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JP5139710B2 - スレート屋根用足場板 - Google Patents

スレート屋根用足場板 Download PDF

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JP5139710B2 JP2007108517A JP2007108517A JP5139710B2 JP 5139710 B2 JP5139710 B2 JP 5139710B2 JP 2007108517 A JP2007108517 A JP 2007108517A JP 2007108517 A JP2007108517 A JP 2007108517A JP 5139710 B2 JP5139710 B2 JP 5139710B2
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Description

本発明は、スレート屋根に設置されるスレート屋根用足場板に関する。
従来より、工場、倉庫、駅のプラットフォームの上屋等の屋根は、スレートによって葺かれたスレート屋根で構成されることが多い。スレートは、母屋を構成する鉄骨構造体の骨材に、ボルト及びナット等のスレート取付部材によって取り付けられている。
このようなスレート屋根においては、スレートの葺き替え工事や、スレート及び樋の点検、清掃、塗装等を行う必要がある。このときに問題となるのが、屋根に上がった作業者が骨材から外れた箇所を踏んだ場合にスレートが割れて作業者の墜落を招いてしまう踏み抜き事故である。
この踏み抜き事故を防止するために、例えば、特許文献1に開示されているようなデッキをスレート屋根上に組むことがある。このデッキは、スレートの波形状の凹部に配置される円管部材と、円管部材に結合される足場板とを備えており、作業者が、足場板を歩くことで、踏み抜き事故が未然に防止されるようになっている。
また、特許文献2に開示されているような足場板をスレート屋根上に設置して踏み抜き事故の防止を図ることも知られている。この足場板は、ハニカム構造を有する平板部材の両面に滑り止めテープを貼り付けてなるものである。
特開2003−13573号公報 特公平4−72947号公報
ところが、特許文献1に開示されているデッキをスレート屋根上に組み立てる場合には、まず、円管部材を屋根に持って上がって所定位置に配置した後、足場板を持って上がり、円管部材に結合する作業が必要になる。さらに、円管部材は、作業者及び足場板の重量に耐え得ることのできる高い強度が要求されるため、重くなってしまう。よって、デッキの組み立て作業は、煩雑で手間がかかることになる。また、円管部材の外形状は、スレートの凹部の形状とは異なっているため、円管部材とスレートとは線接触することになる。よって、作業者や足場板の重量がスレートに対して局部的に作用することになる。このとき、工事や点検等を行うスレートは、新品時の強度を有していないことが多いので、スレートの破損を招きやすい。
また、特許文献2の足場板では、特許文献1のような現場での組み立て作業は必要ないものの、足場板が高剛性なハニカム構造の平板であるため、スレートの波形状の上に設置すると、足場板の下面とスレートの波形状の頂部が線接触することになる。よって、特許文献1のものと同様に、作業者等の重量がスレートに局部的に作用して、スレートの破損を招きやすい。
また、特許文献2の足場板は、設置状態でスレート屋根に載せているだけなので、設置後に、例えば強風が吹いた場合を想定すると、浮き上がってスレート屋根から外れる虞れがあるとともに、使用時において作業者による力のかけ具合によっては、足場板がスレート屋根上を滑ってしまうことも考えられる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スレート屋根に設置される足場板において、使用時にスレートに対し局部的に力がかからないようにしてスレートの破損を防止し、さらに、強風によってスレート屋根から外れ難くにするとともに、使用時にスレート屋根上を滑らないにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、作業者の足場を形成する板状の足場形成部材に、スレートの波形状に対応して延びる波形面部と、スレート屋根が有するボルトを露出させる開放部とを設け、開放部からボルトを露出させ、このボルトに対して足場形成部材を固定するようにした。
