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JP5262640B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
選択還元型NOx触媒(以下、NOx触媒という。)よりも上流側から尿素水を噴射すると排気中で尿素がアンモニアとなり、該アンモニアがNOx触媒に吸着する。そして、N
Ox触媒よりも下流のアンモニア濃度の推定値と実測値とを比較し、この差が大きいとき
に該NOx触媒が劣化していると判定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照
。)。
しかしながら、NOx触媒が劣化していなくても、該NOx触媒よりも下流のアンモニア濃度は変化し得る。例えば、NOx触媒よりも上流に備えた噴射弁から尿素水を噴射して
いる場合に、該噴射弁の詰まり等により噴霧に偏りが生じている場合や、尿素水を衝突させることにより広い範囲に分散させるための分散板に詰まりが生じている場合等である。このように尿素水又はアンモニアを供給する装置に異常がある場合には、NOx触媒で尿
素水又はアンモニアが吸着していない箇所ができるため、NOx触媒全体としてのNOx浄化率が低下する。
特開2006−125323号公報 特許3714559号公報 特開2005−334681号公報 特開2008−128066号公報 特公昭61−50648号公報
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気浄化装置において、選択還元型NOx触媒に尿素水又はアンモニアが均一に吸着していないこと
を検知する技術の提供を目的とする。
上記課題を達成するために本発明による内燃機関の排気浄化装置は、以下の手段を採用した。すなわち、本発明による内燃機関の排気浄化装置は、
内燃機関の排気通路に設けられ尿素水又はアンモニアの供給によりNOxを浄化する選
択還元型NOx触媒と、
前記選択還元型NOx触媒よりも上流側から尿素水又はアンモニアを供給する供給手段
と、
前記選択還元型NOx触媒の温度を検知する温度検知手段と、
前記選択還元型NOx触媒からのアンモニアの脱着を検知するアンモニア検知手段と、
前記アンモニア検知手段により前記選択還元型NOx触媒からのアンモニアの脱着が検
知されたときの前記温度検知手段により検知される前記選択還元型NOx触媒の温度に基
づいて、前記選択還元型NOx触媒に吸着しているアンモニアの分散状態に異常があるか
否か判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする。
「アンモニアの分散状態に異常がある」とは、例えばアンモニアが吸着している範囲が異常であること、または、NOx触媒の所定箇所における単位体積あたりのアンモニアの
吸着量(アンモニア濃度としても良い)が異常であることをいう。アンモニアが吸着して
いる範囲が異常であるとは、アンモニアが吸着すべき箇所に吸着していないこと、又は吸着してはならない箇所に吸着することをいう。また、NOx触媒の所定箇所における単位
体積あたりのアンモニアの吸着量が異常であるとは、所定箇所における単位体積あたりのアンモニアの吸着量が目標範囲外のとき若しくは許容範囲外のときをいう。例えば、NOx触媒の所定箇所におけるアンモニア吸着量が過多だったり過少だったりする場合に、ア
ンモニアの分散状態に異常がある。また、アンモニアがNOx触媒に均一に吸着していな
いときに、または偏って吸着しているときにアンモニアの分散状態に異常がある。
一方、NOx触媒全体に亘り単位体積あたりのアンモニア吸着量が目標範囲内のとき若
しくは許容範囲内のときに、アンモニアの分散状態に異常はないと判定される。または、NOx触媒に均一にアンモニアが吸着しているとき、若しくはNOx触媒の所定の範囲に満遍なくアンモニアが吸着しているときに、アンモニアの分散状態に異常はないと判定しても良い。すなわち、判定手段は、選択還元型NOx触媒の所定範囲(目標範囲)に所定量
(目標量)のアンモニアが吸着しているか否か判定することもできる。
ここで、NOx触媒に吸着しているアンモニアは、温度がある程度(例えば300℃程
度)高くなると、該NOx触媒から脱着する。この脱着の始まる温度を基準温度とする。
例えば内燃機関の高負荷運転時において、NOx触媒の温度は基準温度以上となり得る。
ところで、NOx触媒の温度が上昇するときには、中心軸付近から上昇を始めるため、該
中心軸付近の温度が最も高くなり、外周側ほど温度が低くなる。つまり、NOx触媒にお
いて中心軸付近が最初に基準温度に到達し、その後、基準温度となる範囲が外周側へ広がっていく。そのため、NOx触媒にアンモニアが均一に吸着している場合には、まず中心
軸付近のアンモニアが脱着し、その後、外周側へ向かってアンモニアが順次脱着していく。
ところで、NOx触媒の温度を例えば下流に設けたセンサにより測定する場合には、N
Ox触媒の中心軸付近の温度のみを測定するのは困難であり、NOx触媒全体の温度(平均温度)として測定することになる。この場合、NOx触媒の中心軸付近の温度が基準温度
に達したときよりも、触媒の外周付近の温度が基準温度に達したときのほうが、触媒全体の温度は高い。
また、温度センサによりNOx触媒の一点の温度を推定する場合(例えば触媒中心の温
度を推定している場合)には、外周付近の温度が基準温度に達したときには、中心の温度は基準温度よりも高くなっている。このように、アンモニアの脱着が始まるときのNOx
触媒の代表温度は変化し得る。
NOx触媒にアンモニアが均一に吸着している場合には、アンモニアの脱着が始まると
きのNOx触媒の代表温度はいつも同じになる。しかし、アンモニアが吸着している箇所
に偏りが生じると、このときのNOx触媒の代表温度は変わる。つまり、アンモニアの脱
着が始まる温度である基準温度は一定であるが、アンモニアがNOx触媒のどの箇所に吸
着しているかにより、アンモニアの脱着が始まるときのNOx触媒の代表温度は変化する
したがって、アンモニアの脱着が始まる代表温度が変化すれば、NOx触媒にアンモニ
アが均一に吸着していないと判定することができる。
なお、本発明においては、前記選択還元型NOx触媒におけるNOx浄化率を検知するNOx浄化率検知手段を備え、
前記判定手段は、NOx浄化率が閾値以下の場合であって、前記アンモニアの脱着が始
まる温度が判定値以上の場合に、前記選択還元型NOx触媒に吸着されているアンモニア
の分散状態に異常があると判定することができる。
NOx触媒にアンモニアが均一に吸着していないと、NOxの浄化が困難となる箇所ができるため、NOx浄化率が低下する。つまり、NOx触媒にアンモニアが均一に吸着していないときのNOx浄化率の上限を閾値として設定しておけば、NOx浄化率に基づいて、NOx触媒にアンモニアが均一に吸着しているか否か判定し得る。しかし、NOx触媒が劣化している場合であっても、NOx浄化率は低下し得る。そこで、本発明では、NOx触媒からアンモニアの脱着が始まる温度に基づいて、何れの状態であるのか判定している。つまり、アンモニアが吸着している箇所がNOx触媒の中心軸からずれるほど、アンモニア脱
着開始時のNOx触媒の温度は高くなる。一方、NOx触媒が劣化してもアンモニア脱着開始時のNOx触媒の温度は変わらない。つまり、アンモニアが均一に吸着していないとき
のアンモニアの脱着が始まる温度の下限値を判定値として予め求めておけば、温度検知手段により検知される温度と判定値とを比較することで、アンモニアがNOx触媒に均一に
吸着しているか否か判定できる。この判定値には、ある程度の幅を持たせても良い。
本発明においては、前記判定手段は、前記選択還元型NOx触媒に吸着されているアン
モニアの分散状態に異常がある場合には、前記供給手段に異常があると判定することができる。
供給手段には、尿素を噴射する噴射弁及び該噴射弁から噴射した尿素を衝突させることにより広い範囲に分散させる分散板が含まれる。つまり、尿素若しくはアンモニアを噴射する噴射弁、またはアンモニアを排気中に分散させる分散板等に異常があると、排気中のアンモニア濃度が不均一となるため、NOx触媒にアンモニアが吸着する箇所に偏りを生
じる。つまり、アンモニアがNOx触媒に不均一に吸着することになる。そのため、選択
還元型NOx触媒に吸着されているアンモニアの分散状態に異常がある場合には、前記供
給手段に異常があると判定することができる
そして、本発明においては、前記判定手段は、NOx浄化率が閾値以下の場合であって
、前記アンモニアの脱着が始まる温度が判定値よりも低い場合には、前記選択還元型NOx触媒が劣化していると判定することができる。
つまり、アンモニアの脱着が始まるNOx触媒の温度は正常であるにもかかわらず、N
Ox浄化率が低いということは、アンモニアが均一に吸着しているにもかかわらず、NOxが浄化できていないことになる。すなわち、NOx触媒が劣化していると判定することが
できる。
また、本発明においては、前記判定手段は、NOx浄化率が閾値よりも高い場合であっ
て、前記アンモニアの脱着が始まる温度が所定値以上の場合には、前記温度検知手段に異常が生じていると判定することができる。
アンモニアがNOx触媒に均一に吸着していない場合には、NOx浄化率が低下する。つまり、NOx浄化率が閾値よりも高い場合には、NOx触媒にアンモニアが均一に吸着していると考えられる。一方、アンモニアの脱着が始まる温度が所定値以上の場合には、アンモニアがNOx触媒に均一に吸着していると考えられる。つまり、NOx浄化率とアンモニアの脱着が始まる温度とに矛盾が生じる。このような場合には、NOx触媒の温度が正確
に検知できていないと考えられる。すなわち、温度検知手段に異常が生じていると判定することができる。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置によれば、選択還元型NOx触媒にアンモニアが
均一に吸着していないことを検知することができる。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関とその排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒を有する水冷式の4サイクル・ディーゼルエンジンである。
内燃機関1には、排気通路2が接続されている。この排気通路2の途中には、選択還元型NOx触媒3(以下、触媒3という。)が備えられている。
また、触媒3よりも上流の排気通路2には、排気中に尿素水を噴射する噴射弁4が取り付けられている。噴射弁4は、後述するECU10からの信号により開弁して排気中へ尿素水を噴射する。
噴射弁4よりも下流には、尿素水を衝突させることにより該尿素水を広い範囲に分散させるための分散板5が設けられている。この分散板5は、噴射弁4から噴射される尿素水が直接到達する位置に設けられている。直接到達するとは、排気の流れに乗った後に到達するのではなく、噴射弁4から噴射されたときの勢いで到達することを意味する。この分散板5は、例えば排気の流れ方向に対して直角に設置される板であって、複数の穴を開けたものを用いることができる。また、金属網を採用しても良い。なお、本実施例においては噴射弁4及び分散板5が、本発明における供給手段に相当する。
噴射弁4から噴射された尿素水は、排気の熱で加水分解されアンモニア(NH)となり、触媒3に吸着する。このNHがNOxを還元させる。なお、分散板5よりも下流で
且つ触媒3よりも上流に加水分解触媒を備えていても良い。
噴射弁4よりも上流の排気通路2には、排気中のNOx濃度を測定する第1NOxセンサ6及び排気の温度を測定する第1温度センサ7が取り付けられている。また、触媒3よりも下流の排気通路2には、排気中のNOx濃度を測定する第2NOxセンサ8及び排気の温度を測定する第2温度センサ9が取り付けられている。なお、第1NOxセンサ6及び第
2NOxセンサ8は、NHもNOxと同様に検知するため、排気中のNH濃度が高い場合には、NOx濃度が高いとして検知される。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU10が併設されている。このECU10は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
また、ECU10には、上記センサの他、運転者がアクセルペダル11を踏み込んだ量に応じた電気信号を出力し機関負荷を検出可能なアクセル開度センサ12、および機関回転数を検出するクランクポジションセンサ13が電気配線を介して接続され、これら各種センサの出力信号がECU10に入力されるようになっている。
一方、ECU10には、噴射弁4が電気配線を介して接続されており、該ECU10により噴射弁4の開閉時期が制御される。
そして本実施例では、触媒3に均一にNHが吸着されているか否か、該NHの脱着
開始温度に基づいて判定する。これは、噴射弁4または分散板5に異常がないか否か判定していることに等しい。
ここで、噴射弁4及び分散板5は、触媒3の中心軸を中心にして尿素水が分散するように設置されている。しかし、噴射弁4や分散板5が尿素やPM等の固着により詰まると、尿素水の噴霧が排気通路2の中心軸を外れるため、触媒3の中心軸からずれたところを中心にしてNHが吸着される。このような場合、触媒3の中心軸付近のNOx浄化率が低
下するため、触媒3の全体としてのNOx浄化率も低下する。
そして、NHが触媒3へ均一に吸着されずに偏りが生じると、触媒3からNHの脱着が始まる見かけ上の温度が変化する。この見かけ上の温度とは、触媒3の代表温度であり、触媒3の所定の部位(例えば触媒3の中心、触媒3の前端面、または触媒3の後端面)の温度としても良く、触媒3よりも下流の温度としても良く、触媒3の全体の平均温度としても良い。この温度は、第2温度センサ9により得られる温度としても良く、第1温度センサ7により得られる排気の温度から推定される温度としても良い。なお、本実施例においては第1温度センサ7若しくは第2温度センサ9により得られる排気の温度から触媒3の温度を推定するECU10、又は第2温度センサ9そのものが、本発明における温度検知手段に相当する。
ここで、触媒3の温度は、該触媒3の中心軸から外周へ向かって順次上昇する。そのため、中心軸付近にあるNHは早期に脱着するが、中心軸付近にNHが吸着していなければ、より外周側の温度が上昇するまでNHの脱着は始まらない。つまり、中心軸付近の温度や触媒3よりも下流の温度がより高くならなければ、NHは脱着しない。このようなことから、NHが吸着している部位により、NHの脱着が始まる見かけ上の温度が変わる。
ここで図2は、触媒3の温度と触媒3よりも下流のNHの濃度との推移を示したタイムチャートである。NHの濃度における実線は正常時のものを示し、一点鎖線はNHが不均一に吸着しているとき又は第1温度センサ7若しくは第2温度センサ9の故障時を示し、破線は触媒3の劣化時を示している。触媒3の温度は例えば触媒3の中心の温度または触媒3の下流側の温度である。この温度は、代表温度であり、第1温度センサ7若しくは第2温度センサ9により測定される排気の温度に基づいて得る。
NHが触媒3に不均一に吸着しているときは正常時よりも、NHの脱着が始まる見かけ上の温度が高いため、その分、NHの脱着が始まるまでに時間を要する。このときには、触媒3の中心軸付近でNOxの浄化が緩慢となるため、触媒3の全体としてNOx浄化率が低下する。
そこで本実施例では、触媒3のNOx浄化率が低下したときであって、触媒3からNH
の脱着が始まる温度が判定値以上となった場合に、噴射弁4または分散板5に異常が発生していると判定する。
また、触媒3からNHの脱着が始まる温度が判定値以上となった場合であっても、触媒3のNOx浄化率が低下していない場合には、触媒3の温度の測定値が誤りであると判
定する。つまり、触媒3のNOx浄化率が低下していない場合には、NHが均一に触媒
に吸着していると考えられるため、他の原因があると考えられる。ここで、触媒3が劣化している場合には、NOx浄化率が低下する。そうすると、触媒3の温度を誤って測定し
ていると考えるのが妥当である。つまり、第1温度センサ7または第2温度センサ9により測定される温度が、実際の値とずれていると考えられる。このような場合には、測定される温度が全体的にずれる。
次に図3は、本実施例に係る異常判定フローを示したフローチャートである。本ルーチンは所定の時間毎にECU10により繰り返し実行される。
ステップS101では、触媒3からNHの脱着が始まるときの代表温度(以下、脱着開始温度という。)を測定する。ここで、第2NOxセンサ8は、NOxの他にNHも検知するため、触媒3からNHが脱着すると第2NOxセンサ8でNOx濃度として測定される値が上昇する。つまり、第1NOxセンサ6で測定されるNOx濃度よりも第2NOx
センサ8で測定されるNOx濃度が高くなったときに、触媒3からNHの脱着が始まっ
ている。本実施例では第1NOxセンサ6及び第2NOxセンサ8を用いてNHの脱着を検知するECU10が、本発明におけるアンモニア検知手段に相当する。
そして、触媒3の温度は、第2温度センサ9により得られる排気の温度と等しいものとする。
ステップS102では、触媒3のNOx浄化率を算出する。NOx浄化率は以下の式により算出する。
NOx浄化率=(入NOx−出NOx)/入NOx
ここで、入NOxとは第1NOxセンサ6により測定されるNOx濃度若しくは該NOx濃度から算出されるNOx量であり、出NOxとは第2NOxセンサ8により測定されるNOx濃度もしくは該NOx濃度から算出されるNOx量である。つまり、NOx浄化率は触媒3
に流入するNOxが該触媒3で浄化される割合を示している。なお、本実施例ではステッ
プS102を処理するECU10が、本発明におけるNOx浄化率検知手段に相当する。
ステップS103では、触媒3におけるNOx浄化率が閾値以下であるか否か判定する
。閾値は、NHが触媒3に均一に吸着されていない場合のNOx浄化率の上限値として
予め実験等により求めておく。また、許容範囲外となるNOx浄化率の上限値として閾値
を設定しても良い。
ステップS103で肯定判定がなされた場合にはステップS104へ進み、否定判定がなされた場合にはステップS107へ進む。
ステップS104では、脱着開始温度が判定値以上であるか否か判定する。本ステップでは、NOx浄化率の低下が、NHの吸着状態によるものなのか、または触媒3の劣化
によるものなのか判定している。触媒3が劣化しても脱着開始温度自体は変わらない。一方、NHが触媒3に不均一に吸着すると、脱着開始温度が上昇する。NHが触媒3に不均一に吸着したときの脱着開始温度の下限値を判定値として設定しておけば、脱着開始温度に応じて、NHの吸着状態を判定可能である。この判定値は予め実験等により求めておく。
ステップS104で肯定判定がなされた場合にはステップS105へ進み、否定判定がなされた場合にはステップS106へ進む。
ステップS105では、NHが触媒3に均一に吸着していないと判定する。つまり、アンモニアが均一に分散していないと判定される。この場合、噴射弁4又は分散板5に以上が生じているため、警告灯を点灯させたり、ブザーを鳴らしたりして運転者に警告しても良い。
ステップS106では、触媒3が劣化していると判定する。この場合にも、ステップS105と同様にして運転者に警告しても良い。
ステップS107では、脱着開始温度が所定値以上であるか否か判定する。本ステップでは、NOx浄化率が正常であるにもかかわらず脱着開始温度が異常であるか否か判定す
る。つまり、第2温度センサ9が故障しているか否か判定する。第2温度センサ9が故障したときの脱着開始温度の下限値を所定値として設定しておけば、脱着開始温度に応じて第2温度センサ9が故障しているか否か判定可能である。この所定値は予め実験等により求めておく。
ステップS107で肯定判定がなされた場合にはステップS108へ進み、否定判定がなされた場合にはステップS109へ進む。
ステップS108では、第2温度センサ9が故障していると判定する。なお、第1温度センサ7により触媒3の温度を測定若しくは推定している場合には、第2温度センサ9が故障していると判定する。この場合にも、ステップS105と同様にして運転者に警告しても良い。なお、本実施例ではステップS103からステップS108までを処理するECU10が、本発明における判定手段に相当する。
ステップS109では、システムが正常であるとされる。
以上説明したように本実施例によれば、触媒3からNHの脱着が始まる温度に基づいて、NHが触媒3に均一に吸着されているか、または触媒3が劣化しているか否か判定することができる。また、NOx浄化率を考慮することにより、触媒3の温度が正確に測
定または推定できているか否か判定することもできる。
実施例に係る内燃機関の排気浄化装置を適用する内燃機関とその排気系の概略構成を示す図である。 触媒の温度と触媒よりも下流のNHの濃度との推移を示したタイムチャートである。 実施例に係る異常判定フローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 排気通路
3 選択還元型NOx触媒
4 噴射弁
5 分散板
6 第1NOxセンサ
7 第1温度センサ
8 第2NOxセンサ
9 第2温度センサ
10 ECU
11 アクセルペダル
12 アクセル開度センサ
13 クランクポジションセンサ

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ尿素水又はアンモニアの供給によりNOxを浄化する選
    択還元型NOx触媒と、
    前記選択還元型NOx触媒よりも上流側から尿素水又はアンモニアを供給する供給手段
    と、
    前記選択還元型NOx触媒の温度を検知する温度検知手段と、
    前記選択還元型NOx触媒からのアンモニアの脱着を検知するアンモニア検知手段と、
    前記アンモニア検知手段により前記選択還元型NOx触媒からのアンモニアの脱着が検
    知されたときの前記温度検知手段により検知される前記選択還元型NOx触媒の温度に基
    づいて、前記選択還元型NOx触媒に吸着しているアンモニアの分散状態に異常があるか
    否か判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記選択還元型NOx触媒におけるNOx浄化率を検知するNOx浄化率検知手段を備え

    前記判定手段は、NOx浄化率が閾値以下の場合であって、前記アンモニアの脱着が始
    まる温度が判定値以上の場合に、前記選択還元型NOx触媒に吸着されているアンモニア
    の分散状態に異常があると判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記判定手段は、前記選択還元型NOx触媒に吸着されているアンモニアの分散状態に
    異常がある場合には、前記供給手段に異常があると判定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記判定手段は、NOx浄化率が閾値以下の場合であって、前記アンモニアの脱着が始
    まる温度が判定値よりも低い場合には、前記選択還元型NOx触媒が劣化していると判定
    することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記判定手段は、NOx浄化率が閾値よりも高い場合であって、前記アンモニアの脱着
    が始まる温度が所定値以上の場合には、前記温度検知手段に異常が生じていると判定することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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