JP2007283954A - 操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操舵のために運転者によって操作されるステアリングホイール3と転舵輪としての前輪9とを、ラック7aおよびピニオン6を介して連結し、ラック軸7にステアリングダンパ13を連結し、操舵トルクセンサ16あるいは操舵角センサ15の出力値に基づいて運転者の操舵意志を検知した際には、ステアリングダンパ13の減衰力を弱くする。
【選択図】図1
Description
また、ステアリングモータで操舵をアシストする電動パワーステアリング装置には、前記メカニカルなステアリングダンパに代えて、ステアリングモータの制御量に対して減衰力に対応するダンパ補正を電気的に行うダンパ補正手段を備えるものがある。
同様に、ダンパ補正手段を備えた電動パワーステアリング装置においても、ステアリングモータの制御量に対してダンパ補正が行われることによって、操舵が重く感じられたり、鈍く感じられるなど却って操舵フィーリングの悪化を招く場合がある。
そこで、この発明は、操舵フィーリングを悪化させずに、路面から入力されるトルク外乱を抑制することができる操舵装置を提供するものである。
請求項1に係る発明は、操舵のために運転者によって操作される操作子(例えば、後述する実施例におけるステアリングホイール3)と転舵輪(例えば、後述する実施例における前輪9)とを連結する伝達経路に配置されたダンパ(例えば、後述する実施例におけるステアリングダンパ13)と、運転者の操舵意志を検知した際に前記ダンパの減衰力を弱くするダンパ低減手段(例えば、後述する実施例におけるECU20)と、を備えることを特徴とする操舵装置である。
このように構成することにより、運転者の操舵意志を検知しないとき(すなわち、車両を直進させているとき)には、ダンパが通常に作動するので路面からステアリング系にトルク外乱が入力されるのを抑制することができる。一方、運転者の操舵意志を検知した際(すなわち、車両を旋回しているとき)には、ダンパ低減手段がダンパの減衰力を弱くするので、操舵フィーリングを向上させることができる。
このように構成することにより、運転者の操舵意志を検知しないとき(すなわち、車両を直進させているとき)には、ダンパ補正手段による補正量は通常値に制御されるので路面からステアリング系にトルク外乱が入力されるのを抑制することができる。一方、運転者の操舵意志を検知した際(すなわち、車両を旋回しているとき)には、ダンパ補正低減手段がダンパ補正手段の補正量を低減するので、操舵フィーリングを向上させることができる。
初めに、この発明に係る操舵装置の実施例1を図1および図2の図面を参照して説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置は手動操舵力発生機構1を備えており、この手動操舵力発生機構1は、ステアリングホイール(操作子)3に一体結合されたステアリングシャフト4が、ユニバーサルジョイントを有する連結軸5を介してラック&ピニオン機構のピニオン6に連結されて構成されている。ピニオン6は、車幅方向に往復動し得るラック軸7のラック歯7aに噛合し、ラック軸7の両端には、タイロッド8,8を介して転舵輪としての左右の前輪9,9が連係されている。この構成により、ステアリングホイール3の操舵時に通常のラック&ピニオン式の転舵操作が可能であり、前輪9,9を転舵させて車両の向きを変えることができる。ラック軸7とタイロッド8,8は転舵機構を構成する。
また、ECU20は、ヨーレートセンサ18の出力信号に基づき、ヨーレート反力補正電流を算出する。ヨーレート反力補正電流は、例えば車両の旋回走行時などにおいてヨーレートが発生したときに、このヨーレートを打ち消す方向のトルクを発生させる反力成分である。通常、ヨーレートが大きくなるにしたがってヨーレート反力補正電流が大きくなるように設定する。
そして、ECU20は、ベース電流からヨーレート反力補正電流を減算してステアリングモータ10の目標電流を決定する。
なお、電子制御減衰力可変ダンパの構成に特に限定はないが、例えば、シリンダ内を摺動するピストンによってシリンダ内が2つの油室に画成され、これら2つの油室を接続する油路の途中に絞り弁を設け、この絞り弁の開度を制御することにより減衰力を調節するものであってもよい。この場合、前記ピストンにラック軸7を連結する。また、絞り弁に代えて、油路の途中の領域に磁性流体を封入して該磁性流体が流通する磁性流体流通部を設け、この磁性流体流通部の外側にコイルを設け、コイルに流す電流を制御することによりコイルで発生する磁界の強さを調整し、これにより磁性流体の粘性を制御し、減衰力を調節するものであってもよい。
図2のフローチャートに示すステアリングダンパ制御ルーチンは、ECU20によって一定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS101において車両が直進状態か否かを判定する。車両が直進状態か否かの判定方法は、例えば、トルクセンサ16で検出される操舵トルクが所定値以下である場合、あるいは、操舵角センサ15で検出される操舵角が所定値以下である場合に、車両が直進状態であると判定することができる。あるいは、この2つの条件を両方とも満足したときに車両が直進状態であると判定してもよい。
これにより、車両を直進させているときには、換言すると運転者に操舵意志がないときには、ステアリングダンパ13による減衰作用を十分に効かせることができ、路面からの外乱がステアリング系に入力されるのを抑制することができ、ステアリングホイール3に外乱を伝えにくくすることができる。
これにより、車両を旋回させているときには、換言すると運転者に操舵意志があるときには、ステアリングダンパ13による減衰作用をゼロあるいは最小限にすることができ、その結果、操舵フィーリングが向上する。つまり、車両を旋回させているときにステアリングダンパ13の減衰力が大きいと、その減衰力に起因して操舵が重く感じられるなど操舵フィーリングが悪化するが、この電動パワーステアリング装置においてはそのようなことは生じない。
なお、この実施例においては、ECU20がステップS101〜S103の処理を実行することにより、ダンパ低減手段が実現される。
次に、この発明に係る操舵装置の実施例2を図3の図面を参照して説明する。
前述した実施例1の電動パワーステアリング装置は、ラック軸7にメカニカルなステアリングダンパ13を設けてステアリング系に減衰力を作用させるように構成されているが、実施例2の電動パワーステアリング装置は、ステアリングダンパ13を設ける代わりに、ステアリングモータ10の制御量に対して減衰力に対応する補正(ダンパ補正)を電気的に行うように構成されている。
実施例2の電動パワーステアリング装置の全体構成は、実施例1の電動パワーステアリング装置からステアリングダンパ13を省いただけであるので、図1を援用して説明を省略する。
ECU20は、操舵トルクセンサ16および車速センサ19の出力信号に基づき操舵トルクと車速に応じたベース電流(制御量)Ibを算出するとともに、操舵角センサ15、ヨーレートセンサ18、車速センサ19の出力信号に基づきヨーレートと車速と操舵角速度に応じた補正電流Iaを算出し、ベース電流Ibから補正電流Iaを減算してステアリングモータ10の目標電流を決定する。
図3のブロック図を参照して補正電流Iaの算出方法を説明する。この実施例2において補正電流Iaはダンパ補正電流Idとヨーレート反力補正電流Iyを加算して算出される。
なお、車両が直進状態か否かの判定方法は実施例1の場合と同じであり、例えば、トルクセンサ16で検出される操舵トルクが所定値以下である場合、あるいは、操舵角センサ15で検出される操舵角が所定値以下である場合に、車両が直進状態であると判定するか、あるいは両条件を満足したときに車両が直進状態であると判定する。
そして、ECU20は、切り替え手段43から出力されるダンパ補正電流Idとヨーレート反力補正電流Iyを加算し、その加算値が予め設定した最大値および最小値を超えないように制限するリミッタ処理44を行い、補正電流Iaを求める。
これに対して、車両を旋回させているとき、換言すると運転者に操舵意志があるときには、切り替え手段43はダンパ補正電流Idとしてゼロを出力するので、ベース電流Ibに対するダンパ補正量をゼロにすることができ、その結果、操舵フィーリングが向上する。つまり、車両を旋回させているときにベース電流Ibに対するダンパ補正量が大きいと、操舵が重く感じられるなど操舵フィーリングが悪化するが、この電動パワーステアリング装置においてはそのようなことは生じない。
したがって、この電動パワーステアリング装置では、路面から入力されるトルク外乱の抑制と操舵フィーリングの向上を両立させることができる。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例1では、この発明を電動パワーステアリング装置に適用した例で説明したが、この発明は油圧パワーステアリング装置にも適用可能である。
また、前述した実施例1では、電動パワーステアリング装置のECU20によってステアリングダンパ13を協調制御しているが、ステアリングダンパ13を制御するステアリングダンパ用制御装置を電動パワーステアリング装置のECU20とは別に設け、ステアリングダンパ用制御装置とECU20との間で制御信号を通信するように構成してもよい。
9 前輪(転舵輪)
10 ステアリングモータ
13 ステアリングダンパ(ダンパ)
20 ECU(ダンパ低減手段)
43 切り替え手段(ダンパ補正低減手段)
Claims (2)
- 操舵のために運転者によって操作される操作子と転舵輪とを連結する伝達経路に配置されたダンパと、
運転者の操舵意志を検知した際に前記ダンパの減衰力を弱くするダンパ低減手段と、
を備えることを特徴とする操舵装置。 - 操舵をアシストするステアリングモータと、
前記ステアリングモータの制御量に対してダンパ補正を行うダンパ補正手段と、
運転者の操舵意志を検知した際に前記ダンパ補正手段の補正量を低減するダンパ補正低減手段と、
を備えることを特徴とする操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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