JP5299141B2 - 透明性に優れるポリアミド樹脂組成物及び成形品 - Google Patents
透明性に優れるポリアミド樹脂組成物及び成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5299141B2 JP5299141B2 JP2009172416A JP2009172416A JP5299141B2 JP 5299141 B2 JP5299141 B2 JP 5299141B2 JP 2009172416 A JP2009172416 A JP 2009172416A JP 2009172416 A JP2009172416 A JP 2009172416A JP 5299141 B2 JP5299141 B2 JP 5299141B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyamide
- bis
- sorbitol
- mass
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
1.0質量%である。抽出量が、2.0質量%以下のポリアミド(X)は、例えば、ジアミン成分とジカルボン酸成分の重縮合反応を出来るだけ短時間かつ低温度で実施する方法(例えば、常圧滴下法で実施する場合、メタキシリレンジアミンの滴下速度をポリアミド(X)の急激な粘度上昇や反応釜内での液面上昇が起こらない範囲内で可能な限り速くしたり、モル比を調整することで、後期重縮合工程の最終到達温度を250〜255℃と通常より5〜10℃低温で重縮合反応を実施する方法)、溶融重縮合法により得られたポリアミドを通常よりも短時間で固相重合する方法(例えば、通常用いる熱媒よりも伝熱にすぐれるマイクロ波を利用する)などによっても製造することが可能である。さらに、溶融重合または固相重合ポリアミドチップをメタノ−ルあるいはエタノ−ル等のアルコ−ル類またはメタノ−ル水溶液あるいはエタノ−ル水溶液により加熱処理あるいは抽出処理することによって得ることができる。例えば、加熱処理槽に前記のポリアミドを入れ、50%エタノ−ル水溶液を加えて、約50〜75℃で処理して得られる。このような加熱処理等は、回分式処理装置で行っても良いしまた連続式処理装置で行っても良い。
ポリアミドペレットを粉砕し、JIS−Z8801による呼び寸法425μmの金網を通過した細粒100gを95%エタノ−ル(水分含有量:5%)300mlで78℃で6時間抽出を行った。抽出液を蒸発乾固し、抽出物の質量を測定し、ポリアミド質量当りの抽出量を計算した。
ポリアミド樹脂をフェノール/エタノール混合溶媒に溶解し、塩酸を用いて中和滴定し、末端カルボキシル基濃度を求めた。また、ポリアミド樹脂をベンジルアルコールに溶解し、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和滴定し、末端アミノ基濃度を求めた。反応モル比は、得られた末端アミノ基濃度及び末端カルボキシル基濃度から次式より算出した。
反応モル比=(1−18.015×末端アミノ基濃度−73.07×A)/
(1−18.015×末端カルボキシル基濃度+68.10×A)
Aは、(末端カルボキシル基濃度−末端アミノ基濃度)を表す。
ポリアミド樹脂1gを精秤し、96%硫酸100mlに20〜30℃で攪拌溶解した。完全に溶解した後、速やかにキャノンフェンスケ型粘度計に溶液5ccを取り、25℃の恒温漕中で10分間放置後、落下速度(t)を測定した。また、96%硫酸そのものの落下速度(t0)も同様に測定した。tおよびt0から次式により相対粘度を算出した。
相対粘度=t/t0
JIS−K−7105に準じて求めた。ボトルの場合、胴部より切り出したシート(厚み約300〜400μm)について、日本電色工業社製の曇値測定装置(型式:COH−300A)にて測定し、厚さ300μmあたりの曇値として換算した。カップに関しては、胴部より切り出したシートについて曇値を測定し。厚さ1mm当たりの曇値として換算した。また、フィルムに関しては(測定厚み約100μm)については、50μmあたりの曇値として換算した。
半結晶化時間測定装置MK701(コタキ製作所)を用い、脱偏光強度法によって100μmのフィルムを5枚重ねたものを260℃の熱風環境で3分間溶融した後、160℃のオイルバスにて結晶化させたときの半結晶化時間を求めた。
ASTM D3985に準じて測定した。測定装置は、モダンコントロールズ社製(型式:OX−TRAN 2/21SH)を使用した。測定条件は、ボトルOTR(cc/(0.21atm・bottle・day))及びカップOTR(cc/(0.21atm・package・day))の場合、温度:23℃、相対湿度:ボトル外60%、ボトル内100%、フィルムOTR(cc・mm/(m2・day・atm))の場合、温度:23℃、相対湿度:60%にて測定した。
(ポリアミドの溶融重合)
攪拌機、分縮器、全縮器、温度計、滴下ロート及び窒素導入管、ストランドダイを備えた内容積50リットルの反応容器に、精秤したアジピン酸14995g(102.6mol)、次亜リン酸ナトリウム12.9736g(0.1224mol)、酢酸ナトリウム9.0368g(0.1102mol)を入れ、十分に窒素置換した後、さらに少量の窒素気流下で系内を攪拌しながら170℃まで加熱した。これにメタキシリレンジアミン13890g(101.984mol)を攪拌下に滴下し、生成する縮合水を系外へ除きながら系内を連続的に昇温した。メタキシリレンジアミンの滴下終了後、内温を260℃として40分反応を継続した。その後、系内を窒素で加圧し、ストランドダイからポリマーを取り出してこれをペレット化し、約24kgのポリアミドを得た。
(ポリアミドの固相重合)
次いで、窒素ガス導入管、真空ライン、真空ポンプ、内温測定用の熱電対を設けたジャケット付きのタンブルドライヤーに前記ポリアミドを仕込み、一定速度で回転させつつ、タンブルドライヤー内部を純度が99容量%以上の窒素ガスで十分に置換した後、同窒素ガス気流下でタンブルドライヤーを加熱し、約150分かけてペレット温度を150℃に昇温した。ペレット温度が150℃に達した時点で系内の圧力を1torr以下に減圧した。さらに昇温を続け、約70分かけてペレット温度を200℃まで昇温した後、200℃で30分保持した。次いで、系内に純度が99容量%以上の窒素ガスを導入して、タンブルドライヤーを回転させたまま冷却してN−MXD6(ポリアミド1)を得た。測定結果を第1表に示す。
イソフタル酸をアジピン酸の6mol%共重合した以外は製造例1と同様の方法でN−MXD6(ポリアミド2)を得た。測定結果を第1表に示す。
溶融重合時のメタキシリレンジアミンの滴下終了後、内温を260℃として70分反応を継続したこと以外は製造例1と同様にしてN−MXD6(ポリアミド3)を重合した。測定結果を第1表に示す。
メタキシリレンジアミンの仕込み量が13841g(101.625mol)である以外は製造例1と同様にしてN−MXD6(ポリアミド4)を得た。測定結果を第1表に示す。
メタキシリレンジアミンの仕込み量が14128g(103.723mol)である以外は製造例1と同様にしてN−MXD6(ポリアミド5)を得た。測定結果を第1表に示す。
メタキシリレンジアミンの仕込み量が13960g(102.497mol)である以外は製造例1と同様にしてN−MXD6(ポリアミド6)を得た。測定結果を第1表に示す。
ポリアミド1のペレット100質量部に対して、エチレンビスステアリルアミド(商品名:アルフローH−50T、日油(株)製)0.2質量部を添加し、かつ粉状タルク(粒径:1.8μm;商品名:DG−5000 松村産業製)0.4質量部をドライブレンドし(第2表参照)、30mmφ2軸押出機により、押出温度260℃〜270℃、スクリュー回転数70rpm、フィードスクリュー回転数14rpm、引き取り速度1.2m/minで製膜し、巾300mm、厚み95〜105μmの無延伸フィルムを作製した。このフィルムの半結晶化時間、90℃30分間ボイル処理後の曇値(Haze)、及び、酸素透過係数を第3表に示した。
タルクの代わりにビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール(商品名:ゲルオールMD−LM30 新日本理化製)を用いた以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトール(商品名:NC−4 三井化学製)を用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
ビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトールの添加量が0.2質量部であること以外は実施例4と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
ビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトールの添加量が0.8質量部であること以外は実施例4と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
エチレンビスステアリルアミドの代わりに0.2質量部の変性エチレンビスステアリルアミド(商品名:WH−255: 共栄社化学製)を添加したこと以外は実施例4と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
エチレンビスステアリルアミドの代わりに0.2質量部のエチレングリコール、1,3−ブタンジオール−モンタン酸エステル(商品名:ヘキストワックスOP クラリアントジャパン製)を添加したこと以外は実施例4と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにビス(p−イソプロピルベンジリデン)ソルビトール(日本ファインケム製)を用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにビス(p−イソブチルベンジリデン)ソルビトール(日本ファインケム製)を用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
米国特許第3,721,682号明細書に記載の方法に準じて、2,4−ジメチルベンズアルデヒド(三菱ガス化学(株)製)とD−ソルビトールからビス(2,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトールを調製した。ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにビス(2,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトールを用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad 3988 Milliken製)を用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
米国特許第3,721,682号明細書に記載の方法に準じて、2,4,5−トリメチルベンズアルデヒド(三菱ガス化学(株)製)とD−ソルビトールからビス(2,4,5−トリメチルベンジリデン)ソルビトールを調製した。ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにこのビス(2,4,5−トリメチルベンジリデン)ソルビトールを用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
米国特許第3,721,682号明細書に記載の方法に準じて、2,4,6−トリメチルベンズアルデヒド(三菱ガス化学(株)製)とD−ソルビトールからビス(2,4,6−トリメチルベンジリデン)ソルビトールを調製した。ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにこのビス(2,4,6−トリメチルベンジリデン)ソルビトールを用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
米国特許第3,721,682号明細書に記載の方法に準じて、4−ビフェニルベンズアルデヒド(三菱ガス化学(株)製)とD−ソルビトールからビス(4−ビフェニルベンジリデン)ソルビトールを調製した。ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトールの代わりにこのビス(4−ビフェニルベンジリデン)ソルビトールを用いた以外は実施例2と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
