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JP5439959B2 - 固体酸化物形燃料電池用電極及び固体酸化物形燃料電池用セル - Google Patents

固体酸化物形燃料電池用電極及び固体酸化物形燃料電池用セル Download PDF

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池用電極及びそれを用いる固体酸化物形燃料電池用セルに関する。
固体酸化物形燃料電池(SOFC)のセルは、電解質を燃料極と空気極で挟み込むようにして構成される。
従来より、SOFCでは、出力の向上を目的として、電極の界面抵抗を低くすることが試みられており、その手法の1つとして、電極材である電子伝導性の金属酸化物に酸化物イオン伝導性の金属酸化物を混合することにより、電極中に、酸化物イオン伝導ネットワークを形成するという試みがなされている。例えば、特開2005−139024号公報(特許文献1)には、ランタンストロンチウムマンガネート及びイットリア安定化ジルコニアを混合した電極材から形成される電極が開示されている。
また、電極の界面抵抗を低くするための他の手法として、電極材の金属酸化物を多孔質の粒子とすることによって、表面積を増やし触媒活性を向上させるという試みがなされている。例えば、特開2006−127952号公報(特許文献2)には、多孔質のランタンストロンチウムマンガネート及びスカンジア安定化ジルコニア粒子を混合した電極材から形成される電極が開示されている。
特開2005−139024号公報(特許請求の範囲) 特開2006−127952号公報(特許請求の範囲)
ところが、特許文献1のように、電子伝導性の金属酸化物に酸化物イオン伝導性の金属酸化物を混合すること、あるいは、特許文献2のように、金属酸化物として多孔質の粒子を用いることで、電極の界面抵抗を低くすることはできるが、更なる性能向上が求められている。
従って、本発明の目的は、電極の界面抵抗を低くすることにある。
本発明者らは、上記従来技術における課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、電極を形成するための原料となる金属酸化物粉末(複合粒子粉末)の平均粒径及び粒度分布を特定の範囲にすることにより、電極の界面抵抗を低くすることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明(1)は、電子伝導性金属酸化物及び酸化物イオン伝導性金属酸化物が凝集した複合粒子粉末を、成形及び焼成して得られる固体酸化物形燃料電池用電極であり、
該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の50%粒径(D50)が0.01〜1.3μmであり、
該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の25%粒径(D25)に対する75%粒径(D75)の比(D75/D25)が1.1〜2.2であり
該複合粒子粉末のD50とBET比表面積が下記:
(I)0.01μm≦該複合粒子粉末のD50≦0.05μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が15〜150m /gであり、
(II)0.05μm<該複合粒子粉末のD50≦0.1μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が10〜30m /gであり、
(III)0.1μm<該複合粒子粉末のD50<0.5μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が2〜15m /gであり、
(IV)0.5μm≦該複合粒子粉末のD50≦0.9μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が1.5〜4m /gであり、
(V)0.9μm<該複合粒子粉末のD50≦1.3μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が1〜2.5m /gであること、
を満たし、
該複合粒子粉末中の該酸化物イオン伝導性金属酸化物の含有量が、40〜70質量%であること、
を特徴とする固体酸化物形燃料電池用電極を提供するものである。
また、本発明(2)は、前記複合粒子粉末が、空気極用の複合粒子粉末であることを特徴とする本発明(1)の固体酸化物形燃料電池用電極を提供するものである。
また、本発明(3)は、前記複合粒子粉末が、燃料極用の複合粒子粉末であることを特徴とする本発明(1)の固体酸化物形燃料電池用電極を提供するものである。
また、本発明(4)は、電解質と、該電解質を挟み込む燃料極及び空気極とからなり、該空気極が、本発明(2)の固体酸化物形燃料電池用電極であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用セルを提供するものである。
また、本発明(5)は、電解質と、該電解質を挟み込む燃料極及び空気極とからなり、該燃料極が、本発明(3)の固体酸化物形燃料電池用電極であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用セルを提供するものである。
