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JP5330261B2 - 波長変換装置およびそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

波長変換装置およびそれを用いた画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、基本波を効率よく第二高調波に波長変換できる波長変換装置およびそれを用いた画像表示装置に関する。
単色性が強くW級の高出力を出力できる可視光レーザ光源は、大型ディスプレイ装置や高輝度ディスプレイ装置などの画像表示装置を実現するうえで有利な光源である。このような要求から、赤色、緑色および青色の3原色のうち、赤色または青色の高出力光源は半導体レーザで実現されつつある。しかしながら、緑色の高出力半導体レーザ光源は現時点で実用化されておらず、例えば固体レーザ媒質からの基本波を波長変換素子により第二高調波に波長変換することで緑色の高出力レーザ光を得る方式にて開発が進められている。
このような緑色の高出力レーザ光源には、基本波を効率よく波長変換できる波長変換装置が特に望まれている。この要求に対応するために、波長変換素子に折り返し光導波路などを設けて光導波路の長さを長くすることにより変換効率を向上させている例がある(例えば、特許文献1参照)。また、レーザダイオード励起固体レーザを用いた波長変換においても、固体レーザのレーザ光を波長変換素子内で多重反射させ光路長を長くとることにより、高効率な波長変換がなされている(例えば、特許文献2参照)。
また、波長変換素子に入射されたが波長変換されずに透過した基本波を反射体で反射させ、再度この波長変換素子に光路を変えて入射させて波長変換を行い、これを繰り返すことにより高出力化を実現する提案もなされている(例えば、特許文献3参照)。このような構成とすることにより、簡単な構造で波長変換効率が高く、高出力で安価な波長変換素子が実現できるとしている。
さらに、集光光学系により入射光を波長変換素子の両端間に形成された光路の中間点に集光すること、そして入射した信号光ビームの体積を最小にするように集光条件を管理することを加味することも提案されている(例えば、特許文献4参照)。また、レンズを介して光学的に直列に接続されている2つの波長変換素子を有する光学系も提案されている。このような構成とすることにより、構造が簡単で波長変換効率が一層高められた高出力レーザ光源が実現できるとしている。
特開昭60−57825号公報 特開平2−185081号公報 特開2006−208629号公報 特開2007−58191号公報
一般に波長変換素子内において、基本波のビーム径は細い方が変換効率は向上する。しかしながら、上記で説明した従来技術においては、波長変換素子内では基本波は一度しか集光されておらず、その状態で波長変換効率を高める工夫がなされているものの、トータルとして高い変換効率を得ることは難しい。一方で、基本波の光量が大きく、発生した第二高調波の光量も大きい場合は、素子内で光の吸収に起因する発熱が顕著に現れるため、この段とそれ以降の段の位相整合温度にミスマッチが生じ、さらにはこの段で光の品質が低下するため、この段以降の段で波長変換効率が低下し、トータルでの第二高調波の高出力化および変換効率の向上が妨げられるという課題を有していた。
本発明は、波長変換素子の発熱に起因する変換効率の低下を低減し、高効率で基本波を高調波に波長変換することができる波長変換装置を提供することを目的としている。
本発明の一局面に係る波長変換装置は、上記の目的を達成するために、基本波を出射するレーザ光源と、前記基本波を第二高調波に変換する波長変換素子と、変換されずに前記波長変換素子を透過した前記基本波を反射すると共に、波長変換された前記第二高調波を透過する波長選択ミラーを含む光学系と、を備え、前記光学系は、変換されずに前記波長変換素子を透過した前記基本波を、前記波長選択ミラーにより、前記波長変換素子に1回以上、集光させながら再入射し波長変換するものであって、ある入射段の変換効率を、(その段で得られた前記第二高調波)/(その段に入射した前記基本波の自乗)で定義するとき、前記光学系は二段目以降の少なくとも一つの入射段の変換効率が一段目の変換効率よりも高くなるように設定されている。
上記の構成によれば、一段目の波長変換効率が二段目以降の少なくとも一つの段の変換効率よりも低くなるように、光学系を設定している。このように、基本波の光量が大きく、素子内で光の吸収に起因する発熱が顕著に現れる一段目の波長変換効率を低く抑えることで、一段目に大出力の基本波を入射した場合でも、発熱による変換効率の低下を防止することができる。また、前記光学系により前記波長変換素子へ複数回基本波を反射させるため、波長変換装置の小型化を図ることができる。これらの結果、波長変換装置の小型化を実現しつつ、全体として変換効率の向上を図ることができる波長変換装置を提供することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴、及び優れた点は、以下に示す記載によって十分わかるであろう。また、本発明の利点は、添付図面を参照した次の説明で明白になるであろう。
本発明の一実施の形態に係る波長変換装置の一例を示す概略構成図を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る波長変換装置の他の例を示す概略構成図である。 図3Aは、本発明の他の実施の形態に係る波長変換装置の概略構成を示す平面図である。図3Bは、図3Aに示す波長変換装置が備える波長変換素子の概略構成を示す側面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る波長変換装置の概略構成を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る波長変換装置の概略構成を示す平面図である。 図6Aは、従来の波長変換素子の分極反転構造を示す説明図である。図6Bは、本発明の他の実施の形態に係る波長変換素子の分極反転構造の一例を示す説明図である。図6Cは、本発明の他の実施の形態に係る波長変換素子の分極反転構造の他の例を示す説明図である。 本発明の他の形態に係る波長変換素子の分極反転構造のさらに他の例を示す説明図である。 図8Aは、本発明のさらに他の実施の形態に係る波長変換素子の分極反転構造の一例を示す説明図である。図8Bは、図8Aの8B−8B矢視断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る波長変換装置の概略構成を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す説明図である。
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態について、図面を参照し以下に説明する。
図1は、本実施の形態に係る波長変換装置10の概略構成図を示す平面図である。図2は、図1に示す波長変換装置10が備える波長変換素子の概略構成を示す側面図である。波長変換装置10は、図1に示すように、基本波11を出射するレーザ光源12、レーザ光源12から出射された基本波11を所定の位置で所定のビームウエスト径に集光する集光レンズ18、基本波11を第二高調波15(15a〜15d)に変換する波長変換素子13、及び波長変換素子13を透過した基本波11を反射させ、所定の位置に所定のビーム径で集光する一方、第二高調波15を透過させる波長選択ミラー14(14a、14b、14c、14d)を備えている。
ここで、本実施の形態に係る波長変換装置10による基本波から高調波への波長変換の原理について説明する。
レーザ光源12から出射された基本波11は、入射口13aから波長変換素子13に入射し、所定の位置で所定のビームウエスト径17aに集光される。所定のビームウエスト径17aに集光された基本波11は、その一部が第二高調波15aに変換されながら波長変換素子13内を伝搬する。そして、出射口13bに到達した基本波11と第二高調波15aとは、波長変換素子13の外へ出射し、波長選択ミラー14aに到達する。この入射口13aから出射口13bに至るパスを第一パス目16aとする。
