JP5458691B2 - 電気光学装置、および電子機器 - Google Patents
電気光学装置、および電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5458691B2 JP5458691B2 JP2009150708A JP2009150708A JP5458691B2 JP 5458691 B2 JP5458691 B2 JP 5458691B2 JP 2009150708 A JP2009150708 A JP 2009150708A JP 2009150708 A JP2009150708 A JP 2009150708A JP 5458691 B2 JP5458691 B2 JP 5458691B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- reinforcing member
- carbon fiber
- electro
- optical device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Description
例えば、特許文献1には、100μm以下にまで薄型化した2枚のガラス基板間に有機EL(Electro Luminescence)層を挟持した有機EL表示装置が提案されている。また、当該文献では、薄型化に伴う強度不足を補うために、表裏のガラス基板の外側にそれぞれ樹脂性の補強層を設けることも記載されている。
これらの補強板や、樹脂フィルムのラミネートによる補強構造は、圧縮応力には比較的強いものの、引張り応力に非常に弱いというガラス基板の特性を補うためのものと考察される。また、当該文献には、当該補強構造を有機ELパネルにも適用可能であるとの記載もある。
また、補強板92をアルミニウム製とする構成では、表示装置が反ってしまうという課題もあった。詳しくは、表示パネルに用いられるガラス基板の線膨張係数が約4ppm/℃であるのに対し、アルミニウムの線膨張係数は約24ppm/℃と、約5倍であるため、アルミニウムの熱伸縮に伴って薄い表示パネルが反ってしまう。なお、樹脂フィルムや樹脂製補強板の線膨張係数もガラス基板よりも大きいが、これらを表裏面において対称構成とすることで反り応力は相殺されていた。
さらに、従来の補強構造では、水分浸入に対する十分なバリア性を得ることが難しいという課題もあった。これは、従来の補強構造では、表裏面に補強板が貼り付けられた状態の表示パネルを2枚の樹脂フィルム95a,95bによってラミネートする構成であるため、表示パネルが厚くなってしまい、ラミネートする際に、表示パネル(有機ELパネル)の周縁部に隙間Gが生じてしまうからである。隙間Gが形成されると、当該隙間Gに水分が浸入する恐れがあるため、水分による有機EL層の劣化を招いてしまう。
一対のガラス基板間に電気光学層を挟持した表示パネルと、表示パネルの表示領域側の第1の面と、第1の面と対向する第2の面と、を覆うようにラミネートする樹脂フィルムと、を備え、少なくとも第2の面を覆う樹脂フィルム上には、補強部材が設けられており、補強部材は、平面的に第1方向に延在する複数本の炭素繊維を含む第1炭素繊維層と、第1方向と交差する第2方向に延在する複数本の炭素繊維を含む第2炭素繊維層とによる積層構造を含むことを特徴とする電気光学装置。
ここで、炭素繊維は、PAN(ポリアクリロニトリル)やピッチ等を原料とする長繊維を、1000℃以上の高温で高純度に炭化させたもので、高引張り強度、低い熱変形率(低線膨張係数)、高熱伝導性などを有している。
つまり、樹脂よりも熱伝導率の高い炭素繊維を含む補強部材が樹脂フィルムの外面(最外面)に設けられているため、ラミネート構造体内にアルミニウム製の補強板が配置されていた従来の表示装置よりも表示パネルの発熱を効率良く外部に放熱することができる。
さらに、交差する方向に積層された2層の炭素繊維層を含む積層構造からなる補強部材の線膨張係数は、約1ppm/℃であるため、熱伸縮が激しかった従来のアルミニウムと異なり、電気光学装置の裏面に貼り付けても、反りの発生を防止することができる。
従って、十分な放熱性を有するとともに、反りの発生を防止した電気光学装置を提供することができる。
さらに、補強部材は、第1方向に延在する複数本の炭素繊維を含む第1炭素繊維層と、第1方向と交差する第2方向に延在する複数本の炭素繊維を含む第2炭素繊維層とによる積層構造を含んでいるため、両者によって平面的にあらゆる方向からの引っ張り強度が高まり、いずれの方向から曲げ応力が加わったとしても、ガラス基板が限界点(限界半径)まで曲がることを抑制することができる。
従って、適用例に係る電気光学装置によれば、十分な実用強度を得ることができる。
また、グラファイト層は、第2の面を覆う樹脂フィルムと、第1炭素繊維層との間に配置されていることが好ましい。
また、グラファイト層は、第1炭素繊維層と、第2炭素繊維層との間に配置されていることが好ましい。
また、グラファイト層には、平面的に複数の穴が形成されていることが好ましい。
また、第1炭素繊維層、および第2炭素繊維層は、炭素繊維に樹脂を含浸させたプリプレグで形成され、補強部材は、第1炭素繊維層と、第2炭素繊維層とを3層以上積層、および硬化させた積層体であることが好ましい。
また、第2の補強部材の開口形状は、表示領域と同じ形状で設けられるとともに、第2の補強部材は、平面的に表示パネルの端部までを覆う大きさであることが好ましい。
また、第2の補強部材は、第1炭素繊維層と第2炭素繊維層との積層構造またはインバーから構成されていることが好ましい。
また、ガラス基板の厚さは、それぞれ100μm以下であることが好ましい。
また、第2の補強部材の開口部には、表示領域を覆う光学フィルムが設けられており、樹脂フィルムは、表示パネルと第2の補強部材および光学フィルムとを張り合わせる接着剤として機能することが好ましい。
また、電気光学層は、有機発光層を含む有機EL層であることが好ましい。
「表示装置の概要」
図1は、本実施形態に係る表示装置の一態様を示す斜視図である。図2は、図1のf−f断面における表示装置の側断面図である。
まず、本発明の実施形態1に係る電気光学装置としての表示装置100の概要について説明する。
表示パネル18は、マトリックス状に配置された複数の画素からなる表示領域Vを備えている。また、柔軟性を確保するために表示パネル18を構成する一対の基板の厚さは、それぞれ100μm以下に設定されている。表示領域Vには、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色画素が周期的に配置されており、各画素が出射する表示光によりフルカラーの画像が表示される。なお、カラー表示を行う表示パネルに限定するものではなく、モノクロ表示を行う表示パネルであっても良い。表示領域Vは、横長の長方形をなしており、図1を含む各図においては、当該横方向をX軸方向とし、横方向よりも短い縦方向をY軸方向と定義している。また、表示パネル18の厚さ方向をZ軸方向としている。また、表示領域V側の面を第1の面としての表面、その反対側の面を第2の面としての裏面という。
なお、図2に示すように、表示パネル18は、素子基板1と、CF(カラーフィルター)基板16とから構成されており、その一端には、素子基板1の一辺がCF基板16から張出した張出し領域が形成されている。張出し領域には、フレキシブル基板20が接続されている。なお、フレキシブル基板とは、フレキシブルプリント回路の略称である。また、フレキシブル基板20には、駆動用IC(Integrated Circuit)21が実装され、その端部には外部機器と接続するための複数の端子が形成されている。
図3は、図2の表示パネル18におけるd部の拡大図である。
