JP5105757B2 - インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5105757B2 JP5105757B2 JP2006071708A JP2006071708A JP5105757B2 JP 5105757 B2 JP5105757 B2 JP 5105757B2 JP 2006071708 A JP2006071708 A JP 2006071708A JP 2006071708 A JP2006071708 A JP 2006071708A JP 5105757 B2 JP5105757 B2 JP 5105757B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- group
- ink
- droplet
- inkjet recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/40—Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B69/00—Dyes not provided for by a single group of this subclass
- C09B69/10—Polymeric dyes; Reaction products of dyes with monomers or with macromolecular compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/10—Printing inks based on artificial resins
- C09D11/101—Inks specially adapted for printing processes involving curing by wave energy or particle radiation, e.g. with UV-curing following the printing
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/324—Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black
- C09D11/326—Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black characterised by the pigment dispersant
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
また、水と共に反応性モノマーや着色剤等を含有するインク組成物と凝集物を生じさせる凝集剤を含有する凝集溶液とを用い、記録媒体上に前記凝集溶液を付着させた後に前記インク組成物を付着させることが記載されたものがある(例えば、特許文献5参照)。さらに、光重合開始剤を含有する反応液を全面付与した後にモノマー含有のインク組成物を付与し、紫外線照射を行なうことが記載されたものもある(例えば、特許文献6参照)。
加えて更に、ドット形状を保持し均質な線幅を有する画像の記録並びに、ベタツキがなく擦過性、耐光性、耐オゾン性に優れた画像の記録の可能なインクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法を提供することをも目的とするものである。
<1> 少なくとも画像を形成するための少なくとも一種の第1の液体Aと、前記第1の液体Aと組成が異なる少なくとも一種の第2の液体Bとから構成されたインクジェット記録用インクセットであって、前記液体Aが、少なくとも下記一般式(1)で表される繰り返し単位を含む重量平均分子量が1,000〜200,000である重合体と顔料とを含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセットである。
<3> 前記液体Aが、少なくとも重合性もしくは架橋性材料を含む前記<1>又は<2>に記載のインクジェット記録用インクセットである。
<4> 前記重合性もしくは架橋性材料が、モノマーもしくはオリゴマーである<3>に記載のインクジェット記録用インクセットである。
<5> 前記液体Bが、少なくとも重合性もしくは架橋性材料を架橋反応させる重合開始剤を含む前記<1>〜<4>のいずれか一つに記載のインクジェット記録用インクセットである。
<6>前記液体Bが、親油性溶剤を更に含み、前記親油性溶剤の含有量が液体Bの全質量の50質量%以上である前記<1>〜<5>のいずれか一つに記載のインクジェット記録用インクセットである。
<7> 前記親油性溶剤は、沸点が100℃よりも高い高沸点有機溶媒である前記<6>に記載のインクジェット記録用インクセットである。
<8> 前記液体Bが、着色剤を含有しない、もしくは着色剤の含有量が1%未満である前記<1>〜<7>のいずれか一つに記載のインクジェット記録用インクセットである。
<10> 前記液体Aを少なくとも第1の液滴a1及び液滴a2にて、前記液滴a1と前記液滴a2とを重なり部分をもって打滴することで前記画像を形成する前記<9>に記載のインクジェット記録方法である。
<11> 前記重なり部分における重なり率が10%以上90%以下である前記<10>に記載のインクジェット記録方法である。
<12> 前記液体Bの付与後、前記液体Aの前記液滴a1が打滴されるまでの打滴間隔が5μ秒以上400m秒以下である前記<9>〜<11>のいずれか一つに記載のインクジェット記録方法である。
<13> 前記液滴a1及び液滴a2を含む前記液体Aの液滴サイズが、0.1ピコリットル以上100ピコリットル以下である前記<9>〜<12>のいずれか一つに記載のインクジェット記録方法である。
