JP5240501B2 - インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2(特公昭60−23793号公報)には、界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸を含むインクを用いる場合には、乾燥性が向上し画質劣化が少ない旨開示されているが、紙質により画素径が著しく異なり、画像濃度の低下も著しいといった問題や、アルカリ側ではインク中の活性剤が分解し、保存時に活性剤効果がなくなるといった問題がある。
また、特許文献3(特開昭56−57862号公報)等には、強塩基性物質を含むインクが開示されているが、ロジンサイズされた酸性紙では効果があるものの、アルキルケテンダイマーやアルケニルスルホコハク酸をサイズ剤とした紙には効果がない。また、酸性紙でも2色重ね部分では効果がない。
また、特許文献4(特開平1−203483号公報)には、多価アルコール誘導体及びペクチンを含有することを特徴とした記録液が開示されている。これは増粘剤としてペクチンを添加し、滲みを防止するものであるが、ペクチンは水酸基を親水基とする非イオン性であるため、印字休止後の吐出安定性に欠けるという問題があった。前記問題に対しては、カラー画像を形成する際に、マルチパス印字を行い、紙に対するインクの浸透量を抑えて画像濃度を向上させることで現状は対応しているが、より高速な印字をするためには、紙に対するインクの浸透性については、2次色での紙の厚み方向への浸透を抑えることが課題となっている。
黒色顔料インクを用いてその紙への浸透性を抑え、画像濃度を高め、黒以外のカラーインクでは染料インクとして紙への浸透性を持たせ、黒、カラー間等での色境界滲みを反応により抑えることにより改良したインクが特許文献5〜7(特開2001−55533号公報、特開2004−339489号公報、特開2004−352996号公報)に開示されている。しかしながら、このインクの場合、高速印字時には十分なブリード防止ができないため、未だ満足し得るものではなかった。
また、特許文献8(特開2004−197055号公報)には、画像の色境界にじみを防止するため、着色剤が顔料であるインクが、着色剤が染料であるインクに接触することで凝集、または増粘するインクセットが開示されている。ただしこのインクセットを用いた画像のうち、染料インクで記録した画像部分の耐水性、耐光性は顔料インクで記録した部分より劣るため、経時での画像全体のカラーバランスに欠けるという問題があった。
我々も特許文献9(特開2003−113337号公報)に開示されているように、高速印字で形成したカラー画像における色境界にじみ防止と鮮明なカラー画像を与えるインクセットを提案しているが、インク吸収性の極端に悪い普通紙、または水性インクの受容層を設けていない塗工メディアに対する画像の色境界にじみやビーディングについては、未だ改善の余地があるものであった。
またヘッドの吐出信頼性を維持するため、特許文献10の特開平4-37266号公報には、ノズル面の臨界表面張力γc以下のインク表面張力γLを用いることガ、特許文献11の
特開2002-273888号公報には、部材形状と部材表面の臨界表面張力より高い表面張力のインクを用いることが、特許文献12の特開2001-1553号公報には、インク排出管内径とインク表面張力、密度、廃インクの厚さを規定した技術が開示されている。
しかしながら、これら3つのいずれの提案も混合インクの顔料濃度や樹脂添加量の多い高固形分のインクの系では十分な吐出信頼性を維持することが困難である。またインクが混合した際反応により増粘、凝集を起こすようなインクセットの系では、廃インクが混ざらないよう流路部材を複数設ける必要があり、複雑な機構を必要であった。
特許文献13の第3733149号公報には、また被記録材へのインク定着性を改善するため、インク表面張力とインクと被記録材への付着張力を規定した技術が開示されている。
この定着性の改善されたインクは、密閉された容器内でのインク保存安定性は確保できるが、廃液流路等開放されたインクビヒクルの蒸発などを伴う系での安定性については十分と言えるものではなく、吐出信頼性を維持するための改善が必要である。
(1)「カラー画像を形成するために少なくとも2つの異なる色相の水性インクA、Bを重ねて画像を形成するインクジェット記録方法に用いるインクセットであって、前記インクAおよびBは、少なくとも水分散性着色剤、水分散性樹脂、湿潤剤、浸透剤および水を含有する水性インクであって、前記水分散性着色剤および前記水分散性樹脂の前記記録用インクにおける合計含有量が固形分で12〜40質量%であり、前記湿潤剤の前記記録用インクにおける含有量が20〜35質量%であり、前記水分散性樹脂の前記記録用インクにおける固形分含有量(R)と、前記水分散性着色剤中の顔料の前記記録用インクにおける固形分含有量(P)との比(R/P)が、0.5〜8であり、かつ該2つの水性インクA、Bのうち、1つのインクAが界面活性剤系分散剤を含まない水分散性着色剤A1、およびアニオン性化合物A2を含有し、他方のインクBが界面活性剤系分散剤を含む水分散性着色剤B1を含有することを特徴とするインクセット」;
(2)「前記水分散性着色剤A1が、非水溶性又は難溶性の自己分散型色材であることを特徴とする前記第(1)項に記載のインクセット」;
(3)「前記水分散性着色剤A1が、ポリマー微粒子に水不溶乃至水難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンであることを特徴とする前記第(1)項に記載のインクセット」;
(4)「前記水分散性着色剤A1が、非水溶性又は難溶性の自己分散型色材を含有させてなるポリマーエマルジョンであることを特徴とする前記第(2)項又は第(3)項に記載のインクセット」;
(5)「前記インクAが黒インクであり、前記アニオン性化合物A2が水溶性染料であり、さらに前記インクBがカラーインクであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のインクセット」;
(6)「前記インクA、Bを均一混合し、温度25℃に60分間保持したときに、その2つのインクA、Bが凝集を生じることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載のインクセット」;
(7)「前記湿潤剤が、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,6-ヘキサントリオール、チオジグリコール、トリメチロールプロパン、meso-エリスリトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、myo-イノシトール、マルチトール、D-ソルビトール、D-(-)-マンニトール、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N-ヒドロキシエチル-2-ピロリドン、ε-カプロラクタム、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、テトラメチル尿素、エチレン尿素、チオ尿素および尿素の中から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤を含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載のインクセット」;
(8)「前記浸透剤が、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤、およびポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤の中から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載のインクセット」;
