JP2020202910A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の吸収性物品1は、液透過性のシートと、液不透過性のバックシートと、液透過性のシートとバックシートとの間に吸収体を設けた吸収性物品である。
このとき、液透過性のシートは、肌当接面側の第一シートと吸収体側の第二シートを有し、第一シートの親水度が、第二シートの親水度よりも大きい。第一シートは第二シートよりも親水度が大きいため、尿は第一シートから順に素早く吸収され、第二シートも通過し吸収体に至る。吸収体からの液戻りは親水度の小さい第二シートに遮られるため、液戻り量としては少なくなる。よって、吸収速度は優れ、液戻りが少ないというバランスが達成される。液透過性のシートの親水度を調整する方法としては、シートの構成繊維の親水化処理の程度、例えば、親水化剤の種類や含有量などを適宜調整する方法等が挙げられる。
平面に吸収体としてトイレットペーパー10枚を置き、その上にサンプルを密着させる。サンプルの上方15mmのスポイトから生理食塩水1滴(0.1cc/滴)滴下する。滴下液が2秒以内に吸収されたものを透過とする。吸収した3分後(表面が乾いた後)、同じ位置に再度1滴滴下し、2回目の試験とする。繰り返し3回測定する。同じ試料の10〜40か所について試験し、滴下した数に対する透過数の割合を耐久液透過率(%)とする。耐久液透過率が高いほど、そのサンプルは親水度が大きいこととなる。
トップシート10は、体液が吸収体30へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布など公知の親水性不織布等が使用できる。また、トップシート10には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート10には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。また、上述のようにトップシート10は、吸収体30からの液戻りを防止するため、第一シート及び第二シートを有する、二層構造であることが好ましい。
強度、加工性及び液戻り量の点から、トップシート10の坪量は、15g/m2以上200g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以上100g/m2以下であることがより好ましい。トップシート10の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体30へと誘導するために必要とされる、吸収体30の全体を覆う形状であればよい。
バックシート20は、吸収体30が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、通気性又は非通気性の不透液性のプラスチックフィルムが使用できる。
本発明の吸収性物品1において、吸収体30の長手方向の寸法は、200mm以上700mm以下であることが好ましく、250mm以上650mm以下であることがより好ましい。また、吸収体30の幅方向の寸法は、100mm以上350mm以下であることが好ましく、150mm以上300mm以下であることがより好ましい。
吸収体30は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマーを含有する。
吸収性繊維は、一般に失禁用製品や尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュー、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N−BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体30に、基材としての吸収性繊維にフラッフパルプを用いた場合、吸収性繊維の坪量は、100g/m2以上800g/m2以下であることが好ましく、150g/m2以上700g/m2以下であることがより好ましい。これにより、肌触りを損なわずに、より多くの体液を吸収させることができる。
吸収体30の高吸収性ポリマー(SAP)としては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、その中でも、重量当たりの吸収量の観点から、高吸収性樹脂が好ましい。
なお、吸収体30において、吸収性繊維及び高吸収性ポリマーの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成した積層マットであることが好ましい。
図3は、本発明の別の実施形態における、図1の吸収性物品1のX1−X1における断面図である。別の実施形態においては、図3に示すように、トップシート10が一層構造である代わりに、吸収体30からの液戻りを防止するため、トップシート10と吸収体30との間に、液透過性のセカンドシート40が配されていることが好ましい。
セカンドシート40は、トップシート10と同様に、体液が吸収体30へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布など公知の親水性不織布等が使用できる。
強度、加工性及び液戻り量の点から、セカンドシート40の坪量は、15g/m2以上200g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以上100g/m2以下であることがより好ましい。セカンドシート40の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体30へと誘導するために必要とされる、吸収体30の全体を覆う形状であればよい。
吸収性物品1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、非肌当接面側から、バックシート20、吸収体30、トップシート10の順、又はバックシート20、吸収体30、セカンドシート40、トップシート10の順に積層し、トップシート10とバックシート20とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定し、封止することで製造することができる。このとき、トップシート10が二層構造である場合は、あらかじめ二層を接着させた状態で積層してもよいし、第二シートと第一シートをそれぞれ積層した後に、まとめてバックシート20と接着してもよい。
吸収体としては、基材であるフラッフパルプ25gの中に、SAP10gを混合して形成したものを使用し、トップシートとして、エアスルー不織布(坪量25g/m2)を用い、バックシートとして、通気性ポリエチレンフィルム(坪量32g/m2)を用いた。トップシートは二層構造であり、第一シートの耐久液透過率(3回目測定値)は70%であり、第二シートの耐久液透過率(3回目測定値)は30%であった。吸収性物品の寸法は、長手方向が550mm、幅200mmとし、吸収体の寸法は、長手方向が500mm、幅150mmとし、非肌当接面側から、バックシート、吸収体、トップシートの順に積層し、これを実施例1のサンプルとした。
外径80mm、内径30mm、重量2kgの治具を用いて、サンプルに荷重下で150mlの生理食塩水を10分間隔で3回注水し、3回目の注水分150mlを吸収する時間を測定した。結果を表1に示す。
サンプルに生理食塩水150mlを10分間隔で3回注水し、3回目の150mlを注水した10分後に、35gf/cm2の荷重条件で、55mm径のろ紙に1分間で液戻りして吸収した水分量を測定した。結果を表1に示す。
それに対し、第一シートの耐久液透過率が70%であるのに対して、第二シートの耐久液透過率が30%である実施例1では、第一シートの親水度が高いため、比較例1と同等の吸収速度であり、かつ、第二シートの親水度が低いため、液戻りの量も比較例1より大幅に低減した。
よって、本発明によれば、薄型及び軽量であっても、吸収速度が速く、液戻り防止、液流れ防止等の吸収性能に優れ、着用感の良好な吸収性物品を提供することができる。
10 トップシート
20 バックシート
30 吸収体
40 セカンドシート
Claims (4)
- 液透過性のシートと、液不透過性のバックシートと、前記液透過性のシートと前記バックシートとの間に吸収体を設けた吸収性物品であって、
前記液透過性のシートは、肌当接面側の第一シートと前記吸収体側の第二シートを有し、
前記第一シートの親水度が、前記第二シートの親水度よりも大きいことを特徴とする、吸収性物品。 - 前記第一シート及び前記第二シートにおいて、前記第一シートの耐久液透過率の3回目測定値が50%以上80%以下であって、前記第二シートの耐久液透過率の3回目測定値が20%以上50%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記第一シート及び前記第二シートは、液透過性の二層構造のトップシートのそれぞれの層に相当することを特徴とする、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記第一シート及び前記第二シートは、液透過性のトップシート及び液透過性のセカンドシートにそれぞれ相当することを特徴とする、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP7670793B1 (ja) | 2023-12-08 | 2025-04-30 | ユニ・チャーム株式会社 | シート部材、及び吸収性物品 |
Citations (2)
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JP2010035980A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Oji Nepia Co Ltd | 吸収性物品及びその製造方法 |
JP2017221341A (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
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