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JP5251102B2 - 半導体装置 - Google Patents

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JP5251102B2
JP5251102B2 JP2007318772A JP2007318772A JP5251102B2 JP 5251102 B2 JP5251102 B2 JP 5251102B2 JP 2007318772 A JP2007318772 A JP 2007318772A JP 2007318772 A JP2007318772 A JP 2007318772A JP 5251102 B2 JP5251102 B2 JP 5251102B2
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Description

本発明は、トランジスタ素子を有する半導体装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、縦型MOSトランジスタ素子を有する半導体装置が提案されている。縦型MOSトランジスタ素子では、ソース電極とドレイン電極が基板の両表面に分けて配置されており、ソース電極とドレイン電極が基板の一方の表面にまとめて配置された横型MOSトランジスタ素子と比べて、MOSトランジスタ素子の低オン抵抗化を図ることができる構成となっている。
特開平5−129610号公報
ところで、縦型MOSトランジスタ素子などの縦型トランジスタ素子を有する半導体装置では、複数個の微細セルを並列接続構造とし、無効領域を極小とする最適設計によりオン抵抗を低減するようにしている。しかしながら、微細化が進むにつれて、ソース(エミッタ)電極のコンタクト面積も小さくなるため、オン抵抗が上昇するという問題がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、微細化に依らず、オン抵抗を低減することのできる半導体装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、半導体基板の表面上に対をなすソース電極及びドレイン電極が形成され、ソース電極とドレイン電極との間であって半導体基板の厚さ方向に電流が流れるように構成されたMOSトランジスタ素子を有する半導体装置であって、ソース電極は、半導体基板の両表面上に互いに少なくとも一部が対向するようにそれぞれ形成され、ドレイン電極は、半導体基板の少なくとも一方の表面上であって、同一表面上に形成されたソース電極とは離れた位置に形成され、半導体基板の両表面側に、ソース電極と電気的に接続されるソース領域及びゲート電極がそれぞれが、構成されており、半導体基板は、第1導電型の第1半導体層と、該第1半導体層の一面上に積層され、第1半導体層よりも不純物濃度の低い第1導電型の第2半導体層と、第1半導体層における第2半導体層の積層面の裏面上に積層され、第1半導体層よりも不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層とを有し、半導体基板の一方の表面側における第2半導体層の表層に、第1導電型とは逆の第2導電型の第1ウェル領域が選択的に形成され、第1ウェル領域内の表層に、ソース領域としての第1導電型の第1ソース領域が選択的に形成されるとともに、第1ウェル領域に対して、第1ウェル領域内にチャネルを構成するようにゲート電極としての第1ゲート電極が形成され、半導体基板の他方の表面側における第3半導体層の表層に、第2導電型の第2ウェル領域が選択的に形成され、第2ウェル領域内の表層に、ソース領域としての第1導電型の第2ソース領域が選択的に形成されるとともに、第2ウェル領域に対して、第2ウェル領域内にチャネルを構成するようにゲート電極としての第2ゲート電極が形成され、半導体基板の両表面側における、第1ソース領域及び第1ゲート電極の形成領域である第1セル領域と、第2ソース領域及び第2ゲート電極の形成領域である第2セル領域とは、少なくとも一部が互いに対向し、ドレイン電極と電気的に接続される第1導電型のドレイン領域が、第2半導体層の表層における第1ウェル領域とは離れた領域、及び、第3半導体層の表層における第2ウェル領域とは離れた領域の少なくとも一方に選択的に形成されており、ドレイン領域と該ドレイン領域の形成された表面側の第1ウェル領域又は第2ウェル領域との間に、半導体基板の表面から所定深さまで絶縁分離領域が形成されていることを特徴とする。
このように本発明によれば、第1セル領域と第2セル領域との少なくとも一部が互いに対向するように、半導体基板の両表面側にMOSトランジスタ素子を構成するソース領域及びゲート電極がそれぞれ形成されている。また、ドレイン領域が半導体基板の少なくとも一方の表面に形成されている。したがって、半導体基板の一方の表面側のみにソース領域とゲート電極(セル領域)が形成された構成に比べて、ソース電極とドレイン電極との間を流れるチャネル電流密度を向上させることができる。すなわち、オン抵抗を低減することができる。また、本発明では、ドレイン領域と該ドレイン領域の形成された表面側の第1ウェル領域又は第2ウェル領域との間に、半導体基板の表面から所定深さまで絶縁分離領域が形成されている。これによれば、ソース領域とドレイン領域との間の耐圧を向上させることができる。なお、請求項3に記載の発明の作用効果は、請求項1に記載の発明の作用効果と同様なので、その記載を省略する。
上記した目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、半導体基板の表面上に対をなすソース電極及びドレイン電極が形成され、ソース電極とドレイン電極との間であって半導体基板の厚さ方向に電流が流れるように構成されたMOSトランジスタ素子を有する半導体装置であって、ソース電極は、半導体基板の両表面上に互いに少なくとも一部が対向するようにそれぞれ形成され、ドレイン電極は、半導体基板の少なくとも一方の表面上であって、同一表面上に形成されたソース電極とは離れた位置に形成され、半導体基板の両表面側に、ソース電極と電気的に接続されるソース領域及びゲート電極がそれぞれが、構成されており、半導体基板は、第1導電型の第1半導体層と、該第1半導体層の一面上に積層され、第1半導体層よりも不純物濃度の低い第1導電型の第2半導体層と、第1半導体層における第2半導体層の積層面の裏面上に積層され、第1半導体層よりも不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層とを有し、半導体基板の一方の表面側における第2半導体層の表層に、第1導電型とは逆の第2導電型の第1ウェル領域が選択的に形成され、第1ウェル領域内の表層に、ソース領域としての第1導電型の第1ソース領域が選択的に形成されるとともに、第1ウェル領域に対して、第1ウェル領域内にチャネルを構成するようにゲート電極としての第1ゲート電極が形成され、半導体基板の他方の表面側における第3半導体層の表層に、第2導電型の第2ウェル領域が選択的に形成され、第2ウェル領域内の表層に、ソース領域としての第1導電型の第2ソース領域が選択的に形成されるとともに、第2ウェル領域に対して、第2ウェル領域内にチャネルを構成するようにゲート電極としての第2ゲート電極が形成され、半導体基板の両表面側における、第1ソース領域及び第1ゲート電極の形成領域である第1セル領域と、第2ソース領域及び第2ゲート電極の形成領域である第2セル領域とは、少なくとも一部が互いに対向し、ドレイン電極と電気的に接続される第1導電型のドレイン領域が、第2半導体層の表層における第1ウェル領域とは離れた領域、及び、第3半導体層の表層における第2ウェル領域とは離れた領域の少なくとも一方に選択的に形成されており、ドレイン領域は、該ドレイン領域の形成された表面側の第1ウェル領域又は第2ウェル領域を取り囲むように環状に形成されていることを特徴とする。これによれば、請求項1に記載の発明と同様にして、半導体基板の一方の表面側のみにソース領域とゲート電極(セル領域)が形成された構成に比べて、ソース電極とドレイン電極との間を流れるチャネル電流密度を向上させることができる。すなわち、オン抵抗を低減することができる。また、本発明では、ドレイン領域が、該ドレイン領域の形成された表面側の第1ウェル領域又は第2ウェル領域を取り囲むように環状に形成されている。これによれば、ソース領域とドレイン領域との間を流れるチャネル電流の偏りを低減することができ、半導体基板の局所的な発熱による素子破壊などを抑制することができる。
請求項に記載のように、第1セル領域及び第2セル領域において、対をなすソース領域及びゲート電極が、それぞれ複数対形成された構成とすると良い。
これによれば、1対のソース領域及びゲート電極が、第2半導体層及び第3半導体層の表層に形成される構成に比べて、チャネル電流密度を向上させることができる。すなわち、オン抵抗を効果的に低減することができる。
請求項に記載のように、第1セル領域及び第2セル領域において、対をなすソース領域及びゲート電極が、同数対形成された構成とすると良い。また、請求項に記載の発明においては、請求項に記載のように、第1セル領域と第2セル領域とが、完全に対向された構成とすると良い。
いずれにおいても、ソース領域とドレイン領域との間を流れるチャネル電流の偏りを低減することができ、半導体基板の局所的な発熱による素子破壊などを抑制することができる。また、チャネル電流密度を向上させ、各半導体層の積層方向に対して垂直な方向における半導体装置の体格を小型化することができる。
請求項に記載の発明においては、請求項に記載のように、第2半導体層及び第3半導体層が、積層方向の厚さと不純物濃度が互いに等しくされ、ドレイン領域は、互いに対向するように第2半導体層の表層と第3半導体層の表層にそれぞれ形成され、第2半導体層と第3半導体層の積層方向において、第1ウェル領域と第2ウェル領域、第1ソース領域と第2ソース領域、第1ゲート電極と第2ゲート電極、及び第2半導体層の表層に形成されたドレイン領域と第3半導体層の表層に形成されたドレイン領域が、第1半導体層の中線に対してそれぞれ線対称とされた構成とすることが好ましい。
これによれば、第2半導体層及び第3半導体層は、積層方向の厚さと不純物濃度が互いに等しくされ、第2半導体層側に構成されたMOSトランジスタ素子の要素と、第3半導体層側に構成されたMOSトランジスタ素子の要素とが、それぞれ線対称となっている。したがって、ソース領域とドレイン領域との間を流れるチャネル電流の偏りを低減することができ、半導体基板の局所的な発熱による素子破壊などをより効果的に抑制することができる。また、チャネル電流密度を向上させ、積層方向に対して垂直な方向における半導体装置の体格を小型化することができる。
また、MOSトランジスタ素子に換えて、IGBT素子を採用することができる。これによれば、IGBT素子のオン抵抗を低減することができる。以下においては、各構成の関連を明示するために、「請求項」という単語を用いて、半導体装置がIGBT素子を有する参考例を記載するが、これは、本明細書における特許請求の範囲に含まれるものではない。
[請求項A]
半導体基板の表面上に対をなすエミッタ電極及びコレクタ電極が形成され、前記エミッタ電極と前記コレクタ電極との間であって前記半導体基板の厚さ方向に電流が流れるように構成されたIGBT素子を有する半導体装置であって、
前記エミッタ電極は、前記半導体基板の両表面上に互いに少なくとも一部が対向するようにそれぞれ形成され、
前記コレクタ電極は、前記半導体基板の少なくとも一方の表面上であって、同一表面上に形成された前記エミッタ電極とは離れた位置に形成され、
前記半導体基板の両表面側に、前記エミッタ電極と電気的に接続されるエミッタ領域及びゲート電極がそれぞれ構成されており、
前記半導体基板は、第1導電型の第4半導体層と、該第4半導体層の一面上に積層され、前記第4半導体層よりも不純物濃度の低い前記第1導電型とは逆の第2導電型の第5半導体層と、前記第4半導体層における前記第5半導体層の積層面の裏面上に積層され、前記第4半導体層よりも不純物濃度の低い第2導電型の第6半導体層とを有し、
前記半導体基板の一方の表面側における前記第5半導体層の表層に、第1導電型の第3ウェル領域が選択的に形成され、
前記第3ウェル領域内の表層に、前記エミッタ領域としての第2導電型の第1エミッタ領域が選択的に形成されるとともに、前記第3ウェル領域に対して、前記第3ウェル領域内にチャネルを構成するように前記ゲート電極としての第3ゲート電極が形成され、
前記半導体基板の他方の表面側における前記第6半導体層の表層に、第1導電型の第4ウェル領域が選択的に形成され、
前記第4ウェル領域内の表層に、前記エミッタ領域としての第2導電型の第2エミッタ領域が選択的に形成されるとともに、前記第4ウェル領域に対して、前記第4ウェル領域内にチャネルを構成するように前記ゲート電極としての第4ゲート電極が形成され、
前記半導体基板の両表面側における、前記第1エミッタ領域及び前記第3ゲート電極の形成領域である第3セル領域と、前記第2エミッタ領域及び前記第4ゲート電極の形成領域である第4セル領域とは、少なくとも一部が互いに対向し、
前記コレクタ電極と前記第4半導体層とを電気的に接続する第1導電型の接続領域が、前記第5半導体層における前記第3ウェル領域とは離れた領域、及び、前記第6半導体層における前記第4ウェル領域とは離れた領域の少なくとも一方に選択的に形成されていることを特徴とする半導体装置。
これによれば、第3セル領域と第4セル領域との少なくとも一部が互いに対向するように、半導体基板の両表面側にIGBT素子を構成するエミッタ領域及びゲート電極がそれぞれ形成されている。また、コレクタ電極と第4半導体層とを電気的に接続する接続領域が、第5半導体層における第3セル領域とは離れた領域及び第6半導体層における第4セル領域とは離れた領域の少なくとも一方に形成されている。したがって、半導体基板の一方の表面側のみにエミッタ領域とゲート電極(セル領域)が形成された構成に比べて、エミッタ電極とコレクタ電極との間を流れる電流密度(ホール電流密度)を向上させることができる。すなわち、オン抵抗を低減することができる。
[請求項B]
前記接続領域は、前記第5半導体層の表層或いは前記第6半導体層の表層から前記第4半導体層まで延設されたトレンチ内に、エピタキシャル成長によって形成された第1導電型の半導体領域であることを特徴とする請求項Aに記載の半導体装置。
これによれば、接続領域が同じ結晶構造を有するシリコン単結晶として構成されるので、第4半導体層とコレクタ電極との間の接続信頼性を向上することができる。
[請求項C]
前記第3セル領域及び前記第4セル領域において、対をなす前記エミッタ領域及び前記ゲート電極が、それぞれ複数対形成されていることを特徴とする請求項A又は請求項Bに記載の半導体装置。
[請求項D]
前記第3セル領域及び前記第4セル領域において、対をなす前記エミッタ領域及び前記ゲート電極が、同数対形成されていることを特徴とする請求項A〜Cいずれか1項に記載の半導体装置。
[請求項E]
前記第3セル領域と前記第4セル領域とは、完全に対向していることを特徴とする請求項Dに記載の半導体装置。
[請求項F]
前記第5半導体層及び前記第6半導体層は、積層方向の厚さと不純物濃度が互いに等しくされ、
前記接続領域は、互いに対向するように前記第5半導体層及び前記第6半導体層にそれぞれ形成され、
前記第5半導体層と前記第6半導体層の積層方向において、前記第3ウェル領域と前記第4ウェル領域、前記第1エミッタ領域と前期第2エミッタ領域、前記第3ゲート電極と前記第4ゲート電極、及び前記第5半導体層に形成された接続領域と前記第6半導体層に形成された接続領域が、前記第4半導体層の中線に対してそれぞれ線対称となっていることを特徴とする請求項Eに記載の半導体装置。
[請求項G]
前記接続領域は、該接続領域の形成された表面側の前記第3ウェル領域又は前記第4ウェル領域を取り囲むように環状に形成されていることを特徴とする請求項A〜Fいずれか1項に記載の半導体装置。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
図2に示すように、半導体装置100は、半導体基板10にMOSトランジスタ素子70が構成されたものである。半導体基板10は、P導電型(P+)の第1半導体層11と、該第1半導体層11の一面11a上に直接積層され、第1半導体層11よりも不純物濃度の低いP導電型(P−)の第2半導体層12と、第1半導体層11における第2半導体層12の積層面11aの裏面11b上に直接積層され、第1半導体層11よりも不純物濃度の低いP導電型(P−)の第3半導体層13を有している。本実施形態においては、第1半導体層11の積層方向の厚さが、第2半導体層12及び第3半導体層13よりも厚く、数100μm程度となっており、第2半導体層12及び第3半導体層13の積層方向の厚さが互いに等しく、数μm〜数10μm程度となっている。また、第1半導体層11の不純物濃度が、第2半導体層12及び第3半導体層13よりも高く、1×1019〜1×1020cm−3程度となっており、第2半導体層12及び第3半導体層13の不純物濃度が互いに等しく、1×1016〜1×1017cm−3程度となっている。
第2半導体層12の表層(半導体基板10の表面10a側の表層)の一部には、第1ウェル領域として、不純物濃度が1×1016〜1×1017cm−3程度のN導電型(N−)の表面側ウェル領域30が形成されている。そして、表面側ウェル領域30の表層の一部には、第1ソース領域として、P導電型(P+)の表面側ソース領域31が形成されている。この表面側ソース領域31は、表面側ソース電極32とのコンタクト領域であり、その不純物濃度としては、表面側ソース電極32との間でオーミック特性を確保できる濃度であれば良い。本実施形態においては、不純物濃度を1×1019〜1×1020cm−3程度としている。また、表面側ウェル領域30の表層には、第1ゲート電極として、表面側ソース領域31と隣接し、先端が第2半導体層12に突き出る態様で半導体基板10の表面10aからトレンチ構造の表面側ゲート電極33が形成されている。そして、対をなす表面側ソース領域31と表面側ゲート電極33とによって、一つの表面側セル34(図2において破線で囲まれた部分)が構成されている。
本実施形態においては、図2に示すように、表面側ソース領域31と、該表面側ソース領域31と隣接する表面側ゲート電極33が、表面側ウェル領域30の表層に複数形成されている。すなわち、表面側セル34が、表面側ウェル領域30の表層に複数構成されており、この複数の表面側セル34が集積された領域(図2において一点鎖線で囲まれた領域)が、第1セル領域としての表面側セル領域35となっている。
また、図1に示すように、第2半導体層12の表層の一部には、ドレイン領域として、表面側ウェル領域30とは離れた領域(表面側ウェル領域30の周辺)に、表面側ウェル領域30を取り囲むようにP導電型(P+)の表面側ドレイン領域36が環状に形成されている。この表面側ドレイン領域36は、表面側ドレイン電極37とのコンタクト領域であり、その不純物濃度としては、表面側ドレイン電極37との間でオーミック特性を確保できる濃度であれば良い。本実施形態においては、不純物濃度が1×1019〜1×1020cm−3程度となっている。
また、第2半導体層12の表層における表面側ドレイン領域36と表面側ウェル領域30との間には、表面側セル領域35と表面側ドレイン領域36との絶縁分離領域として、N導電型(N−)の表面側低濃度領域38が形成されている。本実施形態においては、表面側低濃度領域38はその不純物濃度が表面側ウェル領域30よりも低い濃度(1×1014〜1×1015cm−3程度)となっており、半導体基板10の表面10aからの深さが表面側ゲート電極33よりも深くなっている。また、各半導体層11〜13の積層方向に垂直な方向における幅が、隣りあう表面側ソース領域31間の幅よりも広くなっている。
このように構成される第2半導体層12に対して、第3半導体層13の表層(半導体基板10の裏面10b側の表層)の一部には、第2ウェル領域として、例えば不純物濃度が1×1016〜1×1017cm−3程度のN導電型(N−)の裏面側ウェル領域50が形成されている。そして、裏面側ウェル領域50の表層の一部には、第2ソース領域として、P導電型(P+)の裏面側ソース領域51が形成されている。この裏面側ソース領域51は、裏面側ソース電極52とのコンタクト領域であり、その不純物濃度としては、裏面側ソース電極52との間でオーミック特性を確保できる濃度であれば良い。本実施形態においては、不純物濃度を1×1019〜1×1020cm−3程度としている。また、裏面側ウェル領域50の表層には、第2ゲート電極として、裏面側ソース領域51と隣接し、先端が第3半導体層13に突き出る態様で半導体基板10の裏面10bからトレンチ構造の裏面側ゲート電極53が形成されている。そして、対をなす裏面側ソース領域51と裏面側ゲート電極53とによって、一つの裏面側セル54(図2において破線で囲まれた部分)が構成されている。
本実施形態においては、図2に示すように、裏面側ソース領域51と、該裏面側ソース領域51と隣接する裏面側ゲート電極53が、裏面側ウェル領域50の表層に複数形成されている。すなわち、裏面側セル54が、裏面側ウェル領域50の表層に複数構成されており、この複数の裏面側セル54が集積された領域(図2において一点鎖線で囲まれた領域)が、第2セル領域としての裏面側セル領域55となっている。
また、図1に示すように、第3半導体層13の表層の一部には、ドレイン領域として、裏面側ウェル領域50とは離れた領域(裏面側ウェル領域50の周辺)に、裏面側ウェル領域50を取り囲むようにP導電型(P+)の裏面側ドレイン領域56が環状に形成されている。この裏面側ドレイン領域56は、裏面側ドレイン電極57とのコンタクト領域であり、その不純物濃度としては、裏面側ドレイン電極57との間でオーミック特性を確保できる濃度であれば良い。本実施形態においては、不純物濃度が1×1019〜1×1020cm−3程度となっている。
また、第3半導体層13の表層における裏面側ドレイン領域56と裏面側ウェル領域50との間には、裏面側セル領域55と裏面側ドレイン領域56との絶縁分離領域として、N導電型(N−)の裏面側低濃度領域58が形成されている。本実施形態においては、裏面側低濃度領域58はその不純物濃度が裏面側ウェル領域50よりも低い濃度(1×1014〜1×1015cm−3程度)となっており、半導体基板10の裏面10bからの深さが裏面側ゲート電極53よりも深くなっている。また、各半導体層11〜13の積層方向に垂直な方向における幅が、隣りあう裏面側ソース領域51間の幅よりも広くなっている。
さらに、本実施形態においては、第2半導体層12と第3半導体層13の積層方向において、表面側ソース領域31と裏面側ソース領域51、及び、表面側ゲート電極33と裏面側ゲート電極53が、第1半導体層11の中線に対してそれぞれ線対称となっている。つまり、表面側セル領域35及び裏面側セル領域55がそれぞれ完全に対向するように構成されている。また、第2半導体層12と第3半導体層13の積層方向において、表面側ウェル領域30と裏面側ウェル領域50、表面側ドレイン領域36と裏面側ドレイン領域56、及び表面側低濃度領域38と裏面側低濃度領域58が、第1半導体層11の中線に対してそれぞれ線対称となっている。すなわち、第2半導体層12側に構成されたMOSトランジスタ素子70の要素と、第3半導体層13側に構成されたMOSトランジスタ素子70の要素とが、線対称となっている。
そして、表面側ソース電極32と裏面側ソース電極52とが電気的に接続(同電位と)され、表面側ゲート電極33と裏面側ゲート電極53とが電気的に接続(同電位と)されている。また、表面側ドレイン電極37と裏面側ドレイン電極57も、互いに電気的に接続(同電位と)されている。なお、図1に示す符号39は、表面側ゲート電極33のパッドである。
以上説明したように、半導体装置100では、半導体基板10の表面10a側に、MOSトランジスタ素子70を構成する表面側ソース領域31及び表面側ゲート電極33が形成され、半導体基板10の裏面10b側に、MOSトランジスタ素子70を構成する裏面側ソース領域51及び裏面側ゲート電極53が形成されている。また、表面側ソース領域31及び表面側ゲート電極33の形成領域である表面側セル領域35と、裏面側ソース領域51及び裏面側ゲート電極53の形成領域である裏面側セル領域55とは、少なくとも一部が互いに対向するように構成されている。すなわち、表面側ソース領域31と接続された表面側ソース電極32と、裏面側ソース領域51と接続された裏面側ソース電極52とは、少なくとも一部が互いに対向するように構成されている。そして、第2半導体層12の表層における表面側ウェル領域30とは離れた領域及び第3半導体層13の表層における裏面側ウェル領域50とは離れた領域の少なくとも一方には、ドレイン領域36,56が形成されている。さらには、第1半導体層11が、第2半導体層12及び第3半導体層13よりも不純物濃度の高い層となっている。
このように構成される半導体装置100においては、MOSトランジスタ素子70がオン状態(ゲート駆動信号により、表面側ゲート電極33及び裏面側ゲート電極53がオンされた状態)となると、ウェル領域30,50におけるゲート電極33,53に隣接するソース領域32,52直下の部分の導電型が反転し、P導電型のチャネルが形成される。そして、各ソース領域32,52から、第1半導体層11に向けて縦方向にチャネル電流が流れ、このチャネル電流は、高濃度(低抵抗)の第1半導体層11内を積層方向とは垂直な方向に流れて、ドレイン領域36,56まで伝達されることとなる。したがって、本実施形態に係る半導体装置100は、半導体基板10の一方の表面のみにソース領域及びゲート電極(セル領域)が形成された構成に比べて、MOSトランジスタ素子70のチャネル電流密度が向上され、ひいてはオン抵抗が低減された構成となっている。
また、本実施形態では、セル領域35,55が、複数のセル34,54を集積して構成されている。このように、セル34,54の数を多くすると、チャネル電流密度がより向上された(オン抵抗がより低減された)構成となる。しかしながら、セル領域35,55に含まれるセル34,54の個数は、複数に限定されるものではない。
また、本実施形態では、セル領域35,55が、同数のセル34,54を有している。したがって、半導体基板10におけるチャネル電流の偏りが低減され、局所的な発熱による素子破壊などが抑制された構成となっている。
また、本実施形態では、互いに完全に対向するようにセル領域35,55が構成されているので、これによっても、半導体基板10におけるチャネル電流の偏りが低減され、局所的な発熱による素子破壊などが抑制された構成となっている。また、積層方向に対して垂直な方向における半導体装置100の体格も小型化されている。特に本実施形態では、第2半導体層12と第3半導体層13が同一構成とされ、第2半導体層12に構成されたMOSトランジスタ素子70の要素と、第3半導体層13に構成されたMOSトランジスタ素子70の要素とが、線対称となっている。したがって、局所的な発熱による素子破壊などが効果的に抑制され、且つ、積層方向に対して垂直な方向における半導体装置100の体格がより小型化された構成となっている。
また、本実施形態では、ドレイン領域36、56が、各セル領域35,55を取り囲むように環状に形成されている。このような構成とすると、各ソース領域31,51から最短経路でドレイン領域36,56までチャネル電流が流れる。これによっても、半導体基板10におけるチャネル電流の偏りが低減され、局所的な発熱による素子破壊などが抑制された構成となっている。
また、本実施形態では、表面側ウェル領域30と表面側ドレイン領域36との間に、絶縁分離領域として表面側低濃度領域38が形成されている。また、裏面側ウェル領域50と裏面側ドレイン領域56との間に、絶縁分離領域として裏面側低濃度領域58が形成されている。したがって、表面側低濃度領域38と第2半導体層12、裏面側低濃度領域58と第3半導体層13との間に構成されるpn接合分離(電位障壁)によって、表面側ソース領域31と表面側ドレイン領域36、及び裏面側ソース領域51と裏面側ドレイン領域56との間の耐圧が向上された構成となっている。
なお、このように構成される半導体装置100は、例えば、以下に示す製造方法によって形成することができる。図3は、半導体装置の製造工程のうち、半導体基板を準備する工程を示す断面図である。図4は、半導体装置の製造工程のうち、表面側の素子形成工程を示す断面図である。図5は、裏面側の素子形成工程を示す断面図である。
先ず、図3に示すように、第1半導体層11としてP導電型(P+)のバルク単結晶シリコン基板(ウェハ)を採用し、第1半導体層11の表面11a及び裏面11bにエピタキシャル成長によってP導電型(P−)の第2半導体層12及び第3半導体層13をそれぞれ形成する。これにより、ウェハ状の半導体基板10が準備される。なお、上記方法以外に、P導電型(P+)のバルク単結晶シリコン基板に対し、イオン注入や拡散などによって両表面から不純物を導入することにより、半導体基板10を形成しても良い。
次に、図4に示すように、第2半導体層12の表層(半導体基板10の表面10a側の表層)にイオン注入などによって表面側ウェル領域30、表面側ソース領域31、表面側ドレイン領域36、及び表面側低濃度領域38を形成する。また、フォトリソグラフィーとエッチングによって表面側ソース領域31と隣接する位置に、トレンチ構造の表面側ゲート電極33を形成する。
次に、図5に示すように、同じく、第3半導体層13の表層(半導体基板10の裏面10b側の表層)にイオン注入などによって裏面側ウェル領域50、裏面側ソース領域51、裏面側ドレイン領域56、及び裏面側低濃度領域58を形成する。また、フォトリソグラフィーとエッチングによって裏面側ソース領域51と隣接する位置に、トレンチ構造の裏面側ゲート電極53を形成する。
そして、半導体基板10の表面10a及び裏面10b上に、ソース電極32,52、ドレイン電極37,57、配線(図示略)、及び低濃度領域38,58を形成する。そして、一つのウェハ状の半導体基板10をダイシングすることで、半導体装置100が形成される。
なお、本実施形態においては、表面側ゲート電極33と裏面側ゲート電極53とが電気的に接続(同電位と)された例を示した。しかしながら、表面側ゲート電極33と裏面側ゲート電極53とがそれぞれ電気的に独立された構成としても良い。このような構成とすると、電流量に応じて、表面側ゲート電極33及び裏面側ゲート電極53の駆動制御をそれぞれ独立して行うことができる。これにより、小電流の場合には、ゲート駆動信号を表面側ゲート電極33(又は裏面側ゲート電極53)のみに送ることによって、半導体基板10に形成されたMOSトランジスタ素子70の要素の一部を駆動状態とすることができる。また、大電流の場合には、ゲート駆動信号を表面側ゲート電極33及び裏面側ゲート電極53に送ることによって、MOSトランジスタ素子70全体を駆動状態とすることができる。このように、電流量に応じてMOSトランジスタ素子70の駆動制御を行うと、消費電力を抑制し、ひいては半導体装置100の発熱を抑制することができる。
また、本実施形態においては、絶縁分離領域として、低濃度領域38,58を採用する例を示した。しかしながら、図6に示すように、トレンチ内に絶縁体が埋め込まれてなる絶縁分離トレンチ40を採用しても良い。なお、絶縁分離トレンチ40としては、トレンチ内に空洞が形成されてなる絶縁分離トレンチや、トレンチ内に側壁酸化膜を介して導電体が埋め込まれてなる絶縁分離トレンチを採用することもできる。図6は、半導体装置の変形例を示す断面図である。
また、本実施形態においては、MOSトランジスタ素子70として、PチャネルMOSトランジスタ素子を採用する例を示した。しかしながら、NチャネルMOSトランジスタ素子を採用することもできる。
また、本実施形態においては、ゲート電極33,53として、トレンチ構造のゲート電極を採用する例を示した。しかしながら、ゲート電極33,53としては、プレーナー構造や、コンケーブ構造のゲート電極を採用することもできる。
また、本実施形態では、半導体装置100の製造方法として、先ず、第1半導体層11の両表面上に、エピタキシャル成長によって第2半導体層12及び第3半導体層13を形成して半導体基板10とする。そして、この半導体基板10における第2半導体層12及び第3半導体層13に、素子をそれぞれ作りこむ例を示した。しかしながら、半導体装置100の製造方法としては、上記方法とは別の方法を採用することもできる。例えば、図7に示すように、第1半導体層11の一面11a(半導体基板10とした状態で、表面となる面)上に、エピタキシャル成長によって第2半導体層12を形成して基板90とする。そして、基板90における第2半導体層12に、イオン注入などによって、表面側ウェル領域30、表面側ソース領域31、表面側ゲート電極33、表面側ドレイン領域36、及び表面側低濃度領域38などを形成する。素子形成後、基板90における第1半導体層11を一面11aの裏面11b(後の接合面)側からエッチングや研磨などによって一部除去し、図8に示すように、第1半導体層11の厚さを所定厚さとする。また、図示しないが、基板90と同一工程により、第1半導体層11の一面11a(半導体基板10とした状態で、裏面となる面)上に第3半導体層13が形成され、第3半導体層13に裏面側ウェル領域50、裏面側ソース領域51、裏面側ゲート電極53、裏面側ドレイン領域56、及び裏面側低濃度領域58などが形成された基板91を準備する。そして、第1半導体層11の裏面11b同士を直接接合させて、準備した2つの基板90,91を、図9に示すように半導体基板10とする。
このシリコン同士を直接接合する方法は、高温(800〜1200℃)での接合と、低温(室温〜500℃)での接合がある。いずれにおいても、先ず接合面(例えば、図8に示す第1半導体層11の裏面11b)を、アルゴン等の不活性ガスによるスパッタエッチングやイオンビームエッチングで軽くエッチングし、接合面上の酸化膜、吸着水、有機物(汚染物)などを除去する。これにより、接合面において、結合手を持ったシリコン原子が露出され、他のシリコン原子との結合力が大きい活性状態となる。そして、真空状態で接合面同士を接触させることで、シリコン同士が結合して一体となり、図9に示すように、基板90,91の第1半導体層11同士が1つの第1半導体層11となる。なお、高温接合の場合、接合後、ソース電極32,52やドレイン電極37,57などを形成する。低温の場合には、接合後でも良いし、基板90,91を準備する段階で、ソース電極32,52やドレイン電極37,57などを形成しても良い。図7〜図9は、半導体装置の製造方法の変形例を示す断面図である。
なお、図7〜図9に示す例では、シリコン同士を直接接合して半導体基板10とする例を示した。これに対し、金属層を介してシリコン同士を結合し、半導体基板10としても良い。例えば、基板90,91を準備する際に、研磨などによって所定厚さとされた第1半導体層11の裏面11b上に、スパッタなどによって金属膜を形成する。そして、基板90,91の金属膜同士を接触させて接合することで、図10に示すように、シリコン層、金属層92、シリコン層の積層構造(3層構造)を有する第1半導体層11、第2半導体層12、及び第3半導体層13からなる半導体基板10となる。なお、第1半導体層11が金属層92を有する構成とすると、第1半導体層11がシリコンのみからなる構成に比べて、第1半導体層11の抵抗が小さくなり、これによってさらに低オン抵抗化を図ることができる。図10は、半導体装置の変形例を示す断面図である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図11に基づいて説明する。図11は、第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図であり、第1実施形態に示した図2に対応している。
第1実施形態では、トランジスタ素子として、MOSトランジスタ素子が採用された例を示した。これに対し、本実施形態においては、トランジスタ素子として、IGBT素子が採用される点を特徴とする。なお、第1実施形態におけるゲート電極、ソース電極、及びドレイン電極が、本実施形態におけるゲート電極、エミッタ電極、及びコレクタ電極にそれぞれ対応している。
図11に示すように、半導体装置200は、半導体基板110にIGBT素子170が構成されたものである。半導体基板110は、コレクタを担うP導電型(P+)の第4半導体層111と、該第4半導体層111の一面111a上に積層され、第4半導体層111よりも不純物濃度の低いN導電型(N−)の第5半導体層112と、第4半導体層111における第5半導体層112の積層面111aの裏面111b上に積層され、第4半導体層111よりも不純物濃度の低いN導電型(N−)の第6半導体層113を有している。本実施形態においては、第4半導体層111の不純物濃度が、第5半導体層112及び第6半導体層113よりも高く、1×1019〜1×1020cm−3程度となっており、第5半導体層112及び第6半導体層113の不純物濃度が互いに等しく、1×1016〜1×1017cm−3程度となっている。また、第4半導体層111上に、第5半導体層112及び第6半導体層113が直接接続されている。
第5半導体層112の表層(半導体基板110の表面110a側の表層)の一部には、第3ウェル領域として、不純物濃度が1×1016〜1×1017cm−3程度のP導電型(P−)の表面側ウェル領域130が形成されている。そして、表面側ウェル領域130の表層の一部には、第1エミッタ領域として、N導電型(N+)の表面側エミッタ領域131が形成されている。この表面側エミッタ領域131は、表面側エミッタ電極132とのコンタクト領域であり、その不純物濃度としては、表面側エミッタ電極132との間でオーミック特性を確保できる濃度であれば良い。本実施形態においては、不純物濃度を1×1019〜1×1020cm−3程度としている。また、表面側ウェル領域130の表層には、第3ゲート電極として、表面側エミッタ領域131と隣接し、先端が第5半導体層112に突き出る態様で半導体基板110の表面110aからトレンチ構造の表面側ゲート電極133が形成されている。そして、対をなす表面側エミッタ領域131と表面側ゲート電極133とによって、一つの表面側セル134(図11において破線で囲まれた部分)が構成されている。
本実施形態においては、図11に示すように、表面側エミッタ領域131と、該表面側エミッタ領域131と隣接する表面側ゲート電極133が、表面側ウェル領域130の表層に複数形成されている。すなわち、表面側セル134が、表面側ウェル領域130の表層に複数構成されており、この複数の表面側セル134が集積された領域(図11において一点鎖線で囲まれた領域)が、第3セル領域としての表面側セル領域135となっている。
また、第5半導体層112の一部には、第4半導体層111と表面側コレクタ電極137との接続領域として、表面側ウェル領域130とは離れた領域(表面側ウェル領域130の周辺)に、表面側ウェル領域130を取り囲むようにP導電型(P+)の表面側接続領域136が形成されている。本実施形態において、この表面側接続領域136は、半導体基板110の表面110a(第5半導体層112の表面)から第4半導体層111に達するように形成されたトレンチ内を、エピタキシャル成長によるP導電型(P+)の半導体層で埋め込んでなるものである。この表面側接続領域136の不純物濃度は、第4半導体層111と同程度(1×1019〜1×1020cm−3)となっており、表面側接続領域136の一端が第4半導体層111と接続され、他端が表面側コレクタ電極137と接続されている。
このように構成される第5半導体層に対し、第6半導体層113の表層(半導体基板110の裏面110b側の表層)の一部には、第4ウェル領域として、不純物濃度が1×1016〜1×1017cm−3程度のP導電型(P−)の裏面側ウェル領域150が形成されている。そして、裏面側ウェル領域150の表層の一部には、第2エミッタ領域として、N導電型(N+)の裏面側エミッタ領域151が形成されている。この裏面側エミッタ領域151は、裏面側エミッタ電極152とのコンタクト領域であり、その不純物濃度としては、裏面側エミッタ電極152との間でオーミック特性を確保できる濃度であれば良い。本実施形態においては、不純物濃度を1×1019〜1×1020cm−3程度としている。また、裏面側ウェル領域150の表層には、第4ゲート電極として、裏面側エミッタ領域151と隣接し、先端が第6半導体層113に突き出る態様で半導体基板110の裏面110bからトレンチ構造の裏面側ゲート電極153が形成されている。そして、対をなす裏面側エミッタ領域151と裏面側ゲート電極153とによって、一つの裏面側セル154(図11において破線で囲まれた部分)が構成されている。
本実施形態においては、図11に示すように、裏面側エミッタ領域151と、該裏面側エミッタ領域151と隣接する裏面側ゲート電極153が、裏面側ウェル領域150の表層に複数形成されている。すなわち、裏面側セル154が、裏面側ウェル領域150の表層に複数構成されており、この複数の裏面側セル154が集積された領域(図11において一点鎖線で囲まれた領域)が、第4セル領域としての裏面側セル領域155となっている。
また、第6半導体層113の一部には、第4半導体層111と裏面側コレクタ電極157との接続領域として、裏面側ウェル領域150とは離れた領域(裏面側ウェル領域150の周辺)に、裏面側ウェル領域150を取り囲むようにP導電型(P+)の裏面側接続領域156が形成されている。本実施形態において、この裏面側接続領域156は、半導体基板110の裏面110b(第6半導体層113の表面)から第4半導体層111に達するように形成されたトレンチ内を、エピタキシャル成長によるP導電型(P+)の半導体層で埋め込んでなるものである。この裏面側接続領域156の不純物濃度は、第4半導体層111と同程度(1×1019〜1×1020cm−3)となっており、裏面側接続領域156の一端が第4半導体層111と接続され、他端が裏面側コレクタ電極157と接続されている。
さらに、本実施形態においては、第5半導体層112と第6半導体層113の積層方向において、表面側エミッタ領域131と裏面側エミッタ領域151、及び、表面側ゲート電極133と裏面側ゲート電極153が、第4半導体層111の中線に対してそれぞれ線対称となっている。つまり、表面側セル領域135及び裏面側セル領域155がそれぞれ完全に対向するように構成されている。また、第5半導体層112と第6半導体層113の積層方向において、表面側ウェル領域130と裏面側ウェル領域150、及び、表面側接続領域136と裏面側接続領域156が、第4半導体層111の中線に対してそれぞれ線対称となっている。すなわち、第5半導体層112側に構成されたIGBT素子170の要素と、第6半導体層113側に構成されたIGBT素子170の要素とが、線対称となっている。
そして、表面側エミッタ電極132と裏面側エミッタ電極152とが電気的に接続(同電位と)され、表面側ゲート電極133と裏面側ゲート電極153とが電気的に接続(同電位と)されている。また、表面側コレクタ電極137と裏面側コレクタ電極157も、互いに電気的に接続(同電位と)されている。
以上説明したように、半導体装置200では、半導体基板110の表面110a側に、IGBT素子170を構成する表面側エミッタ領域131及び表面側ゲート電極133が形成され、半導体基板110の裏面110b側に、IGBT素子170を構成する裏面側エミッタ領域151及び裏面側ゲート電極153が形成されている。また、表面側エミッタ領域131及び表面側ゲート電極133の形成領域である表面側セル領域135と、裏面側エミッタ領域151及び裏面側ゲート電極153の形成領域である裏面側セル領域155とは、少なくとも一部が互いに対向するように構成されている。すなわち、表面側エミッタ領域131と接続された表面側エミッタ電極132と、裏面側エミッタ領域151と接続された裏面側エミッタ電極152とは、少なくとも一部が互いに対向するように構成されている。また、第5半導体層112における表面側ウェル領域130とは離れた領域及び第6半導体層113における裏面側ウェル領域150とは離れた領域の少なくとも一方には、第4半導体層111とコレクタ電極137,157とを接続する接続領域136,156が形成されている。
このように構成される半導体装置200においては、IGBT素子170がオン状態(ゲート駆動信号により、表面側ゲート電極133及び裏面側ゲート電極153がオンされた状態)となると、ウェル領域130,150におけるゲート電極133,153に隣接するエミッタ領域132,152直下の部分の導電型が反転し、N導電型のチャネルが形成される。形成されたチャネルを経由して表面側エミッタ領域132から第5半導体層112に向けて電子が流れ始め、同じく、形成されたチャネルを経由して裏面側エミッタ領域152から第6半導体層113に向けて電子が流れ始める。各半導体層112,113に流れ込む電子が増えると同時に、P+導電型の第4半導体層111及び接続領域136,156とN−導電型の各半導体層112,113との接合が順バイアスされて第4半導体層111及び接続領域136,156から各半導体層112,113に正孔の注入が起こり、少数キャリアの蓄積が始まる。これにより、各半導体層112,113の抵抗値は伝導度変調によって極端に減少し、各コレクタ電極137,157から、接続領域136,156及び第4半導体層111のコレクタ領域、第5半導体層112及び第6半導体層113のドリフト層、反転したチャネル、及びエミッタ領域131,151を介して、エミッタ電極132,152にホール電流が流れることとなる。したがって、本実施形態に係る半導体装置200は、半導体基板110の一方の表面のみにエミッタ領域及びゲート電極(セル領域)が形成された構成に比べて、IGBT素子170の電流密度(ホール電流密度)が向上され、ひいてはオン抵抗が低減された構成となっている。
また、本実施形態では、セル領域135,155が、複数のセル134,154を集積して構成されている。このように、セル134,154の数を多くすると、電流密度がより向上された(オン抵抗がより低減された)構成となる。しかしながら、セル領域135,155に含まれるセル134,154の個数は、複数に限定されるものではない。
また、本実施形態では、セル領域135,155が、同数のセル134,154を有している。したがって、半導体基板110における電流の偏りが低減され、局所的な発熱による素子破壊などが抑制された構成となっている。
また、本実施形態では、互いに完全に対向するようにセル領域135,155が構成されているので、これによっても、半導体基板110におけるチャネル電流の偏りが低減され、局所的な発熱による素子破壊などが抑制された構成となっている。また、積層方向に対して垂直な方向における半導体装置200の体格も小型化されている。特に本実施形態では、第5半導体層112と第6半導体層113が同一構成とされ、第5半導体層112に構成されたIGBT素子170の要素と、第6半導体層113に構成されたIGBT素子170の要素とが、線対称となっている。したがって、局所的な発熱による素子破壊などが効果的に抑制され、且つ、積層方向に対して垂直な方向における半導体装置200の体格がより小型化された構成となっている。
また、本実施形態では、接続領域136、156が、各セル領域135,155を取り囲むように環状に形成されている。このような構成とすると、接続領域136,156から最短経路で各エミッタ領域131,151まで電流が流れる。これによっても、半導体基板110における電流の偏りが低減され、局所的な発熱による素子破壊などが抑制された構成となっている。
なお、本実施形態においては、表面側ゲート電極133と裏面側ゲート電極153とが電気的に接続(同電位と)された例を示した。しかしながら、表面側ゲート電極133と裏面側ゲート電極153とがそれぞれ電気的に独立された構成としても良い。このような構成とすると、電流量に応じて、表面側ゲート電極133及び裏面側ゲート電極153の駆動制御をそれぞれ独立して行うことができる。これにより、小電流の場合には、ゲート駆動信号を表面側ゲート電極133(又は裏面側ゲート電極153)のみに送ることによって、半導体基板110に形成されたIGBT素子170の要素の一部を駆動状態とすることができる。また、大電流の場合には、ゲート駆動信号を表面側ゲート電極133及び裏面側ゲート電極153に送ることによって、IGBT素子170全体を駆動状態とすることができる。このように、電流量の必要に応じてIGBT素子170の駆動制御を行うと、消費電力を抑制し、ひいては半導体装置200の発熱を抑制することができる。
また、本実施形態においては、IGBT素子170として、NチャネルIGBT素子を採用する例を示した。しかしながら、PチャネルIGBT素子を採用することもできる。
また、本実施形態においては、ゲート電極133,153として、トレンチ構造のゲート電極を採用する例を示した。しかしながら、ゲート電極133,153としては、プレーナー構造や、コンケーブ構造のゲート電極であっても採用することができる。
また、本実施形態においては、接続領域136,156として、トレンチ内をエピタキシャル成長による半導体層で埋め込んで形成された接続領域の例を示した。しかしながら、接続領域136,156としては、コレクタ電極137,157と第4半導体層111とを電気的に接続し、且つ、第4半導体層111とともにIGBT素子170のコレクタ領域としての機能を果たすものであれば採用することができる。例えば、第4半導体層111と同一導電型の不純物で濃度調整されたポリシリコンをトレンチ内に埋め込んでなる接続領域を採用することもできる。また、第5半導体層112や第6半導体層113にイオン注入によって形成された接続領域を採用することもできる。
また、本実施形態に示した半導体装置200は、第1実施形態に示した半導体装置100(図2)に対応するものであった。しかしながら、第1実施形態の変形例として示した構造や製造方法(図7〜図9や図10)を、本実施形態に示した半導体装置200に適用することも可能である。
また、本実施形態においては、半導体基板10として、P導電型の第4半導体層111の両表面上にN導電型の第5半導体層112及び第6半導体層113が直接的にそれぞれ積層された例を示した。しかしながら、第4半導体層111と第5半導体層112との間、及び、第4半導体層111と第6半導体層113との間に、第5半導体層112及び第6半導体層113と同一導電型であって、第5半導体層112及び第6半導体層113よりも高濃度のフィールドストップ層がそれぞれ介在された構成としても良い。この場合、接続領域136,156は、フィールドストップ層を貫通して第4半導体層111に達する構造となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。 図1に示す半導体装置において、ドレイン領域とウェル領域との位置関係を示す平面図である。 半導体装置の製造工程のうち、半導体基板を準備する工程を示す断面図である。 半導体装置の製造工程のうち、表面側の素子形成工程を示す断面図である。 半導体装置の製造工程のうち、裏面側の素子形成工程を示す断面図である。 半導体装置の変形例を示す断面図である。 半導体装置の製造方法の変形例を示す断面図である。 半導体装置の製造方法の変形例を示す断面図である。 半導体装置の製造方法の変形例を示す断面図である。 半導体装置の変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
10・・・半導体基板
30・・・表面側ウェル領域
31・・・表面側ソース領域
33・・・表面側ゲート電極
35・・・表面側セル領域
36・・・表面側ドレイン領域
50・・・裏面側ウェル領域
51・・・裏面側ソース領域
53・・・裏面側ゲート電極
55・・・裏面側セル領域
56・・・裏面側ドレイン領域
70・・・MOSトランジスタ素子
100・・・半導体装置

Claims (7)

  1. 半導体基板の表面上に対をなすソース電極及びドレイン電極が形成され、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間であって前記半導体基板の厚さ方向に電流が流れるように構成されたMOSトランジスタ素子を有する半導体装置であって、
    前記ソース電極は、前記半導体基板の両表面上に互いに少なくとも一部が対向するようにそれぞれ形成され、
    前記ドレイン電極は、前記半導体基板の少なくとも一方の表面上であって、同一表面上に形成された前記ソース電極とは離れた位置に形成され、
    前記半導体基板の両表面側に、前記ソース電極と電気的に接続されるソース領域及びゲート電極がそれぞれが、構成されており、
    前記半導体基板は、第1導電型の第1半導体層と、該第1半導体層の一面上に積層され、前記第1半導体層よりも不純物濃度の低い第1導電型の第2半導体層と、前記第1半導体層における前記第2半導体層の積層面の裏面上に積層され、前記第1半導体層よりも不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層とを有し、
    前記半導体基板の一方の表面側における前記第2半導体層の表層に、前記第1導電型とは逆の第2導電型の第1ウェル領域が選択的に形成され、
    前記第1ウェル領域内の表層に、前記ソース領域としての第1導電型の第1ソース領域が選択的に形成されるとともに、前記第1ウェル領域に対して、前記第1ウェル領域内にチャネルを構成するように前記ゲート電極としての第1ゲート電極が形成され、
    前記半導体基板の他方の表面側における前記第3半導体層の表層に、第2導電型の第2ウェル領域が選択的に形成され、
    前記第2ウェル領域内の表層に、前記ソース領域としての第1導電型の第2ソース領域が選択的に形成されるとともに、前記第2ウェル領域に対して、前記第2ウェル領域内にチャネルを構成するように前記ゲート電極としての第2ゲート電極が形成され、
    前記半導体基板の両表面側における、前記第1ソース領域及び前記第1ゲート電極の形成領域である第1セル領域と、前記第2ソース領域及び前記第2ゲート電極の形成領域である第2セル領域とは、少なくとも一部が互いに対向し、
    前記ドレイン電極と電気的に接続される第1導電型のドレイン領域が、前記第2半導体層の表層における前記第1ウェル領域とは離れた領域、及び、前記第3半導体層の表層における前記第2ウェル領域とは離れた領域の少なくとも一方に選択的に形成されており、
    前記ドレイン領域と該ドレイン領域の形成された表面側の前記第1ウェル領域又は前記第2ウェル領域との間に、前記半導体基板の表面から所定深さまで絶縁分離領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板の表面上に対をなすソース電極及びドレイン電極が形成され、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間であって前記半導体基板の厚さ方向に電流が流れるように構成されたMOSトランジスタ素子を有する半導体装置であって、
    前記ソース電極は、前記半導体基板の両表面上に互いに少なくとも一部が対向するようにそれぞれ形成され、
    前記ドレイン電極は、前記半導体基板の少なくとも一方の表面上であって、同一表面上に形成された前記ソース電極とは離れた位置に形成され、
    前記半導体基板の両表面側に、前記ソース電極と電気的に接続されるソース領域及びゲート電極がそれぞれが、構成されており、
    前記半導体基板は、第1導電型の第1半導体層と、該第1半導体層の一面上に積層され、前記第1半導体層よりも不純物濃度の低い第1導電型の第2半導体層と、前記第1半導体層における前記第2半導体層の積層面の裏面上に積層され、前記第1半導体層よりも不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層とを有し、
    前記半導体基板の一方の表面側における前記第2半導体層の表層に、前記第1導電型とは逆の第2導電型の第1ウェル領域が選択的に形成され、
    前記第1ウェル領域内の表層に、前記ソース領域としての第1導電型の第1ソース領域が選択的に形成されるとともに、前記第1ウェル領域に対して、前記第1ウェル領域内にチャネルを構成するように前記ゲート電極としての第1ゲート電極が形成され、
    前記半導体基板の他方の表面側における前記第3半導体層の表層に、第2導電型の第2ウェル領域が選択的に形成され、
    前記第2ウェル領域内の表層に、前記ソース領域としての第1導電型の第2ソース領域が選択的に形成されるとともに、前記第2ウェル領域に対して、前記第2ウェル領域内にチャネルを構成するように前記ゲート電極としての第2ゲート電極が形成され、
    前記半導体基板の両表面側における、前記第1ソース領域及び前記第1ゲート電極の形成領域である第1セル領域と、前記第2ソース領域及び前記第2ゲート電極の形成領域である第2セル領域とは、少なくとも一部が互いに対向し、
    前記ドレイン電極と電気的に接続される第1導電型のドレイン領域が、前記第2半導体層の表層における前記第1ウェル領域とは離れた領域、及び、前記第3半導体層の表層における前記第2ウェル領域とは離れた領域の少なくとも一方に選択的に形成されており、
    前記ドレイン領域は、該ドレイン領域の形成された表面側の前記第1ウェル領域又は前記第2ウェル領域を取り囲むように環状に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記ドレイン領域と該ドレイン領域の形成された表面側の前記第1ウェル領域又は前記第2ウェル領域との間に、前記半導体基板の表面から所定深さまで絶縁分離領域が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1セル領域及び前記第2セル領域において、対をなす前記ソース領域及び前記ゲート電極が、それぞれ複数対形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1セル領域及び前記第2セル領域において、対をなす前記ソース領域及び前記ゲート電極が、同数対形成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1セル領域と前記第2セル領域とは、完全に対向していることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第2半導体層及び前記第3半導体層は、積層方向の厚さと不純物濃度が互いに等しくされ、
    前記ドレイン領域は、互いに対向するように前記第2半導体層の表層と前記第3半導体層の表層にそれぞれ形成され、
    前記第2半導体層と前記第3半導体層の積層方向において、前記第1ウェル領域と前記第2ウェル領域、前記第1ソース領域と第2ソース領域、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極、及び前記第2半導体層の表層に形成されたドレイン領域と前記第3半導体層の表層に形成されたドレイン領域が、前記第1半導体層の中線に対してそれぞれ線対称となっていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
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