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JP5176042B2 - 電子部品搭載基板の製造装置および製造方法 - Google Patents

電子部品搭載基板の製造装置および製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品搭載基板、その製造装置および製造方法に関し、特に、金属板上に半導体チップなどの電子部品が取り付けられた電子部品搭載基板、その製造装置および製造方法に関する。
近年、電気自動車、電車、工作機械などの大電流を制御するために、パワーモジュールが使用されている。従来のパワーモジュールでは、ベース板と呼ばれている金属板または複合材の一方の面に金属−セラミックス絶縁基板が半田付けにより固定され、この金属−セラミックス絶縁基板上に半導体チップが半田付けにより固定されている。また、ベース板の他方の面(裏面)には、ねじ止めなどにより熱伝導グリースを介して金属製の放熱フィンや冷却ジャケットが取り付けられている。
この金属−セラミックス絶縁基板へのベース板や半導体チップの半田付けは加熱により行われるため、半田付けの際に接合部材間の熱膨張係数の差によりベース板の反りが生じ易い。また、半導体チップから発生した熱は、金属−セラミックス絶縁基板と半田とベース板を介して放熱フィンや冷却ジャケットにより空気や冷却水に逃がされるため、半田付けの際にベース板の反りが生じると、放熱フィンや冷却ジャケットをベース板に取り付けたときのクリアランスが大きくなり、放熱性が極端に低下するという問題がある。さらに、半田自体の熱伝導率が低いため、大電流を流すパワーモジュールでは、より高い放熱性が求められていた。
このような問題を解決するため、ベース板と金属−セラミックス絶縁基板との間を半田付けすることなく、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板をセラミックス基板に直接接合した金属−セラミックス回路基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−76551号公報(段落番号0015)
しかし、特許文献1に開示された金属−セラミックス回路基板では、ベース板と金属−セラミックス絶縁基板の半田付けが不要になってこれらの間の熱伝導性が改善されたものの、依然として半導体チップを金属−セラミックス回路基板上に半田付けする必要がある。
近年、半田の鉛フリー化が望まれており、特許文献1に開示された金属−セラミックス回路基板に半導体チップなどの電子部品を半田付けにより取り付ける場合にも、鉛フリーの半田を使用するのが望ましい。しかし、高温半田を使用して半田付けを行わなければならない場合には、従来の高温半田と同等以上の特性を有する鉛フリーの代替材料が開発されていないため、鉛フリー化が困難である。
また、半導体チップなどの電子部品を半田付けにより固定する場合には、半田の熱伝導率が十分でないため放熱性が十分でなく、また、ボイドが生じ易く、放熱性および信頼性が低下する場合もある。さらに、半導体チップなどの電子部品を半田付けにより金属板に取り付ける前に金属板にめっきを施して半田濡れ性を向上させる必要がある場合もあり、製造コストが高くなる。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、半田を使用しないで金属板に半導体チップなどの電子部品を取り付けることができる、電子部品搭載基板の製造装置および製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、鋳型内に配置された半導体チップなどの電子部品を冷却しながら、電子部品に接触するように鋳型内に金属溶湯を注湯した後、金属溶湯を冷却して固化させ、電子部品に当接するように金属板を形成して、金属板の一方の面に電子部品を直接接合することにより、半田を使用しないで金属板に半導体チップなどの電子部品を固定することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明による電子部品搭載基板の製造装置は、金属板の一方の面に電子部品が取り付けられた電子部品搭載基板の製造装置において、金属板を形成する空間である金属板形成部と、この金属板形成部によって形成される金属板の一方の面に電子部品が当接するように電子部品を収容する空間である電子部品収容部とが内部に形成された鋳型と、電子部品収容部に収容される電子部品を冷却する冷却体とを備えたことを特徴とする。
この電子部品搭載基板の製造装置において、金属板形成部によって形成される金属板の他方の面にセラミックス基板の一方の面が当接するようにセラミックス基板を収容する空間であるセラミックス基板収容部を、鋳型の内部に形成してもよい。また、セラミックス基板の他方の面に金属部材が当接するように金属部材を形成する空間である金属部材形成部を、鋳型の内部に形成してもよい。さらに、冷却体と鋳型との間の熱伝導を遮断する断熱材を設けてもよい。
また、本発明による電子部品搭載基板の製造方法は、金属板の一方の面に電子部品が取り付けられた電子部品搭載基板の製造方法において、鋳型内に電子部品を配置させ、この電子部品を冷却しながら鋳型内の電子部品に接触するように金属溶湯を注湯した後に、金属溶湯を冷却して固化させることにより、電子部品に当接するように金属板を形成して、金属板の一方の面に電子部品を直接接合することを特徴とする。
この電子部品搭載基板の製造方法において、電子部品から離間して鋳型内にセラミックス基板を配置させ、鋳型内に金属溶湯を注湯する際に、セラミックス基板の一方の面に金属溶湯を接触させ、金属板を形成する際に、金属板の他方の面にセラミックス基板の一方の面を直接接合するようにしてもよい。また、鋳型内に金属溶湯を注湯する際に、セラミックス基板の他方の面に金属溶湯を接触させ、金属板を形成する際に、セラミックス基板の他方の面に金属部材を形成して直接接合するようにしてもよい。また、電子部品は、半導体チップであるのが好ましく、半導体チップとこの半導体チップに直接接合した金属片とからなる電子部品でもよい。さらに、金属溶湯がアルミニウム溶湯またはアルミニウム合金溶湯であるのが好ましい。
また、本発明による電子部品搭載基板は、金属板の一方の面に電子部品が取り付けられた電子部品搭載基板において、鋳型内に電子部品を配置させ、この電子部品を冷却しながら鋳型内の電子部品に接触するように金属溶湯を注湯した後に、金属溶湯を冷却して固化させることにより、電子部品に当接するように金属板を形成して、金属板の一方の面に電子部品を直接接合することにより製造されたことを特徴とする。この電子部品搭載基板において、金属溶湯がアルミニウム溶湯またはアルミニウム合金溶湯であり、電子部品が半導体チップであるのが好ましい。
本発明によれば、半田を使用しないで金属板に半導体チップなどの電子部品が取り付けられた電子部品搭載基板を製造することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態によって製造される電子部品搭載基板は、セラミックス基板10と、このセラミックス基板10の一方の面に直接接合したアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる放熱用金属ベース板12と、セラミックス基板10の他方の面に直接接合したアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる回路用金属板14と、この回路用金属板14に直接接合した半導体チップなどの電子部品16とから構成されている。
図2に示すように、本発明による電子部品搭載基板の製造装置の実施の形態は、下側鋳型部材102と上側鋳型部材104からなる鋳型100と、断熱材106と、冷却体108とから構成されている。
鋳型100の下側鋳型部材102は、平面形状が略矩形の底面部102aと、この底面部102aの周縁部から垂直方向上方に向かって延びる側壁部102bとからなる。この下側鋳型部材102の上部に平面形状が略矩形の上側鋳型部材104を被せることによって、放熱用金属ベース板12と略等しい形状および大きさの放熱用金属ベース板形成部102cが画定される。
鋳型100の下側鋳型部材102の底面部102aには、セラミックス基板10と略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図2では1つのみを示す)の凹部が形成され、この凹部によって放熱用金属ベース板形成部102cに隣接したセラミックス基板収容部102dが画定される。このセラミックス基板収容部102dとしての凹部の底面には、回路用金属板14と略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図2では1つのみを示す)の凹部が形成され、この凹部によってセラミックス基板収容部102dに隣接した回路用金属板形成部102eが画定される。この回路用金属板形成部102eとしての凹部の底面には、略矩形の開口部102fが形成されている。
断熱材106は、下側鋳型部材102の底面部102aと略等しい大きさの略矩形の平面形状の平面部106aと、この平面部106aから略垂直方向に突出する略矩形の嵌合部106bとからなり、この嵌合部106bの内部には、略矩形の開口部106cが形成されている。この断熱材106を下側鋳型部材102の底面部102aの下面に当接して配置させると、断熱材106の嵌合部106bが、下側鋳型部材102の底面部102aに形成された開口部102fに気密に嵌合するようになっている。
冷却体108は、下側鋳型部材102の底面部102aと略等しい大きさの略矩形の平面形状の平面部108aと、この平面部108aから略垂直方向に突出する略矩形の嵌合部108bとからなる。この冷却体108を断熱材106の下面に当接して配置させると、冷却体108の嵌合部108bが、断熱材106の嵌合部106bの内部に形成された開口部106cに気密に嵌合するようになっている。
冷却体108の嵌合部108bの上面と、断熱材106の嵌合部106bの開口部106cの内面とによって、電子部品16と略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図2では1つのみを示す)の凹部が形成され、この凹部によって回路用金属板形成部102eに隣接した電子部品収容部102gが画定される。
なお、上側鋳型部材104には、金属溶湯を鋳型100内に注湯するための(図示しない)注湯口が形成されている。また、下側鋳型部材102には、放熱用金属ベース板形成部102cと回路用金属板形成部102eとの間に延びる(図示しない)溶湯流路が形成され、セラミックス基板収容部102d内にセラミックス基板10を収容したときにも放熱用金属ベース板形成部102cと回路用金属板形成部102eとの間が連通するようになっている。
この鋳型100の下側鋳型部材102の電子部品収容部102g内に半導体チップなどの電子部品16を収容し、セラミックス基板収容部102d内にセラミックス基板10を収容した後、断熱材106によって冷却体108と下側鋳型部材102との間の熱伝導を遮断し且つ冷却体108によって電子部品16を冷却しながら、放熱用金属ベース板形成部102c内に金属溶湯を注湯し、(図示しない)溶湯流路を介して回路用金属板形成部102eまで金属溶湯を充填し、その後、冷却して金属溶湯を固化させることにより、セラミックス基板10、放熱用金属ベース板12、回路用金属板14および電子部品16を一体に接合した電子部品搭載基板を製造することができる。
このように、半田を使用しないで電子部品16をアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる回路用金属板14に直接接合することにより、熱伝導率を向上させて放熱性を向上させることができる。また、半田を使用した場合に生じ易いボイドが生じ難くなり、アルミニウムまたはアルミニウム合金は半田より熱伝導率が高いため、放熱性および信頼性を向上させることができる。また、鉛フリー化が難しい高温半田を使用する必要がないので、鉛フリー化を図ることができる。さらに、半田濡れ性を向上させるために回路用金属板14にめっきを施す必要もない。なお、電子部品16は、金属溶湯と反応して合金または化合物を生成しない物質からなるものであれば、半導体チップ、抵抗体チップおよびコンデンサチップなどのいずれの電子部品でもよい。
また、図9および図10に示すように、本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態によって製造される電子部品搭載基板の電子部品16として、回路用金属板14に直接接合した半導体チップ16aの上面(回路用金属板14に直接接合した面の反対側の面)に、電極として使用可能なアルミニウムやアルミニウム合金などの金属からなる金属片16bを直接接合してもよい。このように電極として使用可能な金属片16bを半導体チップ16aに直接接合すれば、半導体チップ16aに大電流を流した場合の容量不足を防止することができる。すなわち、半導体チップ16aを従来のSiチップからSiCチップに変更すると、スイッチングが早くなるために電気的損失を低下させることができ、また、SiCチップが熱に強いために大電流を流すことができるので、現在一般に行われているワイヤーボンドによる半導体チップ16aへの電極の接合では容量が足りなくなるおそれがあるが、このように電極として使用可能な金属片16bを半導体チップ16aに直接接合すれば、そのような容量の不足を防止することができる。
図9および図10に示す電子部品搭載基板は、図11に示すような装置を用いて半導体チップ16aの一方の面に電極用金属片16bを直接接合した後、図12に示すような電子部品搭載基板の製造装置を用いて製造することができる。
図11に示す装置は、図2に示す電子部品搭載基板の製造装置の実施の形態と同様に、下側鋳型部材402と上側鋳型部材404からなる鋳型400と、断熱材406と、冷却体408とから構成されている。この装置では、下側鋳型部材402の上面に、電極用金属片16bと略等しい形状および大きさの一つまたは複数(図11では1つのみを示す)の凹部が形成され、この凹部によって半導体チップ16aに接合される電極用金属片形成部402bが画定されている。また、この電極用金属片形成部402bと冷却体408の間には、半導体チップ16aと略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図2では1つのみを示す)の空間が形成され、この空間によって電極用金属片形成部402bに隣接したチップ収容部402aが画定されている。この装置のその他の構成は、図2に示す電子部品搭載基板の製造装置の実施の形態と略同一であるので、その説明を省略する。この装置の鋳型400の下側鋳型部材402のチップ収容部402b内に半導体チップ16aを収容した後、断熱材406によって冷却体408と下側鋳型部材402との間の熱伝導を遮断し且つ冷却体408によって半導体チップ16aを冷却しながら、電極用金属片形成部402b内に金属溶湯を注湯し、その後、冷却して金属溶湯を固化させることにより、半導体チップ16aに電極用金属片16bが直接接合した電子部品16を製造することができる。
このようにして製造された電子部品16を使用すれば、図12に示す電子部品搭載基板の製造装置によって図9および図10に示す電子部品搭載基板を製造することができる。なお、図12に示す電子部品搭載基板の製造装置は、電子部品収容部102gが、半導体チップ16aと略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図12では1つのみを示す)のチップ収容部102hと、電極として使用可能な金属片16bと略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図12では1つのみを示す)の電極用金属片収容部102iとから構成されていること以外は、図2に示す電子部品搭載基板の製造装置と略同一であるので、その説明を省略する。
このように、本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態によれば、図13〜図19に示すような様々な電子部品搭載基板を製造することができる。すなわち、図13〜図19に示すように、セラミックス基板10、放熱用金属ベース板12、回路用金属板14、半導体チップ16aおよび電極用金属片16bを様々な組み合わせで直接接合させることができる。
以下、本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
まず、図3および図4に示すように、下側鋳型部材202と平面形状が略矩形の(図示しない)上側鋳型部材とからなるカーボン製鋳型と、下側鋳型部材202内に配置される半導体チップを冷却するために通水可能な流路が内部に形成された銅製冷却体208と、下側鋳型部材202と冷却体208との間の熱伝導を遮断するアルミナ製断熱材206とから構成される製造装置を用意した。
この製造装置の鋳型の下側鋳型部材202の内部には、下側鋳型部材202の上部に(図示しない)上側鋳型部材を被せたときに110mm×60mm×5mmの放熱用金属ベース板を形成し得る形状および大きさの放熱用金属ベース板形成部202cが形成され、この放熱用金属ベース板形成部202cの底面に隣接して40mm×40mm×0.635mmのセラミックス基板と略等しい形状および大きさで且つそのセラミックス基板を収容し得る形状および大きさの2つのセラミックス基板収容部202dが互いに10mm離間して形成され、これらのセラミックス基板収容部202dの各々の底面に隣接して39mm×39mm×0.4mmの回路用金属板を形成し得る形状および大きさの回路用金属板形成部202eが形成され、これらの回路用金属板形成部202eの各々の底面に2つの略矩形の開口部202fが形成されている。
また、断熱材206を下側鋳型部材202の底面に当接して配置させるとともに断熱材206の嵌合部206bを下側鋳型部材202のそれぞれの開口部202fに嵌合させ、冷却体208を断熱材206の底面に当接して配置させるとともに冷却体208の嵌合部208bを断熱材206のそれぞれの嵌合部206bの開口部206cに嵌合させると、冷却体208の嵌合部208bの上面と断熱材206の嵌合部206bの開口部206cの内面とによって、10mm×10mm×0.3mmのSiCチップと略等しい形状および大きさで且つそのSiCチップを収容し得る形状および大きさの4つの半導体チップ収容部202gが形成されるようになっている。
なお、この製造装置の鋳型の上側鋳型部材には、金属溶湯を鋳型内に注湯するための(図示しない)注湯口が形成されている。また、下側鋳型部材202には、放熱用金属ベース板形成部202cと回路用金属板形成部202eとの間に延びる(図示しない)溶湯流路が形成され、セラミックス基板収容部202d内にセラミックス基板を収容したときにも放熱用金属ベース板形成部202cと回路用金属板形成部202eとの間が連通するようになっている。
次に、この製造装置の鋳型の下側鋳型部材202の半導体チップ収容部202g内に10mm×10mm×0.3mmの4枚のSiCチップを収容し、セラミックス基板収容部202d内に40mm×40mm×0.635mmの2枚の窒化アルミニウム基板を収容し、下側鋳型部材202に上側鋳型部材を被せて炉内に入れ、炉内を酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気にした。この状態でカーボン製鋳型が660℃になるまで加熱した。このとき、半導体チップ収容部202g内に収容されているSiCチップは、冷却体208に通水することによって冷却され、500℃以下の温度に保たれた。この状態で660℃の溶融状態の純度4Nのアルミニウムを、(図示しない)カーボン製シリンダで圧力をかけることにより酸化被膜を取り除きながら、鋳型内に流し込んだ。その後、鋳型を冷却してアルミニウムを凝固させ、さらに室温まで冷却した。このようにして、図5に示すように、110mm×60mm×5mmのアルミニウムベース板212に2枚のセラミックス基板210のそれぞれの一方の面が直接接合し、それぞれのセラミックス基板210の他方の面に39mm×39mm×0.4mmの回路用アルミニウム板214の一方の面が直接接合し、それぞれの回路用アルミニウム板214の他方の面に2枚のSiCチップ216が直接接合した接合体を製造し、この接合体を鋳型から取り出した。
その後、それぞれの回路用アルミニウム板214およびSiCチップ216の表面に所定の形状のエッチングレジストをインクジェット法により塗布し、塩化第二鉄溶液によってエッチング処理を行って回路パターンを形成した後、レジストを剥離した。
このようにして得られた接合体について、SiCチップ216とアルミニウム回路板214との間の接合界面と、アルミニウム回路板214とセラミックス基板210との間の接合界面と、セラミックス基板210とアルミニウムベース板214との間の接合界面を超音波探傷装置によって調べたところ、接合欠陥が認められず、セラミックス基板210にもクラックが認められなかった。また、SiCチップ216の回路部分を観察したところ、異常は認められなかった。
[実施例2]
図8に示すように、1枚のセラミックス基板310の一方の面に1枚の回路用金属板314が接合するとともに他方の面に39mm×39mm×0.4mmの放熱用金属板312が接合した以外は、実施例1と同様の接合体を製造するための下側鋳型部材302と上側鋳型部材304とからなる鋳型300と、断熱材306と、冷却体308(図7および図8を参照)とから構成される製造装置を使用して、実施例1と同様の方法で接合体を製造した後、実施例1と同様のエッチング処理を行った。
このようにして得られた接合体について、SiCチップ316とアルミニウム回路板314との間の接合界面と、アルミニウム回路板314とセラミックス基板310との間の接合界面と、セラミックス基板310とアルミニウム放熱板312との間の接合界面を超音波探傷装置によって調べたところ、接合欠陥が認められず、セラミックス基板310にもクラックが認められなかった。また、SiCチップ316の回路部分を観察したところ、異常は認められなかった。
本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板を概略的に示す断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置の実施の形態を概略的に示す断面図である。 実施例1において使用した電子部品搭載基板の製造装置から上側鋳型部材を除いて示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 実施例1において製造した電子部品搭載基板の断面図である。 実施例2において使用した電子部品搭載基板の製造装置から上側鋳型部材を除いて示す平面図である。 図6の電子部品搭載基板の製造装置の下側鋳型部材に上側鋳型部材を被せた状態を示す、図6の電子部品搭載基板の製造装置のVII−VII線断面図である。 実施例2において製造した電子部品搭載基板の断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板の変形例を概略的に示す斜視図である。 図9の電子部品搭載基板を概略的に示す断面図である。 図9および図10の電子部品搭載基板の半導体チップを電極用金属片に接合する装置の断面図である。 図9および図10の電子部品搭載基板の製造装置を概略的に示す断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板の例を概略的に示す断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板の例を概略的に示す断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板の例を概略的に示す断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板の例を概略的に示す断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板の例を概略的に示す断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板の例を概略的に示す断面図である。 本発明による電子部品搭載基板の製造装置および製造方法の実施の形態により製造される電子部品搭載基板の例を概略的に示す断面図である。
符号の説明
10、210、310 セラミックス基板
12 放熱用金属ベース板
14 回路用金属板
16 電子部品
16a 半導体チップ
16b 電極用金属片
100、300、400 鋳型
102、202、302、402 下側鋳型部材
102a 底面部
102b 側壁部
102c、202c 放熱用金属ベース板形成部
102d、202d セラミックス基板収容部
102e、202e 回路用金属板形成部
102f、202f 開口部
102g 電子部品収容部
102h チップ収容部
102i 電極用金属片収容部
104、304、404 上側鋳型部材
106、206、306、406 断熱材
106a 平面部
106b、206b 嵌合部
106c、206c 開口部
108、208、308、408 冷却体
108a 平面部
108b、208b 嵌合部
202g 半導体チップ収容部
212 アルミニウムベース板
214 回路用アルミニウム板
216、316 SiCチップ
312 アルミニウム放熱板
314 アルミニウム回路板
402a チップ収容部
402b 電極用金属片形成部

Claims (8)

  1. 金属板の一方の面に電子部品が取り付けられた電子部品搭載基板の製造装置において、金属板を形成する空間である金属板形成部と、この金属板形成部によって形成される金属板の一方の面に電子部品が当接するように電子部品を収容する空間である電子部品収容部と、金属板形成部によって形成される金属板の他方の面にセラミックス基板の一方の面が当接するようにセラミックス基板を収容する空間であるセラミックス基板収容部とが内部に形成された鋳型と、電子部品収容部に収容される電子部品を冷却する冷却体とを備えたことを特徴とする、電子部品搭載基板の製造装置。
  2. 前記セラミックス基板の他方の面に金属部材が当接するように金属部材を形成する空間である金属部材形成部が、前記鋳型の内部に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の電子部品搭載基板の製造装置。
  3. 前記冷却体と前記鋳型との間の熱伝導を遮断する断熱材が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の電子部品搭載基板の製造装置。
  4. 金属板の一方の面に電子部品が取り付けられた電子部品搭載基板の製造方法において、鋳型内にセラミックス基板と電子部品とを離間させて配置させ、電子部品を冷却しながら鋳型内のセラミックス基板の一方の面と電子部品に接触するように金属溶湯を注湯した後に、金属溶湯を冷却して固化させることにより、セラミックス基板の一方の面と電子部品に当接するように金属板を形成して、金属板の一方の面に電子部品を直接接合するとともに他方の面にセラミックス基板の一方の面を直接接合することを特徴とする、電子部品搭載基板の製造方法。
  5. 前記鋳型内に金属溶湯を注湯する際に、前記セラミックス基板の他方の面に金属溶湯を接触させ、前記金属板を形成する際に、前記セラミックス基板の他方の面に金属部材を形成して直接接合することを特徴とする、請求項4に記載の電子部品搭載基板の製造方法。
  6. 前記電子部品が半導体チップであることを特徴とする、請求項4または5に記載の電子部品搭載基板の製造方法。
  7. 前記電子部品が、半導体チップと、この半導体チップに直接接合した金属片とからなることを特徴とする、請求項4または5に記載の電子部品搭載基板の製造方法。
  8. 前記金属溶湯がアルミニウム溶湯またはアルミニウム合金溶湯であることを特徴とする、請求項4乃至7のいずれかに記載の電子部品搭載基板の製造方法。
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