<14> 前記液体Aの打滴までの間は前記液体Bを液体状に保持する前記<9>〜<13>のいずれか一つに記載のインクジェット記録方法である。
<15> 前記液体A及び/又は液体Bが重合性もしくは架橋性材料を含有し、前記液体Aの打滴後、活性エネルギーを前記画像に与えて重合性もしくは架橋性材料を重合もしくは架橋する前記<9>〜<14>のいずれか一つに記載のインクジェット記録方法である。
また、互いに組成の異なる第1液体Aと第2の液体Bとの2液系に構成するので、ドット形状を保持して均質な線幅を有する画像を記録でき、ベタツキがなく擦過性、耐光性、耐オゾン性にも優れる。
着色剤を形成する複素環残基を有する重合体(以下、「本発明に係る特定重合体」ともいう。)は、後述の顔料をはじめ着色剤を用いたときの分散性を良好にする分散剤としても使用される。van−der−waals相互作用により着色剤との親和性の高い複素環残基を有することで、着色剤との間の吸着性が良好であるので、安定な分散物が得られ、画像形成時の打滴の際に分散破壊を起こして、濃度の低下、透明性の低下、及び色混じりや色滲みの発生を防止するのに有効である。したがって、高濃度で透明性に優れた高画質画像を記録することができる。
前記Jとしては、−COO−、−CONH−、又はフェニレン基が好ましい。
前記Wで表されるアラルキレン基としては、炭素数7〜13のアラルキレン基が好ましく、例えば、ベンジリデン基、シンナミリデン基等が挙げられる。
前記Wで表されるアリーレン基としては、炭素数6〜12のアリーレン基が好ましく、例えば、フェニレン基、クメニレン基、メシチレン基、トリレン基、キシリレン基等が挙げられ、中でもフェニレン基は特に好ましい。
nは、0又は1を表し、好ましくは0である。
エチレン性不飽和二重結合を有する重合可能な官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基が好ましく、特に(メタ)アクリロイル基が好ましい。
R12は、炭素原子数1〜12のアルキレン基(好ましくは、炭素原子数2〜4のアルキレン基であり、置換基(例えば水酸基)を有していてもよく、さらにエステル結合、エーテル結合、アミド結合等がアルキレン鎖中に含まれていてもよい。)を表す。
Yは、フェニル基、又は−COOR14を表す。フェニル基は置換されていてもよく、置換基としては炭素原子数1〜4のアルキル基(例えば、メチル、エチル)などが挙げられる。R14は、炭素原子数1〜10のアルキル基(例えば、メチル、エチル、ベンジル)、又はフェニル基を表す。中でもYは、無置換のフェニル基、又はR14が炭素原子数1〜4のアルキル基である−COOR14が好ましい。
qは、20〜200を表し、好ましくは25〜150であり、30〜100が特に好ましい。
R22は、炭素数1〜8のアルキレン基を表し、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、炭素数2〜3のアルキレン基がより好ましい。
X21は、−OR23又は−OCOR24を表す。ここで、R23及びR24は各々独立に、水素原子、アルキル基、又はアリール基を表す。R23は、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、フェニル基、又は「炭素数1〜18のアルキル基で置換されたフェニル基」が好ましい。R24は、炭素数1〜18のアルキル基が好ましく、炭素数1〜8のアルキル基がより好ましい。
nは、2〜200を表し、5〜100が好ましく、10〜100が特に好ましい。
X1は、−NR3R4、−R5−NR6R7、又は塩基性含窒素複素環基を表し、R3、R4、R6及びR7は、各々独立に、水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基、又は炭素数6〜18のアリール基を表し、R5は炭素原子数1〜12のアルキレン基を表す。R3、R4、R6又はR7で表されるアルキル基としては、炭素原子数1〜12のアルキル基が好ましく、炭素数1〜6のアルキル基が特に好ましく、また、R3、R4、R6又はR7で表されるアリール基としては、炭素数6〜12のアリール基が好ましく、炭素数6〜10のアリール基が特に好ましい。R5は、炭素原子数1〜6のアルキレン基が好ましく、特に炭素原子数2〜3のアルキレン基が好ましい。
また、m及びnは、各々独立に1又は0を表す。
さらに、これらと共重合可能な他のモノマーを用いる場合、他のモノマーから与えられる繰り返し単位を、全繰り返し単位の5〜30質量%の範囲で有することが好ましい。
2) 前記例示単位M−1を与えるモノマー/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(15:85質量比)共重合体
3) 前記例示単位M−1を与えるモノマー/末端メタクリロイル化ポリカプロラクトン(20:80質量比)共重合体
4) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:90質量比)共重合体
5) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(20:80質量比)共重合体
6) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/末端メタクリロイル化ポリカプロラクトン(25:75質量比)共重合体
7) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:20:70質量比)共重合体
8) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(15:25:60質量比)共重合体
9) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(8:22:50:20質量比)共重合体
10) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(8:42:50質量比)共重合体
12) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/p−ビニルベンジル−N,N−ジメチルアミン/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(7:43:50質量比)共重合体
13) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリn−ブチルメタクリレート(10:10:80質量比)共重合体
14) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/スチレン/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(15:15:70質量比)共重合体
15) 前記例示単位M−4を与えるモノマー/N,N−ジメチルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(20:10:70質量比)共重合体、および(5:25:70質量比)共重合体
16) 前記例示単位M−6を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:40:50質量比)共重合体
17) 前記例示単位M−6を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(15:15:70質量比)共重合体
18) 前記例示単位M−6を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:20:70質量比)共重合体
19) 前記例示単位M−13を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(25:25:50質量比)共重合体
20) 前記例示単位M−13を与えるモノマー/4−ビニルピリジン/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(5:25:70質量比)共重合体
22) 前記例示単位M−14を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(15:25:60質量比)共重合体
「着色剤を形成する複素環残基を有する重合体」の、インクジェット記録用インクセットを構成する液体Aにおける含有量としては、顔料の量に対して、1〜100質量%が好ましく、2〜80質量%がより好ましく、5〜50質量%が更に好ましい。該含有量が前記範囲内であると、微細な顔料の分散性及びその安定性がより向上し、鮮明な色調と高い着色力も顕著に向上する。
なお、本発明のインクジェット記録用インクセットには、本発明の効果を損なわない限りにおいて、「着色剤を形成する複素環残基を有する重合体」と共に、顔料を分散させるための公知の分散剤を併用することができる。公知の分散剤の添加量としては、「着色剤を形成する複素環残基を有する重合体」の50質量%以下であることが好ましい。
第1の液体A及び第2の液体Bは、重合性もしくは架橋性材料の少なくとも一種を用いて好適に構成することができ、好ましくは少なくとも第1の液体Aに用いて構成される。重合性もしくは架橋性材料は、後述する重合開始剤などから発生するラジカルなどの開始種により重合もしくは架橋反応を生起し、硬化する機能を有するものである。
なお、本明細書中において、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及びメタアクリル酸の双方を取り得ることを示す。
重合性化合物は、無置換でも置換基を有していてもよく、導入可能な置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、アミド基、カルボン酸基などが挙げられる。
単官能エポキシ化合物の例としては、フェニルグリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、1,2−ブチレンオキサイド、1,3−ブタジエンモノオキサイド、1,2−エポキシドデカン、エピクロロヒドリン、1,2−エポキシデカン、スチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、3−メタクリロイルオキシメチルシクロヘキセンオキサイド、3−アクリロイルオキシメチルシクロヘキセンオキサイド、3−ビニルシクロヘキセンオキサイド等が挙げられる。
これらのエポキシ化合物のなかでも、芳香族エポキシドおよび脂環式エポキシドが、硬化速度に優れるという観点から好ましく、特に脂環式エポキシドが好ましい。
ビニルエーテル化合物としては、ジ又はトリビニルエーテル化合物が、硬化性、被記録媒体との密着性、形成された画像の表面硬度などの観点から好ましく、特にジビニルエーテル化合物が好ましい。
オキセタン環を有する化合物としては、その構造内にオキセタン環を1〜4個有する化合物が好ましい。このような化合物を使用することで、インク組成物の粘度をハンドリング性の良好な範囲に維持することが容易となり、また、硬化後のインクの被記録媒体との高い密着性を得ることができる。
オキセタン化合物の中でも、インク組成物の粘度と粘着性の観点から、オキセタン環を1〜2個有する化合物を使用することが好ましい。
重合性もしくは架橋性材料の、第1の液体A及び/又は第2の液体B中における含有量としては、各液滴の全固形分(質量)に対して、50〜99.6質量%の範囲が好ましく、70〜99.0質量%の範囲がより好ましく、80〜99.0質量%の範囲がさらに好ましい。
また、液滴中における含有量としては、各液滴の全質量に対して、20〜98質量%の範囲が好ましく、40〜95質量%の範囲がより好ましく、50〜90質量%の範囲が特に好ましい。