100質量部のポリアミド2に、変性エチレンビスステアリルアミド(商品名:WH−255: 共栄社化学製)0.2質量部とビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を0.4質量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
エチレンビスステアリルアミド及びタルクを添加しないこと以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
タルクを添加しないこと以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
エチレンビスステアリルアミドを添加しないこと以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
変性エチレンビスステアリルアミドを添加しないこと以外は実施例7と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
エチレンビスステアリルアミドの添加量が0.002質量部であること以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
タルクの添加量が0.002質量部であること以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
ビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトールを添加しないこと以外は実施例16と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
100質量部のポリアミド3に、変性エチレンビスステアリルアミド(商品名:WH−255: 共栄社化学製)0.2質量部とビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を0.4質量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
100質量部のポリアミド4に、変性エチレンビスステアリルアミド(商品名:WH−255: 共栄社化学製)0.2質量部とビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を0.4質量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
100質量部のポリアミド5に、変性エチレンビスステアリルアミド(商品名:WH−255: 共栄社化学製)0.2質質量部とビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を0.4質量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
100質量部のポリアミド6に、変性エチレンビスステアリルアミド(商品名:WH−255: 共栄社化学製)0.2質量部とビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を0.4質量部添加したこと以外は実施例1と同様の方法で無延伸フィルムを作製した。評価結果を第3表に示した。
3台の押出機、フィードブロック、Tダイ、冷却ロール、巻き取り機等を備えた多層シート製造装置を用い、1台目の押出機からポリプロピレン(日本ポリプロ社製、商品名;ノバテックPP、グレード名;FY6、メルトインデックス;2.3)100質量部に0.4質量部のビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を添加した組成物を240℃で、2台目の押出機から接着性樹脂(三井化学社製、商品名;アドマー、グレード;QB550)を230℃で、3台目の押出機からポリアミド2(ガスバリヤー層を形成)100質量部に0.2質量部の変性エチレンビスステアリルアミド(商品名:WH−255: 共栄社化学製)と0.4質量部のビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を添加した組成物を250℃でそれぞれ押し出し、フィードブロックを介してPP層/接着性樹脂層/ガスバリヤー層/接着性樹脂層/PP層の3種5層構造の多層シートを製造した。なお各層の厚みは、425/25/80/25/425(μm)とした。次いで、プラグアシストを備えた真空圧空成形機を使用して、シート表面温度が170℃に達した時点で熱成形を行い、口径62mm×底径52mm×深さ28mm、表面積73cm2、容積70mlのカップ状容器を得た。該容器の121℃30分間のレトルト処理後の曇値(Haze)及び酸素透過率を第4表に示した。
ビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトールをポリアミド2に添加しないこと以外は実施例17と同様の方法でカップ状容器を得た。該容器の曇値(Haze)及び酸素透過率を第4表に示した。
100質量部のポリアミド1に対して、変性エチレンビスステアリルアミド(商品名:WH−255: 共栄社化学製))を0.1質量部、ビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール(商品名:Millad NX8000 Milliken製)を0.4質量部含有するポリアミド組成物を得た。このポリアミド組成物から作製した厚さ70μmの無延伸フィルムを23℃の蒸留水に24時間漬積後の曇値は、3.9%であった。このポリアミド組成物とポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット(株)製、商品名:RT543C、以下「PET」と記すことがある)を使用して、2―シリンダー型射出成形機で、PET、ポリアミド組成物、PETの順にタイミングをずらして射出して、PET層3層とポリアミド組成物層2層とが交互に積層された5層パリソンを成形した。パリソンの形状は外径60mm、長さ210mm、肉厚4.5mmであり、ポリアミド1の使用量は、全パリソン質量の10質量%であった。次いで、上記で得られたパリソンを延伸ブロー成形機を用いて、内容積500mlのボトル状多層中空容器を得た。上記で得たボトル状多層中空容器をただちに40℃/80%RH雰囲気下に3ヶ月間保存した後、容器の低延伸倍率部分(面積延伸倍率1〜1.5倍)よりフィルム状のポリアミド組成物層を取り出し、曇値及び酸素透過係数値を測定した。結果を第5表に示す。
ビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトールを添加しないこと以外は、実施例18と同様の方法でポリエチレンテレフタレートとポリアミド組成物との多層二軸延伸中空容器を得た。該容器の曇値(Haze)(300μmあたり)及び酸素透過率を第5表に示した。
Claims (7)
- キシリレンジアミン単位及び/又はビス(アミノメチル)シクロヘキサン単位を70モル%以上含むジアミン単位と、炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸単位を70モル%以上含むジカルボン酸単位からなり、95%エタノ−ルにより抽出処理した際の抽出量が2.0質量%以下であるポリアミド(X)を100質量部;炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジアミンから得られるジアミド化合物および炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジオールから得られるジエステル化合物から選ばれる1種以上の化合物を0.005〜0.5質量部;および、少なくとも1種の結晶化核剤を0.005〜2.0質量部含むポリアミド樹脂組成物。
- 前記ポリアミド(X)の反応モル比が0.991〜1.009である請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記ポリアミド(X)の末端アミノ基濃度と末端カルボキシル基濃度の双方が5μeq/g以上である請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 前記結晶化核剤が平均粒径3.0μm以下のタルクであり、該タルクをポリアミド(X)100質量部に対して0.05〜1.5質量部含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記結晶化核剤が、ビス(ベンジリデン)ソルビトールおよびビス(アルキルベンジリデン)ソルビトールから選ばれる1種以上のジアセタール化合物であり、ポリアミド(X)100質量部に対して0.01〜0.5質量部添加した請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記ジアセタール化合物が、ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(n−プロピルベンジリデン)ソルビトール、ビス(p−イソプロピルベンジリデン)ソルビトール、ビス(p−イソブチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(2,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(2,4,5−トリメチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(2,4,6−トリメチルベンジリデン)ソルビトールおよびビス(4−ビフェニルベンジリデン)ソルビトールから選ばれる1種以上である請求項5に記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹脂組成物を用いて得られた成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009172416A JP5299141B2 (ja) | 2009-07-23 | 2009-07-23 | 透明性に優れるポリアミド樹脂組成物及び成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009172416A JP5299141B2 (ja) | 2009-07-23 | 2009-07-23 | 透明性に優れるポリアミド樹脂組成物及び成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011026417A JP2011026417A (ja) | 2011-02-10 |
JP5299141B2 true JP5299141B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=43635540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009172416A Active JP5299141B2 (ja) | 2009-07-23 | 2009-07-23 | 透明性に優れるポリアミド樹脂組成物及び成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5299141B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9309406B2 (en) | 2010-07-26 | 2016-04-12 | Dsm Ip Assets B.V. | Fuel part and process for producing of a fuel part |
JP2013532747A (ja) | 2010-07-26 | 2013-08-19 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 燃料部品および燃料部品の製造方法 |
JP6601095B2 (ja) * | 2015-09-25 | 2019-11-06 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリアミド樹脂の製造方法 |
JP6961957B2 (ja) * | 2017-03-06 | 2021-11-05 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 延伸成形体および延伸成形体の製造方法 |
