JP5175651B2 - 吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents
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「パンツ型使い捨ておむつ」とは、例えば、図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aのように、前身頃2と後身頃6の対応する側縁2a,6a(2b,6b)同士を接合することによって、一つのウエスト周り開口部10及び一対の脚周り開口部12(12a,12b)が形成され、予めパンツ型に構成された使い捨ておむつを意味するものとする。
本発明の吸収性物品は、図1Bに示す吸収性物品1Aのように、液透過性材料からなり、吸収体22とトップシート18との間に配置されたセカンドシート50Aと、を備え、セカンドシート50Aは、その表面側及び裏面側の双方に、シートの一端から他端に向かう複数の凹溝52A,54Aと複数の凸条56A,58Aとが交互に形成されたものであり、複数の凹溝52A,54A及び複数の凸条56A,58Aが吸収性物品1Aの前後方向に向かうように、吸収体22とトップシート18との層間に配置され、セカンドシート50Aの複数の凸条56A,58Aのうち表面側に形成されたもの(凸条56A)の頂部が、トップシート18の裏面に接合され(接合部60A)、セカンドシート50Aとトップシート18とが一体化されているものである。
セカンドシートは、尿等の一時的な貯留及び尿等の拡散を目的として吸収体とトップシートとの間に配置されるシート材である。
セカンドシートは、尿や体液を吸収体に移行させる必要から液透過性材料で構成される。従って、後述するトップシートと類似の材料を用いることができる。例えば、不織布シートを好適に用いることができる。中でも、スパンボンド、カードエンボス、スパンレース、SMS等の嵩が低い不織布を好適に用いることができる。嵩が低い不織布を用いることにより、尿等の液体がシート表面を流れ易くなり、良好な拡散効果を得ることができる。なお、「嵩が低い」とは、シートの坪量が30g/m2以下、荷重2kPaで押圧した際のシート厚さが0.8mm以下であることを意味する。中でも、坪量が10〜20g/m2、荷重2kPa押圧時の厚さが0.1〜0.5mmのシートを用いることが好ましい。
図1Bに示すように、セカンドシート50Aは、通常、トップシート18裏面と吸収体22表面との間に、吸収体22を被覆するように配置される。必ずしも吸収体の全面を被覆するように配置されている必要はないが、吸収体表面の面積に対して30面積%以上が被覆されていれば足りる。但し、貯留効果、拡散効果を増大させるべく、吸収体の全面(100面積%)を被覆するように配置されていることが好ましい。
と裏面側(吸収体22側)の双方に凹溝52A,54Aが形成されている。
本発明においては、図4A及び図4B、図5A及び図5Bに示すように、セカンドシート50D,50Eの複数の凸条のうち表面側に形成されたものの頂部が、トップシート18A,18Bの裏面に接合され(接合部60B,60C)、セカンドシート50D,50Eとトップシート18A,18Bとが一体化されている。
本発明の吸収性物品は、図1A〜図1Dに示す吸収性物品1Aのように、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20とを備えるものである。
「吸収体」は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。
トップシートは、着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
バックシートは、吸収体の裏面(おむつの装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
本発明の吸収性物品は、撥水性シートからなり、吸収体の両側に配置された少なくとも一対の立体ギャザーを備えていることが好ましい。
本発明の吸収性物品は、図2Aに示すように、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ11を備えていてもよい。即ち、本発明の吸収性物品には、いわゆるテープ型使い捨ておむつも含まれる。
を用いることが好ましい。メカニカルファスナーは、止着力が高いことに加え、複数回の脱着を行っても止着力が低下することがないという利点がある。
本発明の吸収性物品が使い捨ておむつである場合は、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。
なお、本発明の吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつ、テープ型使い捨ておむつ等の使い捨ておむつの他、尿パッドにも適用することができる。
本発明の吸収性物品は、例えば、図6に示す製造方法によって製造することができる。本発明の製造方法は、セカンドシート材を波板化する波板化工程、セカンドシート材とトップシート材とを接合する接合工程、吸収体をバックシート材とセカンドシート−トップシート接合体との間に挟みこんで封着する封着工程とを備える。以下、工程ごとに説明する。
セカンドシートの材料となるセカンドシート材としては、液透過性材料からなり、その少なくとも一部が熱可塑性樹脂によって構成された不織布シートを用いる。本発明の製造方法では、熱融着によりセカンドシート材とトップシート材を接合するため、セカンドシート材として熱可塑性樹脂を含む不織布シートを用いる必要がある。
次いで、図6に示すように、波板状セカンドシート材76を、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート材78と重ね合わせ、凹ロール74と、その表面に凹凸が形成されていないプレーンロール80との間に挟み込み、プレーンロール80を加熱しながら押圧する。図示の例では、凹ロール74とプレーンロール80との間に、波板状セカンドシート材76とトップシート材78を挟み込んでいるが、図中の凹ロール74と凸ロール72の位置を入れ替えて、凸ロール72とプレーンロール80との間に、波板状セカンドシート材76とトップシート材78を挟みこむようにしてもよい。
最後に、液不透過性材料からなるバックシート材の上に吸収体を載置し、吸収体が載置されたバックシート材の上に、セカンドシート−トップシート接合体を載置し、吸収体の周縁において、バックシート材とセカンドシート−トップシート接合体とを接合し、吸収体をバックシート材とセカンドシート−トップシート接合体との間に挟みこみ、封着する。これにより、図1B又は図2Bに示すような、吸収体22と、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20とを備えた、吸収性物品の基本的な構造が形成される。他の部分については、従来公知の吸収性物品の製造に準じて製造することができる。
実施例1の吸収性物品として、パンツ型使い捨ておむつを作製した。具体的な構造は、図1A〜図1Dに示す吸収性物品1Aの構造とした。この吸収性物品1Aは、乳児用Lサイズのものであり、前後方向長さを500mm、後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を390mmとした。
Claims (4)
- 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、液透過性材料からなり、前記吸収体と前記トップシートとの間に配置されたセカンドシートと、を備え、
前記セカンドシートは、その表面側及び裏面側の双方に、シートの一端から他端に向かう複数の凹溝と複数の凸条とが交互に形成されたものであり、
前記セカンドシートは、前記複数の凹溝及び前記複数の凸条が吸収性物品の前後方向に向かうように、前記吸収体と前記トップシートとの層間に配置され、
前記セカンドシートの前記複数の凸条のうち表面側に形成されたものの頂部が、前記トップシートの裏面に接合され、前記セカンドシートと前記トップシートとが一体化されており、
前記セカンドシートは、界面活性剤による親水化処理が施されており、
前記セカンドシートは、坪量が30g/m 2 以下、荷重2kPaで押圧した際のシート厚さが0.8mm以下である吸収性物品。 - 前記セカンドシートは、波板状に形成され、波頂と波頂の間の部分が表面側の凹溝を形成し、波底と波底の間の部分が裏面側の凹溝を形成している請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記セカンドシートは、その少なくとも一部が熱可塑性樹脂によって構成された不織布シートであり、
前記セカンドシートの前記複数の凸条と前記トップシートの裏面とが熱融着によって接合されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記セカンドシートの前記複数の凸条と前記トップシートの裏面との総接合面積が、前記セカンドシートの見かけ面積に対して5〜20面積%の範囲内である請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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