JP5422874B2 - フィルター用不織布およびその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)熱可塑性連続フィラメントからなる繊維ウェブをフラットロールにて表面温度が(Tm−50)℃〜(Tm−180)℃の条件で圧接処理した後に熱エンボスロールにて部分的に熱圧着された長繊維不織布であって、QF値(Pa−1)が0.02〜0.08で、剛軟度が2〜80mNであることを特徴とするフィルター用不織布。
ただし、Tmは繊維ウェブの繊維表面に存在する最も融点の低い樹脂の融点を示すものである。
ただし、Tmは繊維ウェブ、繊維ウェブの繊維表面に存在する最も融点の低い樹脂の融点を示すものである。
QF値(Pa−1)=−[ln(1−[捕集性能(%)]/100)]/[圧力損失(Pa)]
前記式における捕集性能と圧力損失は以下の測定方法、あるいはこれと同等の結果が得られる測定方法で測定されるものである。すなわち不織布の任意の部分から、15cm×15cmのサンプルを3個採取し、それぞれのサンプルについて、図1に示す捕集性能測定装置で捕集性能と圧力損失を測定するものである。この捕集性能測定装置は、測定サンプルMをセットするサンプルホルダー1の上流側にダスト収納箱2を連結し、下流側に流量計3、流量調整バルブ4、ブロワ5を連結した構成となっている。また、サンプルホルダー1にパーティクルカウンター6を接続し、切替コック7を介して、測定サンプルMの上流側のダスト個数と下流側のダスト個数をそれぞれ測定することができる。捕集効率の測定にあたっては、ポリスチレン粒子を含む溶液(例えばナカライテック製0.309Uポリスチレン10重量%溶液)を蒸留水で希釈し(例えばナカライテック製0.309Uの場合は200倍まで希釈)、ダスト収納箱2に充填する。次にサンプルMをホルダー1にセットし、風量をフィルター通過速度が3.0m/minになるように流量調整バルブ4で調整し、ダスト濃度を2万〜7万個/(2.83×10−4m3(0.01ft3))の範囲で安定させ、サンプルMの上流のダスト個数D2および下流のダスト個数D1をパーティクルカウンター6(例えばリオン社製、KC−01D)でダスト粒径0.3〜0.5μmの範囲についてそれぞれ測定し、下記計算式にて求めた数値の小数点以下第1位を四捨五入した値を捕集性能(%)とするものである。
ここで、D1:下流のダスト個数(3回の合計)
D2:上流のダスト個数(3回の合計)
また、圧力損失(Pa)は上記捕集性能測定時のサンプルMの上流と下流の静圧差を圧力計8で読み取り、3サンプルの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して算出するものである。
Br=RG×(aWa+bWb+cWc)×(((L−12.7)2)/d)×3.375×10−5
本発明のフィルター用不織布は部分的に熱圧着されたものであるが、部分的に熱圧着する方法は特に限定されるものではない。熱エンボスロールによる接着、あるいは超音波発振装置とエンボスロールとの組み合わせによる接着が好ましいものである。特に熱エンボスロールによる接着は、不織布の強度を向上させる点から最も好ましいものである。熱エンボスロールによる熱接着の温度は、不織布の繊維表面に存在する最も融点の低いポリマーの融点より5〜60℃低いことが好ましく、10〜50℃低いことがより好ましい。熱エンボスロールによる熱接着の温度と、不織布の繊維表面に存在する最も融点の低いポリマーの融点の温度差が5℃を下回る場合は、熱接着が強くなり過ぎる傾向であり、好ましくない。60℃を上回る場合は熱接着が不十分となる場合があり好ましくない。
本発明のフィルター用不織布の部分的な熱圧着の圧着面積率は、熱圧着部の不織布全体の面積に占める割合のことであり、不織布全面積に対して5〜30%が好ましい範囲である。前記圧着面積率が5%以上であれば、不織布の強度が十分に得られ、さらに表面が毛羽立ちやすくなることがない。圧着面積率が30%以下であれば、繊維間の空隙が少なくなって圧力損失が上昇し、捕集性能が低下することもない。より好ましい圧着面積率は6〜20%であり、最も好ましい圧着面積率は8〜13%である。
パーキンエルマ社製示差走査型熱量計DSC−2型を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度を融点とした。また示差走査型熱量計において融解吸熱曲線が極値を示さない樹脂については、ホットプレート上で加熱し、顕微鏡観察により樹脂が溶融した温度を融点とした。
ポリエステルの固有粘度は以下の方法で測定した。
オルソクロロフェノール100mlに対し試料8gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηrを下記式により求めた。
ηr=η/η0=(t×d)/(t0×d0)
ここで、η:ポリマー溶液の粘度
η0:オルソクロロフェノールの粘度
t:溶液の落下時間(秒)
d:溶液の密度(g/cm3)
t0:オルソクロロフェノールの落下時間(秒)
d0:オルソクロロフェノールの密度(g/cm3)
ついで、相対粘度ηrから下記式により固有粘度IVを算出した。
IV=0.0242ηr+0.2634
(3)繊度(デシテックス)
不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡で500〜3000倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維を任意に選び出し、その太さを測定する。繊維は断面が円形と仮定し、太さを繊維径とする。それらの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して算出した繊維径とポリマーの密度から繊度を算出し、小数点第一位を四捨五入して求める。
縦方向50cm×横方向50cmの試料を3個採取して、各試料の重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算し、小数点以下第一位を四捨五入した。
サンプルサイズ5cm×30cmの試料をつかみ間隔20cm、引張速度10cm/minの条件でシート縦方向、横方向とも3個のサンプルについて定速伸長型引張試験機にて引張試験を行い、サンプルが破断するまで引っ張ったときの最大強力を引張強力とした。シート縦方向、横方向それぞれの平均値について小数点以下第一位を四捨五入して算出した。
粉塵の捕集性能は、以下の方法で測定した。
ここで、D1:下流のダスト個数(3回の合計)
D2:上流のダスト個数(3回の合計)
また圧力損失(Pa)は上記捕集性能測定時のサンプルMの上流と下流の静圧差を圧力計8で読み取り、3サンプルの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して算出した。
QF値(Pa−1)=−[ln(1−[捕集性能(%)]/100)]/[圧力損失(Pa)]
により算出し、小数点以下第三位を四捨五入したものである。
剛軟度の測定は、JIS−L1085(1998年版)の6.10.3(a)に記載のガーレ試験機(株式会社東洋精機製作所製ガーレ・柔軟度試験機)にて実施した。ガーレ試験機での剛軟度は以下の方法により求めた。すなわち、試料から長さL38.1mm(有効試料長25.4mm)、幅d25.4mmの試験片を試料の任意の20点から採取する。ここで長繊維不織布においては、不織布の長手方向を試料の長さ方向とする。採取した試験片をそれぞれチャックに取り付け、可動アームA上の目盛り1−1/2”(1.5インチ=38.1mm)に合わせてチャックを固定する。この場合、試料長の1/2”(0.5インチ=12.7mm)はチャックに1/4”(0.25インチ=6.35mm)、試料の自由端にて振子の先端に1/4”(0.25インチ=6.35mm)、がかかるため測定にかかる有効試料長は試験片長さLから1/2”(0.5インチ=12.7mm)差し引いたものとなる。次に振り子Bの支点から下部のおもり取付孔a、b、c(mm)に適当なおもりWa、Wb、Wc(g)を取り付けて可動アームAを定速回転させ、試験片が振り子Bから離れるときの目盛りRG(mgf)を読む。目盛りは小数点以下第一位の桁で読む。ここでおもり取付孔に取り付けるおもりは、目盛りRGが4〜6になるよう設定した。測定は試験片20点につき表裏各5回、合計200回実施する。得られた目盛りRGの値から下記式、
Br=RG×(aWa+bWb+cWc)×(((L−12.7)2)/d)×3.375×10−5
を用いて剛軟度の値を小数点以下第二位を四捨五入してそれぞれ求める。試料の剛軟度(mN)は、200回の測定の平均値を、小数点以下第一位を四捨五入して算出する。
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、コロナ放電法により−30kVの電圧で繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、ネットコンベア上のフラットロールで温度80℃、線圧10kg/cmで加熱圧接し連続してシートをフラットロールに4cm接触させた後、表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とがある角度で交叉するように設けられているエンボスロールにおいて、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着され、その圧着面積率が10%となるよう調整したエンボスロールで、温度180℃、線圧70kg/cmの条件で熱圧着し、繊度2デシテックス、目付260g/m2のスパンボンド不織布を得た。
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、それぞれを別の吐出孔から吐出されるように吐出孔を配置した混繊用紡糸口金(ポリエチレンテレフタレート:共重合ポリエステル=8:2の割合となる口金孔数)で、口金温度295℃にて紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4500m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、コロナ放電法により−30kVの電圧で繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、一対のフラットロールで温度130℃、線圧60kg/cmで加熱圧接し、連続してシートをフラットロールに120cm接触させた後、表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とがある角度で交叉するように設けられているエンボスロールにおいて、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着され、その圧着面積率が10%となるよう調整したエンボスロールで、温度190℃、線圧80kg/cmの条件で熱圧着し、繊度3デシテックス、目付260g/m2のスパンボンド不織布を得た。
目付を200g/m2とした以外は実施例1と同様の方法でスパンボンド不織布を得た。
実施例4
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、エアサッカー出口に設置された金属衝突板へフィラメントを衝突させ、摩擦帯電により繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、ネットコンベア上のフラットロールで温度120℃、線圧50kg/cmで加熱圧接し連続してシートをフラットロールに120cm接触させた後、表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とが一定の角度で交叉するように設けられているエンボスロールにおいて、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着され、その圧着面積率が10%となるよう調整したエンボスロールで、温度200℃、線圧70kg/cmの条件で熱圧着し、繊度3デシテックス、目付260g/m2のスパンボンド不織布を得た。
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)を295℃で溶融し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4400m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、コロナ放電法により−30kVの電圧で繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が16%となるよう調整したエンボスロールで、温度240℃、線圧60kg/cmの条件で熱圧着し、繊度2デシテックス、目付260g/m2のスパンボンド不織布を得た。
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が18%となるよう調整したエンボスロールで、温度200℃、線圧70kg/cmの条件で熱圧着し、繊度2デシテックス、目付260g/m2のスパンボンド不織布を得た。
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)を295℃で溶融し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4400m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が3%となるよう調整したエンボスロールで、温度180℃、線圧30kg/cmの条件で熱圧着し、繊度3デシテックス、目付200g/m2のスパンボンド不織布を得た。
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=20:80の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が50%となるよう調整したエンボスロールで、温度200℃、線圧70kg/cmの条件で熱圧着し、繊度2デシテックス、目付260g/m2のスパンボンド不織布を得た。
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4400m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、コロナ放電法により−30kVの電圧で繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が16%となるよう調整したエンボスロールで、温度240℃、線圧60kg/cmの条件で熱圧着した後、一対のフラットロールで温度205℃、線圧50kg/cmで加熱圧接し、連続してシートをフラットロールに120cm接触させ、繊度2デシテックス、目付260g/m2のスパンボンド不織布を得た。
2 ダスト収納箱
3 流量計
4 流量調整バルブ
5 ブロワ
6 パーティクルカウンター
7 切替コック
8 圧力計
M 測定サンプル
9 フラットロール
10 繊維ウェブ(不織布)
11 加熱圧接部
12 不織布とフラットロールの接触部
Claims (10)
- 熱可塑性連続フィラメントからなる繊維ウェブをフラットロールにて表面温度が(Tm−50)℃〜(Tm−180)℃の条件で圧接処理した後に熱エンボスロールにて部分的に熱圧着された長繊維不織布であって、QF値(Pa−1)が0.02〜0.08で、剛軟度が2〜80mNであることを特徴とするフィルター用不織布。
ただし、Tmは繊維ウェブの繊維表面に存在する最も融点の低い樹脂の融点を示すものである。 - 剛軟度が2〜25mNであることを特徴とする請求項1に記載のフィルター用不織布。
- 前記熱可塑性連続フィラメントが、ポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントにて構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のフィルター用不織布。
- 前記熱可塑性連続フィラメントが、ポリエステル系高融点重合体からなるフィラメントとポリエステル系低融点重合体からなるフィラメントの混繊型フィラメントにて構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のフィルター用不織布。
- 圧着面積率が5〜30%で部分的に熱圧着されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルター用不織布。
- プリーツ形状に加工されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフィルター用不織布。
- 熱可塑性重合体を紡糸口金から溶融押し出し後、これをエアサッカーにより牽引、延伸して熱可塑性連続フィラメントとし、これを帯電開繊し移動捕集面上に堆積させて繊維ウェブを形成し、この繊維ウェブをフラットロールにて表面温度が(Tm−50)℃〜(Tm−180)℃の条件で圧接処理した後に熱エンボスロールにて部分的熱圧着を施すことにより長繊維不織布を形成することを特徴とするフィルター用不織布の製造方法。
ただし、Tmは繊維ウェブ、繊維ウェブの繊維表面に存在する最も融点の低い樹脂の融点を示すものである。 - 前記熱可塑性連続フィラメントがポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントであることを特徴とする請求項7記載のフィルター用不織布の製造方法。
- 前記熱可塑性連続フィラメントがポリエステル系高融点重合体からなるフィラメントとポリエステル系低融点重合体からなる混繊型フィラメントであることを特徴とする請求項7記載のフィルター用不織布の製造方法。
- 前記フラットロールによる圧接処理が、前記繊維ウェブを一対のフラットロールにより加熱圧接して不織布を形成し、この不織布を加熱圧接部から連続的にフラットロールに接触させるものであることを特徴とする請求項7〜9いずれかに記載のフィルター用不織布の製造方法。
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