第1の液体A及び第2の液体Bは、重合開始剤の少なくとも一種を用いて好適に構成することができ、好ましくは少なくとも第2の液体Bに用いて構成される。この重合開始剤は、活性光、熱、あるいはその両方のエネルギーの付与によりラジカルなどの開始種を発生し、既述の重合性もしくは架橋性材料の重合もしくは架橋反応を開始、促進させ、硬化する化合物である。
重合開始剤は、光の作用、又は増感色素の電子励起状態との相互作用を経て、化学変化を生じ、ラジカル、酸および塩基のうちの少なくともいずれか1種を生成する化合物であり、中でも、露光という簡便な手段で重合開始させることができるという観点から前記光ラジカル発生剤、又は光酸発生剤であることが好ましい。
前記(g)アジニウム塩化合物の例としては、特開昭63−138345号、特開昭63−142345号、特開昭63−142346号、特開昭63−143537号、並びに特公昭46−42363号の各公報に記載のN−O結合を有する化合物群を挙げることができる。
また、重合開始剤は、第2の液体Bに含有せず既述の第1の液体Aに含有させるようにしてもよい。この場合は、第1の液滴中の含有量は、第1の液体A中の重合性もしくは架橋性化合物に対して、0.5〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましい。
本発明においては、光重合開始剤の感度を向上させる目的で、増感色素を添加してもよい。好ましい増感色素の例としては、以下の化合物類に属しており、かつ350nmから450nm域に吸収波長を有するものを挙げることができる。
式(X)中、Ar1及びAr2はそれぞれ独立にアリール基を表し、−L3−による結合を介して連結している。ここでL3は−O−または−S−を表す。また、Wは一般式(IX)に示したものと同義である。
式(XI)中、A2は硫黄原子またはNR59を表し、L4は隣接するA2及び炭素原子と共同して色素の塩基性核を形成する非金属原子団を表し、R53、R54、R55、R56、R57及びR58はそれぞれ独立に一価の非金属原子団の基を表し、R59はアルキル基またはアリール基を表す。
式(XIII)中、R66は置換基を有してもよい芳香族環またはヘテロ環を表し、A5は酸素原子、硫黄原子または−NR67−を表す。R64、R65及びR67はそれぞれ独立に水素原子または一価の非金属原子団を表し、R67とR64、及びR65とR67はそれぞれ互いに脂肪族性または芳香族性の環を形成するため結合することができる。
さらに、感度を一層向上させる、あるいは酸素による重合阻害を抑制する等の作用を有する公知の化合物を共増感剤として加えてもよい。
共増感剤の例としては、アミン類、例えばM.R.Sanderら著「Journal of Polymer Society」第10巻3173頁(1972)、特公昭44−20189号公報、特開昭51−82102号公報、特開昭52−134692号公報、特開昭59−138205号公報、特開昭60−84305号公報、特開昭62−18537号公報、特開昭64−33104号公報、Research Disclosure 33825号記載の化合物等が挙げられ、具体的には、トリエタノールアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、p−ホルミルジメチルアニリン、p−メチルチオジメチルアニリン等が挙げられる。
また別の例としては、アミノ酸化合物(例、N−フェニルグリシン等)、特公昭48−42965号公報記載の有機金属化合物(例、トリブチル錫アセテート等)、特公昭55−34414号公報記載の水素供与体、特開平6−308727号公報記載のイオウ化合物(例、トリチアン等)、特開平6−250387号公報記載のリン化合物(ジエチルホスファイト等)、特開平8−65779号公報記載のSi−H、Ge−H化合物等が挙げられる。
第1の液体Aは、着色剤として顔料の少なくとも一種を用いて構成される。なお、着色剤は、第1の液体A以外に、第2の液体Bやその他の液体に含有してもよい。
〜顔料〜
第1の液体Aは、着色剤として顔料の少なくとも一種を含有する。複数の液の混合時に凝集が生じやすいため効果の点で、顔料を用いることは好ましい。顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれも使用できるが、黒色顔料としては、カーボンブラック顔料等が好ましく挙げられる。また、一般には黒色、並びにシアン、マゼンタ、及びイエローの3原色の顔料が用いられるが、その他の色相、例えば、赤、緑、青、茶、白等の色相を有する顔料や金、銀色等の金属光沢顔料、無色又は淡色の体質顔料なども目的に応じて用いることができる。
本発明においては、2種類以上の有機顔料又は有機顔料の固溶体を組み合わせて用いることもできる。
油溶性染料としては、特に制限はなく、任意のものを選択して使用することができる。以下、油溶性染料を色相別に例示する。
イエロー染料としては、例えば、カップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピラゾロン類、ピリドン類、開鎖型活性メチレン化合物類を有するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;カップリング成分として開鎖型活性メチレン化合物類を有するアゾメチン染料;ベンジリデン染料やモノメチンオキソノール染料等のようなメチン染料;ナフトキノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染料などが挙げられ、その他の染料種として、キノフタロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染料等を挙げることができる。
第2の液体のsp値のより好ましい範囲は、30以下であり、特に好ましくは25以下である。