続いて、表示パネル18の詳細な構成について説明する。
表示パネル18は、素子基板1、素子層2、平坦化層4、画素電極6、隔壁7、電気光学層としての有機EL層8、共通電極9、電極保護層10、緩衝層11、ガスバリア層12、充填剤13、CF層14、CF基板16などから構成されている。また、素子基板1とCF基板16とに挟持された部位のことを機能層17という。換言すれば、素子層2からCF層14までの積層構造を機能層17という。
素子基板1は、透明な無機ガラスから構成されている。本実施形態では、好適例として、無アルカリガラスを用いている。
素子層2には、各画素をアクティブ駆動するための画素回路が形成されている。画素回路には、TFT(Thin Film Transistor)からなる画素を選択するための選択トランジスターや、有機EL層8に電流を流すための駆動トランジスター3などが含まれており、画素ごとに対応して形成されている。
平坦化層4の上層には、画素ごとに区画されて、反射層5と、画素電極6とがこの順番で積層されている。反射層5は、例えば、アルミニウムなどからなる反射層であり、有機EL層8から素子基板1側に向かう光を反射して、表示に寄与する光にする。
画素電極6は、ITO(Indium Tin Oxide)や、ZnOなどの透明電極から構成されており、画素ごとに素子層2の駆動トランジスター3のドレイン端子と平坦化層4を貫通するコンタクトホールにより接続されている。
隔壁7は、光硬化性の黒色樹脂などから構成され、平面的に各画素を格子状に区画している。なお、素子層2における駆動トランジスター3を含む画素回路は、光による誤動作を防止するために、平面的に隔壁と重なるように配置されている。
共通電極9は、MgAgなどの金属を、光を透過するようにごく薄く成膜した金属薄膜層である。さらに、抵抗を下げるため、ZnOなどの金属酸化物やTiNなどの金属窒化物層など透明導電膜を積層しても良い。
緩衝層11は、熱硬化性のエポキシ樹脂などの透明な有機緩衝層である。
ガスバリア層12は、SiO2や、Si3N4、SiOxNyなどの透明で、かつ、高密度により水分を遮断する機能を有する封止層であり、有機EL層8への水分の浸入を防止する機能を担う。
充填剤13は、例えば、熱硬化性のエポキシ樹脂などからなる透明な接着層であり、ガスバリア層12とCF層14との間の凹凸面に充填されるとともに、両者を接着する。また、外部から、有機EL層8への水分の浸入を防ぐ機能も果たす。
CF層14には、赤色カラーフィルター14r、緑色カラーフィルター14g、青色カラーフィルター14bが画素配置と同様に配置されている。詳しくは、各色のカラーフィルターは、それぞれが対応する画素電極6と重なるように配置されており、各カラーフィルター間には、ハッチングで示した遮光部が形成されている。遮光部は、平面的に隔壁7と重なるように格子状に形成されており、光学的には、ブラックマトリックスの機能を果たす。
そして、CF基板16と素子基板1とは、CF基板16の周縁部に形成されたシール剤15によって接着および封止されている。シール剤15としては、エポキシ系の接着剤や、紫外線硬化樹脂などを用いる。
これにより、表示領域Vでは、CF基板16から出射される複数のカラー画素からの表示光によりフルカラーの画像が表示されることになる。
また、反射層5を無くせば、表示領域Vの裏面においても表示を行うことができる。換言すれば、表示パネル18の表裏両面において表示を行うことができる。
なお、表示パネル18の構成は、トップエミッション型に限定するものではなく、2枚のガラス基板間に、電気光学層を挟持した構成であれば良い。例えば、有機EL層8が発する光を素子基板1側から出射するボトムエミッション型の有機EL表示装置であっても良い。また、無機ELを光源として備えた無機EL表示装置であっても良い。
ここで、異方性導電接着フィルムによる接続だけでは、機械的強度が不足しているため、従来は、フレキシブル基板20の接続部を覆ってシリコン樹脂(接着剤)などでモールドし、補強していたが、剥離し易いという問題があった。
本実施形態では、この補強構造の替わりに、樹脂フィルム25aを接着剤(充填剤)として機能させることによって、十分な実用強度と柔軟性とを確保している。なお、樹脂フィルムの接着方法(ラミネート方法)については、後述する。
図2に戻る。
続いて、ラミネート構造体25を構成する樹脂フィルム25a,25b、および補強部材30の材質について説明する。
表示領域Vから表示パネル18の周縁部までを含む表示パネル18全面を平面的に表裏面から覆うように、ラミネートする樹脂フィルム25a,25bには、ガラス基板および補強部材30との接着性、柔軟性、透明性(光取り出し性)、フレキシブル基板20のモールド性(絶縁性と耐熱性)、および内部への水分侵入を防ぐ耐水性などの機能が必要となる。
これらの機能を満たすため、樹脂フィルム25a,25bの材料としては、耐水性(低吸水率)や絶縁性、柔軟性、透明性、低温溶着性を有するポリエチレンをベースとした樹脂が好ましい。また、接着性を向上させるため一部極性基を持たせた共重合体であることがより好ましい。
これらの機能を満たすためには、高ヤング率(10GPa以上)で、高熱伝導率(10W/m・k以上)、かつ、低線膨脹係数(10ppm/℃以下)の材料が好ましい。
本実施形態では好適例として、優れた引張り強度と、放熱性とを兼ね備えたCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)を補強部材30の材料に用いている。CFRPは、低密度(1.5〜2.0g/cm3)で、高引張り強度(1000MPa以上)であるため、薄膜化しても高強度な補強が可能であり、また、軽量なので補強部材30の材料として好適である。
そして、CFRPの主成分である炭素繊維の熱伝導は20〜60W/m・kであり、ガラス(1W/m・k)やエンプラ樹脂(約0.5w/m・k)に比べて高いため、補強部材30は放熱板として十分な機能を有している。
CFRPは、炭素繊維と樹脂による複合材料であり、1方向に並行に揃えられた炭素繊維にエポキシ樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、またはポリエステルなどの熱可塑性を含浸させたプリプレグと呼ばれる前駆体(炭素繊維層)を異なる方向に2層以上積層し硬化した複合材料である。
具体的には、図4に示すように、X軸方向に延在する複数本の炭素繊維を含む前駆体を炭素繊維層h(第1炭素繊維層)、Y軸方向に延在する複数本の炭素繊維を含む前駆体を炭素繊維層i(第2炭素繊維層)としたときに、炭素繊維層hと炭素繊維層iとを交互に4層積層した後に、加圧および加熱(例えば、120〜180℃)して、板状に硬化させたCFRPを補強部材30に用いている。なお、図4において、ストライプ状に示された線分は、炭素繊維の延在方向を示している。また、構成を明確にするために各層を離して描いているが、実際は接着(密着)されて一体となった積層体となっている。
また、炭素繊維としては、PAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維、またはピッチ(石油樹脂)系炭素繊維を用いることが好ましい。
また、X軸方向を約0度としたときに、炭素繊維の延在方向が約0度、約90度、約90度、約0度となるような表裏対称の積層順が基本構造となるが、これに限定されるものではなく、例えば、約0度、約90度、約0度、約90度といった積層順や、約0度、約0度、約90度、約90度といった積層順であっても良い。
また、3層の場合は、0度、90度、0度という積層順や、6層の場合は0度、90度、0度、0度、90度、0度のような表裏対称構造の積層順が基本となるが、これらも上記のように限定されるものではない。