(9)「前記浸透剤が、1,2-ヘキサンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ-2-エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ-2-エチルヘキシルエーテル、2-ブチル-2-エチル-1,3-β-ヒドロキシエトキシプロパン、およびポリオキシエチレン-2-エチルヘキシルエーテルの中から選ばれる少なくとも1種の一部または全部が水溶性である有機溶剤を0.1〜5.0質量%含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載のインクセット」;
(10)「カラー画像を形成するために少なくとも2つの異なる色相の水性インクA、Bを含むインクセットを用いて被記録材に少なくとも2つの該水性インクA、Bを重ねて画像を形成するインクジェット記録方法において、前記インクセットとして、前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載のインクセットを用いることを特徴とするインクジェット記録方法」;
(11)「前記被記録材が、3秒以上のステキヒトサイズ度を有することを特徴とする前記第(10)項に記載のインクジェット記録方法」;
(12)「前記インクジェット記録方法が、インクに熱エネルギーを作用させてインク吐出を行うことを特徴とする前記第(10)項または第(11)項に記載のインクジェット記録方法」;
(13)「前記インクジェット記録方法が、インクに力学的エネルギーを作用させてインク吐出を行うことを特徴とする前記第(10)項または第(11)項に記載のインクジェット記録方法」;
(14)「インクセットを収容するインク収容部を備えたインクカートリッジにおいて、前記インクセットとして、前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載のインクセットを用いることを特徴とするインクジェット記録用インクカートリッジ」;
(15)「インクセットを収容するインク収容部又はインクカートリッジを備えたインクジェット記録装置において、前記インクセットとして、前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載のインクセットを用いることを特徴とするインクジェット記録装置」。
(16)「カラー画像を形成するために少なくとも2つの異なる色相の水性インクを重ねて画像を形成するインクジェット記録方法に用いるインクセット、および該インクセットを用いたインクジェット記録装置において、該インクセットの各インクを混合した混合インクの表面張力γの値が30mN/m以下であり、該混合インクを廃液タンクに送るまでの廃液流路部材に対する付着張力γcosθが、下記式を満たすことを特徴とする前記第(15)項に記載のインクジェット記録装置;
15≦γcosθ≦26
(ここでγは、混合インクの表面張力であり、θは流路部材との接触角をあらわす。)」;
(17)「前記廃液流路部材が、該部材表面にシリコン樹脂またはフッ素樹脂を含有する撥インク層を有することを特徴とする前記第(15)項又は第(16)項に記載のインクジェット記録装置」。
即ち、カラー画像を形成するための少なくとも2つの異なる色相の水性インクを重ねてカラー画像を形成するインクジェット記録方法は広く行なわれている。この方法において、普通紙等の被記録材に対して高速でカラー画像を形成する場合、紙に対して浸透性の高いインクを用いると、前記したように各種のトラブルを生じたが、本発明では、このようなトラブル克服され、浸透性の高いインクを用いても、画像濃度が高く、画像の鮮明性が高く、裏抜けの少ない画像を得ることが可能となる。
インクAにおける水分散性着色剤A1と、アニオン性化合物A2の含有率比は、100:1〜5:1であることが好ましく、50:1〜10:1であることがより好ましい。
A2が上記含有率比よりも少なすぎるとインクBとの色境界にじみを抑える効果が期待できず、多すぎるとインクAの色調に悪影響を与える可能性がある。
アニオン性親水基を有する高分子被覆された顔料分散体としては、親水性を有する有する樹脂によって顔料を被覆し、マイクロカプセル化したものが挙げられる。顔料の被覆は一部または全部であってよい。
インク中添加剤に対する分散安定性の点から、水分散性着色剤A1は、ポリマー微粒子に水不溶乃至水難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンが好適に用いられる。
アニオン系界面活性剤の好適な例として、HLB値が10〜20のアニオン系界面活性剤が挙げられ、具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩が好ましい。ノニオン系界面活性剤の好適な例として、HLB値が10〜20であり、具体的には、ポリオキシエチレン−β−ナフチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、及びポリオキシエチレンスチレンフェニルエーテルが好ましい。
(黒色)ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅酸化物、鉄酸化物(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等。
なお、本明細書において着色剤に関して言うpHは、着色剤1gを水100gに投入し、温度25℃で60分間保持したときのその水のpHを意味する。
C.I.アシッド.イエロー 17,23,42,44,79,142
C.I.アシッド.レッド 1,8,13,14,18,26,27,35,37,42,52,82,87,89,92,97,106,111,114,115,134,186,249,254,289、
C.I.アシッド.ブルー 9,29,45,92,249、
C.I.アシッド.ブラック 1,2,7,24,26,94、
C.I.フード.イエロー 3,4、
C.I.フード.レッド 7,9,14、
C.I.フード.ブラック 1,2等。
C.I.ダイレクト.イエロー 1,12,24,26,33,44,50,86 ,120,132,142,144、
C.I.ダイレクト.レッド 1,4,9,13,17,20,28,31,39,80,81,83,89,225,227、
C.I.ダイレクト.オレンジ 26,29,62,102、
C.I.ダイレクト.ブルー 1,2,6,15,22,25,71,76,79,86,87,90,98,163,165,199,202、
C.I.ダイレクト.ブラック 19,22,32,38,51,56,71,74,75,77,154,168,171等。
C.I.ベーシック.イエロー 1,2,11,13,14,15,19,21,23,24,25,28,29,32,36,40,41,45,49,51,53,63,64,65,67,70,73,77,87,91、
C.I.ベーシック.レッド 2,12,13,14,15,18,22,23,24,27,29,35,36,38,39,46,49,51,52,54,59,68,69,70,73,78,82,102,104,109,112、
C.I.ベーシック.ブルー 1,3,5,7,9,21,22,26,35,41,45,47,54,62,65,66,67,69,75,77,78,89,92,93,105,117,120,122,124,129,137,141,147,155、