JP7505276B2 (ja) | 2020-06-10 | 2024-06-25 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 樹脂組成物の製造方法、組成物およびペレット |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63268763A (ja) * | 1987-04-28 | 1988-11-07 | Mitsubishi Kasei Corp | ポリアミド樹脂組成物 |
JP2743499B2 (ja) * | 1989-07-20 | 1998-04-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリアミド樹脂組成物 |
US5049605A (en) * | 1989-09-20 | 1991-09-17 | Milliken Research Corporation | Bis(3,4-dialkylbenzylidene) sorbitol acetals and compositions containing same |
JPH04277553A (ja) * | 1991-03-04 | 1992-10-02 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 強化ポリアミド樹脂組成物 |
JP3444304B2 (ja) * | 1993-07-27 | 2003-09-08 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリアミド樹脂組成物 |
DE19614067A1 (de) * | 1996-04-09 | 1997-10-16 | Hoechst Ag | Additivmischung mit nukleierender Wirkung für Kunststoffmassen |
JP4359727B2 (ja) * | 1999-03-02 | 2009-11-04 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリアミド樹脂組成物 |
JP2002284973A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-10-03 | Toyobo Co Ltd | ポリエステル組成物及びそれからなる成形体 |
JP2003251775A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-09-09 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 多層構造体 |
JP2004067764A (ja) * | 2002-08-02 | 2004-03-04 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 酸素捕捉性樹脂組成物および積層体 |
JP2004352833A (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-16 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ポリアミド樹脂組成物 |
JP2005002298A (ja) * | 2003-06-16 | 2005-01-06 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ポリアミドの製造方法 |
JP2005139219A (ja) * | 2003-11-04 | 2005-06-02 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ポリアミドの製造方法 |
JP2008007753A (ja) * | 2006-05-30 | 2008-01-17 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | ポリアミド樹脂組成物および成形品 |
-
2009
- 2009-07-23 JP JP2009172416A patent/JP5299141B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011026417A (ja) | 2011-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8273431B2 (en) | Polyamide resin composition | |
CN102574322B (zh) | 容器的制造方法 | |
CN102906197B (zh) | 聚酰胺树脂组合物 | |
JP5880446B2 (ja) | ポリアミド組成物 | |
TWI525126B (zh) | 聚醯胺樹脂組成物 | |
JP5299141B2 (ja) | 透明性に優れるポリアミド樹脂組成物及び成形品 | |
JP2011089007A (ja) | 柔軟性とバリア性に優れるポリアミド樹脂及び成形体 | |
JP5983396B2 (ja) | 着色ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP5716265B2 (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
JP4857982B2 (ja) | 多層構造物 | |
CN112771117B (zh) | 拉伸体、塑料瓶和容器的制造方法 | |
AU2012216788B2 (en) | Polyamide resin composition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120615 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130515 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130603 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5299141 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |