JP5386097B2 - 電子写真機器用現像ロール - Google Patents
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<ベースゴム層組成物(1)の調製>
導電性液状シリコーンゴム(信越化学工業(株)製、「X34−387A/B」)をスタティックミキサにて混合し、ベースゴム層組成物(1)を調製した。
ポリウレタン系エラストマー(坂井化学社製、「UN278」)100質量部と、カーボンブラック(電気化学工業製、「デンカブラック」)20質量部と、架橋剤(日本ポリウレタン社製、「コロネートT−100」)10質量部と、MEK400質量部とを混合して得られるポリマーの溶液に、ウレタン粒子(大日本インキ化学工業社製、「バーノックCFB100」、平均粒径20μm)20質量部を分散して混合、撹拌することにより、中間層組成物を調製した。
(エーテル系ポリオール変性ジイソシアネートの調製)
窒素ガスで充分に置換し乾燥させた2Lオートクレーブ中に、ポリエーテルポリオール(BASF社製、「PolyTHF650」、グリセリンPO付加物、水酸基価225mg/KOHg)100質量部と、トリレンジイソシアネート(TDI、日本ポリウレタン社製、「コロネートT−100」)53.5質量部とを仕込み、さらに窒素ガスにて充分に上方置換させた後密閉し、120℃で20時間撹拌・混合し反応させた。その後減圧下で未反応のTDIを除去した後トルエンを加えて不揮発分90質量%のエーテル系ポリオール変性ジイソシアネートを得た。このものはイソシアネート含有量8.4%であった。
シリコーングラフトアクリルポリマー(日本油脂社製、「モディパーFS700」)100質量部と、上記エーテル系ポリオール変性ジイソシアネート30質量部と、下記式(3)で示されるイオン導電剤1質量部と、架橋剤(トリメチロールプロパン、広栄化学工業社製、「トリメチロールプロパン」、分子量44.7)2.7質量部と、MEK400質量部とを混合することにより、表層組成物を調製した。
外周面に接着剤を塗布した導電性シャフト(φ6mm、長さ270mm)を同軸にセットした円筒状金型内にベースゴム層組成物(1)を注入し、180℃で50分間加熱した後、冷却、脱型した。これにより、導電性シャフトの外周に厚さ3mmのベースゴム層を有するロール体を作製した。このロール体について、ロール体表面のアスカーC硬度を測定したところ、40°であった。アスカーC硬度は、ゴム硬度計(高分子計器社製、「アスカーC」)を用い、JIS K7312に準拠して測定した(荷重500g)。また、アスカーC硬度は、ロール面長の中央において、周方向に等間隔で3箇所につき測定した平均値である。
実施例1の表層組成物の調製において、架橋剤の配合量を表1に記載する配合量とした点以外は実施例1と同様にして実施例2〜5に係る現像ロールを作製した。
実施例1の表層組成物の調製において、架橋剤を、トリメチロールプロパン2.7質量部に代えて、ポリカプロラクトンジオール(ダイセル化学工業社製、「PLACCEL210、官能基1個当たりの分子量500」33質量部とした点以外は実施例1と同様にして実施例6に係る現像ロールを作製した。
実施例1の表層組成物の調製において、架橋剤を、トリメチロールプロパン2.7質量部に代えて、ポリカプロラクトンジオール(ダイセル化学工業社製、「PLACCEL220」、官能基1個当たりの分子量1000)とし、架橋剤の配合量を表1に記載する配合量とした点以外は実施例1と同様にして実施例7〜8に係る現像ロールを作製した。
<ベースゴム層組成物(2)の調製>
両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され側鎖にビニル基を有するジメチルポリシロキサンA(重合度1000、ビニル基含有量0.00009mol/g)40質量部、生ゴム状ジメチルポリシロキサンB(重合度8000、ビニル基含有量0.00008mol/g)10質量部、BET法による比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(R−972、日本アエロジル社製)1質量部、アセチレンブラック(デンカブラックHS−100、電気化学工業社製)3質量部をプラネタリーミキサーに入れ、30分間撹拌を続けた後、3本ロールに1回通した。これをプラネタリーミキサーに戻した後、更にジメチルポリシロキサンBを50質量部加えて、30分間攪拌を継続した。その後、架橋剤として両末端及び側鎖にSi−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、Si−H量0.0060mol/g)2.1質量部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部、白金触媒(Pt濃度1%)0.1質量部を添加し、15分間撹拌を続けて、導電性液状シリコーンゴムを得た。得られた導電性液状シリコーンゴムを、ベースゴム層組成物(2)とした。
実施例1の表層組成物の調製において、シリコーングラフトアクリルポリマーを配合しなかった点以外は実施例1と同様にして比較例1に係る現像ロールを作製した。
実施例1の表層組成物の調製において、エーテル系ポリオール変性ジイソシアネートを配合しなかった点以外は実施例1と同様にして比較例2に係る現像ロールを作製した。
実施例1の表層組成物の調製において、イオン導電剤を配合しなかった点以外は実施例1と同様にして比較例3に係る現像ロールを作製した。
実施例1の表層組成物の調製において、架橋剤を配合しなかった点以外は実施例1と同様にして比較例4に係る現像ロールを作製した。
実施例1の表層組成物の調製において、イオン導電剤および架橋剤を配合しなかった点以外は実施例1と同様にして比較例5に係る現像ロールを作製した。
実施例および比較例に係る各現像ロールについて、下記測定方法、評価方法に基づき、トナー付着力、MD−1硬度、残留電位を測定し、耐トナー固着性、残留電荷減衰性を評価した。これらの結果を表1に示す。
(株)ナノシーズ製の遠心法付着力測定装置「NS−C100」を用いて、各現像ロールについてトナー付着力を測定、算出した。すなわち、トナー(ヒューレットパッカード社製、「カラーレーザージェット4700DN」マゼンダトナー、平均比重1.3g/cm3、平均粒子径8μm、平均質量0.37μg)をロール表面に密度1g/m2でまぶし、図2に示すようにロール表面を外側に向けてロールを回転させて、トナーが付着したロール表面に、2000G、4000G、8000G、16000Gの遠心力を段階的にかけた。ロールを回転させる前のロール表面と、各段階後におけるロール表面とを、装置に付属する顕微鏡で観察し、撮影した画像を画像処理して、ロールを回転させる前のロール表面上のトナー量と、各段階後におけるトナー残存量とをそれぞれ計測した。
各現像ロールの表面硬度を、MD−1硬度計(高分子計器(株)製、「マイクロゴム硬度計MD−1型」)により測定(N=3)した。
ロール表面上にトナーを均一にまぶした各現像ロールのロール表面上に先端が角張った荷重(1kg)をのせ、40℃×95%RHの環境で1ヶ月間放置した。その後、各現像ロールを市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、LBP−2510)のカートリッジに組み込み、ハーフトーンの画像出しを15℃×10%RH環境下で行なった。その結果、出力画像にスジ状の画像不具合が全く出ない場合を「◎」、出力画像にスジ状の画像不具合が出たが、3枚画出しするとスジ状の画像不具合が消えた場合を「○」、出力画像にスジ状の画像不具合が出続けて消えない場合を「×」とした。
図4の模式図に示すように、23℃×53%RHの環境下、回転数64rpmで現像ロール30を矢印方向に回転させながら、コロナ放電線32を用いて、100μAのコロナ電流を印加して現像ロール30の表面を帯電した。そして、上記コロナ放電線32から1/4周期分後方の位置に配した表面電位計34により上記現像ロール30表面の残留電位を測定した。測定はロールを回転させたままで行なった。ロール抵抗(製品抵抗)が1×105〜1×109[Ω・cm]の範囲内において、残留電位が80V以下の場合を「◎」、残留電位が80V超150V未満の場合を「○」、残留電位が150V以上の場合を「×」とした。
12 導電性シャフト
14 ベースゴム層
16 中間層
18 表層
Claims (5)
- ロール表層が、下記成分を含有する導電性組成物の架橋体よりなることを特徴とする電子写真機器用現像ロール。
(A)シリコーン変性(メタ)アクリル系ポリマー
(B)エーテル系ポリオール変性ジイソシアネート
(C)イオン導電剤
(D)ポリオールからなる架橋剤 - ロール表面のトナー付着力が100nN以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真機器用現像ロール。
ただし、トナー付着力(nN)は、
ロール表面にトナーをまぶし、前記ロール表面にまぶしたトナーに遠心力をかけ、前記ロール表面におけるトナー残存率が50%である時に1個当たりのトナーにかかる遠心力(nN)とする。 - 前記ロール表面のMD−1硬度が70度以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真機器用現像ロール。
- 前記エーテル系ポリオールが、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子写真機器用現像ロール。
- 前記(D)架橋剤が、2以上の官能基を有し、官能基1個当たりの分子量が1000以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子写真機器用現像ロール。
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