[go: up one dir, main page]

JP5144306B2 - 光半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

光半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5144306B2
JP5144306B2 JP2008041388A JP2008041388A JP5144306B2 JP 5144306 B2 JP5144306 B2 JP 5144306B2 JP 2008041388 A JP2008041388 A JP 2008041388A JP 2008041388 A JP2008041388 A JP 2008041388A JP 5144306 B2 JP5144306 B2 JP 5144306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
optical
semiconductor device
optical semiconductor
mmi coupler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008041388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009198881A (ja
Inventor
孝子 保井
泰夫 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2008041388A priority Critical patent/JP5144306B2/ja
Publication of JP2009198881A publication Critical patent/JP2009198881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5144306B2 publication Critical patent/JP5144306B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、光半導体装置及びその製造方法に関する。
メトロネットワークにおけるWDM(光波長多重:Wavelength Division Multiplexing)システムでは、大容量化に対する高い要求がある。大容量化するためにはチャンネル数を大幅に増やすことが必要であり、チャンネル数が増えると、それに伴って、各ノードにおける、レーザー、変調器などの使用素子数が増大する。そして、このような使用素子数の増大に伴い、それらを実装するための部品を含めた実装体積必要容量が増大する。また、多数の光部品を動作させるための消費電力も増大する。
そのため、小型かつ低消費電力の光変調器の開発やレーザーと外部光変調器の小型モジュールの開発が行われている。
例えば、InP MZ(マッハツェンダ)変調器は、LN変調器やEA変調器と比較して、チップサイズが小さく、駆動電圧が低く、変調可能な波長帯域が広いということが報告されている(非特許文献1参照)。
また、InP MZ光変調器と波長可変レーザーをマルチチップ実装した低消費電力かつコンパクトな波長可変モジュールが近年開発されている。
J.S.Barton, et al.,"A Widely Tunable High−Speed Transmitter Using an Integrated SGDBR Laser−Semiconductor Optical Amplifier and Mach−Zehnder Modulator,"IEEE J.Sel.Topics Quantum Electron.,Vol.9,No.5,pp.1113−1117,Sep./Oct.2003.
しかし、上述した半導体InP MZ光変調器のスポット径は光ファイバのスポット径の1/10しかないため、結合損失が1.5dB以下にならず、結合損失が大きいことが問題となっていた。
また、半導体InP MZ光変調器(MZM)での損失が4dB程度と大きいことが問題となっていた。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、レーザーと光変調器のマルチチップモジュールを作製する際に、光ファイバと光変調器の結合損失を補償すると共に、半導体InP マッハツェンダ変調器での損失を補償し、デバイスからの出力パワーを増加させた光半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明に係る光半導体装置は、
閃亜鉛鉱構造を有する同一のn型化合物半導体基板の(100)面上に、表面層がp型である、リッジ構造で作製された半導体光増幅器と、npin層構造を有し、表面層がn型である、ハイメサ構造で作製されたマッハツェンダ変調器とが、前記基板に対して順メサ方向に、それぞれ該方向に光を導波させるように形成され、集積されている光半導体装置であって、
前記マッハツェンダ変調器は、
前記光を合分岐する2の光合分岐手段と、一方の光合分岐手段の出力部と他方の光合分岐手段の入力部とをそれぞれ接続する2の光導波路と、前記2の光導波路のそれぞれに設けられた2の位相制御手段とを具備し、
前記2の光合分岐手段と前記2の位相制御手段との間のそれぞれに、前記半導体光増幅器のp型表面層と同一のp型の表面層が形成され、該p型の表面層と前記npin層構造中のp層との間にp型でない層が形成されている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光半導体装置は、第の発明に係る光半導体装置であって、
前記半導体光増幅器と前記マッハツェンダ変調器の界面、または前記マッハツェンダ変調器と前記p型の表面層との界面が、逆メサ方向に対して傾斜する方向に延在して形成されている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光半導体装置は、第の発明に係る光半導体装置であって、
前記界面の傾斜角度が、0度より大きく45度より小さい
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る光半導体装置は、第1乃至第3の何れか一つの発明に係る光半導体装置であって、
前記マッハツェンダ変調器は、
2つの入力部と2つの出力部を有する第一の2×2 MMIカプラと、
