JP5418056B2 - 操舵制御装置 - Google Patents
操舵制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5418056B2 JP5418056B2 JP2009187987A JP2009187987A JP5418056B2 JP 5418056 B2 JP5418056 B2 JP 5418056B2 JP 2009187987 A JP2009187987 A JP 2009187987A JP 2009187987 A JP2009187987 A JP 2009187987A JP 5418056 B2 JP5418056 B2 JP 5418056B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current value
- steering
- turning angle
- drive current
- motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
特許文献1に開示の操舵制御装置は、二つのラック・アンド・ピニオン機構(以下、ラック・ピニオンと言う。)を備えた、いわゆるデュアルピニオンタイプの電動式パワーステアリング装置である。すなわち、この装置は、ラックバーのラック歯にピニオン歯を介して噛合する第1及び第2のピニオン軸を有する。そして、この装置は、ステアリングホイールに連係される第1ピニオン軸にトルクを付与する第1電動モータを接続し、第2ピニオン軸に第2電動モータを接続している。
かかるラックバーの捩れにより、一方のラック・ピニオン機構の噛み合い位置が他方のラック・ピニオン機構にとって適正な噛み合い位置とはならなくなってしまう。この結果、他方のラック・ピニオン機構において操舵補助力の伝達ロスが生じてしまうといった問題があった。
本発明の課題は、操舵補助力の伝達ロスの発生を低減することである。
そして、本発明の一態様は、目標転舵角に対して所定の応答特性を有する転舵目標応答角を算出し、算出した転舵目標応答角と実転舵角との差分に応じて、第1電動モータの応答を補償する応答遅れ補償駆動電流値を算出し、算出した応答遅れ補償駆動電流値を第1モータ駆動電流値に加算することで第1モータ駆動電流値の増加補正をする。その際、本発明の一態様は、実転舵角速度の絶対値が、目標転舵角速度の絶対値よりも大きいとき、応答遅れ補償駆動電流値を減少補正する。
また、本発明によれば、目標転舵角と実転舵角との差分を基に、第1電動モータによって発生する第1モータ駆動トルクを増加補正することで、第1電動モータが駆動する第1操舵機構の応答性を高くすることができる。
これにより、本発明によれば、目標転舵角に対する転舵輪の転舵応答性を高くすることができる。
(構成)
第1の実施形態は、本発明を適用した操舵制御装置である。
図1は、操舵制御装置の構成を示す。図1に示すように、本実施形態では、車両のラック・ピニオン式ステアリング装置に操舵制御装置を適用している。この操舵制御装置は、ステアリングホイール1と転舵輪11L,11Rとが機械的に切り離され、ステアリングホイール1の操舵角に基づいて転舵輪11L,11Rが転舵される、いわゆるステアバイワイヤ式のステアリング装置でもある。
この車両では、ステアリングホイール1がステアリング軸2(第1操舵軸)に連係している。この車両は、ステアリング軸2に操舵角センサ3、トルクセンサ4、反力発生モータ5及びクラッチ6を有する。
反力発生モータ5は、操舵反力を発生させる。後述のように、反力モータECU50が反力発生モータ5を駆動制御する。反力発生モータ5は、所定の減速機構を介してステアリング軸2に連係している。これにより、反力発生モータ5は、減速機構及びステアリング軸2を介してステアリングホイール1に操舵反力を付与する。反力発生モータ5及び減速機構は反力アクチュエータを構成する。
つまり、ピニオン軸13の回転角と転舵輪11L,11Rの転舵実角との関係は、ラックバー12のラック歯12aとピニオン歯13aとのギヤ比によって一意に決まる。このことから、ピニオン軸13の回転角は転舵実角であり、転舵角センサ14は、ピニオン軸13の回転角を検出して、検出した回転角、すなわち転舵実角を第1転舵モータECU60に出力している。
車速センサ22は、例えば左右前輪11L,11Rの回転数から車速を検出する。車速センサ22は、検出した車速を反力モータECU50に出力する。
第1操舵機構30は、図1に示すように、減速器31、第1転舵モータ32、及びモータ回転角センサ33を有する。減速器31は、ピニオン軸13の外周に設けられたウォームホイール35と、第1転舵モータ32の駆動軸と同軸上に設けられたウォームホイール35とギヤ結合したウォームシャフト36とを有する。これにより、第1転舵モータ32は、減速器31を介してピニオン軸13に連係している。
なお、減速器31は、以上のような構成とされることで、限られたスペースの中で十分な減速比が得られるようになっている。また、ウォームホイール35の歯部を樹脂製とすることで、ウォームシャフト36との噛み合いによって生じうるギヤノイズを抑制することもできる。
具体的には、第2操舵機構40は、図1に示すように、パワーシリンダ41、オイルポンプ42、及び第2転舵モータ43を有する。
パワーシリンダ41は、ラックバー12の外周側に該ラックバー12を囲繞するように設けられた円筒状のシリンダチューブ41aと、ラックバー12の外周に嵌着されたピストン41bとを有する。パワーシリンダ41は、ピストン41bによってシリンダチューブ41a内の空間を二室に隔成して、一対の圧力室P1,P2を形成している。
オイルポンプ42による圧力室P1,P2への選択的な作動油の供給により、パワーシリンダ41の各圧力室P1,P2間に差圧が発生する。この差圧により、ラックバー12に推進力が発生する。この結果、ラックバー12が、軸方向に移動して、左右前輪11L,11Rを転舵駆動する。
反力モータECU50は、操舵角センサ3、反力センサ21L,21R、車速センサ22の検出値等を基に、反力発生モータ5を駆動制御する。
このように、ステアリングホイール1に操舵反力を付与することで、運転者は、一般的なステアリング装置と同様の操舵フィーリングを得ることができる。
また、第1転舵モータECU60は、転舵角センサ14が検出した転舵実角と後述する転舵指令を基に、第1転舵モータ32を駆動制御する。さらに、第2転舵モータECU70は、他のECU50,60からの情報等を基に、第2転舵モータ43を駆動制御する。
反力モータECU50は、操舵角センサ3が検出した操舵角を基に、転舵輪11L,11Rの目標転舵角である転舵指令角を算出する。具体的には、反力モータECU50は、予め記憶した操舵角に対する転舵指令角のマップを参照して、操舵角に対応する転舵指令角を算出する。
反力モータECU50は、算出した転舵指令角を第1転舵モータECU60に出力する。
図2に示すように、第1転舵モータECU60は、転舵指令電流演算部61、転舵電流配分演算部62、応答遅れ補償電流演算部80、及び加算器63を有する。
第1転舵モータECU60では、反力モータECU50が算出した転舵指令角及び転舵角センサ14が検出した転舵実角を転舵指令電流演算部61及び応答遅れ補償電流演算部80に入力する。
転舵電流配分演算部62は、算出した第1モータ転舵指令電流を加算器63に出力する。また、転舵電流配分演算部62は、算出した第2モータ転舵指令電流を第2転舵モータECU70に出力する。
応答遅れ補償電流演算部80では、第1転舵モータECU60が算出した転舵指令角を転舵目標応答角演算部81に入力し、 転舵角センサ14が検出した転舵実角を減算器82に入力する。
なお、転舵指令角に対する転舵目標応答角の応答特性は、運転者の感覚や所望の車両挙動に応じて予め設計された所望の応答特性であり、適宜変更可能な応答特性である。
減算器82は、転舵目標応答角から転舵実角を減算して、転舵目標応答角と転舵実角との差分を出力する。減算器82は、その差分を応答遅れ補償電流マップ83に出力する。
応答遅れ補償電流マップ83は、転舵目標応答角と転舵実角との差分と、応答遅れ補償電流との関係を示すマップである。
このようなマップを基に、転舵目標応答角と転舵実角との差分に対応する応答遅れ補償電流を得る。
第1転舵モータECU60は、マップを基に得た応答遅れ補償電流を加算器63に出力する。
加算器63は、転舵電流配分演算部62が出力した第1モータ転舵指令電流に応答遅れ補償電流を加算する。
なお、前述のようにモータへの供給電流(第1モータ転舵指令電流)とモータの駆動トルクとには相関関係があるため、第1モータ転舵指令電流に応答遅れ補償電流を加算することは、第1転舵モータ32の駆動トルクを増大させることに等しい。このため、前述の応答遅れ補償電流演算部80は、第1モータ転舵指令電流を補正することにより第1転舵モータ32の駆動トルクを補正する駆動トルク補正手段であると言える。
この第1及び第2転舵モータ32,43の駆動制御により、ラックバー12が駆動されて、車輪11L,11Rが転舵する。
通常時には、以上のような処理を各ECU50,60,70が行っている。
一方、第1転舵モータECU60は、第2操舵機構40が正常動作していなくクラッチ6が連結された状態では、トルクセンサ4が検出した運転者の操舵トルクに応じて第1転舵モータ32を駆動制御する。これにより、第1転舵モータ32の回転力で、ラックバー12が駆動してステアリングホイール1から入力された操舵力を補助する。また、このとき、第2操舵機構40の駆動源となる第2転舵モータ43を停止させる。
また、第2転舵モータECU70は、第2転舵モータ43が正常動作していない場合等の緊急時にフェールセーフバルブ25を開弁して、両圧力室P1,P2を連通させるよう制御する。
(通常時の動作及び作用)
通常時には、操舵制御装置は、操舵角センサ3の検出値等を基に、転舵指令角を算出する。ここで、通常時にはクラッチ6が連結されていないことから、ステアリング軸2の回転力はピニオン軸13に直接伝達されることはなく、操舵角センサ3がそのステアリング軸2の回転角を検出する。
そして、操舵制御装置は、算出した転舵指令角及び転舵角センサ14が検出した転舵実角を基に、車輪11L,11Rの転舵角を転舵指令角に一致させる転舵指令電流を算出する。
続いて、操舵制御装置は、算出した転舵指令電流を基に、予め設定されている電流配分比率に従い、第1及び第2転舵モータ32,43をそれぞれ駆動する第1及び第2モータ転舵指令電流を算出する。
これにより、操舵制御装置は、加算器63において応答遅れ補償電流を加算した第1モータ転舵指令電流を基に、第1転舵モータ32を駆動制御する。その一方で、操舵制御装置は、第2モータ転舵指令電流を基に、第2転舵モータ43を駆動制御する。
この第1及び第2転舵モータ32,43の駆動制御により、第1及び第2操舵機構30,40を介してラックバー12が駆動されて、車輪11L,11Rが転舵する。
これに対して、本実施形態では、転舵電流配分演算部62から出力される第1モータ転舵指令電流に応答遅れ補償電流を加算することで、転舵目標応答角に追従するように転舵実角の応答性を向上させることができる。
この結果、第1操舵機構30、さらにはラックバー12も高応答で駆動されて、車輪11L,11Rが転舵する。これにより、応答遅れ補償電流を加算していない場合よりも高い応答で転舵するため、結果として、転舵実角が、転舵指令角である転舵目標応答角に対して高応答で追従するようになる。
この図6に示すように、操舵制御装置では、予め設定されている電流配分比率に従い、転舵指令電流を第1及び第2モータ転舵指令電流に配分している(図6(a)〜(c))。そして、操舵制御装置では、第1モータ転舵指令電流に応答遅れ補償電流を加算している(図6(b))。この結果、図6(d)に示すように、応答遅れ補償電流を加算している場合の転舵実角(応答遅れ補償ありの転舵実角)は、応答遅れ補償電流を加算していない転舵実角(応答遅れ補償なしの転舵実角)と比べて、転舵指令角に対して高応答で追従するようになる。
しかし、第2モータ転舵指令電流は、第2転舵モータ43を駆動制御するものである。そして、第2転舵モータ43は、第2操舵機構40を構成するパワーシリンダ41の各圧力室P1,P2間に差圧を発生するモータである。すなわち、第2転舵モータ43は、油圧制御するモータとなる。
これに対して、本実施形態のように、第1転舵モータ32が駆動源となる第1操舵機構30では、歯車要素で動作するために安定した応答となるため、転舵実角の高応答を安定して得ることができる。この結果、第1及び第2転舵モータ32,43による駆動系全体でも、ラックバー12を安定かつ高応答で駆動でき、転舵実角を安定かつ高応答で変化させることができる。
操舵制御装置は、第1及び第2操舵機構30,40のうち少なくとも一方が正常動作しない場合には、クラッチ6を連結して、ステアリングホイール1から入力された操舵力をピニオン軸6に直接伝達することを可能にする。このとき、さらに、操舵制御装置は、正常に作動している方の操舵機構をいわゆる操舵補助として機能させる。
これにより、操舵制御装置は、正常動作していない時にクラッチ6を介して第1及び第2操舵軸2,7を連結し、ステアリングホイール1によって運転者が直接転舵することを可能にすることで、正常動作していない時の操舵の自由度を高めることができる。
これにより、操舵制御装置は、両操舵機構30,40が別々に正常動作しなくなった場合において、リスクを抑えることができる。
また、操舵制御装置は、正常動作しなくなったと判断した操舵機構においては、その操舵機構の駆動源となる転舵モータを停止させている。すなわち、操舵制御装置は、第1操舵機構30が正常動作しない場合には、第1転舵モータ32を停止させている。また、操舵制御装置は、第2操舵機構40が正常動作しない場合には、第2転舵モータ43を停止させている。
また、操舵制御装置は、第2操舵機構40について、パワーシリンダ41の両圧力室P1,P2の差圧によりラックバー12に推進力を付与することによって操舵力を補助する構成としている。
このように第2操舵機構40を流体圧により操舵力を補助する構成としたことで、操舵制御装置は、第2操舵機構40が操舵力を補助する際にラックバー12の捩れを招来することがない。
このため、操舵制御装置では、ピニオン軸13とラックバー12との噛み合いに支障を来す恐れがない。これにより、操舵制御装置は、ピニオン軸13とラックバー12との間における操舵力の伝達ロスの発生を防止できる。
また、第2操舵機構40では、フェールセーフバルブ46によりパワーシリンダ41の両圧力室P1,P2の連通及び遮断を行うことが可能となっている。
そのため、第2操舵機構40が正常動作しない場合には、フェールセーフバルブ46によって両圧力室P1,P2を連通させることで、作動油の大半を、オイルポンプ42を通過させずに両圧力室P1,P2間を行き来させることができる。これにより、オイルポンプ42の慣性の影響を回避することが可能になり、この結果、作動油の流動抵抗が低減されて、両圧力室P1,P2間の作動油の行き来をより円滑に行うことができる。
また、この実施形態では、転舵指令角は目標転舵角に対応する。転舵実角は実転舵角に対応する。配分前の転舵指令電流は駆動電流値に対応する。第1及び第2モータ転舵指令電流はそれぞれ第1及び第2モータ駆動電流値に対応する。
(1)操舵制御装置は、第1操舵機構及び第2操舵機構を有する。第1操舵機構は、ラックバーと係合するピニオン軸に回転力を付与する第1電動モータを有する。また、第2操舵機構は、一対の圧力室に発生した差圧に基づいて、ラックバーに対し該ラックバーの軸方向に推進力を付与するパワーシリンダ、一対の圧力室の各圧力室に選択的に作動油を供給するポンプ及び該ポンプを駆動する第2電動モータを有する。
これにより、操舵制御装置は、第2操舵機構により、一方のラックの軸方向に荷重を伝達するようにしたためラックに捩れが発生することがなくなり、他方のラック・ピニオン機構において操舵補助力の伝達ロスを低減できる。
これにより、操舵制御装置は、第1電動モータが駆動する第1操舵機構の応答性を高くすることができる。
この結果、操舵制御装置は、目標転舵角に対する転舵輪の転舵応答性を高くすることができる。
(3)第1操舵機構は、ラックバーにラック歯が噛合するピニオン軸に第1電動モータの回転力を付与する。
操舵制御装置では、このような第1操舵機構のギヤ結合により第1電動モータの回転力をラックバーの横方向の推進力に効率良く変換できるため、転舵輪の転舵高応答性を効率良く実現できる。
また、トルク配分手段は、駆動電流値算出手段が算出した駆動電流値を、第1電動モータを駆動する第1モータ駆動電流値と第2電動モータを駆動する第2モータ駆動電流値とに配分することにより、第1電動モータによって発生する第1モータ駆動トルクと第2電動モータによって発生する第2モータ駆動トルクとに配分する駆動電流値配分手段である。
これにより、操舵制御装置は、第1電動モータを駆動する第1モータ駆動電流値を補正することで、第1モータ駆動トルクを補正することができる。
操舵制御装置は、このように応答遅れ補償駆動電流値を第1モータ駆動電流値に加算して第1モータ駆動電流値を増加補正できる。
これにより、操舵制御装置は、自車両状態を基に転舵制御する転舵輪の転舵応答性を高くすることができる。
(7)目標転舵角算出手段は、ステアリングホイールの操舵角を基に、転舵輪の目標転舵角を算出する。
これにより、操舵制御装置は、ステアリングホイールの操舵角を基に転舵制御する転舵輪の転舵応答性を高くすることができる。
(1)図7に示すような応答遅れ補償電流マップ83を用いることもできる。図7に示すように、このマップでは、転舵目標応答角と転舵実角との差分が増加すると、応答遅れ補償電流も増加する。そして、このマップでは、転舵目標応答角と転舵実角との差分が零から所定値(予め設定したしきい値)の間にある場合、応答遅れ補償電流を零とする不感帯を設ける。これにより、転舵目標応答角と転舵実角との差分が所定値以上となったときに、応答遅れ補償電流が第1モータ転舵指令電流に加算されることになる。
これにより、操舵制御装置では、第1モータ駆動電流値の増加補正処理に不感帯を設けることができる。
この結果、操舵制御装置は、自車両の直進走行時等において、外乱等により不用意に変動する実転舵角に対応して第1モータ駆動電流値を増加補正してしまうのを防止できる。
これにより、操舵制御装置は、不用意に転舵応答が高くなるのを防止でき、転舵輪が振動してしまうようなことも防止できる。
すなわち、操舵制御装置は、目標転舵角算出手段は、自車両のヨーレイトを基に、転舵輪の目標転舵角を算出する。
