JP5139168B2 - シャシーダイナモメータの制御装置 - Google Patents
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Description
図1に、本実施形態に係るシャシーダイナモメータの構成を模式的に示す。
ここで、図1aはシャシーダイナモメータの上面模式図を、図1bはシャシーダイナモメータの側面模式図を示している。
そして、自動車の試験は、図示するように、ピット1に試験する自動車である試験車両5を進行させ、試験車両5が前輪駆動車である場合には左右の駆動輪である前輪のタイヤをダイナモメータ2の左右のローラ22の頂上にそれぞれ位置決めした上で、試験車両5をピット1に対して固定して行う。
次に、図3に制御装置3の構成を示す。
すなわち、まず、車速変換部31が現在の回転速度Rvを変換した車速Vに対応する走行抵抗Nを抵抗マップ32から算出する。また、現在のタイヤ温度Teに対応する転がり抵抗TNと、所定の基準温度TeStdに対応する転がり抵抗TNStdを、タイヤ抵抗テーブル33から算出し、両者の差である(基準温度TeStdに対応する転がり抵抗TNStd)-(現在のタイヤ温度Teに対応する転がり抵抗TN)を減算部34で補正値ΔNとして算出する。
このような制御装置3による制御によれば、抵抗マップ32を、試験車両5がタイヤ温度が基準温度TeStdのときの転がり抵抗を有する場合における、車速Vと当該車速Vのときに試験車両5に加えるべき走行抵抗Nとの関係を記述したものとしておくことにより、タイヤ抵抗テーブル33を用いて、試験車両5のタイヤの転がり抵抗のタイヤの温度変化による変動分を相殺するように、ダイナモメータ2のモータ23の制御目標値TrgNを補正することができる。よって、適正に、車速に対して定めた所望の走行抵抗を試験車両5に加えることができるようになる。
まず、制御装置3には、予め実路惰行データ38が登録されており、この実路惰行データ38は、図4aに示すように、試験車両5を平坦な実路上で所定車速Vrefからギヤをニュートラルとして惰行させたときの車速の時間変化を表したものである。
そして、抵抗マップ32は、試験車両5の走行抵抗のうちのシャシーダイナモメータで模擬する成分の値が、車速Vの関数a+b×(Vの2乗)として登録される。ここで、aは転がり抵抗のうちのダイナモメータ2で模擬する成分に相当し、b×(Vの2乗)はシャシーダイナモメータで模擬する風損の値に相当する。なお、転がり抵抗のうちのダイナモメータ2で模擬する成分とは、路面状況の相違等によって生じる、実路走行時に発生する転がり抵抗と、ローラ22上の走行によって発生する転がり抵抗との差分である。
すなわち、まず、制御装置3の校正制御部37において、実路惰行データ38から、計算によって適当と思われる抵抗マップ32を算定し設定する。
次に、試験車両5をシャシーダイナモメータにセットし、図3bに示すように、試験車両5を所定時間の暖気運転する(D)、次に、試験車両5の車速を所定車速Vrefとした後に、試験車両5のギヤをニュートラルとして惰行させ、第1回目の校正運転(C1)を行う。
そして、以降は、制御装置3において、車速変換部31が現在の回転速度Rvを変換した車速Vに対応する走行抵抗Nを抵抗マップ32から算出し、算出した走行抵抗Nをそのまま制御目標値TrgNとし、制御値算出部36で、制御目標値TrgN(=走行抵抗N)を試験車両5に加えるためのモータ23の制御値を、現在の回転速度Rvや現在の検出トルクTrに応じて算出し、制御信号Cntとして、ダイナモメータ2のモータ23に出力する。すなわち、第1回目の校正運転(C1)では、校正運転中、加算部35を、走行抵抗Nに対する補正値ΔNの加算を行わず、走行抵抗Nをそのまま制御目標値TrgNとして出力するように制御する。
第2回目の校正運転では、まず、校正制御部37において、第2回目の校正運転(C2)開始時点t2のタイヤ温度Te(t2)に対応する転がり抵抗TN(t2)と、先に設定した第1回目の校正運転(C2)開始時点のタイヤ温度Te(t1)である基準温度TeStdに対応する転がり抵抗TNStdを、タイヤ抵抗テーブル33から算出し、両者の差である(基準温度TeStdに対応する転がり抵抗TNStd)-(現在のタイヤ温度Te(t2)に対応する転がり抵抗TN(t2))を減算部34で補正値ΔN(t2)として算出する。
このような抵抗マップ32の設定動作によれば、第1回目の校正運転時に対する、タイヤ温度変化によるタイヤの転がり抵抗の大きさの変動を相殺した形態で、第2回目以降の校正運転を行うことができるので、タイヤ温度変化によるタイヤの転がり抵抗の大きさの変動による外乱を廃して、速やかに適正な制御マップを設定することができるようになる。
なお、以上で示したシャシーダイナモメータの制御技術は、四輪駆動車や自動二輪車用のシャシーダイナモメータにも同様に適用することができる。また、二輪駆動車の前輪を各々ローラ上に載せ置いて抵抗を与える場合にも、同様に適用することができる。
また、以上のシャシーダイナモメータでは、ダイナモメータ2として軸トルク計でトルクを測定するタイプのダイナモメータを用いたが、ダイナモメータ2としては、軸周りに揺動可能に設けたモータ23と、モータ23の揺動に伴いモータ23に固定したアームから加わる荷重をトルクとして計測するロードセルとを備えた、揺動式のダイナモメータ2を用いるようにしてもよい。
Claims (1)
- 自動車のタイヤが載置されるローラと、
前記ローラを介して前記タイヤに力を作用させるダイナモメータと、
前記自動車のタイヤの温度を測定する温度測定手段と、
前記自動車の車速を計測する車速計測手段と、
前記自動車の車速と、当該車速にある自動車の前記タイヤに作用させるべき力との対応を記述した制御マップと、
前記制御マップを参照し、前記車速計測手段が計測した車速に対応する力を目標値として算出する目標値算出手段と、
前記目標値算出手段が算出した目標値の補正を、前記温度測定手段で測定したタイヤの温度に応じて、タイヤの温度変化による前記タイヤの転がり抵抗の大きさの変化と、当該補正による前記ダイナモメータが前記タイヤに作用させる力の大きさの変化とが相殺されるように行い、補正後の目標値を補正後目標値とする補正手段と、
前記ダイナモメータに、前記補正手段が補正した前記補正後目標値が示す力を前記タイヤに作用させる制御手段とを備えたシャシーダイナモメータにおいて、前記制御マップを設定する制御マップ設定方法であって、
前記制御手段において、前記目標値算出手段が算出した目標値が示す力を前記タイヤに作用させながら、前記自動車を惰行させて、前記自動車の車速の挙動を取得し、取得した挙動と、予め求めておいた実路において前記自動車を惰行させたときの前記自動車の車速の挙動とのずれに応じて、前記制御マップを修正する第1のステップと、
前記制御手段において、前記目標値算出手段が算出した目標値に所定の補正値を加えた値が示す力を前記タイヤに作用させながら、前記自動車を惰行させて、前記自動車の車速の挙動を取得し、取得した挙動と、予め求めておいた実路において前記自動車を惰行させたときの前記自動車の車速の挙動とのずれに応じて、前記制御マップを修正する第2のステップを、前記挙動のずれが許容範囲に収まるまで繰り返すステップとを有し、
前記所定の補正値は、前記第1のステップの実行開始時に、前記温度測定手段が測定した前記タイヤの温度と、前記第2のステップ実行開始時に前記温度測定手段が測定した前記タイヤの温度との差による、前記第2のステップの実行開始時の前記タイヤの転がり抵抗の大きさの前記第1のステップの実行開始時の前記タイヤの転がり抵抗の大きさに対する変化と、当該補正値による前記ダイナモメータが前記タイヤに作用させる力の大きさの変化とが相殺されるように算出した値であることを特徴とするシャシーダイナモメータにおける制御マップ設定方法。
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