JP5220026B2 - アルファ−ケトアミドの亜硫酸水素塩精製 - Google Patents
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Description
本発明は、亜硫酸水素塩付加物の形成を介するアルファ−ケトアミドの精製、例えばHCVプロテアーゼ阻害剤であるアルファケトアミド、(1R,5S)−N−[3−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−2,3−ジオキソプロピル]−3−[2(S)−[[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]アミノ]−3,3−ジメチル−1−オキソブチル]−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2(S)−カルボキサミドの精製の方法に関する。
このセクションまたは本出願のいずれのセクションにおけるいずれの刊行物の同定も、そのような刊行物が本発明の先行技術であることを認めるものではない。
a)(i)式Iの化合物と、(ii)1種または複数種の有機溶媒とを含む有機相を、亜硫酸水素塩水溶液で抽出することにより、式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を形成する工程と、
b)(i)(1)ステップ「a」で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出することにより、式Iの化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ(b)(i)(1)で得られる単離された有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む方法;または
(ii)ステップ(a)で調製される水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相に加えることにより、式Iの化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(a)で得られる水相に、式Iの化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(a)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(b)(iv)(1)で得られる有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて式Iの化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒(antisolvent))に加える工程とを含む再生方法
により、沈殿物の形態で式Iの化合物を再生する工程と
を含む方法を含む本発明により、満たされる。
a)式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物と、1種または複数種の有機溶媒とを含む有機相を形成する工程と、
(b)ステップ「a」で形成される式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を、水相中に抽出することと、
(c)(i)(1)ステップ(b)で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出することにより、式Iの化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ(1)で得られる単離された有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む方法;または
(ii)ステップ(b)で調製される水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相に加えることにより、式Iの化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(b)で得られる水相に、式Iの化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(b)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(c)(iv)(1)で得られる有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて式Iの化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に加える工程とを含む再生方法
により、沈殿物の形態で式Iの化合物を再生する工程と
を含む方法を含む。
a)(i)ケトアミド、ケトンおよびアルデヒドから選択される、精製されるカルボニル化合物と、(ii)有機溶媒または有機溶媒混合物とを含む有機相を、亜硫酸水素塩水溶液で抽出することにより、前記有機相に元々は含まれていた、精製されるカルボニル化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を形成する工程と、
b)(i)(1)ステップ「a」で得られる、精製されるカルボニル化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出することにより、精製されるカルボニル化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ「1」で得られる単離された有機相を、前記精製されるカルボニル化合物が沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む方法;または
(ii)ステップ(a)で調製される水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相に加えることにより、精製されるカルボニル化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(a)で得られる水相に、精製されるカルボニル化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(a)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(b)(iv)(1)で得られる有機相を、精製されるカルボニル化合物が沈殿するのに適する温度にて精製されるカルボニル化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に加える工程とを含む再生方法
により、精製されるカルボニル化合物を再生する工程と
を含む方法も提供する。
a)(i)有機溶媒または有機溶媒混合物と、(ii)精製されるケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物の亜硫酸水素塩付加物とを含む有機相を形成する工程と、
b)ステップ「a」からの亜硫酸水素塩付加物を、水中に抽出することにより、精製されるケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を形成する工程と、
c)(i)(1)ステップ「b」で抽出される亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出することにより、ステップ「b」で抽出される付加物を含むケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ「(c)(i)(1)」で得られる単離された有機相を、ケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物がこの有機相から沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む方法;または
(ii)ステップ(b)で調製される水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相に加えることにより、ステップ「b」で抽出される付加物を含むケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(b)で得られる水相に、ステップ「b」で抽出される付加物を含むケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(b)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(c)(iv)(1)で得られる有機相を、ステップ「b」で抽出される付加物を含むケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物が沈殿するのに適する温度にて、前記ケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に加える工程とを含む再生方法
により、付加物がそこから調製されたケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物を再生する工程と
を含む方法も提供する。
本発明の方法は、報告されている方法に対していくつかの利点を有する。該方法は、亜硫酸水素塩付加物の単離をなくし(すなわち、濾過ステップをなくす);亜硫酸水素塩付加物は水溶液として得られ、これは例えば抽出によるカルボニル化合物の再生に直接用いられ得る。該方法は、強酸性条件または強塩基性条件を回避する。再生に用いられるカルボニル化合物または酸化剤のような添加物は、水に易溶性であり、再生された生成物は、有機溶媒中の溶液として得られ、これは、共生成物を除去することなく、生成物の単離に用いることができる。マイクロ波のような特別の装置は必要としない。
a)式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出し、その後、式Iの化合物を含有する有機相を水と混合することにより、式Iの化合物を有機相から沈殿させる工程;
b)式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相から、該水相を少なくとも1種の水混和性有機溶媒と混合することにより、式Iの化合物を直接沈殿させる工程;
c)式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、(i)カルボニル化合物または(ii)酸化剤と接触させることにより、式Iの化合物を沈殿させる工程;および
d)(1)式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ「d1」で得られる有機相を、式Iの化合物が不溶な溶媒または溶媒の混合物(貧溶媒)と混合する工程(ここで、この混合物の温度は、式Iの化合物が沈殿するのに適する)とを含む再生方法。
式Iの化合物を再生するこの任意の方法において、ステップ1で得られた式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を、少なくとも1種の水混和性有機溶媒を含む有機相と接触させ、場合により、該有機相は、1種より多い水混和性有機溶媒の混液を、場合により相分離を維持するために適する濃度の無機塩の存在下で含み、式Iの化合物の有機相中の溶液が得られる。適切な水混和性溶媒の例は、限定されないが、アセトン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、およびそれらの混液を含む。いくつかの実施形態において、アセトンが水混和性溶媒として好ましい。
式Iの化合物を再生するこの任意の方法において、ステップ1で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を、少なくとも1種の水混和性溶媒および水と混合するか、または混合水混和性溶媒と水との混液に混合することにより、式Iの化合物を含む沈殿を形成する。沈殿は、濾過により単離し、湿ったケーキを、減圧下に乾燥して、精製された化合物を白色固体として得る。適切な水混和性溶媒の例は、限定されないが、アセトン、テトラヒドロフラン、アセトニトリルおよびそれらの混液を含み、好ましい水混和性溶媒は、アセトンである。アセトンの使用は、他の溶媒よりも優れている。なぜなら、アセトンは、亜硫酸水素塩を、アセトン−亜硫酸水素塩付加物として捕捉できるからである。
式Iの化合物を再生するこの任意の方法において、ステップ1で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を、水溶性カルボニル化合物または酸化剤と接触させることにより、式Iの化合物を沈殿させる。いくつかの実施形態において、式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相の混合物を、約0℃〜約30℃の温度に維持することが好ましい。いくつかの実施形態において、得られた沈殿物を、濾過と、その後の回収された固体の減圧下での洗浄および乾燥により得て、精製された式Iの化合物を白色固体として得ることが好ましい。
式Iの化合物を再生するこの任意の方法において、ステップ1で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を、有機溶媒または有機溶媒混合物を含む有機相で抽出する。いくつかの実施形態において、この抽出を、約0℃〜約50℃の温度で行うことが好ましい。得られた有機相は、式Iの化合物を含有し、場合により、水で洗浄して、残存する水溶性不純物を除去する。このようにして得た有機相を、式Iの化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)と接触させる。いくつかの実施形態において、式Iの化合物を再生するこの任意の方法の第2ステップを、約−30℃〜約+30℃の温度で行うことにより、化合物を沈殿させることが好ましい。このようにして得られると、場合により、沈殿は濾過により得られ、濾過ケーキを、場合により、貧溶媒の1または複数のアリコートで洗浄し、減圧下で乾燥させて、精製された化合物を白色固体として得る。場合により、生成物のスラリーを、濾過の前に蒸留により濃縮することにより、沈殿物の物理的特性を改善させるために、有機溶媒を除去するかまたはその濃度を低減させる。この任意の再生方法において用いるために適する有機溶媒の例は、限定されないが、酢酸エチル、塩化メチレン、酢酸イソプロピル、酢酸メチル、ターシャリーブチルメチルエーテル(MTBE)およびそれらの混液を含む。いくつかの実施形態において、有機相としてMTBEを用いることが好ましい。この任意の再生方法において用いるのに適する貧溶媒の例は、限定されないが、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、オクタンおよびそれらの混液を含む。いくつかの実施形態において、貧溶媒としてヘプタンを用いることが好ましい。場合により、無機塩、例えば、塩化ナトリウム、塩化リチウム、塩化カリウム、および臭化ナトリウムを抽出ステップの間に加えて、抽出される式Iの化合物の収率を向上させ得る。
(スキームIIIの精製方法、再生オプション「a」)
化合物の調製:反応器に、式II
別の反応器に、165Lの水および33LのEtOAcを充填し、混合物を5℃未満に冷却した。化合物を含有する反応混合物を、冷水/EtOAcの混液に、0〜10℃にて移した。有機層を分離し、水(99L)で3回洗浄した。
(スキームIIIの精製方法、再生オプション「b」)
化合物の調製:反応器に、式IIの化合物(17.5kg)、25.7kgのEDCI、および202LのEtOAcを充填した。バッチ温度を15〜25℃の間に調整した。同じ温度にて、Et3N(10.2kg、3当量)、その後、EtOAcリンス(9L)を充填した。得られた混合物に、温度を15℃〜25℃に維持しながら、DMSO(88L)を充填した。CH3SO3H(11.6kg)を、15℃〜30℃で充填した。20〜30℃にて1.5時間攪拌した後に、反応混合物を、−5℃〜5℃に冷却した。別の反応器に、水(175L)およびEtOAc(35L)を充填し、混合物を5℃未満に冷却した。化合物を含有する反応混合物を、冷水/EtOAcの混液に、0〜10℃にて移した。有機層を分離し、水(105L)で3回洗浄した。
ステップ1:得られた有機溶液に、NaHSO3水溶液(52.5kgのNaHSO3および116Lの水から調製)を加えた。全体を、反応混合物を20〜30℃の間の温度に維持しながら3時間攪拌した。NaHSO3水層を分離して保存した。有機層を、約140Lの容量まで濃縮し、MTBE(233L)で希釈した。分離したNaHSO3水層を、有機層に加えた。得られた混合物を、20〜30℃にて3時間攪拌した。有機層を分離し、0〜10℃に冷却した。
(スキームIIIの精製方法、再生オプション「b」)
ステップ1:式Iの化合物(5.9kg、87.3%純度)を、EtOAc(39L)およびMTBE(79L)に溶解した。得られた有機溶液に、NaHSO3水溶液(17.7kgのNaHSO3および39Lの水から調製)を加えた。全体を、15〜25℃にて1時間攪拌した。NaHSO3水層を分離し、これは後で使用した。有機層を0〜10℃に冷却した。
(スキームIIIの精製方法、再生オプション「c」)
ステップI:式Iの化合物(31.1g)を、EtOAc(200mL)およびMTBE(400mL)に溶解した。40% NaHSO3水溶液(225mL)を加えた。得られた2相の混合物を、室温にて3時間攪拌した。有機層を分離し、3℃に冷却した。
(スキームIIIの精製方法、カルボニル化合物が存在する再生オプション「c」)
付加物の水溶液(上記の実施例3、ステップ1および2のようにして調製、4.15gの化合物を含有する45.2g)を8℃に冷却し、水中の50%グリオキサール酸(5.8mL)を加えた。得られたスラリーを8℃にて1時間攪拌し、25℃に到達させた。25℃にてさらに3時間攪拌した後に、沈殿物を濾過し、水で洗浄し、50℃にて減圧下で乾燥した。精製化合物(2.71g、65%)を、白色固体として得た。
付加物の水溶液(上記の実施例3Aのように調製、4.15gの化合物を含有する45.2g)を8℃に冷却し、グリオキシル酸ナトリウム溶液(水中の50%グリオキシル酸および25% NaOHそれぞれ3当量ずつから調製)を、20分かけて加えた。得られたスラリーを8℃にて1時間攪拌し、25℃に到達させた。25℃にてさらに3時間攪拌した後に、沈殿物を濾過し、水で洗浄し、50℃にて減圧下で乾燥した。精製された化合物(2.14g、52%)を、白色固体として得た。
(スキームIIIの精製方法、再生オプション「d」)
化合物の調製:反応器に、式IIの化合物(18.0kg)、EDCI(26.5kg)およびEtOAc(81L)を充填した。バッチ温度を15〜25℃の間に調整した。同じ温度にて、Et3N(7.8kg)、その後、EtOAcリンス(9L)を充填した。得られた混合物に、温度を15℃〜25℃に維持しながら、DMSO(36L)を充填した。CH3SO3H(8.9kg)を、15〜32℃で充填した。20〜30℃にて1.5時間攪拌した後に、反応混合物を、−5℃〜5℃に冷却した。別の反応器に、水(90L)およびEtOAc(18L)を充填し、混合物を10℃未満に冷却した。化合物を含有する反応混合物を、冷水/EtOAcの混液に、0〜10℃にて移した。水層を分離し、EtOAc(72L)で抽出した。合わせた有機層を水(90L)で3回洗浄し、その容量を、30LのEtOAcの添加により216Lに調整した。EtOAc溶液のHPLC測定により、式Iの化合物の88.7%の純度が示された。
ステップ1:得られた有機溶液に、NaHSO3水溶液(28.8kgのNaHSO3および63Lの水から調製)を加えた。全体を、15〜25℃にて1時間攪拌した。NaHSO3水層を分離した。有機層を−7〜1℃に冷却した。
(スキームIIの精製方法、再生ステップなし)
ステップ1:式Iの化合物(10g、86%純度)をMTBE(120mL)に溶解した。1.3%のNaHSO3水溶液(2.0gのNaHSO3および150mLの水から調製)を加え、全体を約3℃に冷却し、1時間攪拌した。水層を同じ温度で分離した。HPLC分析は、水層中に5.93g(59%、99.0%純度)の精製された化合物を示した。
(スキームIIの精製方法、再生ステップなし)
ステップ1:式Iの化合物(10g、86%純度)をMTBE(120mL)に溶解した。1.3%のNaHSO3水溶液を、2.0gのNaHSO3および150mLの水から調製した。亜硫酸水素塩溶液100mLを、MTBE中の化合物の溶液に加えた。全体を約4℃に冷却し、1時間攪拌した。水層を同じ温度で分離した。HPLC分析は、水層中に5.74g(57%、98.2%純度)の化合物を示した。有機層に、上記のように調製した亜硫酸水素塩溶液約50mLを加え、全体を約4℃に冷却し、1時間攪拌した。分離した水層のHPLC分析は、1.26g(13%、99.6%純度)の化合物を示した。合計で7.00g(70%)の精製された化合物を、2回の抽出により得た。
(スキームIIIの精製方法、再生オプション「d」)
ステップ1:式Iの化合物(20.0g)をEtOAc(240mL)に溶解した。40%のNaHSO3水溶液(32gのNaHSO3および70mLの水から調製)を加えた。得られた2相混合物を、室温にて一晩攪拌した。有機層を分離し、3℃に冷却した。
(スキームIIIの精製方法、再生オプション「d」)
式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物の水溶液(8.9gの化合物を含有する124.0g)に、MTBE(100mL)および飽和NaCl溶液(30mL)を加えた。得られた混合物を30℃に温め、同じ温度で30分間攪拌した。MTBE層を分離し、水(50mL)で洗浄した。HPLCアッセイは、MTBE抽出物中の7.46g(84%)の精製された化合物を示した。
付加物の水溶液(上記のように調製、8.45gの化合物を含有する121.7g)に、MTBE(100mL)、その後、過硫酸カリウム(10.4g)の水(20mL)の懸濁液を、25℃にて加えた。25℃にて45分間の攪拌の後に、MTBE層を分離し、水(50mL)で洗浄した。HPLCアッセイは、MTBE抽出物中の7.41g(88%)の精製された化合物を示した。
付加物の水溶液(上記のように調製、8.82gの化合物を含有する127.0g)に、MTBE(100mL)、その後、オキソン(11.8g)の水(40mL)の懸濁液を、25℃未満にて加えた。25℃にて1時間の攪拌の後に、MTBE層を分離し、水(50mL)で洗浄した。HPLCアッセイは、MTBE抽出物中の8.30g(94%)の精製された化合物を示した。
式Iの化合物の純度は、以下に記載する方法に従うHPLCにより決定する。
本発明の好ましい実施形態においては、以下が提供される。
(項1)
式I
a)(i)式Iの化合物と、(ii)1種または複数種の有機溶媒とを含む有機相を、亜硫酸水素塩水溶液で抽出することにより、式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を形成する工程と、
b)(i)(1)ステップ「a」で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出することにより、式Iの化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ(b)(i)(1)で得られる単離された有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む、方法;または
(ii)ステップ(a)で調製される水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相に加えることにより、式Iの化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(a)で得られる水相に、式Iの化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(a)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(b)(iv)(1)で得られる有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて式Iの化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に加える工程とを含む再生方法
により、沈殿物の形態で式Iの化合物を再生する工程と
を含む、方法。
(項2)
ステップ(a)において式Iの化合物の付加物を形成するために用いる亜硫酸水素塩が、亜硫酸水素ナトリウムである、上記項1に記載の方法。
(項3)
ステップ(a)において、有機相が、ターシャリーブチルメチルエーテルを含み、抽出が、約−5℃〜約10℃の温度で行われる、上記項1に記載の方法。
(項4)
用いられる再生方法が、ステップ(b)、補助段落(iv)に記載される方法である、上記項3に記載の方法。
(項5)
ステップ(b)、補助段落(iv)で用いられる有機相が、メチルターシャリーブチルエーテルである、上記項4に記載の方法。
(項6)
前記再生が、カルボニル化合物の存在下で行われる、上記項4に記載の方法。
(項7)
前記カルボニル化合物が、グリオキシル酸塩である、上記項6に記載の方法。
(項8)
ステップ(a)において、付加物を形成するために用いる前記亜硫酸水素塩が、亜硫酸水素ナトリウムであり、前記有機溶媒が、ターシャリーブチルメチルエーテルであり、前記抽出が、約−5℃〜約10℃で行われ、ステップ(b)で用いられる再生方法が、補助段落(iv)に記載されるものであり、再生方法(iv)が、ターシャリーブチルメチルエーテルを有機相として用い、前記カルボニル化合物が、グリオキシル酸塩の形態で存在する、上記項1に記載の方法。
(項9)
式I
a)式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物と、1種または複数種の有機溶媒とを含む有機相を形成する工程と、
(b)ステップ「a」で形成される式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を、水相中に抽出する工程と、
(c)(i)(1)ステップ(b)で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出することにより、式Iの化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ(1)で得られる単離された有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む方法;または
(ii)ステップ(b)で調製される水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相に加えることにより、式Iの化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(b)で得られる水相に、式Iの化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(b)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(c)(iv)(1)で得られる有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて式Iの化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に加える工程とを含む再生方法
により、沈殿物の形態で式Iの化合物を再生する工程と
を含む、方法。
(項10)
付加物を形成するために用いる亜硫酸水素塩が、亜硫酸水素ナトリウムである、上記項9に記載の方法。
(項11)
ステップ(a)の有機溶媒が、酢酸エチルまたは酢酸エチルとターシャリーブチルメチルエーテルとの混液である、上記項9に記載の方法。
(項12)
ステップ(b)での抽出が、約マイナス(−)5℃〜約(+)10℃で行われる、上記項9に記載の方法。
(項13)
用いられる再生方法が、ステップ(c)、補助段落(iv)に記載される方法である、上記項9に記載の方法。
(項14)
前記再生方法で用いられる有機溶媒が、ターシャリーブチルメチルエーテルである、上記項13に記載の方法。
(項15)
ステップ(c)(iv)の方法で用いられる再生方法およびステップC(iv)(1)の再生方法が、カルボニル化合物の存在下で行われる、上記項14に記載の方法。
(項16)
前記再生方法で用いられるカルボニル化合物が、グリオキシル酸塩である、上記項15に記載の方法。
(項17)
ステップ(a)において、付加物を形成するために用いられる亜硫酸水素塩が、亜硫酸水素ナトリウムであり、前記有機溶媒が、ターシャリーブチルメチルエーテルであり、ステップ(b)において、前記抽出が、約マイナス(−)5℃〜約(+)10℃で行われ、ステップ(c)で用いられる再生方法が、補助段落(iv)に記載される方法であり、ターシャリーブチルメチルエーテルを有機溶媒として使用して、グリオキシル酸塩の存在下で行われる、上記項9に記載の方法。
(項18)
ケトアミド、ケトンまたはアルデヒドを精製するための方法であって、該方法は、
a)(i)ケトアミド、ケトンおよびアルデヒドから選択される、精製されるカルボニル化合物と、(ii)有機溶媒または有機溶媒混合物とを含む有機相を、亜硫酸水素塩水溶液で抽出することにより、前記有機相に最初は含まれていた、前記精製されるカルボニル化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を形成する工程と、
b)(i)(1)ステップ「a」で得られる、精製されるカルボニル化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出することにより、精製されるカルボニル化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ「1」で得られる単離された有機相を、該精製されるカルボニル化合物が沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む方法;または
(ii)ステップ(a)で調製される水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相に加えることにより、該精製されるカルボニル化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(a)で得られる水相に、該精製されるカルボニル化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(a)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(b)(iv)(1)で得られる有機相を、該精製されるカルボニル化合物が沈殿するのに適する温度にて該精製されるカルボニル化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に加える工程とを含む再生方法
により、精製されるカルボニル化合物を再生する工程と
を含む、方法。
(項19)
ケトアミド、ケトンまたはアルデヒドを精製するための方法であって、該方法は、
a)(i)有機溶媒または有機溶媒混合物と、(ii)精製されるケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物の亜硫酸水素塩付加物とを含む有機相を形成する工程と、
b)ステップ「a」からの亜硫酸水素塩付加物を、水中に抽出することにより、該精製されるケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を形成する工程と、
c)(i)(1)ステップ「b」で抽出される亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相で抽出することにより、ステップ「b」で抽出される付加物を含むケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ「(c)(i)(1)」で得られる単離された有機相を、該ケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物が該有機相から沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む方法;または
(ii)ステップ(b)で調製される水相を、1種または複数種の水混和性有機溶媒を含む有機相に加えることにより、ステップ「b」で抽出される付加物を含むケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(b)で得られる水相に、ステップ「b」で抽出される付加物を含む前記ケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(b)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(c)(iv)(1)で得られる有機相を、該ケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物が沈殿するのに適する温度にて、ステップ「b」で抽出される付加物を含むケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に、加える工程とを含む、再生方法
により、ステップ「b」で抽出される亜硫酸水素塩付加物を含むケトアミド、ケトンまたはアルデヒド化合物を再生する工程と
を含む、方法。
Claims (17)
- 式I
の化合物を精製するための方法であって、該方法は、
a)(i)式Iの化合物と、(ii)1種または複数種の有機溶媒とを含む有機相を、亜硫酸水素塩水溶液で抽出することにより、式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含む水相を形成する工程と、
b)(i)(1)ステップ「a」で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、アセトンを含む有機相で抽出することにより、式Iの化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ(b)(i)(1)で得られる単離された有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む、方法;または
(ii)ステップ(a)で調製される水相を、アセトンを含む有機相に加えることにより、式Iの化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(a)で得られる水相に、式Iの化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(a)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(b)(iv)(1)で得られる有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて式Iの化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に加える工程とを含む再生方法
により、沈殿物の形態で式Iの化合物を再生する工程と
を含む、方法。 - ステップ(a)において式Iの化合物の付加物を形成するために用いる亜硫酸水素塩が、亜硫酸水素ナトリウムである、請求項1に記載の方法。
- ステップ(a)において、有機相が、ターシャリーブチルメチルエーテルを含み、抽出が、約−5℃〜約10℃の温度で行われる、請求項1に記載の方法。
- 用いられる再生方法が、ステップ(b)、補助段落(iv)に記載される方法である、請求項3に記載の方法。
- ステップ(b)、補助段落(iv)で用いられる有機相が、メチルターシャリーブチルエーテルである、請求項4に記載の方法。
- 前記再生が、カルボニル化合物の存在下で行われる、請求項4に記載の方法。
- 前記カルボニル化合物が、グリオキシル酸塩である、請求項6に記載の方法。
- ステップ(a)において、付加物を形成するために用いる前記亜硫酸水素塩が、亜硫酸水素ナトリウムであり、前記有機溶媒が、ターシャリーブチルメチルエーテルであり、前記抽出が、約−5℃〜約10℃で行われ、ステップ(b)で用いられる再生方法が、補助
段落(iv)に記載されるものであり、再生方法(iv)が、ターシャリーブチルメチルエーテルを有機相として用い、前記カルボニル化合物が、グリオキシル酸塩の形態で存在する、請求項1に記載の方法。 - 式I
a)式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物と、1種または複数種の有機溶媒とを含む有機相を形成する工程と、
(b)ステップ「a」で形成される式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を、水相中に抽出する工程と、
(c)(i)(1)ステップ(b)で得られる式Iの化合物の亜硫酸水素塩付加物を含有する水相を、アセトンを含む有機相で抽出することにより、式Iの化合物を含有する有機相を形成する工程と、(2)抽出ステップ(1)で得られる単離された有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて水と混合する工程とを含む方法;または
(ii)ステップ(b)で調製される水相を、アセトンを含む有機相に加えることにより、式Iの化合物を沈殿させる工程;または
(iii)ステップ(b)で得られる水相に、式Iの化合物が沈殿するのに適するカルボニル化合物または酸化剤を加える工程、または
(iv)(1)ステップ(b)で得られる水相を、少なくとも1種の有機溶媒と、場合によりカルボニル化合物または酸化剤化合物とを含む有機相で抽出する工程と、(2)抽出ステップ(c)(iv)(1)で得られる有機相を、式Iの化合物が沈殿するのに適する温度にて式Iの化合物が不溶な溶媒または混合溶媒(貧溶媒)に加える工程とを含む再生方法
により、沈殿物の形態で式Iの化合物を再生する工程と
を含む、方法。 - 付加物を形成するために用いる亜硫酸水素塩が、亜硫酸水素ナトリウムである、請求項9に記載の方法。
- ステップ(a)の有機溶媒が、酢酸エチルまたは酢酸エチルとターシャリーブチルメチルエーテルとの混液である、請求項9に記載の方法。
- ステップ(b)での抽出が、約マイナス(−)5℃〜約(+)10℃で行われる、請求項9に記載の方法。
- 用いられる再生方法が、ステップ(c)、補助段落(iv)に記載される方法である、請求項9に記載の方法。
- 前記再生方法で用いられる有機溶媒が、ターシャリーブチルメチルエーテルである、請求項13に記載の方法。
- ステップ(c)(iv)の方法で用いられる再生方法が、カルボニル化合物の存在下で行われる、請求項14に記載の方法。
- 前記再生方法で用いられるカルボニル化合物が、グリオキシル酸塩である、請求項15に記載の方法。
- ステップ(a)において、付加物を形成するために用いられる亜硫酸水素塩が、亜硫酸水素ナトリウムであり、前記有機溶媒が、ターシャリーブチルメチルエーテルであり、ステップ(b)において、前記抽出が、約マイナス(−)5℃〜約(+)10℃で行われ、ステップ(c)で用いられる再生方法が、補助段落(iv)に記載される方法であり、ターシャリーブチルメチルエーテルを有機溶媒として使用して、グリオキシル酸塩の存在下で行われる、請求項9に記載の方法。
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