JP5262640B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description
Ox触媒よりも下流のアンモニア濃度の推定値と実測値とを比較し、この差が大きいとき
に該NOx触媒が劣化していると判定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照
。)。
いる場合に、該噴射弁の詰まり等により噴霧に偏りが生じている場合や、尿素水を衝突させることにより広い範囲に分散させるための分散板に詰まりが生じている場合等である。このように尿素水又はアンモニアを供給する装置に異常がある場合には、NOx触媒で尿
素水又はアンモニアが吸着していない箇所ができるため、NOx触媒全体としてのNOx浄化率が低下する。
を検知する技術の提供を目的とする。
内燃機関の排気通路に設けられ尿素水又はアンモニアの供給によりNOxを浄化する選
択還元型NOx触媒と、
前記選択還元型NOx触媒よりも上流側から尿素水又はアンモニアを供給する供給手段
と、
前記選択還元型NOx触媒の温度を検知する温度検知手段と、
前記選択還元型NOx触媒からのアンモニアの脱着を検知するアンモニア検知手段と、
前記アンモニア検知手段により前記選択還元型NOx触媒からのアンモニアの脱着が検
知されたときの前記温度検知手段により検知される前記選択還元型NOx触媒の温度に基
づいて、前記選択還元型NOx触媒に吸着しているアンモニアの分散状態に異常があるか
否か判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする。
吸着量(アンモニア濃度としても良い)が異常であることをいう。アンモニアが吸着して
いる範囲が異常であるとは、アンモニアが吸着すべき箇所に吸着していないこと、又は吸着してはならない箇所に吸着することをいう。また、NOx触媒の所定箇所における単位
体積あたりのアンモニアの吸着量が異常であるとは、所定箇所における単位体積あたりのアンモニアの吸着量が目標範囲外のとき若しくは許容範囲外のときをいう。例えば、NOx触媒の所定箇所におけるアンモニア吸着量が過多だったり過少だったりする場合に、ア
ンモニアの分散状態に異常がある。また、アンモニアがNOx触媒に均一に吸着していな
いときに、または偏って吸着しているときにアンモニアの分散状態に異常がある。
しくは許容範囲内のときに、アンモニアの分散状態に異常はないと判定される。または、NOx触媒に均一にアンモニアが吸着しているとき、若しくはNOx触媒の所定の範囲に満遍なくアンモニアが吸着しているときに、アンモニアの分散状態に異常はないと判定しても良い。すなわち、判定手段は、選択還元型NOx触媒の所定範囲(目標範囲)に所定量
(目標量)のアンモニアが吸着しているか否か判定することもできる。
度)高くなると、該NOx触媒から脱着する。この脱着の始まる温度を基準温度とする。
例えば内燃機関の高負荷運転時において、NOx触媒の温度は基準温度以上となり得る。
ところで、NOx触媒の温度が上昇するときには、中心軸付近から上昇を始めるため、該
中心軸付近の温度が最も高くなり、外周側ほど温度が低くなる。つまり、NOx触媒にお
いて中心軸付近が最初に基準温度に到達し、その後、基準温度となる範囲が外周側へ広がっていく。そのため、NOx触媒にアンモニアが均一に吸着している場合には、まず中心
軸付近のアンモニアが脱着し、その後、外周側へ向かってアンモニアが順次脱着していく。
Ox触媒の中心軸付近の温度のみを測定するのは困難であり、NOx触媒全体の温度(平均温度)として測定することになる。この場合、NOx触媒の中心軸付近の温度が基準温度
に達したときよりも、触媒の外周付近の温度が基準温度に達したときのほうが、触媒全体の温度は高い。
度を推定している場合)には、外周付近の温度が基準温度に達したときには、中心の温度は基準温度よりも高くなっている。このように、アンモニアの脱着が始まるときのNOx
触媒の代表温度は変化し得る。
きのNOx触媒の代表温度はいつも同じになる。しかし、アンモニアが吸着している箇所
に偏りが生じると、このときのNOx触媒の代表温度は変わる。つまり、アンモニアの脱
着が始まる温度である基準温度は一定であるが、アンモニアがNOx触媒のどの箇所に吸
着しているかにより、アンモニアの脱着が始まるときのNOx触媒の代表温度は変化する
。
アが均一に吸着していないと判定することができる。
前記判定手段は、NOx浄化率が閾値以下の場合であって、前記アンモニアの脱着が始
まる温度が判定値以上の場合に、前記選択還元型NOx触媒に吸着されているアンモニア
の分散状態に異常があると判定することができる。
着開始時のNOx触媒の温度は高くなる。一方、NOx触媒が劣化してもアンモニア脱着開始時のNOx触媒の温度は変わらない。つまり、アンモニアが均一に吸着していないとき
のアンモニアの脱着が始まる温度の下限値を判定値として予め求めておけば、温度検知手段により検知される温度と判定値とを比較することで、アンモニアがNOx触媒に均一に
吸着しているか否か判定できる。この判定値には、ある程度の幅を持たせても良い。
モニアの分散状態に異常がある場合には、前記供給手段に異常があると判定することができる。
じる。つまり、アンモニアがNOx触媒に不均一に吸着することになる。そのため、選択
還元型NOx触媒に吸着されているアンモニアの分散状態に異常がある場合には、前記供
給手段に異常があると判定することができる
、前記アンモニアの脱着が始まる温度が判定値よりも低い場合には、前記選択還元型NOx触媒が劣化していると判定することができる。
Ox浄化率が低いということは、アンモニアが均一に吸着しているにもかかわらず、NOxが浄化できていないことになる。すなわち、NOx触媒が劣化していると判定することが
できる。
て、前記アンモニアの脱着が始まる温度が所定値以上の場合には、前記温度検知手段に異常が生じていると判定することができる。
に検知できていないと考えられる。すなわち、温度検知手段に異常が生じていると判定することができる。
均一に吸着していないことを検知することができる。
且つ触媒3よりも上流に加水分解触媒を備えていても良い。
2NOxセンサ8は、NH3もNOxと同様に検知するため、排気中のNH3濃度が高い場合には、NOx濃度が高いとして検知される。
開始温度に基づいて判定する。これは、噴射弁4または分散板5に異常がないか否か判定していることに等しい。
下するため、触媒3の全体としてのNOx浄化率も低下する。
3の脱着が始まる温度が判定値以上となった場合に、噴射弁4または分散板5に異常が発生していると判定する。
定する。つまり、触媒3のNOx浄化率が低下していない場合には、NH3が均一に触媒
に吸着していると考えられるため、他の原因があると考えられる。ここで、触媒3が劣化している場合には、NOx浄化率が低下する。そうすると、触媒3の温度を誤って測定し
ていると考えるのが妥当である。つまり、第1温度センサ7または第2温度センサ9により測定される温度が、実際の値とずれていると考えられる。このような場合には、測定される温度が全体的にずれる。
センサ8で測定されるNOx濃度が高くなったときに、触媒3からNH3の脱着が始まっ
ている。本実施例では第1NOxセンサ6及び第2NOxセンサ8を用いてNH3の脱着を検知するECU10が、本発明におけるアンモニア検知手段に相当する。
NOx浄化率=(入NOx−出NOx)/入NOx
ここで、入NOxとは第1NOxセンサ6により測定されるNOx濃度若しくは該NOx濃度から算出されるNOx量であり、出NOxとは第2NOxセンサ8により測定されるNOx濃度もしくは該NOx濃度から算出されるNOx量である。つまり、NOx浄化率は触媒3
に流入するNOxが該触媒3で浄化される割合を示している。なお、本実施例ではステッ
プS102を処理するECU10が、本発明におけるNOx浄化率検知手段に相当する。
。閾値は、NH3が触媒3に均一に吸着されていない場合のNOx浄化率の上限値として
予め実験等により求めておく。また、許容範囲外となるNOx浄化率の上限値として閾値
を設定しても良い。
によるものなのか判定している。触媒3が劣化しても脱着開始温度自体は変わらない。一方、NH3が触媒3に不均一に吸着すると、脱着開始温度が上昇する。NH3が触媒3に不均一に吸着したときの脱着開始温度の下限値を判定値として設定しておけば、脱着開始温度に応じて、NH3の吸着状態を判定可能である。この判定値は予め実験等により求めておく。
る。つまり、第2温度センサ9が故障しているか否か判定する。第2温度センサ9が故障したときの脱着開始温度の下限値を所定値として設定しておけば、脱着開始温度に応じて第2温度センサ9が故障しているか否か判定可能である。この所定値は予め実験等により求めておく。
定または推定できているか否か判定することもできる。
2 排気通路
3 選択還元型NOx触媒
4 噴射弁
5 分散板
6 第1NOxセンサ
7 第1温度センサ
8 第2NOxセンサ
9 第2温度センサ
10 ECU
11 アクセルペダル
12 アクセル開度センサ
13 クランクポジションセンサ
Claims (5)
- 内燃機関の排気通路に設けられ尿素水又はアンモニアの供給によりNOxを浄化する選
択還元型NOx触媒と、
前記選択還元型NOx触媒よりも上流側から尿素水又はアンモニアを供給する供給手段
と、
前記選択還元型NOx触媒の温度を検知する温度検知手段と、
前記選択還元型NOx触媒からのアンモニアの脱着を検知するアンモニア検知手段と、
前記アンモニア検知手段により前記選択還元型NOx触媒からのアンモニアの脱着が検
知されたときの前記温度検知手段により検知される前記選択還元型NOx触媒の温度に基
づいて、前記選択還元型NOx触媒に吸着しているアンモニアの分散状態に異常があるか
否か判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記選択還元型NOx触媒におけるNOx浄化率を検知するNOx浄化率検知手段を備え
、
前記判定手段は、NOx浄化率が閾値以下の場合であって、前記アンモニアの脱着が始
まる温度が判定値以上の場合に、前記選択還元型NOx触媒に吸着されているアンモニア
の分散状態に異常があると判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記判定手段は、前記選択還元型NOx触媒に吸着されているアンモニアの分散状態に
異常がある場合には、前記供給手段に異常があると判定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記判定手段は、NOx浄化率が閾値以下の場合であって、前記アンモニアの脱着が始
まる温度が判定値よりも低い場合には、前記選択還元型NOx触媒が劣化していると判定
することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記判定手段は、NOx浄化率が閾値よりも高い場合であって、前記アンモニアの脱着
が始まる温度が所定値以上の場合には、前記温度検知手段に異常が生じていると判定することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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2008
- 2008-12-03 JP JP2008308448A patent/JP5262640B2/ja not_active Expired - Fee Related
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