波長選択ミラー14aは、第二高調波15aを透過する一方、基本波11については反射する。波長選択ミラー14aによって反射された基本波は、再度波長変換素子13内に入射され、ビームウエスト径17bに集光されながら波長変換素子13内を伝播する(第二パス目16b)。以後、先の一パス目16aと同様に、基本波11は、第二高調波15bに変換されながら波長変換素子13内を伝搬し(第二パス目16b)、出射口13cから波長変換素子13の外へ出射され、波長選択ミラー14bに到達する。
波長選択ミラー14bは、波長選択ミラー14aと同様に、第二高調波15bを透過する一方、基本波11については反射する。波長選択ミラー14bによって反射された基本波11は、再度波長変換素子13内に入射され、ビームウエスト径17cに集光されながら波長変換素子13内を伝播する(第三パス目16c)。
以降の各折り返しパスでも、同様に展開される。即ち、第三パス目で第二高調波15cに変換されなかった基本波11は、出射口13dから波長変換素子13の外へ出射され、波長選択ミラー14cに到達する。そして、基本波11は、波長選択ミラー14cで反射され、再び波長変換素子13に入射され、ビームウエスト径17dに集光されながら波長変換素子13内を伝播する(第四パス目16d)。
第四パス目で第二高調波15dに変換されなかった基本波11は、出射口13eから波長変換素子13の外へ出射され、波長選択ミラー14dに到達する。そして、基本波11は、波長選択ミラー14d反射され、再び波長変換素子13に入射され、ビームウエスト径17eに集光されながら波長変換素子13内を伝播する(第五パス目16e)。
以上の通り、基本波11は波長変換素子13内をジグザグに伝搬しながら第二高調波に変換され、第二高調波は波長選択ミラー14a〜14dで波長変換素子外に取り出されることになる。尚、波長変換素子13は、図示しないペルチェ素子により、波長変換に最適な温度に温度調整されている。
ところで、波長変換素子に対して基本波を一度だけ入射して第二高調波を得る場合、最適な集光条件化では、最大で下記光量の第二高調波P2wが得られることがわかっている。
2w =(1.068×2ω3×deff 2×Pw 2×L)/(π×εo×c4×nw 2)・・・(1)
式(1)中、ωは基本波の角振動数、deffは実効非線形光学定数、Pwは基本波のパワー、Lは素子長、εoは真空の誘電率、nw は基本波に対する屈折率、cは光速を示している。
ここで、基本波の光量が大きく、発生する第二高調波の光量が大きすぎる場合、波長変換素子内で光の吸収に起因する発熱が顕著に現れるため、基本波から第二高調波への変換効率が低下するといった問題がある。この場合、一段だけの波長変換では、どのようにビーム径やビーム位置を選んでも(1)式を満たす変換効率を得ることはできなくなる。また、波長変換素子が発熱すると、複数回基本波を波長変換素子内に入射させたとしても、一段目とそれ以降の段の位相整合温度にずれが生じてしまう。この場合、一段目で変換された第二高調波の品質が低下する上、2段目以降では波長変換効率が低下し、トータルでの第二高調波の高出力化および変換効率の向上が妨げられることとなる。
そこで、基本波を複数回波長変換素子に入射させる系において、発熱を抑えるために、一段目の変換効率を下げて、発生する第二高調波の光量を抑えることが有効と考えられる。ここで、変換効率は(その段で得られた前記第二高調波)/(その段に入射した前記基本波の自乗)と定義する。ここで、ビームウエスト径を太くすることで、入射する基本波のパワー密度を下げることになるため、変換効率を簡便に下げることが考えられる。即ち、基本波を複数回入射する系において、入射する基本波の光量が大きくても、一段目のビームウエスト径17aを波長変換素子13の発熱による問題が発生しなくなるまで太くすることが考えられる。この場合、一段目で得られる第二高調波の光量は下がるものの、波長変換素子13の光の吸収による発熱や、それに起因するビーム品質の悪化を防ぐことができる。これにより、以降の段でも効率良く波長変換することができ、トータルとして第二高調波の光量を上げることが可能となる。
次に第二パス目で行われる波長変換について説明する。第二パス目に入射する基本波は、第一パス目で波長変換されずに残った基本波であるため、第一パス目に入射した基本波と比較すると当然基本波の光量は低下している。そのため、二段目のビームウエスト径17bを一段目と同じビームウエスト径17aになるように集光すれば、光の吸収による発熱はやはり顕著に現れず、一段目と同じ変換効率となるが、発生する第二高調波15bの光量は一段目より低下することになる。
そこで光の吸収による発熱の問題が発生しない範囲において第二パス目での変換効率を第一パス目よりも上げれば、第二パス目までで得られる第二高調波の光量を最大化することができる。そのために、第二パス目のビームウエスト径17bを、第一パス目と同様に光の吸収による発熱の問題が顕著に現れない範囲において、第一パス目のビームウエスト径17aよりも小さくすればよい。このことは、第二パス目に限らず、第三パス目以降においても同様であり、第三パス目以降の各パスにおいて光の吸収による発熱の問題が発生しない範囲において可能な限り変換効率を高くすることによって、トータルとしての基本波から第二高調波への波長変換効率を向上させることができる。
ここで、全てのパスにおいて、第二高調波への変換効率が後段に向かって高くなっている必要はなく、最初の段のパスにおける変換効率が、少なくとも1つの後段のパスにおける変換効率よりも低ければ、波長変換素子13の発熱に起因した上記の変換効率の低下の問題を抑制することができる。
上記の構成によれば、基本波から第二高調波への変換効率を向上させることができる。これにより、所望の光量の第二高調波を得るために必要な段数を少なくすることができるため、波長変換素子の幅を小さくすることができる。これにより、波長変換装置の小型化を図ることができる。さらに、所望の光量の第二高調波を得るために必要な段数が少なくなれば、波長変換素子13を透過する度に生じるロスも少なくすることができる。これによっても、変換効率の向上を図ることができる。
なお、図1における各波長選択ミラー14a〜14dは、基本波11を反射させる一方、第二高調波15a〜15dの内、第二高調波と第三高調波との双方を透過させるように形成された波長選択膜を備えていることが望ましい。すなわち、上記の波長選択膜を備えることにより、第三高調波に依存する波長変換素子の発熱をも抑えることができるため、効率のさらなる向上を図ることができる。
本実施の形態に係るレーザ光源12は、例えば励起用に半導体レーザを使用して中心波長1064nmの基本波11を出力し、レーザ活性物質として希土類元素のYbがドープされたファイバレーザを用いることができる。このようなファイバレーザにおいては、ファイバ励起用の半導体レーザは、例えば最大光出力10W、波長915nmのレーザ光によりファイバレーザを励起することが考えられる。この時に、ファイバレーザから中心波長1064nmの基本波11を入力光として波長変換素子13に入射させると波長532nmの緑色の第二高調波が発生する。
波長変換素子13は、例えば長さL:26mm、長さLと垂直な方向の幅W(不図示):8mmに形成してもよい。この大きさの波長変換素子13を用いた場合、図1に示すように、当該波長変換素子13の光路16の実効的な長さを、130mmより長くすることができる。このように、小型の波長変換素子13の中に波長変換の光路を長きに渡って形成することができる。
本実施の形態に係る波長変換素子としては、例えばMgO:LiNbO、およびこの材料に分極反転構造を形成したものを使用することができ、他のリン酸チタニルカリウム(KTiOPO:KTP)やMg:LiTaOなど、およびこれらの材料に分極反転構造を形成したものを使用してもよい。
図2は、本実施の形態に係る他の波長変換装置20の概略構成図を示している。波長変換装置20は、各光路の出射口13b〜13eから再度波長変換素子13に入射するまでの光路に、λ/2板21a〜21dを挿入している点が、波長変換装置10と異なっている。しかしながら、他の基本的構成については、波長変換装置10と共通している。したがって、波長変換装置10と共通する部材等については同様の参照符号を付してその説明については適宜省略する。
図2に示すλ/2板を備えた構成では、例えばレーザ光源12から出射した基本波11の偏光方向が、図中の紙面に対して垂直方向でかつ、波長変換素子13の結晶軸方向が同じく紙面に垂直であった場合、第一パス目16aで波長変換されたあとの基本波は、出射口13bから出射して波長選択ミラー14aで反射した後、λ/2板21aに入射することで、その偏光方向は90°回転し紙面に水平方向になる。
この偏光状態において、波長変換素子13では波長変換されないため、第二パス目16bでは第二高調波は発生しないことになる。さらに出射口13cを透過した基本波11は波長選択ミラー14bで反射した後、λ/2板21bに入射して偏光方向を90°回転し、偏光方向は再度紙面に垂直方向を向くことになる。この状態で第三パス目16cを伝搬する基本波11は、波長変換を行い、第二高調波15cを発生させる。これを繰り返すことにより、図2の紙面左から右に向かうパス16a、16c、16eでは波長変換がなされ、逆に紙面右から左に向かうパス16b、16dでは波長変換がなされないことになる。こうすることで、波長変換素子13の紙面右側からのみ、第二高調波が取り出されることになる。即ち、波長変換素子13から第二高調波は両側ではなく一方行のみに出射されるため、例えば一点に集光する場合も、波長変換素子13の両側から出射するよりも簡便な光学系で集光することができ、各アプリケーションに用い易くなるという利点がある。もちろん入射口13aに入射する偏光方向をはじめから90°傾けておけば、図中左側からのみ第二高調波が得られることは言うまでもない。
なお、ここでは、λ/2板を各パスで一度通過させる構成としたが、λ/4板を素子両端に設けて各波長選択ミラーでの反射前後の往復で基本波を通過させることで、偏光を90°回転させてもよい。このようにλ/4板を広い面積に形成することにより、波長変換素子13の位置合わせ精度を緩和することができ、組み立て易い波長変換装置を提供することが可能になる。
図3A及び図3Bは、本実施の形態に係るさらに他の波長変換装置30の概略構成図を示している。図3Aは波長変換装置30の平面図であり、図3Bは波長変換素子13の側面図であり、波長変換素子13の分極反転構造を模式的に示している。
波長変換装置30では、波長変換素子13に対する基本波の入射角度が後段ほど、入射面に対し垂直になっている点で、波長変換装置10と異なっている。また、図3Bに示すように、波長変換素子13は、入射面に対して平行な方向に形成された分極反転構造を有している。本実施の形態にかかる波長変換装置30は、その他の基本的構成については、波長変換装置10と共通している。したがって、波長変換装置10と共通する部材等については同様の参照符号を付してその説明については適宜省略する。
一般に、基本波の入射方向が分極反転構造に対して垂直でない場合は、ウォークオフにより各位置で発生した第二高調波の干渉が弱まるために変換効率が低下する。図1の波長変換装置10では、変換効率の調整を、ビームウエスト径を調整することで達成していたが、本実施の形態に係る波長変換装置30では、基本波の入射角を、後段になるにつれ徐々に垂直に近づけている。
即ち、第一パス目では、波長変換素子13に入射する基本波の入射角を、入射面に対し垂直な方向から傾けることで、第二高調波への変換効率を下げて波長変換素子13の熱の発生を防いでいる。そして、第二パス目では、第一パス目よりも、基本波の入射角を入射面に対し垂直に近づけることによって、第一パス目における第二高調波への変換効率よりも変換効率を高くしている。
後段のパスへの基本波の入射角を、前段のパスへの基本波の入射角よりも、入射面に対し垂直方向に近づけることによって、変換効率が後段の方が高くなるように設定することは、第一パス目と第二パス目との関係に限定されるものではない。
すなわち、第三目以後のパスへの入射角も、各段において光の吸収による波長変換素子13の発熱が問題とならない範囲で、後段へ向けて可能な限り入射角を入射面に対し垂直に近づけ、第二高調波への変換効率を高くすることが望ましい。
これにより、波長変換素子13での基本波から第二高調波への変換効率を、全体として向上させることができる。
ここで、全てのパスにおいて、第二高調波への変換効率が後段に向かって高くなっている必要はなく、最初の段のパスにおける変換効率が、少なくとも1つの後段のパスにおける変換効率よりも低ければ、波長変換素子13の発熱に起因した上記の変換効率の低下の問題を抑制することができる。これにより、所望の光量の第二高調波を得るために必要な段数を少なくすることができるため、波長変換素子13の幅を小さくすることができる。この結果、波長変換装置30の小型化及び製造コストの削減を図ることができる。
尚、本実施の形態に係る波長変換素子13は図示したようなバルク型の素子に適用できるのは言うまでもない。また、本実施の形態に係る波長変換素子13は、スラブ型導波路にも適用可能である。
(実施の形態2)
本発明の他の実施の形態について、図1、図4及び図5を参照し以下に説明する。
図4は、本実施の形態に係る波長変換装置50の概略構成を示す平面図である。図5は、本実施の形態に係る波長変換装置60の概略構成を示す平面図である。
本実施の形態に係る波長変換装置50は、図4に示すように、基本波11を出射するレーザ光源12、レーザ光源12から出射された基本波11を所定の位置で所定のビームウエスト径に集光する集光レンズ18、基本波11を第二高調波15(15a・15b)に変換する波長変換素子13、及び波長変換素子13を透過した基本波11を反射させ、所定の位置に所定のビーム径で集光する一方、第二高調波15を透過させる曲率を有する凹面ミラー51・52からなる。
また、2つの凹面ミラー51・52は、ミラー間の間隔D1が下記式(2)を満たすように、設定されている。
D1=波長変換素子13内の距離×波長変換素子の屈折率+空気中の距離=f1+f2 ・・・ (2)
式(2)中、f1は、凹面ミラー51の焦点距離を示し、f2は、凹面ミラー52の焦点距離を示している。
また、凹面ミラー51及び凹面ミラー52は、それぞれの波長変換素子13側の面に、基本波を反射し、第二高調波を透過する特性のコーティングを施してあり、波長選択ミラーとして機能する。
ここで、本実施の形態に係る波長変換装置50による基本波から高調波への波長変換の原理について説明する。
レーザ光源12から出射された基本波11は、集光レンズ18にて集光されながら、凹面ミラー51が形成されていない部分から波長変換素子13に入射し、所定の位置で所定のビームウエスト径17aに集光される。ここで、集光位置は、凹面ミラー51から凹面ミラーの焦点距離f1だけ離れた位置(図中点線)近傍になるように、集光レンズ18の位置を調整しておく。波長変換素子13内で波長変換された第二高調波15aは、波長変換素子13から出射後、凹面ミラー52を透過して波長変換装置50の外に取り出される。一方、波長変換素子13を透過して凹面ミラー52に到達した基本波11は、凹面ミラー52の波長変換素子側の面で反射され、再度波長変換素子13に入射する。ここで、第一パス目16aの基本波は、凹面ミラー52からその焦点距離f2離れた位置に集光されていることになるので、凹面ミラー52の波長変換素子側で反射した基本波11は略平行のまま波長変換素子13内を折り返すことになる。この基本波11は、略平行であるため、基本波のパワー密度は大きくならないため、ほとんど波長変換されることなく波長変換素子13を透過し、凹面ミラー51に到達する。凹面ミラー51で反射した基本波11は、再度波長変換素子13内に入射し、紙面左右方向に関して一パス目16aとほぼ同様の位置にビームウエスト径17bで集光する。この第二パス目16bで生成された第二高調波15bも、第一パス目と同様に凹面ミラー52を透過し、波長変換装置50の外に出射する。一方、第一パス目と同様に、凹面ミラー52で反射された基本波は、略平行ビームのままほとんど波長変換されずに波長変換素子13を透過し、凹面ミラー51に到達する。
ここで、各パスの基本波の位置関係は次のとおりとなる。基本波の第1パス目16aとレンズ軸(図中53)との距離をX1とすると、基本波の第2パス目16aとレンズ軸53との位置関係は、レンズ軸53の上側のX1×f1/f2の位置に基本波の第2パス目16aが来る。以降、第三パス目以降も第二パス目と同様に、紙面右向きのパスで波長変換された第二高調波は凹面ミラー52から図中右側へ波長変換装置50の外に出射される。一方、第二高調波に変換されなかった基本波11は凹面ミラー51と凹面ミラー52との間を往復反射し続けることになる。これにより、各右向きパスのビームウエスト位置を、波長変換素子13内で紙面上下方向に点在させることができる。この結果、基本波や第二高調波の局在を避けることができ、波長変換素子13の発熱の問題が生じにくい構成となっている。
ここで、第一パス目のビームウエスト径17aと、第二パス目のビームウエスト径17bとは、下記式(3)の関係にあることがわかっている。
17b=17a×f1/f2 …(3)
よって、各右向きパスのビームウエスト径は、後段になるほど細くなることになり、第一パス目16aのビームウエスト径17aを、発熱の問題が発生しない程度に細く設定しておくと、ビームウエスト径が所定段目のパスで(1)式の最適条件を下回るまでは、ビームウエスト径の小径化に伴い徐々に各パスでの変換効率を向上させることができる。したがって、本実施の形態に係る波長変換装置50の構成でも、実施の形態1の構成と同様に、各パスでのビームウエスト径を、波長変換素子13の発熱の問題が生じない範囲で後段へと徐々に小さくすることによって、変換効率を徐々に向上させることができる。これにより、波長変換素子13での基本波から第二高調波への変換効率を、全体として向上させることができる。
さらに、凹面ミラー51と凹面ミラー52とを非球面で構成することを考える。一般に、波長変換装置50の凹面ミラー51、52を球面ミラーで構成すると、レンズ軸53と平行に凹面ミラーに入射したレーザ光は、入射位置がレンズ軸53から上下方向に離れるにつれて、収差により焦点位置に対して凹面ミラー側にずれた位置に集光することになる。よって波長変換装置50においては、第二パス目16bは、基本波が若干レンズ軸53側に傾いて波長変換素子13から出射することになる。
そこで、凹面ミラー51及び凹面ミラー52は、それぞれ少なくとも波長変換素子側を非球面に形成することが望ましい。
図4を参照し、実施の形態1で説明したように、凹面ミラー51と凹面ミラー52との間隔を各ミラーの焦点距離f1と、焦点距離f2との和に等しくなるように、凹面ミラー51と凹面ミラー52とを配置することが望ましい。
上記の構成によれば、レンズ軸53から離れた位置に入射するレンズ軸53に平行なビームも、焦点位置に集光することになり、波長変換素子13から出射する第二高調波は全て略平行ビームで出射することになる。
さらに、図4の構成において、凹面ミラー52は、その入射面、出射面が略同心円のメニスカスミラーを用いることが好ましい。この構成によれば、レンズ軸53に対して光軸が略平行な第二高調波を、略平行なまま波長変換装置50の外に取り出すことが出来る。これにより、第二高調波をより小さな径に集め易くなるため、例えばロッドインテグレータに集光する場合等に、好適な構成と言える。
また、凹面ミラー51と凹面ミラー52のうちの少なくとも何れか一方を球面ミラーにすると、凹面ミラー51と凹面ミラー52の間で往復する基本波は、後段のパスになるほどレンズ軸53に漸近するが、球面ミラーの収差の影響により、所定段目のパスから徐々にレンズ軸53から離れ始めることとなる。この場合に、最終的に第一パス目16a近傍を逆向きに進行し、集光レンズ18を経由してレーザ光源12に戻る場合もあり得る。この問題は、レーザ光源12の安定発振にも影響するため、避けることが望ましい。
これに対し、本実施の形態の凹面ミラー51及び凹面ミラー52として、非球面ミラーを用いた上記の構成によれば、基本波11は最終的にはレンズ軸53に漸近することとなり、球面ミラーを用いた場合のような基本波11がレーザ光源12に戻るといった問題を防止することができる。最終的に波長変換されずに残った基本波は、例えば凹面ミラー中心54の基本波の反射コートを除去しておくことで、波長変換装置50の外部に取り出し、ディフューザ等で安全に処理される。これにより、レーザ光源12への基本波の戻り光や、迷光の問題を防止することができる。なお、反射コートを除去するかわりに、凹面ミラー中心54の基本波が照射される部分を削りとっても構わない。
基本波11がレーザ光源12に戻ることを防止するための他の構成について、図5を参照し以下に説明する。
図5に示す波長変換装置60は、図4に示す波長変換装置50と基本的な構成については共通している。したがって、波長変換装置50と共通する部材等については同様の参照符号を付してその説明については適宜省略する。
波長変換装置60は、波長変換装置50の構成に加え、偏光ビームスプリッタ55、及び波長変換素子13における凹面ミラー51側の端面と、凹面ミラー52側の端面にそれぞれ形成されたλ/4板56、57を備えている。
ここで、本実施の形態に係る波長変換装置60による基本波から高調波への波長変換の原理について説明する。
波長変換装置60の波長変換素子13は、結晶軸の方向が、紙面垂直方向となっている。偏光ビームスプリッタ55は、紙面垂直方向の偏光光を透過する一方、紙面平行方向の偏光光を反射するように構成されている。
ここで、レーザ光源12から出射されたレーザ光は、紙面垂直方向に偏光しているとする。この場合、レーザ光源12から出射されて偏光ビームスプリッタ55を透過した基本波11は、波長変換装置50と同じく第一パス目16aで一部が第二高調波に変換される。しかしながら、この第二高調波は、出口側に設けられたλ/4波長板57を透過する際に、基本波11及び第二高調波15aはともに回転偏光される。そして、凹面ミラー52で反射された基本波11は、波長変換素子13に再入射する前に再度λ/4波長板57に入射する。このように、λ/4波長板57に二度入射することにより、トータルでλ/2波長ずれたことになり、波長変換素子に図中左向きに入射した基本波の偏光方向は、紙面水平方向になっている。
したがって、波長変換装置60の構成によれば、上記の左向きのパスでは、基本波はビーム径によらず全く波長変換されることなく、波長変換素子13から出射されることとなる。波長変換素子13から出射してλ/4波長板56に入射した基本波11は、λ/4回転偏光に変換された後、凹面ミラー51で反射されて再度λ/4波長板56に入射される。これにより、波長変換素子13に入射する第二パス目16bの基本波の偏光方向は、紙面垂直方向となる。このため、この第二パス目16bの基本波は、波長変換素子13内でその一部が波長変換され、波長変換素子13から出射される。
即ち、図5の紙面右方向に伝播する基本波は紙面垂直方向に偏光する一方、紙面左方向に伝播する基本波は、紙面に平行な方向に偏光している。そのため、例えば、凹面ミラー51・52として、球面ミラーを用いた場合に、第二高調波に変換されずに残った基本波が、仮に第一パス目16aと同じ位置を逆方向に伝播したとしても、当該基本波は偏光ビームスプリッタ55で紙面下方向に反射される。このため、上記の基本波が、レーザ光源12に戻ることは無く、ディフューザ等で適切に処理することで、迷光や戻り光による問題を回避することができる。
なお、前述の実施の形態1の構成でも、上記と同様の効果を得ることができる。即ち、実施の形態1に係る波長変換装置10(図1)の構成において、波長変換素子13の左右両側にλ/4波長板を配置すれば、図1中、紙面の片側のみから第二高調波を出力することができる。
例えば、波長変換装置60(図5)と同様に、図1中紙面左向きにのみ第二高調波が生成されるように、λ/4波長板と基本波11の偏光方向を設定すれば、紙面左側からのみ第二高調波を波長変換素子13の外に出射させることができる。そして、図1中、紙面右側の最終パス16eからは基本波のみが波長変換装置10の外に取り出されることになる。この結果、基本波と第二高調波とを簡便に分離することができる。
尚、実施の形態1の波長変換素子13と同様に、本実施の形態に係る波長変換素子13はバルク型の素子に適用できるのは言うまでもない。また、本実施の形態に係る波長変換素子13は、スラブ型導波路にも適用可能である。
(実施の形態3)
本発明のさらに他の実施の形態について、図6Aないし図8Bを参照し以下に説明する。
図6Aは、従来の波長変換素子の分極反転構造を示す説明図である。図6Bは、本実施の形態に係る波長変換素子の分極反転構造の一例を示す説明図である。図6Cは、本実施の形態に係る波長変換素子の分極反転構造の他の例を示す説明図である。図7Aは、本実施の形態に係る波長変換素子の分極反転構造のさらに他の例を示す説明図である。図7Bは、本実施の形態に係る波長変換素子の分極反転構造のさらに他の例を示す説明図である。
従来の波長変換素子100は、図6Aに示すように、周期T1の分極反転構造101が光路進行方向にそって、素子全体に配列されている。波長変換素子100は、このような分極反転構造を備えることにより、位相が揃った高効率な波長変換を行うことができる。
これに対し、本実施の形態に係る波長変換装置は、図6Bに示す分極反転構造を有する波長変換素子102を備えている。なお、分極反転構造以外の基本的構成については、実施の形態1または実施の形態2の波長変換装置と共通している。したがって、前述の各波長変換装置と共通する部材等については同様の参照符号を付してその説明については適宜省略する。したがって、図1、図2等に示す波長選択ミラー14a〜14d等の図示は省略する。
本実施の形態に係る波長変換素子102は、例えば、図6Bに示すように、第一パス目を構成する分極反転周期については、図中TSからTLの範囲で幅を持たせている。
一般に、位相整合条件からずれた分極反転周期からは、低い変換効率でしか、第二高調波に変換できないことが知られている。本実施の形態では、第一パス目での変換効率を低く抑えるために、第一段目の複数の分極反転周期のうちの、一番短い周期TSから一番長い周期TLまで広く幅を持たせている。具体的には、波長変換素子102は、例えば、分極反転構造103の周期T2を7.000umとすると、一番目の光路の周期は、TS=6.995um、TL=7.000um程度の幅をもたせればよい。すなわち、前段の光路を構成する部分の分極反転周期の幅は広く持たせ、後段の光路になるほど、分極反転周期の幅が狭くなる(均一な分極反転周期を持つ)ように設計すれば、ビーム径をパス毎に制御することなく、後段ほど変換効率を上げることができる。これにより、波長変換素子102の発熱に起因した変換効率の低下の問題を回避しつつ、高い変換効率で、基本波から第二高調波への波長変換が可能な波長変換装置を実現することができる。
さらに、所定光量の基本波を、どんなに細いビーム径で波長変換素子102に入射しても、波長変換素子の発熱に起因した問題が生じないように、分極反転周期の幅を設計することが望ましい。これにより、各段における基本波のビーム径を精密に制御することなく、波長変換素子の発熱に起因した第二高調波への変換効率の低下を防止することができる。さらに、波長選択ミラー(不図示)の曲率精度を緩和することができるという利点がある。
本実施の形態に係る波長変換装置に係る波長変換素子として、図6Cに示す分極反転構造を有する波長変換素子104を用いてもよい。波長変換素子104は、図6Cに示すように、第1パス目の光路では、波長変換に寄与する周期T3の分極反転構造105を一部にのみ持たせ、当該周期T3の分極反転構造105が形成された以外の領域には、波長変換に寄与しないダミー領域106を形成している。このダミー領域106には、波長変換に寄与する周期T3とは大きく違う周期の分極反転構造106aを形成することが望ましい。
具体的には、分極反転構造105の周期T3を7.000umとした場合、分極反転構造106aの分極反転周期を7.1000um程度にすればよい。これにより、波長変換素子104中で発生した第二高調波によって誘起される屈折率変化(光損傷)の発生を抑制することができる。これにより、基本波と生成した第二高調波のプロファイルを高品質に維持したまま波長変換素子104の外部へ第二高調波を取り出すことができる。この結果、ハイパワーであっても優れた品質の第二高調波を生成することができる波長変換装置が可能となる。
本実施の形態に係る波長変換装置に係る波長変換素子として、図7Aに示す分極反転構造を有する波長変換素子110を用いてもよい。
波長変換素子110は、図7Aに示すように、波長変換の各段ごとに分極反転の周期を変えた構成としている。すなわち、入射口111aに近い光路の分極反転の周期をT4、入射口111aと出射口111bの間にある所定の段の分極反転の周期をT5、最終段の分極反転の周期をT6とした場合、例えばT4=7.000um、T5=7.001um、T6=7.002umとしている。
さらに、最終段の出力が最も大きくなるように、ペルチェ素子(不図示)の温度を制御すれば、前段の光路の変換効率を抑え、波長変換素子110の発熱に起因する問題を回避しつつ、波長変換装置の小型化及び、波長変換素子110での基本波から第二高調波への変換効率を、全体として向上させることができる。
また、例えば、T4=7.002um、T5=7.001um、T6=7.000umと徐々に周期を短くして、最終段の出力が最も大きくなるようにペルチェ素子の温度を制御する構成でも、上記と同様の効果を奏することができる。また、図7Aの構成において、T4よりも短い周期や、T6の周期よりも長い周期を設け、周期に余裕を持たせて設定することが望ましい。これにより、基本波のパワーを変えた場合でも、第一パス目の基本波の入射位置をスライドさせることで、波長変換素子の発熱に起因した問題が発生しない範囲で最も効率の高い入射位置を見つけることができる。この結果、異なる出力の基本波を用いる場合であっても、同一の波長変換素子を用いることができるため、製造コストを削減することができる。
本実施の形態に係る波長変換装置に係る波長変換素子として、図7Bに示す分極反転構造を有する波長変換素子112を用いてもよい。
また、図7Bに示す波長変換素子112は、図6Aに示す従来の波長変換素子100を台形に切断したものである。波長変換素子112では、入射口113aを台形の短辺側、出射口113bを台形の長辺側としている。このように、単純に波長変換素子112における前段の光路の長さを、後段の光路の長さよりも短くすることでも、前段の光路の変換効率を抑え、波長変換素子112の発熱に起因する問題を回避しつつ、波長変換装置の小型化及び、波長変換素子112での基本波から第二高調波への変換効率を、全体として向上させることができる。
また、本波長変換素子112の構成によれば、仮により高いパワーの基本波を用いる場合であっても、素子長をより短く切断するだけで、同じ波長変換素子を用いることができるため、基本波のパワーに合わせて異なる種類の波長変換素子を設計、製造する必要がないため、製造コストを削減することができる。
図8Aは、本実施の形態に係る波長変換素子120の分極反転構造の一例を示す説明図である。図8Bは、図8Aの8B−8B矢視断面図である。一般に、分極反転構造は、図8Bに示す通り、深さ方向に鋸波状に形成されている。通常は分極反転のデューティー比が50%となる図中深さH1の位置を基本波が伝搬すると、最も変換効率が高くなる。すなわち、後半の高い変換効率が望まれるパスは、このH1近傍の位置を伝搬することが望ましい。一方、前段の高い変換効率での波長変換を避けたいパスでは、図8Bに示す通り、デューティー比が50%からずれた、例えば図8B中ΔHシフトした位置を基本波が伝搬することで実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
この場合、例えば前段の光路に用いる場合、ΔH=200um程度の位置(H1の上側下側どちらでも良い)を基本波が伝搬する変換効率を下げることができる。こうすることで、本実施の形態においても、小型かつトータルの変換効率に優れた波長変換装置を提供することが出来る。また、本実施の形態では、波長変換素子120の上下方向にビームの位置をずらすため、同一パス数を幅方向に単純に配列させる場合と比較して、波長変換素子120の幅を狭くすることができ、コンパクトな構成にすることができる。さらに、基本波のパワーを大きくした場合も、ΔHの大きな位置に基本波を通すことで、簡便に変換効率を下げることができる。このため、基本波のパワーに合わせて異なる種類の波長変換素子を設計、製造する必要がなく、製造コストを削減することができる。
(実施の形態4)
本発明のさらに他の実施の形態について、図4、図9及び図10を参照し以下に説明する。
図9は、本実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す説明図である。実施の形態に係る画像表示装置には、上記で説明した実施の形態1ないし3で説明した波長変換装置を用いることができる。本実施の形態に係る画像表示装置130の概略構成を図面を参照し以下に説明する。
実施の形態に係る画像表示装置130は、図9に示すように、赤色レーザ光源(R光源)131a、緑色レーザ光源(G光源)131b、及び青色レーザ光源(B光源)131cを備えている。赤色レーザ光源(R光源)131aには、波長640nmのAlGaInP/GaAs系材料からなる半導体レーザ装置を用いている。青色レーザ光源(B光源)131cには波長450nmのGaN系材料からなる半導体レーザ装置を用いている。緑色レーザ光源(G光源)131bには実施の形態1から3において示したうちの何れかの波長変換装置を用いている。
図9に示すように、本実施の形態の画像表示装置130は、上記の各レーザ光源131a、131b、131cに対応して設けられた、レンズ139a、139b、139c、回転レンズアレイ133a、133b、133c、ロッドインテグレータ132a、132b、132c、フィールドレンズ134a、134b、134c、及び液晶パネル135a、135b、135cを備えている。ロッドインテグレータ132a、132b、132cは、それぞれ対応するレーザ光源131a、131b、131cを均一露光するためのものである。画像表示装置130は、さらに、クロスプリズム136、投射レンズ137、スクリーン138、レンズ139dを備えている。
次に本実施の形態の画像表示装置130の動作について説明する。R、G、B各レーザ光源131a、131b、131cより出射された基本波レーザ光は、レンズ139a、139b、139cで略平行光となり、回転レンズアレイ133a、133b、133cを経てロットインテグレータ132a、132b、132cに入射する。これらの回転レンズアレイ133a、133b、133cを通過することにより、基本波レーザ光のパターンが時系列で変調される。このため、画像上のスペックルノイズが除去された、良好な画像を得ることができる。ロットインテグレータ132a、132b、132cにて略均一な露光パターンに変換されたレーザ光は、フィールドレンズ134a、134b、134cを経て液晶パネル135a、135b、135cを露光し、クロスプリズム136でR、G、Bを合波した後、投射レンズ137を経由してスクリーン138上に画像を形成する。G光源131bからの光路には、R光およびB光の光路長との関係で光路長を補償するためのレンズ139dが設けられている。
本実施の形態に係る画像表示装置130において、図10に示すように、実施の形態1ないし3で示した多数本の第二高調波レーザ光をレンズ139bでロットインテグレータ132bに集光することで、高効率かつコンパクトな画像表示装置を構成することが可能になる。
具体的には、実施の形態2で示した波長変換装置50(図4)から出射された各第二高調波を、レンズ139bにてロッドインテグレータ132b(図10)に集光する。このとき、それぞれの第二高調波がレンズ139bで略平行光に変換されるようにレンズ139bを配置することが望ましい。これにより、ロッドインテグレータ132bの入射端面上では、各画角から到着する第二高調波が平行ビームのまま集光され、数ミリ以下の小さなビーム径に集光することができる。このため細いロッドインテグレータを用いることができる。さらに、短いロッドインテグレータの距離でレーザ光を均一化することができるため、高効率かつコンパクトな画像表示装置130を構成することができる。また、図10において、凹面ミラー51、52として、非球面ミラーを用いることが望ましい。実施の形態2でも説明したとおり、非球面ミラーを用いることにより、波長変換装置51から出射する各第二高調波をレンズ軸53と略平行にすることができる。このため、ロッドインテグレータ132bの入射端面での集光ビーム径をより小さくすることができ、画像表示装置130のさらなる小型化を図ることができる。さらに、図10の構成において、ロットインテグレータ132bに入射する第二高調波の入射角は、各第二高調波のプロファイル(ビーム径、形状、拡がり角)には依存せず、一パス目、二パス目それぞれのパスから出射する第二高調波レンズ軸53からの距離にのみ依存する。このため、仮にレーザ光源12から出射する基本波のプロファイルが変動したとしても、一パス目、二パス目の第二高調波の位置は変動しないため、ロッドインテグレータ132bに入射する第二高調波の入射角は変動せず、結果的にロッドインテグレータ132bから出射する第二高調波は、ビーム径、拡がり角ともに、レーザ光源12のプロファイル変動の影響を受けにくくなる。したがって、上記の波長変換装置を用いた本実施の形態に係る画像表示装置130は、輝度均一性の変動の無い、高画質な画像を表示することができる。
(実施の形態5)
本発明のさらに他の実施の形態について、図10及び図11を参照し以下に説明する。
図11は、Gレーザ光源を含むバックライト装置を用いた、本実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示している。Gレーザ光源としては、実施の形態1ないし3で示したGレーザレーザ光源を用いることができる。本実施の形態に係る液晶表示装置(画像表示装置)140は、図11に示すように、液晶表示パネル141と、液晶表示パネル141を背面側から照明するバックライト装置145とから構成されている。液晶表示パネル141は、偏光板143a・143bと、これらの偏光板143a・143bに挟まれた液晶板146とから構成されている。バックライト装置145は、レーザ光源142、導光板144及びファイババンドル147を備えている。レーザ光源142は、Rレーザ光源142a、Gレーザ光源142b、Bレーザ光源142cから構成されている。ファイババンドル147は、レーザ光をバンドルして導光板144へ導いている。
実施の形態4と同様に、Rレーザ光源142aには波長640nmのAlGaInP/GaAs系材料からなる半導体レーザ装置を、Bレーザ光源142cには波長450nmのGaN系材料からなる半導体レーザ装置を用いている。また、Gレーザ光源142bには、実施の形態1ないし3で示した何れかの波長変換装置を適用している。
次に、本実施の形態の液晶表示装置140の動作について説明する。Rレーザ光源142a、Gレーザ光源142b、及びBレーザ光源142cから出射された各レーザ光は、ファイババンドル147によりバンドルされて白色光となった後、導光板144に導入され、導光板144内に拡散する。導光板144は、例えば拡散ビーズを点在させた様な拡散板を用いることで、略均一な光量分布を得る事が可能である。導光板144の図示しない表面から出射したレーザ光は、液晶パネル141を照明する。そして、偏光板143aにより導光板144からの照明光の内所定方向の偏光光のみが液晶板146を照明し、143aの偏光方向とクロスニコルに配置された偏光板143bを透過した光を画像として視認することとなる。
この構成において、Gレーザ光源142bは実施の形態1ないし3において示した波長変換装置を用いており、実施の形態1から3において示した多数本レーザ光をファイババンドル147に結合する。このため、図10に示したような光学系を用いて、多数本のレーザ光をファイバ端部に集光して結合させることができる。即ち、ファイババンドル147への結合は、実施の形態4の図10のロッドインテグレータ132をファイバに変えればよい。こうすることで、仮に基本波レーザ光源12から出射する基本波のプロファイルが変動したとしても、ファイババンドル147に入射する第二高調波の入射角は変動せず、ファイババンドル147から出射する第二高調波は、ビーム径、拡がり角ともに、レーザ光源12のプロファイル変動の影響を受けにくくなり、液晶表示装置(画像表示装置)140は、輝度均一性の変動の無い、高画質な画像を表示することができる。ここでは、導光板144までの導光手段としてファイババンドル147を用いたが、実施の形態4と同様に、ロッドインテグレータで導光し、クロスプリズムでR、G、B各レーザ光を合波して導光板144に入射してもよい。
上記の構成により、実施の形態1から3で示した様な多数本のレーザ光を用いて、高効率かつコンパクトな液晶表示装置140を構成することが可能になる。
以上のように、本発明の一局面に係る波長変換装置は、基本波を出射するレーザ光源と、前記基本波を第二高調波に変換する波長変換素子と、変換されずに前記波長変換素子を透過した前記基本波を反射すると共に、波長変換された前記第二高調波を透過する波長選択ミラーを含む光学系と、を備え、前記光学系は、変換されずに前記波長変換素子を透過した前記基本波を、前記波長選択ミラーにより、前記波長変換素子に1回以上、集光させながら再入射し波長変換するものであって、ある入射段の変換効率を、(その段で得られた前記第二高調波)/(その段に入射した前記基本波の自乗)で定義するとき、前記光学系は二段目以降の少なくとも一つの段の変換効率が一段目の変換効率よりも高くなるように設定されている。
上記の構成によれば、一段目の波長変換効率が二段目以降の少なくとも一つの段の変換効率よりも低くなるように、光学系を設定している。このように、基本波の光量が大きく、発素子内で光の吸収に起因する発熱が顕著に現れる一段目の波長変換効率を低く抑えることで、一段目に大出力の基本波を入射した場合でも、発熱による変換効率の低下を防止することができる。また、前記光学系により前記波長変換素子へ複数回基本波を入射させるため、波長変換装置の小型化を図ることができる。これらの結果、波長変換装置の小型化を実現しつつ、全体として変換効率の向上を図ることができる波長変換装置を提供することができる。
上記の構成において、前記波長変換装置は、所定の基本波光量において前記一段目に入射する基本波から第二高調波への変換効率ηが、η<(1.068×2ω3×deff 2×L)/(π×εo×c4×nw 2)、(ωは基本波の角振動数、deffは実効非線形光学定数、Lは素子長、εoは真空の誘電率、nw は基本波に対する屈折率、cは光速)を満たし、前記光学系は、一段目に入射する基本波のビームウエスト径より、二段目以降の少なくとも一つの段のウエスト径を細くすることが望ましい。
前記波長変換素子に対して基本波を一度だけ入射して第二高調波を得る場合、最適な集光条件化では、基本波から得られる第二高調波P2wは、最大で(1.068×2ω3×deff 2×L)/(π×εo×c4×nw 2)となることがわかっている。
そこで、上記の構成によれば、前記波長変換装置は、所定の基本波光量において前記一段目に入射する基本波から第二高調波への変換効率ηが、η<(1.068×2ω3×deff 2×L)/(π×εo×c4×nw 2)を満たし、前記光学系を、一段目に入射する基本波のビームウエスト径より、二段目以降の少なくとも一つの段のウエスト径が細くなるように設定している。すなわち、一段目の波長変換効率ηが、上式の右辺を満たすような最大値よりも小さくなるように抑えている。
また、基本波の光量が大きく、波長変換素子内で光の吸収に起因する発熱が顕著に現れる一段目の変換効率を下げているため、一段目に大出力の基本波を入射した場合でも、発熱による波長変換効率の低下を回避することができる。したがって、通常は高出力の基本波を入射すると、発熱により変換効率の低下が発生する波長変換素子を用いた場合であっても、発熱による変換効率の低下を防止することができる。
上記の構成において、前記波長変換素子は分極反転素子であり、前記光学系は、前記分極反転素子における分極反転構造に対する基本波の傾きが、一段目よりも二段目以降の少なくとも一つの段の方が90°に近くなるように設定されてなることが望ましい。
前記分極反転素子における分極反転構造に対する基本波の傾きは、90°に近づくほど、基本波から第二高調波への波長変換効率が高くなる。そこで、上記の構成によれば、一段目における前記分極反転構造に対する基本波の傾きが、後段の何れかの段よりも90°に近くならないようにして、一段目における波長変換効率を抑えている。
この結果、前段での波長変換素子の発熱による波長変換効率の低下を回避することができるため、全体として波長変換効率の向上を図ることができる波長変換装置を実現することができる。
上記の構成において、前記波長変換素子は分極反転素子であり、各段の基本波が透過する位置の前記分極反転素子の分極反転周期が所定の周期範囲に設定されており、一段目の分極反転周期の周期範囲よりも、二段目以降の少なくとも一つの段の分極反転構造の周期範囲の方が狭く設定されていることが望ましい。
上記の構成によれば、一段目の複数の分極反転周期のうちの、一番短い周期から一番長い周期まで広く幅を持たせる(一段目の周期範囲を広くする)ことによって、一段目の波長変換効率を低く抑えることができる。そして、一段目の分極反転周期の周期範囲よりも、二段目以降の少なくとも一つの段の分極反転構造の周期範囲の方が狭くなるように設定して、一段目における波長変換効率を抑えている。
この結果、前段での波長変換素子の発熱による波長変換効率の低下を回避することができるため、全体として波長変換効率の向上を図ることができる波長変換装置を実現することができる。
上記の構成において、前記波長変換素子は分極反転素子であり、各段の前記基本波が透過する位置の前記分極反転素子の分極反転構造が、所定温度にて波長変換に寄与する分極反転周期を持つ変換領域と、所定温度にて波長変換に寄与しない分極反転周期を持つダミー領域と、を含み、前記変換領域の割合が、二段目以降の少なくとも一つの段において、一段目よりも高くなるように設定されていることが望ましい。
前記波長変換素子として、分極反転素子を用いた場合、各段の基本波が透過する位置の前記分極反転素子の分極反転周期に関し、前記波長変換に寄与する分極反転周期を持つ変換領域の割合が高い方ほど、基本波から第二高調波への波長変換効率が高くなる。そこで、上記の構成によれば、一段目の分極反転周期における前記変換領域の割合よりも、二段目以降の少なくとも一つの段における前記変換領域の割合の方が高くなるように設定して、一段目における波長変換効率を抑えている。
この結果、前段での波長変換素子の発熱による波長変換効率の低下を回避することができるため、全体として波長変換効率の向上を図ることができる波長変換装置を実現することができる。
上記の構成において、前記波長変換素子は、前記基本波の進行方向に直交する厚み方向に分極反転周期が異なっている分極反転素子であり、前記光学系は、二段目以降の少なくとも一つの段が、一段目よりも分極反転のデューティー比が50%に近くなるような厚み方向の位置を前記基本波が通過するようにすることが望ましい。
一般に、分極反転構造における分極反転のデューティー比が、50%に近くなるような厚み方向の位置を前記基本波が通過するほど、基本波から第二高調波への波長変換効率が高くなる。そこで、上記の構成によれば、前記光学系は、二段目以降の少なくとも一段が、一段目よりも分極反転のデューティー比が50%に近くなるような厚み方向の位置を前記基本波が通過するように設定して、一段目における波長変換効率を抑えている。
この結果、前段での波長変換素子の発熱による波長変換効率の低下を回避することができるため、全体として波長変換効率の向上を図ることができる波長変換装置を実現することができる。
上記の構成において、前記波長変換素子は分極反転素子であり、各段の前記基本波が透過する位置の分極反転周期は伝搬方向に一様であり、かつ前段から後段になるにつれて単調増加もしくは単調減少させることが望ましい。
上記の構成によれば、前段の分極反転周期が短い場合は後段になるにつれて単純増加するように、逆に前段の分極反転周期が長い場合は後段になるにつれて単純減少するように設定し、後段になるにつれて波長変換効率を向上させることができる。これにより、前段での波長変換素子の発熱による波長変換効率の低下を抑制することができるため、全体として高効率で第二高調波に変換することができる波長変換装置を実現することができる。
また、分極反転周期として短い周期から長い周期まで幅を持たせて設定すれば、一つの波長変換素子で、異なるパワーの基本波に対応させることができるため、製造コストの低減を図ることができる。
上記の構成において、前記波長選択ミラーは、第三高調波を透過する波長選択膜を備えていることが望ましい。
上記の構成によれば、前記波長選択膜を備えることにより、第三高調波に依存する素子の発熱をも抑えることができる。これにより、波長変換素子の発熱をさらに抑えることができるため、波長変換素子の発熱に起因した波長変換効率の低下をより効果的に防止することができる。この結果、全体として高効率で高調波に変換することができる波長変換装置を実現することができる。
上記の構成において、液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置と、を備え、前記バックライト装置は、赤色、緑色および青色をそれぞれ出射する複数のレーザ光源を含み、前記レーザ光源のうち、緑色のレーザ光源が、前記何れかの構成の波長変換装置を含むことが望ましい。
上記の構成において、スクリーンと、赤色、緑色および青色のレーザ光をそれぞれ出射する複数のレーザ光源を用いた構成からなり、前記レーザ光源のうち緑色のレーザ光源が、前記何れかの構成の波長変換装置を含むことが望ましい。
上記の構成により、小型化及び低消費電力を実現しつつ、全体として高効率で高調波に変換することができる、カラー画像の表示が可能な画像表示装置を実現することが出来る。
上記の構成において、さらに、ファイババンドルまたはロッドインテグレータを含み、前記波長変換装置から出射した第二高調波を、前記ファイババンドルまたはロッドインテグレータに入射させることが望ましい。
上記の構成によれば、輝度むらのない、高画質な画像を表示することができる画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記波長変換装置の波長選択ミラーとして、非球面ミラーを用いることが望ましい。
上記の構成によれば、前記波長変換装置の波長選択ミラーを、非球面レンズで構成している。これにより、前記ファイババンドル又はロッドインテグレータ入射端面でさらに小さくビームを集光することができる。この結果、画像表示装置をさらに小型化することができる。
本発明は、高効率かつW級の緑色の高出力レーザ光を出射する高効率かつコンパクトな波長変換装置、および、波長変換装置をレーザ光源に用いた高品質な画像表示装置を提供するものであり、大型ディスプレイ装置や高輝度ディスプレイ装置などに有用である。
なお、発明の詳細な説明の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と次に記載する特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。

Claims (12)

  1. 基本波を出射するレーザ光源と、
    前記基本波を第二高調波に変換する波長変換素子と、
    変換されずに前記波長変換素子を透過した前記基本波を反射すると共に、波長変換された前記第二高調波を透過する波長変換ミラーを含む光学系と、を備え、
    前記光学系は、前記基本波を前記波長変換素子内に集光点を持つように集光させながら入射させると共に、変換されずに前記波長変換素子を透過した前記基本波を、前記波長選択ミラーにより、一回以上、前記波長変換素子内に集光点を持つように集光させながら再入射させ波長変換するものであって、前記波長変換素子内における各集光点を点在させており、
    ある入射段の変換効率を、(その段で得られた前記第二高調波)/(その段に入射した前記基本波の自乗)で定義するとき、前記光学系は二段目以降の少なくとも一つの段の変換効率が一段目の変換効率よりも高くなるように設定してなることを特徴とする、波長変換装置。
  2. 前記波長変換装置は、所定の基本波光量において前記一段目に入射する基本波から第二高調波への変換効率ηが、
    η <(1.068×2ω3×deff 2×L)/(π×εo×c4×nw 2
    (ωは基本波の角振動数、deffは実効非線形光学定数、Lは素子長、εoは真空の誘電率、nw は基本波に対する屈折率、cは光速)を満たし、
    前記光学系は、一段目に入射する基本波のビームウエスト径より、二段目以降の少なくとも一つの段のウエスト径を細くすることを特徴とする、請求項1に記載の波長変換装置。
  3. 前記波長変換素子は分極反転素子であり、
    前記光学系は、当該分極反転素子における分極反転構造に対する基本波の傾きが、一段目よりも、二段目以降の少なくとも一つの段の方が90°に近くなるように設定されてなる、請求項1に記載の波長変換装置。
  4. 前記波長変換素子は分極反転素子であり、
    各段の基本波が透過する位置の前記分極反転素子の分極反転周期が所定の周期範囲に設定されており、一段目の分極反転周期の周期範囲よりも、二段目以降の少なくとも一つの段の分極反転構造の周期範囲の方が狭く設定されてなる請求項1に記載の波長変換装置。
  5. 前記波長変換素子は分極反転素子であり、
    一段目の前記基本波が透過する位置の前記分極反転素子の分極反転構造が、所定温度にて波長変換に寄与する分極反転周期を持つ変換領域と、所定温度にて波長変換に寄与しない分極反転周期を持つダミー領域と、を含ことを特徴とする、請求項1に記載の波長変換装置。
  6. 前記波長変換素子は、前記基本波の進行方向に直交する厚み方向に分極反転周期が異なっている分極反転素子であり、
    前記光学系は、二段目以降の少なくとも一段が、一段目よりも分極反転のデューティー比50%に近くなるような厚み方向の位置を前記基本波が通過するようにすることを特徴とした、請求項1に記載の波長変換装置。
  7. 前記波長変換素子は分極反転素子であり、各段の前記基本波が透過する位置の分極反転周期は伝搬方向に一様であり、かつ前段から後段になるにつれて単調増加もしくは単調減少させたことを特徴とする、請求項1に記載の波長変換装置。
  8. 前記波長選択ミラーは、第三高調波を透過する波長選択膜を含むことを特徴とする、請求項1ないし7の何れか1項に記載の波長変換装置。
  9. 液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置と、を備え、前記バックライト装置は、赤色、緑色および青色をそれぞれ出射する複数のレーザ光源を含み、前記レーザ光源のうち、緑色のレーザ光源が請求項1から8のいずれか1項に記載の波長変換装置を含むことを特徴とする画像表示装置。
  10. スクリーンと、
    赤色、緑色および青色のレーザ光をそれぞれ出射する複数のレーザ光源を用いた構成からなり、前記レーザ光源のうち、緑色の光源が請求項1ないし8の何れか1項に記載の波長変換装置を含むことを特徴とする画像表示装置。
  11. さらに、ファイババンドルまたはロッドインテグレータを含み、
    前記波長変換装置から出射した第二高調波を、前記ファイババンドルまたはロッドインテグレータに入射させることを特徴とする、請求項9または10に記載の画像表示装置。
  12. 前記波長変換装置の波長選択ミラーが非球面ミラーであることを特徴とする、請求項11に記載の画像表示装置。
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