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JP5203085B2 - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、素子基板に対向する面側に配線や電極が形成されていない絶縁性の対向基板を備えた電気光学装置、および該電気光学装置を備えた電子機器に関するものである。
信号線、画素電極および画素スイッチング素子が形成された素子基板に対向配置された対向基板の側には配線や電極が形成されていない電気光学装置としては、IPS(In Plane Switching)方式あるいはFFS(Fringe Field Switching)方式の液晶装置がある。かかる液晶装置では、素子基板に対して対向基板が外側、すなわち、表示光が出射される側に配置されるため、対向基板が帯電しやすく、かかる帯電は液晶の配向を乱してしまう。そこで、対向基板の外側の面に表面側導電膜を形成するとともに、かかる表面側導電膜を金属製の外枠に接触させてグランド電位に保持し、対向基板が帯電することを防止することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−43901号公報
しかしながら、対向基板に形成した表面側導電膜を外枠に単に接触させる構成では、表面側導電膜をグランド電位に確実に保持することができないという問題点がある。
次に、透過型あるいは半透過反射型液晶装置では、素子基板の他方面側にバックライト装置の導光板や各種光学シートなどの絶縁部材が重ねて配置されるが、かかる液晶装置において、素子基板に形成した共通電極に所定周波数の共通電位を印加すると、導光板や各種光学シートなどが帯電し、高周波ノイズを発生させるという問題点もある。すなわち、導光板や光学シートの帯電状態が共通電極の電位変化に連動して変化すると、導光板や光学シートが振動し、振動が10〜25kHzの可聴域であると、高周波のノイズ音を発生させてしまうのである。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、対向基板の帯電を確実に防止可能な電気光学装置および電子機器を提供することにある。
次に本発明の課題は、対向基板の帯電に加えて、素子基板の他方面側に配置した絶縁部材の帯電を確実に防止することのできる電気光学装置および電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置では、第1の基板と、第1の基板に一方面が対向してなる第2の基板と、第1の基板に対して第2の基板が外側となるように第1の基板および第基板を保持し、第1の基板および第2の基板を囲む枠部を有する支持体と、第2の基板の他方面に形成された第1の導電膜と、枠部と、第1の基板および第2の基板との間に配置され、第1の導電膜に導通してなる導電物層と、を備え、枠部の内面には切り欠きが形成され、当該切り欠きによって形成された空隙に導電物層が充填され、第1の導電膜は、導電物層を介して定電位に保持されている。本発明において、導電物層は、基質材と、基質材中に含まれる複数の導電粒子と、を含む導電性ペーストを用いることができる。また、本発明においては、内面側に画素電極、当該画素電極に接続されるスイッチング素子、および当該スイッチング素子に接続される配線が形成される素子基板を第1の基板とし、当該素子基板に対向する対向基板を第2の基板とすることができる。もちろん、第1基板として対向基板を用い、第2基板として素子基板を用いても構わない。
本発明において、「電気光学装置」とは、液晶装置や有機エレクトロルミネッセンス装置のように電気信号に基づいて光を変調する装置や、イメージセンサのように、光信号を電気信号に変換する装置のことを意味する。
本発明では、支持体において素子基板および対向基板の周りを囲む枠部と対向基板との間には、導電粒子が基質材中に分散した導電物層が充填され、かかる導電物層は、対向基板の他方面に形成した第1の導電膜と導通している。このため、導電物層を定電位に保持すれば、第1の導電膜も導電物層を介して定電位に保持されるため、第2の基板の帯電を防止することができる。ここで、導電物層は、導電粒子が基質材中に分散した層であり、導電ペーストを塗布した後、固化させることにより形成できるので、第1の導電膜と導電物層とを確実に導通させることができるとともに、導電物層を第2の基板と枠部との間隙や間隙の奥で、定電位に保持された他の部材に容易かつ確実に導通させることができる。それ故、対向基板の帯電を確実に防止することができる。
特に、枠部の内面には切り欠きが形成され、切り欠きによって形成された空隙に導電物層が充填されているので、支持体の枠部と第2の基板との間に十分な量の導電物層(導電ペースト)を充填することができる。従って、第2の基板と枠部との間隙や間隙の奥で、定電位に保持された他の部材に導電物層を確実に導通させることができる。
本発明において、第1の基板には、該第1の基板を支持体に固定する導電テープが貼付されており、導電テープが導電物層に接してなることが好ましい。第1の基板の他方面側には、フレキシブル基板などの配線基板が存在するので、かかる第1の基板の他方面側に、導電物層に接する導電テープを配置すれば、配線基板などを介して導電テープを定電位に保持でき、その結果、導電テープを介して表面側導電膜を定電位に保持することができる。
本発明においては、第1の基板に接続された配線基板を更に備え、配線基板には定電位に保持された配線が形成されており、導電テープは、配線と導通している構成を採用することができる。
本発明において、支持体は、定電位に保持された金属ケースを更に備え、第1の基板は、導電テープを介して金属ケースに貼付されてなる構成を採用してもよい。
本発明において、第1の基板の基材は絶縁基板であり、第1の基板の他方面に形成された第2の導電膜と、第1の基板の他方面側に配置された絶縁部材と、を備え、導電テープは、第1の基板の他方面側で第2の導電膜に貼付されて当該第2の導電膜と導通している構成を採用することができる。このように構成すると、第1の導電膜を定電位に保持するのに用いた導電テープを用いて、第1の基板の他方面に形成した第2の導電膜を定電位に保持でき、絶縁部材が帯電することを防止することができる。
本発明において、支持体は、定電位に保持された金属ケースを更に備え、金属ケースは、少なくとも一部が枠部で内側に向けて露出し、導電物層は、露出している部分と導通している構成を採用してもよい。このように構成すると、金属ケースを介して導電物層を定電位に保持でき、導電物層を介して第1の導電膜を定電位に保持することができる。
この場合も、第1の基板の基材は絶縁基板であり、第1の基板の他方面に形成された第2の導電膜と、第1の基板の他方面側に配置された絶縁部材と、
1の基板の他方面側で第2の導電膜に貼付されて当該第2の導電膜と導通する導電テープと、を具備してなり、導電物層は、導電テープと導通していることが好ましい。このように構成すると、第1の導電膜を定電位に保持するための導電物層を介して導電テープを定電位に保持でき、第1の基板の他方面に形成した第2の導電膜を定電位に保持できる。それ故、絶縁部材が帯電することを防止することができる。
本発明を適用した電気光学装置は、モバイルコンピュータ、携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータなどの電子機器に用いられる。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
[実施の形態1]
(電気光学装置の全体構成)
図1および図2は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の平面図および分解斜視図である。図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、図1のA1−A1′線、およびB1−B1′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。図4(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、図1のC1−C1′線、およびD1−D1′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。なお、図1には、後述する導電テープの貼付範囲を右下がりの斜線が3本一組になって付されている領域として示してある。
図1および図2に示すように、本形態の電気光学装置100(液晶装置)は、透過型あるいは半透過反射型の液晶パネル1と、この液晶パネル1の背面側に配置された照明装置8とを有しており、照明装置8および液晶パネル1は支持体9に保持されている。支持体9は、矩形枠状の樹脂ケース91と、この樹脂ケース91を外側で保持する箱状の金属ケース92とからなる。樹脂ケース91は、4つの側板部917のうち、フレキシブル基板7の引き出し側に位置する1つの側板部917に凹部914が形成され、残り3つの側板部917の内側に、液晶パネル1を上面で受ける段部911が形成されている。なお、樹脂ケース91において、フレキシブル基板7の引き出し側に位置する側板部917近傍は、段部911の途切れ部分915になっており、段部911が形成されていない。金属ケース92は、矩形の底板部925と、底板部925の外縁で起立する4つの側板部927とを備えており、フレキシブル基板7の引き出し側に位置する1つの側板部927には、樹脂ケース91の凹部914と重なる位置に凹部924が形成されている。かかる金属ケース92はグランド電位に保持されている。このように構成した樹脂ケース91および金属ケース92において、側板部917、927は互いに重なって液晶パネル1の周りを囲む枠部93を構成している。
液晶パネル1は、素子基板11(第1の基板)と、この素子基板11の第1面11a(素子基板11の一方面)に対向配置された対向基板12(第2の基板)と、基板周縁部で素子基板11と対向基板12とを貼り合わせる矩形枠状のシール材13とを備えており、素子基板11、対向基板12およびシール材13により形成された空間内に保持された電気光学物質としての液晶14が保持されている。また、素子基板11は、対向基板12の端部より突出する張り出し領域118を備えている。本形態において、素子基板11および対向基板12はいずれも、基体がガラスなどの透光性の絶縁基板110、120であり、素子基板11に対して対向基板12が外側(表示光が出射される側)に位置するように支持体9に保持されている。
素子基板11において対向基板12に対向する第1面11a上には島状のITO(Indium Tin Oxide)膜やIZO(Indium Zinc Oxide)膜からなる画素電極16や、画素スイッチング素子、走査線やデータ線などの信号線(図示せず)などが形成され、画素電極16を覆うようにポリイミドなどからなる配向膜(図示せず)が形成されている。
本形態において、液晶パネル1は、IPS方式やFFS方式の液晶パネルであり、横電界により液晶14を駆動する。従って、素子基板11にはITO膜やIZO膜からなる共通電極17も形成されている。このため、対向基板12において素子基板11と対向する第1面12a(対向基板12の一方面)には、共通電極17が形成されておらず、他の電極や配線なども形成されていない。なお、対向基板12の第1面12aには配向膜(図示せず)が形成されているが、かかる配向膜は絶縁膜である。また、対向基板12の第1面12aには内面位相差層やカラーフィルタ層(図示せず)などが形成されることもあるが、これらの層も絶縁層である。
IPS方式の場合、画素電極16と共通電極17が横方向で対向する構成が採用され、FFS方式の場合、画素電極16および共通電極17は誘電体膜を挟んで上下の異なる層に形成される構成が採用されるが、本形態で参照する図面では、FFS方式の場合もIPS方式と同様、画素電極16と共通電極17が横方向で対向するように模式的に示してある。
かかる液晶パネル1において、対向基板12では、素子基板11と対向する第1面12aとは反対側の第2面12b(対向基板12の他方面)に上側偏光板15aが重ねて配置され、素子基板11では、対向基板12と対向する第1面11aとは反対側の第2面11b(素子基板11の他方面)に下側偏光板15bが重ねて配置されている。
ここで、対向基板12の第2面12bには、対向基板12の帯電を防止することを目的に、第2面12bの全面あるいは略全面にITO膜やIZO膜などからなる透光性の表面側導電膜18(第1の導電膜)が形成されている。かかる表面側導電膜18は、詳しくは後述する構成によって、定電位(本形態ではグランド電位)に保持されている。
このように構成した電気光学装置100では、照明装置8から出射された光が素子基板11の側から入射し、かかる入射光を光変調して対向基板12の側から出射して画像を表示する。
図1、図2および図3(a)、(b)に示すように、素子基板11の張り出し領域118には、駆動用IC98が異方性導電フィルムなどにより実装されており、張り出し領域118の端部に形成された端子190には、配線基板としてのフレキシブル基板7の本体部分78に形成された端子741が接続されている。このため、外部から供給される各種信号や電源を、フレキシブル基板7を介して液晶パネル1に入力することができる。
フレキシブル基板7では、その本体部分78から帯状部分72が延びており、かかる帯状部分72の先端部には、長手方向を液晶パネル1の幅方向に向けた光源実装部71が形成されている。かかる光源実装部71には、光源実装端子751が形成されており、光源実装端子751には、照明装置8の点状光源3が実装されている。従って、点状光源3には、フレキシブル基板7を介して光源駆動用電圧が供給される。なお、フレキシブル基板7において、点状光源3が実装されている面側には、表面実装型のキャパシタなど電子部品35も実装されている。
フレキシブル基板7は多層基板あるいは両面基板であり、光源実装部71を点状光源3が実装されている側とは反対側からみたとき、光源実装端子751と平面視で重なる領域には、光源実装端子751との間にポリイミド層などの絶縁層70が介在する導電パターン742が形成されている。かかる導電パターン742はベタのグランドパターンであり、所定領域にわたって間隙なく一面に形成されている。このため、導電パターン742は、点状光源3に対する遮光用、電磁シールド用、あるいは放熱用に利用される。フレキシブル基板7において、導電パターン742および端子741は、フレキシブル基板7のフィルム基材からなる絶縁層70の一方面側に形成され、光源実装端子751は絶縁層70の他方面側に形成されている。本形態において、点状光源3は表面実装型の白色LEDであり、フレキシブル基板7の光源実装部71の面に対して平行な方向に出射光軸Lを向けて所定の間隔で複数、実装されている。
(照明装置8の全体構成)
照明装置8は、液晶パネル1の素子基板11に光放出面である第1面6aを向ける略矩形の導光板6と、導光板6の端部6eに沿うように配置された白色LEDからなる複数の点状光源3と、導光板6において第1面6aとは反対側の第2面6bに重ねて配置された反射シート27と、導光板6の第1面6aに重ねて配置された複数枚の光学シートとを有している。本形態では、かかる複数枚の光学シートとして、導光板6の側から液晶パネル1に向かって、矩形状の散乱板23、矩形状のプリズムシート24、矩形状のプリズムシート25、矩形状の散乱板26が順に重ねて配置されている。導光板6は、点状光源3から出射された光を液晶パネル1の面内に均一に照射するためのものであり、アクリル樹脂やポリカーボネートなどの透光性材料からなる。散乱板23、26は、表示画面内の光の輝度をより均一化させるためのものである。プリズムシート24、25は、出射光の配向角を調整し、正面の輝度を向上させるためのものである。
導光板6の端部6eには、その辺に沿って所定の間隔に切り欠き状の光源配置穴61が形成されており、その内壁の1つが、点状光源3から出射された光が入射する光入射部61aになっている。従って、フレキシブル基板7において、光源実装部71の点状光源3が実装されている側の面が下向きとなるように帯状部分72を折り曲げて、導光板6の端部6eにおいて第1面6aの側に光源実装部71を重ねると、複数の点状光源3は各々、光出射面3aを光入射部61aに向けて光源配置穴61に配置される。その際、導光板6の端部6eに沿って、下面に粘着剤層が形成された遮光シート29が貼られ、遮光シート29の上面には両面テープ21が配置される。このため、フレキシブル基板7の光源実装部71は、両面テープ21および遮光シート29を介して導光板6の端部6eに固定される。遮光シート29には、導光板6の光源配置穴61と平面視で重なる位置に矩形の開口部291が形成されている。このため、遮光シート29の上にフレキシブル基板7の光源実装部71を重ねると、開口部291を介して複数の点状光源3が各々、光源配置穴61に配置される。
(対向基板12の帯電対策)
図5(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、図1のE1−E1′線、およびF1−F1′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。図6(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、図1のE2−E2′線、およびF2−F2′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。
本形態の電気光学装置100において、対向基板12は基体が透光性の絶縁基板120からなり、対向基板12の第1面12aには電極などが形成されていない。しかも、対向基板12は外側に配置されているので、帯電した指が接近すると帯電し、液晶14の配向を乱して画像品位を低下させる。
そこで、対向基板12の第2面12bには、その全面あるいは略全面にITO膜やIZO膜などからなる透光性の表面側導電膜18が形成されており、かかる表面側導電膜18は、以下に説明する構成によって、定電位(本形態ではグランド電位)に保持されている。
まず、本形態では、図1、図2、図3(a)、(b)、図4(b)、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)に示すように、素子基板11の第2面11bでは、素子基板11の3つの辺に沿うように導電テープ28が貼付されている。導電テープ28は、導電性粘着剤層を金属フィルムの両面に形成した両面テープであり、一方の面が素子基板11の第2面11bに接着しているとともに、素子基板11の張り出し領域118の裏面側で、フレキシブル基板7の光源実装部71に形成された導電パターン742(グランドパターン)に接着している。このため、導電テープ28は、常にグランド電位(定電位)に保持される。かかる導電テープ28では、例えば、導電性粘着剤層として、銅、ニッケル、それらの合金、あるいはカーボンなどの導電性粉体を粘着剤に分散させたが層が用いられ、金属フィルムとしては、銅、ニッケル、ステンレス、アルミニウムあるいはそれらの合金などといった金属製のフィルムが用いられる。
また、図4(b)、図5(a)、(b)および図6(a)、(b)に示すように、導電テープ28は、素子基板11を樹脂ケース91に固定する機能も担っている。すなわち、導電テープ28の一方の面は、素子基板11の第2面11bに接着しているとともに、導電テープ28の他方の面は、樹脂ケース91の内側に形成した段部911の上面にも接着している。
本形態において、導電テープ28は、図1および図2に示すように、素子基板11の第2面11bにおいて、張り出し領域118が位置する一方の端部を除く3辺に沿う3つの帯状部分28a、28b、28cからなり、隣接する帯状部分28a、28c同士、および隣接する帯状部分28b、28cは繋がっている。このため、導電テープ28は、帯状部分28a、28b、28cが一体に繋がった1枚のテープからなる。ここで、素子基板11の第2面11bには下側偏光板15bが接着されている。そこで、下側偏光板15bについては、導電テープ28で囲まれた領域内に配置できる大きさに設定してあり、導電テープ28は、素子基板11の第2面11bにおいて下側偏光板15bの周りを囲むように配置されている。従って、素子基板11の第2面11bに導電テープ28を貼付しても、素子基板11の第2面11bと下側偏光板15bとの間には無用な間隙が発生しない。なお、導電テープ28は、3つの帯状部分28a、28b、28cが各々、分割されている構成であってもよく、少なくとも素子基板11の1辺に沿うように配置されていることが好ましい。
また、本形態においては、図1および図2に示すように、支持体9において、枠部93の内面を構成する樹脂ケース91の側板部917の内面には、その上面から段部911の上面に到達する位置まで溝状の切り欠き917aが複数形成されており、かかる複数の切り欠き917aの内部(素子基板11および対向基板12と枠部93との間)には導電物層40が充填されている。かかる導電物層40は、カーボン粒子などの導電粒子を、樹脂やゴムなどの基質材とともに溶剤中に分散させた導電ペーストを塗布後、固化させたもので、カーボン粒子などの導電粒子が樹脂やゴムなどの基質材中に分散した状態にある。
本形態では、樹脂ケース91の4つの側板部917のうち、長辺に相当する2つの側板部917の各々に切り欠き917aが略等しい間隔で形成されており、切り欠き917aが形成されていない部分では、素子基板11および対向基板12と枠部93との間隙に導電物層40は充填されていない。本形態において、切り欠き917aは、平面視において円弧状に形成されている。なお、導電物層40が充填された切り欠き917aは、少なくとも1つ形成されていればよく、短辺に相当する側板部917に形成してもよい。なお、素子基板11および対向基板12と枠部93との間に十分な間隙がある場合、切り欠き917aの形成を省略することもある。
ここで、導電物層40は、対向基板12の第2面12bの側の端部に被さるように形成されている。かかる対向基板12の第2面12bの側では、その縁まで表面側導電膜18が形成されているのに対して、上側偏光板15aは、表面側導電膜18の形成領域よりサイズが小さく、表面側導電膜18が上側偏光板15aの縁部から露出した状態にある。従って、導電物層40は、表面側導電膜18の表面および側端面に接して表面側導電膜18と導通している。
また、導電物層40は、素子基板11と枠部93との間まで充填されており、切り欠き917aの底部において、導電物層40は導電テープ28の上面および側端面に接し、導通している。このため、導電物層40は、導電テープ28を介してグランド電位(定電位)に保持され、表面側導電膜18は、導電物層40を介してグランド電位(定電位)に保持されている。
なお、本形態では、枠部93の最上位置は、液晶パネル1よりも高い位置にあるため、導電ペーストを塗布した際、導電ペーストが外側に溢れることがない。また、導電物層40の上面は、上側偏光板15aの厚さ方向の途中位置にあって、上側偏光板15aに大きく被さってはいない。
(電気光学装置100の組み立て方法)
本形態の電気光学装置100を組み立てるには、まず、液晶パネル1とする前あるいは液晶パネル1とした後の対向基板12の第2面12bに表面側導電膜18を形成しておく。その際、表面側導電膜18を成膜する際の温度やプラズマの影響を避けるという観点から、液晶パネル1とする前に対向基板12の第2面12bに表面側導電膜18を形成しておくことが好ましい。次に、液晶パネル1の両面に上側偏光板15aおよび下側偏光板15bを接着しておく。
また、樹脂ケース91の内側に導光板6や、光学シート(散乱板23、26、プリズムシート24、25)を積層した後、導光板6の端部6eを覆うように遮光シート29を重ねる。次に、遮光シート29の上に両面テープ21を貼る。次に、フレキシブル基板7において、光源実装部71の点状光源3が実装されている側の面が下向きとなるように帯状部分72を折り曲げて、導光板6の端部6eにおいて第1面6aに光源実装部71を重ねる。そして、光源実装部71を両面テープ21に押し付け、光源実装部71を両面テープ21および遮光シート29を介して導光板6の端部6eに固定する。
その結果、照明装置8が完成するので、その上に、両面に上側偏光板15aおよび下側偏光板15bを貼った液晶パネル1を重ねれば、樹脂ケース91によって照明装置8および液晶パネル1が支持された状態となる。従って、樹脂ケース91を金属ケース92の内側に収納すれば、電気光学装置100の組み立てが完了する。その際、樹脂ケース91の段部911の上面に導電テープ28を接着しておくとともに、導電テープ28の端部をフレキシブル基板7の導電パターン742に接着しておく。そして、樹脂ケース91の段部911の上面に液晶パネル1を載置すれば、液晶パネル1において素子基板11の第2面11bに導電テープ28が接着されることになる。
しかる後には、樹脂ケース91の側板部917に形成した切り欠き917aに導電ペーストを塗布、充填した後、固化させて導電物層40を形成する。その結果、電気光学装置100が完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、支持体9において素子基板11および対向基板12の周りを囲む枠部93と対向基板12との間には、導電粒子がマトリクス中に分散した導電物層40が充填され、かかる導電物層40は、対向基板12の第2面12bに形成した表面側導電膜18に被さって表面側導電膜18と導通している。このため、導電物層40を定電位に保持すれば、表面側導電膜18も導電物層40を介して定電位に保持されるため、対向基板12の帯電を防止することができる。ここで、導電物層40は、導電粒子がマトリクス中に分散した層であり、導電ペーストを塗布した後、固化させることにより形成できるので、表面側導電膜18と導電物層40とを確実に導通させることができる。また、導電ペーストを塗布した後、固化させてなる導電物層40を対向基板12と枠部93との間隙の奥で、定電位に保持された導電テープ28と容易かつ確実に導通させることができる。
また、本形態では、枠部93の内面には、枠部93と対向基板12との間隙幅を局所的に拡大する切り欠き917aが形成され、かかる切り欠き917aの内部に導電物層40が充填されている。このため、支持体9の枠部93と対向基板12との間に十分な量の導電物層40(導電ペースト)を充填することができる。従って、対向基板12と枠部93との間隙の奥で、定電位に保持された導電テープ28に導電物層40を確実に導通させることができる。
また、本形態では、導電テープ28を直接、フレキシブル基板7の導電パターン742に接着するため、狭いスペース内で表面側導電膜18をグランド電位に保持することができるとともに、専用の導電ケーブルを用いる必要がない。
また、導電テープ28は、両面に導電性の接着剤層が形成された両面テープであって、素子基板11(絶縁基板110)と支持体9(樹脂ケース91)との固定にも用いられているため、素子基板11(絶縁基板110)と支持体9(樹脂ケース91)との固定に別途、両面テープを用いる必要がないという利点がある。
[実施の形態2]
図7は、本発明の実施の形態2に係る電気光学装置の分解斜視図である。図8(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る電気光学装置を、図1のA1−A1′線、およびB1−B1′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図7および図8に示す電気光学装置100でも、実施の形態1において図1および図6(a)、(b)などを参照して説明したように、支持体9において素子基板11および対向基板12の周りを囲む枠部93と対向基板12との間には、導電粒子がマトリクス中に分散した導電物層40が充填されている。かかる導電物層40は、対向基板12の第2面12bに形成した表面側導電膜18に導通しているとともに、素子基板11の第2面11b側に貼付した導電テープ28に導通している。また、導電テープ28は、フレキシブル基板7に形成された導電パターン742(グランドパターン)にも接着している。このため、表面側導電膜18をグランド電位に保持できるので、対向基板12の帯電を防止することができる。
また、本形態では、以下に説明するように、導電テープ28を利用して、散乱板26、プリズムシート25、プリズムシート24、散乱板23、あるいは導光板6の帯電に起因する高周波のノイズ音の発生を防止する。
まず、本形態では、素子基板11の第2面11bには、その全面あるいは略全面に、帯電防止用導電膜として、ITO膜などの導電性透光膜からなる裏面側導電膜19(第2の導電膜)が形成されている。また、素子基板11の第2面11bの側において、導電テープ28は、裏面側導電膜19に対して、素子基板11の3つの辺に沿うように貼付されている。本形態でも、導電テープ28は、導電性粘着剤層を金属フィルムの両面に形成した両面テープである。このため、裏面側導電膜19は、導電テープ28を介してグランド電位(定電位)に保持される。従って、絶縁基板110および絶縁部材(下側偏光板15b、散乱板26、プリズムシート25、プリズムシート24、散乱板23、導光板6)が帯電することを防止することができる。
また、導電テープ28が裏面側導電膜19の広い範囲にわたって貼付されているので、裏面側導電膜19のシート抵抗が高い場合でも、裏面側導電膜19全体を確実に定電位に保持することができる。従って、絶縁基板110および絶縁部材(下側偏光板15b、散乱板26、プリズムシート25、プリズムシート24、散乱板23、導光板6)が帯電することを確実に防止することができるので、共通電極17に所定周波数の共通電位を印加した場合でも、絶縁部材(下側偏光板15b、散乱板26、プリズムシート25、プリズムシート24、散乱板23、導光板6)が帯電して振動することがない。それ故、高周波ノイズの発生を確実に防止することができる。
[実施の形態1、2の変形例]
図9、図10および図11は各々、本発明の実施の形態2の変形例1、2、3に係る電気光学装置において、導電テープ28とフレキシブル基板7との接続構造を示す断面図であり、いずれも図1のD1−D1′線に相当する位置で電気光学装置を切断したときの断面図に相当する。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図9に示す電気光学装置100でも、実施の形態2と同様、素子基板11の第2面11bでは、裏面側導電膜19に対して、素子基板11の3つの辺に沿うように導電テープ28が貼付されている。ここで、フレキシブル基板7の光源実装部71には、図3(a)、(b)および図4(a)を参照して説明した点状光源3が実装されている面と同一の面側に導電パターン752(グランドパターン)が形成されており、かかる導電パターン752に、導電テープ28の一方の面が接着している。その他の構成は、実施の形態1、2と同様であるため、説明を省略する。
図10に示す電気光学装置100でも、実施の形態2と同様、素子基板11の第2面11bでは、裏面側導電膜19に対して、素子基板11の3つの辺に沿うように導電テープ28が貼付されている。ここで、フレキシブル基板7の本体部分78には、端子741と同一の面側に導電パターン782(グランドパターン)が形成されており、かかる導電パターン782に、導電テープ28の一方の面が接着している。その他の構成は、実施の形態1、2と同様であるため、説明を省略する。
図11に示す電気光学装置100でも、実施の形態2と同様、素子基板11の第2面11bでは、裏面側導電膜19に対して、素子基板11の3つの辺に沿うように導電テープ28が貼付されている。ここで、金属ケース92はグランド電位に保持されており、かかる金属ケース92の側板部927の一部は、樹脂ケース91の凹部914から直接、内側に露出している構成になっている。そこで、本形態では、金属ケース92の側板部927の内面側に導電テープ28の一方の面を接着してある。その他の構成は、実施の形態1、2と同様であるため、説明を省略する。
以上の変形例は実施の形態2をベースに、図9〜図11に示す構成を適用した例であるが、実施の形態1をベースに、図9〜図11に示す構成を適用してもよい。
[実施の形態3]
図12および図13は各々、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置の平面図および分解斜視図である。図14(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置を、図12のE4−E4′線、およびF4−F4′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図1〜図4を参照して説明したように、本形態の電気光学装置100において、対向基板12は基体が透光性の絶縁基板120からなり、対向基板12の第1面12aには電極などが形成されていない。しかも、対向基板12は外側に配置されているので、帯電した指が接近すると、対向基板12が帯電し、液晶14の配向を乱し、画像品位を低下させる。そこで、対向基板12の第2面12bには、その全面あるいは略全面にITO膜やIZO膜などからなる透光性の表面側導電膜18が形成されており、かかる表面側導電膜18は、以下に説明する構成によって、定電位(本形態ではグランド電位)に保持されている。
まず、本形態では、図12、図13、図14(a)、(b)に示すように、素子基板11の第2面11bでは、素子基板11の3つの辺に沿うように両面テープ22が貼付されているが、かかる両面テープ22は導電テープではなく、遮光性をもった絶縁テープである。かかる両面テープ22は、素子基板11を樹脂ケース91に固定する機能を担っている。
また、支持体9において、枠部93の内面を構成する樹脂ケース91の側板部917には、実施の形態1と同様、その上面から段部911の上面に到達する位置まで切り欠き917cが複数、形成されている。ここで、切り欠き917cは、側板部917を厚さ方向(内外方向)に貫通しており、切り欠き917cの内部では、金属ケース92の側板部927が露出している。
かかる複数の切り欠き917の内部(素子基板11および対向基板12と枠部93との間隙)には導電物層40が充填されている。かかる導電物層40は、実施の形態1と同様、導電ペーストを塗布後、固化させたもので、カーボン粒子などの導電粒子が樹脂やゴムなどのマトリクス中に分散した状態にある。本形態では、樹脂ケース91の4つの側板部917のうち、長辺方向に位置する2つの側板部917の各々に切り欠き917が略等しい間隔で離間した位置に形成されており、切り欠き917が形成されていない部分では、素子基板11および対向基板12と枠部93との間隙に導電物層40は充填されていない。なお、切り欠き917cは、平面視において円弧状に形成されている。
また、導電物層40は、対向基板12の第2面12bの側の端部に被さるように形成されており、対向基板12の第2面12bの側において、導電物層40は、表面側導電膜18の表面および側端面に接して表面側導電膜18と導通している。
このように構成した電気光学装置100において、金属ケース92はグランド電位(定電位)に保持されている。このため、導電物層40は、金属ケース92を介してグランド電位(定電位)に保持され、表面側導電膜18は、導電物層40を介してグランド電位(定電位)に保持されている。それ故、対向基板12の帯電を防止することができる。
また、枠部93には、枠部93と対向基板12との間隙幅を局所的に拡大する切り欠き917cが形成され、かかる切り欠き917cの内部では、金属ケース92の側板部927が露出しているとともに、かかる切り欠き917cの内部に導電物層40が充填されている。このため、支持体9の枠部93と対向基板12との間に十分な量の導電物層40(導電ペースト)を充填することができるとともに、表面側導電膜18を短い経路で金属ケース92に導通させることができるので、対向基板12の帯電を確実に防止することができる。
[実施の形態3の変形例]
図15(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3の変形例に係る電気光学装置を、図12のE4−E4′線、およびF4−F4′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態3において、両面テープ22に代えて導電テープ28を用い、素子基板11の第2面11bには帯電防止用の裏面側導電膜19を形成した構造であり、その他の構成は、実施の形態1〜3と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
本形態の電気光学装置100においても、実施の形態1、2、3と同様、対向基板12は基体が透光性の絶縁基板120からなり、その第2面12bには、その全面あるいは略全面にITO膜やIZO膜などからなる透光性の表面側導電膜18が形成されている。また、図15(a)、(b)に示すように、素子基板11の第2面11b(絶縁基板110の裏面側)には、実施の形態2と同様、その全面あるいは略全面に裏面側導電膜19が形成されており、かかる裏面側導電膜19には、絶縁基板110の3辺に沿うように導電テープ28が貼付されている。
本形態においては、実施の形態3と同様、支持体9において、枠部93の内面を構成する樹脂ケース91の側板部917には、側板部917を厚さ方向(内外方向)に貫通する切り欠き917cが形成されており、かかる内部では、金属ケース92の側板部927が露出している。また、複数の切り欠き917cの内部(素子基板11および対向基板12と枠部93との間隙)には導電物層40が充填されている。
かかる導電物層40は、対向基板12の第2面12bの側の端部に被さるように形成されており、表面側導電膜18と導通している。従って、表面側導電膜18を定電位(グランド電位)に保持することができるので、対向基板12が帯電することを防止することができる。
また、導電物層40は、切り欠き917cの底部で導電テープ28と導通しているので、裏面側導電膜19を定電位(グランド電位)に保持することができる。それ故、絶縁部材(下側偏光板15b、散乱板26、プリズムシート25、プリズムシート24、散乱板23、導光板6)が帯電することを防止することができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、表面側導電膜18および裏面側導電膜19を導電物層40を介してグランド電位に保持したが、グランド電位以外の定電位に保持してもよい。この場合、電気光学装置100で用いられている定電位を用いれば、別途、電源回路を設ける必要がないという利点がある。
上記実施の形態では、両面に導電性の接着剤層が形成された両面テープを用いたが、図9に示す構成あるいは図11に示す構成の場合には、導電テープ28の一方面側の導電性のみを利用している。このような場合には、片面のみに導電性の接着剤層が形成され、他方の面に絶縁性の接着剤層が形成された両面テープを用いてもよい。また、図9に示す構成あるいは図11に示す構成の場合には、導電テープ28の一方面側の導電性のみを利用しているので、片面のみに導電性の接着剤層が形成され、他方の面には接着剤層が形成されていない片面テープを用い、素子基板11との樹脂ケース91との接着は、導電性の接着層を備えていない両面テープを導電テープ28と樹脂ケース91との間に挿入してもよい。
上記実施の形態では、導電テープ28や両面テープ22が素子基板11との樹脂ケース91とを接着する機能を担っていたが、導電テープ28や両面テープ22によって素子基板11と光学シートとを接着してもよい。
上記実施の形態では、液晶パネル1を用いた電気光学装置100に本発明を適用した例を説明したが、有機エレクトロルミネッセンス装置やイメージセンサなどの電気光学装置において、素子基板に対応するように対向基板を封止基板やカバーとして配置されているような電気光学装置において対向基板が帯電するのを阻止する目的で本発明を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置100を適用した電子機器について説明する。図16(a)に、電気光学装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図16(b)に、電気光学装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。図16(c)に、電気光学装置100を適用した情報携帯端末(PDA:PersonalDigitalAssistant)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置100に表示される。
なお、電気光学装置100が適用される電子機器としては、図16に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、銀行端末などの電子機器などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置100が適用可能である。
本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、図1のA1−A1′線、およびB1−B1′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、図1のC1−C1′線、およびD1−D1′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、図1のE1−E1′線、およびF1−F1′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を、図1のE2−E2′線、およびF2−F2′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る電気光学装置の分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る電気光学装置を、図1のA1−A1′線、およびB1−B1′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2の変形例1に係る電気光学装置において、導電テープとフレキシブル基板との接続構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の変形例2に係る電気光学装置において、導電テープとフレキシブル基板との接続構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の変形例3に係る電気光学装置において、導電テープと金属ケースとの接続構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る電気光学装置の平面図である。 本発明の実施の形態3に係る電気光学装置の分解斜視図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置を、図12のE4−E4′線、およびF4−F4′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3の変形例に係る電気光学装置を、図12のE4−E4′線、およびF4−F4′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。 本発明に係る入力機能付き表示装置を用いた電子機器の説明図である。
符号の説明
1・・液晶パネル(電気光学パネル)、3・・点状光源、6・・導光板(絶縁部材)、7・・フレキシブル基板(配線基板)、8・・照明装置、9・・支持体、11・・素子基板(第1の基板)、12・・対向基板(第2の基板)、14・・液晶、15a・・上側偏光板、15b・・下側偏光板、16・・画素電極、17・・共通電極、18・・表面側導電膜(第1の導電膜)、19・・裏面側導電膜(第2の導電膜)、22・・両面テープ、23、26・・散乱板(絶縁部材)、24、25・・プリズムシート(絶縁部材)、28・・導電テープ、40・・導電物層、742、752、782・・導電パターン(グランドパターン)、91・・樹脂ケース、92・・金属ケース、93・・支持体の枠部、100・・電気光学装置(液晶装置)、911・・樹脂ケースの段部、917・・樹脂ケースの側板部、917a、917c・・切り欠き、927・・金属ケースの側板部、110・・素子基板の基体たる絶縁基板、120・・対向基板の基体たる絶縁基板

Claims (9)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板に一方面が対向してなる第2の基板と、
    前記第1の基板に対して前記第2の基板が外側となるように前記第1の基板および前記第2基板を保持し、前記第1の基板および前記第2の基板を囲む枠部を有する支持体と、
    前記第2の基板の他方面に形成された第1の導電膜と、
    前記枠部と、前記第1の基板および前記第2の基板との間に配置され、前記第1の導電膜に導通してなる導電物層と、を備え、
    前記枠部の内面には切り欠きが形成され、当該切り欠きによって形成された空隙に前記導電物層が充填され、
    前記第1の導電膜は、前記導電物層を介して定電位に保持されている
    電気光学装置。
  2. 前記導電物層は、基質材と、前記基質材中に含まれる複数の導電粒子と、を含む導電性ペーストである
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第1の基板には、該第1の基板を前記支持体に固定する導電テープが貼付されており、前記導電テープが前記導電物層に接してなる、
    請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 前記第1の基板に接続された配線基板を更に備え、
    前記配線基板には定電位に保持された配線が形成されており、
    前記導電テープは、前記配線と導通している、
    請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記支持体は、定電位に保持された金属ケースを更に備え、
    前記第1の基板は、前記導電テープを介して前記金属ケースに貼付されてなる、
    請求項3に記載の電気光学装置。
  6. 前記第1の基板の基材は絶縁基板であり、
    前記第1の基板の他方面に形成された第2の導電膜と、
    前記第1の基板の他方面側に配置された絶縁部材と、を備え、
    前記導電テープは、前記第1の基板の他方面側で前記第2の導電膜に貼付されて当該第2の導電膜と導通している、
    請求項3乃至5の何れか一項に記載の電気光学装置。
  7. 前記支持体は、定電位に保持された金属ケースを更に備え、
    前記金属ケースは、少なくとも一部が前記枠部で内側に向けて露出し、
    前記導電物層は、前記露出している部分と導通している、
    請求項1または2に記載の電気光学装置。
  8. 前記第1の基板の基材は絶縁基板であり、
    前記第1の基板の他方面に形成された第2の導電膜と、
    前記第1の基板の他方面側に配置された絶縁部材と、
    前記第1の基板の他方面側で前記第2の導電膜に貼付されて当該第2の導電膜と導通する導電テープと、を具備してなり、
    前記導電物層は、前記導電テープと導通している、
    請求項7に記載の電気光学装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の電気光学装置を備えている、電子機器。
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