これらの構成であっても、補強部材30としての所期の機能を確保することができる。詳しくは、引張り強度については、平面的な略全方位において1000MPa以上を確保することができる。
また、放熱性については、高純度炭素からなる炭素繊維は高純度炭素であるため熱伝導が20〜60W/m・kと、ガラス(1W/m・k)や汎用プラスチック(約0.5w/m・k)に比べて高いため、十分な放熱性を得ることができる。さらに、CFRPの最表面には、大気中への放熱をより高めるため、表面に凹凸形状を設けて表面積を広げるような加工をおこなっても良い。
図3に戻る。
ここでは、表示装置100がフレキシブル性と、実用強度(強靭さ)とを両立させるために必要な各部の最適な厚さについて説明する。
まず、表示パネル18の厚さについて説明する。表示パネル18は、フレキシブル性に耐えられる接着強度を得るため、基板間に中空構造を持たない全固体物質で充填されている。
図3では、各構成部位の積層関係を明確にするために、特に、機能層17における縮尺を他の部位よりも拡大しているが、実際は、機能層17の部分が最も薄く構成されることになる。機能層17の厚さは、数μm〜20μm程度の厚さである。このうち、緩衝層11が半分以上の厚さを占めている。ちなみに、厚さがnmオーダーの複数の薄膜からなる有機EL層8の厚さは1μmに満たない。
他方、素子基板1、およびCF基板16の厚さが約100μm以上となると、柔軟性が損なわれて来ることも解っている。
このため、素子基板1、およびCF基板16の厚さは、10〜100μmの範囲内に設定することが好ましい。また、強度と柔軟性とのバランスを考慮すると、20〜80μmの範囲内とすることがより好ましい。
さらに、素子基板1とCF基板16とを重ね合せた表示パネル18の総厚は、強度と柔軟性とのバランスを考慮して、50〜120μmの範囲内に設定することが好ましい。
次に、ラミネート構造体25を構成する樹脂フィルム25a,25bの厚さについて説明する。
本実施形態では、好適例として、厚さが約50μmのEVAフィルムを樹脂フィルム25a,25bに用いている。発明者等の実験結果によれば、表示パネル18の周縁部における隙間を含む段差の被覆性(充填性)を満たすためには、約20μm以上の厚さが必要となることが解っている。
この被覆性と、表示装置100としての総厚とのバランスを考慮すると20〜100μmの範囲内であることが好ましい。また、樹脂フィルムのコストや、ラミネートのし易さ(作業性)を加味すると、40〜80μmの範囲内であることが好ましい。
本実施形態では、好適例として、4層構造で厚さが約100μmのCFRPを補強部材30に用いている。
CFRPは、約25μm以上の厚さであれば形成可能であるが、上述したような厚さに設定されたラミネート構造体25(表示パネル18を含む)に貼り付けた状態で、フレキシブル性と実用強度(強靭さ)とを確保するためには、50〜200μmの範囲内の厚さに設定する必要がある。
そして、これらの部材を積層して形成された表示装置100の総厚は、最も厚い部分で、約260μmとなる。なお、表示パネル18と補強部材30とが重なる表示パネル18の周縁部が最も厚い部分となる。
なお、上記好適例の寸法は、発明者等が実験結果や、物性データなどから創意工夫の末に導出した好適事例の一つであり、これに限定するものではなく、上述した各部の推奨寸法範囲内において、用途に応じた寸法設定をすることができる。
図5は、表示装置の製造方法の流れを示すフローチャートである。図6(a)、(b)は、各工程における製造態様を示す図である。
ここでは、表示装置100の製造方法について、図5のフローチャートに沿って詳細に説明する。
そして、準備体をラミネート装置にセットする。なお、図6(a)では、ラミネート装置の加圧ローラー81,82のみを図示している。
また、平行して、加圧ローラー81,82の加熱が行われ、伝熱性のあるエラストマーから構成されたローラー面が80〜120℃の温度に熱せられる。
ステップS3では、図6(a)の矢印で示すように、準備体におけるフレキシブル基板20の反対側の一辺から、一対の加圧ローラー81,82の間に準備体が挿入されて、ラミネートが行われる。加圧ローラー81,82に挟持された部分では、ローラーの熱によって樹脂フィルム25a,25bが溶解し、さらに加圧されて相互に接着される。また、溶解した樹脂フィルムは、接着剤(充填剤)として機能し、表示パネル18、フレキシブル基板20、および補強部材30も接着する。
また、準備体の一辺から他端に向かってラミネートが行われるため、各部材に気泡(空気)が残っていたとしても、気泡は、ラミネート順に沿って他端側に押し出されることになる。そして、図6(b)に示すように、ラミネートされた表示装置100が加圧ローラー81,82間から押し出されてラミネートが完了する。
なお、ラミネート装置は、一対の加圧ローラー81,82を備えたロールラミネート方式に限定するものではなく、準備体を表示装置100の完成状態にラミネート可能な装置であれば良い。例えば、1枚の板状加熱板(ホットプレート)上に準備体をセットし、変形するゴムシートを気圧差により当該準備体に押し当てて、加熱および加圧するダイアフラム方式(ダイヤフラム方式)による真空ラミネート装置を用いても良い。
このようにして、図2(図1)に示すような、フレキシブル性を有しながらも、実用強度(強靭さ)と十分な放熱性とを兼ね備えた表示装置100が形成される。
なお、平面的な補強部材30のサイズは、ラミネート構造体25と略同じサイズであることに限定するものではない。例えば、放熱性という観点では、最も発熱量が大きい表示領域Vを覆うサイズが確保されていれば良い。また、強度という観点では、屈曲時にクラックが生じ易い表示パネル18の周縁部を覆うサイズが確保されていれば良い。
つまり、表示装置100に求められる要求仕様に応じて、表示領域Vを覆うサイズからラミネート構造体25と略同じサイズまでの範囲内で、平面的な補強部材30のサイズを決めれば良い。
表示装置100によれば、その裏面には、平面的に表示パネル18の外形を覆う補強部材30が設けられている。また、補強部材30は、炭素繊維の延在方向が異なる炭素繊維層を2層以上積層した積層構造を含んで構成されている。
前述したように、炭素繊維は、PAN(ポリアクリロニトリル)やピッチ等を原料とする長繊維を、1000℃以上の高温で高純度に炭化させたもので、高引張り強度、低い熱変形率(低線膨張係数)、高熱伝導性などを有している。
つまり、樹脂よりも熱伝導率の高い炭素繊維を含む補強部材30が樹脂フィルム25bの外面(最外面)に設けられているため、ラミネート構造体内にアルミニウム製の補強板が配置されていた従来の表示装置よりも表示パネルの発熱を効率良く外部に放熱することができる。
特に、補強部材30が表示の際に最も発熱する表示領域Vを含む表示パネル18の外形、換言すれば、表示パネル18の周縁部を含む全体を覆って設けられているため、効果的に放熱することができる。
さらに、補強部材30の線膨張係数は、約1ppm/℃であるため、熱伸縮が激しかった従来のアルミニウムと異なり、表示装置100の裏面全面に貼り付けても、反りの発生を防止することができる。
従って、十分な放熱性を有するとともに、反りの発生を防止した表示装置100を提供することができる。
特に、補強部材30が曲げ応力により最も亀裂が生じやすい表示パネル18の周縁部を覆っているため、クラックの発生を確実に防止することができる。
さらに、補強部材30は、第1方向に延在する複数本の炭素繊維を含む第1炭素繊維層と、第1方向と交差する第2方向に延在する複数本の炭素繊維を含む第2炭素繊維層とによる積層構造を含んでいるため、両者によって平面的にあらゆる方向からの引っ張り強度が高まり、いずれの方向から曲げ応力が加わったとしても、ガラス基板が限界点(限界半径)まで曲がることを抑制することができる。また、補強部材30は、ばねのように元の形に復元させる変形拘束性と復元性の機能も有している。
