JP5129047B2 - 車両用デフロスタ装置 - Google Patents
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Description
従来より、車両のフロント窓ガラスの内表面の曇りを均一に素早く晴らす性能(晴れ性能)の向上を目的とした車両用デフロスタ装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。この車両用デフロスタ装置は、図8に示したように、導入口101から導入した空調風を吹出口102まで導く空気通路103を内部に形成し、吹出口102から空調風をフロント窓ガラスGの内表面に向かって吹き出すデフロスタダクト100を備えている。
そして、デフロスタダクト100の空気通路壁面のうちで空調風の主流が沿って流れる面を第1面(主流側面)111とし、デフロスタダクト100の空気通路壁面のうちで第1面111に対向する面を第2面(対向面)112としたとき、第1面111から第2面112に向かって突出し、且つ第2面112に突き当たらない板状の風向変更リブ(エアガイド)104をデフロスタダクト100の空気通路内に設けている。
ここで、図9は、デフロスタダクトの空気通路内に風向変更リブ(エアガイド)を設置していない車両用デフロスタ装置において、フロント窓ガラスGのガラス面上に座標をとったときの吹き出し風の風速分布を表した特性図(エアガイド無しタイプの風速分布図)である。図9中の等速度線Xは風速約2.0m/secを表し、また、図9中の等速度線Yは風速約3.0m/secを表している。
また、図10は、デフロスタダクト100の空気通路内に風向変更リブ(エアガイド)104を設置している車両用デフロスタ装置において、フロント窓ガラスGのガラス面上に座標をとったときの吹き出し風の風速分布を表した特性図(エアガイド有りタイプの風速分布図)である。図10中の等速度線Xは風速約2.0m/secを表し、また、図10中の等速度線Yは風速約3.0m/secを表している。
ところが、特許文献1に記載の車両用デフロスタ装置においては、デフロスタダクト100の空気通路内に風向変更リブ104を設置した場合であっても、デフロスタダクト100の空気通路内の通風抵抗の低減と風向変更リブ104の後流部での吹き出し風の分布ムラの低減(吹出口102での風速分布の均一化)との両立を図るという目的で、デフロスタダクト100の空気通路103を導入口101から吹出口102に向けて流れる空調風の主流側にのみ風向変更リブ104を設置したことを特徴としている。
ここで、デフロスタダクト100の第1面111に沿って流れる空調風の主流は、主流以外の空調風よりも流速が速い。このため、空調風の主流が風向変更リブ104の上流端縁によって車幅方向の両側(2つの進行方向)に振り分けられるので、風向変更リブ104で風切り音や風乱れ音が発生し、この音がデフロスタダクト100の空気通路内を伝播して吹出口102から車両の車室内に放射される。したがって、デフロスタダクト100の吹出口102から車両の車室内に放射される吹き出し騒音の上昇を招くことにより、乗員に違和感や不快感を与えてしまい、乗員の快適性を損なうという問題が生じている。
したがって、第2面から第1面側に向けて突出し、第1面まで到達しない高さのリブをダクトの空気通路内に設置するという非常に簡単なダクト構造で、ダクトの空気通路内の通風抵抗の低減と、ダクトの吹出口から放射される吹き出し騒音の低減とを図ることができる。
これによって、ダクトの空気通路内の通風抵抗の低減と吹出口から吹き出す吹き出し風の風速分布の均一化との両立が図られるので、車両の窓ガラスの内表面全体の曇りを均一に素早く晴らすことができる。
したがって、第2面から第1面側に向けて突出し、第1面まで到達しない高さの一対のガイドリブをダクトの空気通路内に設置するという非常に簡単なダクト構造で、ダクトの空気通路内の通風抵抗の低減と、ダクトの吹出口から放射される吹き出し騒音の低減と、吹出口から吹き出す吹き出し風の風速分布の均一化とを図ることができる。
これによって、請求項2に記載の発明と同様な効果を達成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、リブは、ダクトの空気通路内において導入口と吹出口との中間の位置から吹出口近傍の位置まで延びている。
請求項5に記載の発明によれば、リブは、ダクトの空気通路内において導入口近傍の位置から吹出口近傍の位置まで延びている。
請求項7に記載の発明によれば、リブは、導入口側の上流端の高さが、リブのうちで最も高くなっている。
請求項8に記載の発明によれば、ダクトの空気通路の所定の中間位置から吹出口側の下流端に向けて徐々にリブの高さが低くなっている。
請求項9に記載の発明によれば、リブは、吹出口側の下流端の高さが、リブのうちで最も低くなっている。
図1ないし図5は本発明の実施例1を示したもので、図1は車両用デフロスタ装置(デフロスタ)を示した図で、図2は車両用空調装置を示した図である。
エアコンユニット1は、車両の車室内前方側のインストルメントパネルと、車両の車室内とエンジンルームとを区画するファイヤーウォール(ダッシュパネル)との間、特に助手席の乗員の足元付近の上方部に設置されて、内部に空気通路が形成された空調ダクトを有している。
また、空調ダクト内には、ブロワファン(送風機)、冷凍サイクルのエバポレータ(冷媒蒸発器、空気冷却用熱交換器)およびヒータコア(空気加熱用熱交換器)が設けられている。
ここで、ブロワファンの上流側には、内外気切替ドアが設けられ、ブロワファンの駆動によって、外気吸込口または内気吸込口から外気または内気が空調ダクト内に導入され、エバポレータによって冷却される。なお、エバポレータには、コンプレッサ(冷媒圧縮機)、コンデンサ(冷媒凝縮器)および減圧装置(膨張弁)等によって構成される冷凍サイクルを循環する冷媒が導入されている。
また、デフロスタ開口部、フェイス開口部およびフット開口部の上流側には、1つまたは複数の吹出口切替ドアが設けられている。
また、フェイス開口部は、乗員の上半身(主に頭胸部)に向かって空調風(主に冷風)を吹き出すためのフェイス吹出口(およびサイドフェイス吹出口)にフェイスダクト(およびサイドフェイスダクト)を介して連通している。
また、フット開口部は、乗員の下半身(主に足元部)に向かって空調風(主に温風)を吹き出すためのフット吹出口にフットダクトを介して連通している。
デフロスタダクト3は、一対の風向変更リブ5と共に合成樹脂(例えばポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂)によって一体的に形成されている。
デフロスタダクト3は、空調ダクトのデフロスタ開口部に連通するデフロスタ導入口11から、インストルメントパネルの表面(フロント窓ガラス寄りの上面)で開口するデフロスタ吹出口12にかけて車幅方向(車両の前進方向に対する左右方向)の長さが扇状に広がるように拡張形成されている。
なお、デフロスタ吹出口12の車幅方向の全長は、デフロスタ導入口11の車幅方向の全長の約2〜3倍程度に設定されている。また、デフロスタ導入口11の車両の前後方向の全長は、デフロスタ吹出口12の車両の前後方向の全長の約2〜3倍程度に設定されている。
また、デフロスタダクト3の車両の前後方向の両側には、空気通路4を隔てて対向して配置される前後壁部が設けられている。そして、デフロスタダクト3、特に前後壁部は、その高さ方向(車両の上下方向)の中央部よりも図示上方側(空気流方向の下流側)において、車両の前後方向に屈曲形成された湾曲部14を有している。このため、エアコンユニット1からデフロスタ導入口11を介して車両の斜め前方向に導入される空調風は、湾曲部14にてその空気流方向が車両の斜め後方向に変えられ、デフロスタ吹出口12からフロント窓ガラスGの内表面に向かって吹き出されるように構成されている。
なお、湾曲部14の内部には、送風路19の出口からデフロスタ吹出口12に向けて円弧状に滑らかに湾曲して延びる湾曲流路が形成されている。
また、デフロスタダクト3、特に後壁部は、デフロスタダクト3の空気通路壁面のうちで第1面21に対向する面を第2面22としている。この第2面22は、その途中に、湾曲部14の曲がり方向内側の壁面である凸曲面を含んでいる。この凸曲面の両側、つまり上流側および下流側には、平坦面が凸曲面から連なるように形成されている。
デフロスタダクト3の空気通路4は、一対の風向変更リブ5のデフロスタ導入口側の上流端25の位置(デフロスタ導入口11とデフロスタ吹出口12との中間の位置、例えば空気通路4の中央部)よりも空気流方向の上流側に送風路19を有している。また、デフロスタダクト3の空気通路4は、一対の風向変更リブ5のデフロスタ導入口側の上流端25の位置(例えば空気通路4の中央部)よりも空気流方向の下流側に、一対の風向変更リブ5間に形成される中央通路31、および各風向変更リブ5の外側端縁とデフロスタダクト3の前後壁部との間に形成される2つの端部通路32を有している。
中央通路31は、送風路19の出口からデフロスタ吹出口12にかけて車幅方向の長さが扇状に広がるように拡張形成されている。また、中央通路31における車両の前後方向の長さは、送風路19の出口からデフロスタ吹出口12にかけて広がる車幅方向の長さと相反するように、送風路19の出口からデフロスタ吹出口12にかけて狭くなっている。 2つの端部通路32は、湾曲部13からデフロスタ吹出口12にかけて車幅方向の長さが扇状に広がるように拡張形成されている。
また、一対の風向変更リブ5は、デフロスタダクト3の空気通路4内において、デフロスタ導入口側の上流端25からデフロスタ吹出口側の下流端26にかけて、中央通路31の車幅方向の長さが扇状に広がるように設置されている。
また、一対の風向変更リブ5は、デフロスタダクト3の空気通路4内においてデフロスタ導入口11とデフロスタ吹出口12との中間の位置(例えば空気通路4の中央部)からデフロスタ吹出口近傍の位置まで延びている。
また、一対の風向変更リブ5の高さは、デフロスタダクト3の空気通路4の所定の中間位置27からデフロスタ吹出口側の下流端26に向けて徐々に低くなっている。このデフロスタ吹出口側の下流端26の高さは、風向変更リブ5の延長方向全体のうちで最も低くなるように形成されている。本実施例では、デフロスタ吹出口側の下流端26の高さが、デフロスタ吹出口12の開口端縁(第2面22)と同じ高さになっている。
次に、本実施例の車両用空調装置、特にデフロスタ2の作用を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。ここで、図3は周波数の変化に対する騒音レベルを示したグラフで、図4はデフロスタの晴れ性能を示した図で、図5はデフロスタ吹出口より吹き出した吹き出し風の風速分布を示した図である。
デフロスタダクト3の空気通路4のうちの送風路19に導入された空調風の主流は、第1面21の近傍を進むことから、風向変更リブ5によって風向を変えずに連通路24を通るリブ横断流となり、主流以外の空調風は、第2面22の近傍を進むことから、風向変更リブ5に突き当たり、風向変更リブ5によって風向を変えながら進む風向変更流となる。このため、風向変更リブ5の周辺に無風域が発生せず、その結果、風速を低下させずに進む。
また、風向変更流とリブ横断流という進行方向の異なる空気流がデフロスタ吹出口12より吹き出すため、風向変更リブ5の下流に無風域、所謂吹き出し空気流の谷が発生しない。
以上により、デフロスタ吹出口12からの吹き出し風が幅広範囲で、且つ遠い範囲(フロント窓ガラスGの各隅部まで)をカバーでき、しかも均一な吹き出し分布(風速分布)が得られる。
また、本実施例では、風向変更リブ5の中間位置27よりも下流側は、下流に向かうに従って高さが徐々に低くなり、その最下流端の高さがゼロ、すなわち、第2面22と同じ高さになるように形成されているので、風向変更リブ5の下流で風割れが発生しない。このため、吹き出し風に無風域、所謂吹き出し空気流の谷ができるのを確実に防止できる。 本実施例では、デフロスタ導入口11が車幅方向に幅狭に形成され、デフロスタ吹出口12が車幅方向に幅広に形成され、デフロスタ導入口11が車両の前後方向に広く形成され、デフロスタ吹出口12が前後方向に狭く形成され、デフロスタ導入口11の開口面積とデフロスタ吹出口12の開口面積とがほぼ同じに設定されているので、空調風の流速が空気通路4の中央通路31および端部通路32内で減速するような事態を極力防止できるため、空調風の吹き出し速度を所定の速度に維持することができる。
したがって、フロント窓ガラスGの内表面の曇りを均一に素早く晴らす性能(晴れ性能)を向上することができる。
本実施例の車両用空調装置のデフロスタ2は、風向変更リブ5での風切り音や風乱れ音が高い流速の影響で発生することに着目し、流速の低い(主流部で無い)位置に風向変更リブ5を配置することにより、騒音の軽減と吹き出し風の風速分布の均一化との両立を図るものである。
すなわち、流速の低い位置に配置した風向変更リブ5により、デフロスタ導入口11より導入された空調風をデフロスタ吹出口12に向けて広範囲(広角)で均一に導き、その後、デフロスタダクト3の第1面21に沿って流れる空調風の主流はそのまま上方に吹き出される。したがって、特許文献1に記載のものと同等な、デフロスタ吹出口12での均一で広範囲の風速分布を維持しつつ、主流風により風向変更リブ5で発生する風切り音や風乱れ音を防止でき、デフロスタ吹出口12から車両の車室内に放射される吹き出し騒音の上昇を抑えることができる。
ここで、実施例1のデフロスタ2により、デフロスタ吹出口12の近傍での騒音レベルを計測した結果を図3に示す。特許文献1に記載の風向変更リブ配置の実験結果(A)に対し、実施例1の風向変更リブ配置の実験結果(B)では、1kHz以上の周波数帯域で騒音が軽減していることが分かる。
次に、実施例1のデフロスタ2でのフロント窓ガラスGの晴れ性能を、特許文献1の晴れ性能と比較した結果を図4に示す。これは、ある経過時間でのフロント窓ガラスGの晴れ分布を計測した実験結果であるが、特許文献1に記載の風向変更リブ配置の実験結果(A)の晴れ性能と同様に、実施例1の風向変更リブ配置の実験結果(B)は、フロント窓ガラスGの晴れ分布にムラが少なく、ほぼ均等な晴れ性能を確保することができる。
次に、図5は、実施例1のデフロスタ2において、フロント窓ガラスGのガラス面上に座標をとったときの吹き出し風の風速分布を表した特性図である。図5中の等速度線Xは風速約2.0m/secを表し、また、図5中の等速度線Yは風速約3.0m/secを表している。実施例1のデフロスタ2においては、従来の吹き出し風の風速分布図(図9参照)および特許文献1に記載の吹き出し風の風速分布図(図10参照)と比べて、等速度線Xがフロント窓ガラスGの全域に広がっていることが分かる。
以上のように、本実施例の車両用空調装置のデフロスタ2において、デフロスタ導入口11からデフロスタダクト3の空気通路4内に導入されて、空気通路4内を第1面21に沿って流れる空調風の主流は、比較的に流速が速いが、デフロスタダクト3の空気通路4内に設置される風向変更リブ5の影響を受けることなく、デフロスタ吹出口12よりフロント窓ガラスGに向かって吹き出される。
一方、主流以外の空調風は、空調風の主流と比べて流速が遅く、デフロスタダクト3の空気通路4内に設置される風向変更リブ5に衝突または突き当たっても、風向変更リブ5での風切り音や風乱れ音は非常に小さい。
また、本実施例の車両用空調装置のデフロスタ2においては、デフロスタダクト3と共に、フロント窓ガラスGの全面にわたって広範囲で均一な風速の吹き出し風を吹き出すための一対のガイド風向変更リブ5を、デフロスタダクト3の空気通路4内において中央通路31を隔てて対向して設置しているので、図5に示したように、車両のフロント窓ガラスGの内表面に向かって広角度で均一な吹き出し風の風速分布を得ることができる。
これによって、デフロスタダクト3の空気通路4内の通風抵抗の低減とデフロスタ吹出口12から吹き出す吹き出し風の風速分布の均一化との両立が図られるので、フロント窓ガラスGの内表面全体の曇りを広範囲で均一に素早く晴らすことができる。
また、デフロスタダクト3の小型化を図ることができるので、デフロスタダクト3および風向変更リブ5の材料である合成樹脂の材料費用を削減することができる。
また、デフロスタダクト3の小型化、特にデフロスタダクト3の空気通路長を短くすることができるので、デフロスタダクト3の熱ロスを低減できるため、比較的に温度の高い吹き出し風を維持でき、フロント窓ガラスGの晴れ性能(晴れ速度、晴れ領域)を向上することができる。
本実施例のデフロスタ2は、デフロスタダクト3の空気通路4内に、デフロスタダクト3の後壁部の第2面22側のみに風向変更リブ5を設置している。この風向変更リブ5は、デフロスタダクト3の後壁部の第2面22から前壁部の第1面21側に向けて突出すると共に、第1面21まで到達しない高さを有している。一対の風向変更リブ5は、実施例1と同様に、デフロスタダクト3の空気通路4内において中央通路31を隔てて対向して配置されている。また、一対の風向変更リブ5は、実施例1と同様に、デフロスタダクト3の空気通路4内において、デフロスタ導入口側の上流端25からデフロスタ吹出口側の下流端26にかけて、中央通路31の車幅方向の長さが扇状に広がるように設置されている。
また、一対の風向変更リブ5の高さは、デフロスタダクト3の空気通路4の所定の中間位置27からデフロスタ導入口側の上流端25に向けて徐々に高くなっている。このデフロスタ導入口側の上流端25またはその近傍の高さは、風向変更リブ5の延長方向全体のうちで最も高くなるように形成されている。
また、一対の風向変更リブ5の高さは、デフロスタダクト3の空気通路4の所定の中間位置27からデフロスタ吹出口側の下流端26まではほぼ同一の高さとなっている。
本実施例のデフロスタ2は、デフロスタダクト3の空気通路4内に、デフロスタダクト3の後壁部の第2面22側のみに風向変更リブ5を設置している。この風向変更リブ5は、デフロスタダクト3の後壁部の第2面22から前壁部の第1面21側に向けて突出すると共に、第1面21まで到達しない高さを有している。一対の風向変更リブ5は、実施例1及び2と同様に、デフロスタダクト3の空気通路4内において中央通路31を隔てて対向して配置されている。また、一対の風向変更リブ5は、実施例1及び2と同様に、デフロスタダクト3の空気通路4内において、デフロスタ導入口側の上流端25からデフロスタ吹出口側の下流端26にかけて、中央通路31の車幅方向の長さが扇状に広がるように設置されている。
また、一対の風向変更リブ5の高さは、デフロスタダクト3の空気通路4の所定の中間位置27からデフロスタ導入口側の上流端25に向けて徐々に高くなっている。このデフロスタ導入口側の上流端25の高さは、風向変更リブ5の延長方向全体のうちで最も高くなるように形成されている。
また、一対の風向変更リブ5の高さは、デフロスタダクト3の空気通路4の所定の中間位置27からデフロスタ吹出口側の下流端26まではほぼ同一の高さとなっている。
本実施例では、エアコンユニット(空調ユニット)1の空調ダクト内に、ブロワファン、エバポレータおよびヒータコアを設置しているが、空調ユニットの空調ダクト内に、ブロワファンおよびエバポレータまたはヒータコアのいずれか一方を設置しても良い。
本実施例では、本発明の車両用デフロスタ装置を、フロント窓ガラスGの内表面の曇りを晴らしたり、霜取りをしたりするデフロスタ2に適用した例を説明しているが、本発明の車両用デフロスタ装置を、サイド窓ガラスまたはバック窓ガラスの内表面の曇りを晴らしたり、霜取りをしたりするデフロスタに適用しても良い。
本実施例では、デフロスタダクト3の空気通路4の途中に湾曲部13、14を設けているが、湾曲部13を廃止しても良い。
1 エアコンユニット(空調ユニット)
2 デフロスタ(車両用デフロスタ装置)
3 デフロスタダクト
4 空気通路
5 風向変更リブ(ガイドリブ)
11 デフロスタ導入口
12 デフロスタ吹出口
21 第1面
22 第2面
27 デフロスタダクトの空気通路の所定の中間位置
31 中央通路
32 端部通路
Claims (9)
- (a)導入口から吹出口に至る空気通路が内部に形成されると共に、この空気通路の途中に湾曲部を有していて、前記吹出口より車両の窓ガラスに向かって空調風を吹き出すダクトと、
(b)このダクトの空気通路内に設置されて、前記導入口から導入された空調風の進行方向を変更するリブと
を備えた車両用デフロスタ装置において、
前記ダクトの空気通路壁面のうちで、前記湾曲部の曲がり方向外側の壁面である凹曲面を含み、空調風の主流が沿って流れる面を第1面とし、前記ダクトの空気通路壁面のうちで、前記湾曲部の曲がり方向内側の壁面である凸曲面を含み、前記第1面に対向する面を第2面としたとき、
前記リブは、前記第2面側のみに設けられていて、前記第2面から前記第1面側に向けて突出すると共に、前記第1面まで到達しない高さを有しており、
空調風の主流は前記リブによって風向を変えずに進み、主流以外の空調風は前記リブによって風向を変えながら進むことを特徴とする車両用デフロスタ装置。 - 請求項1に記載の車両用デフロスタ装置において、
前記リブとは、前記ダクトと共に、前記窓ガラス全面にわたって広範囲で均一な風速の吹き出し風を吹き出すための一対のガイドリブのことであって、
前記ダクトの空気通路は、前記一対のガイドリブ間に形成される中央通路を有し、
前記一対のガイドリブは、前記中央通路を隔てて対向して設置されていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。 - 請求項2に記載の車両用デフロスタ装置において、
前記一対のガイドリブは、前記ダクトの空気通路内において前記導入口側の上流端から前記吹出口側の下流端にかけて、前記中央通路の車幅方向の長さが扇状に広がるように設置されていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の車両用デフロスタ装置において、
前記リブは、前記ダクトの空気通路内において前記導入口と前記吹出口との中間の位置から前記吹出口近傍の位置まで延びていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の車両用デフロスタ装置において、
前記リブは、前記ダクトの空気通路内において前記導入口近傍の位置から前記吹出口近傍の位置まで延びていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。 - 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の車両用デフロスタ装置において、
前記リブの高さは、前記ダクトの空気通路の所定の中間位置から前記導入口側の上流端に向けて徐々に高くなっていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。 - 請求項6に記載の車両用デフロスタ装置において、
前記リブは、前記導入口側の上流端の高さが、前記リブのうちで最も高くなるように形成されていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。 - 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の車両用デフロスタ装置において、
前記リブの高さは、前記ダクトの空気通路の所定の中間位置から前記吹出口側の下流端に向けて徐々に低くなっていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。 - 請求項8に記載の車両用デフロスタ装置において、
前記リブは、前記吹出口側の下流端の高さが、前記リブのうちで最も低くなるように形成されていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。
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