これにより、自車両のヨーレイトを基に転舵制御する転舵輪の転舵応答性を高くすることができる。
(構成)
第2の実施形態も、本発明を適用した操舵制御装置である。
第2の実施形態の操舵制御装置の構成は、基本的には、前記第1の実施形態の操舵制御装置の構成と同じである。以下の説明では、第2の実施形態の操舵制御装置において、前記第1の実施形態の操舵制御装置の構成と同一符号を付してある構成については、特に言及しない限りは同一である。
図8は、第2の実施形態における応答遅れ補償電流演算部80の構成を示す。図8に示すように、第2の実施形態における応答遅れ補償電流演算部80は、さらに、転舵目標応答角速度演算部91、転舵実角速度演算部92、オーバーシュート判定部93、及び乗算器94を有する。
乗算器94には、応答遅れ補償電流マップ83から得た応答遅れ補償電流が入力されており、乗算器94は、この応答遅れ補償電流にゲインK1を乗算する(応答遅れ補償電流×K1)。これにより、応答遅れ補償電流演算部80は、オーバーシュートしていると判定されている場合(|転舵実角速度|≧|転舵目標応答角速度|)、ゲインK1により応答遅れ補償電流を小さく補正する。また、オーバーシュートしていないと判定されている場合(|転舵実角速度|<|転舵目標応答角速度|)、応答遅れ補償電流マップ83から得た応答遅れ補償電流を補正することなく維持する。
そして、第1転舵モータECU60は、このようにして得た応答遅れ補償電流を、前記第1の実施形態と同様に、転舵電流配分演算部62が出力した第1モータ転舵指令電流に加算する。
以上のように、特に、第2の実施形態では、操舵制御装置は、転舵目標応答角速度及び転舵実角速度を基に、オーバーシュート判定をし、その判定結果を基に、第1モータ転舵指令電流に加算する応答遅れ補償電流を補正している。
図9は、転舵実角が転舵目標応答角に追従していないときのそれら値の関係を示す。これに対して、図10は、転舵実角が転舵目標応答角に追従し過ぎ、すなわち転舵実角が転舵目標応答角を追い抜こうとするオーバーシュート気味のときのそれら値の関係を示す。
このようにオーバーシュート気味にあるときには、本実施形態では、操舵制御装置は、ゲインK1を1.0未満(例えばK=0.5)にし応答遅れ補償電流を小さく補正しており、転舵目標応答角に対して転舵実角がオーバーシュートするのを防止している。
(1)目標転舵角速度算出手段は、目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角を基に、目標転舵角の角速度である目標転舵角速度を算出する。また、実転舵角速度算出手段は、実転舵角検出手段が検出した実転舵角の角速度である実転舵角速度を算出する。
そして、駆動電流値補正手段は、実角速度算出手段が算出した実転舵角速度の絶対値が、目標転舵角速度算出手段が算出した目標転舵角速度の絶対値よりも大きいとき、応答遅れ補償駆動電流値を減少補正する。
これにより、操舵制御装置は、目標転舵角に追従する実転舵角がオーバーシュートするのを防止できる。
(構成)
第3の実施形態も、本発明を適用した操舵制御装置である。
第3の実施形態の操舵制御装置の構成は、基本的には、前記第1の実施形態の操舵制御装置の構成と同じである。以下の説明では、第3の実施形態の操舵制御装置において、前記第1の実施形態の操舵制御装置の構成と同一符号を付してある構成については、特に言及しない限りは同一である。
図11は、第3の実施形態における応答遅れ補償電流演算部80の構成を示す。図11に示すように、第3の実施形態における応答遅れ補償電流演算部80は、さらに、転舵指令角速度演算部101、角速度依存マップ102、及び乗算器103を有する。
図12は、そのマップの例を示す。図12に示すように、マップでは、転舵指令角速度が小さいと、ゲインK2が1.0の一定値になる。そして、転舵指令角速度が大きくなりある値に達し、それ以降で転舵指令角速度が大きくなると、ゲインK2が小さくなっていく(K2<1.0)。そして、転舵指令角速度がさらに大きくなりある値に達すると、ゲインK2がある小さい値で一定値になる(K2<1.0)。
乗算器103には、応答遅れ補償電流マップ83から得た応答遅れ補償電流が入力されており、乗算器103は、この応答遅れ補償電流にゲインK2を乗算する(応答遅れ補償電流×K2)。これにより、応答遅れ補償電流演算部80は、転舵指令角速度が大きくなると、ゲインK2により応答遅れ補償電流を小さくする補正をする。
そして、第1転舵モータECU60は、このようにして得た応答遅れ補償電流を、前記第1の実施形態と同様に、転舵電流配分演算部62が出力した第1モータ転舵指令電流に加算する。
以上のように、特に、第3の実施形態では、操舵制御装置は、転舵指令角速度を基に、第1モータ転舵指令電流に加算する応答遅れ補償電流を補正している。
ここで、通常、転舵初期、すなわち転舵指令角速度が小さいときに、転舵応答遅れが大きくなる傾向を示す。
これに対して、本実施形態では、操舵制御装置は、転舵指令角速度が小さいときには、応答遅れ補償電流を大きくしており(より1.0に近づけるので)、これにより、転舵初期に転舵目標応答角に追従する転舵実角の応答性を高くし、転舵初期の転舵応答遅れを抑制できる。
(1)目標転舵角速度算出手段は、目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角を基に、前記目標転舵角の角速度である目標転舵角速度を算出する。そして、駆動電流値補正手段は、目標転舵角速度算出手段が算出した目標転舵角速度が小さいとき、該目標転舵角速度が大きいときよりも、応答遅れ補償駆動電流値を大きくする。
これにより、操舵制御装置は、転舵初期での目標転舵角に追従する実転舵角の応答性を高くすることができる。
(構成)
第4の実施形態も、本発明を適用した操舵制御装置である。
第4の実施形態の操舵制御装置の構成は、基本的には、前記第1の実施形態の操舵制御装置の構成と同じである。以下の説明では、第4の実施形態の操舵制御装置において、前記第1の実施形態の操舵制御装置の構成と同一符号を付してある構成については、特に言及しない限りは同一である。
図13は、第4の実施形態における応答遅れ補償電流演算部80の構成を示す。図13に示すように、第4の実施形態における応答遅れ補償電流演算部80は、さらに、転舵負荷ゲインマップ111、及び乗算器112を有する。
乗算器112には、応答遅れ補償電流マップ83から得た応答遅れ補償電流が入力されており、乗算器112は、この応答遅れ補償電流にゲインK3を乗算する(応答遅れ補償電流×K3)。これにより、応答遅れ補償電流演算部80は、転舵負荷が大きくなると、ゲインK3により応答遅れ補償電流を大きくする補正をする。
そして、第1転舵モータECU60は、このようにして得た応答遅れ補償電流を、前記第1の実施形態と同様に、転舵電流配分演算部62が出力した第1モータ転舵指令電流に加算する。
以上のように、特に、第4の実施形態では、操舵制御装置は、転舵負荷を基に、第1モータ転舵指令電流に加算する応答遅れ補償電流を補正している。
ここで、通常、転舵負荷が大きいとき、転舵応答遅れが大きくなる傾向を示す。
これに対して、本実施形態では、操舵制御装置は、転舵負荷が大きいときに、応答遅れ補償電流を大きくしており、これにより、転舵目標応答角に追従する転舵実角の応答性を高くし、転舵負荷が大きいときでも転舵応答遅れを抑制できる。
(1)転舵輪負荷検出手段は、転舵輪に外部からかかる負荷を検出する。そして、駆動電流値補正手段は、転舵輪負荷検出手段が検出した負荷が大きいとき、該負荷が小さいときよりも、応答遅れ補償駆動電流値を大きくする。
これにより、操舵制御装置は、転舵負荷にかかわらず、目標転舵角に追従する実転舵角の応答性を高くすることができる。
(構成)
第5の実施形態も、本発明を適用した操舵制御装置である。
第5の実施形態の操舵制御装置の構成は、基本的には、前記第1の実施形態の操舵制御装置の構成と同じである。以下の説明では、第5の実施形態の操舵制御装置において、前記第1の実施形態の操舵制御装置の構成と同一符号を付してある構成については、特に言及しない限りは同一である。
図15は、第5の実施形態における応答遅れ補償電流演算部80の構成を示す。図15に示すように、第5の実施形態における応答遅れ補償電流演算部80は、さらに、車速及び転舵角ゲインマップ121、及び乗算器122を有する。
車速及び転舵角ゲインマップ121は、車速、転舵指令角、及びゲインK4の関係を示すマップである。
乗算器122には、応答遅れ補償電流マップ83から得た応答遅れ補償電流が入力されており、乗算器122は、この応答遅れ補償電流にゲインK4を乗算する(応答遅れ補償電流×K4)。これにより、応答遅れ補償電流演算部80は、転舵指令角が大きかったり、車速が大きかったりしたとき、応答遅れ補償電流をゲインK4により大きくする補正をする。
そして、第1転舵モータECU60は、このようにして得た応答遅れ補償電流を、前記第1の実施形態と同様に、転舵電流配分演算部62が出力した第1モータ転舵指令電流に加算する。
以上のように、特に、第5の実施形態では、操舵制御装置は、車速及び転舵指令角を基に、第1モータ転舵指令電流に加算する応答遅れ補償電流を補正している。
ここで、通常、車速が大きいとき、又は車速と転舵指令角とが共に大きいとき、転舵応答遅れが大きくなる傾向を示す。
これに対して、本実施形態では、操舵制御装置は、車速や転舵指令角が大きいときに、応答遅れ補償電流を大きくしており、これにより、転舵目標応答角に追従する転舵実角の応答性を高くし、車速や転舵指令角が大きいときの転舵応答遅れを抑制できる。
(1)車速検出手段は、自車両の車速を検出する。そして、駆動電流値補正手段は、車速検出手段が検出した車速が大きいとき、該車速が小さいときよりも、応答遅れ補償駆動電流値を大きくする。
これにより、操舵制御装置は、自車両の車速にかかわらず、目標転舵角に追従する実転舵角の応答性を高くすることができる。
(2)駆動電流値補正手段は、実転舵角検出手段が検出した実転舵角が大きいとき、該実転舵角が小さいときよりも、応答遅れ補償駆動電流値を大きくする。
これにより、操舵制御装置は、転舵輪の実転舵角にかかわらず、目標転舵角に追従する実転舵角の応答性を高くすることができる。
(第5の実施形態の変形例)
転舵実角が転舵指令角とほぼ同様な変化を示すことから、操舵制御装置は、転舵指令角に換えて転舵実角を用いて、ゲインK4を設定することもできる。
Claims (9)
- 転舵輪に連係され、軸方向の移動に伴い前記転舵輪を転舵させるラックバーと、
前記ラックバーと係合し、該ラックバーの軸方向の移動に伴い回転するピニオン軸と、
前記ピニオン軸に回転力を付与する第1電動モータを有する第1操舵機構と、
一対の圧力室に発生した差圧に基づいて、前記ラックバーに対し該ラックバーの軸方向に推進力を付与するパワーシリンダ、前記一対の圧力室の各圧力室に選択的に作動油を供給するポンプ及び該ポンプを駆動する第2電動モータを有する第2操舵機構と、
前記転舵輪の目標転舵角を算出する目標転舵角算出手段と、
前記転舵輪の実転舵角を検出する実転舵角検出手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分を基に、前記第1電動モータ及び前記第2電動モータによって発生する駆動トルクの合計である合計トルクに応じた駆動電流値を算出する駆動電流値算出手段と、
前記駆動電流値算出手段が算出した駆動電流値を、前記第1電動モータを駆動する第1モータ駆動電流値と前記第2電動モータを駆動する第2モータ駆動電流値とに配分する駆動電流値配分手段と、
前記第1モータ駆動電流値に基づいて前記第1電動モータを駆動制御すると共に、前記第2モータ駆動電流値に基づいて前記第2電動モータを駆動制御するモータ制御手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角に対して所定の応答特性を有する転舵目標応答角を算出し、算出した転舵目標応答角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分に応じて、前記第1電動モータの応答を補償する応答遅れ補償駆動電流値を算出し、算出した前記応答遅れ補償駆動電流値を前記第1モータ駆動電流値に加算することで前記第1モータ駆動電流値の増加補正をする駆動電流値補正手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角を基に、前記目標転舵角の角速度である目標転舵角速度を算出する目標転舵角速度算出手段と、
前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角を基に、前記実転舵角の角速度である実転舵角速度を算出する実転舵角速度算出手段と、を備え、
前記駆動電流値補正手段は、前記実転舵角速度算出手段が算出した実転舵角速度の絶対値が、前記目標転舵角速度算出手段が算出した目標転舵角速度の絶対値よりも大きいとき、前記応答遅れ補償駆動電流値を減少補正することを特徴とする操舵制御装置。 - 転舵輪に連係され、軸方向の移動に伴い前記転舵輪を転舵させるラックバーと、
前記ラックバーと係合し、該ラックバーの軸方向の移動に伴い回転するピニオン軸と、
前記ピニオン軸に回転力を付与する第1電動モータを有する第1操舵機構と、
一対の圧力室に発生した差圧に基づいて、前記ラックバーに対し該ラックバーの軸方向に推進力を付与するパワーシリンダ、前記一対の圧力室の各圧力室に選択的に作動油を供給するポンプ及び該ポンプを駆動する第2電動モータを有する第2操舵機構と、
前記転舵輪の目標転舵角を算出する目標転舵角算出手段と、
前記転舵輪の実転舵角を検出する実転舵角検出手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分を基に、前記第1電動モータ及び前記第2電動モータによって発生する駆動トルクの合計である合計トルクに応じた駆動電流値を算出する駆動電流値算出手段と、
前記駆動電流値算出手段が算出した駆動電流値を、前記第1電動モータを駆動する第1モータ駆動電流値と前記第2電動モータを駆動する第2モータ駆動電流値とに配分する駆動電流値配分手段と、
前記第1モータ駆動電流値に基づいて前記第1電動モータを駆動制御すると共に、前記第2モータ駆動電流値に基づいて前記第2電動モータを駆動制御するモータ制御手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角に対して所定の応答特性を有する転舵目標応答角を算出し、算出した転舵目標応答角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分に応じて、前記第1電動モータの応答を補償する応答遅れ補償駆動電流値を算出し、算出した前記応答遅れ補償駆動電流値を前記第1モータ駆動電流値に加算することで前記第1モータ駆動電流値の増加補正をする駆動電流値補正手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角を基に、前記目標転舵角の角速度である目標転舵角速度を算出する目標転舵角速度算出手段と、を備え、
前記駆動電流値補正手段は、前記目標転舵角速度算出手段が算出した目標転舵角速度が小さいとき、該目標転舵角速度が大きいときよりも、前記応答遅れ補償駆動電流値を大きくすることを特徴とする操舵制御装置。 - 転舵輪に連係され、軸方向の移動に伴い前記転舵輪を転舵させるラックバーと、
前記ラックバーと係合し、該ラックバーの軸方向の移動に伴い回転するピニオン軸と、
前記ピニオン軸に回転力を付与する第1電動モータを有する第1操舵機構と、
一対の圧力室に発生した差圧に基づいて、前記ラックバーに対し該ラックバーの軸方向に推進力を付与するパワーシリンダ、前記一対の圧力室の各圧力室に選択的に作動油を供給するポンプ及び該ポンプを駆動する第2電動モータを有する第2操舵機構と、
前記転舵輪の目標転舵角を算出する目標転舵角算出手段と、
前記転舵輪の実転舵角を検出する実転舵角検出手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分を基に、前記第1電動モータ及び前記第2電動モータによって発生する駆動トルクの合計である合計トルクに応じた駆動電流値を算出する駆動電流値算出手段と、
前記駆動電流値算出手段が算出した駆動電流値を、前記第1電動モータを駆動する第1モータ駆動電流値と前記第2電動モータを駆動する第2モータ駆動電流値とに配分する駆動電流値配分手段と、
前記第1モータ駆動電流値に基づいて前記第1電動モータを駆動制御すると共に、前記第2モータ駆動電流値に基づいて前記第2電動モータを駆動制御するモータ制御手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角に対して所定の応答特性を有する転舵目標応答角を算出し、算出した転舵目標応答角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分に応じて、前記第1電動モータの応答を補償する応答遅れ補償駆動電流値を算出し、算出した前記応答遅れ補償駆動電流値を前記第1モータ駆動電流値に加算することで前記第1モータ駆動電流値の増加補正をする駆動電流値補正手段と、
前記転舵輪に外部からかかる負荷を検出する転舵輪負荷検出手段と、を備え、
前記駆動電流値補正手段は、前記転舵輪負荷検出手段が検出した負荷が大きいとき、該負荷が小さいときよりも、前記応答遅れ補償駆動電流値を大きくすることを特徴とする操舵制御装置。 - 転舵輪に連係され、軸方向の移動に伴い前記転舵輪を転舵させるラックバーと、
前記ラックバーと係合し、該ラックバーの軸方向の移動に伴い回転するピニオン軸と、
前記ピニオン軸に回転力を付与する第1電動モータを有する第1操舵機構と、
一対の圧力室に発生した差圧に基づいて、前記ラックバーに対し該ラックバーの軸方向に推進力を付与するパワーシリンダ、前記一対の圧力室の各圧力室に選択的に作動油を供給するポンプ及び該ポンプを駆動する第2電動モータを有する第2操舵機構と、
前記転舵輪の目標転舵角を算出する目標転舵角算出手段と、
前記転舵輪の実転舵角を検出する実転舵角検出手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分を基に、前記第1電動モータ及び前記第2電動モータによって発生する駆動トルクの合計である合計トルクに応じた駆動電流値を算出する駆動電流値算出手段と、
前記駆動電流値算出手段が算出した駆動電流値を、前記第1電動モータを駆動する第1モータ駆動電流値と前記第2電動モータを駆動する第2モータ駆動電流値とに配分する駆動電流値配分手段と、
前記第1モータ駆動電流値に基づいて前記第1電動モータを駆動制御すると共に、前記第2モータ駆動電流値に基づいて前記第2電動モータを駆動制御するモータ制御手段と、
前記目標転舵角算出手段が算出した目標転舵角に対して所定の応答特性を有する転舵目標応答角を算出し、算出した転舵目標応答角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分に応じて、前記第1電動モータの応答を補償する応答遅れ補償駆動電流値を算出し、算出した前記応答遅れ補償駆動電流値を前記第1モータ駆動電流値に加算することで前記第1モータ駆動電流値の増加補正をする駆動電流値補正手段と、
自車両の車速を検出する車速検出手段と、を備え、
前記駆動電流値補正手段は、前記車速検出手段が検出した車速が大きいとき、該車速が小さいときよりも、前記応答遅れ補償駆動電流値を大きくすることを特徴とする操舵制御装置。 - 前記駆動電流値補正手段は、前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角が大きいとき、該実転舵角が小さいときよりも、前記応答遅れ補償駆動電流値を大きくすることを特徴とする請求項4に記載の操舵制御装置。
- 前記駆動電流値補正手段は、前記転舵目標応答角と前記実転舵角検出手段が検出した実転舵角との差分が予め設定したしきい値以上である場合、前記応答遅れ補償駆動電流値を前記第1モータ駆動電流値に加算することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の操舵制御装置。
- 前記目標転舵角算出手段は、自車両状態を基に、前記転舵輪の目標転舵角を算出することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の操舵制御装置。
- 前記目標転舵角算出手段は、自車両のヨーレイトを基に、前記転舵輪の目標転舵角を算出することを特徴とする請求項7に記載の操舵制御装置。
- 前記目標転舵角算出手段は、ステアリングホイールの操舵角を基に、前記転舵輪の目標転舵角を算出することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の操舵制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009187987A JP5418056B2 (ja) | 2009-08-14 | 2009-08-14 | 操舵制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009187987A JP5418056B2 (ja) | 2009-08-14 | 2009-08-14 | 操舵制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011037394A JP2011037394A (ja) | 2011-02-24 |
JP5418056B2 true JP5418056B2 (ja) | 2014-02-19 |
Family
ID=43765648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009187987A Expired - Fee Related JP5418056B2 (ja) | 2009-08-14 | 2009-08-14 | 操舵制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5418056B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12139212B2 (en) * | 2019-02-01 | 2024-11-12 | Hl Mando Corporation | Power assist control apparatus and power assist control method |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013132807A1 (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | 日産自動車株式会社 | 車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法 |
JP2014000915A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Jtekt Corp | 車両用操舵装置 |
JP5966684B2 (ja) * | 2012-06-29 | 2016-08-10 | 日産自動車株式会社 | 車両の操舵制御装置 |
WO2014049939A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 日産自動車株式会社 | 転舵制御装置 |
JP2016088436A (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-23 | 株式会社デンソー | モータ制御装置 |
JP6627261B2 (ja) * | 2015-05-20 | 2020-01-08 | 株式会社ジェイテクト | 自動操舵装置 |
JP6804350B2 (ja) * | 2017-03-21 | 2020-12-23 | ダイハツ工業株式会社 | 駐車支援装置 |
CN110550104B (zh) * | 2018-05-30 | 2020-12-29 | 中车株洲电力机车研究所有限公司 | 一种车辆转向系统 |
KR102126253B1 (ko) * | 2019-12-26 | 2020-06-25 | 세원셀론텍(주) | 유압식 보조축 조향제어 시스템 |
JP7412209B2 (ja) | 2020-02-17 | 2024-01-12 | 株式会社Subaru | 車両のレーンキープ制御装置 |
KR102745399B1 (ko) * | 2020-03-06 | 2024-12-20 | 현대모비스 주식회사 | 차량의 전자식 조향장치 및 그 제어방법 |
JP7452243B2 (ja) * | 2020-05-22 | 2024-03-19 | 株式会社ジェイテクト | ステアリングシステム |
CN114104091B (zh) * | 2020-08-28 | 2023-05-05 | 华为技术有限公司 | 独立转向机构、转向系统及控制方法 |
WO2022074826A1 (ja) * | 2020-10-09 | 2022-04-14 | 日産自動車株式会社 | 転舵方法及び転舵装置 |
CN112896308B (zh) * | 2021-01-06 | 2022-07-12 | 常熟理工学院 | 一种自适应的转向角度补偿机构 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3554841B2 (ja) * | 1997-02-07 | 2004-08-18 | 光洋精工株式会社 | 自動車の舵取装置 |
JP3905762B2 (ja) * | 2002-01-18 | 2007-04-18 | 株式会社日立製作所 | パワーステアリング装置 |
JP4622448B2 (ja) * | 2004-10-19 | 2011-02-02 | 株式会社ジェイテクト | 車両用操舵装置 |
JP4727461B2 (ja) * | 2005-04-19 | 2011-07-20 | 本田技研工業株式会社 | 車両用操舵装置 |
JP2008260329A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Jtekt Corp | 動力舵取装置 |
-
2009
- 2009-08-14 JP JP2009187987A patent/JP5418056B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12139212B2 (en) * | 2019-02-01 | 2024-11-12 | Hl Mando Corporation | Power assist control apparatus and power assist control method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011037394A (ja) | 2011-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5418056B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
US10703405B2 (en) | Steering control device | |
KR100867698B1 (ko) | 자동차의 스티어 바이 와이어 시스템 | |
JP4293021B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
EP2070804B1 (en) | Vehicle steering device | |
JP7488164B2 (ja) | 操舵装置 | |
JP2010143240A (ja) | 操舵制御装置 | |
JP2006021562A (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP2004352111A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP4506509B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP6511673B2 (ja) | パワーステアリング裝置 | |
JP5418082B2 (ja) | 操舵制御装置及び操舵制御方法 | |
JP2017001611A (ja) | ステアリング制御装置 | |
JP4517902B2 (ja) | 操舵制御装置 | |
JP4639146B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP4884844B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP5418081B2 (ja) | 操舵制御装置及び操舵制御方法 | |
KR101172098B1 (ko) | 능동조향장치의 반력저감을 위한 전동식 파워스티어링시스템 | |
JP5761575B2 (ja) | 操舵装置 | |
JP2007283954A (ja) | 操舵装置 | |
JP4701697B2 (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP4506475B2 (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP4626290B2 (ja) | 車両偏向抑止装置 | |
JP2006282067A (ja) | 車両用操舵制御装置 | |
JP2005112024A (ja) | 操舵制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120627 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130723 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130725 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131022 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131104 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5418056 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |