JP5429031B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
例えば、図14は、360dpiと180dpiの2解像度で印刷可能な印刷装置の印字ヘッドにより形成された各ドットを示す。(A)は360dpiでの印刷により形成されたドットであり、印字媒体を1インチ360で割った長さ(約0.07mm)の間隔の印刷ラインa上にそれぞれ形成されている。一方、(B)及び(C)のように、解像度180dpiで形成されたドットは、360dpiの印刷ラインa2本分に跨って形成されており、結果として印刷されるドットの長さは360dpiで印刷する際のドットの長さの2倍となっている。
例えば、図14(A)のように、360dpiの印刷時を基準に切断される前余白の長さをlと設定したとする。仮に、テープ搬送停止時にカッタは印字媒体において対向する個所を切断するとする。また仮に印刷開始位置から印字方向と逆の方向に形成される前余白がlとなる個所にカッタが対向する際にテープ搬送が停止し、ほぼ同時に印字ヘッドが印刷を一時停止すると、この時印字ヘッドはドットを印刷する区切り目にある。
ここで、図14(A)では、前余白長さの設定時に印刷開始から一時停止までに形成されるドット数(印刷ライン数aの数)が奇数となるとする。すると、図14(B)のように180dpiでの印刷時に、カッタが、前余白長さが図14(A)の場合と同じlとなる個所に対向しても印字ヘッドがドットを印刷途中の個所に来てしまう。すなわち印字ヘッドは360dpiの印刷ラインa2本に跨るドットを印刷途中の位置にあり、図14(C)のように当該ドットを形成し終えなくては印刷を一時停止できない。この場合、図14(A)、(C)のように、印刷開始から印刷一時停止までドットが形成される360dpiの印刷ラインaの数は180dpiでの印刷時と360dpiでの印刷時と異なる。これは印刷開始から印刷一時停止までの印字長さが180dpiでの印刷時と360dpiでの印刷時と異なることを意味する。印刷一時停止後にカットされる前余白の長さlはカッタから印字ヘッドまでの印字媒体の搬送距離nから印刷開始から一時停止までの印字長さβを引いた長さn−βであるから、結果として、前余白の長さが180dpiでの印刷時と360dpiでの印刷時では異なることとなる。
また、印字ヘッドがサーマルヘッドであるため、高速印刷時にドットの一部を高解像度である第1解像度で形成することにより発熱素子の温度が十分に上がりきらなかったり、下がりきらなかったりする印刷品質の低下の問題を回避できる。
また請求項3の印刷装置では、第2解像度による印刷時に、印刷開始から印刷一時停止までに形成される一連のドットのうち第1解像度により形成されるのは搬送モータ正転停止直前に形成される第1ドットである。よってモータ回転の最低速時に解像度の切り替えを行うことができ、更にCPUへの負担を軽減できる。更に、第1ドットに続き、搬送モータ正転停止直後に所定タイミングで形成されるドットのうち、1列又は複数列の第2ドットを第1ドットと同じライン印刷データを印刷して、当該ライン印刷データが印刷される領域幅を、搬送モータを正転し続けて印刷を続けた場合と近似させる。よって、第1ドットを形成する際に解像度を変更しても、印刷結果の歪みを確実に防止して、搬送モータを正転し続けて印刷を続けた場合と変わらない見た目良い印刷結果を確実に得られる。
尚、第1実施形態の印刷装置1では180dpi又は360dpiのいずれかに設定可能であり、設定キー3Eを操作することによって印刷解像度を360dpi(高解像度)と180dpi(低解像度)のいずれかに設定できる。印刷装置1において現在設定されている印刷解像度は後述するEEPROM63に記憶される。
テープカセット5は、その内部に、テープスプール32、リボン供給スプール34、巻取スプール35、基材供給スプール37、接合ローラ39を備えており、夫々回転自在に軸支されている。テープスプール32には、表層テープ31が巻回されている。表層テープ31は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等からなる透明なテープである。そして、リボン供給スプール34には、インクリボン33が巻回されている。このインクリボン33には、インク加熱により溶融或いは昇華するインクが塗布され、インク層を形成している。巻取スプール35は、印刷に使用されたインクリボン33を巻き取る。そして、基材供給スプール37には、二重テープ36が巻回されている。この二重テープ36は、表層テープ31と同一幅で両面に接着剤層を有する両面接着テープの片面に対して、剥離テープを貼り合わせて構成されている。又、当該二重テープ36は、剥離テープが外側に位置するように、基材供給スプール37に巻回されている。そして、接合ローラ39は、二重テープ36と表層テープ31とを重ねて接合させる際に用いられる。
アーム20が最も時計回りに揺動すると、プラテンローラ21は、表層テープ31及びインクリボン33を、後述するサーマルヘッド41に対して圧接する。又、この時、搬送ローラ22は、表層テープ31及び二重テープ36を、接合ローラ39に対して圧接する。
従って、テープ搬送モータ2に対する電力供給により、テープ搬送モータ2の回転が開始されると、巻取スプール35、接合ローラ39、プラテンローラ21、搬送ローラ22も連動して回転を開始する。これにより、テープカセット5内の表層テープ31、インクリボン33、二重テープ36は、テープスプール32、リボン供給スプール34、基材供給スプール37からそれぞれ巻き解かれ、下流方向(テープ排出口10、巻取スプール35方向)へと搬送される。
ここで、カッタ17は、積層テープ38の印刷開始位置から印刷方向と逆方向において所定長さ形成される前余白及び、印刷終了位置から印刷方向に所定長さ形成される後余白を自動的にカットするよう制御される。なおサーマルヘッド41からカッタ17までの表層テープ31の搬送距離nは、前余白の所定長さよりも長いので、カッタ17が前余白をカットする際にはサーマルヘッド41は印刷中の位置にあり、後述するように各ドットを形成する区切り目で印刷を一時停止し、テープの搬送が停止されてカッタ17が前余白をカットする。
印刷装置1内には、制御基板(図示せず)が配設されており、この制御基板上には、制御部60、タイマ67、ヘッド駆動回路68、切断用モータ駆動回路69、搬送モータ駆動回路70が配設されている。
そしてROM64には、印刷装置1における各種制御プログラムやデータが格納されている。従って、後述する印刷前処理、モータ動作処理、印刷処理、停止前処理の各種プログラムは、このROM64に格納されている。
そして、タイマ67は、印刷装置1の制御を実行する際に所定期間の経過を計時する計時装置である。タイマ67は、サーマルヘッド41の発熱素子に対する通電期間等の開始・終了を判断する際に参照される。
ここで、図4では、テープ幅方向の一列のドットを1個のドットとして示しているが、以下の説明では、図4における1個のドットを1列のドットと見なして説明する。後述の図10でも同様である。
なお、一印刷周期の長さは解像度と表層テープ31の搬送速度により変わる。例えば、360dpi、40mm/sでの印刷時の一印刷周期は、360dpiでの印刷ラインa間(約0.07mm)を40mm/sで通過するのに必要な時間(約1.8ms)であり、180dpi、80mm/sでの印刷時の一印刷周期、すなわち180dpiでの印刷ラインb間(約0.14mm)を80mm/sで通過するのに必要な時間と同等である。なお、図4では180dpiの印刷ラインbは360dpiの印刷ラインaを一本置きにしたものとして表している。
そして、表層テープ31及びインクリボン33を所定の搬送速度で搬送しつつ、上記熱転写の処理を1印刷ラインずつ繰り返し実行する。印刷装置1では360dpiでの1印刷ラインa間(約0.07mm)を搬送するにあたり、テープ搬送モータ2が回転するパルス数は2であり、180dpiでの1印刷ライン間(約0.14mm)を搬送するにあたり、テープ搬送モータ2が回転するパルス数は4である。なお1パルス当たりに表層テープ31が搬送される搬送量は一定である。
サーマルヘッド41に配列された多数の発熱素子はその都度、制御部60から転送される各印刷ライン分の印刷データに基づいて選択的かつ間欠的に通電される。その結果、表層テープ31には、文字入力キー3Aで入力された文字列に基づくユーザ所望のドット画像が形成される。
つまり、第1実施形態において「半ドット」を形成するとは、180dpiでの印刷時のドットの一部を180dpiではなく360dpiで形成することである(第2実施形態も同様)。
図5に示す印刷前処理は、印刷装置1の電源がON状態であり、文字入力キー3Aの入力操作に基づいて印刷対象となる文字や図形が入力された状態でキーボード3の印刷キー3Bが押され、EEPROM63に記憶された現在設定中の解像度が180dpiである場合に実行される。なお設定中の解像度が360dpiである場合には以下で説明される処理は行われず、通常の処理が行われる。
図4(B)に印刷前処理が開始される前の初期状態を示す。
されて記憶されている。また、所望の前余白長さlを搬送する間のパルス数P2(図4参照)も予め算出されて記憶されている。
ここでP1−P2で表されるパルス数は2で割り切れる。前余白長さがlとなる個所にカッタ17が対向する際にサーマルヘッド41が対向する表層テープ31の位置を一時停止予定位置とすると、P1−P2で表されるパルス数とは、印刷開始位置から一時停止予定位置まで表層テープ31が搬送される間にテープ搬送モータ2が回転するパルス数である。そして2とは、上述のように360dpiの1印刷ライン間を搬送するに当たりテープ搬送モータ2が回転するパルス数である。よって、P1−P2が2で割りきれるとは、図4(A)に示すように前余白長さがlとなる個所にカッタ17が対向する際にサーマルヘッド41はドットを形成した区切り目となる一時停止予定位置で印刷を一時停止できることを示している。
また予め、印刷処理において半ドット処理を行うか行わないかを決定する半ドットモード決定フラグはOFFに設定されてRAM66に記憶されている。
また、CPU61は、ROM64から、上述したサーマルヘッド41からカッタ17まで表層テープ31が搬送されるパルス数P1及び所定の前余白長さlが搬送されるパルス数P2を読み出す。
一方、P1−P2−0が4で割り切れない場合とは、前述した一時停止予定位置(サーマルヘッド41の現在位置の値がP1となる位置)がドットを印刷途中の個所にある場合、つまり前余白長さが所定長さlとなる個所にカッタ17が対向する際にサーマルヘッド41はドットを形成する区切り目で印刷を一時停止できない場合である。その場合、更にもう1印刷ラインaまで印刷途中のドットを跨がせて形成したり、一時停止予定位置に係るドットを形成する手前で一時停止する等の処置を取らなければ一時停止できない。そのため印刷開始から一時停止までにドットが形成される360dpiの印刷ライン数が360dpiでの印刷時と異なる。
またS34においてCPU61が、モータ状態は定速動作中であると判定した場合は(S34:定速動作中)S38に進み、搬送モータ駆動回路70にテープ搬送モータ2をそのまま定速で回転させるよう駆動信号を出すモータ定速処理を行う。そしてS39に進み、サーマルヘッド41の現在位置が減速開始位置か否かを判定し、もし減速開始位置であれば(S39:YES)、S40に進んで搬送モータ駆動回路70にテープ搬送モータ2の回転を減速させるよう駆動信号を出してテープ搬送モータ2を減速させた上でモータ動作処理を終了させる。一方、もしサーマルヘッド41の現在位置が減速開始位置で無ければ(S39:NO)、そのままモータ動作処理を終了させる。
またS34においてモータ状態が減速中であれば(S34:減速中)、CPU61はS41に進み、搬送モータ駆動回路70にテープ搬送モータ2の回転をそのまま減速させるよう駆動信号を出してテープ搬送モータ2の回転を減速させるモータ減速処理を行う。そしてS42に進み、減速が完了したか否か、すなわちテープ搬送モータ2の回転速度が停止したか否かを判定する。もし減速が完了すれば(S42:YES)、CPU61はテープ搬送モータ2を停止させた上でモータ動作処理を終了させる。一方、もし減速完了していなければ(S42:NO)、そのままモータ動作処理を終了させる。
図8に基づき印刷処理について説明する。上述したように印刷処理はモータ動作処理の一環であるので、テープ搬送モータ2のパルス周期ごとに行われる。
そしてCPU61はS54に進み、半ドットモード決定フラグをOFFに設定し直してRAM66に記憶して印刷処理を終了しS33に進む(図6参照)。
通常ドット印刷では、CPU61はRAM66から読み出し、サーマルヘッド41に転送した一のライン印刷データに対応する発熱素子が発熱された状態で、表層テープ31及びインクリボン33を360dpiの2印刷ラインa分搬送する。この間、テープ搬送モータ2は4パルス分、表層テープ31を搬送するので、サーマルヘッド41が1列のドットを形成するに当たっては印刷処理を含むモータ動作処理が4回繰り返される。以上より通常ドットは360dpiの2印刷ラインに跨り形成される。
そしてCPU61は印刷処理を終了しS33に進む(図6参照)。
半ドットモード決定フラグがONに設定され且つ印刷一時停止予定位置に来る前に形成する最終列のドットを形成しようとしている場合は、S58に進み、半ドット印刷を行った上で印刷処理を終了してS33に進む(図6参照)。
一方、半ドットモード決定フラグがOFFに設定されている場合や印刷一時予定位置に来る前に形成する最終列のドットを形成するのでない場合(S57:NO)、S59に進み、通常ドットの印刷を行った上で印刷処理を終了してS33に進む(図6参照)。
図9に示すように、テープ搬送モータ2が停止されると、CPU61は、S61において切断用モータ72の駆動状態を確認してカット動作が有効か否かを判定する。カット動作が有効であると判定した場合(S61:YES)、CPU61はS62に進み、切断用モータ駆動回路69に駆動信号を送る。よって切断用モータ72が駆動され、積層テープ38は、固定刃17a、回動刃17bに剪断されて前余白がカットされる。
一方、カット動作が有効でないと判断した場合は(S61:NO)、CPU61は前余白をカットせずにそのまま印刷を再開する。
また、図10(B)は、半ドット印刷を行わずに、テープ搬送モータ2の正転停止時点を360dpi印刷時よりも180dpi印刷時の通常ドットの半分(半ドット分)前にずらしたため360dpi印刷時と余白長が異なってしまう比較例を示す。
各ドットに書き込まれるアルファベットはドットを印刷するライン印刷データの順番を表す。また、矢印は印刷方向を示す(正転時の印刷方向はテープ搬送方向と逆方向である)。
後述するが、第2実施形態では、テープ搬送モータ2の逆転停止時に前余白をカットする。そして、テープ搬送モータ2の逆転停止前の最終列のドット形成が終了した時点を印刷一時停止時点とする。
第2実施形態では、テープ搬送モータ2の正転停止中もドットが形成される。正転停止中のドット形成は惰性により行われるが、後述するように予め決められたタイミングで形成される。ここで、「予め決められたタイミングで」とは当該タイミングで打たれるドットを印刷する時間、すなわち印刷周期も予め定められていることを意味する。また、テープ搬送モータ2の逆転中も、所定の逆転パルスが出力されたタイミングでドットが形成される。これらは図10では白色で表される。テープ搬送モータ2の停止中や逆転中に形成されるドットの大きさや位置は解像度によらない。
第1実施形態では、テープ搬送停止時にそのまま前余白を切断するとしていたので、サーマルヘッド41・カッタ17間の距離nを搬送する間にテープ搬送モータ2が回転するパルス数P1から、所望の前余白長さlを搬送する間のパルス数P2を引いたP1−P2に基づいて半ドット有無を判定していた。
これに対し、第2実施形態では、モータ正転停止から切断までの表層テープ31の変動距離rを考慮する。例えば図10のように、切断時のヘッド位置がモータ停止時のヘッド位置に対し搬送方向と逆方向に僅かに距離rだけずれていた場合、サーマルヘッド41とカッタ17間の距離nから引いた距離n−rを搬送する間のパルス数P3を用い、P3−P2が4で割り切れるか否かにより半ドット有無を判定する。なお、P3−P2は2で割りきれ、図10(A)のように、360dpi印刷時には、テープ搬送モータ2の正転停止時点でサーマルヘッド41はドットを形成した区切り目にあるとする。
なお、仮に切断時のヘッド位置がモータ停止時のヘッド位置に対して搬送方向に距離rずれていた場合、P3は距離n+rを搬送する間のパルス数となる。
また上述のように、テープ搬送モータ2の正転停止後、惰性で形成されるドット及び逆転時に形成されるドットの大きさや位置は解像度によらない。このため、テープ搬送モータ2の正転停止後、印刷一時停止までにドットが形成される360dpiの印刷ラインaの数はどの解像度でも同じである。よって、印刷開始からテープ正転停止までにドットが形成される印刷ラインaの数が360dpiでの印刷時と等しければ、印刷開始から印刷一時停止までにドットが形成される360dpiの印刷ラインaが360dpi印刷時と等しいことになる。
一方、P3−P2が4で割り切れない場合とは、テープ搬送モータ2の正転停止時点でサーマルヘッド41はドットを形成する途中に位置する場合である。この場合、仮に印刷開始からテープ搬送モータ2正転停止中に360dpi印刷時と同じタイミングでドットを形成するためには、テープ搬送モータ2の正転停止タイミングを360dpi印刷時と比べて半ドット分ずらさざるを得ず、印刷開始からテープ搬送モータ2の正転停止までにドットが形成される360dpiの印刷ラインaの数が360dpiでの印刷時と等しくならない(図10(B)参照)。
図11のように、第2実施形態のモータ動作処理は、第1実施形態のモータ動作処理(図7参照)にテープ搬送モータ2が停止中に行われる停止中処理(S180〜S182)とテープ搬送モータ2の逆転中に行われる逆転処理(S183〜S185)が追加されたものであり、その他S131〜S143の処理は第1実施形態のモータ動作処理のS31〜S43の処理とほぼ同様である。
上述したように第1実施形態のモータ動作処理(図7参照)は、テープ搬送モータ2の動作パルス周期ごとに実行される。
しかし、テープ搬送モータ2停止中のモータ動作処理は予め定められたタイミングにおいて、モータ動作処理が開始される。そしてモータ動作処理が開始したタイミングが定められた印字タイミングと判断された場合(S131:YES)、S132の印刷処理を経てS133に進む。一方、モータ動作処理のタイミングが印字タイミングでない場合(S131:NO)、S133に進む。
また、モータ動作処理において所定の逆転パルスが出力される際に、印刷処理(S132)が行われる場合S151からS187に進む。S187の逆転中印刷処理では印刷方向に1列のドットを形成する。
S186の停止中印刷処理、S187の逆転中印刷処理については後述する。
すると再びモータ動作処理(図11)ではモータ加速処理(S135)が開始され、印刷処理(図12)では通常ドット印刷処理(S155)が行われることになる。
ここで、図11〜図13で説明した各処理は180dpi印刷時においてテープ搬送モータ2の正転停止直前に半ドットを形成する場合、すなわち図10(C)の印刷例のような半ドット形成を行うことを想定したものだが、そのうち停止中印刷処理、逆転中印刷処理、印刷再開処理については360dpi印刷時でも半ドット形成を行わない180dpi印刷時でも行われるから、図10(A)〜(C)を参照に以下の説明を行う。
ここで、これらの白色ドットがどのライン印刷データにより形成されるかは、各列のドットが、どのライン印刷データの予定印刷領域に形成されるかによる。予定印刷領域とは、テープ搬送モータ2を正転し続けて印刷を一時停止せずに続けた場合に各ライン印刷データを印刷解像度で印刷した通常ドットのドット列が形成される領域を言う。当該領域を具体的に言うと、当該ドット列のテープ搬送方向側端部から搬送方向逆側の端部までとしてもよい。各ドット列の搬送方向長さも当該ライン印刷データに係る予定印刷領域をはみ出さないようにドット形成のタイミングが制御される。
これは逆転中印刷処理(図12参照)のドット形成でも同様である。
また図10(C)のようにテープ搬送モータ2の正転停止直前に半ドットを形成する場合は、テープ搬送モータ2の正転停止直後に形成される1列又は複数列のドットも同じライン印刷データで形成して、当該ライン印刷データの印刷領域幅をテープ搬送モータ2が正転し続け印刷を続けた場合と近似させる。図10(C)の例では、ライン印刷データAで印刷される半ドットと当該半ドットに続く2列の白色ドットの搬送方向幅合計を180dpi印刷時における通常ドット1列の搬送方向幅と近似させる。
なお、図10においては、サーマルヘッド41は印刷一時停止までに形成されたドット列のうち最終列のドットと重なるように印刷を再開するが、後述のように、印刷再開時に印刷一時停止までに形成されるドット列の最後尾部分に当たる複数列のドットが重なるように印刷するのでも構わない。
また、サーマルヘッドを用いるため、高速印刷時に360dpiへの切り替えを行うことによって発熱素子の温度が十分に上がりきらなかったり、下がりきらなかったりする印刷品質の低下の問題を回避できる。
また第2実施形態の印刷装置では、180dpi印刷時に、印刷開始から印刷一時停止までに形成される一連のドットのうちテープ搬送モータ2正転停止直前のドットを360dpiにより半ドットとして形成する。よってモータ回転の最低速時に解像度の切り替えを行うことができ、更にCPUへの負担を軽減できる。更に、当該半ドットに続き、テープ搬送モータ2の正転停止直後に所定タイミングで形成されるドットのうち、1列又は複数列のドットを半ドットと同じライン印刷データを印刷して、当該ライン印刷データが印刷される領域幅を、テープ搬送モータ2を正転し続けて印刷を続けた場合と近似させる。よって、半ドットを形成する際に解像度を変更しても、印刷結果の歪みを確実に防止して、テープ搬送モータ2を正転し続けて印刷を続けた場合と変わらない見た目良い印刷結果を確実に得られる。
例えば実施形態では、第2解像度の一例である180dpiの印刷時に形成されるドットは第1解像度の一例である360dpiの印刷ラインを2本跨ぐよう形成される。しかし、本発明では第2解像度での印刷時に形成されるドットが第1解像度の印刷ラインを3本以上跨いで形成されるのでも構わない。この場合、例えば「前記印刷開始から前記一時停止までに形成される一連のドットの一部を、第1解像度により形成して印刷する」という意味は、必ずしも第2解像度のドットn列の代わりに第1解像度のドットn列を形成し
て印刷するというように、第2解像度から第1解像度へ切り替えるドット列の数が1対1で対応することのみを意味せず、例えば第2解像度のドットn列を第1解像度のドット2n列で形成する等といった場合も含まれる。なお、ここで説明に用いたnは任意の整数を意味する。
また、例えば実施形態においては、インクリボンのインク層を印字媒体へと転写する熱転写方式を採用したサーマル印刷装置を用いたが、感熱紙に対して印刷を行う感熱方式を採用したサーマル印刷装置でも、インクジェット印刷装置でも構わない。
また、実施形態においては、テープ搬送モータ2をステッピングモータとしているが、テープ搬送量を正確に制御する別の機構を設ければDCモータとすることもできる。
また、印刷再開時のドットは、印刷一時停止までに形成されたドット列のうち少なくとも最終列のドットと重なるように形成すればよい。よって、印刷再開時の一列目のドットは必ずしも印刷一時停止までの最終列のドットと同じライン印刷データで印刷する必要はなく、最終列ドットの数列前のドットと同じライン印刷データで印刷しても、各列のドットが予定印刷領域に対応して印刷されていれば構わない。
17 カッタ
31 表層テープ
41 サーマルヘッド
61 CPU
a 360dpiの印刷ライン
b 180dpiの印刷ライン
l 設定余白長さ
n サーマルヘッドからカッタまでの搬送距離
r モータ停止時のヘッド位置と前余白切断時のヘッド位置との距離
Claims (3)
- 長尺状の印字媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される前記印字媒体において、印字媒体の単位長さを解像度により分割してなる各印刷ライン上に各ドットを形成することにより印刷を行う印字ヘッドと、前記印字ヘッドより搬送方向下流に配置されるカッタと、を備え、
前記カッタが前記印字媒体において印刷開始の位置から印刷方向とは逆方向に形成される前余白を切断するにあたり前記印字ヘッドは印刷を一時停止する印刷装置において、
前記解像度は、第1解像度と、前記ドットが前記単位長さを第1解像度により分割してなる第1印刷ライン複数本に跨って形成される第2解像度とを含み、
前記第2解像度による印刷時に、前記印刷開始から前記一時停止までにドットが形成される第1印刷ラインの数が、前記第1解像度の印刷時と等しくなるか否かを判定する判定手段を備え、
前記判定手段が前記第1印刷ラインの数は前記第1解像度での印刷と等しくならないと判定した場合は、前記印刷開始から前記一時停止までに形成される一連のドットの一部を、第1解像度により形成して印刷することにより、該第1印刷ラインの数を第1解像度での印刷時と等しくすることを特徴とする印刷装置。 - 前記印字ヘッドは、通電により発熱される複数の発熱素子を前記搬送手段による搬送の方向と直交する方向に列設して構成されるサーマルヘッドであり、
前記搬送手段には搬送モータが含まれ、
前記一連のドットの一部とは、前記印字媒体において前記搬送モータの回転加速中に印刷される前記印刷開始の先頭部分、又は搬送モータの回転減速中に印刷される前記一時停止の直前部分に形成されるドットであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記搬送手段には正逆回転可能で前記印刷一時停止時に逆転する搬送モータが含まれ、
前記印字ヘッドは前記搬送モータの再正転時において、印刷の一時停止までに形成されたドット列のうち少なくとも最終列と重なるように印刷を再開すると共に、各ライン印刷データを、搬送モータを正転し続けて印刷を続けた場合と同じ印刷領域に印刷し、
前記一連のドットの一部とは、前記搬送モータの正転停止直前に形成される第1ドットであり、
前記搬送モータ正転停止直後に前記第1ドットに続いて所定タイミングで形成される形成されるドットのうち1列又は複数列の第2ドットを、第1ドットと同じライン印刷データにより印刷して、当該ライン印刷データが印刷される領域幅を、搬送モータを正転し続けて印刷を続けた場合と近似させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
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