本発明によれば、電極の界面抵抗を低くすることができる。
本発明の固体酸化物形燃料電池用電極の製造に用いられる複合粒子粉末の模式的な断面図である。
本発明の固体酸化物形燃料電池用電極は、電子伝導性金属酸化物及び酸化物イオン伝導性金属酸化物が凝集した複合粒子粉末を、成形及び焼成して得られる固体酸化物形燃料電池用電極であり、
該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の50%粒径(D50)が0.01〜1.3μmであり、
該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の25%粒径(D25)に対する75%粒径(D75)の比(D75/D25)が1.1〜2.2である固体酸化物形燃料電池用電極である。
図1を参照して、本発明の固体酸化物形燃料電池用電極の製造に用いられる複合粒子粉末について説明する。図1は、本発明の固体酸化物形燃料電池用電極の製造に用いられる複合粒子粉末の模式的な断面図である。図1に示すように、複合粒子1は、一次粒子である電子伝導性金属酸化物粒子2及び酸化物イオン伝導性金属酸化物粒子3が、多数凝集した凝集体(二次粒子)である。そして、粉末状の該複合粒子1を、公知の方法で成形及び焼成することにより、固体酸化物形燃料電池用電極が製造される。なお、図1に示す該複合粒子1は、該複合粒子粉末のうちの一粒を表わしたものである。つまり、該複合粒子粉末は、該複合粒子1の集合体である。また、図1において、製造される電極が空気極の場合、該電子伝導性金属酸化物粒子2は、空気極用の電子伝導性金属酸化物であり、一方、製造される電極が燃料極の場合、該電子伝導性金属酸化物粒子2は、燃料極用の電子伝導性金属酸化物である。
本発明の固体酸化物形燃料電池用電極は、該複合粒子粉末を、成形及び焼成して得られる電極である。
本発明の固体酸化物形燃料電池用電極では、該複合粒子粉末には、空気極の製造用の原料である空気極用の複合粒子粉末と、燃料極の製造用の原料である燃料極用の複合粒子粉末と、の2種類がある。そして、該複合粒子粉末が、該燃料極用の複合粒子粉末の場合、本発明の固体酸化物形燃料電池用電極は、燃料極となり、また、該複合粒子粉末が、該空気極用の複合粒子粉末の場合、本発明の固体酸化物形燃料電池用電極は、空気極となる。
該空気極用の複合粒子粉末は、空気極用の電子伝導性金属酸化物と酸化物イオン伝導性金属酸化物とが凝集した複合粒子粉末である。また、該燃料極用の複合粒子粉末は、燃料極用の電子伝導性金属酸化物と酸化物イオン伝導性金属酸化物とが凝集した複合粒子粉末である。図1において、該電子伝導性金属酸化物粒子2が、空気極用の電子伝導性金属酸化物の場合が、該空気極用の複合粒子粉末であり、該電子伝導性金属酸化物粒子2が、燃料極用の電子伝導性金属酸化物の場合が、該燃料極用の複合粒子粉末である。
該空気極用の電子伝導性金属酸化物とは、空気極側ガスの酸素及び電子から酸化物イオンを生成させ且つ電子を伝導する性質を持つ金属酸化物を指す。該空気極用の電子伝導性金属酸化物としては、特に制限されず、例えば、ランタンストロンチウムマンガネート、ランタンカルシウムマンガネート、ランタンストロンチウムフェライト、ランタンカルシウムフェライト、ランタンストロンチウムコバルテート、ランタンカルシウムコバルテート、ランタンストロンチウムコバルトフェライト、ランタンカルシウムコバルトフェライト、ランタンニッケルフェライト、ランタンストロンチウムニッケルフェライト、サマリウムストロンチウムコバルテート等が挙げられる。該空気極用の電子伝導性金属酸化物は、1種単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。
そして、該空気極用の電子伝導性金属酸化物としては、下記一般式(1):
(1−x)(x)Mn(1−y)(y) (1)
で表わされるマンガネートが好ましい。
前記一般式(1)中、AはLa、Y、Ce、Pr、Sm及びGdのうちの1種以上であり、好ましくはLa、Y及びPrのうちの1種以上である。また、BはSr、Ca及びBaのうちの1種以上であり、好ましくはSrである。DはCr、Fe、Co、Ni及びCuのうちの1種以上であり、好ましくはCr、Fe及びCoのうちの1種以上である。また、xは0.25〜0.5、好ましくは0.25〜0.4、特に好ましくは0.25〜0.35である。また、yは0〜0.2、好ましくは0〜0.1、特に好ましくは0〜0.05である。
更に、前記一般式(1)で表わされるマンガネートのうち、AがLaであり、BがSrであり、DがCrであり、xが0.25〜0.5であり、yが0〜0.2であるランタンストロンチウムマンガネートが好ましく、La(0.65〜0.75)Sr(0.25〜0.35)MnOが特に好ましい。
なお、前記一般式(1)で表わされるマンガネートは、1種単独でも2種以上の組み合わせでもよい。
該酸化物イオン伝導性金属酸化物とは、空気極で生成する酸化物イオンを燃料極に伝導させる性質を持つ金属酸化物を指す。該酸化物イオン伝導性金属酸化物としては、特に制限されず、例えば、ジルコニア(ZrO)に、Y、Sc、Ce、Ca、Al等の金属元素がドープされている安定化ジルコニア、Gd、Sm、La、Sc、Y、Yb等の金属元素がドープされているセリア、Sr、Ca、Mg、Co、Ni、Fe、Mn、Cr、Al等の金属元素がドープされているランタンガレート、Sr、Ca、Mg、Co、Ni、Fe、Mn、Cr等の金属元素がドープされているランタンアルミネート、Sr、Ca、Mg、Co、Ni、Fe、Mn、Cr、Al等の金属元素がドープされているランタンスカンジネート、Y、Gd、Nb、W等の金属元素がドープされている酸化ビスマス、ランタンジルコネート、サマリウムジルコネート、ガドリニウムジルコネート等のパイロクロール型酸化物等が挙げられる。該酸化物イオン伝導性金属酸化物は、1種単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。
そして、該酸化物イオン伝導性金属酸化物としては、該安定化ジルコニア、該ドープセリア、該ドープランタンガレートが好ましい。
該安定化ジルコニアは、ジルコニア(ZrO)に、Y、Sc、Ce、Ca、Al等の金属元素がドープされている金属酸化物であるが、具体的には、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)、カルシア安定化ジルコニア(CSZ)、セリア添加スカンジア安定化ジルコニア(ScCeSZ)が挙げられる。そして、該安定化ジルコニアのうち、Yが酸化物換算で3〜20mol%ドープされているイットリア安定化ジルコニア(YSZ)、Scが酸化物換算で3〜20mol%ドープされているスカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)、Caが酸化物換算で3〜20mol%ドープされているカルシア安定化ジルコニア(CSZ)、Sc及びCeが合計で酸化物換算で3〜20mol%ドープされているセリア添加スカンジア安定化ジルコニア(ScCeSZ)が好ましい。なお、該安定化ジルコニアは、1種単独でも2種以上の組み合わせでもよい。
該燃料極用の電子伝導性金属酸化物とは、発電時には還元され、燃料極側ガスの水素及び酸化物イオンから水及び電子を生成させ且つ電子を伝導する性質を持つ金属となるような金属酸化物を指す。該燃料極用の電子伝導性金属酸化物としては、特に制限されず、例えば、酸化ニッケル、酸化銅、酸化鉄等が挙げられる。該燃料極用の電子伝導性金属酸化物は、1種単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。
そして、該燃料極用の電子伝導性金属酸化物としては、酸化ニッケルが好ましい。
該複合粒子粉末が、該空気極用の複合粒子粉末の場合、該複合粒子粉末中の該酸化物イオン伝導性金属酸化物の含有量({酸化物イオン伝導性金属酸化物の質量/(電子伝導性金属酸化物の質量+酸化物イオン伝導性金属酸化物の質量)}×100)が、40〜70質量%であることが好ましく、45〜65質量%であることが特に好ましく、50〜60質量%であることがより好ましい。該複合粒子粉末中の該酸化物イオン伝導性金属酸化物の含有量が上記範囲内にあることにより、電極の界面抵抗が低くなる。
また、該複合粒子粉末が、該燃料極用の複合粒子粉末の場合、該複合粒子粉末中の該酸化物イオン伝導性金属酸化物の含有量({酸化物イオン伝導性金属酸化物の質量/(電子伝導性金属酸化物の質量+酸化物イオン伝導性金属酸化物の質量)}×100)が、40〜70質量%であることが好ましく、45〜65質量%であることが特に好ましく、50〜60質量%であることがより好ましい。該複合粒子粉末中の該酸化物イオン伝導性金属酸化物の含有量が上記範囲内にあることにより、電極の界面抵抗が低くなる。
該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の50%粒径(D50)は、0.01〜1.3μm、好ましくは0.4〜1.2μm、特に好ましくは0.5〜0.9μmである。該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の50%粒径(D50)が上記範囲内にあることにより、電極の界面抵抗が低くなる。
該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の25%粒径(D25)に対する75%粒径(D75)の比(D75/D25)は、1.1〜2.2、好ましくは1.1〜2、特に好ましくは1.4〜1.8である。該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の25%粒径(D25)に対する75%粒径(D75)の比(D75/D25)が上記範囲内にあることにより、電極の界面抵抗が低くなる。
なお、本発明において、該複合粒子粉末の粒度分布は、レーザー回折式粒度分布測定法により測定される。また、粒度分布測定における体積基準のD25、D50、D75とは、粒径が低い方からの体積基準の積算量が、全体量に対してそれぞれ、25%、50%、75%に当たる粒子の直径である。また、該複合粒子粉末の粒度分布測定において測定される粒子直径は、金属酸化物の一次粒子が凝集した凝集体(二次粒子)の直径である。また、該複合粒子粉末のBET比表面積測定において測定される比表面積は、金属酸化物の一次粒子が凝集した凝集体(二次粒子)の比表面積である。
該複合粒子粉末は、粒子の内部又は表面に多数の細孔を有するような多孔質の粒子ではないことが好ましい。つまり、該複合粒子粉末は、例えば、金属塩及び造孔剤を含有する噴霧液を用いて噴霧熱分解により製造されるような多孔質粒子ではないことが好ましい。該複合粒子粉末子が、粒子の内部又は表面に多数の細孔を有する多孔質粒子であると、該複合粒子粉末のD50の範囲を上記範囲内にしたときに、電極の界面抵抗が大きくなる。
粒子が、その内部又は表面に多数の細孔を有する多孔質粒子であるか否かは、その比表面積で判断することができる。該複合粒子粉末のBET比表面積(二次粒子のBET比表面積)の好ましい範囲を以下に記載する。
(I)0.01μm≦該複合粒子粉末のD50≦0.05μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積は15〜150m/gが好ましく、20〜100m/gが特に好ましい。
(II)0.05μm<該複合粒子粉末のD50≦0.1μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積は10〜30m/gが好ましく、12〜25m/gが特に好ましい。
(III)0.1μm<該複合粒子粉末のD50<0.5μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積は2〜20m/gが好ましく、2.5〜15m/gが特に好ましい。
(IV)0.5μm≦該複合粒子粉末のD50≦0.9μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積は1.5〜4m/gが好ましく、1.8〜3m/gが特に好ましい。
(V)0.9μm<該複合粒子粉末のD50≦1.3μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積は1〜2.5m/gが好ましく、1.2〜2.2m/gが特に好ましい。
本発明の固体酸化物形燃料電池用電極において、該複合粒子粉末を成形及び焼成する方法としては、特に制限されない。該複合粒子粉末を、例えば、プレス成形法により成形し、または該複合粒子粉末をスラリー化した後にドクターブレード法、スクリーン印刷法にて成形し、次いで、得られる該複合粒子粉末の成形体を、900〜1350℃、好ましくは1100〜1300℃で焼成する方法が挙げられる。このことにより、該複合粒子粉末を用いて、本発明の固体酸化物形燃料電池用電極が得られる。
該複合粒子粉末は、以下に示す複合粒子粉末の製造方法により、好適に製造される。
第一の形態例の複合粒子粉末の製造方法は、該空気極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩又は該空気極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩と、該酸化物イオン伝導性金属酸化物源の金属塩とを含有する噴霧液を調製する噴霧液調製工程と、
該噴霧液を超音波振動により霧化させ、次いで、霧化した該噴霧液を加熱炉に噴霧し、該空気極用の電子伝導性金属酸化物粒子又は該燃料極用の電子伝導性金属酸化物粒子と、該酸化物イオン伝導性金属酸化物粒子とが凝集した複合粒子粉末を得る噴霧熱分解工程と、
を有する複合粒子粉末の製造方法である。
該噴霧液調製工程は、該空気極用の複合粒子粉末を製造する場合は、該空気極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩及び該酸化物イオン伝導性金属酸化物源の金属塩を含有する噴霧液を調製する工程であり、また、該燃料極用の複合粒子粉末を製造する場合は、該燃料極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩及び該酸化物イオン伝導性金属酸化物源の金属塩を含有する噴霧液を調製する工程である。
該噴霧液調製工程に係る該空気極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩とは、該噴霧熱分解工程で熱分解及び酸化されることにより、該空気極用の電子伝導性金属酸化物に変換される物質であり、該空気極用の電子伝導性金属酸化物を構成する金属元素の塩である。なお、該金属塩の金属種は、該空気極用の電子伝導性金属酸化物として、どのような種類の金属酸化物を選択するかによって、適宜選択される。例えば、前記一般式(1)で表わされるマンガネート源の金属塩としては、La、Y、Ce、Pr、Sm、Gd、Sr、Ca、Ba、Cr、Fe、Co、Ni、Cu及びMnの金属元素の塩が挙げられる。更に具体的には、例えば、前記一般式(1)で表わされるマンガネートが、ランタンストロンチウムマンガネートの場合、硝酸ランタン、硝酸ストロンチウム及び硝酸マンガンが、前記一般式(1)で表わされるマンガネート源の金属塩の組み合わせである。
該噴霧液調製工程に係る該酸化物イオン伝導性金属酸化物源の金属塩とは、該噴霧熱分解工程で熱分解及び酸化されることにより、該酸化物イオン伝導性金属酸化物に変換される物質であり、該酸化物イオン伝導性金属酸化物を構成する金属元素の塩である。なお、該金属塩の金属種は、該酸化物イオン伝導性金属酸化物として、どのような種類の金属酸化物を選択するかによって、適宜選択される。例えば、該安定化ジルコニア源の金属塩としては、Y、Sc、Ce、Ca、Al及びZrの金属元素の塩が挙げられる。更に具体的には、例えば、該安定化ジルコニアが、セリア添加スカンジア安定化ジルコニアの場合、硝酸スカンジウム、硝酸セリウム及び硝酸ジルコニウムが、該安定化ジルコニア源の金属塩の組み合わせである。
該噴霧液調製工程に係る該燃料極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩とは、該噴霧熱分解工程で熱分解及び酸化されることにより、該燃料極用の電子伝導性金属酸化物に変換される物質であり、該燃料極用の電子伝導性金属酸化物を構成する金属元素の塩である。なお、該金属塩の金属種は、該燃料極用の電子伝導性金属酸化物として、どのような種類の金属酸化物を選択するかによって、適宜選択される。例えば、該燃料極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩としては、Ni、Cu及びFeの金属元素の塩が挙げられる。更に具体的には、例えば、該燃料極用の電子伝導性金属酸化物が酸化ニッケルの場合、硝酸ニッケルである。
該噴霧液中の電子伝導性金属酸化物及び酸化物イオン伝導性金属酸化物換算の合計モル濃度は、0.01〜1mol/L、好ましくは0.02〜0.7mol/L、特に好ましくは0.05〜0.5mol/Lである。該噴霧液中の電子伝導性金属酸化物及び酸化物イオン伝導性金属酸化物換算の合計モル濃度が上記範囲内にあることにより、該複合粒子粉末のD50及びD75/D25を、上記範囲内にすることができるので、電極の界面抵抗が低くなる。なお、該噴霧液中の電子伝導性金属酸化物及び酸化物イオン伝導性金属酸化物換算の合計モル濃度とは、該噴霧液中の金属元素を熱分解及び酸化することにより生成する電子伝導性金属酸化物及び酸化物イオン伝導性金属酸化物に換算したときの、電子伝導性金属酸化物及び酸化物イオン伝導性金属酸化物換算の合計モル数を、該噴霧液の体積で除した値である。
また、該金属塩の種類は、特に制限されず、硝酸塩、塩化物塩、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
該噴霧液は、該空気極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩及び該酸化物イオン伝導性金属酸化物源の金属塩、又は該燃料極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩及び該酸化物イオン伝導性金属酸化物源の金属塩が、溶媒に溶解された溶液である。該噴霧液の溶媒としては、水、アルコール等が挙げられる。
該第一の形態例の複合粒子粉末の製造方法では、該噴霧液中に含有される各金属元素の濃度比を適宜選択することにより、該複合粒子を形成する該空気極用の電子伝導性金属酸化物の一次粒子、該燃料極用の電子伝導性金属酸化物の一次粒子、及び該酸化物イオン伝導性金属酸化物の一次粒子を構成する各種の金属元素の組成比を調節することができる。
該噴霧熱分解工程は、該噴霧液を超音波振動により霧化させ、次いで、霧化した該噴霧液を加熱炉に噴霧して、該噴霧液中の該空気極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩又は該燃料極用の電子伝導性金属酸化物源の金属塩と、該酸化物イオン伝導性金属酸化物源の金属塩とを、熱分解及び酸化して、該空気極用の電子伝導性金属酸化物又は該燃料極用の電子伝導性金属酸化物と、該酸化物イオン伝導性金属酸化物とが凝集した複合粒子粉末を得る工程である。
該第一の形態例の複合粒子粉末の製造方法に係る該噴霧熱分解工程において、噴霧熱分解する方法は、超音波方式の噴霧熱分解法である。
該超音波方式の噴霧熱分解法は、超音波振動器を用いて該噴霧液を超音波振動することにより、該噴霧液を霧化させ、霧化した該噴霧液の液滴を、空気、酸素ガス、酸素を含有する窒素ガス等のキャリアーガスを用いて、加熱炉に導入することにより、該噴霧液を加熱炉に噴霧して、噴霧熱分解を行う方法である。
該加熱炉は、1段の加熱炉であっても、それぞれ設定温度が異なる複数の加熱炉を連結させた多段の加熱炉であってもよい。
そこで、該加熱炉が1段の場合、加熱炉の温度は500〜1200℃、好ましくは800〜1200℃である。
また、該加熱炉を2段の加熱炉にする場合は、前段の温度は100〜600℃、好ましくは100〜500℃、後段の温度は500〜1200℃、好ましくは800〜1200℃である。
また、該加熱炉を3段の加熱炉にする場合、前段の温度は100〜600℃、好ましくは100〜500℃、中段の温度は400〜800℃、好ましくは500〜800℃、後段の温度は600〜1200℃、好ましくは800〜1200℃である。
また、該加熱炉を4段の加熱炉にすることもできる。この場合、1段目の温度は100〜400℃、好ましくは100〜300℃、2段目の温度は300〜700℃、好ましくは300〜600℃、3段目の温度は500〜900℃、好ましくは600〜800℃、4段目の温度は700〜1200℃、好ましくは800〜1200℃である。
また、更に該加熱炉の設定温度を細分化して、該加熱炉を5段以上の加熱炉にすることもできる。
そして、該噴霧熱分解工程を行うことにより、該複合粒子粉末が得られる。
なお、該第一の形態例の複合粒子粉末の製造方法は、該噴霧液を、超音波方式の噴霧熱分解法により熱分解及び酸化することにより、該複合粒子粉末を製造する方法であるが、本発明の固体酸化物形燃料電池用電極の製造に用いられる該複合粒子粉末は、該第一の形態例の複合粒子粉末の製造方法に係る該噴霧液を、スプレーノズル方式の噴霧熱分解法により熱分解及び酸化して得られたものであってもよい。
スプレーノズル方式の噴霧熱分解法では、得られる粒子のD75/D25の値が大きくなり易い。そのため、スプレーノズル方式の噴霧熱分解法のノズル形状、送液速度、噴射圧力、噴射空気量等の条件を適宜選択することにより、得られる粒子のD50、D75/D25、BET比表面積を、上述した該複合粒子粉末のD50、D75/D25、BET比表面積の範囲に調節する。
本発明の固体酸化物燃料電池用セルは、電解質と、該電解質を挟み込む燃料極及び空気極とからなり、該空気極が、該空気極用の複合粒子粉末を成形及び焼成して得られた本発明の固体酸化物形燃料電池用電極である固体酸化物形燃料電池用セルである。
また、本発明の固体酸化物燃料電池用セルは、電解質と、該電解質を挟み込む燃料極及び空気極とからなり、該燃料極が、該燃料極用の複合粒子粉末を成形及び焼成して得られた本発明の固体酸化物形燃料電池用電極である固体酸化物形燃料電池用セルである。
本発明の固体酸化物燃料電池用セルに係る該電解質は、固体酸化物形燃料電池用セルに用いられる電解質であれば、特に制限されない。
本発明の固体酸化物形燃料電池用電極は、前述した特定の範囲のD50及びD75/D25の複合粒子粉末からなる電極なので、電極の界面抵抗が小さい。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
<噴霧液の調製用水溶液の作製>
1.噴霧液の調製用水溶液1:ランタンストロンチウムマンガネート
(1)噴霧液調製用LSM水溶液a1
硝酸ランタン六水和物30.3g、硝酸ストロンチウム6.35g及び硝酸マンガン六水和物28.7gを秤量し、純水に溶解させ、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用LSM水溶液a1を調製した。このとき、該噴霧液調製用LSM水溶液a1中のMn元素の濃度は0.1mol/Lであった。また、La、Sr及びMnのモル比は、La:Sr:Mn=0.7:0.3:1であった。
(2)噴霧液調製用LSM水溶液a2
硝酸ランタン六水和物90.9g、硝酸ストロンチウム19.1g及び硝酸マンガン六水和物86.1gを秤量し、純水に溶解させ、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用LSM水溶液a2を調製した。このとき、該噴霧液調製用LSM水溶液a2中のMn元素の濃度は0.3mol/Lであった。また、La、Sr及びMnのモル比は、La:Sr:Mn=0.7:0.3:1であった。
(3)噴霧液調製用LSM水溶液a3
硝酸ランタン六水和物303g、硝酸ストロンチウム63.5g及び硝酸マンガン六水和物287gを秤量し、純水に溶解させ、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用LSM水溶液a3を調製した。このとき、該噴霧液調製用LSM水溶液a3中のMn元素の濃度は1.0mol/Lであった。また、La、Sr及びMnのモル比は、La:Sr:Mn=0.7:0.3:1であった。
(4)噴霧液調製用LSM水溶液p1
硝酸ランタン六水和物30.3g、硝酸ストロンチウム6.35g及び硝酸マンガン六水和物28.7gを秤量し、純水に溶解させ、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用LSM水溶液p1を調製した。このとき、該噴霧液調製用LSM水溶液p1中のMn元素の濃度は0.1mol/Lであった。また、La、Sr及びMnのモル比は、La:Sr:Mn=0.7:0.3:1であった。
(5)噴霧液調製用LSM水溶液p2
硝酸ランタン六水和物34.6g、硝酸ストロンチウム4.23g及び硝酸マンガン六水和物28.7gを秤量し、純水に溶解させ、さらに、平均粒子径が400nmのポリメチルメタクリレート粒子(綜研化学社製)を15g加え、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用LSM水溶液p2を調製した。このとき、該噴霧液調製用LSM水溶液p2中のMn元素の濃度は0.1mol/Lであった。また、La、Sr及びMnのモル比は、La:Sr:Mn=0.8:0.2:1であった。
(6)噴霧液調製用LSM水溶液p3
硝酸ランタン六水和物30.3g、硝酸ストロンチウム6.35g及び硝酸マンガン六水和物28.7gを秤量し、純水に溶解させ、さらに、平均粒子径が400nmのポリメチルメタクリレート粒子(綜研化学社製)を15g加え、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用LSM水溶液p3を調製した。このとき、該噴霧液調製用LSM水溶液p3中のMn元素の濃度は0.1mol/Lであった。また、La、Sr及びMnのモル比は、La:Sr:Mn=0.7:0.3:1であった。
2.噴霧液の調整用水溶液2:安定化ジルコニア
(1)噴霧液調製用YSZ水溶液b1
硝酸イットリウム六水和物6.13g及びオキシ硝酸ジルコニウム二水和物24.6gを秤量し、純水に溶解させた、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用YSZ水溶液b1を調製した。このとき、該噴霧液調製用YSZ水溶液b1中の全てのY元素及びZr元素が噴霧熱分解工程を経てYSZとなった際には、YSZの生成量が0.1mol/Lとなるように濃度を調整した。また、Y及びZrのモル比は、Y:Zr=16:92であった。
(2)噴霧液調製用YSZ水溶液b2
硝酸イットリウム六水和物18.4g及びオキシ硝酸ジルコニウム二水和物73.8gを秤量し、純水に溶解させた、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用YSZ水溶液b2を調製した。このとき、該噴霧液調製用YSZ水溶液b2中の全てのY元素及びZr元素が噴霧熱分解工程を経てYSZとなった際には、YSZの生成量が0.3mol/Lとなるように濃度を調整した。また、Y及びZrのモル比は、Y:Zr=16:92であった。
(3)噴霧液調製用YSZ水溶液b3
硝酸イットリウム六水和物61.3g及びオキシ硝酸ジルコニウム二水和物246gを秤量し、純水に溶解させた、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用YSZ水溶液b3を調製した。このとき、該噴霧液調製用YSZ水溶液b3中の全てのY元素及びZr元素が噴霧熱分解工程を経てYSZとなった際には、YSZの生成量が1.0mol/Lとなるように濃度を調整した。また、Y及びZrのモル比は、Y:Zr=16:92であった。
(4)噴霧液調製用ScCeSZ水溶液b4
硝酸スカンジウム五水和物6.44g、硝酸セリウム六水和物0.43g及びオキシ硝酸ジルコニウム二水和物23.9gを秤量し、純水に溶解させた、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用ScCeSZ水溶液b4を調製した。このとき、該噴霧液調製用ScCeSZ水溶液b4中の全てのSc元素、Ce元素及びZr元素が噴霧熱分解工程を経てScCeSZとなった際には、ScCeSZの生成量が0.1mol/Lとなるように濃度を調整した。また、Sc、Ce及びZrのモル比は、Sc:Ce:Zr=20:1:89であった。
(5)噴霧液調製用ScCeSZ水溶液q1
硝酸スカンジウム五水和物6.44g、硝酸セリウム六水和物0.43g及びオキシ硝酸ジルコニウム二水和物23.9gを秤量し、純水に溶解させ、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用ScCeSZ水溶液q1を調製した。このとき、該噴霧液調製用ScCeSZ水溶液q1中の全てのSc元素、Ce元素及びZr元素が噴霧熱分解工程を経てScCeSZとなった際には、ScCeSZの生成量が0.1mol/Lとなるように濃度を調整した。また、Sc、Ce及びZrのモル比は、Sc:Ce:Zr=20:1:89であった。
(6)噴霧液調製用ScCeSZ水溶液q2
硝酸スカンジウム五水和物6.44g、硝酸セリウム六水和物0.43g及びオキシ硝酸ジルコニウム二水和物23.9gを秤量し、純水に溶解させ、さらに、平均粒子径が400nmのポリメチルメタクリレート粒子(綜研化学社製)を15g加え、次いで、水溶液量が1000mlになるようにさらに純水を加え、噴霧液調製用ScCeSZ水溶液q3を調製した。このとき、該噴霧液調製用ScCeSZ水溶液q3中の全てのSc元素、Ce元素及びZr元素が噴霧熱分解工程を経てScCeSZとなった際には、ScCeSZの生成量が0.1mol/Lとなるように濃度を調整した。また、Sc、Ce及びZrのモル比は、Sc:Ce:Zr=20:1:89であった。
<噴霧液の調製>
噴霧液の調製用水溶液1(ランタンストロンチウムマンガネート)と、噴霧液の調製用水溶液2(安定化ジルコニア)とを表1に示す組合せで、噴霧液中のLSM及び安定化ジルコニア換算の合計モル濃度が表1に示す濃度となり、且つ、熱分解及び酸化後のLSMと安定化ジルコニアの質量割合が表1に示す質量割合となるように混合し、噴霧液を得た。
(実施例及び比較例)
<粒子製造及び分析>
(超音波方式による粒子製造)
実施例1〜7及び比較例3〜4では、超音波方式の噴霧熱分解法により、噴霧熱分解を行い、LSM粒子又はLSMと安定化ジルコニアの複合粒子を得た。なお、キャリアーガスとしては、空気を用い、加熱炉としては、4段式電気炉(炉内温度前段から300、500、700、900℃)を用いた。
該LSM粒子のX線回折分析を行ったところ、ランタンストロンチウムマンガネートであることが確認された。
また、該LSMと該安定化ジルコニアの複合粒子のX線回折分析を行ったところ、ランタンストロンチウムマンガネートと安定化ジルコニアであることが確認された。
(スプレーノズル方式による粒子製造)
比較例1及び2では、スプレーノズル方式(ノズル噴霧液滴の平均液滴径20μm)の噴霧熱分解法により、噴霧熱分解を行い、LSMと安定化ジルコニアの複合粒子を得た。なお、キャリアーガスとしては、空気を用い、加熱炉としては、1段式電気炉(炉内温度700℃)を用いた。なお、比較例1と比較例2では、スプレーノズルを変えて行った。
該LSMと安定化ジルコニアの複合粒子のX線回折分析を行ったところ、ランタンストロンチウムマンガネートと安定化ジルコニアであることが確認された。
(市販品のLSM)
比較例5では、市販品のLa0.8Sr0.2MnO(AGCセイミケミカル社製、D50=1.2μm)、及び市販品のスカンジアセリア安定化ジルコニア(第一稀元素化学工業社製、酸化物換算で10mol%のスカンジア及び1mol%のセリアを含有するスカンジアセリア安定化ジルコニア、D50=0.6μm)を用意し、表1に示す割合で混合した。
(粒度分布測定)
得られた複合粒子(比較例3ではLSM粒子、比較例5では粒子混合物)の粒度分布を、レーザー回折式粒度分布測定法(株式会社島津製作所製 レーザー回折式粒度分布測定装置 SALD−7000)により測定し、体積基準のD25、D50及びD75と、D75/D25の値を求めた。その結果を表1に示す。
(BET比表面積)
得られた複合粒子(比較例3ではLSM粒子、比較例5では粒子混合物)のBET比表面積を、ガス流動式比表面積自動測定装置(株式会社島津製作所製、フローソーブ2300形)にて測定した。その結果を表1に示す。
(ICP測定)
得られた複合粒子(比較例3ではLSM粒子、比較例5では粒子混合物)の質量比をICPにて測定した。その結果を表1に示す。
<空気極の製造>
上記ようにして得られた複合粒子(比較例3ではLSM粒子、比較例5では粒子混合物)100質量部に対して、フタル酸ジ−n−ブチル5質量部、分散剤(マリアリム)3質量部、エチルセルロース5質量部、α−テレピネオール40質量部をボールミルに加え、室温で30分間混合した。得られたスラリーに再度、α−テレピネオールを適量混合し、該スラリーの粘度が、10000mPa秒になるように調製し、空気極形成用スラリーを得た。
次いで、該空気極形成用スラリーを、スクリーン印刷法にて、膜厚が20μmとなるように成形した後、1200℃で、3時間焼成し、空気極を製造した。
<空気極の性能評価>
得られた空気極について、交流インピーダンス法により、空気雰囲気下、800℃における面積あたりの界面抵抗を測定した。その結果を表1に示す。なお、界面抵抗とは、交流インピーダンス法より得られる測定対象のセルのコール・コール・プロット、すなわち、周波数を変化させた時の周波数毎の実数部抵抗値Z’(Ω)及び虚数部抵抗値Z”(Ω)を、横軸を実数部抵抗値Z’、縦軸を虚数部抵抗値Z”として、プロットして得られるグラフにおいて、該グラフの横軸との2つの切片の実数部抵抗値の差である。
1)噴霧液中のLSM及び安定化ジルコニア換算の合計モル濃度
2)8YSZ:酸化物換算で8mol%のイットリアを含有するイットリア安定化ジルコニア、10Sc1CeSZ:酸化物換算で10mol%のスカンジア及び1mol%のセリアを含有するスカンジアセリア安定化ジルコニア
3)800℃における界面抵抗
本発明を用いれば、界面抵抗の低い優れた性能を有する固体酸化物形燃料電池(セル)を製造することができる。

Claims (5)

  1. 電子伝導性金属酸化物及び酸化物イオン伝導性金属酸化物が凝集した複合粒子粉末を、成形及び焼成して得られる固体酸化物形燃料電池用電極であり、
    該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の50%粒径(D50)が0.01〜1.3μmであり、
    該複合粒子粉末の粒度分布測定における体積基準の25%粒径(D25)に対する75%粒径(D75)の比(D75/D25)が1.1〜2.2であり
    該複合粒子粉末のD50とBET比表面積が下記:
    (I)0.01μm≦該複合粒子粉末のD50≦0.05μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が15〜150m /gであり、
    (II)0.05μm<該複合粒子粉末のD50≦0.1μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が10〜30m /gであり、
    (III)0.1μm<該複合粒子粉末のD50<0.5μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が2〜15m /gであり、
    (IV)0.5μm≦該複合粒子粉末のD50≦0.9μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が1.5〜4m /gであり、
    (V)0.9μm<該複合粒子粉末のD50≦1.3μmの場合、該複合粒子粉末のBET比表面積が1〜2.5m /gであること、
    を満たし、
    該複合粒子粉末中の該酸化物イオン伝導性金属酸化物の含有量が、40〜70質量%であること、
    を特徴とする固体酸化物形燃料電池用電極。
  2. 前記複合粒子粉末が、空気極用の複合粒子粉末であることを特徴とする請求項1記載の固体酸化物形燃料電池用電極。
  3. 前記複合粒子粉末が、燃料極用の複合粒子粉末であることを特徴とする請求項1項記載の固体酸化物形燃料電池用電極。
  4. 電解質と、該電解質を挟み込む燃料極及び空気極とからなり、該空気極が、請求項記載の固体酸化物形燃料電池用電極であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用セル。
  5. 電解質と、該電解質を挟み込む燃料極及び空気極とからなり、該燃料極が、請求項記載の固体酸化物形燃料電池用電極であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用セル。
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