具体的には、第1の発明では、スレートによって葺かれたスレート屋根上に載置され、作業者の足場を形成する板状の足場形成部材と、該足場形成部材を上記スレート屋根に固定する固定部材とを備え、上記足場形成部材には、上記スレートの波形状に対応して延びる波形面部と、上記スレートを屋根の骨材に取り付けるためのボルトに挿通される上記固定部材を該足場形成部材の上面から露出させる開放部とが設けられ、上記固定部材は、弾性材を上記開放部の幅よりも大径な部位を有する柱状に成形してなるものであり、断面形状が挿入方向先端側から基端側へ行くほど拡大するように形成されるとともに、上記ボルトが挿入される挿入孔を有し、上記固定部材は、上記挿入孔に上記ボルトを挿入した状態で、該固定部材の少なくとも基端側が上記開放部に押し込まれて弾性変形することによって該挿入孔の内周面が上記ボルトに押し付けられて該ボルトに係合した状態と、該ボルトから離脱した状態とに切り替えられる構成とした。
この構成によれば、足場形成部材をスレート屋根に載置し、スレート屋根が有するボルトを開放部から露出させ、このボルトに、固定部材を係合させることで、足場形成部材がスレート屋根に固定された状態となる。スレート屋根のボルトが開放部内に位置していることで、例えば、足場形成部材がスレート屋根の傾斜方向に移動しようとしたとき、ボルトによりその移動が阻止される。また、強風が吹いた場合には、足場形成部材が固定部材によってスレート屋根に固定されていることで、足場形成部材の浮き上がりが抑制される。さらに、足場板が固定された状態では、足場形成部材の波形面部がスレートの波形状に対応して延びているので、作業者及び足場形成部材の重量は、スレートの広い範囲に分散して作用することになる。また、足場形成部材をスレート屋根から外す際には、固定部材をボルトから離脱させる。
また、固定部材を先端側から開放部に挿入する際、その先端側の断面形状が小さいので、作業性が良好になる。そして、固定部材を開放部に完全に押し込むと、少なくともその基端側が開放部に嵌る。これにより、足場形成部材がスレート屋根に固定された状態となる。
第2の発明では、第1の発明において、足場形成部材は、スレートに沿って延びるように形成された複数の板状部材と、これら板状部材を、互いに隙間をあけた状態で連結する連結部材とを備え、開放部は、隣り合う上記板状部材の間の隙間である構成とする。
この構成によれば、互いに連結された板状部材の隙間からボルトが露出することになる。
第3の発明では、第2の発明において、複数の板状部材が互いに同じものである構成とする。
この構成によれば、コストの低減が可能になる。
第4の発明では、第2または3の発明において、連結部材は、板状部材の上面に突出した状態で固定されている構成とする。
この構成によれば、連結部材が足場形成部材の上面から突出しているので、作業者が足場形成部材の上面を歩くときに滑り止めになる。
第5の発明では、第2の発明において、連結部材は、板状部材に差し込まれている構成とする。
この構成によれば、連結部材を板状部材に対し強固に固定することが可能になる。
第1の発明によれば、スレート屋根が有するボルトを足場形成部材の開放部から露出させ、このボルトに固定部材を係合させて足場形成部材をスレート屋根に固定できる。これにより、使用時に足場形成部材がスレート屋根上を滑らないようにできるとともに、強風が吹いた場合に、足場形成部材をスレート屋根から外れ難くできる。さらに、足場形成部材の波形面部がスレートの波形状に対応して延びているので、作業者及び足場形成部材の重量がスレートに局部的に作用しなくなり、スレートの破損を防止できる。
また、固定部材の断面形状を、挿入方向先端側から基端側へ行くほど拡大させ、この固定部材の少なくとも基端側を開放部に嵌めるようにしたので、固定部材を開放部に容易に押し込んで、足場形成部材を確実に固定できる。
第2の発明によれば、複数の板状部材を互いに隙間をあけた状態で連結部材によって連結するという簡単な構成で、足場形成部材に開放部を設けることができる。
第3の発明によれば、複数の板状部材を同じものとしたので、スレート用足場板の低コスト化を図ることができる。
第4の発明によれば、連結部材が作業者の滑り止めになり、安全性をより一層高めることができる。
第5の発明によれば、連結部材を板状部材に差し込むことで、連結部材を板状部材に強固に固定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(参考例1)
図1は、本発明の参考例1に係る足場板1をスレート屋根Aに載置した状態を示すものである。この足場板1は、スレート屋根A上で作業者用の足場を形成する足場形成部材10と、足場形成部材10をスレート屋根Aに固定するための3つの固定部材11、11、11とを備えている。
足場板1の構造を説明する前に、スレート屋根Aの構造について説明すると、スレート屋根Aは、図2に示すように、母屋を構成する鉄骨構造体の骨材Bと、骨材Bの上部に配置されるスレートSと、スレートSを骨材Bに取り付けるためのボルトC及びナットDとを備えている。骨材Bは、所定の間隔をあけて複数配置されている。ボルトCの基部には、骨材Bに引っ掛かる鈎部が形成されている。ボルトCは、この鈎部からスレートSを貫通する方向に真っ直ぐに延びており、先端部がスレートSを貫通してスレートSの上面から突出している。ボルトCの先端部には、ワッシャE(図10及び図11にのみ示す)が挿通された状態でナットDが螺合している。
上記足場板1の足場形成部材10は、図1に示すように、スレートSの波形状が連続する方向に沿って延びる2つの板状部材20、20と、これら板状部材20、20を、所定幅の隙間Wをあけた状態で連結する4つの連結板(連結部材)21、21、…とを備えている。板状部材20、20は同じ構造であるため、一方の板状部材20の構造について詳細に説明する。板状部材20は、図3に示すように、平面視で長方形をなしており、長手方向の寸法は、約1200mmくらいに設定され、幅方向の寸法は、約130mmくらいに設定されている。図4に示すように、板状部材20は、ベース材22と、クッション材23とからなる2層構造である。ベース材22は、クッション材23の上側に配置され、図5に示すように、ハニカムコア24と、ハニカムコア24を上下方向に挟むように形成された上側及び下側材25、26と、これら上側及び下側材25、26の間に配設される補強部材としての4つの角型パイプ部材28、28、…(図1に示す)とを備えており、作業者の重量によって変形しない高い剛性を持っている。また、ベース材22の厚みは、約30mmに設定されている。
上記ハニカムコア24は、金属製の薄板材からなるものである。また、図5に示すように、上側材25は、ハニカムコア24の上面に沿って延びる平板部25aと、平板部25aの周縁部から下方へ延びる縦板部25bとを備えている。下側材26は、ハニカムコア24の下面に沿って延びる平板部26aと、縦板部26bとを備えている。下側材26の縦板部26bが上側材25の縦板部25bの内側に嵌り、この状態で上側材25と下側材26とが一体化されている。ハニカムコア24は、上側材25及び下側材26に接着剤等によって接着されている。
上記4本のパイプ部材28、28、…は、ベース材22の長手方向に略等間隔に配置されている。各パイプ部材28の長さは、下側材26の幅方向の内寸と略同じに設定されている。また、パイプ部材28、28、…は、上側材25及び下側材26に接着されている。
上記クッション材23は、発泡樹脂材で構成されている。クッション材23の上面であるベース材22側の面は、該ベース材22の下面に沿うように平坦面で構成されている。クッション材23の上面とベース材22とは、接着されている。クッション材23の下面は、スレートSの波形状に対応して延びる波形面部23aで構成されており、足場形成部材10をスレートSに載置した状態で、波形面部23aの略全体がスレートSに接触するようになっている。クッション材23の材料としては、発泡スチロール、発泡ウレタン、スチレン系樹脂を発泡させたもの等を用いることができるが、雨水を吸収しない発泡スチロールが好ましい。
尚、波形面部23aは、スレートSの波形状と全く同じ形状でなくてもよく、対応していればよい。すなわち、波形面部23aの山部分がスレートSの谷部分に位置付けられ、波形面部23aの谷部分がスレートSの山部分に位置付けられるようになっていて、かつ、板状部材20に作業者が載ってクッション材23が変形したときに、波形面部23aがスレートSに対して線接触とならずに、面接触となればよい。したがって、例えば、スレート屋根Aに取り付けていない状態で波形面部23aの山部分の高さが、スレートSの谷部分の深さと異なっていてもよく、また、波形面部23aに細かな凹凸や溝が形成されていてもよい。
上記連結板21は、図6に示すように、細長く形成されている。連結板21の長さは、板状部材20の幅方向の寸法の2倍以上に設定されている。連結板21には、リベット30(図1及び図3に示す)が挿通する挿通孔21aが形成されている。また、図7に示すように、連結板21の幅方向中央部には、長手方向に連続して延びる突条部21bが形成されている。連結板21は、図1に示すように、突条部21bの突出方向が上となるようにして、パイプ部材28の直上方に配置されており、板状部材20の上面から突出している。そして、連結板21の挿通孔21aに挿通したリベット30は、ベース材22の上側材25を貫通してパイプ部材28に達し、該パイプ部材28に結合している。つまり、連結板21はパイプ部材28に締結されている。
上記連結板21により連結された2つの板状部材20、20の隙間Wは、板状部材20の長手方向に長く、その幅は、図10に示すように、上記ワッシャEの外径よりも若干大きめに設定されている。したがって、足場形成部材10をスレート屋根Aに載置した状態で、スレート取付部材としてのボルトC、ナットD及びワッシャEが隙間Wから露出するようになる。
上記固定部材11、11、11は、同じものであり、図8及び図9に示すように、弾性材を扁平な柱状に成形してなる。固定部材11の長径寸法(図8における左右方向の寸法)は、隙間Wの幅寸法よりも長く、短径寸法(図8における上下方向の寸法)は、隙間Wの幅寸法よりも短く設定されている。固定部材11の中心線方向(図9における上下方向)の寸法は、足場形成部材10をスレート屋根Aに固定した状態で、固定部材11の上端面が該足場形成部材10の上面よりも下方に位置するように設定されている。
また、固定部材11の中心部には、上記ボルトCが挿入される挿入孔11cが中心線方向に貫通して形成されている。この挿入孔11cの内径は、ボルトCの径よりも小さめに形成されている。よって、挿入孔11には、ボルトCが圧入されるようになっている。挿入孔11cの中心線方向一方側は、その内径が他の部分に比べて拡大した拡大部11dで構成されている。拡大部11dの内径は、ナットDの外径よりも大きく設定されている。この拡大部11dにナットDが挿入可能となっている。
また、固定部材11には、短径方向両側の面に2つの凹部11e、11eが形成されている。凹部11eの形成により、固定部材11が変形し易くなっている。
尚、固定部材11の材料としては、弾性材であれば特に限定されず、ウレタン、天然ゴム、合成ゴム等を用いることができる。
次に、上記のように構成された足場板1をスレート屋根Aに固定する場合について説明する。まず、図11に示すように、足場形成部材10をスレート屋根Aに載置する。このとき、板状部材20、20の隙間WにボルトC及びナットDが位置するようにしておく。これにより、ボルトC及びナットDが隙間Wから露出することになる。
その後、上記固定部材11を隙間Wに挿入する。挿入開始時には、固定部材11を、その短径方向が隙間Wの幅方向に向くようにし、かつ、挿入孔11cがボルトCの直上方に位置するように配置する。そして、固定部材11の中心線がボルトCの中心線と一致するように、固定部材11を隙間Wに深く挿入していく。すると、図10に示すように、ボルトCが挿入孔11cに挿入されるとともに、ナットDが拡大部11dに挿入され、固定部材11が隙間Wに完全に挿入された状態になる。この固定部材11の挿入時には、短径方向が隙間Wの幅方向に向くようにしているので、固定部材11が、隙間Wの周縁部を構成する板状部材20、20の側面に干渉することはなく、容易に挿入可能となっている。また、固定部材11を隙間Wに完全に挿入した状態では、固定部材11の上端部が板状部材20、20の上面よりも下方に位置している。
上記固定部材11を隙間Wに挿入した後、該固定部材11を中心線周りに約90゜回転させる。これにより、図11に示すように、固定部材11の長径方向が隙間Wの幅方向に向き、固定部材11が板状部材20、20の側面によって長径方向両側から押圧されて長径寸法が短くなるように弾性変形する(図11の仮想線は、変形前の固定部材の外形を示す)。その結果、固定部材11が板状部材20、20の側面に密着して足場形成部材10と一体化する。また、この固定部材11の弾性変形により、挿入孔11c及び拡大部11dが潰れるように変形して、該挿入孔11c及び拡大部11dの内周面がボルトC及びナットDに押し付けられて係合した状態になる。これにより、足場形成部材10がスレート屋根Aに固定される。つまり、固定部材11を隙間Wに挿入して回転させるという簡単な操作で足場形成部材10を固定することが可能である。
上記のようにしてスレート屋根Aに固定された足場板1の上に作業者が上がると、作業者の重量によりクッション材23がスレートSに押さえ付けられる。これにより、スレートSの表面に凹凸等があっても、クッション材23の波形面部23aがスレートSの表面の形状に沿うように変形し、波形面部23aの広い範囲がスレートSの表面に密着する。これにより、足場形成部材10の滑りが抑制される。加えて、例えば、足場形成部材10がスレート屋根Aの傾斜方向に移動しようとしたとき、ボルトC及びナットDが隙間W内に位置していることにより、足場形成部材10の移動がボルトC及びナットDによって阻止される。
また、足場形成部材10が固定部材11によってスレート屋根Aに固定されていることで、強風が吹いた場合に、足場形成部材10のスレート屋根Aからの浮き上がりが抑制される。さらに、足場板1が固定された状態では、足場形成部材10の波形面部23aがスレートSの波形状に対応して延びているので、作業者及び足場形成部材10の重量は、スレートSの広い範囲に分散して作用することになる。
また、連結板21が板状部材20の上面に突出するように位置しているので、作業者が足場板1を歩く際の滑り止めとなり、作業者の安全性が高まる。
尚、足場板1をスレート屋根Aから取り外す際には、固定部材11を中心線周りに90゜回転させる。これにより、固定部材11の形状が復元し、隙間Wから取り出し可能になる、このようにして、固定部材11を、ボルトC及びナットDから離脱させる。また、足場板1をスレート屋根Aから取り外す際には、固定部材11を回転させることなく、固定状態としたまま、足場形成部材10を強い力でスレート屋根Aから持ち上げるようにしてもよい。
以上説明したように、この参考例1に係るスレート屋根用足場板1によれば、スレート屋根AのボルトC及びナットDを足場形成部材10の隙間Wから露出させ、ボルトC及びナットDに固定部材11を係合させて足場形成部材10をスレート屋根Aに固定できる。これにより、使用時に、足場形成部材10がスレート屋根A上を滑らないようにできるとともに、強風が吹いた場合に、足場形成部材10をスレート屋根Aから外れ難くできる。さらに、足場形成部材10の波形面部23aがスレートSの波形状に対応して延びているので、作業者及び足場形成部材10の重量がスレートSに局部的に作用しなくなり、スレートSの破損を防止できる。
また、固定部材11を弾性材で扁平な柱状に形成し、この固定部材11にボルトC及びナットDを挿入するようにしたので、固定部材11を隙間Wに挿入して回転させるという簡単な操作により、足場形成部材10をスレート屋根Aに確実に固定できる。
また、固定部材11が足場形成部材10の上面よりも下方に位置しているので、作業者が足場形成部材10を歩く際に固定部材11が邪魔になることはなく、より安全に作業を行うことができる。
尚、図12に示す参考例2のように、固定部材11に挿入孔11cと別に2つの孔部11f、11fを形成してもよい。これら孔部11f、11fは、挿入孔11cを固定部材11の短径方向両側から挟むように位置付けられ、該挿入孔11cと同方向に延びている。孔部11fを形成することで、固定部材11がより一層変形し易くなり、挿入孔11c及び拡大部11dの内周面をボルトC及びナットDに確実に押し付けることができる。これにより、固定部材11をボルトC及びナットDに強固に係合させることができる。
また、図13〜図15に示す実施形態1のように、固定部材11の形状を挿入方向に延びる柱状とし、その断面形状が挿入方向先端側から基端側へ行くほど拡大するテーパー形状としてもよい。固定部材11の基端側の外径は、隙間Wの幅よりも広く設定され、また、先端側の外径は、隙間Wの幅よりも狭く設定されている。この実施形態1の固定部材11を用いて足場形成部材10を固定する際には、固定部材11を先端側から隙間Wに挿入していく。このとき固定部材11の先端側の外径は、隙間Wの幅よりも小さいので、作業性は良好である。そして、固定部材11を隙間Wに押し込んで行くと、固定部材11の基端側が弾性変形し、固定部材11が板状部材20、20の側面に密着して足場形成部材10と一体化する。また、この固定部材11の弾性変形により、挿入孔11c及び拡大部11dの内周面がボルトC及びナットDに押し付けられて係合した状態になる。足場板1をスレート屋根Aから取り外す際には、固定部材11を固定状態としたまま、足場形成部材10を強い力でスレート屋根Aから持ち上げる。
また、図16〜図18に示す実施形態2のように、固定部材11の挿入方向基端側には、鍔部11gを形成してもよい。固定部材11を隙間Wに押し込んだ状態で、鍔部11gが、足場形成部材10の上面に当接するようになっている。この実施形態2では、足場板1をスレート屋根Aから取り外す際に、固定部材11を固定状態としたまま、足場形成部材10を強い力でスレート屋根Aから持ち上げたとき、鍔部11gが足場形成部材10の上面に当接しているので、固定部材11が押し上げられる。これにより、固定部材11をボルトCから外すことができる。
また、連結板21と板状部材20とは、リベット30以外のものを用いて一体化するようにしてもよい。
(参考例3)
図19は、本発明の参考例3に係るスレート屋根用足場板1を示すものである。この参考例3の足場板1は、参考例1のものに対し、足場形成部材10の固定構造と、板状部材20、20の連結構造が異なるだけなので、以下、参考例1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分を詳細に説明する。
上記参考例1では、2つの板状部材20、20を連結板21で連結するようにしたが、この参考例3では、連結板21を省略し、2つの板状部材20、20のベース材22、22に4本の連結パイプ部材(連結部材)45、45、…をそれぞれ差し込み、これら連結パイプ部材45、45、…によって板状部材20、20を連結するようにしてもよい。各連結パイプ部材45は、ベース材22の側壁部を貫通して、ベース材22の内部において上側材25及び下側材26に接着されている。
また、この参考例3の固定部材40は、金属板を成形してなり、ボルトCに螺合する螺合部材41により、ボルトCに係合した状態と、ボルトCから離脱した状態とに切り替えられるようになっている。すなわち、固定部材40は、図20及び図21に示すように、2つの板状部材20、20の上面に沿って延びる一対の上板部40a、40aと、これら上板部40a、40aの間で下方へ窪むように形成された凹部40bとを備えている。図21に示すように、上板部40a、40aの下面には、滑り止め部材としてのゴム板42が貼り付けられている。また、凹部40bの側壁部は、板状部材20、20の側面に沿って延びている。また、凹部40bの底壁部は、上板部40aと略平行に延びている。この底壁部には、図20に示すように、ナットDの外径よりも大きい貫通孔40cが形成されている。
螺合部材41の上半部には、雌ねじ部41bが形成され、下半部には、ナットDが収容される収容部41aが設けられている。図22に示すように、螺合部材41をボルトCに螺合させた状態で、ナットDが収容部41aに完全に収容されるとともに、螺合部材41の下端部が固定部材40の凹部40bの底壁部に当たるようになっている。
次に、上記のように構成された足場板1をスレート屋根Aに設置する場合について説明する。まず、参考例1のものと同様に、足場形成部材10をスレート屋根Aに載置する。そして、固定部材40を足場形成部材10にセットする。すなわち、固定部材40を足場形成部材10の隙間Wの上方から下方に移動させていき、図21に示すように、その凹部40bを隙間Wに差し込んで、ボルトC及びナットDを底壁部の貫通孔40cから上方へ突出させる。その後、螺合部材41をボルトCに螺合させていくと、ナットDが収容部41aに収容されて、螺合部材41の下端部が固定部材40の底壁部に当たり、固定部材40がボルトCに係合した状態になる。これにより、固定部材40の上板部40a、40aが板状部材20、20の上面に押し付けられ、よって、足場形成部材10がスレート屋根Aに固定された状態になる。尚、足場形成部材10を外す場合には、螺合部材41を緩めて固定部材40をボルトCから離脱させればよい。
この参考例3のスレート屋根用足場板1においても、参考例1のものと同様な作用効果を得ることができる。
また、連結パイプ部材45をベース材22に差し込むようにしたので、連結パイプ部材45を各ベース材22に強固に固定することができる。
また、上記参考例では、足場形成部材10が、スレートSの波形状の連続方向に長い形状である場合について説明したが、これに限らず、例えば、図23示す変形例のように、スレートSの波形状が連続する方向と直交する方向に沿って長く延びる形状としてもよい。また、この場合において、例えば、図24に示す変形例のように、連結板21を省略し、4本の連結パイプ部材45、45、…によって板状部材20、20を連結するようにしてもよい。
また、板状部材20は、3つ以上を連結することも可能である。
以上説明したように、本発明に係るスレート屋根用足場板は、例えば、工場のスレート屋根の点検や清掃を行う際に用いることができる。
参考例1に係るスレート用足場板の使用状態を説明する斜視図である。 図1におけるII−II線断面図である。 スレート用足場板の平面図である。 スレート用足場板の正面図である。 ベース材の断面図である。 連結板の平面図である。 図6におけるVII−VII線断面図である。 固定部材の平面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 固定部材を足場形成部材の隙間に挿入した状態を拡大して示す図2相当図である。 固定部材を係合状態にした図10相当図である。 参考例2に係る図8相当図である。 実施形態1に係る図8相当図である。 実施形態1に係る図9相当図(図13のXIV−XIV線断面図)である。 実施形態1に係る図11相当図である。 実施形態2に係る図8相当図である。 実施形態2に係る図9相当図(図16のXVII−XVII線断面図)である。 実施形態2に係る図11相当図である。 参考例3に係る図1相当図である。 参考例3に係る固定部材の平面図である。 参考例3に係る固定部材を足場形成部材にセットした状態を拡大して示す図2相当図である。 参考例3に係る固定部材を係合状態にした図21相当図である。 参考例3の変形例に係る足場形成部材の斜視図である。 参考例3の別の変形例に係る足場形成部材の斜視図である。
1 スレート用足場板
10 足場形成部材
11、40 固定部材
11a 挿入孔
20 板状部材
21 連結板(連結部材)
23a 波形面部
45 連結パイプ部材(連結部材)
A スレート屋根
S スレート
B 骨材
C ボルト(スレート取付部材)
D ナット(スレート取付部材)
W 隙間(開放部)

Claims (5)

  1. スレートによって葺かれたスレート屋根上に載置され、作業者の足場を形成する板状の足場形成部材と、該足場形成部材を上記スレート屋根に固定する固定部材とを備え、
    上記足場形成部材には、上記スレートの波形状に対応して延びる波形面部と、上記スレートを屋根の骨材に取り付けるためのボルトに挿通される上記固定部材を該足場形成部材の上面から露出させる開放部とが設けられ、
    上記固定部材は、弾性材を上記開放部の幅よりも大径な部位を有する柱状に成形してなるものであり、断面形状が挿入方向先端側から基端側へ行くほど拡大するように形成されるとともに、上記ボルトが挿入される挿入孔を有し、
    上記固定部材は、上記挿入孔に上記ボルトを挿入した状態で、該固定部材の少なくとも基端側が上記開放部に押し込まれて弾性変形することによって該挿入孔の内周面が上記ボルトに押し付けられて該ボルトに係合した状態と、該ボルトから離脱した状態とに切り替えられることを特徴とするスレート屋根用足場板。
  2. 請求項1に記載のスレート屋根用足場板において、
    足場形成部材は、スレートに沿って延びるように形成された複数の板状部材と、これら板状部材を、互いに隙間をあけた状態で連結する連結部材とを備え、
    開放部は、隣り合う上記板状部材の間の隙間であることを特徴とするスレート屋根用足場板。
  3. 請求項2に記載のスレート屋根用足場板において、
    複数の板状部材が互いに同じものであることを特徴とするスレート屋根用足場板。
  4. 請求項2または3に記載のスレート屋根用足場板において、
    連結部材は、板状部材の上面に突出した状態で固定されていることを特徴とするスレート屋根用足場板。
  5. 請求項2に記載のスレート屋根用足場板において、
    連結部材は、板状部材に差し込まれていることを特徴とするスレート屋根用足場板。
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