C.I.ベーシック.ブラック 2,8等。
C.I.リアクティブ.ブラック 3,4,7,11,12,17、
C.I.リアクティブ.イエロー 1,5,11,13,14,20,21,22,25,40,47,51,55,65,67、
C.I.リアクティブ.レッド 1,14,17,25,26,32,37,44,46,55,60,66,74,79,96,97,180、
C.I.リアクティブ.ブルー 1,2,7,14,15,23,32,35,38,41,63,80,95等。
<インク>
−着色剤−
本発明に用いられるインクは着色剤として、顔料、染料のいずれでも用いることができ、混合して用いることもできる。
現在、一般のインクジェット用の記録液には、アニオン性の染料または顔料が用いられている。本発明では、用いられる記録液の組成は限定されたものではないが、一般に用いられているアニオン性の色材を用いた記録液とカチオン性の化合物を含む前処理液との組み合わせで用いることが、最も効果が大きい。
記録液中のアニオン性成分は、アニオン性染料、アニオン性分散剤で分散された顔料又は染料、アニオン性基を有する顔料、アニオン性着色微粒子から選ばれる少なくとも一つの着色剤である。着色剤中に官能基としてアニオン性基を有しているか、あるいは、アニオン性成分が着色剤に吸着しているため、アニオン性成分とカチオン性樹脂との反応により、記録液中の着色成分を被記録材表層に効率よくとどめることができ、よって、画像濃度向上、裏抜け濃度低減、フェザリング・境界にじみ防止など様々な画質改善効果が得られる。
特にアニオン性染料を用いた場合、前処理液の効果によって染料がメディア表面近傍で定着されるため、好適に用いることができる。
本発明の記録液に用いる顔料として特に限定はないが、例えば以下に挙げる顔料が好適に用いられる。また、これら顔料は複数種類を混合して用いても良い。
有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラック、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等が挙げられる。
無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉が挙げられる。
これらの顔料の粒子径は0.01〜0.30μmで用いることが好ましく、0.01μm以下では粒子径が染料に近づくため、耐光性、フェザリングが悪化してしまう。また、0.30μm以上では、吐出口の目詰まりやプリンター内のフィルターでの目詰まりが発生し、吐出安定性を得ることができない。
有機顔料としてアゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラツク、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉等が挙げられる。
色別により具体的には以下のものが挙げられる。
イエローインクに使用できる顔料の例としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー1、同2、同3、同12、同13、同14、同16、同17、同73、同74、同75、同83、同93、同95、同97、同98、同114、同128、同129、同151、同154等が挙げられるが、これらに限られるものではない。
マゼンタインクに使用できる顔料の例としては、例えば、C.I.ピグメントレッド5、同7、同12、同48(Ca)、同48(Mn)、同57(Ca)、同57:1、同112、同123、同168、同184、同202等が挙げられるが、これらに限られるものではない。
シアンインクに使用できる顔料の例としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、同2、同3、同15:3、同15:34、同16、同22、同60、C.I.バットブルー4、同60等が挙げられるが、これらに限られるものではない。
又、本発明で使用する各インクに含有される顔料は、本発明のために新たに製造されたものでも使用可能である。
水溶性樹脂の具体例としては、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘導体等から選ばれた少なくとも2つ以上の単量体からなるブロック共重合体、あるいはランダム共重合体、又はこれらの塩等が挙げられる。これらの水溶性樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であり、これらの中でも重量平均分子量3000〜20000のものが、インクジェット用記録液に用いた場合に、分散液の低粘度化が可能であり、かつ分散も容易であるという利点があるので特に好ましい。
高分子分散剤と自己分散型顔料を同時に使うことは、適度なドット径を得られるため好ましい組み合わせである。その理由は明らかでないが、以下のように考えられる。
高分子分散剤を含有することで記録紙への浸透が抑制される。その一方で、高分子分散剤を含有することで自己分散型顔料の凝集が抑えられるため、自己分散型顔料が横方向にスムーズに拡がることができる。そのため、広く薄くドットが拡がり、理想的なドットが形成できると考えられる。
水不溶性の顔料を有機高分子類で被覆してマイクロカプセル化する方法としては、従来公知のすべての方法を用いることが可能である。従来公知の方法として、化学的製法、物理的製法、物理化学的方法、機械的製法などが挙げられる。具体的には、
・界面重合法(2種のモノマーもしくは2種の反応物を、分散相と連続相に別々に溶解しておき、両者の界面において両物質を反応させて壁膜を形成させる方法);
・in−situ重合法(液体または気体のモノマーと触媒、もしくは反応性の物質2種を連続相核粒子側のどちらか一方から供給して反応を起こさせ壁膜を形成させる方法);
・液中硬化被膜法(芯物質粒子を含む高分子溶液の滴を硬化剤などにより、液中で不溶化して壁膜を形成する方法);
・コアセルベーション(相分離)法(芯物質粒子を分散している高分子分散液を、高分子濃度の高いコアセルベート(濃厚相)と希薄相に分離させ、壁膜を形成させる方法);
・液中乾燥法(芯物質を壁膜物質の溶液に分散した液を調製し、この分散液の連続相が混和しない液中に分散液を入れて、複合エマルションとし、壁膜物質を溶解している媒質を徐々に除くことで壁膜を形成させる方法);
・融解分散冷却法(加熱すると液状に溶融し常温では固化する壁膜物質を利用し、この物質を加熱液化し、その中に芯物質粒子を分散し、それを微細な粒子にして冷却し壁膜を形成させる方法);
・気中懸濁被覆法(粉体の芯物質粒子を流動床によって気中に懸濁し、気流中に浮遊させながら、壁膜物質のコーティング液を噴霧混合させて、壁膜を形成させる方法);
・スプレードライング法(カプセル化原液を噴霧してこれを熱風と接触させ、揮発分を蒸発乾燥させ壁膜を形成させる方法);
・酸析法(アニオン性基を含有する有機高分子化合物類のアニオン性基の少なくとも一部を塩基性化合物で中和することで水に対する溶解性を付与し色材と共に水性媒体中で混練した後、酸性化合物で中性または酸性にし有機化合物類を析出させ色材に固着せしめた後に中和し分散させる方法);
・転相乳化法(水に対して分散能を有するアニオン性有機高分子類と色材とを含有する混合体を有機溶媒相とし、前記有機溶媒相に水を投入するかもしくは、水に前記有機溶媒相を投入する方法)、などが挙げられる。
これらの中ではカルボン酸基またはスルホン酸基などのアニオン性基を有する有機高分子類を使用することが可能である。また、ノニオン性有機高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートまたはそれらの(共)重合体)、2−オキサゾリンのカチオン開環重合体などが挙げられる。特に、ポリビニルアルコールの完全ケン物は、水溶性が低く、熱水には解け易いが冷水には解けにくいという性質を有しており特に好ましい。
また、マイクロカプセルの壁膜物質を構成する有機高分子類の量は、有機顔料またはカーボンブラックなどの水不溶性の色材に対して1重量%以上20重量%以下である。有機高分子類の量を上記の範囲にすることによって、カプセル中の有機高分子類の含有率が比較的低いために、有機高分子類が顔料表面を被覆することに起因する顔料の発色性の低下を抑制することが可能となる。有機高分子類の量が1重量%未満ではカプセル化の効果を発揮しづらくなり、逆に20重量%を越えると、顔料の発色性の低下が著しくなる。さらに他の特性などを考慮すると有機高分子類の量は水不溶性の色材に対し5〜10重量%の範囲が好ましい。
すなわち、色材の一部が実質的に被覆されずに露出しているために発色性の低下を抑制することが可能となり、また、逆に、色材の一部が露出せずに実質的に被覆されているために顔料が被覆されている効果を同時に発揮することが可能となるのである。また、本発明に用いる有機高分子類の数平均分子量としては、カプセル製造面などから、2000以上であることが好ましい。ここで「実質的に露出」とは、例えば、ピンホール、亀裂などの欠陥などに伴う一部の露出ではなく、意図的に露出している状態を意味するものである。
さらに、色材として自己分散性の顔料である有機顔料または自己分散性のカーボンブラックを用いれば、カプセル中の有機高分子類の含有率が比較的低くても、顔料の分散性が向上するために、十分なインクの保存安定性を確保することが可能となるので本発明にはより好ましい。
マイクロカプセル化の方法として転相法または酸析法を選択する場合は、マイクロカプセルの壁膜物質を構成する有機高分子類としては、アニオン性有機高分子類を使用する。転相法は、水に対して自己分散能または溶解能を有するアニオン性有機高分子類と、自己分散性有機顔料または自己分散型カーボンブラックなどの色材との複合物または複合体、あるいは自己分散性有機顔料または自己分散型カーボンブラックなどの色材、硬化剤およびアニオン性有機高分子類との混合体を有機溶媒相とし、該有機溶媒相に水を投入するか、あるいは水中に該有機溶媒相を投入して、自己分散(転相乳化)化しながらマイクロカプセル化する方法である。上記転相法において、有機溶媒相中に、記録液用のビヒクルや添加剤を混入させて製造しても何等問題はない。特に、直接記録液用の分散液を製造できることからいえば、記録液の液媒体を混入させる方がより好ましい。
一方、酸析法は、アニオン性基含有有機高分子類のアニオン性基の一部または全部を塩基性化合物で中和し、自己分散性有機顔料または自己分散型カーボンブラックなどの色材と、水性媒体中で混練する工程および酸性化合物でpHを中性または酸性にしてアニオン性基含有有機高分子類を析出させて、顔料に固着する工程とからなる製法によって得られる含水ケーキを、塩基性化合物を用いてアニオン性基の一部または全部を中和することによりマイクロカプセル化する方法である。このようにすることによって、微細で顔料を多く含むアニオン性マイクロカプセル化顔料を含有する水性分散液を製造することができる。
本発明のインクを所望の物性に調整し、メディアに対する濡れ性や浸透性を調整するため、あるいは乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止するためなどの目的で、色材の他に、水溶性有機溶媒を使用することが好ましい。水溶性有機溶媒には湿潤剤、浸透剤が含まれる。
前記フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物、などが挙げられる。これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少なく、特に好ましい。
前記パーフルオロアルキルカルボン化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルリン酸エステルの塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩、などが挙げられる。
これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3などが挙げられる。
該市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも旭硝子社製)、フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも住友スリーエム社製)、メガファックF−470、F1405、F−474(いずれも大日本インキ化学工業社製)、Zonyl TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれもDuPont社製)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも株式会社ネオス社製)、PF−151N(オムノバ社製)などが挙げられ、これらの中でも、良好な印字品質、特に発色性、紙に対する均染性が著しく向上する点から株式会社ネオス製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW及びオムノバ社製のPF−151Nが特に好ましい。
前記フッ素系界面活性剤の具体例としては、下記一般式で表されるものが好適である。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
該市販品としては、例えば、ビックケミー(株)、信越シリコーン(株)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)などから容易に入手できる。
また、前記フッ素系界面活性剤及びシリコーン系界面活性剤以外にも、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などを用いることができる。
前記アセチレングリコール系の界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどが挙げられる。該アセチレングリコール系界面活性剤は、市販品として、例えば、エアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485、TGなどが挙げられる。
このような界面活性剤としては、市販品として日光ケミカルズ(株)、日本エマルジョン(株)、日本触媒(株)、東邦化学(株)、花王(株)、アデカ(株)、ライオン(株)、青木油脂(株)、三洋化成工業(株)などから容易に入手できる。
前記界面活性剤は、これらに限定されるものではなく、単独で用いても、複数のものを混合して用いてもよい。単独では記録用インク中で容易に溶解しない場合も、混合することで可溶化され、安定に存在することができる。
前記含有量が0.01質量%未満であると、界面活性剤を添加した効果が無くなることがあり、3.0質量%を超えると、記録媒体への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下や裏抜けが発生することがある。
前記水分散性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、樹脂の添加量を多くできる点から樹脂微粒子が好ましい。
前記樹脂微粒子は、連続相としての水中に分散した樹脂エマルジョンとして存在しているものがインク製造時に使用される。樹脂エマルジョン中には必要に応じて界面活性剤のような分散剤を含有しても構わない。
前記分散相成分としての樹脂微粒子の含有量(樹脂エマルジョン中の樹脂微粒子の含有量)は、一般的には10〜70質量%が好ましい。
また、前記樹脂微粒子の粒径は、特にインクジェット記録装置に使用することを考慮すると、体積平均粒径10〜1,000nmが好ましく、100〜300nmがより好ましい。これは樹脂エマルジョン中での粒径であるが、安定な記録用インクの場合、樹脂エマルジョン中の粒径と記録用インク中の樹脂微粒子粒径には大きな違いはない。前記体積平均粒径が大きいほどエマルジョンの添加量を多くすることができる。前記体積平均粒径が100nm未満であると、エマルジョンの添加量を多くすることができないことがあり、300nmを超えると、信頼性が低下することがある。ただし、必ずしもこれ以外の範囲の粒径のエマルジョンでも使用できないことはない。これらはエマルジョン種によらず一般的傾向である。
ここで、前記体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(マイクロトラック MODEL UPA9340、日機装株式会社製)を用いて測定することができる。
具体的には、エマルジョン水溶液を信号レベル最適範囲内に希釈し、transparency-YES, 仮にReflactive Index1.49, Partial Density1.19,Spherical Particles-YES,媒体-水の条件で測定する。ここでは、50%の値を体積平均粒径とした。
前記樹脂エマルジョンとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
該市販の樹脂エマルジョンとしては、例えば、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製
)、プライマルAC−22、AC−61(アクリル系樹脂エマルジョン、ローム・アンド・ハース製)、ナノクリルSBCX−2821、3689(アクリルシリコーン系樹脂エマルジョン、東洋インキ製造株式会社製)、#3070(メタクリル酸メチル重合体樹脂エマルジョン、御国色素社製)などが挙げられる。
これらの中でも、定着性が良好である点からアクリルシリコーンエマルジョンが特に好ましい。
前記ガラス転移温度は、例えば、示差走査熱量計(理学電気株式会社製)を用いて測定することができる。
具体的には、樹脂エマルジョン水溶液の常温乾燥膜の樹脂片を理学電気示差走査熱量計で−50℃付近より昇温し、段差が発生する温度で求めた。
さらに、本発明における維持機構について説明すると、混合インクの表面張力は、複数のインクを任意の配合比で混合したインクを用いて、「ぬれ技術ハンドブック 〜基礎・測定評価・データ〜」(テクノシステムズ発行)P7等に記載の測定法による静的表面張力のことを指す。特にウイルヘルミープレート法による1秒以上の時間にて、ほぼ平衡に達した表面張力が本発明の表面張力を取り扱う上で好ましい。ここでいう表面張力は「静的な表面張力」であり、前記「動的な表面張力」と混同するべきでない。また混合インクの廃液流路部材に対する付着張力は、上記方法で得られた表面張力、および混合インクの廃液流路部材に対する接触角を測定することで得ることができる。この付着張力は、付着張力=γcosθの式(ここでγは混合インクの静的表面張力であり、ウイルヘルミープレート法により求めることができる。θは流路部材との接触角をあらわす。)
前記「複数のインクの混合」について、混合インク、特に水分がある程度蒸発した混合インクはチキソ性を有しており、103(1/s)以上のせん断速度でシェアをかけることにより、前記混合インクの粘度が低下し、容易に流動させることが可能となる。よって廃液流路部材への固着や廃液流路のつまりを防止し、信頼性を高く維持することができる。
上記接触角の測定も表面張力と同様の「ぬれ技術ハンドブック 〜基礎・測定評価・データ〜」(テクノシステムズ発行)」P19等に記載の静的な接触角のコトを指す。特に液滴法による1秒以上の接触角が部材の形状による制約が少ないため好ましい。付着張力が26mN/mを超えると流路部材に混合インクが残りやすく、インク固形分が堆積しやすくなる。長期間使用時にインク固形分の堆積は、チューブ内の廃液流路を塞いだり、吐出ノズルキャップ内の保湿性を損ない吐出信頼性に悪影響を与えるため好ましくない。一方付着張力が15mN/m未満では、廃液流路部材の撥インク層の製造コストが高くなることがある。本発明において、この付着張力のより好適な上限値は、18mN/mである。
廃液流路部材としては、吐出ノズルキャップ、吸引チューブ、空吐出受けなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。廃液流路部材表面の撥インク層としてはシリコン樹脂、フッ素樹脂が挙げられる。前記シリコーン樹脂は、シロキサン結合を基本骨格とした樹脂であり、オイル、レジン、エラストマー等の種々の携帯で市販されており、撥インク性以外にも耐熱性、離型性、消泡性、粘着性等種々の特性を備えている。シリコン樹脂は常温硬化、加熱硬化、紫外線硬化型などがあり、作製方法、使用用途に応じて選択できる。前記シリコン樹脂を含有する撥インク層を廃液流路部材表面に形成する方法としては、液状のシリコン樹脂材料を真空蒸着する方法や、シリコンオイルをプラズマ重合する子とんより形成する方法、スピンコート、ディッピング、スプレーコート等塗布により形成する方法、電着法等が挙げられる。前記シリコン樹脂を含む撥インク層の厚みは、0.1μmから5.0μmが好ましく、0.1μm〜1.0μmがより好ましい。前記厚みが0.1μm未満であると、部材同士の物理的接触による耐久性が悪く、長期間使用時に撥インク性が低下してしまう懸念があり、5.0μmを超えると、必要以上の厚みの撥インク層であるため製造コストが高くなることがある。
一方混合インクの液体成分を振動や回転などにより脱離し、廃液タンクに送り、残ったインク固形分を装置外に排出する廃インク固形分回収機構を備えることも考えられる。特に回転体による遠心力と固形分と液体成分を分離するフィルタを用いる機構が好ましい。
これらの混合インクは(特に本明細書で説明するインクセットを用いたときの説明)混合による凝集や増粘を伴うインクセットにおいて有効である。
−水溶性高分子化合物水溶液Aの調製−
(星光PMC社製、T−YP112、オレフィン鎖:炭素数20〜24、
酸価190mgKOH/g、重量平均分子量10,000) 10.0質量部
・1N LiOH水溶液(酸価の1.2倍量) 17.34質量部
・イオン交換水 72.66質量部
上記混合物を撹拌機で加熱撹拌して、上記構造式(1)で表されるα−オレフィン−無水マレイン酸共重合体[I]を溶解し、微量の不溶物を5μmのフィルターで濾過し、水溶性高分子化合物水溶液Aの調製を行った。
−表面処理ブラック顔料分散液の調製−
CTAB比表面積が150m2/g、DBP吸油量100ml/100gのカーボンブラック90gを、2.5規定の硫酸ナトリウム溶液3,000mlに添加し、温度60℃、速度300rpmで攪拌し、10時間反応させて酸化処理を行った。この反応液を濾過し、濾別したカーボンブラックを水酸化ナトリウム溶液で中和し、限外濾過を行った。
得られたカーボンブラックを水洗し、乾燥させて、固形分30質量%となるよう純水中に分散させ、充分に撹拌して自己分散型ブラック顔料分散液を得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ103nmであった。なお、平均粒子径(D50)の測定は、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)を用いた。
−マゼンタ顔料含有ポリマー微粒子水分散体の調製−
<ポリマー溶液Aの調製>
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亞合成製AS−6)4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gをメチルエチルケトン40gと混合し、65℃に昇温した。
次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50質量%のポリマー溶液Aを800g得た。
<顔料含有ポリマー微粒子水分散体の調製>
ポリマー溶液Aを28gと、C.I.ピグメントレッド122を42g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータ用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、更に粗大粒子を除くためにこの分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにて加圧濾過し、顔料15質量%含有、固形分20質量%のマゼンタポリマー微粒子の水分散体を得た。得られた顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ127nmであった。なお、平均粒子径(D50)の測定は、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)を用いた。
−シアン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
調製例3において、顔料ピグメントレッド122を銅フタロシアニン顔料に変更した以外は、調整例3と同様にして、シアン色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した平均粒子径(D50)は93nmであった。
−イエロー顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
調製例3において、顔料ピグメントレッド122を顔料ピグメントイエロー74に変更した以外は、調整例3と同様にして、イエローのポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した平均粒子径(D50)は76nmであった。
−カーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子水分散体の調製−
調製例3において、顔料ピグメントレッド122をカーボンブラック(デグサ社製、FW100)に変更した以外は、調整例3と同様にして、黒色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した平均粒子径(D50)は104nmであった。
−イエロー顔料界面活性剤分散液の調製−
・モノアゾイエロー顔料 30.0質量部
(C.I.ピグメントイエロー74、大日精化工業株式会社製)
・ポリオキシエチレンスチレンフェニルエーテル 10.0質量部
(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、ノイゲンEA−177、HLB値=15.7)
・イオン交換水 60.0質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機(ダイノーミル KDL A型、WAB社製)に直径0.5mmのジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。
次に、一次顔料分散体に水溶性高分子化合物水溶液として、水溶性ポリウレタン樹脂(タケラックW−5661、三井武田ケミカル株式会社製、有効成分35.2質量%、酸価40mgKOH/g、分子量18,000)を4.26質量部添加し、充分に撹拌してイエロー顔料界面活性剤分散液を得た。得られた顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ62nmであった。なお、平均粒子径(D50)の測定は、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)を用いた。
−マゼンタ顔料界面活性剤分散液の調製−
・キナクリドン顔料 30.0質量部
(C.I.ピグメントレッド122、大日精化工業株式会社製)
・ポリオキシエチレン−β−ナフチルエーテル 10.0質量部
(ノニオン系界面活性剤、竹本油脂株式会社製、RT-100、HLB値=18.5)
・イオン交換水 60.0質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機(ダイノーミル KDL A型、WAB社製)に直径0.5mmのジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。
次に、一次顔料分散体に水溶性スチレン−(メタ)アクリル共重合体(JC−05、星光PMC株式会社製、有効成分21質量%、酸価170mgKOH/g、重量平均分子量16,000)7.14質量部を添加し、充分に撹拌してマゼンタ顔料界面活性剤分散液を得た。得られた顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ83nmであった。なお、平均粒子径(D50)の測定は、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)を用いた。
−シアン顔料界面活性剤分散液Aの調製−
・フタロシアニン顔料 30.0質量部
(C.I.ピグメントブルー15:3、大日精化工業株式会社製)
・ポリオキシエチレンスチレンフェニルエーテル 10.0質量部
(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、ノイゲンEA−177、HLB値=15.7)
・イオン交換水 60.0質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機(ダイノーミル KDL A型、WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。
次に、一次顔料分散体に上記調製例1の水溶性高分子化合物水溶液Aを7.51質量部と、水溶性ポリエステル樹脂(ニチゴポリエスターW−0030、日本合成化学工業社製、有効成分29.9質量%、酸価100mgKOH/g、重量平均分子量7,000)を2.51質量部添加し、充分に撹拌してシアン顔料界面活性剤分散液Aを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ78nmであった。なお、平均粒子径(D50)の測定は、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)を用いた。
<インクセット1>
[黒インク1]
(1)下記組成物を混合し、これを0.45μmのテフロン(登録商標)(ポリテトラフルオロエチレン)フィルターにて濾過し黒インク1を作製した。
調整例2の表面処理ブラック顔料分散液(水分散性着色剤A1) 30%
水溶性染料C.I.アシッドレッド52(アニオン性化合物A2) 1%
アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン(固形分40%) 24%
ジプロピレングリコール 20%
グリセロール 10%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2%
フッ素系界面活性剤ゾニールFS−300(DuPond社製) 1%
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2%
イオン交換水 残量
(2)下記組成物を用いる以外は前記インクセット1の(1)と同様にしてイエローインク1を作製した。
調製例7のイエロー顔料界面活性剤分散液(水分散性着色剤B1) 14%
アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン(固形分40%) 24%
1,3−ブタンジオール 24%
グリセロール 8%
1,2−ヘキサンジオール 1%
ソフタノールEP−7025(日本触媒製) 1%
イオン交換水 残量
(3)下記組成物を用いる以外は前記インクセット1の(1)と同様にしてマゼンタインク1を作製した。
調製例8のマゼンタ顔料界面活性剤分散液(水分散性着色剤B1) 29%
アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン(固形分40%) 24%
1,3−ブタンジオール 24%
グリセロール 8%
1,2−ヘキサンジオール 1%
ソフタノールEP−7025(日本触媒製) 1%
イオン交換水 残量
(4)下記組成物を用いる以外は前記インクセット1の(1)と同様にしてシアンインク1を作製した。
調製例9のシアン顔料界面活性剤分散液(水分散性着色剤B1) 15%
アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン(固形分40%) 24%
1,3−ブタンジオール 24%
グリセロール 8%
1,2−ヘキサンジオール 1%
ソフタノールEP−7025(日本触媒製) 1%
イオン交換水 残量
<インクセット2>
[黒インク2]
(1)下記組成物を用いる以外は前記インクセット1の(1)と同様にして黒インク2を作製した。
調製例6のカーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子水分散体 45%
水溶性染料C.I.アシッドブルー9(アニオン性化合物A2) 1%
アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン(固形分40%) 24%
グリセロール 25%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2%
2−ブチル−2−エチルー1,3−β−ヒドロキシエトキシプロパン 1%
シリコン系界面活性剤KF643(信越化学製) 2%
(2)下記組成物を用いる以外は前記インクセット1の(1)と同様にしてイエローインク2を作製した。
調製例7のイエロー顔料界面活性剤分散液(水分散性着色剤B1) 14%
アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン(固形分40%) 24%
グリセロール 25%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2%
2−ブチル−2−エチルー1,3−β−ヒドロキシエトキシプロパン 1%
シリコン系界面活性剤KF643(信越化学製) 2%
イオン交換水 残量
(3)下記組成物を用いる以外は前記インクセット1の(1)と同様にしてマゼンタインク2を作製した。
調製例8のマゼンタ顔料界面活性剤分散液(水分散性着色剤B1) 29%
アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン(固形分40%) 24%
アシッドレッド52(AR52) 0.5%
グリセロール 25%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2%
2−ブチル−2−エチルー1,3−β−ヒドロキシエトキシプロパン 1%
シリコン系界面活性剤KF643(信越化学製) 2%
イオン交換水 残量
(4)下記組成物を用いる以外は前記インクセット1の(1)と同様にしてシアンインク2を作製した。
調製例9のシアン顔料界面活性剤分散液(水分散性着色剤B1) 15%
アクリル−シリコーン樹脂エマルジョン(固形分40%) 24%
グリセロール 25%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2%
2−ブチル−2−エチルー1,3−β−ヒドロキシエトキシプロパン 1%
シリコン系界面活性剤KF643(信越化学製) 2%
イオン交換水 残量
実施例1のインクセット1において、黒インク1の水溶性染料C.I.アシッドレッド52(アニオン性化合物A2)を除いた以外は、同様にしてインクセット3を作製した。
実施例2のインクセット2において、イエローインク2の顔料分散液を調製例5のイエロー顔料含有ポリマー微粒子分散体に代え、マゼンタインク2の顔料分散液を調製例3のマゼンタ顔料含有ポリマー微粒子分散体に代え、シアンインク2の顔料分散液を調製例4のシアン顔料含有ポリマー微粒子分散体に代えた以外は、同様にしてインクセット4を作製した。
サーマルインクジェット方式の各色ノズル径18μm、600dpiピッチの300ノズルを有するインクジェットプリンター及び積層PZTを液室流路の加圧に使用した各色ノズル径28μm、200dpiピッチの300ノズルを有するインクジェットプリンター、静電アクチュエーターを液室流路の加圧に使用した各色300ノズルを有するインクジェットプリンターにて印字を行い、2色重ね部境界の滲み、画像滲み、色調、濃度を目視により総合的に判断した。印字用紙は市販の再生紙(NBSリコー製 紙源PPC用紙 タイプA):18秒、上質紙(NBSリコー製 マイペーパー):23秒、ボンド紙(ミード製 ギルバートボンド 25%コットン紙):31秒、グロスコート紙(リコー製 リコービジネスコート グロス100):>70秒。
<評価ランク>
紙種によらず2色重ね部境界のにじみがなく、画像濃度が高く、鮮明性、色再現性が高いもの:5、
上記で画像濃度がやや低いもの:4、
色境界滲みは少ないが紙種により2次色のむら等が認められるもの:3、
紙種により色境界滲みが発生するもの:2、
上記で画像濃度も低く鮮明性に劣るもの:1
画像サンプルを30℃の水に1分間浸漬し処理前後の画像濃度の変化をX−Rite938にて測定し、下記式にて耐水性(耐色率%)を求めた。
印字後の画像に一定条件で濾紙を押しつけインクが濾紙に転写しなくなるまでの時間を測定した。
<評価ランク>
いずれの紙でも10秒以内で乾燥した場合に○と判定した。それ以上を×とした。
各インクをポリエチレン容器に入れ、−20℃、5℃、20℃、70℃でそれぞれの条件下で3カ月保存し、保存後の表面張力、粘度、及び沈澱物析出、粒子径の変化の有無を調べた。
<評価ランク>
どの条件で保存しても、物性等の変化がないものを○とした。
ノズル径30μm128ノズルを有するPZTで駆動するヘッドを有するプリンターを使用し動作中にキャップ、クリ−ニング等が行われないでどれだけ印字休止しても復帰できるかを調べ、どれだけの時間で噴射方向がずれるか、あるいは吐出液滴の重量が変化するかでその信頼性を評価した。結果を下記表1に示す。
<評価ランク>
特に問題なし:5、
滴重量の変化が小で噴射方向曲がり限度内:4、
噴曲がり小:3、
滴重量変化大であるが目詰まり発生はないもの:2、
顕著な目詰まり発生:1
2 シリコン基板
3 ノズルプレート
4 ホウ珪酸ガラス基板
5 インク室
6 共通インク室
7 インク供給路
8 底壁(タイヤフラム)
8a 振動板(ダイヤフラム)肉薄部
8b 振動板(ダイヤフラム)肉厚部
9 凹部
10 セグメント電極
11 インクノズル
13 ヘッド
14 インク流路(ノズル)
15 発熱素子基板
16 保護層
17−1、17−2 電極
18 発熱抵抗体層
19 蓄熱層
20 基板
21 インク
22 吐出オリフィス
23 メニスカス
24 インク小滴
25 被記録材
40 インク収容部
42 栓
44 廃インクを受容するインク吸収体
45 カバー
51 給紙部
52 紙送りローラー
53 排紙ローラー
61 ブレード
62 キャップ
63 インク吸収体
64 吐出回復部
65 記録ヘッド
66 キャリッジ
67 ガイド軸
68 モーター
69 ベルト
70 記録ユニット
71 ヘッド部
72 大気連通口
80 インク流路
81 オリフィスプレート
82 振動板
83 圧電素子
84 基板
85 吐出口
91 対向壁
92 表面
n 領域
G 電極間距離
Claims (17)
- カラー画像を形成するために少なくとも2つの異なる色相の水性インクA、Bを重ねて画像を形成するインクジェット記録方法に用いるインクセットであって、前記インクAおよびBは、少なくとも水分散性着色剤、水分散性樹脂、湿潤剤、浸透剤および水を含有する水性インクであって、前記水分散性着色剤および前記水分散性樹脂の前記記録用インクにおける合計含有量が固形分で12〜40質量%であり、前記湿潤剤の前記記録用インクにおける含有量が20〜35質量%であり、前記水分散性樹脂の前記記録用インクにおける固形分含有量(R)と、前記水分散性着色剤中の顔料の前記記録用インクにおける固形分含有量(P)との比(R/P)が、0.5〜8であり、かつ該2つの水性インクA、Bのうち、1つのインクAが界面活性剤系分散剤を含まない水分散性着色剤A1、およびアニオン性化合物A2を含有し、他方のインクBが界面活性剤系分散剤を含む水分散性着色剤B1を含有することを特徴とするインクセット。
- 前記水分散性着色剤A1が、非水溶性又は難溶性の自己分散型色材であることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
- 前記水分散性着色剤A1が、ポリマー微粒子に水不溶乃至水難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンであることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
- 前記水分散性着色剤A1が、非水溶性又は難溶性の自己分散型色材を含有させてなるポリマーエマルジョンであることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクセット。
- 前記インクAが黒インクであり、前記アニオン性化合物A2が水溶性染料であり、さらに前記インクBがカラーインクであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクセット。
- 前記インクA、Bを均一混合し、温度25℃に60分間保持したときに、その2つのインクA、Bが凝集を生じることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクセット。
- 前記湿潤剤が、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,6-ヘキサントリオール、チオジグリコール、トリメチロールプロパン、meso-エリスリトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、myo-イノシトール、マルチトール、D-ソルビトール、D-(-)-マンニトール、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N-ヒドロキシエチル-2-ピロリドン、ε-カプロラクタム、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、テトラメチル尿素、エチレン尿素、チオ尿素および尿素の中から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤を含有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクセット。
- 前記浸透剤が、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤、およびポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤の中から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクセット。
- 前記浸透剤が、1,2-ヘキサンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ-2-エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ-2-エチルヘキシルエーテル、2-ブチル-2-エチル-1,3-β-ヒドロキシエトキシプロパン、およびポリオキシエチレン-2-エチルヘキシルエーテルの中から選ばれる少なくとも1種の一部または全部が水溶性である有機溶剤を0.1〜5.0質量%含有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインクセット。
- カラー画像を形成するために少なくとも2つの異なる色相の水性インクA、Bを含むインクセットを用いて被記録材に少なくとも2つの該水性インクA、Bを重ねて画像を形成するインクジェット記録方法において、前記インクセットとして、請求項1乃至9のいずれかに記載のインクセットを用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
- 前記被記録材が、3秒以上のステキヒトサイズ度を有することを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録方法。
- 前記インクジェット記録方法が、インクに熱エネルギーを作用させてインク吐出を行うことを特徴とする請求項10または11に記載のインクジェット記録方法。
- 前記インクジェット記録方法が、インクに力学的エネルギーを作用させてインク吐出を行うことを特徴とする請求項10または11に記載のインクジェット記録方法。
- インクセットを収容するインク収容部を備えたインクカートリッジにおいて、前記インクセットとして、請求項1乃至9のいずれかに記載のインクセットを用いることを特徴とするインクジェット記録用インクカートリッジ。
- インクセットを収容するインク収容部又はインクカートリッジを備えたインクジェット記録装置において、前記インクセットとして、請求項1乃至9のいずれかに記載のインクセットを用いることを特徴とするインクジェット記録装置。
- カラー画像を形成するために少なくとも2つの異なる色相の水性インクを重ねて画像を形成するインクジェット記録方法に用いるインクセット、および該インクセットを用いたインクジェット記録装置において、該インクセットの各インクを混合した混合インクの表面張力γの値が30mN/m以下であり、該混合インクを廃液タンクに送るまでの廃液流路部材に対する付着張力γcosθが、下記式を満たすことを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記録装置。
15≦γcosθ≦26
(ここでγは、混合インクの表面張力であり、θは流路部材との接触角をあらわす。)。 - 前記廃液流路部材が、該部材表面にシリコン樹脂またはフッ素樹脂を含有する撥インク層を有することを特徴とする請求項15または16に記載のインクジェット記録装置。
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