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JP5146540B2 - 操舵制御装置 - Google Patents

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JP5146540B2
JP5146540B2 JP2010542451A JP2010542451A JP5146540B2 JP 5146540 B2 JP5146540 B2 JP 5146540B2 JP 2010542451 A JP2010542451 A JP 2010542451A JP 2010542451 A JP2010542451 A JP 2010542451A JP 5146540 B2 JP5146540 B2 JP 5146540B2
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

本発明は、前後輪を操舵可能な四輪操舵(4 Wheel Steering:4WS)機構を備えた車両において、前後輪の操舵を制御する操舵制御装置の技術分野に関する。
この種の操舵制御装置として、4WS機構を備えた車両において、前輪に対して後輪を逆相に操舵するものが知られている(例えば特許文献1及び2参照)。
例えば特許文献1には、車両旋回初期時に、後輪を前輪に対して過渡的に逆相に操舵する技術が開示されている。例えば特許文献2には、前後輪の舵角を制御するための伝達関数について、2次の項を削除して1次の項のみを含むように近似することにより、システムの簡素化を図る技術が開示されている。
特開平5−139325号公報 特開平3−67782号公報
上述したような前輪に対して後輪を逆相に操舵する場合おいて、例えば車両の走行中に左右輪で制動力の差が発生した場合などに車両に生じるヨーモーメント及び横力と定常的に釣り合うようなヨーモーメント及び横力が発生するように前後輪の目標舵角を算出し、この目標舵角になるように前後輪を夫々制御すると、前輪側と後輪側との応答特性の違いなどに起因して、前後輪の舵角が目標舵角になるまでの過渡期間中にはヨーモーメント或いは横力の釣り合いが保たれず、車両の安定性が悪化してしまうおそれがあるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、4WS機構を備えた車両において、操舵制御の過渡期間における車両の安定性を向上させることが可能な操舵制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係る第1の操舵制御装置は上記課題を解決するために、前輪及び後輪を独立に操舵可能な操舵機構を備えた車両において、前記車両の挙動を抑制するように前記操舵機構を制御する操舵制御装置であって、前記前輪の舵角と前記後輪の舵角とが逆相となるように、且つ、前記前輪の舵角速度が前記後輪の舵角速度よりも高くなるように、前記操舵機構を制御する制御手段を備える。
本発明に係る第1の操舵制御装置は、前輪及び後輪を独立に操舵可能な例えば四輪操舵(4WS)機構等の操舵機構を備えた車両に設けられ、該車両の挙動を抑制するように(例えば、該車両に目標ヨーモーメント及び目標横力の少なくとも一方が生じるように)、操舵機構を制御する。
本発明に係る第1の操舵制御装置によれば、その動作時には、前輪の舵角と後輪の舵角とが逆相となるように、制御手段によって操舵機構が制御されることにより、車両の挙動が抑制される。
本発明では特に、制御手段は、前輪の舵角速度が後輪の舵角速度よりも高くなるように、操舵機構を制御する。よって、操舵機構における前輪側と後輪側との応答特性の違いなどに起因して、操舵制御の過渡期間(例えば、前輪及び後輪がそれぞれ目標前輪舵角及び目標後輪舵角になるまでの過渡期間)中に車両の安定性が悪化してしまうことを抑制或いは防止できる。言い換えれば、本発明では特に、制御手段は、後輪が操舵される後輪舵角速度(或いは「後輪操舵速度」と呼ぶこともできる)が、前輪が操舵される前輪舵角速度(或いは「前輪操舵速度」と呼ぶこともできる)よりも低くなるように操舵機構を制御するので、後輪が操舵されることにより車両に不要なヨーモーメント或いは横力が発生してしまうことを抑制でき、操舵制御の過渡期間における車両の安定性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る第1の操舵制御装置によれば、例えば四輪操舵(4WS)機構等の操舵機構を備えた車両において、操舵制御の過渡期間における車両の安定性を向上させることができる。
本発明に係る第1の操舵制御装置の一態様では、前記車両の挙動を抑制するように、前記前輪の目標舵角である目標前輪舵角及び前記後輪の目標舵角であって前記目標前輪舵角とは逆相である目標後輪舵角を特定する目標舵角特定手段を更に備え、前記制御手段は、前記前輪が前輪舵角速度で前記目標前輪舵角となるように且つ前記後輪が前記前輪舵角速度よりも低い後輪舵角速度で前記目標後輪舵角となるように、前記操舵機構を制御する。
この態様によれば、目標舵角特定手段は、車両の挙動を抑制するように(例えば、車両の左輪と右輪とで制動力に差が発生することにより、車両にモーメントが発生する場合には、そのモーメーンと釣り合う目標ヨーモーメントを車両に発生させるように)、目標前輪舵角及び目標後輪舵角を特定する。制御手段は、前輪及び後輪がそれぞれ目標前輪舵角及び目標後輪舵角となるように、操舵機構を制御する。
この態様では特に、制御手段は、前輪が前輪舵角速度で目標前輪舵角となるように且つ後輪が前輪舵角速度よりも低い後輪舵角速度で目標後輪舵角となるように、操舵機構を制御する。よって、操舵機構における前輪側と後輪側との応答特性の違いなどに起因して、操舵制御の過渡期間中に車両の安定性が悪化してしまうことを確実に抑制或いは防止できる。
本発明に係る第1の操舵制御装置の他の態様では、前記目標前輪舵角及び前記目標後輪舵角に基づいて、前記前輪の目標舵角速度である目標前輪舵角速度及び前記後輪の目標舵角速度である目標後輪舵角速度を特定する目標舵角速度特定手段と、前記目標後輪舵角速度を低減させ、該低減させる速度量に応じて前記目標前輪舵角速度を増加させる目標舵角速度更新手段とを更に備える。
この態様によれば、車両の挙動を抑制するように、目標前輪舵角速度及び目標後輪舵角速度が目標舵角速度特定手段によって特定され、該特定された目標前輪舵角速度及び目標後輪舵角速度が目標舵角速度更新手段によって更新される。
この態様では特に、目標舵角速度更新手段は、目標後輪舵角速度を低減させ、該低減させる速度量に応じて目標前輪舵角速度を増加させるので、操舵機構における前輪側と後輪側との応答特性の違いなどに起因して、操舵制御の過渡期間中に車両の安定性が悪化してしまうことを確実に抑制或いは防止できる。
本発明に係る第1の操舵制御装置の他の態様では、前記制御手段は、前記後輪舵角速度が上限値以下となるように且つ前記後輪舵角速度が前記上限値を超える分に応じて前記前輪舵角速度が増加するように前記操舵機構を制御する。
この態様によれば、後輪舵角速度が上限値以下となるように操舵機構が制御手段によって制御されるので、後輪が上限値よりも高い舵角速度で操舵されることにより車両に不要なヨーモーメント或いは横力が発生してしまうことを確実に抑制或いは防止できる。更に、後輪舵角速度が上限値を超える分に応じて前輪舵角速度が増加するように操舵機構が制御手段によって制御されるので、例えば車両に目標ヨーモーメント及び目標横力の少なくとも一方をより確実に生じさせることができ、車両の挙動を確実に抑制できる。これらの結果、操舵制御の過渡期間における車両の安定性をより一層向上させることができる。
尚、「前記後輪舵角速度が前記上限値を超える分」は、後輪舵角速度が上限値以下となるように後輪の舵角が制御されることにより後輪の舵角が目標後輪舵角に対して不足する分を意味する。この態様では、制御手段は、目標後輪舵角に対して後輪の舵角が不足する分を前輪の舵角に換算して、該換算した舵角分だけ前輪の舵角が増加するように前輪舵角速度を増加させる。
本発明に係る第1の操舵制御装置の他の態様では、前記制御手段は、前記車両の挙動を抑制する目標ヨーモーメント及び目標横力の少なくとも一方が前記車両に生じるように、前記操舵機構を制御する。
この態様によれば、車両に目標ヨーモーメント及び目標横力の少なくとも一方を生じさせることにより、車両の挙動を抑制できる。
本発明に係る第2の操舵制御装置は上記課題を解決するために、前輪及び後輪を独立に操舵可能な操舵機構を備えた車両において、前記車両の挙動を抑制するように前記操舵機構を制御する操舵制御装置であって、前記前輪の目標舵角である目標前輪舵角及び前記後輪の目標舵角であって前記目標前輪舵角とは逆相である目標後輪舵角を特定する目標舵角特定手段と、前記特定された目標後輪舵角を低減させると共に前記特定された目標前輪舵角を増加させることにより、前記特定された目標前輪舵角及び目標後輪舵角を更新する目標舵角更新手段と、前記更新された目標前輪舵角及び目標後輪舵角に基づいて前記操舵機構を制御する制御手段とを備える。
本発明に係る第2の操舵制御装置は、前輪及び後輪を独立に操舵可能な例えば四輪操舵(4WS)機構等の操舵機構を備えた車両に設けられ、該車両の挙動を抑制するように(例えば、該車両に目標ヨーモーメント及び目標横力の少なくとも一方が生じるように)、操舵機構を制御する。
本発明に係る第2の操舵制御装置によれば、その動作時には、車両の挙動を抑制するように(例えば車両の挙動を抑制する目標ヨーモーメント及び目標横力の少なくとも一方に基づいて)、目標前輪舵角及び目標後輪舵角が目標舵角特定手段によって特定される。該特定された目標前輪舵角及び目標後輪舵角は目標舵角更新手段によって更新され、該更新された目標前輪舵角及び目標後輪舵角に基づいて操舵機構が制御手段によって制御される。
本発明では特に、目標舵角更新手段は、特定された目標後輪舵角を低減させると共に特定された目標前輪舵角を増加させることにより、特定された目標前輪舵角及び目標後輪舵角を更新する。例えば、目標舵角更新手段は、目標舵角特定手段によって特定された目標後輪舵角を低減させると共に、該目標後輪舵角の低減量に応じて、目標舵角特定手段によって特定された目標前輪舵角を増加させることにより、目標前輪舵角及び目標後輪舵角を更新する。このように更新された目標前輪舵角及び目標後輪舵角に基づいて操舵機構が制御手段によって制御されることで、更新前の(即ち、目標舵角特定手段によって特定された)目標前輪舵角及び目標後輪舵角に基づいて操舵機構が制御される場合と比較して、後輪が操舵される後輪舵角速度が低くなり、前輪が操舵される前輪舵角速度が高くなる。
よって、操舵機構における前輪側と後輪側との応答特性の違いなどに起因して、前輪及び後輪がそれぞれ目標前輪舵角及び目標後輪舵角になるまでの過渡期間(即ち、操舵制御の過渡期間)中に車両の安定性が悪化してしまうことを抑制或いは防止できる。言い換えれば、本発明では特に、制御手段は、目標舵角更新手段によって更新された目標前輪舵角及び目標後輪舵角に基づいて、後輪舵角速度が前輪舵角速度よりも低くなるように操舵機構を制御するので、後輪が操舵されることにより車両に不要なヨーモーメント或いは横力が発生してしまうことを抑制でき、操舵制御の過渡期間における車両の安定性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る第2の操舵制御装置によれば、例えば四輪操舵(4WS)機構等の操舵機構を備えた車両において、操舵制御の過渡期間における車両の安定性を向上させることができる。
本発明に係る第2の操舵制御装置の一態様では、前記目標舵角更新手段は、前記特定された目標後輪舵角を低減させる量に応じて前記特定された目標前輪舵角を増加させる。
この態様によれば、操舵制御の過渡期間において、例えば車両に目標ヨーモーメント及び目標横力の少なくとも一方をより確実に生じさせることができ、車両の挙動を確実に抑制できる。よって、操舵制御の過渡期間における車両の安定性をより一層向上させることができる。
上述した目標舵角更新手段が、前記特定された目標後輪舵角を低減させる量に応じて前記特定された目標前輪舵角を増加させる態様では、前記目標舵角更新手段は、前記前輪の舵角に対する前記車両に発生する横力の伝達関数と前記後輪の舵角に対する前記車両に発生する横力の伝達関数との比であって2次の項が削除されたものを含む制御関数に基づいて、前記特定された目標後輪舵角を低減させる量を決定する。
この場合には、例えばコンピュータシステムの一部として構成される目標舵角更新手段による、目標舵角特定手段によって特定された目標後輪舵角を低減させる量を決定するための演算量を低減することができる。従って、目標舵角特定手段によって特定された目標後輪舵角を低減させる量を目標舵角更新手段によって速やかに決定することができる。更に、当該操舵制御装置の構成を簡略化することも可能となる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
本実施形態に係る車両の構成を概念的に示すブロック図である。 制動力左右差が発生することにより車両に発生するモーメントを概念的に示す模式図である。 目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrを説明するための模式図である。 本実施形態に係る操舵制御を説明するためのブロック線図である。 本実施形態に係る操舵制御における、前輪目標舵角及び後輪目標舵角の経時変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
先ず、本実施形態に係る操舵制御装置が適用された車両の構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る車両の構成を概念的に示すブロック図である。尚、図1では、本実施形態に係る車両における、本実施形態に係る操舵制御装置に関連する部分の構成を主に示している。
図1において、本実施形態に係る車両10は、左前輪Fl及び右前輪Fr(以下、これらを適宜「前輪F」と略称する)と、左後輪Rl及び右後輪Rr(以下、これらを適宜「後輪R」と略称する)と、四輪操舵機構200と、ECU100とを備えている。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備え、車両10の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットであり、本発明に係る「操舵制御装置」の一例として機能する。尚、ECU100は、本発明に係る「制御手段」、「目標舵角特定手段」及び「目標舵角更新手段」の各々の一例として機能する一体の電子制御ユニットであるが、本発明に係るこれら各手段の物理的、機械的及び電気的な構成は、これに限定されるものではなく、例えば複数のECU、各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等として構成されていてもよい。
四輪操舵機構200は、本発明に係る「操舵機構」の一例であり、ステアリングホイール210と、ステアリングシャフト220と、操舵角センサ240と、前輪用アクチュエータ250と、前輪用操舵シャフト260と、後輪用アクチュエータ270と、後輪用操舵シャフト280とを備えており、前輪F及び後輪Rを独立に操舵可能に構成されている。
ステアリングホイール210は、ドライバによる操舵入力が可能に構成された物理的な操作手段である。
ステアリングシャフト220は、一端部がステアリングホイール210に連結され、ステアリングホイール210の回転に連動して回転可能に構成された軸体である。
操舵角センサ240は、ステアリングホイール210のステアリング量たる操舵角を検出することが可能に構成されたセンサである。操舵角センサ240は、ECU100と電気的に接続されており、検出された操舵角は、一定又は不定の周期でECU100により把握される構成となっている。
前輪用アクチュエータ250は、左前輪Fl及び右前輪Frを相互に連結する前輪用操舵シャフト260を図中左右方向に運動させることにより、前輪Fを操舵することが可能に構成されている。前輪用アクチュエータ250は、ECU100と電気的に接続されており、前輪Fの舵角は、ECU100により制御される構成となっている。尚、補足すると、前輪用アクチュエータ250は、ECU100による制御下で、前輪用操舵シャフト260に対し図中左右方向に駆動力を付与する。前輪用操舵シャフト260が左右方向に変位した場合、タイロッド及びナックル等を介して前輪用操舵シャフト260に連結された左前輪Fl及び右前輪Frは、同一方向に回頭する。
後輪用アクチュエータ270は、左後輪Rl及び右後輪Rrを相互に連結する後輪用操舵シャフト280を図中左右方向に運動させることにより、後輪Rを操舵することが可能に構成されている。後輪用アクチュエータ270は、ECU100と電気的に接続されており、後輪Rの舵角は、ECU100により制御される構成となっている。尚、補足すると、後輪用アクチュエータ270は、ECU100による制御下で、後輪用操舵シャフト280に対し図中左右方向に駆動力を付与する。後輪用操舵シャフト280が左右方向に変位した場合、タイロッド及びナックル等を介して後輪用操舵シャフト280に連結された左前輪Fl及び右前輪Frは、同一方向に回頭する。
次に、本実施形態に係る操舵制御装置として機能するECU100による操舵制御について、図2から図4を参照して説明する。
以下では、左輪(即ち、左前輪Fl及び左後輪Rl)と右輪(即ち、右前輪Fr及び右後輪Rr)とで路面状態が異なるために、左輪と右輪とで制動力に差が発生した場合における、ECU100による操舵制御を例として説明する。尚、以下では、左輪と右輪とで発生した制動力の差を「制動力左右差」と適宜称する。
図2は、制動力左右差が発生することにより車両に発生するモーメントを概念的に示す模式図である。
図2において、車両10の走行中に、ドライバによるブレーキ操作によって、左前輪Flに制動力Fl_Fxが作用し、右前輪Frに制動力Fr_Fxが作用し、左後輪Rlに制動力Rl_Fxが作用し、右後輪Rrに制動力Rr_Fxが作用した場合、制動力左右差ΔFxは、以下の式(1)で表すことができる。尚、図2では、右輪に作用する制動力Fr_Fx及びRr_Fxが、左輪に作用する制動力Fl_Fx及びRl_Fxよりも大きい場合を例として示している。
ΔFx=(Fr_Fx+Rr_Fx)−(Fl_Fx+Rl_Fx) …(1)
また、この制動力左右差ΔFxによって発生する車両10の重心G回りのモーメントMbは、以下の式(2)で表すことができる。
Mb=ΔFx/(Tread/2) …(2)
ここで、Treadは、左輪と右輪との間の距離である。
図3は、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrを説明するための模式図である。
図3において、ECU100は、制動力左右差ΔFxによって発生するモーメントMbを打ち消し、且つ、車両10に横力が発生しないように、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrを特定する。
具体的には、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrは、以下の式(3)及び(4)から特定され、式(5)及び(6)で表すことができる。
Mb=2・Kf・βf・Lf−2・Kr・βr・Lr …(3)
Kf・βf+Kr・βr=0 …(4)
βf=−Mb/{2・(L・Kf)} …(5)
βr= Mb/{2・(L・Kr)} …(6)
ここで、Kfは、前輪Fのコーナーリングパワーであり、Krは、後輪Rのコーナーリングパワーであり、Lfは、前輪用操舵シャフト260と重心Gとの距離であり、Lrは、後輪用操舵シャフト280と重心Gとの距離であり、Lは、前輪用操舵シャフト260と後輪用操舵シャフト280との距離である。尚、式L=Lf+Lrが成立する。
上記式(3)は、前輪F及び後輪Rがそれぞれ目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrとなることにより発生するヨーモーメントが、制動力左右差ΔFxによって発生するモーメントMbと釣り合うことを示す運動方程式である。また、上記式(4)は、前輪F及び後輪Rがそれぞれ目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrとなることにより車両10に発生する横力(或いはコーナーリングフォース)が、ゼロ(零)であることを示す運動方程式である。つまり、本実施形態では、制動力左右差ΔFxによって発生するモーメントMbと釣り合うモーメント(即ち、モーメントMbと同じ大きさで逆向きのモーメント)を目標ヨーモーメントとし、且つ、ゼロを目標横力として、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrがECU100によって特定される。即ち、制動力左右差ΔFxに起因する車両の挙動を抑制するように、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrがECU100によって特定される。尚、後述するように、ECU100は、この特定した目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrを更新する。
上記式(5)及び(6)に示されるように、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrは、互いに逆相である。即ち、図3に示すように、前輪Fと後輪Rとは、進行方向に対して互いに逆方向に回頭するように操舵される。
図4は、本実施形態に係る操舵制御装置として機能するECUによる操舵制御を説明するためのブロック線図である。
図4において、ECU100は、制動力左右差ΔFxによって発生するモーメントMbと釣り合うモーメントを目標ヨーモーメントとして、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrを特定する。具体的には、ECU100は、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrをそれぞれモーメントMbに対する比例要素K2及びK3によって特定する。ここで、比例要素K2及びK3は以下の式(7)及び(8)で表される。
K2=−1/(2・Kf・L) …(7)
K3= 1/(2・Kr・L) …(8)
言い換えれば、比例要素K2は、上記式(5)におけるモーメントMbに対する目標前輪舵角βfの比を示す比例定数であり、比例要素K3は、上記式(6)におけるモーメントMbに対する目標後輪舵角βrの比を示す比例定数である。つまり、ECU100は、制動力左右差ΔFxによって発生するモーメントMbと釣り合うモーメントを目標ヨーモーメントとして、先ず、上記式(5)及び(6)に基づいて、目標前輪舵角βf及び目標後輪舵角βrを特定する。
本実施形態では特に、ECU100は、目標後輪舵角βrを低減させることにより目標後輪舵角βrを更新し(更新後の目標後輪舵角をβr’とする)、目標前輪舵角βfを増加させることにより目標前輪舵角βf(更新後の目標前輪舵角をβf’とする)を更新する。
具体的には、ECU100は、目標後輪舵角βrを、以下の式(9)に示す伝達関数P(s)で表されるフィルタによって更新して目標後輪舵角βr’にする。尚、伝達関数P(s)は本発明に係る「制御関数」の一例である。伝達関数P(s)の導出方法については後述する。また、式 βr’=P(s)・βrが成立する。
Figure 0005146540
…(9)
ここで、sは、ラプラス演算子であり、G1(s)は、前輪舵角δfに対する横力Gyの伝達関数であり、G2(s)は、後輪舵角δrに対する横力Gyの伝達関数である。伝達関数G1(s)及びG2(s)はそれぞれ以下の式(10)及び(11)で表される。
Figure 0005146540
…(10)
Figure 0005146540
…(11)
ここで、mは車両重量であり、Vは車速であり、Iはヨー角慣性モーメントである。
更に、ECU100は、目標前輪舵角βfを、更新前後の目標後輪舵角の差(即ち、目標後輪舵角βrとβr’との差)に応じて増加させることにより更新して目標前輪舵角βf’にする。具体的には、図4に示したブロック線図で表されるように、以下の式(12)に基づいて更新する。
βf’=βf+K4・(βr−βr’)={K2+K4・(1−P(s))・K3}・Mb …(12)
ここで、比例要素K4は、以下の式(13)で表される。
K4=−Kr/Kf …(13)
比例要素K4は、前輪Fと後輪Rとのコーナーリングパワーの比で表され、更新前後の目標後輪舵角の差を、目標前輪舵角に追加すべき舵角に変換するためのものである。
ECU100は、前輪F及び後輪Rがそれぞれこのように更新された目標前輪舵角βf’及び目標後輪舵角βr’となるように、四輪操舵機構200を制御する。
ここで、上記式(9)を参照して上述した伝達関数P(s)の導出方法について説明する。
図4を参照した上述した操舵制御では、前輪舵角によって発生する横力Gyf、及び後輪舵角によって発生する横力Gyrは、それぞれ以下の式(14)及び(15)で表される。
Gyf=(K2+K4・(1−P(s))・K3)・G1(s)・Mb …(14)
Gyr=K3・P(s)・G2(s)・Mb …(15)
また、この際に車両10に発生する横力Gyは、横力Gyfと横力Gyrとの和であり、以下の式(16)で表される。
Gy=Gyf+Gyr …(16)
他方、仮に車両10が前輪Fのみを操舵する二輪操舵(2WS)である場合において、制動力左右差ΔFxによって発生するモーメントMbと釣り合うモーメントが発生するように前輪を操舵する際に車両10に発生する横力Gy2wsは、以下の式(17)で表される。
Gy2ws=K1・G1(s)・Mb …(17)
ここで、K1は、以下の式(18)で表される。
K1=−(Kf+Kr)/(2・L・Kf・Kr) …(18)
本実施形態では、車両10に発生する横力Gyが、横力Gy2wsに等しくなるものとして伝達関数P(s)を導出する。即ち、Gyf+Gyr=Gy2wsとして、上記式(14)から(18)に基づいて、伝達関数P(s)を上記式(9)のように導出することができる。
次に、図5を参照して、ECU100による操舵制御について説明を加える。
図5は、本実施形態に係る操舵制御における、前輪目標舵角及び後輪目標舵角の経時変化の一例を示すグラフである。
図5では、曲線L_βfが目標前輪舵角βfの経時変化の一例を示し、曲線L_βrが目標後輪舵角βrの経時変化の一例を示している。また、図5では、直線L_βf0及び直線L_βr0は、仮に、図4を参照して上述した操舵制御において、伝達関数P(s)で表されるフィルタ及び比例要素K4が無い場合における目標前輪舵角及び目標後輪舵角(即ち、上記式(5)で表される目標前輪舵角βf(以下、「定常目標前輪舵角βf0」と適宜称する)及び上記式(6)で表される目標後輪舵角βr(以下、「定常目標後輪舵角βr0」と適宜称する))をそれぞれ表している。定常目標前輪舵角βf0及び定常目標後輪舵角βr0は、それぞれ、車両10におけるモーメント及び横力の定常的な釣り合いを実現可能な目標前輪舵角及び目標後輪舵角である。また、図5における期間T1は、操舵制御の開始時における前輪アクチュエータ250と後輪アクチュエータ270の立ち上がり時間等を考慮した遅延期間である。
図5において、本実施形態ではECU100が図4を参照して上述した操舵制御行うので、操舵制御の過渡期間では、目標後輪舵角βrは、定常目標後輪舵角βr0よりも小さな値から定常目標後輪舵角βr0に向かって徐々に大きくなっていき(曲線L_βrを参照)、目標前輪舵角βfは、定常目標前輪舵角βf0よりも大きな値から定常目標前輪舵角βf0に向かって徐々に小さくなっていく(曲線L_βfを参照)。尚、図5では、目標後輪舵角は、目標前輪舵角と逆相であることを示すために負の値として表されている。目標後輪舵角が大きい(或いは小さい)とはその絶対値が大きい(或いは小さい)ことを意味する。
言い換えれば、本実施形態ではECU100は、後輪Rが操舵される後輪舵角速度が相対的に低くなり、前輪Fが操舵される前輪舵角速度が相対的に高くなるように、四輪操舵機構200を制御する。
よって、四輪操舵機構200における前輪アクチュエータ250と後輪アクチュエータ270との応答特性の違いなどに起因して、前輪F及び後輪Rがそれぞれ定常目標前輪舵角βf0及び定常目標後輪舵角βr0になるまでの過渡期間(即ち、操舵制御の過渡期間)中に車両10の安定性が悪化してしまうことを抑制或いは防止できる。例えば、前輪アクチュエータ250と後輪アクチュエータ270との応答特性の違いなどに起因して、後輪舵角速度が前輪舵角速度よりも高くなった場合などに、後輪Rの操舵によって、制動力左右差ΔFxによって発生するモーメントMbと同じ方向に不要なモーメントが発生してしまうことを抑制或いは防止できる。
言い換えれば、本実施形態では特に、ECU100は、更新された目標前輪舵角βf’及び目標後輪舵角βr’に基づいて、後輪舵角速度が前輪舵角速度よりも低くなるように四輪操舵機構200を制御するので、後輪Rが操舵されることにより車両10に不要なヨーモーメント或いは横力が発生してしまうことを抑制でき、操舵制御の過渡期間における車両10の安定性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、四輪操舵機構200を備えた車両10において、操舵制御の過渡期間における車両10の安定性を向上させることができる。
<第1変形例>
上述した伝達関数P(s)においてラプラス演算子の2次の項を削除してもよい。即ち、上記式(9)に示されるように伝達関数P(s)に含まれる、上記式(10)で表される伝達関数G1(s)と上記式(11)で表される伝達関数G2(s)との比G1(s)/G2(s)を以下の式(19)のように近似してもよい。
Figure 0005146540
…(19)
この場合には、ECU100による目標前輪舵角及び目標後輪舵角の更新に係る演算量を低減することができ、該更新に係る演算速度を向上させることができる。このような演算速度の向上は、実践上大変有利である。
<第2変形例>
図4において、ECU100は、上述した伝達関数P(s)及び比例要素K4を用いた目標前輪舵角及び目標後輪舵角の更新に加えて或いは代えて、後輪舵角速度が上限値以下となるように且つ後輪舵角速度がその上限値を超える分に応じて前輪舵角速度が増加するように、目標前輪舵角及び目標後輪舵角の更新を行ってもよい。
この場合には、後輪舵角速度が上限値以下となるように四輪操舵機構200がECU100によって制御されるので、後輪Rが上限値よりも高い舵角速度で操舵されることにより車両10に不要なヨーモーメント或いは横力が発生してしまうことを確実に抑制或いは防止できる。更に、後輪舵角速度が上限値を超える分に応じて前輪舵角速度が増加するように四輪操舵機構200がECU100によって制御されるので、操舵制御の過渡期間においても車両10に目標ヨーモーメントをより確実に生じさせることができる。これらの結果、操舵制御の過渡期間における車両10の安定性をより一層向上させることができる。
<第3変形例>
図1及び図5において、ECU100は、定常目標前輪舵角βf0及び定常目標後輪舵角βr0に基づいて、目標前輪舵角速度及び目標後輪舵角速度を特定した後、この特定した目標後輪舵角速度を一部低減させ、この低減させる一部(即ち、低減させる舵角速度量)に応じて目標前輪舵角速度を増加させてもよい。即ち、ECU100は、定常目標前輪舵角βf0及び定常目標後輪舵角βr0に基づいて、目標前輪舵角速度及び目標後輪舵角速度を特定した後、この特定した目標後輪舵角速度の一部を目標前輪舵角速度に加えてもよい(つまり、特定した前輪側及び後輪側の目標舵角速度について後輪側の一部を、前輪側の目標舵角速度に換算して前輪側に譲渡することで、前輪側及び後輪側の目標舵角速度を更新してもよい)。これにより、前輪及び後輪が、後輪よりも前輪が高い舵角速度で、それぞれ定常目標前輪舵角βf0及び定常目標後輪舵角βr0となるように、四輪操舵機構200がECU100によって制御される。よって、四輪操舵機構200における前輪側と後輪側との応答特性の違いなどに起因して、操舵制御の過渡期間中に車両10の安定性が悪化してしまうことを抑制或いは防止できる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う操舵制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明は、前後輪を操舵可能な四輪操舵機構を備えた車両において、前後輪の操舵を制御する操舵制御装置に利用することができる。
10 車両
100 ECU
200 四輪操舵機構
210 ステアリングホイール
220 ステアリングシャフト
240 操舵角センサ
250 前輪用アクチュエータ
260 前輪用操舵シャフト
270 後輪用アクチュエータ
280 後輪用操舵シャフト
Fl 左前輪
Fr 右前輪
Rl 左後輪
Rr 右後輪

Claims (8)

  1. 前輪及び後輪を独立に操舵可能な操舵機構を備えた車両において、前記車両の挙動を抑制するように前記操舵機構を制御する操舵制御装置であって、
    前記前輪の舵角と前記後輪の舵角とが逆相となるように、且つ、前記前輪の舵角速度が前記後輪の舵角速度よりも高くなるように、前記操舵機構を制御する制御手段を備えることを特徴とする操舵制御装置。
  2. 前記車両の挙動を抑制するように、前記前輪の目標舵角である目標前輪舵角及び前記後輪の目標舵角であって前記目標前輪舵角とは逆相である目標後輪舵角を特定する目標舵角特定手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記前輪が前輪舵角速度で前記目標前輪舵角となるように且つ前記後輪が前記前輪舵角速度よりも低い後輪舵角速度で前記目標後輪舵角となるように、前記操舵機構を制御する
    請求項1に記載の操舵制御装置。
  3. 前記目標前輪舵角及び前記目標後輪舵角に基づいて、前記前輪の目標舵角速度である目標前輪舵角速度及び前記後輪の目標舵角速度である目標後輪舵角速度を特定する目標舵角速度特定手段と、
    前記目標後輪舵角速度を低減させ、該低減させる速度量に応じて前記目標前輪舵角速度を増加させる目標舵角速度更新手段と
    を更に備える請求項1又は2に記載の操舵制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記後輪舵角速度が上限値以下となるように且つ前記後輪舵角速度が前記上限値を超える分に応じて前記前輪舵角速度が増加するように前記操舵機構を制御する請求項2に記載の操舵制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記車両の挙動を抑制する目標ヨーモーメント及び目標横力の少なくとも一方が前記車両に生じるように、前記操舵機構を制御する請求項1から3のいずれか一項に記載の操舵制御装置。
  6. 前輪及び後輪を独立に操舵可能な操舵機構を備えた車両において、前記車両の挙動を抑制するように前記操舵機構を制御する操舵制御装置であって、
    前記前輪の目標舵角である目標前輪舵角及び前記後輪の目標舵角であって前記目標前輪舵角とは逆相である目標後輪舵角を特定する目標舵角特定手段と、
    前記特定された目標後輪舵角を低減させると共に前記特定された目標前輪舵角を増加させることにより、前記特定された目標前輪舵角及び目標後輪舵角を更新する目標舵角更新手段と、
    前記更新された目標前輪舵角及び目標後輪舵角に基づいて前記操舵機構を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする操舵制御装置。
  7. 前記目標舵角更新手段は、前記特定された目標後輪舵角を低減させる量に応じて前記特定された目標前輪舵角を増加させる請求項6に記載の操舵制御装置。
  8. 前記目標舵角更新手段は、前記前輪の舵角に対する前記車両に発生する横力の伝達関数と前記後輪の舵角に対する前記車両に発生する横力の伝達関数との比であって2次の項が削除されたものを含む制御関数に基づいて、前記特定された目標後輪舵角を低減させる量を決定する請求項7に記載の操舵制御装置。
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