2つの入力部と2つの出力部を有する第二の2×2 MMIカプラと、
前記第一の2×2 MMIカプラの出力部と前記第二の2×2 MMIカプラの入力部とをそれぞれ接続する2の光導波路と、
前記2の光導波路のそれぞれに設けられた2の位相制御手段とを具備し、
前記第一の2×2 MMIカプラの入力部に前記半導体光増幅器が形成されている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る光半導体装置は、第1乃至第3の何れか一つの発明に係る光半導体装置であって、
前記マッハツェンダ変調器は、
2つの入力部と2つの出力部を有する第一の2×2 MMIカプラと、
2つの入力部と2つの出力部を有する第二の2×2 MMIカプラと、
前記第一の2×2 MMIカプラの出力部と前記第二の2×2 MMIカプラの入力部とをそれぞれ接続する2の光導波路と、
前記2の光導波路のそれぞれに設けられた2の位相制御手段とを具備し、
前記第二の2×2 MMIカプラの入力部に前記半導体光増幅器が形成されている
ことを特徴とする。
更に、上述した課題を解決する第6の発明に係る光半導体装置の製造方法の発明は、
第1乃至第5の何れか一つの光半導体装置の製造方法であって、
前記p型の表面層と前記npin層構造中のp層との間にp型でない層を形成するにあたり、
前記基板上に、前記半導体光増幅器のp型表面層が途中まで積層され、かつ前記半導体光増幅器以外の部分に前記npin層構造中のpin層構造上に下から順にエッチストップ層とInPカバー層とが積層されている状態で、全面に前記半導体光増幅器のp型表面層と同一のp型の表面層を形成し、
その後、前記半導体光増幅器の部分と、前記2つの光合分岐手段と前記2つの位相制御手段との間のそれぞれの前記p型の表面層が形成されるべき部分とを除いた部分において、最上層から前記エッチストップ層まで除去し、
該除去した部分に新たにn層を積層することで、前記p型の表面層と前記npin層構造中のp層との間に、前記p型でない層として、前記エッチストップ層と前記InPカバー層とが形成された状態とする
ことを特徴とする。
本発明に係る光半導体装置によれば、レーザーと光変調器のマルチチップモジュールを作製する際に、光ファイバと光変調器の結合損失を補償できると共に、半導体InP マッハツェンダ変調器での損失を補償できる。さらに、デバイスからの出力パワーを増加させることができる。
本発明に係る光半導体装置を実施するための最良の形態について、実施例に基づき詳細に説明する。
本発明に係る光半導体装置の第1の実施例につき、図1および図2を参照して具体的に説明する。
図1は、光半導体装置を模式的に示す図である。図2は、光半導体装置が具備するSOA(半導体光増幅器:Semiconductor Optical Amplifier)とMZMの層構造を説明するための図であり、図2(a)にこれら層が接続した状態を模式的に示し、図2(b)にSOAの断面を示し、図2(c)にMZMの断面を示す。
本実施例に係る光半導体装置100は、図1に示すように、一つの半導体基板1上に設けられたものであり、第一,第二の2×2 MMIカプラ(光結合分岐手段)10,20と、第一の2×2 MMIカプラ10と第二の2×2 MMIカプラ20との間に設けられた2つの位相制御領域30,40とを具備している。これら素子(第一,第二の2×2 MMIカプラ10,20および2つの位相制御領域(位相変調領域)30,40)は、ハイメサ構造のMZM(マッハツェンダ変調器)60で作製されている。
第一の2×2 MMIカプラ10は、2つの入力部11,12と2つの出力部13,14とを具備する。第二の2×2 MMIカプラ20も、2つの入力部21,22と2つの出力部23,24とを具備する。そして、一方の位相制御領域(第二の位相制御領域)30は、第一の2×2 MMIカプラ10の一方の出力部13と第二の2×2 MMIカプラ20の一方の入力部21とを接続する第二の位相制御用光導波路31に電圧を印加する第二の制御用電極32を具備する。他方の位相変調領域(第一の位相制御領域)40は、第一の2×2 MMIカプラ10の他方の出力部14と第二の2×2 MMIカプラ20の他方の入力部22とを接続する第一の位相制御用光導波路41に電圧を印加する第一の制御用電極42を具備する。すなわち、制御用電極32,42が位相制御手段をなす。そして、第一の2×2 MMIカプラ10の一方の入力部11へ信号光λ1を導波する入力ポート1a近傍には、リッジ構造のSOA(Semiconductor Optical Amplifier:半導体光増幅器)50が作製されている。すなわち、MZM60にSOA50がモノリシック集積されている。
ここで、リッジ構造とは、図2(b)に示すように、活性層53をメサ加工せずに活性層53の上層55,56のみをメサ加工したものである。他方、ハイメサ構造とは、図2(c)に示すように、活性層62もメサ加工した構造であり活性層側壁が大気に露出している構造である。基板は(100)InPである。そして、これらSOA50およびMZM60はn−InP基板1に対して順メサ方向([011]方向)に作製されている。このように順メサ方向([011]方向)に作製したことにより、この方向にてポッケルス効果が大きいため、MZMの変調特性が向上する。
MZM60のコア層は多重量子井戸(MQW)62であり、MQWを構成する量子井戸層は20層でありInGaAsP(層厚:10nm)、障壁層は19層でありInP(層厚:10nm)である。MQWのフォトルミネッセンス波長は1.43μmとなるようにMQW62の組成は調整されている。MZM60のメサ幅W1は2.0μmであり、その高さH1は3.5μmである。
他方、SOA50の活性層は多重量子井戸(MQW)53であり、MQWを構成する量子井戸層は8層でありInGaAsP(層厚:5nm)、障壁層は7層でありInGaAsP(フォトルミネッセンス波長:1.25μm、層厚:10nm)で形成されている。MQWのフォトルミネッセンス波長は1.55μmとなるように量子井戸組成は調整されている。なお、MQW53の上下部には、i−InGaAsP SCH層54,52が形成されており、i−InGaAsP SCH層54の上部には、p−InP層55が形成されている。そして、p−InP層55の上部にp−InGaAsP層56が形成されている。SOA50のリッジ幅W2は2.0μmであり、その長さL2は600μmである。
上述した光半導体装置100では、光λ1が入力ポート1aから入力されると、SOA50で増幅され、第一の2×2 MMIカプラ10によって2つの位相制御用光導波路31,41に等分に分配される。そして、第一,第二の制御用電極(集中定数型電極)42,32により、それぞれの位相制御用光導波路41,31に個別に電圧が印加され、光の位相状態を変化させる。2つの位相制御用光導波路41,31を通過した光は、第二の2×2 MMIカプラ20により合波され、それぞれの光の位相状態により、上下の出力ポート1d,1c(上下は図1中における上下)から光λ3,λ2が出力される。
ここで、第一の制御用電極42への印加電圧をVb1とし、第二の制御用電極32への印加電圧をVb2=0Vとした場合の消光特性を図3に示す。この図3におけるBar portとは下方の出力ポート1cを表し、Cross portとは上方の出力ポート1dを表す。
この図3に示すように、電圧Vb1を変化させ、第一の位相制御用光導波路41を通過する光の位相を変化させることで、第一,第二の位相制御用光導波路41,31を通過した光の合波光の位相も変化し、光がBar port(出力ポート1c)またはCross port(出力ポート1d)から出力する比率は変化する。
また、第一の制御用電極42への印加電圧をVb1=0Vとすると共に、第二の制御用電極32への印加電圧をVb2=0Vとし、SOA50への注入電流を50mA、100mA、150mA、200mAと変化させた時のBar port(出力ポート1c)からの出力パワーのデバイス入力パワー依存性を図4に示す。図4にて横軸にデバイス入力パワーを示し、縦軸にデバイス出力パワーを示す。
この図4に示すように、SOA50により光が増幅されることによって、SOA注入電流が100mA以上では、入力パワーよりも8dB以上大きなパワーが出力される。これは、MZM60での損失を補償しているだけでなく、8dB程度のデバイスと光ファイバとの結合損失も補償可能であることを示している。
よって、SOA50をモノシリック集積することにより、出力ポート1c,1dからの出力パワーが増加する。
デバイス入力パワーを−8.6dBmとし、第一の制御用電極42への印加電圧をVb1=0Vとすると共に、第二の制御用電極32への印加電圧をVb2=0Vとしたときの、Bar port(出力ポート1c)からの出力のSOA注入電流依存性をC帯全域で測定した結果を図5に示す。図5にて横軸にSOAへの注入電流を示し、縦軸にデバイス出力パワーを示す。
この図5に示すように、C帯全域で波長依存性が小さいことが分かる。これは、MZ変調器のフォトルミネッセンス波長を1.43μm程度としたため、C帯(1530nm〜1565nm)は、バンド端よりも長波となり、電圧に対する吸収係数および屈折率変化の波長依存性が小さいためである。
ここで、図6に1530nmから1560nmのNRZ信号(9.9532Gb/s、PRBS:231−1)の出力光波形のアイパターンを示す。図6(a)は入力光波長λが1530nmである場合の図であり、図6(b)は入力光波長λが1540nmの場合の図であり、図6(c)は入力光波長λが1550nmである場合の図であり、図6(d)は入力光波長λが1560nmである場合の図である。駆動電圧を3Vppとし、電極42へのバイアス電圧を−8.5Vとし、電極32へのバイアス電圧を0Vとし、入力光パワーを−4.6dBmとし、SOA注入電流を100mAとする。
この図6に示すように、C帯全域でほぼ同一の良好な波形品質が得られ、消光比も9.6dBmと良好な特性を示すことが分かった。
また、図7に1530nmから1560nmのNRZ信号(10Gbit/s)の0km(図中back−to−back表記)とシングルモードファイバ100km伝送特性を示す符号誤り率(ビット・エラー・レート:BER)との関係を示す。
この図7に示すように、C帯全域でエラーフリー動作を示し、パワーペナルティが、BERが10-12において1.5dB未満で良好な特性を示すことが分かった。
ここで、上述した光半導体装置100におけるSOA50−MZM60の結合部の作製方法につき図8および図9を参照して説明する。なお、SOA50、MZM60の素子形状加工、電極形成は通常の半導体デバイスプロセスによるものである。
最初に、図8(a)に示すように、MOVPE(Metal−organic vapor phase epitaxy:有機金属気相成長法)により、上層のp−InP層59まで積層した後、SOA50にSiO2膜71を形成し、このSiO2膜71をマスクとしてMZM60のi−InGaAsP SCH層52までをエッチング(除去)する。すなわち、SOA50においては、下層から順番に、n−InP層51、i−InGaAsP SCH層52、i−MQW層53、i−InGaAsP SCH層54、p−InP層59が形成され、このp−InP層59の上部にSiO2膜71が形成される。他方、MZM60においては、n−InP層61のみが残されている。なお、SOA50におけるp−InP層59の層厚は0.5μmである。
続いて、図8(b)に示すように、MZM60の領域のみコア層までMOVPEにより積層する(選択成長させる)。すなわち、MZM60において、n−InP層61の上部にInGaAsP/InP(10nm/10nm)からなるi−MQW層(層厚:0.4μm)62が形成され、このi−MQW層62の上部にi―InP層(層厚:0.3μm)63が形成される。
続いて、図8(c)に示すように、MZM60にのみp層、n層、エッチストップ層、カバー層をMOVPEにより積層する。すなわち、MZM60において、i−InP層63の上部に下層側から順番に、InPよりもバンドギャップが大きい材料、例えばp−InGaAlAs層又はp−InAlAs層(層厚:50nm)64、n−InGaAsP層(層厚:50nm)65、n−InPエッチストップ層69、InGaAsPエッチストップ層301、InPカバー層302が形成される。
続いて、図9(a)に示すように、SOA50のSiO2膜71を除去し、全面(SOA50およびMZM60)に、p層およびカバー層を積層する。これは、SOA50と比較し、MZM60が極めて大きいため、SOA50のみ選択成長することができないため、全面に成長する。すなわち、SOA50において、p−InP層59の上部に下層側から順番に、p−InP層(層厚:1.2μm)55、p−InGaAsP/InGaAs キャップ層56、InPカバー層72が形成される。このp−InP層55は、SOA50でクラッド層となる。このステップにて作製されたp−InP層はi−InGaAsP SCH層54の上部に作製されたp−InP層59と同一組成であり、この層を含めて図9(a)にて符号55で示した。他方、MZM60において、InPカバー層302の上部に下層側から順番に、p−InP層(層厚:1.2μm)303、p−InGaAsP/InGaAs キャップ層304、InPカバー層305が形成される。
続いて、図9(b)に示すように、SOA50にて、InPカバー層72を除去しSiO2マスク73を形成した後、MZM60に積層されたp層を全てエッチングにより除去する。すなわち、MZM60において、n−InPエッチストップ層69より上部の層である、InGaAsPエッチストップ層301、InPカバー層302、p−InP層303、p−InGaAsP/InGaAs キャップ層304、InPカバー層305が除去される。
続いて、図9(c)に示すように、MZM60にn層およびカバー層が積層される。すなわち、MZM60において、n−InPエッチストップ層69の上部に下層側から順番に、n−InP層(層厚:1.3μm)66、n−InGaAs(P) キャップ層67、InPカバー層68が形成される。このステップにて作製されたn−InP層はn−InPエッチストップ層69と同一組成であり、この層を含めて図9(c)にて符号66で示した。MZM60は、npin層構造で作製されている。これにより、電気信号や光信号の損失がpin型よりも小さく、電界の印加効率が高いため、小型で低駆動電圧動作ができる。
よって、上述した光半導体装置100を作製することができる。
したがって、本実施例に係る光半導体装置100によれば、同一基板1上にて光が導波する方向にSOA50とMZM60とが集積されていることにより、レーザーと光変調器のマルチチップモジュールを作製する際に、光ファイバと光変調器の結合損失を補償できると共に、半導体InP マッハツェンダ変調器での損失を補償できる。さらに、デバイスからの出力パワーを増加させることができる。
本実施例においては、基板にInPを用い、InGaAs(P)を積層して用いたが、同様な結晶構造である閃亜鉛鉱構造を有すれば同様なポッケルス効果を有する。そこで、GaAs、ZnTe、ZnS等を基板に用いることも可能である。また、基板上にInAl(Ga)As、GaInNAs、AlGaAs、InAlGaP、ZnSeTe等を積層することも可能である。
本実施例では、1.55μm帯の波長帯を対象としたが、量子井戸層に用いるInGaAsPの組成を変えることにより、1.1−1.65μmの長波長帯に対応することができる。また、基板をGaAs、ZnTe、ZnS等の基板上にAlGaAs、InAlGaP、ZnSeTe等を積層することにより他の波長帯に対応することも可能である。
本発明に係る光半導体装置の第2の実施例につき、図10および図11を参照して具体的に説明する。
図10は、光半導体装置を模式的に示した図であり、図11は、光半導体装置が具備するSOAとMZMの層構造を説明するための図である。なお、図10にて、λ11は入力ポート1aに入力される光を示し、λ12は出力ポート1dから出力される光を示し、λ13は出力ポート1cから出力される光を示す。
本実施例に係る光半導体装置は、上述した第1の実施例に係る光半導体装置と同一の素子構成(第一,第二の2×2 MMIカプラ10,20と、位相制御領域30,40)を具備する装置であり、SOAを第二の2×2 MMIカプラ20の入力部に適用した装置である。すなわち、本実施例に係る光半導体装置が具備するリッジ構造のSOAは、ハイメサ構造のMZMの間に挿入されている。本実施例において、上述した第1の実施例に係る光半導体装置と同一素子には同一符号を付記しその説明を省略する。また、本実施例に係る光半導体装置が具備するSOA、MZMそれぞれの層構造、SOA−MZMの結合部の作製工程は、上述した第1の実施例に係る光半導体装置と同一であり、その説明を省略する。
本実施例に係る光半導体装置200は、図10に示すように、第二の2×2 MMIカプラ20の入力部21,22のそれぞれに設けられたSOA250a,250bを具備する装置である。具体的には、図11に示すように、MZM60の間に設けられたSOA250a,250bを具備する装置である。
上記実施例1にて図4を用いて説明したように、SOAからの出力パワーはSOA入力パワーの増加と共に増加し、SOAへの注入電流の増加と共に増加するが、あるレベルで飽和してしまう。この図4のグラフから、SOA注入電流や入力パワーを増加させても、最大デバイス出力は7〜8dBm程度となると予測される。ここで、図1に示すような構成の光半導体装置(第一の2×2 MMIカプラの入力部にSOAを作製した光半導体装置)では、デバイスの最大出力は、SOAの飽和出力パワーから光導波路での光の損失を引いた値となる。
よって、デバイスの最大出力パワーは、SOAの飽和出力パワーに大きく依存する。
ここで、図12にデバイス(光半導体装置)にパルス光を伝搬させた際のレベルダイアグラムを示す。
この図12に示すように、第一の2×2 MMIカプラの入力部にSOAを作製した場合、デバイスに入力した光がSOAで増幅されるが(この時の利得は9dBである)、伝搬損により、デバイスからの出力は、SOA出力よりも損失−1dB小さい値となる。
よって、光伝搬損による出力減少を避けるため、一般的に、SOAで光増幅を行う場合、出力端に最も近いところにSOAを設置する。
そこで出力端に最も近い、第一の2×2 MMIカプラの入力部ではなく、第二の2×2 MMIカプラの出力部、つまり出力部23と24にSOAを作製した場合、SOAに入射する光は、この時の損失が−1.5dBとなり導波路伝搬損によりデバイスの入力値よりも小さくなるが、利得飽和によりSOA入力が小さい方が利得は大きいので、SOA出力は図1の構成におけるSOA出力値とあまり変わらない値が得られ、SOA出力後の光伝搬損が小さい分、デバイス出力は図1の構成の場合よりも大きくなる。
しかし、実際の使用状態では、図1の構成では、SOAに入力する光はCW光であるが、第二の2×2 MMIカプラの出力部にSOAを作製した場合、強度変調された光が入力することになる。
このため、後者ではパターン効果により、変調信号のパターンによって1レベルの出力が異なるパターン効果が生じてしまい、波形が劣化してしまう。
このように、パターン効果の影響を受けないように強度変調前に光増幅を行う構成が図1であり、図1の構成よりも大きなデバイス出力が得られる構成が図10である。
図10の構成にした場合、デバイスに入射した光は、第一の2×2 MMIカプラ10により各位相制御用光導波路31,41に等分に分波され、各位相制御用光導波路31,41に作製されたSOA250a,250bで増幅される。
そして、各SOA250a,250bで増幅された光が第二の2×2 MMIカプラ20で合波され出力ポート1c,1dから出力される。
この構成の場合、両位相制御用光導波路31,41に作製されたSOA250a,250bからの出力が最大の時(飽和出力パワー)、第二の2×2 MMIカプラ20で両位相制御用光導波路31,41を伝搬した光が合波された結果、デバイス出力は飽和出力パワーの2倍の値となる。
ここで、図13に図10の構成のデバイス入出力パワー、SOA入出力パワーの関係を示す。
この図13に示すように、最大となるデバイス出力は、図4と比較すると2倍の9〜10dBm程度となることが分かる。
したがって、本実施例に係る光半導体装置200によれば、第二の2×2 MMIカプラの入力部21,22にSOA250a,250bを作製したことにより、デバイスからの出力パワーを増加させることができる。
本発明に係る光半導体装置の第3の実施例につき、図14〜17を参照して具体的に説明する。
図14は従来のMZMにおける光導波路間の絶縁状態を説明するための図であり、図15は光半導体装置が具備するMZMを説明するための図である。図16は光半導体装置の作製方法を説明するための図である。図17は光半導体装置を模式的に示した図であり、図17(a)にその平面を示し、図17(b)に光半導体装置が具備する第一の2×2 MMIカプラの出力部の拡大を示す。なお、図17にて、λ31は入力ポート1aに入力される光を示し、λ32は出力ポート1cから出力される光を示し、λ33は出力ポート1dから出力される光を示す。
上述した第1および第2の実施例において作製されたデバイス(光半導体装置)100,200は、第一の位相制御用光導波路41と第二の位相制御用光導波路31間が、n−InP層66で電気的に繋がっているため、各位相制御用光導波路31,41を伝搬する光の位相を、各制御用電極32,42を通して、個別に電圧で制御することが困難と成る。
これを解決するために、MZMの両位相制御用光導波路間を高抵抗化することが必要となる。
従来、図14に示すように、第一,第二の位相制御用光導波路間を高抵抗化するために、n−InP層66に分離溝81が作製され、第一,第二の位相制御用光導波路間は空気により絶縁される。すなわち、図14に示すように、MZM領域80は、下層側から順番に、n−InP層61、i−MQW(層厚:0.4μm)62、i−InP(層厚:0.3μm)63、InPよりもバンドギャップの大きい組成のP型層(層厚:50nm)64、n−InGaAsP層(層厚:50nm)65、n−InP層(層厚:1.3μm)66、n−InGaAs(P)キャップ層67、InPカバー層68で構成され、InPカバー層68、n−InGaAs(P)キャップ層67、n−InP層66までの深さを有する分離溝81が作製されている。
しかし、従来の方法では、伝搬してきた光λ20が溝81を通過する際に、空気中でモードが広がるため、n−InP層66に再結合する際に100%結合できず、光損失が大きい。
本実施例において、第一,第二の位相制御用光導波路間を高抵抗化するために、第一,第二の位相制御用光導波路のn型表面層の一部にp型層を有する層(層構造310)が挿入される。
本実施例に係る光半導体装置が具備するMZM360は、図15に示すように、従来の分離溝81が形成されたMZM80にて、この分離溝81に層構造310が作製されたものである。この層構造310は、下層側から順番に、InGaAsPエッチストップ層301、InPカバー層302、p−InP層303、InGaAsP/InGaAs キャップ層304、SiO2膜306で構成される。
以下、本実施例に係る光半導体装置の作製方法につき図16を用いて説明する。本実施例に係る光半導体装置の作製方法は、図9(a)までは上述した第1の実施例に係る光半導体装置の作製方法と同じであり、その説明を省略する。すなわち、本実施例に係る光半導体装置の作製は、図8(a)〜(c)、図9(a)に示す光半導体装置の作製工程の後に図16(a)に示す光半導体装置の作製工程が行われる。
図16(a)に示すように、MZM360のp層をエッチングする際に図9(a)に示されるInPカバー305を除去した後にp層表面の一部にSiO2マスク306を形成して、全部エッチングで取り除かずに一部を残す。すなわち、SiO2マスク306が形成されていない箇所においては、n−InPエッチストップ層69より上部の層である、InGaAsPエッチストップ層301、InPカバー層302、p−InP層303、p−InGaAsP/InGaAs キャップ層304が除去される。
続いて、図16(b)に示すように、層構造310の領域以外のMZM360にn−InP層、キャップ層、カバー層を選択成長させる。すなわち、n−InPエッチストップ層69の上部に下層側から順番に、n−InP層(層厚:1.3μm)66、n−InGaAs(P) キャップ層67、InPカバー層68が形成される。このステップにて選択成長で作製されたn−InP層はn−InPエッチストップ層69と同一組成であり、この層を含めて図16(b)にて符号66で示した。
よって、上述した光半導体装置の作製方法によれば、層構造310のp型層をSOA50のp型表面層を積層するときに同時に積層することができる。そのため、作製プロセス自体が簡易化であり、その作製コストを低減できる。
ここで、本実施例に係る光半導体装置300は、上述した層構造310を適用した装置であり、上述した第1の実施例で示した素子構成において、図17に示すように、第一の2×2 MMIカプラ10の出力部13,14および第二の2×2 MMIカプラ20の入力部21,22の4箇所にそれぞれ層構造310a,310b,310c,310dが作製された装置である。これにより、第一,第二の位相制御用光導波路41,31間にてn-InP層66中にp−InP層303が導入され、第一の位相制御用光導波路41と第二の位相制御用光導波路31との間にn−p−n層構造が形成されるため、第一の位相制御用光導波路41のn層と第二の位相制御用光導波路31のn層に電位差が生じた際には、n−p−nの2つのp/n界面のうちどちらか一方が必ず逆バイアスとなり、電位差の極性にかかわらず高抵抗となる。その結果、光の伝搬損失を大幅に小さくすることができる。また、分離溝の角には一般的に電解が集中し易くなり、そこがデバイスの破壊の原因となりやすいが、p−InP層303を導入して高抵抗化したことにより、電解集中が生じず信頼性の面からも優れている。
なお、本実施例では、合計4箇所に層構造310a,310b,310c,310dを作製した光半導体装置300を用いて説明したが、第一の2×2 MMIカプラ10の出力部13,14の何れか1箇所及び第二の2×2 MMIカプラ20の入力部21,22の何れか1箇所の合計2箇所に層構造310を作製した光半導体装置とすることも可能である。このような光半導体装置であっても、上述した光半導体装置300と同様に、第一の位相制御用光導波路41と第二の位相制御用光導波路31との間が高抵抗となる効果が得られる。
上記では、層構造310a,310b,310c,310dは逆メサ方向に導波路幅に亘って形成された光半導体装置300を用いて説明したが、導波路方向と逆メサ方向でなくても導波路幅に亘って形成され第一の位相制御用光導波路41と第二の位相制御用光導波路31の間が高抵抗化(電気的に絶縁)されるように形成された光半導体装置とすることも可能である。
本発明に係る光半導体装置の第4の実施例につき、図18を参照して具体的に説明する。
図18は光半導体装置を模式的に示す図である。なお、図18にて、λ41は入力ポート1aに入力される光を示し、λ42は出力ポート1cから出力される光を示し、λ43は出力ポート1dから出力される光を示す。
本実施例に係る光半導体装置400は、上述した第3の実施例に係る光半導体装置300が具備する層構造310を適用した装置であり、上述した第2の実施例で示した素子構成において、図18に示すように、第二の2×2 MMIカプラ20の入力部21,22がSOA250a,250bのp型表面層により高抵抗化されるので、第一の2×2 MMIカプラ10の出力部13,14の2箇所にそれぞれ層構造410a,410bが作製された装置である。これにより、第一,第二の位相制御用光導波路41,31間にてn−InP層66中にp−InP層303が導入され、第一の位相制御用光導波路41と第二の位相制御用光導波路31間が高抵抗化(電気的に絶縁)される。
このように本実施例に係る光半導体装置400によれば、p−InP層303を導入して高抵抗化したことで、光の伝搬損失を大幅に小さくすることができる。
また、分離溝の角に電解が集中し易くなり、そこがデバイスの破壊の原因となりやすいが、p−InP層303を導入して高抵抗化したことにより、電解集中が生じず信頼性の面からも優れている。上述した光半導体装置400が具備する層構造410a,410bのp型層をSOA250a,250bのp型表面層を積層するときに同時に積層して作製することができる。そのため、作製プロセス自体が簡易化であり、その作製コストを低減できる。
なお、本実施例では、層構造410a,410bは逆メサ方向に導波路幅に亘って形成された光半導体装置400を用いて説明したが、導波路方向と逆メサ方向でなくても導波路幅に亘って形成され第一の位相制御用光導波路41と第二の位相制御用光導波路31の間が高抵抗化(電気的に絶縁)されるように形成された光半導体装置とすることも可能である。
本発明に係る光半導体装置の第5の実施例につき、図19を参照して具体的に説明する。
図19は、光半導体装置が具備するSOAとMZMとの接続箇所(結合箇所)を模式的に示した平面図である。図19にて、矢印Aは基板に対して順メサ方向を示し、矢印Bは基板に対して逆メサ方向を示す。
本実施例に係る光半導体装置は、上述した光半導体装置で作製されたSOAとMZMとが接続する界面を変更したものである。
本実施例に係る光半導体装置500では、図19に示すように、SOA50とMZM60との結合界面(結合部)501は、素子方向(順メサ方向)に対して垂直方向(逆メサ方向)から傾斜して形成されている。
すなわち、上述した光半導体装置500においては、SOA50とMZM60の結合界面501が素子方向(順メサ方向)に対して垂直方向(逆メサ方向)に形成された場合、結合界面に入射した光、例えば、SOA50から出射してMZM60に入射する光の一部は結合界面で反射され、戻り光としてSOAに(再)入射してSOAの劣化を促進させてしまう可能性がある。したがって、結合界面501を逆メサ方向から傾斜させることにより、戻り光のSOA50への入射を防ぐことができる。
ここで、結合界面501の傾斜角度θは何度であっても戻り光の影響の抑制の効果を奏するが、結合界面が逆メサ方向であるときに結晶再成長時に異常成長が抑制されるので逆メサ方向からの傾斜角度は小さいほうが良い。一方、逆メサ方向の傾斜角度θが大きいほうが戻り光のSOA50への入射を防ぐ点で効果が大きい。したがって、逆メサ方向からの傾斜角度θは0度より大きく45度以下で有効である。
なお、上記では、SOA50とMZM60との結合界面501に適用した光半導体装置500を用いて説明したが、上述した光半導体装置300の層構造310a,310bとMZM360との結合界面に適用した光半導体装置としたり、上述した光半導体装置400の層構造410a,410b,410c,410dとMZM60との結合界面に適用した光半導体装置としたりすることも可能である。これらのような光半導体装置であっても、上述した光半導体装置500と同様な作用効果を奏する。
本発明の第1の実施例に係る光半導体装置を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置が具備するSOAとMZMの層構造を説明するための図である。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置のMZMにおける消光特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置における入力パワーと出力パワーとの関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置におけるSOAへの注入電流と出力パワーとの関係を示すグラフである。 各波長のNRZ信号の出力波形のアイパターンを示す図である。 各波長のNRZ信号の伝送特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置の作製方法(前半)を説明するための図である。 本発明の第1の実施例に係る光半導体装置の作製方法(後半)を説明するための図である。 本発明の第2の実施例に係る光半導体装置を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施例に係る光半導体装置が具備するSOAとMZMの層構造を説明するための図である。 デバイスにパルス光を伝搬させた際のレベルダイアグラムを示した図である。 本発明の第2の実施例に係る光半導体装置におけるデバイス入出力パワー、SOA入出力パワーの関係を示す図である。 従来のMZMにおける光導波路間の絶縁状態を説明するための図である。 本発明の第3の実施例に係る光半導体装置が具備するMZMを説明するための図である。 本発明の第3の実施例に係る光半導体装置の作製方法を説明するための図である。 本発明の第3の実施例に係る光半導体装置を模式的に示す図である。 本発明の第4の実施例に係る光半導体装置を模式的に示す図である。 本発明の第5の実施例に係る光半導体装置が具備するSOAとMZMとの接続箇所を模式的に示した平面図である。
符号の説明
10,20 2×2 MMIカプラ
30,40 位相制御領域
50 半導体光増幅器
60 マッハツェンダ変調器
310 層構造
100、200,300,400,500 光半導体装置

Claims (6)

  1. 閃亜鉛鉱構造を有する同一のn型化合物半導体基板の(100)面上に、表面層がp型である、リッジ構造で作製された半導体光増幅器と、npin層構造を有し、表面層がn型である、ハイメサ構造で作製されたマッハツェンダ変調器とが、前記基板に対して順メサ方向に、それぞれ該方向に光を導波させるように形成され、集積されている光半導体装置であって、
    前記マッハツェンダ変調器は、
    前記光を合分岐する2の光合分岐手段と、一方の光合分岐手段の出力部と他方の光合分岐手段の入力部とをそれぞれ接続する2の光導波路と、前記2の光導波路のそれぞれに設けられた2の位相制御手段とを具備し、
    前記2の光合分岐手段と前記2の位相制御手段との間のそれぞれに、前記半導体光増幅器のp型表面層と同一のp型の表面層が形成され、該p型の表面層と前記npin層構造中のp層との間にp型でない層が形成されている
    ことを特徴とする光半導体装置。
  2. 請求項1に記載された光半導体装置であって、
    前記半導体光増幅器と前記マッハツェンダ変調器の界面、または前記マッハツェンダ変調器と前記p型の表面層との界面は、逆メサ方向に対して傾斜する方向に延在して形成されている
    ことを特徴とする光半導体装置。
  3. 請求項2に記載された光半導体装置であって、
    前記界面の傾斜角度は、0度より大きく45度より小さい
    ことを特徴とする光半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載された光半導体装置であって、
    前記マッハツェンダ変調器は、
    2つの入力部と2つの出力部を有する第一の2×2 MMIカプラと、
    2つの入力部と2つの出力部を有する第二の2×2 MMIカプラと、
    前記第一の2×2 MMIカプラの出力部と前記第二の2×2 MMIカプラの入力部とをそれぞれ接続する2の光導波路と、
    前記2の光導波路のそれぞれに設けられた2の位相制御手段とを具備し、
    前記第一の2×2 MMIカプラの入力部に前記半導体光増幅器が形成されている
    ことを特徴とする光半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載された光半導体装置であって、
    前記マッハツェンダ変調器は、
    2つの入力部と2つの出力部を有する第一の2×2 MMIカプラと、
    2つの入力部と2つの出力部を有する第二の2×2 MMIカプラと、
    前記第一の2×2 MMIカプラの出力部と前記第二の2×2 MMIカプラの入力部とをそれぞれ接続する2の光導波路と、
    前記2の光導波路のそれぞれに設けられた2の位相制御手段とを具備し、
    前記第二の2×2 MMIカプラの入力部に前記半導体光増幅器が形成されている
    ことを特徴とする光半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載された光半導体装置の製造方法であって、
    前記p型の表面層と前記npin層構造中のp層との間にp型でない層を形成するにあたり、
    前記基板上に、前記半導体光増幅器のp型表面層が途中まで積層され、かつ前記半導体光増幅器以外の部分に前記npin層構造中のpin層構造上に下から順にエッチストップ層とInPカバー層とが積層されている状態で、全面に前記半導体光増幅器のp型表面層と同一のp型の表面層を形成し、
    その後、前記半導体光増幅器の部分と、前記2つの光合分岐手段と前記2つの位相制御手段との間のそれぞれの前記p型の表面層が形成されるべき部分とを除いた部分において、最上層から前記エッチストップ層まで除去し、
    該除去した部分に新たにn層を積層することで、前記p型の表面層と前記npin層構造中のp層との間に、前記p型でない層として、前記エッチストップ層と前記InPカバー層とが形成された状態とする
    ことを特徴とする光半導体装置の製造方法。
JP2008041388A 2008-02-22 2008-02-22 光半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5144306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008041388A JP5144306B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 光半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008041388A JP5144306B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 光半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009198881A JP2009198881A (ja) 2009-09-03
JP5144306B2 true JP5144306B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=41142413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008041388A Expired - Fee Related JP5144306B2 (ja) 2008-02-22 2008-02-22 光半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5144306B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5515927B2 (ja) * 2010-03-24 2014-06-11 住友電気工業株式会社 半導体光素子
JP5505230B2 (ja) * 2010-09-27 2014-05-28 富士通株式会社 光半導体素子
JP5821250B2 (ja) 2010-11-19 2015-11-24 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光変調装置および光変調制御方法
JP5853386B2 (ja) 2010-12-16 2016-02-09 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光変調装置および光変調制御方法
JP5897414B2 (ja) * 2011-08-23 2016-03-30 日本オクラロ株式会社 光デバイスの製造方法
JP5329687B2 (ja) * 2012-03-05 2013-10-30 日本電信電話株式会社 アイソレータレス光送信機
JP5806148B2 (ja) * 2012-03-07 2015-11-10 日本電信電話株式会社 光増幅器が集積された光変調素子の評価法ならびに評価装置
JP2014075387A (ja) * 2012-10-02 2014-04-24 Mitsubishi Electric Corp 光集積素子
JP2017173346A (ja) * 2014-08-04 2017-09-28 古河電気工業株式会社 光変調器
JP6661519B2 (ja) * 2016-02-19 2020-03-11 三菱電機株式会社 光送信器
JP7247120B2 (ja) * 2018-02-08 2023-03-28 古河電気工業株式会社 光集積素子および光モジュール
KR20240072204A (ko) * 2021-12-07 2024-05-23 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 광 반도체 장치, 광 변조기 및 광 송신 장치
WO2023223550A1 (ja) * 2022-05-20 2023-11-23 日本電信電話株式会社 光デバイス

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3266728B2 (ja) * 1994-01-31 2002-03-18 株式会社日立製作所 導波路型光素子の製造方法
JP4906185B2 (ja) * 2000-12-04 2012-03-28 富士通株式会社 光半導体素子及び光半導体素子の変調方法
JP2005116644A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Ntt Electornics Corp 半導体光電子導波路
JP2005159118A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ミリ波光源
JP4504175B2 (ja) * 2004-12-16 2010-07-14 日本電信電話株式会社 半導体光変調器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009198881A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5144306B2 (ja) 光半導体装置及びその製造方法
CN110168824B (zh) 半导体光放大器及其制造方法、光相位调制器
KR100333482B1 (ko) 초고속 반도체 광변조기 및 그 제조방법
JP2809124B2 (ja) 光半導体集積素子およびその製造方法
JP4762834B2 (ja) 光集積回路
US20130207140A1 (en) Semiconductor Optical Element Semiconductor Optical Module and Manufacturing Method Thereof
US8498501B2 (en) Semiconductor optical modulator and semiconductor mach-zehnder optical modulator
CN111164475A (zh) 半导体光集成元件
JP2019008179A (ja) 半導体光素子
JP6939411B2 (ja) 半導体光素子
JPH05341242A (ja) 光変調素子
JP2005116644A (ja) 半導体光電子導波路
JP4411938B2 (ja) 変調器集積半導体レーザ、光変調システムおよび光変調方法
JP4629346B2 (ja) 光集積デバイス
JP4105618B2 (ja) 半導体光変調導波路
CN111819743B (zh) 半导体光集成元件及其制造方法
US20210184421A1 (en) Semiconductor Optical Element
JP2004341092A (ja) 電界吸収型光変調器、電界吸収型光変調器付き半導体集積素子、それらを用いたモジュール及び電界吸収型光変調器付き半導体集積素子の製造方法
JP2001013472A (ja) 光半導体素子および光通信装置
JP2018206901A (ja) 光送信機
JP2019007997A (ja) 半導体光素子
JP2019057541A (ja) 半導体光集積素子
Aihara et al. Heterogeneously integrated membrane DFB laser and Si Mach-Zehnder modulator on Si photonics platform
JP4283079B2 (ja) 半導体光電子導波路
WO2025013246A1 (ja) 光変調器及び光送信器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5144306

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees