JP5125067B2 - ポリプロピレン系樹脂組成物ならびに、それからなるシートおよび容器 - Google Patents
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Description
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A)、それ以外のプロピレン系重合体(B)、およびエチレン系共重合体エラストマー(C)を含有するポリプロピレン系樹脂と、下記式(I)で表される芳香族燐酸エステル化合物類(D)とを含有するポリプロピレン系樹脂組成物であって、プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A)とそれ以外のプロピレン系重合体(B)との合計含有量が96〜99重量%であり、エチレン系共重合体エラストマー(C)の含有量が1〜4重量%であり(ただし、プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A)と、それ以外のプロピレン系重合体(B)と、エチレン系共重合体エラストマー(C)との合計含有量を100重量%とする)、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対する、芳香族燐酸エステル化合物類(D)の含有量が0.005〜0.10重量部である、前記ポリプロピレン系樹脂組成物に係るものである。
式(I)
(式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基を表し、R2およびR3はそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表し、M1はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、又はアルミニウム原子を表し、M1がアルカリ金属原子の場合、pは1であり、且つqは0であり、M1がアルカリ土類金属原子の場合、pは2であり、且つqは0であり、M1がアルミニウム原子の場合、pは1または2であり、且つqは3−pである。)
公知の重合触媒としては、例えば、
(1)マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、必要に応じて用いられる電子供与性化合物等の第3成分とからなる触媒系、
(2)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサンとからなる触媒系、
(3)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物、それと反応してイオン性の錯体を形成する化合物、および有機アルミニウム化合物からなる触媒系
等が挙げられる。
好ましくはマグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、電子供与性化合物とからなる触媒系であり、例えば、特開2002−128825号公報、特開2005−264151号公報等に記載されている触媒系である。
(1)マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、必要に応じて用いられる電子供与性化合物等の第3成分とからなる触媒系、
(2)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサンからなる触媒系、
(3)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とそれと反応してイオン性の錯体を形成する化合物および有機アルミニウム化合物からなる触媒系
等が挙げられる。
本発明で用いられるエチレン系共重合体エラストマー(C)のα−オレフィン含有量は、耐衝撃性を良好にし、熱成形時延伸ムラを生じさせず、剛性および透明性をも良好にするという観点から、好ましくは5〜45重量%、より好ましくは10〜42重量%、さらに好ましくは15〜40重量%である。
(1)マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、必要に応じて用いられる電子供与性化合物等の第3成分とからなる触媒系、
(2)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサンからなる触媒系、
(3)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とそれと反応してイオン性の錯体を形成する化合物および有機アルミニウム化合物からなる触媒系
等が挙げられる
(式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基を表し、R2およびR3はそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表し、M1はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、又はアルミニウム原子を表し、M1がアルカリ金属原子の場合、pは1であり、且つqは0であり、M1がアルカリ土類金属原子の場合、pは2であり、且つqは0であり、M1がアルミニウム原子の場合、pは1または2であり、且つqは3−pである。)
有機過酸化物としては、工業的に取り扱いが容易なものが好ましく、例えば、半減期が150℃で0.5分以上のものが好ましい。このような有機過酸化物の具体例としては、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、tert−ブチルパーオキシ−iso−プロピルカーボネート、tert−ブチルパ−3,3,5−トリメチルヘキサノエート、1,3ビス(2−tert−ブチルパーオキシiso−プロピル)ベンゼン等を挙げることができる。
(1)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
プロピレン系樹脂およびプロピレン系樹脂組成物はJIS K7210の条件14(Condition Number 14)の方法に従って、温度230℃、荷重21.18Nで測定した。エチレン系エラストマーは、JIS K7210の方法に従って、温度190℃、荷重21.18Nで測定した。
JIS K7112−1980の方法に従って、測定した。
高分子ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の第616〜619頁に記載されているIRスペクトルによる定量方法に準拠し測定を行い求めた。
(4)エチレン系共重合体エラストマー(C)のα−オレフィン含有量(単位:重量%)
[13C−NMR]
直径10mmのガラス試料管用のプローブを装着したプロトン共鳴周波数600MHzの核磁気共鳴装置(商品名AVANCE600(Bruker社製))を用いて、13C−NMRのスペクトルを以下の文献に基づき帰属し、α−オレフィン含有量を算出した。
炭素数3個のα―オレフィンについては、Macromolecules,Vol.15,1150〜1152 (1992)に基づき、13C−NMRのスペクトルを帰属して、含有量を算出した。
炭素数4〜20個のα―オレフィンについては、Journal of Applied Polymer Science, Vol.42,399〜408 (1991)に基づき、13C−NMRのスペクトルを帰属して、含有量を算出した。
測定条件を以下に示す。
測定モード:プロトンデカップリング法
パルス幅:45°
パルス繰り返し時間:4sec
積算回数:2000回
溶媒:1,2−ジクロロベンゼン/1,2−ジクロロベンゼン−d4の混合溶媒(75/25)
内部標準:テトラメチルシラン
試料濃度:200mg/3.0ml溶媒
測定温度 135℃
JIS K7105に従い測定した。
JIS K7113に従って測定した。
開口部の口径93mmφ、深さ116mm、底部の口径55.1mmの円形カップ形状の雌型の成形金型を使用し、圧空成形法にてシートをカップ状に成形し、得られた容器の側面中央から切り取った試験片をJIS K7105に従い測定した。
上記(7)における容器の側面中央から切り取った試験片をJIS K7113に従って測定した。
上記(7)における容器の側面を目視で判定し、シワおよび溶融ムラのないものを○、シワおよび溶融ムラのあるものを×で示した。
上記(7)における容器の側面を目視で判定し、容器1ヶ当たり観測されるブツの個数を示した。
特開2003−128825号公報、特開2005−264151号公報の実施例に記載の方法によって得られる触媒系を用いてプロピレン、1−ブテンを気相重合することによって、本発明で用いた下記のプロピレン−1−ブテンランダム重合体(A)のパウダーを得た。
(A−1)プロピレン−1−ブテンランダム重合体
MFRが1.8g/10分であり、1−ブテン含有量が2.8重量%であった。
特開平7−216017号公報の実施例1記載の方法によって得られる触媒系を用いてプロピレンを気相で重合することによって、本発明で用いた下記のプロピレン系重合体(B−1)、(B−2)のパウダーを得た。
(B−1)プロピレン系重合体
MFRが1.3g/10分であり、エチレン含有量が5.2重量%であった。
(B−2)プロピレン系重合体
MFRが3.2g/10分であり、エチレン含有量が2.4重量%であり、1−ブテン含有量が6.8重量%であった。
エチレン系共重合体エラストマー(C)は、下記(C−1)、(C−2)を用いた。
(C−1)エチレン−プロピレン共重合体エラストマー
MFRが3.2g/10分であり、密度が867Kg/m3であり、プロピレン含有量が27重量%である三井化学(株)製、商品名:タフマーP−0280を用いた。
(C−1)エチレン−1−オクテン共重合体エラストマー
MFRが1.0g/10分であり、密度が870Kg/m3であり、1−オクテン含有量が37重量%であるデュポンダウエラストマー(株)製、商品名:エンゲージ8100を用いた。
(D−1)商品名:アデカスタブNA21(ADEKA(株)製)
(D−2)商品名:アデカスタブNA71(ADEKA(株)製)
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)78重量%、プロピレン系重合体(B−1)20重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−1)2重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−1)を0.04重量部、塩素補足剤としてステアリン酸カルシウムを0.05重量部、酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(チバ・スペシャルティケミカルズ社(製)、商品名:IRGANOX1010)を0.15重量部、トリス(2,4−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(チバ・スペシャルティケミカルズ社(製)、商品名:IRGAFOS168)を0.15重量部加え、窒素雰囲気下においてヘンシェルミキサ−で3分間混合した後、スクリュー径65mmφの押出造粒機を用いて、250℃で溶融混練してペレットを得た。得られたペレットのMFR測定を行い、1.7g/10分であった。
上記で得られたペレットを使用し、Tダイシート加工機(ダイ幅450mm)にて、スクリュー径65mmφ、シリンダー温度250℃、ダイ温度250℃、引き取り速度1.8m/分、冷却ロール温度60℃の条件で押出シート(厚み1.65mm、幅45cm)を作成し、物性を測定した。その結果を表1に示した。
上記で得られた押出シートは、開口部の口径93mmφ、深さ116mm、底部の口径55.1mmのドリンクカップ形状の雌型の成形金型を使用し、圧空圧力0.3MPa、遠赤外線ヒータ温度300℃の条件で圧空成形を行い、ポリプロピレン系樹脂容器を得た。得られたポリプロピレン系樹脂容器の物性は、当該容器の側面中央から切り取った試験片を測定した。なお、容器の外観は、容器の側面を目視で判定し、シワおよび溶融ムラのないものを○、シワおよび溶融ムラのあるものを×と判定し求めた。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)78重量%、プロピレン系重合体(B−1)18重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−1)4重量%からなるポリプロピレン系樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=1.8g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)26重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)1重量%からなるポリプロピレン系樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)25重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)2重量%からなるポリプロピレン系樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)23重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)4重量%からなるポリプロピレン系樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)25重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)2重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−2)0.02重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)26重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)1重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−2)0.04重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=1.8g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)25重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)2重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類((D−2)0.04重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=1.9g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)23重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)4重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−2)0.04重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)25重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)2重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−2)0.08重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表1に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)78重量%、プロピレン系重合体(B−1)16重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−1)6重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表3に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)26.5重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)0.5重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.1g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表3に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)22重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)5重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表3に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)17重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)10重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=1.9g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表3に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)78重量%、プロピレン系重合体(B−1)16重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−1)6重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−2)0.04重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表4に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)26.5重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)0.5重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−2)0.04重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.1g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表4に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)22重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)5重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−2)0.04重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=2.0g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表4に示した。
プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A−1)73重量%、プロピレン系重合体(B−2)25重量%、エチレン系共重合体エラストマー(C−2)2重量%からなるポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、芳香族燐酸エステル化合物類(D−2)0.15重量部を含有させることに変更した以外は、実施例1と同様にペレット化し(MFR=1.9g/10分)、シート作成、容器作成を行い、物性を測定した。その結果を表4に示した。
Claims (2)
- プロピレン95〜99.5重量%、および1−ブテン0.5〜5重量%を含有するプロピレン−1−ブテンランダム重合体(A)(ただし、プロピレン含有量と1−ブテン含有量との合計を100重量%とする)、
プロピレン80〜99重量%と、エチレンもしくは炭素原子数5〜20個のα―オレフィン1〜20重量%とを含有するプロピレン系重合体(B−1)(ただし、プロピレン含有量と、エチレン含有量またはα―オレフィン含有量との合計を100重量%とする)、またはプロピレン85〜96.5重量%、エチレン0.5〜5重量%、および炭素原子数4〜20個のα―オレフィン3〜10重量%を含有するプロピレン系重合体(B−2)である(ただし、プロピレン含有量とエチレン含有量とα―オレフィン含有量との合計を100重量%とする)プロピレン系重合体(B)、および
エチレン55〜95重量%、および炭素原子数3〜20個のα―オレフィン5〜45重量%を含有するエチレン系共重合体エラストマー(C)
を含有するポリプロピレン系樹脂と、
下記式(I)で表される芳香族燐酸エステル化合物類(D)とを含有するポリプロピレン系樹脂組成物であって、
前記プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A)の含有量が50〜78重量%であり、前記プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A)と、前記プロピレン系重合体(B)との合計含有量が96〜99重量%であり、
エチレン系共重合体エラストマー(C)の含有量が1〜4重量%であり(ただし、プロピレン−1−ブテンランダム重合体(A)と、それ以外のプロピレン系重合体(B)と、エチレン系共重合体エラストマー(C)との合計含有量を100重量%とする)、
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対する、芳香族燐酸エステル化合物類(D)の含有量が0.01〜0.1重量部である、前記ポリプロピレン系樹脂組成物
からなるポリプロピレン系樹脂シートを熱成形してなるポリプロピレン系樹脂容器。
式(I)
(式中、R1は水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基を表し、R2およびR3はそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を表し、M1はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、又はアルミニウム原子を表し、M1がアルカリ金属原子の場合、pは1であり、且つqは0であり、M1がアルカリ土類金属原子の場合、pは2であり、且つqは0であり、M1がアルミニウム原子の場合、pは1または2であり、且つqは3−pである。) - 芳香族燐酸エステル化合物類のM1が、リチウム原子、またはアルミニウム原子である、請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂容器。
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