JP4866079B2 - 顔料分散体及び記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
このようなインクジェット記録に使用されるインクは、水を主成分とし、着色剤(染料、顔料等)、及び目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一般的である。前記着色剤としては、優れた発色性や安定性から染料が用いられている。しかし、染料系インクを用いて得られる画像の耐光性、耐水性等は劣るものである。この場合、耐水性については、インク吸収層を有するインクジェット専用記録紙の改善によってある程度向上しているが、普通紙については満足できるものではない。
しかし、どのような分散剤を用いても、有機顔料の一次粒子よりも細分化することは不可能である。しかも、有機顔料の一次粒子径を色調の劣化なく50nm以下にするのは非常に困難である。また、低分子の顔料分散剤を用いた場合には、顔料の分散安定性、特に、長期間保存下における顔料分散安定性が劣るという問題があり、インク調合時に使用される水溶性溶剤との混合により顔料の凝集が見られることがある。また、高分子の顔料分散剤を用いた場合には、顔料分散体が高粘度となるため分散性に劣るという問題がある。更に、これらの記録用インクを印刷物にした場合には、耐擦過性及び耐水性が充分ではないという課題がある。
また、特許文献4及び特許文献5には、金属酸化物の表面に染料を付着させて、更にイオン性基を有する有機化合物で覆うことで、粒径がナノメーターサイズで、粒径の揃った色材が得られ、該色材をインクジェットインクに用いることが提案されている。この提案では、染料を用いたインクに比べて耐水性は改善されるものの、耐光性は染料インクよりも悪くなってしまい、実使用に耐えるものではない。
このように顔料分散に分散剤を用いた場合、あるいは顔料表面に親水化処理を施した場合の耐水性、及び耐擦過性の不足を補う方法として、インク中に樹脂を添加する方法が挙げられるが、水溶性樹脂では充分な耐水性が得られない。そこで、水分散性樹脂を用いる方法が提案されている。しかし、印字後記録物上において粒子状で存在したのでは水に容易に再分散してしまうため、充分な耐水性は得られない。
また、複合顔料粒子の定着性を向上させる方法として、高分子分散剤を添加する多くの提案がある(例えば、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許文献20等参照)。これらの提案では、高分子分散剤を用いて分散剤に定着の機能を持たせることが試みられている。しかし、前記高分子分散剤は、水に溶けやすいという性質を有しており、耐擦過性の改善効果は得られても、充分な耐水性を得ることはできないという問題がある。
<1> 顔料、顔料分散剤、高分子分散安定化剤、及び水を含有してなり、該高分子分散安定化剤が、下記構造式(1)で表されるα−オレフィン−無水マレイン酸共重合体であることを特徴とする顔料分散体である。
<2> α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体の酸価が、100〜400mgKOH/gである前記<1>に記載の顔料分散体である。
<3> α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体は、該α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体の酸価と当量以上のアルカリ溶液及びアルカリ水溶液のいずれかに溶解させて用いられる前記<2>に記載の顔料分散体である。
<4> 顔料が、有機顔料、及び無機顔料粒子を有機顔料で被覆した複合顔料のいずれかである前記<1>から<3>のいずれかに記載の顔料分散体である。
<5> 有機顔料が、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料及びモノアゾイエロー系顔料から選択されるいずれかである前記<4>に記載の顔料分散体である。
<6> 無機顔料粒子が、二酸化チタン粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、酸化鉄粒子、水酸化鉄粒子、及び酸化スズ粒子から選択される少なくとも1種である前記<4>から<5>のいずれか記載の顔料分散体である。
<7> 顔料分散剤が、アニオン系界面活性剤、及びHLB値10〜20のノニオン系界面活性剤のいずれかである前記<1>から<6>のいずれか記載の顔料分散体である。
<8> 顔料分散体の平均粒子径(D50)が、150nm以下である前記<1>から<7>のいずれか記載の顔料分散体である。
<9> 前記<1>から<8>のいずれかに記載の顔料分散体と、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤のいずれかと、水分散性樹脂と、水溶性溶剤と、水とを含有することを特徴とする記録用インクである。
<10> 水分散性樹脂が、記録媒体に印字後、造膜性を有し、最低造膜温度が30℃以下である前記<9>に記載の記録用インクである。
<11> 水溶性溶剤が、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール及び3−メチル−1,3−ブタンジオールから選択される少なくとも1種である前記<9>から<10>のいずれか記載の記録用インクである。
<12> pH調整剤を含有し、該pH調整剤が、アルコールアミン類、アルカリ金属水酸化物、アンモニウム水酸化物、ホスホニウム水酸化物、及びアルカリ金属炭酸塩から選択される少なくとも1種であり、かつ記録用インクのpHが7〜11である前記<9>から<11>のいずれか記載の記録用インクである。
<13> 25℃での表面張力が、35mN/m以下である前記<9>から<12>のいずれか記載の記録用インクである。
<14> 前記<9>から<13>のいずれかに記載の記録用インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジである。
<15> 前記<9>から<13>のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
<16> 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である前記<15>に記載のインクジェット記録方法である。
<17> 前記<9>から<13>のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<18> 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である前記<17>に記載のインクジェット記録装置である。
<19> 記録媒体上に、前記<9>から<13>のいずれかに記載の記録用インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物である。
本発明の顔料分散体は、顔料、顔料分散剤、高分子分散安定化剤、及び水を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記高分子分散安定化剤としては、下記構造式(1)で表されるα−オレフィン−無水マレイン酸共重合体が用いられる。
また、前記α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体をアルカリ溶液又はアルカリ水溶液で溶解するには、加熱撹拌すると容易である。なお、前記α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体におけるオレフィン鎖が長い場合には比較的溶け難く、不溶物が残る場合があるが、適当なフィルター等で不溶物を除いて用いれば、分散安定化剤としての効果は損なわれない。
前記アルカリ溶液又はアルカリ水溶液における塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物;アンモニア、トリエチルアミン、モルホリン等の塩基性物質;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、コリン等のアルコールアミンなどが挙げられる。
前記α−オレフィン−無水マレイン酸共重体の質量平均分子量は、5,000〜20,000が好ましい。前記質量平均分子量が5,000未満であると、顔料分散体の分散安定性が低下することがあり、20,000を超えると、アルカリ溶液の溶解性が劣ったり、粘度が高くなってしまうことがある。
前記高分子分散安定化剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
該市販品としては、例えば、T−YP110、T−YP111、T−YP112、T−YP113(いずれも星光PMC社製)などが挙げられる。
前記顔料としては、有機顔料、無機顔料粒子を有機顔料又はカーボンブラックで被覆した複合顔料が好適である。前記複合顔料は、無機顔料粒子の存在下で有機顔料又はカーボンブラックを析出する方法や、無機顔料と有機顔料又はカーボンブラックを機械的に混摩砕するメカノケミカル法等により作製することができる。必要に応じて、ポリシロキサン、アルキルシランから生成するオルガノシラン化合物の層を、無機顔料と有機顔料の中間に設けることで両者の接着性を向上させることが可能である。
前記有機顔料としては、ブラック顔料としてアニリンブラックなどが挙げられる。また、カラー顔料としては、例えば、アントラキノン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジアゾ、モノアゾイエロー系顔料、ジスアゾイエロー系顔料、ピラントロン、ペリレン、複素環式イエロー系顔料、キナクリドン系顔料、(チオ)インジゴイドなどが挙げられる。これらの中でも、フタロシアニンブルー、キナクリドン系顔料、モノアゾイエロー系顔料、ジスアゾイエロー系顔料、複素環式イエロー系顔料が、発色性の面で特に優れている。
前記キナクリドン系顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ48、C.I.ピグメントオレンジ49、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド192、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレッド207、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット42などが挙げられる。
前記モノアゾイエロー系顔料としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー151などが挙げられる。
前記ジスアゾイエロー系顔料としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー16、C.I.ピグメントイエロー17などが挙げられる。
前記複素環式イエロー系顔料としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー117、C.I.ピグメントイエロー138などが挙げられる。
その他の適切な着色顔料としては、The Color Index、第三版(The Society of Dyers and Colourists,1982)に記載されている。
前記無機顔料粒子の粒子形状は、アスペクト比が小さいものが好ましく、球形が最も好ましい。また、前記無機顔料粒子の色は、カラーの色材を表面に吸着させる場合は、透明あるいは白色であることが好ましいが、黒の色材を表面に吸着させる場合は、黒色の無機顔料を用いても構わない。前記無機顔料粒子の一次粒子径は100nm以下が好ましく、5〜50nmがより好ましい。
前記無機顔料粒子と、色材である有機顔料又はカーボンブラックとの質量比(無機顔料粒子:色材)は、3:1〜1:3が好ましく、3:2〜1:2がより好ましい。前記色材の量が少ないと発色性や着色力が低下することがあり、色材の量が多くなると透明性や色調が悪くなることがある。
このような無機顔料粒子を有機顔料又はカーボンブラックで被覆した色材粒子としては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、戸田工業株式会社製のシリカ/カーボンブラック複合材料、シリカ/フタロシアニンPB15:3複合材料、シリカ/ジスアゾイエロー複合材料、シリカ/キナクリドンPR122複合材料などが一次平均粒径が小さいので、好適に用いることができる。
なお、本発明では、色材顔料粒子の表面をカルボキシル基、カルボニル基、スルホン基、ヒドロキシル基等で処理を施すことで親水性を持たせ、水に分散させたものを用いることもできる。前記表面処理の方法としては、例えば、酸化処理、アゾ反応、プラズマ処理など公知の方法がある。
前記有機顔料又は複合顔料を分散する顔料分散剤としては、アニオン系界面活性剤、及びHLB値10〜20のノニオン系界面活性剤のいずれかが好ましい。
前記分散剤は、前記顔料100質量部に対し1〜100質量部の範囲で含有することが好ましく、10〜50質量部がより好ましい。前記分散剤の含有量が少ないと、充分に顔料を微細化することができず、多すぎると顔料に吸着していない過剰成分がインク物性に影響を与え、画像滲みや、耐水性、耐擦過性の劣化を招くことになる。
本発明の記録用インクは、本発明の前記顔料分散体と、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤のいずれかと、水分散性樹脂と、水溶性溶剤と、水とを含有してなり、浸透剤、pH調整剤、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記顔料分散体の前記記録用インクにおける含有量は、固形分で2〜15質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。前記含有量が2質量%未満であると、インクの発色性及び画像濃度が極めて低くなってしまうことがあり、15質量%を超えると、インクが増粘して、吐出性が悪くなってしまうことがあり、更に経済的にも好ましくない。
前記記録用インク中には、界面活性剤として、着色剤の種類や水溶性溶剤の組み合わせによって分散安定性を損なわず、表面張力が低く、レベリング性の高いものが好ましく、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤から選択される少なくとも1種が好適である。これらの中でも、フッ素系界面活性剤が特に好ましい。
前記フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物、などが挙げられる。これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないので、特に好ましい。
前記パーフルオロアルキルカルボン化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルリン酸エステルの塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩、などが挙げられる。
これらフッ素系界面活性剤の塩における対イオンとしては、例えば、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3などが挙げられる。
該市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも旭硝子社製)、フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも住友スリーエム社製)、メガファックF−470、F1405、F−474(いずれも大日本インキ化学工業社製)、Zonyl TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれもDuPont社製)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも株式会社ネオス社製)、PF−151N(オムノバ社製)などが挙げられ、これらの中でも、良好な印字品質(特に発色性)、紙に対する均染性が著しく向上する点から、株式会社ネオス製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のPF−151Nが特に好ましい。
前記フッ素系界面活性剤の具体例としては、下記構造式で表されるものが好適である。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
該市販品としては、例えば、ビックケミー(株)、信越シリコーン(株)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)などから容易に入手できる。
前記アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどが挙げられる。該アセチレングリコール系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、該市販品として、例えば、エアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485、TGなどが挙げられる。
このような界面活性剤としては、市販品として日光ケミカルズ(株)、日本エマルジョン(株)、日本触媒(株)、東邦化学(株)、花王(株)、アデカ(株)、ライオン(株)、青木油脂(株)、三洋化成工業(株)などから容易に入手できる。
前記界面活性剤は、これらに限定されるものではなく、単独で用いても、複数のものを混合して用いてもよい。単独では記録用インク中で容易に溶解しない場合も、混合することで可溶化され、安定に存在することができる。
前記含有量が0.01質量%未満であると、界面活性剤を添加した効果が無くなることがあり、3.0質量%を超えると、記録媒体への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下や裏抜けが発生することがある。
前記水分散性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、縮合系合成樹脂、付加系合成樹脂、天然高分子化合物、などが挙げられる。
前記縮合系合成樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、珪素樹脂などが挙げられる。前記付加系合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルエステル系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、不飽和カルボン酸系樹脂などが挙げられる。前記天然高分子化合物としては、例えば、セルロース類、ロジン類、天然ゴムなどが挙げられる。
前記水分散性樹脂は、ホモポリマーとして使用されてもよく、また、コポリマーとして使用して複合系樹脂として用いてもよく、単相構造型、コアシェル型、及びパワーフィード型エマルジョンのいずれのものも使用できる。
前記単官能の(メタ)アクリル酸エステル類としては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、イソアミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−へキシルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、シクロへキシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩、などが挙げられる。
前記多官能の(メタ)アクリル酸エステル類としては、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ポリブチレングリコールジメタクリレート、2,2'−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2'−ビス(4−アクリロキシプロピロキシフェニル)プロパン、2,2'−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパントリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、ジトリメチロールテトラアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、などが挙げられる。
前記芳香族ビニル単量体類としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、4−t−ブチルスチレン、クロルスチレン、ビニルアニソール、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
前記ビニルシアノ化合物単量体類としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
前記アリル化合物単量体類としては、例えば、アリルスルホン酸又はその塩、アリルアミン、アリルクロライド、ジアリルアミン、ジアリルジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
前記オレフィン単量体類としては、例えば、エチレン、プロピレン等が挙げられる。
前記ジエン単量体類としては、例えば、ブタジエン、クロロプレン等が挙げられる。
前記ビニル単量体類としては、例えば、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルピロリドン、ビニルスルホン酸又はその塩、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等が挙げられる。
前記不飽和炭素を持つオリゴマー類としては、例えば、メタクリロイル基を持つスチレンオリゴマー、メタクリロイル基を持つスチレン−アクリロニトリルオリゴマー、メタクリロイル基を持つメチルメタクリレートオリゴマー、メタクリロイル基を持つジメチルシロキサンオリゴマー、アクリロイル基を持つポリエステルオリゴマー等が挙げられる。
前記水分散性樹脂の平均粒径(D50)は、分散液の粘度と関係しており、組成が同じものでは粒径が小さくなるほど同一固形分での粘度が大きくなる。インク化した時に過剰な高粘度にならないためにも水分散性樹脂の平均粒子径(D50)は50nm以上が好ましい。また、粒径が数十μになるとインクジェットヘッドのノズル口より大きくなるため使用できない。ノズル口より小さくとも粒子径の大きな粒子がインク中に存在すると吐出性を悪化させる。そこで、インク吐出性を阻害させないために平均粒子径(D50)は200nm以下がより好ましく、150nm以下が更に好ましい。
また、前記水分散性樹脂のガラス転移温度が−40℃以下になると、樹脂皮膜の粘稠性が強くなり印字物にタックが生じるため、前記水分散性樹脂のガラス転移温度は−30℃以上であることが好ましい。
前記水分散性樹脂の含有量は、前記顔料分散体の固形分100質量部に対し10〜200質量部が好ましく、20〜100質量部がより好ましい。
本発明の記録用インクは、水を液媒体として使用するものであるが、インクの乾燥を防止するため、また分散安定性を向上するため等の目的で、下記の水溶性溶剤が使用される。これらは溶解性と水分蒸発による噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得られる。
前記多価アルコールアルキルエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、などが挙げられる。
前記多価アルコールアリールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、などが挙げられる。
前記含窒素複素環化合物としては、例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン、などが挙げられる。
前記アミド類としては、例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、などが挙げられる。
前記アミン類としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、などが挙げられる。
前記含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール、などが挙げられる。
前記その他の水溶性溶剤としては、糖を含有してなるのが好ましい。該糖類の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類、四糖類を含む)、多糖類、などが挙げられる。具体的には、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース、などが挙げられる。ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることとする。また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコール〔一般式:HOCH2(CHOH)nCH2OH(ただし、n=2〜5の整数を表す)で表される〕、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などが挙げられる。これらの中でも、糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビットなどが挙げられる。
これら水溶性溶剤の中でも、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール及び3−メチル−1,3−ブタンジオールが、保存安定性、吐出安定性の点から特に好ましい。
前記顔料と前記水溶性溶剤との質量比は、ヘッドからのインク吐出安定性に非常に影響がある。顔料固形分が高いのに湿潤剤の配合量が少ないとノズルのインクメニスカス付近の水分蒸発が進み吐出不良をもたらすことがある。
前記浸透剤としては、20℃の水に対する溶解度が0.2〜5.0質量%のポリオール化合物の少なくとも1種を含有することが好ましい。このようなポリオール化合物として、脂肪族ジオールとしては、例えば、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、5−ヘキセン−1,2−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールなどが挙げられる。これらの中でも、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールが特に好ましい。
その他の併用できる浸透剤としては、インク中に溶解し、所望の物性に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエーテル等の多価アルコールのアルキル及びアリールエーテル類、エタノール等の低級アルコール類、などが挙げられる。
前記浸透剤の前記記録用インクにおける含有量は、0.1〜4.0質量%が好ましい。前記含有量が0.1質量%未満であると、速乾性が得られず滲んだ画像となることがあり、4.0質量%を超えると、着色剤の分散安定性が損なわれ、ノズルが目詰まりしやすくなったり、また記録媒体への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下や裏抜けが発生することがある。
前記アルカリ金属元素の水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。
前記アンモニウムの水酸化物としては、例えば、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物などが挙げられる。
前記アルカリ金属の炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられる。
前記フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)としては、例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトライキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、などが挙げられる。
前記アミン系酸化防止剤としては、例えば、フェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル−フェノール、ブチルヒドロキシアニソール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ジヒドロキフェニル)プロピオネート]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、等が挙げられる。
前記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイド等が挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、等が挙げられる。
前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、等が挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4'−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、等が挙げられる。
前記サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、等が挙げられる。
前記シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、等が挙げられる。
前記ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)、等が挙げられる。
前記記録用インクの表面張力としては、25℃で、35mN/m以下が好ましく、30mN/m以下がより好ましい。前記表面張力が、35mN/mを超えると、記録媒体上のインクのレベリングが起こりにくく、乾燥時間の長時間化を招くことがある。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記記録用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
次に、インクカートリッジについて、図1及び図2を参照して説明する。ここで、図1は、本発明のインクカートリッジの一例を示す図であり、図2は図1のインクカートリッジのケース(外装)も含めた図である。
インクカートリッジ200は、図1に示すように、インク注入口242からインク袋241内に充填され、排気した後、該インク注入口242は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋241は、図2に示すように、通常、プラスチックス製のカートリッジケース244内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記記録用インクを収容し、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いることができ、また、後述する本発明のインクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いるのが特に好ましい。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段などを有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程等を含んでなる。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記インク飛翔工程は、前記本発明の記録用インクに、刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を形成する工程である。
前記インク飛翔手段は、前記本発明の記録用インクに、刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を形成する手段である。該インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズル、などが挙げられる。
なお、前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色の記録用インク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド134を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド134を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
一方、給紙トレイ103の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ143)、及び給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備え、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
この給紙部から給紙された用紙142を記録ヘッド134の下方側で搬送するための搬送部として、用紙142を静電吸着して搬送するための搬送ベルト151と、給紙部からガイド145を介して送られる用紙142を搬送ベルト151との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ152と、略鉛直上方に送られる用紙142を略90°方向転換させて搬送ベルト151上に倣わせるための搬送ガイド153と、押さえ部材154で搬送ベルト151側に付勢された先端加圧コロ155とが備えられる。また、搬送ベルト151表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156が備えられている。
搬送ベルト151は、無端状ベルトであり、搬送ローラ157とテンションローラ158との間に張架されて、ベルト搬送方向に周回可能である。この搬送ベルト151は、例えば、抵抗制御を行っていない厚さ40μm程度の樹脂材、例えば、テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体(ETFE)で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。搬送ベルト151の裏側には、記録ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材161が配置されている。なお、記録ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部として、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪171と、排紙ローラ172及び排紙コロ173とが備えられており、排紙ローラ172の下方に排紙トレイ103が配されている。
このインクジェット記録装置においては、給紙部から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142は、ガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ152との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド153で案内されて先端加圧コロ155で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ156によって搬送ベルト157が帯電されており、用紙142は、搬送ベルト151に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
そして、サブタンク135内の記録用インクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ201から所要量の記録用インクがサブタンク135に補給される。
本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録された記録物は、本発明のインク記録物である。本発明のインク記録物は、記録媒体上に本発明の前記記録用インクを用いて形成された画像を有してなる。
前記記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記インク記録物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
−高分子分散安定化剤溶液Aの調製−
下記混合物を撹拌機で加熱撹拌して、α−オレフィン-無水マレイン酸共重合体[I]を溶解し、微量の不溶物を平均孔径5μmのフィルターで濾過し、高分子分散安定化剤溶液Aを調製した。
・α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体[I]・・・10.0質量部
〔星光PMC社製、T−YP110、オレフィン鎖:炭素数12〜14、酸価385mgKOH/g、質量平均分子量9,000〕
・1NのKOH水溶液(酸価の1.0倍量)・・・68.62質量部
・イオン交換水・・・21.38質量部
−高分子分散安定化剤溶液Bの調製−
下記混合物を撹拌機で加熱撹拌して、α-オレフィン-無水マレイン酸共重合体[II]を溶解し、微量の不溶物を平均孔径5μmのフィルターで濾過し、高分子分散安定化剤溶液Bを調製した。
・α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体[II]・・・10.0質量部
〔星光PMC社製、T−YP111,オレフィン鎖:炭素数16〜18、酸価221mgKOH/g、質量平均分子量11,000〕
・1NのNaOH水溶液(酸価の1.0倍量)・・・28.08質量部
・イオン交換水・・・61.92質量部
−高分子分散安定化剤溶液Cの調製−
下記混合物を撹拌機で加熱撹拌して、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体[III]を溶解し、微量の不溶物を平均孔径5μmのフィルターで濾過し、微量の不溶物を5μmフィルターで濾過し、高分子分散安定化剤溶液Cを調製した。
・α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体[III]・・・10.0質量部
〔星光PMC社製、T−YP112、オレフィン鎖:炭素数20〜24、酸価190mgKOH/g、質量平均分子量10,000〕
・1NのLiOH水溶液(酸価の1.2倍量)・・・17.34質量部
・イオン交換水・・・72.66質量部
−高分子分散安定化剤溶液Dの調製−
下記混合物を撹拌機で加熱撹拌して、α−オレフィン-無水マレイン酸共重合体[IV]を溶解し、微量の不溶物を平均孔径5μmのフィルターで濾過し、高分子分散安定化剤溶液Dを調製した。
・α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体[IV]・・・10.0質量部
〔星光PMC社製、T−YP113、オレフィン鎖:炭素数8、炭素数16〜18、酸価310mgKOH/g、質量平均分子量11,400〕
・1Nのアンモニア水溶液(酸価の1.5倍量)・・・25.15質量部
・イオン交換水・・・64.85質量部
−顔料分散体Iの調製−
・モノアゾイエロー顔料(ピグメントイエロー74,大日精化工業社製)・・・20.0質量部
・ポリオキシエチレン−β−ナフチルエーテル(RT−100)・・・6.6質量部
(ノニオン系界面活性剤、竹本油脂株式会社製、HLB値=18.5)
・イオン交換水・・・73.4質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機ダイノーミル KDL A型(WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで4時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。更に、一次顔料分散体に上記で調製された高分子分散安定化剤溶液Aを20.0質量部添加し、充分に撹拌して顔料分散体Iを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、49nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA−EX150を用いた。
−顔料分散体IIの調製−
・キナクリドン顔料(ピグメントレッド122,大日精化工業株式会社製)・・・20.0質量部
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル(DKS NL−450)・・・6.6質量部
(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、HLB値=18.3)
・イオン交換水・・・73.4質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機ダイノーミル KDL A型(WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。更に、一次顔料分散体に上記で調整された高分子分散安定化剤溶液Bを20.0質量部添加し、充分に撹拌して顔料分散体IIを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、81nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
−顔料分散体IIIの調製−
・フタロシアニン顔料(ピグメントブルー15:3,大日精化工業株式会社製)・・・20.0質量部
・ポリオキシエチレンスチレンフェニルエーテル(ノイゲンEA−197)・・・6.6質量部
(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、HLB値=17.5)
・イオン交換水・・・73.4質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機ダイノーミル KDL A型(WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。更に、一次顔料分散体に上記で調整された高分子分散安定化剤溶液Cを20.0質量部添加し、充分に撹拌して顔料分散体IIIを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、83nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
−顔料分散体IVの調製−
・シリカ/ジスアゾイエロー複合顔料・・・24質量部
(無機/有機顔料比率=1/1、一次粒子17nm、戸田工業株式会社製)
・ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(Newcol 291M)・・・8質量部
(アニオン系界面活性剤、日本乳化剤株式会社製)
・イオン交換水・・・68質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機ダイノーミル KDL A型(WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。更に、一次顔料分散体に上記で調整された高分子分散安定化剤溶液Dを20.0質量部添加し、充分に撹拌して顔料分散体IVを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、39nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
−顔料分散体Vの調製−
・シリカ/キナクリドンPR122複合顔料・・・28質量部
(無機/有機顔料比率=1/1、一次粒子16nm、戸田工業株式会社製)
・ポリオキシエチレンスチレンフェニルエーテルスルホン酸アンモニウム(ハイテノールNF−17)(アニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製)・・・9.2質量部
・イオン交換水・・・62.8質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機ダイノーミル KDL A型(WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。更に、一次顔料分散体に上記で調製された高分子分散安定化剤溶液Bを21.0質量部添加し、充分に撹拌して顔料分散体Vを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、75nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
−顔料分散体VIの調製−
・シリカ/フタロシアニンPB15:3複合顔料・・・24質量部
(無機/有機顔料比率=1/1、一次粒子16nm、戸田工業株式会社製)
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル(DKS NL−180)・・・8質量部
(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、HLB値=16.2)
・イオン交換水・・・68質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機ダイノーミル KDL A型(WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。更に、一次顔料分散体に上記で調製された高分子分散安定化剤溶液Cを20.0質量部添加し、充分に撹拌して顔料分散体VIを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、78nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
−顔料分散体VIIの調製−
・シリカ/ジスアゾイエロー複合顔料・・・24質量部
(無機/有機顔料比率=1/1、一次粒子17nm、戸田工業株式会社製)
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル(DKS NL−450)・・・8質量部
(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、HLB値=18.3)
・高分子分散安定化剤溶液C・・・20質量部
・イオン交換水・・・68質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、次いで高分子分散安定化剤溶液Cと上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機ダイノーミル KDL A型(WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで1.5時間分散を行い、顔料分散体VIIを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、39nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
−顔料分散体VIIIの調製−
・シリカ/フタロシアニンPB15:3複合顔料・・・24質量部
(無機/有機顔料比率=1/1、一次粒子16nm、戸田工業株式会社製)
・ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(Newcol 780)・・・8質量部
(ノニオン系界面活性剤、Newcol 780、日本乳化剤株式会社製、HLB値=18.9)
・イオン交換水・・・68質量部
まず、上記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、上記顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機ダイノーミル KDL A型(WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。更に、一次顔料分散体に上記で調製された高分子分散安定化剤溶液Bを20.0質量部添加し、充分に撹拌して顔料分散体VIIIを得た。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、125nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
−顔料分散体IXの調製−
実施例3の顔料分散体IIIにおいて、高分子分散安定化剤溶液Cを除いた以外は、実施例3と同様にして、顔料分散体IXを調製した。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、81nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
−顔料分散体Xの調製−
実施例3の顔料分散体IIIにおいて、高分子分散安定化剤溶液Cを、下記のスチレン−マレイン酸共重合体溶液Eに変えた以外は、実施例3と同様にして、顔料分散体Xを調製した。この顔料分散体の平均粒子径(D50)を測定したところ、85nmであった。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
・スチレン−マレイン酸共重合体溶液E(荒川化学工業株式会社製、ポリマロン351S、酸価560mgKOH/g、分子量=10万〜11万、固形分10.2%)
−記録用インクの作製−
・顔料分散体I・・・36質量部
・ボンコート4001・・・6質量部
(アクリル水系エマルジョン,大日本インキ化学工業株式会社製、固形分50%、MFT=5℃、平均粒子径=100nm)
・グリセリン・・・10質量部
・トリエチレングリコール・・・25質量部
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・4質量部
・ポリフォックスPF-151N・・・2質量部
(オリゴマー型ノニオン系フッ素系界面活性剤、OMNOVA社製、有効成分50%)
・Proxel LV(防腐防黴剤)・・・0.2質量部
(1,2−Benzisothiazolin−3−one、Avecia社製、有効成分20%、ジプロピレングリコール含有)
・トリエタノールアミン・・・0.1質量部
・イオン交換水・・・16.7質量部
上記ボンコート4001、グリセリン、トリエチレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリフォックスPF-151N、Proxel LV、トリエタノールアミンをイオン交換水に溶解してビヒクルを作製し、顔料分散体Iと混合した後、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターで加圧ろ過して、実施例9の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
・顔料分散体II・・・42質量部
・ハイドランHW−940・・・7質量部
(ポリエステル系ウレタン水系アイオノマー、大日本インキ化学工業株式会社製、固形分50%、MFT=0℃、平均粒子径=20nm)
・グリセリン・・・6質量部
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・19質量部
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2質量部
・ゾニール FS-300・・・2.5質量部
(ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル、Dupont社製、有効成分40%)
・Proxel LV(防腐防黴剤)・・・0.2質量部
(1,2−Benzisothiazolin−3−one、Avecia社製、有効成分20%、ジプロピレングリコール含有)
・2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール・・・0.1質量部
・イオン交換水・・・18.2質量部
上記ハイドランHW−940、グリセリン3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ゾニールFS−300、Proxel LV、2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオールをイオン交換水に溶解してビヒクルを作製し、顔料分散体IIと混合した後、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターで加圧ろ過して、実施例10の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
・顔料分散体III・・・36質量部
・アクリットWEM−321U・・・7.9質量部
(アクリルウレタン水系エマルジョン、大成化工株式会社製、固形分38%、MFT=10℃、平均粒子径=100nm)
・グリセリン・・・7.5質量部
・1,3−ブタンジオール・・・22.5質量部
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・4質量部
・ポリフォックスPF-156A・・・3.3質量部
(アニオン系フッ素系界面活性剤、OMNOVA社製、有効成分30%)
・Proxel LV(防腐防黴剤)・・・0.2質量部
(1,2−Benzisothiazolin−3−one、Avecia社製、有効成分20%、ジプロピレングリコール含有)
・2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール・・・0.1質量部
・イオン交換水・・・18.5質量部
次に、上記アクリットWEM−321U、グリセリン、1,3−ブタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ポリフォックスPF-156A、Proxel LV、2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオールをイオン交換水に溶解してビヒクルを作製し、顔料分散体IIIと混合した後、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターで加圧ろ過して、実施例11の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
・顔料分散体IV・・・35質量部
・ボンコート4001・・・7質量部
(アクリル水系エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製、固形分50%、MFT=5℃、平均粒子径=100nm)
・グリセリン・・・7.5質量部
・ジエチレングリコール・・・22.5質量部
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・4質量部
・ポリフォックスPF−151N・・・2質量部
(オリゴマー型ノニオン系フッ素系界面活性剤、OMNOVA社製、有効成分50%)
・Proxel LV(防腐防黴剤)・・・0.2質量部
(1,2−Benzisothiazolin−3−one、Avecia社製、有効成分20%、ジプロピレングリコール含有)
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.1質量部
・イオン交換水・・・21.7質量部
次に、上記ボンコート4001、グリセリン、ジエチレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリフォックスPF−151N、Proxel LV、2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオールをイオン交換水に溶解してビヒクルを作製し、顔料分散体IVと混合した後、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターで加圧ろ過して、実施例12の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
・顔料分散体V・・・38.9質量部
・ハイドランHW−940・・・9質量部
(ポリエステル系ウレタン水系アイオノマー、大日本インキ化学工業株式会社製、固形分50%、MFT=0℃、平均粒子径=20nm)
・グリセリン・・・6質量部
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・19質量部
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2質量部
・ゾニール FS-300・・・2.5質量部
(ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル、Dupont社製、有効成分40%)
・Proxel LV(防腐防黴剤)・・・0.2質量部
(1,2−Benzisothiazolin−3−one、Avecia社製、有効成分20%、ジプロピレングリコール含有)
・トリエタノールアミン・・・0.1質量部
・イオン交換水・・・18.2質量部
次に、上記ハイドランHW−940、グリセリン3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ゾニール FS-300、Proxel LV、トリエタノールアミンをイオン交換水に溶解してビヒクルを作製し、顔料分散体Vと混合した後、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターで加圧ろ過して、実施例13の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
・顔料分散体VI・・・35質量部
・アクリットWEM−321U・・・7質量部
(アクリルウレタン水系エマルジョン、大成化工株式会社製、固形分38%、MFT=10℃、平均粒子径=100nm)
・グリセリン・・・7.5質量部
・1,3−ブタンジオール・・・22.5質量部
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・4質量部
・ポリフォックスPF-156A・・・3.3質量部
(アニオン系フッ素系界面活性剤、OMNOVA社製、有効成分30%)
・Proxel LV(防腐防黴剤)・・・0.2質量部
(1,2−Benzisothiazolin−3−one、Avecia社製、有効成分20%、ジプロピレングリコール含有)
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.1質量部
・イオン交換水・・・20.4質量部
次に、上記アクリットWEM−321U、グリセリン、1,3−ブタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ポリフォックスPF-156A、Proxel LV、2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオールをイオン交換水に溶解してビヒクルを作製し、顔料分散体VIと混合した後、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターで加圧ろ過して、実施例14の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
・顔料分散体VII・・・35質量部
・ボンコート4001・・・7質量部
(アクリル水系エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製、固形分50%、MFT=5℃、平均粒子径=100nm)
・グリセリン・・・7.5質量部
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・22.5質量部
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・4質量部
・ポリフォックスPF-151N・・・2質量部
(オリゴマー型ノニオン系フッ素系界面活性剤、OMNOVA社製、有効成分50%)
・Proxel LV(防腐防黴剤)・・・0.2質量部
(1,2−Benzisothiazolin−3−one、Avecia社製、有効成分20%、ジプロピレングリコール含有)
・2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール・・・0.1質量部
・イオン交換水・・・21.7質量部
次に、上記ボンコート4001、グリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリフォックスPF-151N、Proxel LV、2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオールをイオン交換水に溶解してビヒクルを作製し、顔料分散体VIIと混合した後、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターで加圧ろ過して、実施例15の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
実施例14における顔料分散体VIを顔料分散体VIIIに置き換えた以外は、実施例14と同様にして、実施例16の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
実施例14で使用したポリフォックスPF−156Aを、ソフタノールEP−5035(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン分岐アルキルエーテル、日本触媒株式会社製、有効成分=100%)に置き換え、有効成分で当量となるように添加量及びイオン交換水を調節した以外は、実施例14と同様にして、比較例3の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
実施例9で使用したボンコート4001を除いた以外は、実施例9と同様にして、比較例4の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
実施例10で使用したゾニール FS−300を除いた以外は、実施例10と同様にして、比較例5の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
実施例11において、顔料分散体IIIを比較例1の顔料分散体IXに変えた以外は、実施例11と同様にして、比較例6の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
実施例11において、顔料分散体IIIを比較例2の顔料分散体Xに変えた以外は、実施例11と同様にして、比較例7の記録用インクを作製した。
−記録用インクの作製−
<インク処方>
・C.I.Acid Red 52(水溶性染料)・・・3質量部
・グリセリン・・・5質量部
・ジエチレングリコール・・・15質量部
・2−エチル−1、3−ヘキサンジオール・・・2質量部
・ポリオキシエチレン(n=18)ラウリルエーテル・・・1質量部
(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、HLB値=16.2)
・デヒドロ酢酸ナトリウム・・・0.2質量部
・イオン交換水・・・8質量部
次に、上記インク処方の組成物を撹拌し、溶解した後、pHが10になるように水酸化リチウム10%水溶液にて調整し、インクを調合した。次いで、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターで加圧ろ過して、比較例8の染料系インクを作製した。
各記録用インクの顔料粒子の安定性は、インクを50℃、Dryの環境下で1週間保管後、平均粒子径(D50)の変化を測定し、下記数式から変化率を求め評価した。平均粒子径(D50)測定は、マイクロトラック社製UPA-EX150を用いた。
変化率=〔インク保管後平均粒子径(D50)/インク保管前平均粒子径(D50)〕×100
インクの表面張力は、表面張力測定装置(協和界面科学株式会社製、CBVP−Z)を用い、白金プレートを使用して25℃で測定した静的表面張力である。
インクのpHは、新電元工業株式会社製ISFET pH Meter KS701を用いて23℃で測定した。
吐出安定性の評価は、インクカートリッジに詰めた各記録用インクを、インクジェットプリンタ(株式会社リコー製、IPSIO G707)に充填し、プリンタ動作中にキャップ、クリーニング等が行われないでどれだけ印字休止しても復帰できるかを調べ、どれだけの時間(秒)で噴射方向がずれるか、あるいは吐出液滴の質量が変化するかをもって、その信頼性を以下の評価基準で判定した。
〔評価基準〕
○:600秒以上
△:60秒以上、600秒未満
×:60秒未満
吐出安定性の評価と同様にインクカートリッジに詰めたインクを、インクジェットプリンタ(株式会社リコー製、IPSIO G707)に充填し、ワンパスでベタを印字した。印刷試験用紙は下記の普通紙を使用して印字乾燥後、明度を反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)で測定した。標準色(Japan color ver.2)の彩度の値(イエロー:91.34、マゼンタ:74.55、シアン:62.82)に対する測定した彩度の値との比率を算出し、下記の評価基準にしたがって判定した。ただし、X−Rite濃度計で各色の濃度を測定した場合に、下記各色の濃度基準に満たなかったものは×と判定した。
〔各色の濃度判定〕
Yellow:0.7以上、Magenta:0.9以上、Cyan:0.9以上
〔印刷試験用紙〕
普通紙:マイペーパーSA(株式会社NBSリコー製)
XEROX4024(富士ゼロックスオフィスサプライ社製)
PB紙(キヤノン社製)
〔彩度評価基準〕
○:0.8以上
△:0.7以上0.8未満
×:0.7未満
彩度評価と同様の方法で下記光沢紙上に作成した画像サンプル印字部分を、クロックメーターCM−1(東洋精機株式会社製)を用い、白綿布を荷重900gで5往復摩擦し、下記の評価基準にしたがって判定した。
〔印刷試験用紙〕
光沢紙:エプソン社製のPM写真用紙(光沢)、
キヤノン社製のプロフェッショナルフォトペーパーPR−101
〔評価基準〕
○:目視で画像脱落がほとんどなく、画像周囲の汚れが少ない
△:目視で画像脱落が少ないが、画像周囲に汚れがある
×:目視で画像脱落及び画像周囲の汚れが著しい
彩度測定と同様の方法で普通紙上に作成した画像サンプル印字部に、水滴を滴下し、印字物の状態を目視で観察し、下記評価基準にしたがって判定した。
〔評価基準〕
○:変化なし
△:水滴を滴下した印字部分の周囲にマーク(ウォーターマーク)ができる
×:水滴を滴下した印字部分の周囲がにじむ
彩度測定と同様の方法で普通紙上に作成した画像サンプルを、アトラス社製ウェザオメータCi35AWを用いて、70℃、50%RH、ブラックパネル温度89℃の環境下にて、屋外太陽光近似のキセノン放射照度0.35W/m2(340nm)で24時間照射し、前後の退色、色変化を以下の評価基準で判定した。
〔評価基準〕
○:ほとんど変化がない
△:変化は認められるが許容できる
×:退色、色変化が大きい
本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、などに特に好適に適用することができる。
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
144 分離パッド
151 搬送ベルト
152 再度カウンタローラ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
201 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジ外装
Claims (19)
- 顔料、顔料分散剤、高分子分散安定化剤、及び水を含有してなり、
前記顔料分散剤が、顔料を分散する界面活性剤であり、
前記高分子分散安定化剤が、下記構造式(1)で表されるα−オレフィン−無水マレイン酸共重合体であり、該α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体の質量平均分子量が5,000〜20,000であることを特徴とする顔料分散体。
- α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体の酸価が、100〜400mgKOH/gである請求項1に記載の顔料分散体。
- α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体は、該α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体の酸価と当量以上のアルカリ溶液及びアルカリ水溶液のいずれかに溶解させて用いられる請求項2に記載の顔料分散体。
- 顔料が、有機顔料、及び無機顔料粒子を有機顔料で被覆した複合顔料のいずれかである請求項1から3のいずれかに記載の顔料分散体。
- 有機顔料が、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料及びモノアゾイエロー系顔料から選択されるいずれかである請求項4に記載の顔料分散体。
- 無機顔料粒子が、二酸化チタン粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、酸化鉄粒子、水酸化鉄粒子、及び酸化スズ粒子から選択される少なくとも1種である請求項4から5のいずれか記載の顔料分散体。
- 顔料分散剤が、アニオン系界面活性剤、及びHLB値10〜20のノニオン系界面活性剤のいずれかである請求項1から6のいずれか記載の顔料分散体。
- 顔料分散体の平均粒子径(D50)が、150nm以下である請求項1から7のいずれか記載の顔料分散体。
- 請求項1から8のいずれかに記載の顔料分散体と、シリコーン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤のいずれかと、アクリル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、及びアクリルウレタン樹脂の少なくともいずれかを含む水分散性樹脂と、水溶性溶剤と、水とを含有することを特徴とする記録用インク。
- 水分散性樹脂が、記録媒体に印字後、造膜性を有し、最低造膜温度が30℃以下である請求項9に記載の記録用インク。
- 水溶性溶剤が、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール及び3−メチル−1,3−ブタンジオールから選択される少なくとも1種である請求項9から10のいずれか記載の記録用インク。
- pH調整剤を含有し、該pH調整剤が、アルコールアミン類、アルカリ金属水酸化物、アンモニウム水酸化物、ホスホニウム水酸化物、及びアルカリ金属炭酸塩から選択される少なくとも1種であり、かつ記録用インクのpHが7〜11である請求項9から11のいずれか記載の記録用インク。
- 25℃での表面張力が、35mN/m以下である請求項9から12のいずれか記載の記録用インク。
- 請求項9から13のいずれかに記載の記録用インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項9から13のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である請求項15に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項9から13のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である請求項17に記載のインクジェット記録装置。
- 記録媒体上に、請求項9から13のいずれかに記載の記録用インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物。
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