従って、表示装置100によれば、十分な実用強度を得ることができる。
特に、発明者等の実験結果によれば、表示パネル18の厚さが約90μmで、樹脂フィルム25a,25bの厚さが約50μmに設定された好適例においては、表示パネル18の周縁部に隙間の発生は認められなかった。
従って、信頼性に優れた表示装置100を提供することができる。
さらに、樹脂フィルム25a,25bに用いられるポリエチレン系接着層は、絶縁性、耐水性、耐熱性に優れるため、十分な電気的信頼性を確保することができる。
さらに、ポリエチレン系接着層は室温での初期粘着がほとんど無いため、異物の貼りつきが少なく、また、異物が付いても除去が容易である。また、異物があった場合でも、加熱により軟化した際に、小さな異物であれば接着層内に埋め込まれるため、一般に用いられるアクリル系粘着層よりも異物混入による不良を抑えることができる。また、ポリエチレン系樹脂は汎用樹脂であるため、部材コストを抑えることができる。
図7(a)は、実施形態2に係る表示装置の断面図であり、図2に対応している。図7(b)、(c)は、実施形態2に係る補強部材の一態様を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態2に係る表示装置110について説明する。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
本実施形態の表示装置110は、実施形態1における補強部材30とは、異なる構成の補強部材32を備えている。詳しくは、補強部材30よりも放熱特性を向上させた補強部材32を備えている。それ以外は、実施形態1での説明と略同様である。
図7(b)に示すように、補強部材32は、4層構成のCFRPからなる補強体30の上に、グラファイト層31を積層して一体化したものである。なお、補強体30は、実施形態1における補強部材30と同一構成であるが、本実施形態においては、補強部材32の一構成部位となるため、補強体30と称する。
グラファイト(黒鉛)層31は、図7(b)上部の拡大図(丸で囲った部分)に示すように、炭素原子からなる平面的な六方晶構造層が厚さ方向(Z軸方向)に積み重なった構成を有している。
グラファイト層31は、平面方向の熱伝導率が600〜1500W/m・kと優れているため、当該層をラミネート構造体25と補強体30との間に配置することにより、放熱性を向上させることができる。詳しくは、表示パネル18が発する熱を短時間でグラファイト層31全体に放射状に分散させるとともに、最外面の補強体30へ熱伝達させるため、放熱性を向上させることができる。グラファイト層の製造方法は、ポリイミドフィルムを出発原料にして、1000℃以上に焼成することで結晶化させる合成グラファイトや、鉱山等で産出されるグラファイト粒子を圧延してフィルム状にした天然グラファイトでも良く、どちらも六方晶構造を有するため、熱伝導率600W/m・k以上を得ることができる。また、グラファイト層31の線膨脹係数は、約5ppm/℃であり、ガラス基板と略同等である。
補強部材32(CFGRP)は、例えば、炭素繊維をエポキシ中間体で含浸したプリプレグフィルム(層)と、グラファイトフィルム(層)とを重ね合わせ、減圧雰囲気下で加熱プレス加工することによって形成することができる。なお、加熱温度は、120〜150℃の範囲内の温度であることが好ましい。
また、本実施形態では、好適例として4層構成のCFRPを採用したが、炭素繊維の延在方向が異なる炭素繊維層を2層以上積層した積層構造を含んでいれば良いことは、実施形態1での説明と同様である。
これは、グラファイト層31の優れた熱伝導率を生かすとともに、当該層の耐磨耗性、および脆さを補うためであり、発熱が多い部分を覆いながらも、ラミネート加工時などに大きな曲げ応力が掛からないようにする工夫である。
なお、この厚さに限定するものではなく、補強部材32の厚さは、約50〜200μmの範囲内の厚さであれば良い。この厚さであれば、表示装置110の自立性と強度、適度なフレキシブル性とを確保することができる。
また、グラファイト層31の厚さは、厚さ方向の熱伝導性を損なわないために、50μm以下とすることが好ましい。
図7(c)の補強部材32では、補強体30における最上層の炭素繊維層iに、グラファイト層31をはめ込むための開口部(穴)が形成されている。換言すれば、最上層の炭素繊維層iは、グラファイト層31が納まる開口部を備えた額縁状に形成されている。
つまり、補強部材32は、当該開口部にグラファイト層31をはめ込んだ構成となっている。また、製造方法は、上述した加熱プレス加工を用いることができる。
この構成の場合、熱伝達性を確保するために、グラファイト層31の上面が炭素繊維層iの上面と同じ高さか、または炭素繊維層iの上面から突出するように、グラファイト層31の厚さを設定する。好適例としては、例えば、グラファイト層31の厚さを炭素繊維層iと同じ、約25μmに設定する。
この構成によれば、図7(b)の補強部材を用いた場合に比べて、放熱性など略同等の効果を備えながらも、表示装置110の総厚を薄くすることができる。
表示装置110によれば、ラミネート構造体25の背面に、CFRPからなる補強体30と、グラファイト層31とを積層して一体化した補強部材32が取り付けられている。
特に、優れた熱伝導率を有するグラファイト層31が、ラミネート構造体25と補強体30との間に配置されているため、表示パネル18が発する熱を短時間でグラファイト層31全体に放射状に分散させるとともに、最外面の補強体30へ熱伝達させることができる。そして、最外面の補強体30から外気中に放熱することができる。
さらに、グラファイト層31の線膨脹係数は、約4ppm/℃であり、ガラス基板と略同等であるため、CFRPからなる補強体30と積層した補強部材32をラミネート構造体25に貼り付けても、反りの発生要因とはならない。
従って、十分な放熱性を有するとともに、反りの発生を防止した表示装置110を提供することができる。
従って、表示装置110によれば、フレキシブル性を備えながらも、十分な実用強度を得ることができる。
図8は、実施形態3に係る表示装置の断面図であり、図7(a)に対応している。
以下、本発明の実施形態3に係る表示装置120について説明する。なお、実施形態1および2と同一の構成部位については、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
本実施形態の表示装置120は、実施形態2の表示装置110の構成に加えて、表面側に第2の補強部材としての額縁状の補強部材38と、光学フィルム35とを備えている。それ以外の構成は、実施形態2の表示装置110と同様である。なお、第1の補強部材、および第2の補強部材という呼称は、両者を区分けするためのものであるため、補強部材30を第1の補強部材とし、補強部材38を第2の補強部材と呼称しても良い。以降の各実施形態、および変形例においても同様である。
補強部材38は、4層構成のCFRPからなる補強体36の上に、グラファイト層37を積層して一体化したものである。なお、補強体36は実施形態2の補強体30と同一材料であり、また、グラファイト層37も、実施形態2のグラファイト層31と同一材料であるが、平面形状が開口部(穴)を有する額縁状となっている。また、平面的なグラファイト層37のサイズは、補強体36よりも小さく形成されており、周縁部が補強体36内に収まる大きさになっている。また、平面的に補強部材38の開口部における4隅には、角R(図11(a)参照)が形成されている。角Rは、例えば、半径1mm程度で形成されている。
また、補強部材38の厚さや、製造方法は、補強部材32での説明と同様である。
なお、補強部材38は、図7(c)の構成と同様に、補強体36の最上層の炭素繊維層に形成された開口部にグラファイト層37をはめ込んだ構成であっても良い。
光学フィルム35は、強度補強や、表示面の保護、表示視認性の向上などを図るために設けられている。
本実施形態では、好適例として、優れた透明性を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)を光学フィルム35に用いている。また、その表面には、屈折率の異なる無機酸化物の多層構造からなる反射防止層(AR)が形成されており、表示視認性の向上を図っている。
また、光学フィルム35の表面処理についても、反射防止処理に限定するものではなく、様々な処理を施すことができる。例えば、PMMAなどのハードコート層を形成して耐摩耗性を向上させるハードコート処理や、低屈折率のフッ素樹脂からなる低反射防止層(LR)を形成する反射防止処理、表面に凹凸を設けるアンチグレア処理、帯電防止層を形成して埃付着を防ぐ帯電防止処理、皮脂が付着しにくい撥油層を形成する撥油処理などの表面処理を行うことであっても良い。
他方、20μm以下の厚さとした場合には、ハードコート層や反射防止層などの表面コーティング加工が難しくなるため、20〜50μmを好適としている。なお、この厚さは補強部材38,32の厚さに依存し、補強部材よりも光学フィルムを薄くする必要がある。例えば、各補強部材の厚さが200μmであれば、光学フィルム35の厚さを20〜100μmの範囲内とすることも可能である。
また、表示装置120の製造方法については、基本的に、図5のフローチャートでの説明と同様であるが、ステップS1で準備する準備体の態様が実施形態1と異なる。
詳しくは、補強部材32の上に、樹脂フィルム25bと、表示パネル18と、樹脂フィルム25aと、光学フィルム35および補強部材38とを、この順番で重ね合わせる。
そして、ステップS3では、この準備体をラミネートする。換言すれば、表示装置120の全ての構成部位を重ねた状態で、一括(回)でラミネートする。
表示装置120は、表裏に補強部材を配置する構成であるため、各々の厚さを若干薄くしても、十分な実用強度を確保することができる。よって、例えば、補強部材32、および補強部材38の厚さを共に、炭素繊維層3層構成の約75μmとしても良い。また、この場合、ラミネート後のパネルの反りを防ぐため、光学フィルム35の厚さは、約20〜50μmとすることが好ましい。
また、炭素繊維の延在方向が異なる炭素繊維層を2層以上積層した積層構造を含んでいれば、補強部材32,38の厚さを50μmよりもさらに薄くしても良い。また、補強部材32の厚さと補強部材38の厚さとを異なる厚さに設定しても良い。
表示装置120によれば、ラミネート構造体25裏面の補強部材32に加えて、額縁状の補強部材38をラミネート構造体25の表面にも備えている。
よって、いずれの方向から曲げ応力が加わったとしても、ガラス基板が限界点(限界半径)まで曲がることを抑制することができる。特に、2枚の補強部材によって、最も亀裂が生じ易い表示パネル18の周縁部を表裏面から包み込む構成であるため、より確実に表示パネル18の割れを防止することができる。
また、補強部材38の開口部の4隅には角Rが形成されているため、4隅がエッジとなっている場合に比べて、曲げ応力が加わった場合の亀裂の発生を抑制することができる。
従って、フレキシブル性と、実用強度(強靭さ)とを兼ね備えた表示装置120を提供することができる。
従って、フレキシブル性と、実用強度(強靭さ)と、放熱性とを兼ね備えた表示装置120を提供することができる。
また、表示装置120によれば、表面には、表示領域Vを覆う光学フィルム35が取り付けられている。
よって、表示面を保護するとともに、強靭さを向上させることができる。また、表示視認性を向上させることができる。
図9(a)は、実施形態4に係る表示装置の断面図であり、図8に対応している。図9(b)は、実施形態4に係る補強部材の一態様を示す斜視図であり、図7(b)に対応している。
以下、本発明の実施形態4に係る表示装置130について説明する。なお、実施形態3と同一の構成部位については、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
本実施形態の表示装置130は、実施形態3の表示装置120と同様に表裏面にそれぞれ補強部材を備えているが、補強部材の積層構造が実施形態3と異なる。それ以外の構成は、実施形態3の表示装置120と同様である。
補強部材33,39は、その平面的形状、および厚さは、実施形態3における補強部材32,38と同様であるが、異なる積層構造を有している。
図9(b)に示すように、補強部材33は、4層構成のCFRPからなる補強体30と、グラファイト層31とを積層して一体化したものである。詳しくは、CFRPの4層構成における下から2層目の炭素繊維層iと、3層目の炭素繊維層hとの間に、グラファイト層31を挟み込んだ構成となっている。換言すれば、炭素繊維の延在方向が異なる炭素繊維層を2層の積層した積層構造によって、グラファイト層31を表裏面から包み込んだ構成となっている。
また、補強部材33,39の製造方法、および表示装置130の製造方法については、上記実施形態における説明と同様である。
補強部材33,39は、CFRPからなる積層構造の中に優れた熱伝導率を有するグラファイト層31,37を含んでいる。よって、CFRPのみから構成された補強部材よりも、高い放熱性を有している。特に、発明者らの実験結果によれば、実施形態3の補強部材32,38と略同等な放熱性を有することが確認されている。
従って、実施形態3における効果と同様な効果を得ることができることから、フレキシブル性と、実用強度(強靭さ)と、放熱性とを兼ね備えた表示装置130を提供することができる。
図10(a)は、実施形態5に係る表示装置の断面図であり、図9に対応している。図10(b)は、実施形態5に係る補強部材の一態様を示す斜視図であり、図9(b)に対応している。
以下、本発明の実施形態5に係る表示装置140について説明する。なお、実施形態4と同一の構成部位については、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
本実施形態の表示装置140は、実施形態4の表示装置130と同様に表裏面にそれぞれ補強部材を備えているが、補強部材の構造が実施形態4と異なる。詳しくは、表面の補強部材44はグラファイト層を含んでいない。また、裏面の補強部材43には、複数の穴が形成されたグラファイト層41が用いられている。それ以外の構成は、実施形態4の表示装置130と同様である。
まず、補強部材44は、実施形態4の補強部材39の構成からグラファイト層を削除したものである。換言すれば、図4の補強部材30を額縁状にプレス加工したCFRPである。
補強部材43は、その平面的形状、および厚さ、積層順(構造)は、実施形態4の補強部材33と同様であるが、異なる形態のグラファイト層41を用いている。
詳しくは、グラファイト層41は、平面的に補強部材43と略同じサイズのグラファイト層に複数の穴を形成したものである。本実施形態では、好適例として、グラファイト層41一面に直径約φ5mmの穴を約10mmのピッチで配置している。なお、この数値に限定するものではなく、穴径および配置ピッチは、表示装置140のサイズに応じて適宜定めれば良い。
また、このようなグラファイト層41は、例えば、大判のグラファイトシートから、プレス型や、トムソン型を用いて簡便に形成することができる。
ここで、加熱プレス加工を用いて補強部材43を形成すると、補強部材43の裏面(最外面)には、図10(a)に示すように、グラファイト層41の穴部を覆う部分が凹形状となり、それ以外の部分が凸形状となる凹凸形状が形成される。これは、穴部を覆う部分においては、2層目の炭素繊維層iと3層目の炭素繊維層hとが、例えば、熱硬化型のエポキシ樹脂によって直接接着されるからである。
表示装置140によれば、複数の穴が形成されたグラファイト層41を表裏面から炭素繊維層で挟んだ構成の補強部材43を備えている。これにより、穴部を覆う部分においては、表裏の炭素繊維層が直接接着されることになるため、グラファイト層41の層間強度を補い、補強部材43の実用強度(強靭さ)を高めることができる。さらに、補強部材43の裏面(最外面)に凹凸形状が形成されるため、放熱面となる裏面の表面積か大きくなり、放熱性が向上する。
また、グラファイト層41は平面的に補強部材43と略同じサイズであるため、大判の炭素繊維層と大判のグラファイト層とを積層して大判の補強部材を形成して、当該大判の補強部材から、単品の補強部材43を切り出す製造方法を採用できる。換言すれば、複数の補強部材が面付けされた大判の補強部材から、単品の補強部材43をブレス加工などを用いて切り分ける製造方法を採用できる。よって、製造効率を高めることができる。また、製造コストも抑制することができる。
従って、フレキシブル性と、実用強度(強靭さ)と、放熱性とを兼ね備えた表示装置140を提供することができる。
図11は、上述の表示装置を搭載した電子書籍を示す斜視図であり、(a)はページを構成する表示装置の斜視図であり、(b)は電子書籍の斜視図である。
上述した表示装置140は、例えば、電子機器としての電子書籍150に搭載して用いることができる。なお、表示装置140を各実施形態、および変形例における表示装置と置き換えても良い。
図11(b)に示すように、電子書籍150は、本体50、ヒンジ部51、リング52,53、回路部54、操作部55などから構成されている。
本体50は、ファイル(バインダー)であり、開閉自在に形成された表裏の台紙部分を備えている。
ヒンジ部51は、表裏の台紙部分の接合部に配置されており、リング52,53を備えている。また、ヒンジ部51は、開閉可能に形成されており、当該開閉に同期してリング52,53も開閉する構成となっている。
また、表の台紙部分には、タッチパネルからなる操作部55が設けられており、操作部55を操作用ペン57や、指で触ることにより、所望の画像を表示装置140に表示することができる。
ヒンジ部51の内部に配置された回路部54には、リチウムイオン電池などの充電型の電源部や、表示装置140に供給する画像データを生成する画像処理部、電子書籍150による様々な表示態様を規定したプログラムやデータを記憶した記憶部、当該プログラムやデータ、または操作部55への操作内容に応じて各部を制御する制御部、外部機器と接続して画像信号などを受信するインターフェイス部などが含まれている。
電子書籍150の各ページには、フレキシブル性を有する表示装置140が用いられているため、本のようにページをめくりながら、画像や文章をスムーズに楽しむことができる。また、表示装置140は十分な実用強度(強靭さ)を有しているため、通常の本と同様に取り扱うことができる。
従って、通常の本と同様に取り扱うことが可能な電子書籍150を提供することができる。
図3を用いて説明する。
上記各実施形態では、表示パネル18は、全画素共通で白色光を出射し、表示面側に白色光からRGBの各色光を選択的に透過するカラーフィルターを設けた構成であるものとして説明したが、これに限定するものではない。色画素ごとに、RGBの色光が出射可能な構成であれば良い。
例えば、有機EL層8においてRGBの色画素ごとに、RGBの各色の発光層を形成した、いわゆる3色塗り分け方式による構成の表示パネルであっても良い。
また、上記各実施形態では、表示装置100は、アクティブマトリックス型であるものとして説明したが、パッシブ(単純)マトリックス型であっても良い。
この場合、素子層2は不要となり、有機EL層8を走査電極とデータ電極とで挟持する構成となる。例えば、走査電極は素子基板1側に形成し、データ電極はCF基板16側に形成する。なお、走査電極とデータ電極とは、平面視において格子状になるように、交差する方向にそれぞれ延在して形成される。
これらの構成であっても、上記各実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
図10を用いて説明する。
上記実施形態5では、補強部材44として、炭素繊維を含むCFRPを用いることとして説明したが、これに限定するものではない。同様の物性を有する材料であれば良い。また、実施形態1の補強部材30についても同様である。
例えば、CFRPに近い物性を有するインバー(Ni含有率30〜50%の鉄合金)や、チタン、チタン合金などを用いて補強部材44を構成することであっても良い。
特に、加工性に優れたインバーを表面の額縁状の補強部材44に用いることにより、開口部の4隅の角R(図11(a)参照)や、開口端面をなめらかに仕上げることができるため、補強部材44に表示領域Vを区画するとともに際立たせる、見切り板としての機能を付加することができる。また、これらの構成であっても、上記各実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
図12は、変形例3に係る表示パネルの断面図であり、図3に対応している。
上記各実施形態では、表示パネル18は、有機ELパネルであるものとして説明したが、これに限定するものではない。一対の基板間に、電気光学層を挟持した薄型の表示パネルであれば良い。例えば、電気光学層として、電気泳動層を備えた電気泳動パネルであっても良い。
以下、変形例3に係る表示パネル68について説明する。なお、図3と同一の構成部位については、同一の番号を附し、重複する説明は省略する。
本実施形態の表示パネル68は、電気光学層として電気泳動層67を備えた反射型の電気泳動パネルである。
対向基板65は、例えばガラスやプラスチック等からなる透明な基板である。対向基板65における素子基板1側には、対向電極64が複数の画素電極6と対向して全面(ベタ状)に形成されている。対向電極64は、ITO等の透明導電材料から形成されている。
電気泳動層67は、複数のマイクロカプセル70、複数のマイクロカプセル70を保持するバインダー62、および接着層61などから構成されている。なお、表示パネル68は、電気泳動層67が予め対向基板65側にバインダー62によって固定されてなる電気泳動シートと、当該シートとは別途製造され、画素電極6などが形成された素子基板1とを、接着層61により接着することによって形成されている。
図12の右上の拡大図に示すように、マイクロカプセル70は、被膜75の内部に分散媒71と、複数の白色粒子72と、複数の黒色粒子73とを封入した構成となっている。マイクロカプセル70は、例えば、50μm程度の粒径を有する球状に形成されている。
被膜75は、アクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアガム、ゼラチン等の透光性を有する高分子樹脂から形成されている。
分散媒71は、白色粒子72及び黒色粒子73をマイクロカプセル70内(言い換えれば、被膜75内)に分散させる媒質である。
黒色粒子73は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子或いはコロイド)であり、例えば正に帯電されている。
これにより、白色粒子72および黒色粒子73は、画素電極6と対向電極64との間の電位差によって発生する電場(電位差)によって分散媒71中を移動するため、対向電極64側に集まった粒子の色調が表示されることになる。
なお、白色粒子72、黒色粒子73に用いる顔料を、例えば赤色、緑色、青色等の顔料に代えることによって、赤色、緑色、青色などのカラー表示をすることもできる。
また、上述したマイクロカプセル方式に限定するものではなく、帯電性を有する電子粉流体を画素内に入れ、プラス・マイナスを切り替えることで表示の切り替え・オンオフを制御する電子粉流体方式の電気泳動パネルであっても良い。または、コレステリック液晶を用いた電気泳動パネルであっても良い。
これらの構成であっても、上記各実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
Claims (15)
- 一対のガラス基板間に電気光学層を挟持した表示パネルと、
前記表示パネルの表示領域側の第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面と、を覆うようにラミネートする樹脂フィルムと、を備え、
少なくとも前記第2の面を覆う前記樹脂フィルム上には、補強部材が設けられており、
前記補強部材は、平面的に第1方向に延在する複数本の炭素繊維を含む第1炭素繊維層と、前記第1方向と交差する第2方向に延在する複数本の炭素繊維を含む第2炭素繊維層とによる積層構造を含むことを特徴とする電気光学装置。 - 前記補強部材には、グラファイト層が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記グラファイト層は、前記第2の面を覆う前記樹脂フィルムと、前記第1炭素繊維層との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
- 前記グラファイト層は、前記第1炭素繊維層と、前記第2炭素繊維層との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
- 前記グラファイト層には、平面的に複数の穴が形成されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記第1炭素繊維層、および前記第2炭素繊維層は、炭素繊維に樹脂を含浸させたプリプレグで形成され、
前記補強部材は、前記第1炭素繊維層と、前記第2炭素繊維層とを3層以上積層、および硬化させた積層体であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記補強部材を第1の補強部材としたときに、
前記第1の面を覆う前記樹脂フィルムの上に設けられた第2の補強部材を、さらに備え、
前記第2の補強部材は、前記表示パネルに開口部を有するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記第2の補強部材の開口形状は、前記表示領域と同じ形状で設けられるとともに、
前記第2の補強部材は、平面的に前記表示パネルの端部までを覆う大きさであることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。 - 前記第2の補強部材は、前記第1炭素繊維層と前記第2炭素繊維層との積層構造またはインバーから構成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の電気光学装置。
- 前記ガラス基板の厚さは、それぞれ100μm以下であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記樹脂フィルムは、ポリエチレン系共重合材料であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記第2の補強部材の開口部には、前記表示領域を覆う光学フィルムが設けられており、
前記樹脂フィルムは、前記表示パネルと前記第2の補強部材および前記光学フィルムとを張り合わせる接着剤として機能することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記表示パネルは、前記一対のガラス基板のうち、いずれか一方の前記ガラス基板の一辺が他方のガラス基板よりも張出した張出し領域が形成されており、
前記張出し領域には、フレキシブルプリント回路基板の一端が接続され、
前記フレキシブルプリント回路基板の一端は、前記樹脂フィルムによって覆われるとともに、前記フレキシブルプリント回路基板の他端は、前記樹脂フィルムの端部から外部に露出していることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記電気光学層は、有機発光層を含む有機EL層であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として備えたことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009150708A JP5458691B2 (ja) | 2009-06-25 | 2009-06-25 | 電気光学装置、および電子機器 |
TW099120144A TW201110802A (en) | 2009-06-24 | 2010-06-21 | Electro-optical device, electronic device, and illumination apparatus |
US12/821,584 US8476828B2 (en) | 2009-06-24 | 2010-06-23 | Electro-optical device, electronic device, and illumination apparatus including a panel having an electro-optical layer |
KR1020100059537A KR20100138824A (ko) | 2009-06-24 | 2010-06-23 | 전기 광학 장치 및 전자 기기 그리고 조명 장치 |
CN2010102155901A CN101930701A (zh) | 2009-06-24 | 2010-06-24 | 电光学装置及电子设备以及照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009150708A JP5458691B2 (ja) | 2009-06-25 | 2009-06-25 | 電気光学装置、および電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011007986A JP2011007986A (ja) | 2011-01-13 |
JP5458691B2 true JP5458691B2 (ja) | 2014-04-02 |
Family
ID=43564738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009150708A Active JP5458691B2 (ja) | 2009-06-24 | 2009-06-25 | 電気光学装置、および電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5458691B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5803749B2 (ja) * | 2012-03-05 | 2015-11-04 | コニカミノルタ株式会社 | 面状発光体及び照明装置 |
US9141143B2 (en) | 2013-07-08 | 2015-09-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electronic device |
KR102051803B1 (ko) * | 2013-07-29 | 2020-01-09 | 삼성디스플레이 주식회사 | 접이식 표시 장치 |
JP6561399B2 (ja) * | 2013-11-20 | 2019-08-21 | 株式会社Joled | 表示装置、およびその製造方法 |
KR20150075367A (ko) * | 2013-12-25 | 2015-07-03 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 표시 장치 및 전자 기기 |
JP6315237B2 (ja) * | 2013-12-26 | 2018-04-25 | 日本精機株式会社 | 有機elパネル |
KR102350858B1 (ko) * | 2014-12-30 | 2022-01-12 | 엘지디스플레이 주식회사 | 플렉서블 기판을 포함하는 표시장치 |
JP6925047B2 (ja) * | 2016-03-08 | 2021-08-25 | 株式会社Joled | 表示装置および電子機器 |
JP6974962B2 (ja) * | 2017-05-26 | 2021-12-01 | エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド | 電気光学パネル |
CN114365303A (zh) * | 2019-07-04 | 2022-04-15 | 积水化学工业株式会社 | 有机el显示元件用密封剂套件及有机el显示元件 |
CN113472926A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-10-01 | Oppo广东移动通信有限公司 | 支撑片、柔性显示屏及电子设备 |
CN115240535B (zh) * | 2022-06-20 | 2024-05-31 | 宁波普瑞均胜汽车电子有限公司 | 一种智能设备表面用显示层及其显示方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH023530Y2 (ja) * | 1981-04-07 | 1990-01-26 | ||
JP2001133761A (ja) * | 1999-11-04 | 2001-05-18 | Toshiba Corp | 液晶表示素子及び有機led素子 |
JP3818638B2 (ja) * | 2001-10-01 | 2006-09-06 | 住友ベークライト株式会社 | 表示素子用プラスチック基板および表示素子用プラスチック基板の製造方法 |
JP4131639B2 (ja) * | 2002-05-17 | 2008-08-13 | 東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社 | 携帯可能な媒体に搭載可能な表示装置および情報機器 |
JP2005317942A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-11-10 | Toray Ind Inc | 電気・電子機器 |
US7705536B2 (en) * | 2005-01-25 | 2010-04-27 | Panasonic Corporation | Display device |
US7973473B2 (en) * | 2007-03-02 | 2011-07-05 | Global Oled Technology Llc | Flat panel OLED device having deformable substrate |
JP5287541B2 (ja) * | 2009-06-24 | 2013-09-11 | セイコーエプソン株式会社 | 電気光学装置、および電子機器 |
-
2009
- 2009-06-25 JP JP2009150708A patent/JP5458691B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011007986A (ja) | 2011-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5458691B2 (ja) | 電気光学装置、および電子機器 | |
US8476828B2 (en) | Electro-optical device, electronic device, and illumination apparatus including a panel having an electro-optical layer | |
JP5444940B2 (ja) | 電気光学装置、および電子機器 | |
JP5644075B2 (ja) | 電気光学装置、および電子機器 | |
CN112053636B (zh) | 覆盖窗和使用该覆盖窗的显示装置 | |
JP5593630B2 (ja) | 有機el装置および電子機器 | |
JP5381447B2 (ja) | 電気光学装置 | |
JP5509703B2 (ja) | 電気光学装置および電子機器 | |
JP5287541B2 (ja) | 電気光学装置、および電子機器 | |
US8450838B2 (en) | Electro-optic apparatus, electronic device, and method for manufacturing electro-optic apparatus | |
JP5099060B2 (ja) | 有機el装置、有機el装置の製造方法、電子機器 | |
KR102580792B1 (ko) | 플렉서블 표시 장치 및 이의 제조 방법 | |
JP5609941B2 (ja) | 表示装置および電子機器 | |
JP2011027811A (ja) | 電気光学装置および電子機器 | |
JP5672669B2 (ja) | 電気光学装置および電子機器 | |
JP2010244694A (ja) | 有機el装置、電子機器 | |
JP5407649B2 (ja) | 電気光学装置およびその製造方法、電子機器 | |
JP2011027814A (ja) | 電気光学装置、および電子機器 | |
JP5533073B2 (ja) | 電気光学装置、および照明装置 | |
KR20110083508A (ko) | 전기 광학 장치 | |
JP5509708B2 (ja) | 電気光学装置および電子機器 | |
JP2010033734A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス装置 | |
JP2011108564A (ja) | 電気光学装置、電気光学装置の製造方法ならびに電子機器 | |
JP2011044375A (ja) | 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、電子機器 | |
CN114628615A (zh) | 显示面板及其制备方法、显示模组及显示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120516 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131230 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5458691 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |