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JP5348524B2 - 現像方法及び画像形成装置 - Google Patents

現像方法及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる現像方法及びそれを用いた画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置においては、従来よりベタ画像のエッジ部分に生じるエッジ電界の影響を受けベタ画像に隣接するハーフトーン画像のドット再現性が悪化し白く抜けてしまう「ハロー画像」と呼ばれる異常画像が発生するといった不具合が知られている。
ベタ画像に隣接するハーフトーン画像の白抜けは次のようにして発生する。ベタ画像とハーフトーン画像とが隣接している画像において、ベタ画像のエッジ電界によってハーフトーン画像端部の現像電界が弱まり、ハーフトーン画像側のトナーがベタ画像のエッジ部分に付着する。これにより、ハーフトーン画像端部のトナー付着量が少なくなりドット再現性が悪化してハーフトーン画像端部が白く抜けしてしまう。このとき、ベタ画像のエッジ部分ではトナー付着量が増加するが、もともとベタ画像のため目立たない。従って、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像の白抜けが画像上の不具合となる。
このような不具合に対して、感光体ドラムと現像ローラとが互いに対向した現像部における現像剤量や現像剤密度などに適正値を設定し現像部における現像剤量や現像剤密度などを適正化することで、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像の白抜けを抑制できるとされているものが知られている(特許文献1や特許文献2など)。
特開2000−29308号公報 特開2004−191881号公報
しかしながら、現像部における現像剤量や現像剤密度などに適正値を設定しただけでは、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像のドット再現性が目視で許容できる程度まで良好に改善されない虞がある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ドット再現性が目視で許容できる良好な、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像を形成できる現像方法及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像剤担持体上に担持されたトナーとキャリアとからなる現像剤を用いて、該現像剤担持体と潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持上に形成された潜像の現像を行なう現像方法において、平均粒径が5μm以下のトナーを用い、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上であり、該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体の表面と該静電潜像担持体の表面との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、該現像部における該静電潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、該潜像担持体に非接触で対向し、該潜像担持体上に形成されたトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段によって、該潜像担持体上に形成された該浮島ドットと該孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40未満であった場合に、該現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、現像剤担持体上に担持されたトナーとキャリアとからなる現像剤を用いて、該現像剤担持体と潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持上に形成された潜像の現像を行なう現像方法において、平均粒径が5μm以下のトナーを用い、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上であり、該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体の表面と該静電潜像担持体の表面との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、該現像部における該静電潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、該潜像担持体からトナー像が1次転写される転写体に非接触で対向し、該転写体上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段によって、該潜像担持体から該転写体に転写された浮島ドットと孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40未満であった場合に、現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、現像剤担持体上に担持されたトナーとキャリアとからなる現像剤を用いて、該現像剤担持体と潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持上に形成された潜像の現像を行なう現像方法において、平均粒径が5μm以下のトナーを用い、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上であり、該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体の表面と該静電潜像担持体の表面との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、該現像部における該静電潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、該潜像担持体からトナー像が1次転写される転写体を介して最終的にトナー像が転写される記録媒体上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段によって、該潜像担持体から該転写体を介して最終的に該記録媒体に転写された浮島ドットと孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40未満であった場合に、現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項またはの現像方法において、上記制御は、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上になるまで、上記潜像担持体の表面と上記現像剤担持体の表面との間隔を狭めるものであることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項またはの現像方法において、上記制御は、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上になるまで、上記現像剤担持体に対向して設けられ該現像剤担持体が搬送する現像剤量を規制する規制部材と該現像剤担持体との間隔を広げるものであることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、現像剤担持体上にトナーとキャリアとからなる現像剤を担持し、該現像剤担持体と該潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持体上の潜像の現像を行なう現像手段とを備えた画像形成装置において、該トナーの平均粒径が5[μm]以下であり、該現像手段として、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上となるように構成した現像装置を用い、該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体と該潜像担持体との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、該現像部における該潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、該潜像担持体に非接触で対向させて設け該潜像担持体上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、該トナー付着量検出手段によって、該潜像担持体上の上記浮島ドットと上記孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果に基づいて浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bを演算する演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて該比A/Bが0.40未満であった場合に、該現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bを0.40以上にする制御を行う制御手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、現像剤担持体上にトナーとキャリアとからなる現像剤を担持し、該現像剤担持体と該潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持体上の潜像の現像を行なう現像手段とを備えた画像形成装置において、該トナーの平均粒径が5[μm]以下であり、該現像手段として、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上となるように構成した現像装置を用い、該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体と該潜像担持体との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、該現像部における上記潜像担持体の表面と上記現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、該潜像担持体上のトナー像を転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、該転写体に非接触で対向させて設け該転写体上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、該トナー付着量検出手段によって、該潜像担持体上から転写体上に転写された上記浮島ドットと上記孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果に基づいて浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bを演算する演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて該比A/Bが0.40未満であった場合に、上記現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bを0.40以上にする制御を行う制御手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、現像剤担持体上にトナーとキャリアとからなる現像剤を担持し、該現像剤担持体と該潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持体上の潜像の現像を行なう現像手段とを備えた画像形成装置において、該トナーの平均粒径が5[μm]以下であり、該現像手段として、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上となるように構成した現像装置を用い、該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体と該潜像担持体との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、該現像部における該潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、該潜像担持体上のトナー像を転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、該トナー付着量検出手段によって、該潜像担持体上から該転写体を介して該記録媒体に転写された該浮島ドットと該孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果に基づいて浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bを演算する演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて該比A/Bが0.40未満であった場合に、該現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bを0.40以上にする制御を行う制御手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項またはの画像形成装置において、上記制御手段は、上記比A/Bが0.40以上になるまで、上記潜像担持体の表面と上記現像剤担持体の表面との間隔を狭めることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項またはの画像形成装置において、上記制御制御手段は、上記比A/Bが0.40以上になるまで、上記現像剤担持体に対向して設けられ該現像剤担持体が搬送する現像剤量を規制する規制部材と該現像剤担持体との間隔を広げることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項6、7、8、9または10の画像形成装置において、少なくとも、上記潜像担持体と上記現像手段とを一体に形成した、装置に対して着脱自在なプロセスカートリッジを有することを特徴とするものである。
ここで、上記浮島ドットとは、9×9画素で周囲の2画素分の縦横のラインから縦方向または横方向に2画素分離れた中心の1画素に形成された1ドットである。この浮島ドットは、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像のように、上記ラインのエッジ電界の影響によってトナー付着量が低減しドット再現性が悪化しやすい。また、上記孤立ドットとは、自身が形成される1画素の周りの他の画素に、ドット再現性に影響を与えるようなエッジ電界を発生させる上記ラインなどが形成されていない1ドットである。この孤立ドットには、ベタ画像が隣接していないハーフトーン画像のように、ドット再現性に影響を与えるようなエッジ電界を発生させる上記ラインなどが隣接していないので、上記エッジ電界によるドット再現性の悪化が生じない。
これらのことから、浮島ドットのトナー付着量が孤立ドットのトナー付着量に近づくほど、上記エッジ電界の影響による浮島ドットのトナー付着量の低減が抑えられており、その分、浮島ドットのドット再現性が改善させていることになる。
本発明においては、後述する実験で明らかにしたように、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上であることで、ドット再現性が目視で許容できる良好な浮島ドットを形成することができる。よって、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像のように上記エッジ電界の影響を受けてドット再現性が悪化する浮島ドットを目視で許容できる良好なドット再現性で形成できることで、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像も目視で許容できる良好なドット再現性で形成することができる。
以上、本発明によれば、ドット再現性が目視で許容できる良好な、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像を形成できるという優れた効果がある。
以下、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す概略構成図である。
この画像形成装置は解像度600[dpi]の画像形成を行うことができ、図2に示すように、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための4つの画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kを備えている。なお、Y、C、M、Kの色順は、図2に限るものでなく、他の並び順であっても構わない。
画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kそれぞれは、回転軸を中心に回転可能に設けられた像担持体としての感光体ドラム2Y、2C、2M、2Kと、その感光体ドラム2Y、2C、2M、2Kの周囲に、後述するように帯電ローラ、現像装置及びクリーニング装置等とを備えている。また、各画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの配置は、各感光体ドラム2の回転軸が平行になるように、且つ、後述する中間転写ベルト4の表面移動方向に所定のピッチで配列するように設定されている。なお、本実施形態においては、感光体ドラム2の線速を200[mm/sec]としている。
図3は、画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの構成を示す概略構成図である。なお、画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kは、使用するトナーの色種のみが異なる以外は同様の構成からなるので、以下、色を表す添え字(Y、C、M、K)を省略して説明する。
画像形成ユニット1は、感光体ドラム2、帯電ローラ13及びクリーニング装置等からなる感光体ユニット15と、現像装置12とが一体に構成されている。なお、感光体ドラム2の直径は40[mm]である。また、帯電ローラ13は感光体ドラム2の表面を700[V]の帯電電圧で帯電せしめるものである。そして、この画像形成ユニット1を装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジとして構成することによって、画像形成ユニット1のメンテナンスが必要になった場合に、画像形成ユニット1を交換すればよく利便性が向上する。
現像装置12は、現像ケース内に収容されたトナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤を使用して感光体ドラム2上の潜像を現像する。なお、現像剤中のトナーとしては、後述する実験結果をふまえて平均粒径が5[μm]以下のトナーを採用している。この現像装置12は、現像ケースの開口部を介して感光体ドラム2と対向する直径20[mm]の現像ローラ14や、現像ケース内に収容した現像剤を攪拌搬送するスクリューや、現像ローラ14による現像剤の汲み上げ量を規制する、磁性体を含むブレード18等を備えている。なお、現像ローラ14による現像剤の汲み上げ量(ブレード18を通過する単位面積当たりの現像剤量)は、後述する実験結果をふまえて初期設定で58.5[mg/cm]としている。
本実施形態においては、感光体ドラム2の表面と現像ローラ14の表面との間隔である現像ギャップDを、後述する実験結果をふまえて初期設定で0.30[mm]としている。
現像ローラ14は、外側の回転自在のスリーブや内側に固定されて設けられた磁石などからなり、図示しない電源によって500[V]の現像バイアスが印加されるように構成されている。スクリューによって攪拌搬送された現像ケース内の現像剤は、スリーブの回転に伴って現像ローラ14の内側に設けられた磁石により現像ローラ14の表面に汲み上げられて担持され、現像ローラ14の表面上で磁気ブラシを形成する。なお、本実施形態においては、現像ローラ14のスリーブの線速を400[mm/sec]としている。
そして、現像ローラ14の表面と感光体ドラム2の表面とが対向する箇所に形成される現像部で、磁気ブラシ中のトナーが、上記電源によって現像バイアスが印加された現像ローラ14から後述する光書き込みユニット3によって形成された感光体ドラム2上の潜像に転移し、その潜像がトナーによって現像され可視像化される。
また、現像装置12には、図示しないトナー濃度センサも設けられており、トナー濃度センサの出力に応じて図示しないトナー補給装置によって、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のトナーをそれぞれ収容するトナー補給容器11から各色の現像装置12に対応した色のトナーが補給される。
画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの下方には、各感光体ドラム2の表面上に潜像を形成する潜像形成手段である光書き込みユニット3が配置されている。光書き込みユニット3は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、帯電ローラ3によって700[V]の電位に帯電せしめられた感光体ドラム2Y、2C、2M、2Kの表面に、画像データに基づいてレーザー光を走査しながら照射し、レーザー光を照射した箇所の感光体ドラム2の表面電位を50[V]まで下げて潜像を形成する。
画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの上方には、複数のローラによって掛け回されて回転駆動される中間転写ベルト4や1次転写ローラ17Y、17C、17M、17K等を有する転写ユニット5が配置されている。転写ユニット5では、感光体ドラム2Y、2C、2M、2Kと1次転写ローラ17Y、17C、17M、17Kとの間に中間転写ベルト4を挟み込んでそれぞれ1次転写部を形成している。中間転写ベルト4の表面には、中間転写ベルト4の無端移動(回転動作)に伴ってY、C、M、Kそれぞれの1次転写部を中間転写ベルト4の表面が通過していく過程で、感光体ドラム2Y、2C、2M、2K上に形成されたYトナー像、Cトナー像、Mトナー像、Kトナー像が重ね合わせられて転写される。これにより、中間転写ベルト4の表面上に4色重ね合わせトナー象が形成される。なお、この際の感光体ドラム2Y、2C、2M、2K上から中間転写ベルト4の表面上への各色トナー像の転写は、1次転写ローラ17Y、17C、17M、17Kに、図示しない電源から30[μA]の電流が供給され、感光体ドラム2上から中間転写ベルト4上にトナーが引き付けられる1次転写電界が形成されることで行われる。
また、転写ユニット5は、2次転写バックアップローラ7と2次転写ローラ8との間に中間転写ベルト4を挟み込んで2次転写部を形成している。2次転写部においては、転写紙9が互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト4と2次転写ローラ8との間に挟まれて、図2中上方に搬送される。中間転写ベルト4の表面上に形成された4色重ね合わせトナー像は、この2次転写部で転写紙9に転写されフルカラートナー像となる。また、この転写は、2次転写ローラ8に図示しない電源から40[μA]の電流が供給され、中間転写ベルト4から転写紙9にトナーが引き付けられる2次転写電界が形成されることで行われる。
2次転写部を通過した後の中間転写ベルト4の表面上に残った転写残トナー等の異物は、中間転写ベルト4の表面に接触すように設けられたブラシローラやクリーニングブレードなどから構成されるクリーニング装置6によって、中間転写ベルト4の表面上からクリーニングされる。
転写ユニット5の図中右上方には、定着ユニット38が配置されている。定着ユニット38では、加圧ローラと定着ローラとの間に定着ベルトを挟み込んで定着ニップ部を形成している。定着ユニット38内に搬送された転写紙9上のトナー像は、定着ニップ部で受ける圧力と熱により転写紙9に定着される。トナー像が定着された転写紙9は、排出ローラによって機外に排出される。
画像形成装置本体の下部には、転写紙9を収容する給紙カセット10a、10bが配置され、画像形成装置本体の側面には、手差しで給紙するための手差しトレイ10cが配置されている。給紙カセット10a、10bまたは手差しトレイ10cのいずれかから給紙された転写紙9は、レジストローラ対16に到達したところで一端停止する。そして、適切なタイミングでレジストローラ対16から2次転写部に向けて転写紙9が送り出され、2次転写部で上述したようにフルカラートナー像が転写される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の特徴部について説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、ドット再現性が目視で許容できる良好な、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像を形成できる現像方法で画像形成を行えるように構成されている。詳しくは、後述する浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比である浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上となる現像方法によって画像形成を行うように構成されている。
ここで、浮島ドットとは、図4(a)に示すように、9×9画素で周囲の2画素分の縦横のラインから縦方向または横方向に2画素分離れた中心の1画素に形成された1ドットである。この浮島ドットは、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像のように、上記ラインのエッジ電界の影響によってトナー付着量が低減しドット再現性が悪化しやすい。一方、孤立ドットとは、図4(b)に示すように、自身が形成される1画素の周りの他の画素に、ドット再現性に影響を与えるようなエッジ電界を発生させる上記ラインなどが形成されていない1ドットである。この孤立ドットには、ベタ画像が隣接していないハーフトーン画像のように、ドット再現性に影響を与えるようなエッジ電界を発生させる上記ラインなどが隣接していないので、上記エッジ電界によるドット再現性の悪化が生じない。また、本実施形態では、図4(b)からわかるように、隣り合う孤立ドットは互いに3画素分離れて形成される。
画像パターン依存比とは、浮島ドットのトナー付着量が自身の周りにある上記ライン(画像パターン)のエッジ電界の影響をどれだけ受けているのか、すなわち、浮島ドットのトナー付着量が自身の周りにある上記ライン(画像パターン)にどれだけ依存しているかを示したものである。なお、図4(b)からもわかるように孤立ドットは浮島ドットと異なり、自身の周りにトナー付着量に影響を与えるようなエッジ電界を発生させる上記ライン(画像パターン)などが無い。
図4(c)は複数の浮島ドットを実際に出力した例であり、図4(d)は複数の孤立ドットを実際に出力した例であるが、孤立ドットに比べて浮島ドットのドット再現性が悪く、浮島ドットと孤立ドットとのトナー付着量に差があるのがわかる。
このことから、浮島ドットのトナー付着量と孤立ドットのトナー付着量との差が大きくなるほど浮島ドットの画像パターン依存性が大きいと言え、浮島ドットのトナー付着量と孤立ドットのトナー付着量との差が小さくなるほど浮島ドットの画像パターン依存性は小さいと言える。つまり、浮島ドットの画像パターン依存比が0に近づくほど、浮島ドットのトナー付着量が上記ラインのエッジ電界の影響を大きく受けており、浮島ドットの画像パターン依存性が大きいことを示す。逆に、浮島ドットの画像パターン依存比が1に近づくほど、浮島ドットのトナー付着量が上記ラインのエッジ電界の影響を受けておらず、浮島ドットの画像パターン依存性が小さいことを示す。
次に、浮島ドットのドット再現性が目視で許容できる程度に改善される浮島ドットの画像パターン依存比の評価のために行った実験について説明する。
本実施形態においては、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとを次のようにして求めた。まず、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aの求め方について説明する。感光体ドラム2上に浮島ドットを30個形成し、感光体ドラム2に非接触で対向させて装置本体内に設けたスキャナによってそれぞれの画像情報を読み取る。そして、スキャナで読み取った各浮島ドットそれぞれの2次元投影画像について図4(a)や図4(c)などに示す四角で囲った領域S1内を黒色(トナーがのった画像部)と白色(トナーがのっていない非画像部)とに2値化する。領域S1内で黒色と識別された部分について各画素の光学濃度を測定し、その測定結果を積算してその総和から装置本体に設けられ演算手段であるCPUや記憶手段であるメモリーなどからなる制御部のメモリーに予め記憶させておいたトナー付着量への変換テーブルなどを用いて浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aを求める。孤立ドットのト1ドット当たりのナー付着量Bについても同様に、感光体ドラム2上に孤立ドットを30個形成し、上記スキャナによってそれぞれの画像情報を読み取り、図4(b)や図4(d)などに示す四角で囲った領域S2内で黒色と識別された部分について各画素の光学濃度を測定し、その測定結果を積算してその総和から上記変換テーブルから孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bを求める。
そして、このようにして求めた浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとから浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを、上記制御部のCPUなどによって演算して求める。
また、本願発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、孤立ドットのドット径ばらつきが15[%]以下の場合に、目視で許容できる良好な浮島ドットのドット再現性が得られるのを見出している。
本実施形態においては、浮島ドットのドット径ばらつきを次のようにして求めた。感光体ドラム2上に浮島ドットを30個形成し、感光体ドラム2に非接触で対向させて装置本体内に設けたスキャナによってそれぞれの画像情報を読み取る。そして、スキャナで読み取った各浮島ドットそれぞれの2次元投影画像の図4(a)や図4(c)などに示す四角で囲った領域S1内を黒色(トナーがのった画像部)と白色(トナーがのっていない非画像部)とに2値化する。領域S1内で黒色と識別された部分の面積から浮島ドットの円相当径(領域S1内で黒色と識別された部分の面積と等しい面積を有する円の直径)を求める。このようにして求めた30個の浮島ドットそれぞれの円相当径から、円相当径の標準偏差と平均円相当径とを求め、数1で算出される値をドット径ばらつきとしている。
本実験では、表1に示す4通りの画像パターン依存比(0.23、0.34、0.47、0.58)それぞれにおける浮島ドットのドット径ばらつきを求めて、各画像パターン依存比とドット径ばらつきとの関係を図1に示すようにプロットした。また、各画像パターン依存比とドット径ばらつきとの関係から最小二乗法により図1に示すような画像パターン依存比とドット径ばらつきとの関係を表す近似直線を求めた。
図1より、上記近似直線において浮島ドットのドットばらつきが15[%]となるのは、画像パターン依存比が0.40のときである。上記近似直線においては、図1からわかるように画像パターン依存比が大きくなる(1に近づく)につれてドットばらつきが小さくなる。このことから、画像パターン依存比が0.40以上であることで浮島ドットのドットばらつきが15[%]以下となり、浮島ドットのドット再現性が目視で許容できる程度まで良好に改善される。
また、このように浮島ドットのドット再現性が改善されることで、浮島ドットなどの粒状性も改善される。ここで、粒状性とは、一般に高画質の指標と考えられている「ドット再現性」とは異なり、次のように定義される。すなわち、「粒状性」とは、「均一であるべき画像がどれだけざらついているかを表す主観評価値」と定義され、この主観的な評価値である粒状性を客観的に表した量が粒状性の評価尺度であり、「粒状度」である。本実施形態における粒状度は、数2によって定義されたものである。
例えば、図1に示すように、画像パターン依存比が0.23のときに浮島ドットなどの粒状度が0.31であったのに対して、画像パターン依存比が0.58のときに浮島ドットなどの粒状度が0.23である。一般に知られているように粒状度は小さいほど良い。よって、画像パターン依存比が0.40以上となり浮島ドットのドット再現性が改善されることで、浮島ドットなどの粒状性も改善されることがわかる。このことは、図5からも、浮島ドットの画像パターン依存比が0.23のときに目視で許容できる程度まで浮島ドットのドット再現性や粒状性が改善されておらず、浮島ドットの画像パターン依存比が0.58のときに目視で許容できる程度まで浮島ドットのドット再現性や粒状性などが良好に改善されていることからわかる。
このように、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像や画数の多い文字画像などのように作像されにくい画像パターンである浮島ドットのドット再現性や粒状性などが改善されることで、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像や画数の多い文字画像などのドット再現性や粒状度なども同じように改善される。よって、浮島ドットのドット再現性や粒状度などが目視で許容できる程度まで良好に改善する現像方法、すなわち、上述した浮島ドットの画像パターン依存比が0.40以上となる現像方法を用いて画像形成を行うことで、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像や文字画像などが、直接的にドット再現性や粒状性などが改善される分、入力データに対して忠実に再現される。
次に、浮島ドットの画像パターン依存比を0.40以上にする場合の現像条件について説明する。
本実施形態では、剤密度を1050、1500、1950[mg/mm]の3通り、現像ギャップを0.2、0.3、0.4[mm]の3通り、トナー粒径を3、4、5、5.8[μm]の4通りとし、これらを任意に組み合わせた現像条件で上述したような浮島ドットの画像パターン依存比を求める実験を行った。その結果を図6(a)及び図6(b)に示す。
ここで、剤密度とは、現像ローラ14上に汲み上げられた現像剤の量を汲み上げ量Cとし、感光体2の表面と現像ローラ14の表面との間隔を現像ギャップDとしたときに、図7に示す現像ローラ14と感光体ドラム2とが互いに対向する現像部における現像剤の密度を数3から算出したものである。
図6(a)は画像パターン依存比が0.40以上となる現像条件(剤密度C/D、現像ギャップD、トナー粒径)を示しており、図6(b)は画像パターン依存比A/Bが0.40未満となる現像条件(剤密度C/D、現像ギャップD、トナー粒径)を示している。
図6(a)及び図6(b)において、グラフの横軸は剤密度C/Dの値を示しておりグラフの縦軸は現像ギャップDの値を示している。また、トナーの平均粒径をプロットサイズで示している。なお、プロットの円の中心からグラフ下方に向かって下ろした仮想線とグラフの横軸とが交わる箇所の剤密度C/Dの値が、そのプロットにおける剤密度C/Dの値であり、プロットの円の中心からグラフ左側に向かって延ばした仮想線とグラフの縦軸とが交わる箇所の現像ギャップDの値が、そのプロットにおける現像ギャップDの値である。
剤密度C/Dが1050[mg/cm]の場合には、図6(a)から、現像ギャップDが0.2[mm]でトナー粒径が4[μm」のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上になる。また、図6(b)から、現像ギャップDが0.3[mm]でトナー粒径3[μm]及び5[μm]のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満になる。さらに、現像ギャップDが0.2[mm]でトナー粒径が3[μm]のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満になる。
剤密度C/Dが1500[mg/mm]の場合には、図6(a)から、現像ギャップDが0.4[mm]でトナー粒径が3[μm]及び5[μm]のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上になる。また、図6(b)から、現像ギャップDが0.3[mm]のときにはトナー粒径が3[μm]、4[μm]、5[μm]及び5.8[μm]のいずれであっても浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満になる。さらに、現像ギャップDが0.2[mm」でトナー粒径が4[μm]及び5[μm]のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満になる。
剤密度C/Dが1950[mg/mm]の場合には、図6(a)から、現像ギャップDが0.3[mm]でトナー粒径が5[μm]のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上になる。さらに、現像ギャップDが0.20[mm]でトナー粒径が3[μm]及び5[μm]のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上になる。また、図6(b)から、現像ギャップDが0.4[mm]でトナー粒径が3[μm]及び4[μm]のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満になる。
このように、剤密度C/Dが同じであったとしても、現像ギャップDやトナー粒径などが異なることで浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上になったり0.40未満になったりする。すなわち、浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上となるように単に剤密度C/Dを設定しただけでは浮島ドットのトナー再現性、言い換えれば、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像や文字画像などのドット再現性を目視で許容できる程度まで改善することができない場合がある。そのため、予め実際に使用する画像形成装置やその画像形成装置と同等の構成を有する実験機などを用いて実験を行い、浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上となるような現像条件として、剤密度C/D、現像ギャップD及びトナー粒径の組み合わせを求めておけばよい。
図6(a)及び図6(b)から浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを0.40以上にする場合の現像条件(剤密度C/D、現像ギャップD、トナー粒径)の目安としては、剤密度C/Dを1500[mg/cm]よりも高くし、現像ギャップDが0.4[mm]以下で、トナー粒径を5[μm]以下、すなわち、図6(a)に示した網掛け領域内とすれば良い。好ましくは、図6(b)からわかるように剤密度C/Dが1500[mg/cm]のときに浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが比較的0.4未満になり易いのを鑑みて、剤密度C/Dを1800[mg/cm]以上、現像ギャップDを0.4[mm]以下、及び、トナー粒径を5[μm]以下とすれば良い。さらに、より確実に浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上となるように、図6(a)から浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.4以上になるのが認められ、且つ、図6(b)から浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.4未満になるのが認められない現像条件である、剤密度C/Dが1950[mg/cm]以上、現像ギャップDが0.3[mm]以下、及び、トナー粒径が5[μm]以下とするのが望ましい。これらのような現像条件とすることで、現像能力と潜像とに対する忠実性が高まり、浮島ドットのトナー付着量と孤立ドットのトナー付着量との差が小さい、言い換えれば、浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上のドット再現性の良い画像形成が可能となる。その結果、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像や文字画像などのドット再現性や粒状性なども改善され、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像や文字画像などを入力データに対して忠実に再現することができる。当然ながら、浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを0.40以上にする場合の現像条件としては、これらに限定されるものではない。
なお、本願発明者らは、上述したような実験結果から、現像部における剤密度C/Dを高くし、トナー粒径を現行より小径化して、現像ギャップDを現行以下にすることで、浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上になり、浮島ドットのドット再現性や粒状性の良い画像形成が可能となるのを見出している。なお、現像部における現像剤の剤密度C/Dを高くするとは、剤密度C/Dが数4の関係を満たすように設定することである。また、数4の関係を満たす剤密度C/Dは、現行のプリンタなどの画像形成装置に対して大きな剤密度C/Dとなる。
ここで、画像形成装置を経時で使用していると、現像剤や現像ローラ14などの特性が変化して、浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満に低下することがある。
本実施形態の画像形成装置では、浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上となるような現像方法を経時で成立させるために、ジョブ間で感光体ドラム2上に浮島ドットと孤立ドットそれぞれを30個形成し、それらを感光体ドラム2の表面に対向するように画像形成ユニット1に配設したスキャナ19によって読み取り、上述した方法によって浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを求める。そして、浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満であった場合には、例えば、以下に挙げる少なくとも2つの制御方法のいずれかを用いて剤密度C/Dを上昇させて画像パターン依存比A/Bを0.40以上にする。図8は上記制御方法に係る制御ブロック図の一例である。
まず、第1の制御方法について説明する。図9に示すように、ブレード18は現像装置14に対して変位可能に設けられたブレード保持部材25によって保持されている。また、ブレード18はブレード保持部材25の変位動作に連動してブレード保持部材25の変位方向と同じ方向へ変位可能に設けられている。ブレード保持部材25には、ステッピングモータ27によって長さが変動するネジ26が取り付けられており、ステッピングモータ27によってネジ26の長さを変動することでブレード保持部材25がネジ26の軸方向に変位し、それに連動してブレード18もネジ26の軸方向に変位する。
図10は本制御に係るフローチャートである。まず、ジョブ間に感光体ドラム2上へ浮島ドットと孤立ドットとをそれぞれ出力する(S1)。そして、スキャナ19によって読み取った浮島ドット及び孤立ドットの画像に基づいて上述したようにして浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとを求める(S2)。その後、制御部のCPUなどの演算手段によって浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを求める(S3)。浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上であった場合には(S4でY)、一連の制御を終了する。浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満であった場合には(S4でN)、ステッピングモータ27によってネジ26の長さを伸ばしブレード保持部材25を現像ローラ14から遠ざかる方向に変位させ、ブレード18を現像ローラ14から遠ざけて、現像ローラ14とブレード18との間隔DGを0.02[mm]広くする(S5)。このように、現像ローラ14とブレード18との間隔DGを広くすることで、ブレード18によって規制された後の現像ローラ14上の現像剤量、すなわち、汲み上げ量Cが増加する。よって、上記数3からわかるように、剤密度C/Dを上昇させることができる。このように現像ローラ14とブレード18との間隔DGを広げて剤密度C/Dを上昇させる一連の制御を繰り返し行うことで、図11に示すように画像パターン依存比A/Bを0.40未満の状態から0.40以上にすることができる。なお、本実施形態においては、現像ローラ14とブレード18との間隔DGを0.02[mm]ずつ広げているが、これに限定されるものではない。
次に、第2の制御方法について説明する。図12に示すように現像ローラ14は、現像装置14に対して変位可能に設けられた現像ローラ保持部材22によって、現像ローラ回転軸中心に回転可能に保持されている。また、現像ローラ14は現像ローラ保持部材22の変位動作に連動して現像ローラ保持部材22の変位方向と同じ方向へ変位可能に設けられている。現像ローラ保持部材22には、ステッピングモータ24によって長さが変動するネジ23が取り付けられており、ステッピングモータ24によってネジ23の長さを変動することで現像ローラ保持部材22がネジ23の軸方向に変位し、それに連動して現像ローラ14もネジ23の軸方向に変位する。
図13は本制御に係るフローチャートである。まず、ジョブ間に感光体ドラム2上へ浮島ドットと孤立ドットとをそれぞれ出力する(S1´)。そして、スキャナ19によって読み取った浮島ドット及び孤立ドットの画像に基づいて上述したようにして浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとを求める(S2´)。その後、制御部のCPUなどの演算手段によって浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを求める(S3´)。浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40以上であった場合には(S4´でY)、一連の制御を終了する。浮島ドットの画像パターン依存比A/Bが0.40未満であった場合には(S4´でN)、ステッピングモータ24によってネジ23の長さを縮め現像ローラ保持部材22を感光体ドラム2へ近づける方向に変位させ、現像ローラ14を現像ローラ14から遠ざけて、感光体ドラム2と現像ローラ14との間隔である現像ギャップDを0.02[mm]狭める(S5´)。このように、感光体ドラム2と現像ローラ14との間隔である現像ギャップDを狭めることで、上記数3からわかるように、剤密度C/Dを上昇させることができる。このように現像ギャップDを狭めて剤密度C/Dを上昇させる一連の制御を繰り返し行うことで、上述した第1の制御方法と同じように、画像パターン依存比A/Bを0.40未満の状態から0.40以上にすることができる。なお、本実施形態においては、感光体ドラム2と現像ローラ14と間隔である現像ギャップDを0.02[mm]ずつ狭めているが、これに限定されるものではない。
また、現像ギャップDは感光体ドラム2の表面と現像ローラ14の表面とが接触しない大きさであればよいが、現像ギャップDの下限としては0.1[mm]とするのが望ましい。一般に感光体ドラム2や現像ローラ14などには組み付け公差があるため、その公差によって現像ギャップDが現像ローラ回転軸方向で異なってしまう。このように、現像ギャップDが現像ローラ回転軸方向で異なると、剤密度C/Dも現像部の現像ローラ回転軸方向で異なってしまうが、剤密度C/Dに対する上記組み付け公差の影響は現像ギャップDが小さくなるほど大きくなるため、現像ギャップDを小さくし過ぎるのは好ましくない。
また、感光体ドラム2の表面と現像ローラ14の表面との間隔である現像ギャップDを狭くしたり、ブレード18と現像ローラ14との間隔DGを広くしたりするのを組み合わせて行うことで、それぞれ単発で行う場合よりも剤密度C/Dを上昇させる自由度が大きくなり、より経時で浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを0.40以上にし易くすることができる。
また、浮島ドットと孤立ドットとをスキャナによって読み取る位置は、スキャナ19を用いた感光体ドラム2上に限るものではない。中間転写ベルト4の表面に対向するように設けたスキャナ20や、排出ローラによって装置外に排出される転写紙9と対向するように設けられたスキャナ21などを用いて、中間転写ベルト4上や転写紙9上などで浮島ドットと孤立ドットとを読み取ってもよい。ただ、最終的に画像が形成されるのは転写紙9上であり、転写紙9上の画像のドット再現性や粒状性などを改善し高画質化を図るのを鑑みると、スキャナ21を用いて転写紙9上で浮島ドットと孤立ドットとを読み取るのが望ましい。なお、スキャナ19、20、21の配置位置は図2や図3などで示す限りではない。
以上、本実施形態によれば、現像剤担持体である現像ローラ14上に担持されたトナーとキャリアとからなる現像剤を用いて、現像ローラ14と潜像担持体である感光体ドラム2とが互いに対向する現像部において感光体ドラム2上に形成された潜像の現像を行なう現像方法を採用した現像装置を備えた画像形成装置において、感光体ドラム2上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比である画像パターン依存比A/Bが0.40以上であることで、上述した実験で明らかにしたように、ドット再現性が目視で許容できる良好な浮島ドットを形成することができる。よって、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像のように上記エッジ電界の影響を受けてドット再現性が悪化する浮島ドットを目視で許容できる良好なドット再現性で形成できることで、ベタ画像に隣接するハーフトーン画像も目視で許容できる良好なドット再現性で形成することができる。
また、本実施形態によれば、現像ローラ14上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm]とし、上記現像部における現像ローラ14の表面と感光体ドラム2の表面との間隔である現像ギャップをD[mm]としたときに、上記現像部における現像剤の密度である剤密度C/Dが1950[mg/cm]以上であることで、上述したように浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを0.40以上にすることができる。
また、本実施形態によれば、平均粒径が5μm以下のトナーを用いることで、上述したように浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを0.40以上にすることができる。
また、本実施形態によれば、上記現像部における感光体ドラム2の表面と現像ローラ14の表面との間隔である現像ギャップDが0.3[mm]以下であることで、上述したように浮島ドットの画像パターン依存比A/Bを0.40以上にすることができる。
また、本実施形態によれば、感光体ドラム2に非接触で対向し、感光体ドラム2上に形成されたトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段として機能するスキャナ19によって、感光体ドラム2上に形成された浮島ドットと孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比である画像パターン依存比A/Bが0.40未満であった場合に、上記現像部における現像剤の密度である剤密度C/Dを上昇させて画像パターン依存比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことで、目視で許容できる程度に改善された浮島ドットのドット再現性や粒状性などを経時で維持することができる。
また、本実施形態によれば、感光体ドラム2からトナー像が1次転写される転写体である中間転写ベルト4に非接触で対向し、中間転写ベルト4上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段として機能するスキャナ20によって、感光体ドラム2から中間転写ベルト4に転写された浮島ドットと孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比である画像パターン依存比A/Bが0.40未満であった場合に、上記現像部における現像剤の密度である剤密度C/Dを上昇させて画像パターン依存比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことで、目視で許容できる程度に改善された浮島ドットのドット再現性や粒状性などを経時で維持することができる。
また、本実施形態によれば、感光体ドラム2からトナー像が1次転写される中間転写ベルト4を介して最終的にトナー像が転写される記録媒体である転写紙9上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段として機能するスキャナ21によって、感光体ドラム2から中間転写ベルト4を介して最終的に転写紙9に転写された浮島ドットと孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比である画像パターン依存比A/Bが0.40未満であった場合に、上記現像部における現像剤の密度である剤密度C/Dを上昇させて画像パターン依存比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことで、目視で許容できる程度に改善された浮島ドットのドット再現性や粒状性などを経時で維持することができる。
また、本実施形態によれば、上記制御が、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比である画像パターン依存比A/Bが0.40以上になるまで、感光体ドラム2の表面と現像ローラ14の表面との間隔である現像ギャップDを狭めるものであることで、上述したように、剤密度C/Dを上昇させて、画像パターン依存比A/Bを0.40以上にすることができる。
また、本実施形態によれば、上記制御が浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比である画像パターン依存比A/Bが0.40以上になるまで、現像ローラ14に対向して設けられ現像ローラ14上の現像剤量を規制する規制部材であるブレード18と現像ローラ14との間隔DGを広げるものであることで、上述したように、剤密度C/Dを上昇させて、画像パターン依存比A/Bを0.40以上にすることができる。
浮島ドットの画像パターン依存比と浮島ドットのドット径ばらつきとの関係を示したグラフ。 本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 画像形成ユニットの拡大図。 (a)浮島ドットの模式図。(b)孤立ドットの模式図。(c)浮島ドットの出力画像。(d)孤立ドットの出力画像。 浮島ドットの画像パターン依存比が0.23と0.58との場合における浮島ドット及び孤立ドットの模式図と出力画像。 (a)画像パターン依存比が0.40以上となる現像条件を示したグラフ。(b)画像パターン依存比が0.40未満となる現像条件を示したグラフ。 画像形成ユニットの拡大図。 制御ブロック図 現像ローラ上の現像剤の量を規制するブレードを変動可能に構成した場合の模式図。 第1の制御方法に係るフローチャート。 剤密度と画像パターン依存比との関係を示したグラフ。 現像ローラを変動可能に構成した場合の模式図。 第2の制御方法に係るフローチャート。
符号の説明
1 画像形成ユニット
2 感光体ドラム
4 中間転写ベルト
14 現像ローラ
18 ブレード
19 スキャナ
20 スキャナ
21 スキャナ
22 現像ローラ保持部材
23 ネジ
24 ステッピングモータ
25 ブレード保持部材
26 ネジ
27 ステッピングモータ

Claims (11)

  1. 現像剤担持体上に担持されたトナーとキャリアとからなる現像剤を用いて、該現像剤担持体と潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持上に形成された潜像の現像を行なう現像方法において、
    平均粒径が5μm以下のトナーを用い、
    該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上であり、
    該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体の表面と該静電潜像担持体の表面との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、
    該現像部における該静電潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、
    該潜像担持体に非接触で対向し、該潜像担持体上に形成されたトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段によって、該潜像担持体上に形成された該浮島ドットと該孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40未満であった場合に、該現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことを特徴とする現像方法。
  2. 現像剤担持体上に担持されたトナーとキャリアとからなる現像剤を用いて、該現像剤担持体と潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持上に形成された潜像の現像を行なう現像方法において、
    平均粒径が5μm以下のトナーを用い、
    該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上であり、
    該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体の表面と該静電潜像担持体の表面との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、
    該現像部における該静電潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、
    潜像担持体からトナー像が1次転写される転写体に非接触で対向し、該転写体上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段によって、該潜像担持体から該転写体に転写された浮島ドットと孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40未満であった場合に、現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことを特徴とする現像方法。
  3. 現像剤担持体上に担持されたトナーとキャリアとからなる現像剤を用いて、該現像剤担持体と潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持上に形成された潜像の現像を行なう現像方法において、
    平均粒径が5μm以下のトナーを用い、
    該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上であり、
    該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体の表面と該静電潜像担持体の表面との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、
    該現像部における該静電潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、
    潜像担持体からトナー像が1次転写される転写体を介して最終的にトナー像が転写される記録媒体上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段によって、該潜像担持体から該転写体を介して最終的に該記録媒体に転写された浮島ドットと孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果から浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40未満であった場合に、現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bが0.40以上となるようにする制御を行うことを特徴とする現像方法。
  4. 請求項またはの現像方法において、
    上記制御は、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上になるまで、上記潜像担持体の表面と上記現像剤担持体の表面との間隔を狭めるものであることを特徴とする現像方法。
  5. 請求項またはの現像方法において、
    上記制御は、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上になるまで、上記現像剤担持体に対向して設けられ該現像剤担持体が搬送する現像剤量を規制する規制部材と該現像剤担持体との間隔を広げるものであることを特徴とする現像方法。
  6. 潜像を担持する潜像担持体と、
    現像剤担持体上にトナーとキャリアとからなる現像剤を担持し、該現像剤担持体と該潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持体上の潜像の現像を行なう現像手段とを備えた画像形成装置において、
    該トナーの平均粒径が5[μm]以下であり、
    該現像手段として、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上となるように構成した現像装置を用い、
    該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体と該潜像担持体との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、
    該現像部における該潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、
    該潜像担持体に非接触で対向させて設け該潜像担持体上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、
    該トナー付着量検出手段によって、該潜像担持体上の上記浮島ドットと上記孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果に基づいて浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bを演算する演算手段と、
    該演算手段の演算結果に基づいて該比A/Bが0.40未満であった場合に、該現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bを0.40以上にする制御を行う制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 潜像を担持する潜像担持体と、
    現像剤担持体上にトナーとキャリアとからなる現像剤を担持し、該現像剤担持体と該潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持体上の潜像の現像を行なう現像手段とを備えた画像形成装置において、
    該トナーの平均粒径が5[μm]以下であり、
    該現像手段として、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上となるように構成した現像装置を用い、
    該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体と該潜像担持体との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、
    該現像部における上記潜像担持体の表面と上記現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、
    該潜像担持体上のトナー像を転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、
    該転写体に非接触で対向させて設け該転写体上のトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、
    該トナー付着量検出手段によって、該潜像担持体上から転写体上に転写された上記浮島ドットと上記孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果に基づいて浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bを演算する演算手段と、
    該演算手段の演算結果に基づいて該比A/Bが0.40未満であった場合に、上記現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bを0.40以上にする制御を行う制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 潜像を担持する潜像担持体と、
    現像剤担持体上にトナーとキャリアとからなる現像剤を担持し、該現像剤担持体と該潜像担持体とが互いに対向する現像部において該潜像担持体上の潜像の現像を行なう現像手段とを備えた画像形成装置において、
    該トナーの平均粒径が5[μm]以下であり、
    該現像手段として、該潜像担持体上で現像された、浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bが0.40以上となるように構成した現像装置を用い、
    該現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量をC[mg/cm ]とし、該現像部における該現像剤担持体と該潜像担持体との間隔をD[mm]としたときに、該現像部における現像剤の密度C/Dが1950[mg/cm ]以上であり、
    該現像部における該潜像担持体の表面と該現像剤担持体の表面との間隔Dが0.3[mm]以下であり、
    該潜像担持体上のトナー像を転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、
    該記録媒体に転写されたトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段と、
    該トナー付着量検出手段によって、該潜像担持体上から該転写体を介して該記録媒体に転写された該浮島ドットと該孤立ドットそれぞれのトナー付着量を検出し、その検出結果に基づいて浮島ドットの1ドット当たりのトナー付着量Aと孤立ドットの1ドット当たりのトナー付着量Bとの比A/Bを演算する演算手段と、
    該演算手段の演算結果に基づいて該比A/Bが0.40未満であった場合に、該現像部における現像剤の密度を上昇させて該比A/Bを0.40以上にする制御を行う制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項またはの画像形成装置において、
    上記制御手段は、上記比A/Bが0.40以上になるまで、上記潜像担持体の表面と上記現像剤担持体の表面との間隔を狭めることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項またはの画像形成装置において、
    上記制御制御手段は、上記比A/Bが0.40以上になるまで、上記現像剤担持体に対向して設けられ該現像剤担持体が搬送する現像剤量を規制する規制部材と該現像剤担持体との間隔を広げることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項6、7、8、9または10の画像形成装置において、
    少なくとも、上記潜像担持体と上記現像手段とを一体に形成した、装置に対して着脱自在なプロセスカートリッジを有することを特徴とする画像形成装置。
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