることに着目した判定である。閾値e>Ax>閾値fの場合は「下顎左噛み合わせ面または下顎右噛み合わせ面」と判定される(S808)。なお、本実施形態では、下顎左噛み合わせ面と下顎右噛み合わせ面とをとくに区別していない。噛み合わせ面の場合、左右でブラッシング動作を変える必要性が小さいからである。
Ax≧閾値eまたはAx≦閾値fの場合、CPU120は、Axが0より大きいか否かで、ブラシ面の向きを判定する(S809)。頬側と舌側とではブラシ面の向きが反転することに着目した判定である。Ax>0の場合は「下顎右頬側または下顎左舌側」と判定され(S810)、Ax≦0の場合は「下顎左頬側または下顎右舌側」と判定される(S811)。
「下顎右頬側または下顎左舌側」と判定された場合、部位判定処理Cが実行される(S810)。「下顎左頬側または下顎右舌側」と判定された場合、部位判定処理Dが実行される(S811)。
上記判定アルゴリズムはあくまでも一例を示したものにすぎず、加速度センサ15の出力Ax、Ay、Azからブラッシング部位を特定できるのであればどのような判定アルゴリズムでも構わない。たとえばAx、Ay、Azの値をそのまま判定の変数として用いるのでなく、Ax、Ay、Azを適宜組み合わせることで得られる2次変数を判定に用いてもよい。2次変数は、たとえば、Ay/Az、Ax・Ax+Ay・Ay、Az−Axなど、任意に設定できる。あるいは、各軸の加速度情報Ax、Ay、Azを、角度情報(姿勢角)α、β、γに変換した後で、ブラッシング部位を判定してもよい。たとえば、重力加速度方向に対するx軸の角度をロール角α、重力加速度方向に対するy軸の角度をピッチ角β、重力加速度方向に対するz軸の角度をヨー角γのように定義すればよい。判定に用いる閾値は臨床実験等の結果から決定することができる。
(部位判定処理)
右頬側または左舌側の歯列面、あるいは、左頬側または右舌側の歯列面と判定された場合に頬側か舌側かを判定する処理について説明する。つまり、「上顎右頬側または上顎左舌側」、「上顎左頬側または上顎右舌側」、「下顎右頬側または下顎左舌側」あるいは「下顎左頬側または下顎右舌側」と判定された場合に、頬側か舌側(口蓋側)かを判定するための部位判定処理について説明する。
右頬側または左舌側の歯列面、あるいは、左頬側または右舌側の歯列面と判定された場合に頬側か舌側かを判定する処理について説明する。つまり、「上顎右頬側または上顎左舌側」、「上顎左頬側または上顎右舌側」、「下顎右頬側または下顎左舌側」あるいは「下顎左頬側または下顎右舌側」と判定された場合に、頬側か舌側(口蓋側)かを判定するための部位判定処理について説明する。
図12は、部位判定処理Aを示すフローチャートである。
CPU120は、ブラシ部3の背面に配置された電極(背面電極)521に生体がほぼ常時接触されているか否かを判断する(S201A)。たとえば、一定時間中、接触している時間の割合が80%以上であるか否かを判断する。生体への接触の有無は、検出部54が検出したインピーダンス値、あるいは、その変化に基づいて判定することができる。
CPU120は、ブラシ部3の背面に配置された電極(背面電極)521に生体がほぼ常時接触されているか否かを判断する(S201A)。たとえば、一定時間中、接触している時間の割合が80%以上であるか否かを判断する。生体への接触の有無は、検出部54が検出したインピーダンス値、あるいは、その変化に基づいて判定することができる。
図13(A),(B)は、背面電極521が生体に接触しているときと非接触のときの、生体を介した回路を概略的に示す図である。
図13(A)に示されるように、背面電極521が生体と接触していないときは、空気部が存在するため、接触時と比べてインピーダンス値は大きい。これに対し、図13(B)に示されるように、背面電極521が生体と接触しているときは、背面電極521を介して閉ループ回路が構成されるため、非接触時と比べてインピーダンス値は小さい。
したがって、たとえば、インピーダンス値が予め定められた閾値以上か否かを検出することにより、接触/非接触を判定することができる。インピーダンスの閾値は、予め実験等を行なうことで決定される。
背面電極521に生体がほぼ常時接触していると判定された場合(S201AにてYES)、上顎右頬側と判定される(S202A)。頬側をブラッシングしているときは、電動歯ブラシ1のブラシ部3の背面がほぼ常時、頬内側と接触するからである。
一方、背面電極521に生体がほぼ常時接触していないと判定された場合(S201AにてNO)、さらに、背面電極521に生体が間欠的に接触しているか否かを判定する(S203A)。たとえば、一定時間中、接触している時間の割合が30%以上80%未満か否かを判断する。背面電極521に生体が間欠的に接触していると判定された場合(S203AにてYES)、上顎左舌側と判定される(S204A)。舌側(口蓋側)をブラッシングしているときは、電動歯ブラシ1のブラシ部3の背面が間欠的に、舌と接触するからである。
背面電極521に生体が間欠的に接触していないと判定された場合(S203AにてNO)、エラーと判定される(S205A)。
本実施形態における頬側/舌側の判定方法の具体例を、図14に示す。なお、図14に示されるようなインピーダンスのレベルを得るためには、たとえば、体脂肪計などで採用されているように、ブラシ部3の背面に、電流印加用の電極の対と、電圧検出用の電極の対とが設けられればよい。
図14を参照して、時間t1〜t2の間は、インピーダンス値が常時閾値未満であるので、頬側面と判定される。これに対し、時間t2以降は、インピーダンス値が間欠的に、閾値以上であるので、舌側面と判定される。
図15〜図17は、それぞれ、部位判定処理B,C,Dのフローチャートを示している。これらのフローチャートに示される処理は、基本的に図12に示した部位判定処理Aと同様である。図12の上顎右頬側(S202A),上顎左舌側(S204A)が、それぞれ、部位判定処理に移行する前の大まかな部位判定結果に応じて異なる点のみが、相違する。具体的には、図15の部位判定処理Bでは、図12の部位判定処理Aにおける上顎右頬側(S202A)および上顎左舌側(S204A)に代えて、それぞれ、上顎左頬側(S202B)および上顎右舌側(S204B)と判定される。図16の部位判定処理Cでは、図12の部位判定処理Aにおける上顎右頬側(S202A)および上顎左舌側(S204A)に代えて、それぞれ、下顎右頬側(S202C)および下顎左舌側(S204C)と判定される。図17の部位判定処理Dでは、図12の部位判定処理Aにおける上顎右頬側(S202A)および上顎左舌側(S204A)に代えて、それぞれ、下顎左頬側(S202D)および下顎右舌側(S204D)と判定される。
以上の処理によって、現在のブラッシング部位が、「上顎前頬側」(S705)、「上顎前舌側」(S706)、「上顎噛み合わせ面」(S708)、「上顎右頬側」(S202A)、「上顎左舌側」(S204A)、「上顎左頬側」(S202B)または「上顎右舌側」(S204B)、「下顎前頬側」(S805)、「下顎前舌側」(S806)、「下顎噛み合わせ面」(S808)、「下顎右頬側」(S202C)、「下顎左舌側」(S204C)、「下顎左頬側」(S202D)、「下顎右舌側」(S204D)のいずれかに特定される。
なお、本実施形態において、頬側および舌側の判定は、一定時間インピーダンス値を検出することにより行なわれるため、頬側または舌側との判定結果は、ブラッシング部位推定処理(図6のS20)が複数サイクル行なわれてはじめて得られるものであってよい。
また、本実施の形態では、噛み合わせ面の評価結果は出力しないため、噛み合わせ面の部位判定は省略してもよい。
(ブラッシング時間の計測)
図18は、メモリ121に記録されているブラッシング情報の一例を示している。図18は、下顎左頬側をブラッシングしている状態の例である。下顎左頬側よりも前に、上顎前頬側が7.5秒間ブラッシングされ、上顎左頬側が12.2秒間ブラッシングされている。なお「−」はデータが記録されていないこと、つまりその部位がまだブラッシングされていないことを表している。
図18は、メモリ121に記録されているブラッシング情報の一例を示している。図18は、下顎左頬側をブラッシングしている状態の例である。下顎左頬側よりも前に、上顎前頬側が7.5秒間ブラッシングされ、上顎左頬側が12.2秒間ブラッシングされている。なお「−」はデータが記録されていないこと、つまりその部位がまだブラッシングされていないことを表している。
図6に示したS30において、CPU120は、S20で推定されたブラッシング部位(図18の例では下顎左頬側)のブラッシング時間をカウントアップする。たとえば、図6のS10〜S50の処理が0.1秒に1回実行されるのであれば、下顎左頬側のブラッシング時間が+0.1だけカウントアップされ、2.1秒となる。
なおブラッシング情報には、ブラッシング時間の累積値が記録される。すなわち、たとえばブラッシング部位が再び上顎左頬側に移った場合には、メモリされているブラッシング時間がリセットされるのではなく、メモリされている値12.2秒にブラッシング時間が加算されていく。
(ブラシ角の推定)
図6のS40において、CPU120は、S10で検出された姿勢(加速度センサ15の出力)に基づいてブラシ角を推定し、現在のブラッシング部位(図11の例では下顎左頬側)のブラシ角の値を更新する。このとき、CPU120はメモリされているブラシ角の値と今回の推定値とから、ブラシ角の平均値を算出して記録することが好ましい。
図6のS40において、CPU120は、S10で検出された姿勢(加速度センサ15の出力)に基づいてブラシ角を推定し、現在のブラッシング部位(図11の例では下顎左頬側)のブラシ角の値を更新する。このとき、CPU120はメモリされているブラシ角の値と今回の推定値とから、ブラシ角の平均値を算出して記録することが好ましい。
ブラシ角とは、歯軸(歯の頭と根に沿った軸)に対するブラシの当たり角である。図19の上段がブラシ角=15度の状態、中段がブラシ角=45度の状態、下段がブラシ角=90度の状態を示している。歯周ポケットや歯間から食物残渣や歯垢を効果的に掻き出すには、ブラシの毛先が歯周ポケットや歯間に入り込むようにブラシを動かすとよい。したがって、ブラシ角は35度〜55度の範囲が好ましい。
ブラシ角は、たとえば、z方向の加速度成分Azから推定可能である。図20に示すように、ブラシ角が約90度の場合はAzはほとんど0を示し、ブラシ角が小さくなるほどAzの値が大きくなる、というようにブラシ角に応じてAzの値が有意に変化するからである。なお、ブラシ角に応じてx方向の加速度成分Axも変化するため、Azの代わりにAxからブラシ角を推定したり、AxとAzの両方(AxとAzの合成ベクトルの方向)からブラシ角を推定することも好ましい。ブラシ角は連続量で算出してもよいし、「35度未満」「35度〜55度」「55度以上」のような大まかな推定でもよい。
(ブラシ圧の検知)
図6のS50において、CPU120は、荷重センサ17の出力に基づいてブラシ圧を算出し、現在のブラッシング部位(図18の例では下顎左頬側)のブラシ圧の値を更新する。このとき、CPU120はメモリされているブラシ圧の値と今回の検出値とから、ブラシ圧の平均値を算出して記録することが好ましい。
図6のS50において、CPU120は、荷重センサ17の出力に基づいてブラシ圧を算出し、現在のブラッシング部位(図18の例では下顎左頬側)のブラシ圧の値を更新する。このとき、CPU120はメモリされているブラシ圧の値と今回の検出値とから、ブラシ圧の平均値を算出して記録することが好ましい。
ブラシ圧が小さすぎると歯垢除去力が低下し、逆に高すぎるとブラシ寿命の低下や歯肉への負担増などの問題が生じる可能性がある。電動歯ブラシのブラシ圧は普通の歯ブラシよりも小さくてよいことから、電動歯ブラシを使いはじめたほとんどの人はブラシ圧超過の傾向にあるといわれている。ブラシ圧の最適値は100g程度である。
(ブラッシング結果の評価・出力)
CPU120は、メモリ121に記録されたブラッシング情報に基づいて、部位ごとのブラッシング結果を評価し、その評価結果を表示器110(ディスプレイ111)に出力する。
CPU120は、メモリ121に記録されたブラッシング情報に基づいて、部位ごとのブラッシング結果を評価し、その評価結果を表示器110(ディスプレイ111)に出力する。
図21は、ブラッシング時間の評価結果の出力例である。CPU120は、メモリ121から各部位のブラッシング時間を読み込み、たとえば、7秒未満を「不足」、7秒〜15秒を「良好」、15秒超を「過剰」と評価する。その評価結果は表示器110に送信される。表示器110のディスプレイ111には歯列が描画されており、その歯列中の該当部位が評価結果に応じた色(「不足」は白色、「良好」は黄色、「過剰」は赤色など)で点灯する。このような表示をみることで、使用者は歯列中のどの部位のブラッシングが不足しているか(あるいは過剰であったか)を直感的に把握できる。
図22は、ブラシ角の評価結果の出力例である。たとえば、「35度未満」、「35度〜55度」、「55度以上」の三段階で評価され、歯列中の各部位が評価結果に応じた色で点灯する。適切でないブラシ角でブラッシングを行った場合、最適なブラシ角に比べて歯垢除去力が劣るため、所期のブラッシング効果が得られなかったり、ブラッシングに時間がかかったりする可能性がある。図22のように部位別にブラシ角の評価を出力すれば、使用者に対して正しいブラシ角によるブラッシングを意識させることができる。
図23は、ブラシ圧の評価結果の出力例である。たとえば、80g未満は「不足」、80g〜150gは「良好」、150g超は「過大」と評価され、歯列中の各部位が評価結果に応じた色で点灯する。上述のようにブラシ圧が適切でないと、歯垢除去力の低下、ブラシ寿命の低下、歯肉への負担増などの問題が生じる可能性がある。とはいえ、使用者にとっては、どれくらいの力を加えたときに最適なブラシ圧なのかを理解するのは難しい。その点、図23のように部位別にブラシ圧の評価を出力すれば、使用者に対して適切なブラシ圧を教示できるとともに、正しいブラシ圧によるブラッシングを意識させることができる。
図24は、ブラッシング指標の評価結果の出力例である。ブラッシング指標とは、複数の評価項目(ブラッシング時間、ブラシ角、ブラシ圧)を総合的に評価するための指標であり、ブラッシングの達成度を表すものである。ブラッシング指標の算出式はどのように定義してもよい。本実施形態では、ブラッシング時間とブラシ圧をそれぞれ35点満点で評価し、ブラシ角を30点満点で評価して、それらの評価値の合計(100点満点)をブラッシング指標として用いる。図24の例では、80点以上を「優」、60点〜80点を「良」、60点未満を「不可」としている。このような総合評価を出力することで、使用者に対してより有益な指針を与えることができる。
以上述べた本実施形態の構成によれば、加速度センサ15および接触検知部50の出力を利用することにより、高精度に歯ブラシ1の姿勢、および、ブラシ部3の背面の生体への接触の有無を判定できる。その結果、従来よりも高精度にブラッシング部位の同定が可能となる。したがって、従来よりも細かい区分(部位)でブラッシング結果を評価でき、有用かつ信頼性の高い評価指針を使用者に提供することが可能となる。しかも加速度センサ15は小型ゆえ、電動歯ブラシ本体への組み込みも容易であるという利点もある。また、電極521,522は、従来のようにカメラ、温度センサあるいは距離センサを用いるよりも配線が簡単になるため、ブラシ部3(ブラシヘッド)の小型化を図ることもできる。また、汚れや振動に対する耐性も増す。
なお、図21〜図14の評価結果は、ディスプレイ111上に同時に表示してもよいし、順番に表示してもよい。後者の場合、表示の切替えは自動で行われてもよいし、使用者のボタン操作により行われてもよい。
また上記実施形態では、電動歯ブラシ1の電源がオフになると自動的に結果が表示される。しかし、表示器110の設置場所とは異なる場所で歯磨きが行われることも想定されるため、たとえば、使用者が表示器110または歯ブラシ本体2に設けられたボタンを押すと、歯ブラシ本体2から表示器110にブラッシング情報が送信され、表示器110に結果が表示されるような機能を設けることも好ましい。
メモリ121に蓄積されたブラッシング情報や評価結果を印刷できるとよい。たとえば充電器や表示器にプリンタ(図示せず)を搭載してもよいし、歯ブラシ本体や充電器や表示器から外部のプリンタに印刷データを送信できるようにしてもよい。またブラッシング情報や評価結果のデータを無線通信もしくは有線通信により図示しない外部機器(パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDAなど)に転送する機能も好ましい。また歯ブラシ本体、充電器、表示器などにメモリカードスロット(図示せず)を設け、ブラッシング情報や評価結果のデータを外部メモリカードに記録できるようにしてもよい。
また、ブラッシング時間、ブラシ角、ブラシ圧の最適値(目標値)を部位ごとに異なる値を設定できるようにしてもよい。たとえば、臼歯の歯面(側面)では、ブラシの毛先で歯周ポケットや歯間から食物残渣や歯垢を効果的に掻き出すために、35度〜55度のブラシ角が好ましいが、歯面が比較的大きい前歯ではそれよりも大きい角度(たとえば55度〜90度)が好ましい。また臼歯の噛み合わせ面に対しては、ブラシ角は約0度がよい。さらに、刷掃効果の観点からではなく、歯肉などの組織にダメージを与えることを避けるという観点から、最適なブラッシング時間、ブラシ角、ブラシ圧を決定することもできる。このように部位ごとに最適値を設定し、評価を行なえば、より有用かつ信頼性の高い評価指針の提供が可能となる。
<変形例>
上記第1実施形態では、電動歯ブラシは、ブラッシング中の部位を推定し、部位ごとのブラッシング結果を出力したが、これに代えて/加えて、推定された部位に応じて動作モードを切替えることとしてもよい。
上記第1実施形態では、電動歯ブラシは、ブラッシング中の部位を推定し、部位ごとのブラッシング結果を出力したが、これに代えて/加えて、推定された部位に応じて動作モードを切替えることとしてもよい。
図25は、第1実施形態の変形例におけるブラッシング評価処理のフローチャートである。
第1実施形態との違いは、ブラッシング部位推定処理(S20)とブラッシング時間計測処理(S30)との間に、動作モード切替処理(S22)が挿入される点のみである。
本変形例では、ブラッシング部位が推定されると(S20)、動作モード切替処理が実行される(S22)。動作モード切替処理では、たとえば上述の特開2009−240759号公報に記載された手法が採用可能である。具体的には、ブラッシング部位に応じてモータの回転方向(正転/反転)を切替えてもよい。モータの回転方向を制御してブラッシング部位にあった適切かつ効果的なブラシ毛先の動きを実現することにより、歯垢除去力の向上を図ることができる。あるいは、ブラッシング部位に応じてモータの回転数を切替えてもよい。モータの回転方向を制御してブラッシング部位にあった適切かつ効果的なブラシ毛先の動きを実現することにより、歯垢除去力の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、ブラッシング部位が、図5に示した12箇所の部位のいずれであるかが判定された。第2実施形態では、図5に示した区分により判定されたブラッシング部位よりもさらに詳細な部位を検出する。
第1実施形態では、ブラッシング部位が、図5に示した12箇所の部位のいずれであるかが判定された。第2実施形態では、図5に示した区分により判定されたブラッシング部位よりもさらに詳細な部位を検出する。
本実施形態における電動歯ブラシの基本的な構成および動作は、第1実施形態と同様である。したがって、以下に第1実施形態との相違点のみ詳細に説明する。
図26は、第2実施形態におけるブラッシング評価処理のフローチャートである。
図26を参照して、第1実施形態との違いは、ブラッシング部位推定処理(S20)とブラッシング時間計測処理(S30)との間に、詳細部位検出処理(S24)が挿入される点のみである。
図26を参照して、第1実施形態との違いは、ブラッシング部位推定処理(S20)とブラッシング時間計測処理(S30)との間に、詳細部位検出処理(S24)が挿入される点のみである。
詳細に部位を検出するために、本実施の形態における電動歯ブラシは、第1実施形態で示した電極521,522に加えて、ブラシ部3の背面以外の位置であって、ブラッシングの際に口内に入り得る位置への接触を検知するための少なくとも1つの電極をさらに含む。
図27は、第2実施形態における電動歯ブラシ1Aの外観例を示す斜視図である。
図27を参照して、電動歯ブラシ1Aは、柄部4に3つの電極(以下「柄部電極」ともいう)523A,523B,523Cがさらに配置されている。つまり、本実施の形態では、図1に示した接触検知部50における電極部52は、ブラシ部3の背面に配置された背面電極521、本体2に配置された本体電極522、および柄部電極523A,523B,523Cを含む。検出部54は、各柄部電極523A,523B,523Cのインピーダンスを検出する。
図27を参照して、電動歯ブラシ1Aは、柄部4に3つの電極(以下「柄部電極」ともいう)523A,523B,523Cがさらに配置されている。つまり、本実施の形態では、図1に示した接触検知部50における電極部52は、ブラシ部3の背面に配置された背面電極521、本体2に配置された本体電極522、および柄部電極523A,523B,523Cを含む。検出部54は、各柄部電極523A,523B,523Cのインピーダンスを検出する。
これらの各電極523A,523B,523Cの形状は、ブラシ角に依存せずにブラッシング部位を検知するために、たとえばリング状であることが望ましい。
詳細部位検出処理(S24)について、図28および図29を参照して説明する。
図28は、詳細部位検出処理(S24)を示すフローチャートである。図29(A),(B),(C)は、柄部電極を利用した詳細部位の検出方法を示す図である。なお、これらの図では、柄部電極523A,523B,523Cを、それぞれ、電極A,B,Cとも示している。
図28は、詳細部位検出処理(S24)を示すフローチャートである。図29(A),(B),(C)は、柄部電極を利用した詳細部位の検出方法を示す図である。なお、これらの図では、柄部電極523A,523B,523Cを、それぞれ、電極A,B,Cとも示している。
本実施形態では、ブラッシング部位が奥歯(前歯以外)のときに詳細部位が検出される。
図29(A)を参照して、たとえば推定されたブラッシング部位が「下顎右頬側」であったとする。その場合、奥歯7,8(最も奥の歯)を磨いている際、電極A,B,Cの全てが生体(右頬901の内側)と接触する。奥歯6,7を磨いている際には、図29(B)に示されるように、電極A,Bが生体と接触する。奥歯5,6(最も手前の歯)を磨いている際には、図29(C)に示されるように、最もブラシ側に位置する電極Aが生体と接触する。
他の奥歯のブラッシング部位においても、電極A,B,Cのうちのどれが、左頬902の内側あるいは舌903と接触しているかを検出することで、ブラッシング中の詳細部位(歯)を特定することができる。
図28を参照して、はじめに、CPU120は、S20で推定されたブラッシング部位が奥歯(前歯以外)か否かを判断する(S301)。ブラッシング部位が奥歯でなく前歯であれば(S301にてNO)、この処理は終了される。推定されたブラッシング部位が奥歯であれば(S301にてYES)、電極A,B,C(柄部電極523A,523B,523C)のインピーダンスを検出し、生体がどの電極に接触しているかを判定する。
全ての電極A,B,Cに接触していると判定された場合(S302)、奥歯7,8付近をブラッシングしていると判定される(S304)。電極A,Bに接触していると判定された場合(S305)、奥歯6,7付近をブラッシングしていると判定される(S306)。電極Aのみに接触していると判定された場合(S307)、奥歯5,6付近をブラッシングしていると判定される(S308)。
なお、生体との接触の有無の判断方法を、ブラッシング部位が頬側と舌側とで変えてもよい。たとえば、第1実施形態における頬側/舌側の判断方法と同様の考えを採用してもよい。つまり、頬側の奥歯の場合、インピーダンスが閾値未満の時間割合が80%以上であれば、接触していると判断し、舌側の奥歯の場合、インピーダンスが閾値未満の時間割合が30〜80%であれば、接触していると判断してもよい。
以上のように、第2実施形態によると、第1実施形態よりもさらに詳細なブラッシング部位を検出することができるので、より詳細なブラッシング結果を出力することができる。
なお、本実施形態では、3つの柄部電極を設けたが、たとえば電極BまたはCに相当する柄部電極を1つだけ設ける構成であってもよい。1つの柄部電極であっても、その柄部電極が生体に接触しているか否かを検出することで、奥側の歯か手前の歯かを大まかに判定することができるからである。
<変形例>
上記第2実施形態では、ブラッシング部位が奥歯の場合にさらに詳細な部位を検出するために、電動歯ブラシに柄部電極を設けた。変形例では、ブラッシング部位が前歯の場合に詳細な部位を検出する。
上記第2実施形態では、ブラッシング部位が奥歯の場合にさらに詳細な部位を検出するために、電動歯ブラシに柄部電極を設けた。変形例では、ブラッシング部位が前歯の場合に詳細な部位を検出する。
図30は、第2実施形態の変形例における電動歯ブラシ1Bの外観例を示す斜視図である。
図30を参照して、本変形例では、電動歯ブラシ1Bは、ブラシ部3の先端部に電極(「先端電極」ともいう)524をさらに備える。つまり、本変形例では、図1に示した接触検知部50における電極部52は、ブラシ部3の背面に配置された背面電極521、本体2に配置された本体電極522、および先端電極524を含む。検出部54は、先端電極524のインピーダンスも検出する。
本変形例における詳細部位検出処理(S24)について、図31および図32を参照して説明する。
図31は、詳細部位検出処理(S24)を示すフローチャートである。図32は、先端電極を利用した詳細部位の検出方法を示す図である。
図32を参照して、たとえば推定されたブラッシング部位が「上顎前舌側(上顎前口蓋側)」であったとする。その場合、前歯1,2付近を磨いている際、先端電極524は生体(歯)と接触しないが、前歯2,3付近を磨いている際には、先端電極524は生体(歯)と接触する。
他の前歯のブラッシング部位においても、先端電極524が、頬内側あるいは図32に示した前歯1〜3と反対側の前歯と接触しているかを検出することで、ブラッシング中の詳細部位(歯)を特定することができる。
図31を参照して、はじめに、CPU120は、S20で推定されたブラッシング部位が前歯か否かを判断する(S401)。ブラッシング部位が前歯でなく奥歯であれば(S401にてNO)、この処理は終了される。推定されたブラッシング部位が前歯であれば(S401にてYES)、先端電極524のインピーダンスを検出し、先端電極524が生体に接触しているかを判定する(S402)。
先端電極524が生体に接触していると判定された場合(S402にてYES)、前歯の端部を磨いていると推定されるため、前歯2,3付近をブラッシングしていると判定される(S403)。先端電極524が生体に接触していないと判定された場合(S402にてNO)、前歯の中央付近を磨いていると推定されるため、前歯1,2付近をブラッシングしていると判定される(S404)。
このように、本変形例によっても、第1実施形態よりもさらに詳細なブラッシング部位を検出することができるので、より詳細なブラッシング結果を出力することができる。
[第3実施形態]
本実施の形態における電動歯ブラシは、第1実施形態において加速度センサおよび背面電極を用いて推定されたブラッシング部位を補正する機能をさらに有している。
本実施の形態における電動歯ブラシは、第1実施形態において加速度センサおよび背面電極を用いて推定されたブラッシング部位を補正する機能をさらに有している。
本実施形態における電動歯ブラシの基本的な構成および動作は、第1実施形態と同様である。したがって、以下に第1実施形態との相違点のみ詳細に説明する。
図33は、第3実施形態におけるブラッシング評価処理のフローチャートである。
図33を参照して、第1実施形態との違いは、ブラッシング部位推定処理(S20)とブラッシング時間計測処理(S30)との間に、部位補正処理(S26)が挿入される点のみである。
図33を参照して、第1実施形態との違いは、ブラッシング部位推定処理(S20)とブラッシング時間計測処理(S30)との間に、部位補正処理(S26)が挿入される点のみである。
図34は、第3実施形態における電動歯ブラシ1Cの外観例を示す斜視図である。
図34を参照して、電動歯ブラシ1Cは、ブラシ部3の両側面にそれぞれ電極(以下「側面電極」ともいう)525A,525Bがさらに配置されている。つまり、本実施の形態では、図1に示した接触検知部50における電極部52は、ブラシ部3の背面に配置された背面電極521、本体2に配置された本体電極522、および側面電極525A,525Bを含む。検出部54は、各側面電極525A,525Bのインピーダンスも検出する。
図34を参照して、電動歯ブラシ1Cは、ブラシ部3の両側面にそれぞれ電極(以下「側面電極」ともいう)525A,525Bがさらに配置されている。つまり、本実施の形態では、図1に示した接触検知部50における電極部52は、ブラシ部3の背面に配置された背面電極521、本体2に配置された本体電極522、および側面電極525A,525Bを含む。検出部54は、各側面電極525A,525Bのインピーダンスも検出する。
ブラシ面(ブラシ210が存在する方の面)を前面とした場合、側面電極525Aは右側面に位置し、側面電極525Bは左側面に位置している。
図35は、部位補正処理(S26)を示すフローチャートである。図36は、側面電極を利用した部位補正方法を説明するための図である。
本実施形態では、ブラッシング部位が奥歯(前歯以外)のときに詳細部位が検出される。
図36には、口内側から見た右側の歯が模式的に示されている。ブラッシング部位が右奥歯の場合、上側の歯を磨いている場合、左側の側面電極525Bは生体(右頬901側の歯周組織や粘膜等)に接触し得るが、右側の側面電極525Aは生体に接触しない。つまり、上奥歯を磨いている際、側面電極525Bは、ブラシ角が正角の場合は生体と非接触であるが、逆角の場合には生体と接触状態となり得る。これに対し、下側の歯を磨いている場合、右側の側面電極525Aは生体に接触し得るが、左側の側面電極525Bは生体に接触しない。つまり、下奥歯を磨いている際、側面電極525Aは、ブラシ角が正角の場合は生体と非接触であるが、逆角の場合には生体と接触状態となり得る。
図37は、ブラシ角を説明するための図である。図37を参照して、本実施形態では、歯軸905に対する垂直位置906から、歯周ポケットの方に毛先が向く方向を「正角」といい、歯周ポケットの反対側の方に毛先が向く方向を「逆角」という。したがって、図36の下側の歯ブラシの向きは正角を表わし、図36の上側の歯ブラシの向きは逆角を表わしている。
図35を参照して、はじめに、CPU120は、S20で推定されたブラッシング部位が奥歯(前歯以外)か否かを判断する(S501)。ブラッシング部位が奥歯でなく前歯であれば(S501にてNO)、この処理は終了される。推定されたブラッシング部位が奥歯であれば(S501にてYES)、側面電極525A,525Bのインピーダンスを検出し、生体がどの電極に接触しているかを判定する。
そして、推定されたブラッシング部位であれば非接触であるべき側面電極が、生体に接触しているか否かを判定する(ステップS502)。具体的には、たとえば推定されたブラッシング部位が「下顎右頬側」であれば、図36に示したように、左側の側面電極525Bは接触しないはずである。したがって、推定されたブラッシング部位が「下顎右頬側」のとき、左側の側面電極525Bと接触したか否かを判定する。推定されたブラッシング部位が「上顎右頬側」であれば、図36に示したように、右側の側面電極525Aは接触しないはずである。したがって、推定されたブラッシング部位が「上顎右頬側」のとき、右側の側面電極525Aと接触したか否かを判定する。
非接触であるべき側面電極が生体に接触していなければ(ステップS502にてNO)、加速度センサ15より得られた出力により部位を特定する、つまり、部位の補正は必要なしと判定される(S506)。
これに対し、非接触であるべき側面電極が生体に接触したと判定された場合には(ステップS502にてYES)、加速度センサ15による部位特定を補正する必要性があると判定される(S503)。つまり、この場合、ブラシ角が逆角で生体と当っているため、CPU120は、部位ごとに、下顎と上顎とを逆にする補正を行なう(S504)。
このように、万一、加速度センサ15を利用して判定したブラッシング部位に誤りがあった場合でも、側面電極を利用することでより確実にブラッシング部位を特定することができる。
[第4実施形態]
上記第1〜第3実施形態では、1以上の電極を用いて生体との接触を検知することで、ブラッシング部位を特定したが、生体との接触を検知するために用いるデバイスは、電極方式のものであれば電極の仕様は限定されない。
上記第1〜第3実施形態では、1以上の電極を用いて生体との接触を検知することで、ブラッシング部位を特定したが、生体との接触を検知するために用いるデバイスは、電極方式のものであれば電極の仕様は限定されない。
本実施形態における電動歯ブラシの基本的な構成および動作は、第1実施形態と同様である。したがって、以下に第1実施形態との相違点のみ詳細に説明する。
本実施形態では、図1に示した接触検知部50は、電極部52および検出部54にそれぞれ代えて、静電容量方式のセンサを構成する電極部53、および、電極部53の静電容量の変化を検出するための検出部55を含む。
図38は、第4実施形態における電動歯ブラシ1Dの外観例を示す斜視図である。
図38を参照して、電動歯ブラシ1Dは、ブラシ部3の背面側に、静電容量式のセンサの部品として一対の電極(導体)53A,53Bが内蔵されている。検出部55は、第1実施形態と同様に、図3に示した駆動回路12内に搭載されてよい。なお、静電容量式のセンサの場合、他の実施形態のようにインピーダンスを検出するものではないため、ユーザの手と接触する本体2側には電極を設けなくてよい。
図38を参照して、電動歯ブラシ1Dは、ブラシ部3の背面側に、静電容量式のセンサの部品として一対の電極(導体)53A,53Bが内蔵されている。検出部55は、第1実施形態と同様に、図3に示した駆動回路12内に搭載されてよい。なお、静電容量式のセンサの場合、他の実施形態のようにインピーダンスを検出するものではないため、ユーザの手と接触する本体2側には電極を設けなくてよい。
電極53A,53Bは、たとえば、円筒形状を有する銅やSUS等からなる部材である。これらは、ブラシ部3の中空内部に、歯ブラシの軸方向を長手方向として配置される。また、これらは、互いに所定の間隔を空けて、横方向に隣接して配置される。なお、電極53A,53Bの配置位置は図38に示したような位置に限定されない。たとえば、図39に示されるように、歯ブラシの軸方向に対し垂直の方向を長手方向として、縦方向に隣接して配置されてもよい。
一対の電極53A,53Bは、互いに絶縁された状態でそれぞれリード線(図示せず)を介して検出部55に接続されており、電圧が加わることで電荷が蓄えられるコンデンサとして機能する。検出部55は、電極53A,53B間の静電容量を検出し、検出した静電容量を周波数に変換してCPU120に出力する。
ここで、電極53A,53B間に生じる静電容量は、空気と生体の誘電率の違いにより変化する原理について説明する。
図40(A),(B)は、生体の接触によって電極53A,53B間の静電容量が変化する原理について説明するための図である。なお、図では概念的に生体90と電極53A,53Bとが直接接触しているように示しているが、実際には両者の間にブラシ部3の外形部が介在している。
生体の比誘電率は空気の比誘電率よりも大きいため、生体90がブラシ部3の背面に接触すると、生体90のうち電極近傍の領域において空気よりも多くの電荷が誘電される。これにより、電極53A,53B間の静電容量が増加することになる。
CPU120は、検出部55で周波数変換された静電容量の変化を計測することで、ブラシ部3の背面が生体と接触しているか否かを判定する。具体的には、たとえば、静電容量が、予め実験を行なうことで定められた閾値(単位:pF)を超えたか否かを検出することで、ブラシ部3背面への生体の接触の有無を判定することができる。
このように、電動歯ブラシに静電容量式のセンサを設けた場合、当該センサの電極は外部に露出しないため、外表面に露出する電極を設ける場合に比べて、汚れ等の影響により接触検知の精度が低下することを防ぐことができる。
また、電極が生体と直接接触する構成ではないため、電極を介して生体に直接電流が流れることがなく、人体に対する直接的な電気的影響を抑制することができる。また、ブラシ部3の背面がたとえば樹脂製の場合には、静電気が歯ブラシに印加されたとしても、樹脂製のブラシ部3が保護となり、静電気によるCPU等の内部部品の破壊を防止することができる。
なお、第2〜第3実施形態に示した、背面電極以外の電極の機能を、静電容量式のセンサが実現することもできる。つまり、電動歯ブラシの柄部、ブラシ部の先端または側面に、1対の電極を内蔵することで、詳細な部位の検出や部位の補正を実現してもよい。
(変形例1)
上記第4実施形態では、静電容量式のセンサの構成として1対の電極を含む構成を示したが、1つの電極のみを含む構成であってもよい。
上記第4実施形態では、静電容量式のセンサの構成として1対の電極を含む構成を示したが、1つの電極のみを含む構成であってもよい。
図41は、第4実施形態の変形例1における電動歯ブラシ1D#の外観例を示す斜視図である。
図41を参照して、電動歯ブラシ1D#は、ブラシ部3の背面側に、静電容量式のセンサの部品として1つの電極(導体)530が内蔵されている。本変形例では、電極530は、コンデンサの一方の電極として機能し、コンデンサの他方の電極の機能は生体により担われる。
図42は、第4実施形態の変形例1における接触検知の原理について説明するための模式図である。
図42を参照して、電動歯ブラシ1D#のブラシ部3が生体90の頬粘膜や舌と接触すると、電動歯ブラシ1D#と生体90と大地との間で、図に示すような回路が形成される。このとき、電動歯ブラシ1D#と大地との間、生体90と大地との間、生体90と電極530との間には、それぞれ静電容量C1、C2、C3が形成される。そして、この回路における合成容量Cxは、1/Cx=1/C1+1/C2+1/C3で表される。生体90と電極530との間の静電容量C3は、生体90の頬粘膜や舌がブラシ部3の背面に接触することにより増加する。
ここで、静電容量C1とC2は数百pF程度である。一方、静電容量C3は数pFであり、大地間容量であるC1、C2に対して非常に小さい値となる。静電容量C1〜C3はいずれも安定的なものではなく周囲環境の変化によって変動することになる。しかし、静電容量C3の変化はC1、C2と比べて非常に小さいため、合成容量Cxの変化に対するC1〜C3の変化の影響は、C3の変化がC1、C2と比べて非常に大きく支配的なものとなる。したがって、本変形例では、合成容量Cxの変化を静電容量C3の変化として検出することにより、生体の接触状態を判断する。
本変形例では、検出部55は、合成容量Cxを周波数に変換することで、合成容量Cxの変化が周波数の変化として検出する。CPU120に対しては、合成容量Cxの変化が、検出部55からインバータのカウンタ出力(HレベルまたはLレベルの出力)として入力される。なお、このような構成は一例であり、合成容量Cxの変化を検出する構成は、他の従来から知られた構成を用いてもよい。
本変形例によれば、一つの電極によって接触状態の検出が可能となり、電動歯ブラシの構成の簡素化を図ることができる。
なお、上記第4実施形態および本変形例における電動歯ブラシは、特開2009−222704号公報において、電子体温計と人体との接触検知用として記載された他の電極(導体)の構成を採用することもできる。
(変形例2)
静電容量式のセンサは、いわゆるタッチセンサのような構成であってもよい。たとえば、静電容量式のセンサは、透明な導電膜と四隅の電極とを含む表面型静電容量方式であってもよい。
静電容量式のセンサは、いわゆるタッチセンサのような構成であってもよい。たとえば、静電容量式のセンサは、透明な導電膜と四隅の電極とを含む表面型静電容量方式であってもよい。
この場合、電極部53は、導電膜および4つの電極を含む。パネル面が生体と接触または接近すると、導電膜がコンデンサ経由で設置されたのと同じような状態になり、生体を経由して電流が流れる。本変形例において検出部55は、この電流を検出し、CPU120に出力する。CPU120は、検出された電流量を取得し、静電容量の変化を検出することで、生体への接触の有無を判定できる。CPU120は、たとえば、得られた電流量が、予め実験を行なうことで定められた閾値以上であれば、生体と接触していると判定できる。
[第5実施形態]
第1〜第4実施形態では、電動歯ブラシに接触検知部を設けることで、部位検出の精度を向上させるものであったが、本実施形態では、歯と歯茎のどちらを磨いているかを検出するために、電動歯ブラシのブラシ面に温度を検出するための赤外線センサが設けられる。
第1〜第4実施形態では、電動歯ブラシに接触検知部を設けることで、部位検出の精度を向上させるものであったが、本実施形態では、歯と歯茎のどちらを磨いているかを検出するために、電動歯ブラシのブラシ面に温度を検出するための赤外線センサが設けられる。
本実施形態における電動歯ブラシの基本的な構成および動作は、第1実施形態と同様である。したがって、以下に第1実施形態との相違点のみ詳細に説明する。
図43は、第5実施形態におけるブラッシング評価処理のフローチャートである。
図43を参照して、第1実施形態との違いは、ブラッシング部位推定処理(S20)とブラッシング時間計測処理(S30)との間に、歯/歯茎識別処理(S28)が挿入される点のみである。
図43を参照して、第1実施形態との違いは、ブラッシング部位推定処理(S20)とブラッシング時間計測処理(S30)との間に、歯/歯茎識別処理(S28)が挿入される点のみである。
図44は、第5実施形態における電動歯ブラシ1Eの外観例を部分的に示す図である。
図44を参照して、電動歯ブラシ1Eは、ブラシ部3のブラシ面に、たとえばサーモパイルなどの赤外線センサ70が設けられる。赤外線センサ70の配置位置は、ブラシ面上であれば図44に示したような位置に限定されない。
図44を参照して、電動歯ブラシ1Eは、ブラシ部3のブラシ面に、たとえばサーモパイルなどの赤外線センサ70が設けられる。赤外線センサ70の配置位置は、ブラシ面上であれば図44に示したような位置に限定されない。
なお、本実施形態においても、ブラシ部3の背面には、第1実施形態または第4実施形態に示したように、背面電極521または静電容量式のセンサ53が設けられているものとする。
図45は、歯/歯茎識別処理(S28)を示すフローチャートである。
図45を参照して、CPU120は、推定された各部位において、赤外線センサ70より得られる表面温度を検出する(S601)。表面温度が第1閾値(たとえば34.5℃)以上であれば、ブラシ面は歯茎に面していると判定する(S602)。表面温度が第1閾値未満かつ第2閾値(たとえば31℃)以上であれば、ブラシ面は歯に面していると判定する(S603)。表面温度が第2閾値未満であれば、口腔外と判定する(S604)。
図45を参照して、CPU120は、推定された各部位において、赤外線センサ70より得られる表面温度を検出する(S601)。表面温度が第1閾値(たとえば34.5℃)以上であれば、ブラシ面は歯茎に面していると判定する(S602)。表面温度が第1閾値未満かつ第2閾値(たとえば31℃)以上であれば、ブラシ面は歯に面していると判定する(S603)。表面温度が第2閾値未満であれば、口腔外と判定する(S604)。
このように、歯か歯以外かを識別することで、歯のブラッシング時間と歯茎のブラッシング時間との両方に分けて出力したりすることができる。そのため、出力されたブラッシング結果を、虫歯や歯周病の予防に役立てることができる。
[第6実施形態]
第1〜第4実施形態では、電動歯ブラシに接触検知部を設けることで、部位検出の精度を向上させるものであったが、本実施形態では、前歯と奥歯との判定誤りを補正するために、電動歯ブラシの柄部の前面側(ブラシ側)と背面側との両方に、光センサが設けられる。電動歯ブラシは、水平な姿勢状態の場合、加速度センサの出力のみでは、前歯と奥歯との識別が困難な場合があるからである。
第1〜第4実施形態では、電動歯ブラシに接触検知部を設けることで、部位検出の精度を向上させるものであったが、本実施形態では、前歯と奥歯との判定誤りを補正するために、電動歯ブラシの柄部の前面側(ブラシ側)と背面側との両方に、光センサが設けられる。電動歯ブラシは、水平な姿勢状態の場合、加速度センサの出力のみでは、前歯と奥歯との識別が困難な場合があるからである。
本実施形態における電動歯ブラシの基本的な構成および動作は、第1実施形態と同様である。したがって、以下に第1実施形態との相違点のみ詳細に説明する。
図46は、第6実施形態における電動歯ブラシ1Fの外観例を示す斜視図である。
図46を参照して、電動歯ブラシ1Fは、柄部4の、ブラシ部3の近傍の位置に、明るさを検出するための光センサ80A,80Bが設けられている。光センサ80A,80Bとしては、たとえば、フォトダイオード、フォトトランジスタなどの、光を電気に変換する機能を有するものが採用可能である。
図46を参照して、電動歯ブラシ1Fは、柄部4の、ブラシ部3の近傍の位置に、明るさを検出するための光センサ80A,80Bが設けられている。光センサ80A,80Bとしては、たとえば、フォトダイオード、フォトトランジスタなどの、光を電気に変換する機能を有するものが採用可能である。
光センサ80Aは、柄部4の前面側に設けられ、光センサ80Bは、柄部4の背面側に設けられている。なお、各光センサ80A,Bは、奥歯をブラッシングする際に口内に入る位置に設けられれば、図示したような位置に限定されない。たとえば、これらは、ブラシ部3の、柄部4の近傍の位置に設けられててもよい。
本実施形態におけるブラッシング評価処理の流れは、第3実施形態で示した図33と同様であってよい。本実施形態では、図33のステップS26(部位補正処理)では、次のような処理が行なわれる。
まず、CPU120は、各光センサ80A,80Bが活性状態か不活性状態かを判断する。具体的には、各光センサ80A,80Bの出力が、所定の閾値以上であるか否かを判断し、閾値以上であれば活性状態(明るい)と判断し、閾値未満であれば不活性状態(暗い)と判断する。
光センサ80Aまたは80Bのいずれか一方のみが活性状態であれば、ブラッシング部位は前歯と判定される。具体的には、前面側に配置された光センサ80Aのみが活性状態であれば、前面側が口外側を向いていることになるため、舌側または口蓋側の前歯と判定される。背面側に配置された光センサ80Bのみが活性状態であれば、背面側が口外側を向いていることになるため、唇側の前歯と判定される。
これに対し、光センサ80A,80Bともに不活性状態であれば、両方とも口腔内に存在すると推定されるため、ブラッシング部位は奥歯と判定される。光センサ80A,80Bともに活性状態であれば、前歯および奥歯のいずれでもなく、ブラシ部3は口腔外にあると判定される。
以上のような前歯/奥歯の判定結果が、前に行なわれたブラッシング部位推定処理における前歯/奥歯の判定結果と異なっていれば、今回の判定結果に従いブラッシング部位を補正する。部位補正処理での前歯/奥歯の判定結果が、前に行なわれたブラッシング部位推定処理における前歯/奥歯の判定結果と一致していれば、補正することなく当該処理を終了する。
このように、万一、加速度センサ15を利用して判定したブラッシング部位に誤りがあった場合でも、光センサ80A,80Bを利用することでより高精度にブラッシング部位を特定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C,1D,1E 電動歯ブラシ、2 本体部、3 ブラシ部、4 柄部、5 振動部材、10 モータ、11 回転軸、12 駆動回路、13 充電池、14 コイル、15 加速度センサ、17 荷重センサ、20 ステム部、21 ブラシ部品、30 偏心軸、50 接触検知部、52 電極部、53 静電容量式のセンサ、54 検出部、61,62,63 電極、64,65 リード線、70 赤外線センサ、80A,80B 光センサ、100 充電器、110 表示器、111 ディスプレイ、112 データ受信部、120 CPU、121 メモリ、122 タイマ、123 データ送信部、202 弾性部材、203 軸受、210 ブラシ、521,522,523A,523B,523C,524,525A,525B 電極、S スイッチ。
Claims (13)
- ブラシと、
前記ブラシを駆動させるための駆動手段と、
電動歯ブラシの姿勢を検知するための姿勢検知センサと、
生体との接触を検知するための、電極方式の接触検知手段とを備え、
前記接触検知手段は、前記ブラシが配置されたブラシ部の背面側への接触または近接を検知するための第1の検知手段を含み、
前記姿勢検知センサの出力に基づいて、電動歯ブラシの姿勢情報を検出するための検出手段と、
少なくとも前記姿勢情報に基づいて、ブラッシング部位を推定するための部位推定手段とをさらに備え、
前記部位推定手段は、前記姿勢情報に基づいて判定されたブラッシング部位が、右頬側または左舌側の歯列面、あるいは、左頬側または右舌側の歯列面であった場合に、前記第1の検知手段から得られる電気信号に基づいて、頬側か舌側を判定するための判定手段を含む、電動歯ブラシ。 - 前記判定手段は、前記第1の検知手段の出力に基づいて、前記ブラシ部の背面側が生体に接触している時間割合を算出し、算出された前記時間割合が予め定められた割合以上であれば、ブラッシング部位は頬側と判定し、前記算出された時間割合が前記予め定められた割合未満であれば、ブラッシング部位は舌側と判定する、請求項1に記載の電動歯ブラシ。
- 前記第1の検知手段は、前記ブラシ部の背面側に配置された電極を含み、
前記判定手段は、前記電極のインピーダンスの大きさを検知することで、生体との接触の有無を判定する、請求項1または2に記載の電動歯ブラシ。 - 前記第1の検知手段は、電動歯ブラシの本体部に配置された電極をさらに含む、請求項3に記載の電動歯ブラシ。
- 前記第1の検知手段は、前記ブラシ部の背面側に内蔵された電極を含む静電容量方式の検知手段を含み、
前記判定手段は、前記静電容量方式の検知手段による静電容量の変化を検知することで、生体との接触または接近の有無を判定する、請求項1または2に記載の電動歯ブラシ。 - 前記接触検知手段は、前記ブラシ部の背面以外の位置であって、ブラッシングの際に口内に入り得る位置への接触を検知するための第2の検知手段をさらに含み、
前記第2の検知手段から得られる電気信号に基づいて、前記部位推定手段により推定されたブラッシング部位よりもさらに詳細な部位を検出するための詳細部位検出手段をさらに備える、請求項1または2に記載の電動歯ブラシ。 - 前記第2の検知手段は、柄部への接触を検知し、
前記詳細部位検出手段は、前記推定されたブラッシング部位が奥歯に相当する場合に、前記第2の検知手段の生体への接触の有無を検知することで、奥歯のうちの詳細な部位を検出する、請求項6に記載の電動歯ブラシ。 - 前記第2の検知手段は、前記ブラシ部の先端への接触を検知し、
前記詳細部位検出手段は、前記推定されたブラッシング部位が前歯に相当する場合に、前記第2の検知手段の生体への接触の有無を検知することで、前歯のうちの詳細な部位を検出する、請求項6に記載の電動歯ブラシ。 - 前記接触検知手段は、前記ブラシ部の側面への接触を検知するための第2の検知手段をさらに含み、
前記第2の検知手段から得られる電気信号に基づいて、前記部位推定手段により推定されたブラッシング部位を補正するための部位補正手段をさらに備える、請求項1または2に記載の電動歯ブラシ。 - 前記ブラシ部のブラシ面に配置された、温度を検出するための赤外線センサと、
前記赤外線センサからの出力に基づいて、歯および歯茎のどちらを磨いているかを識別するための識別手段とをさらに備える、請求項1に記載の電動歯ブラシ。 - 奥歯をブラッシングする際に口腔内に入る位置に設けられた光センサと、
前記光センサから得られる信号に基づいて、ブラッシング中の部位が前歯と奥歯とのいずれであるかを判定することにより、前記部位推定手段により推定されたブラッシング部位を補正するための部位補正手段とをさらに備える、請求項1に記載の電動歯ブラシ。 - 前記部位推定手段により推定されたブラッシング部位ごとに、ブラッシング時間を計測するための計測手段と、
前記ブラッシング時間の計測結果に基づいて、ブラッシング結果を出力するための出力手段とをさらに備える、請求項1に記載の電動歯ブラシ。 - 前記部位推定手段により推定されたブラッシング部位に応じて、前記駆動手段の動作モードを切替えるためのモード切替え手段をさらに備える、請求項1に記載の電動歯ブラシ。
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