親油性溶剤は、画像の滲み及び画像中の細線などの線幅バラツキの発生防止に効果的であると共に、第2の液体のsp値を既述の範囲に調整することができる。
「親油性」とは、水100ccに対して1g以下の溶解性を有する化合物をいう。
以下、本発明において好適な高沸点有機溶媒について説明する。
式〔S−1〕においてR1、R2及びR3は、各々独立して、炭素原子数1〜24(好ましくは4〜18)の脂肪族基(例えばn−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、EH−オクチル、2−エチルヘキシル、3,3,5−トリメチルヘキシル、3,5,5−トリメチルヘキシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、ベンジル、オレイル、2−クロロエチル、2,3−ジクロロプロピル、2−ブトキシエチル、2−フェノキシエチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−t−ブチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル)、又は炭素原子数6〜24(好ましくは6〜18)のアリール基(例えばフェニル、クレジル、p−ノニルフェニル、キシリル、クメニル、p−メトキシフェニル、p−メトキシカルボニルフェニル)が好ましい。これらの中でも、R1、R2及びR3は特に、n−ヘキシル、n−オクチル、EH−オクチル、2−エチルヘキシル、3,5,5−トリメチルヘキシル、n−ドデシル、2−クロロエチル、2−ブトキシエチル、シクロヘキシル、フェニル、クレジル、p−ノニルフェニル、クメニルが好ましい。
a、b、cは各々独立に0又は1であり、より好ましくはa、b、cすべて1である。
R6はハロゲン原子(好ましくは塩素原子)、炭素原子数1〜18のアルキル基(例えばメチル、イソプロピル、t−ブチル、n−ドデシル)、炭素原子数1〜18のアルコキシ基(例えばメトキシ、n−ブトキシ、n−オクチルオキシ、メトキシエトキシ、ベンジルオキシ)、炭素原子数6〜18のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−トリルオキシ、4−メトキシフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ)又は炭素原子数2〜19のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル)又は炭素原子数6〜25のアリールオキシカルボニル基が好ましい。これらの中でも、R6は更に、アルコキシカルボニル基が好ましく、特に、n−ブトキシカルボニルが好ましい。
dは0又は1である。
eは1〜4(好ましくは1〜3)の整数である。
R7はe価の炭素原子数2〜24(好ましくは2〜18)の炭化水素基〔例えば前記R4について挙げた脂肪族基、n−オクチル、前記R4について挙げたアリール基、−(CH2)2−、
fは1〜4(好ましくは1〜3)の整数である。
R9はf価の炭素原子数2〜24(好ましくは2〜18)の炭化水素基又はf価の炭素原子数4〜24(好ましくは4〜18)のエーテル結合で互いに連結した炭化水素基(例えば前記R7について挙げた基、1―メチル−2−メトキシエチル、2−ヘキシルデシル)が好ましく、これらの中でも、R9は特に、2−エチルヘキシル、2−ヘキシルデシル、1―メチル−2−メトキシエチル、
R10はg価の炭化水素基〔例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)4−、−(CH2)7−、−(CH2)8−、
R11は炭素原子数1〜24(好ましくは4〜18)の脂肪族基、又は炭素原子数6〜24(好ましくは6〜18)のアリール基(例えば前記R4について挙げた脂肪族基、アリール基)が好ましく、これらの中でも、R11は、更にアルキル基が好ましく、特に、n−ブチル、n−オクチル、2−エチルヘキシルが好ましい。
R13及びR14は、水素原子、炭素原子数1〜24(好ましくは1〜18)の脂肪族基(例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、シクロペンチル、シクロプロピル)又は炭素原子数6〜18(好ましくは6〜15)のアリール基(例えばフェニル、1−ナフチル、p−トリル)が好ましく、これらの中でも、R13及びR14は特に、メチル、エチル、n−ブチル、n−オクチル、n−テトラデシル、フェニルが好ましい。
R13とR14とが互いに結合し、Nとともにピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環を形成してもよく、R12とR13とが互いに結合し、Nとともにピロリドン環、ピペリジン環を形成してもよい。
Xは−CO−又は−SO2−であり、好ましくはXは−CO−である。
R16はハロゲン原子(好ましくはCl)、炭素原子数1〜24(好ましくは1〜18)の脂肪族基{より好ましくは、アルキル基(例えば前記R15について挙げたアルキル基)、炭素原子数3〜18(更に好ましくは5〜17)のシクロアルキル基(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)}、炭素原子数6〜32(好ましくは6〜24)のアリール基(例えばフェニル、p−トリル)、炭素原子数1〜24(好ましくは1〜18)のアルコキシ基(例えばメトキシ、n−ブトキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ベンジルオキシ、n−ドデシルオキシ、n−ヘキサデシルオキシ)又は炭素原子数6〜32(好ましくは6〜24)のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−t−ブチルフェノキシ、p−t−オクチルフェノキシ、m−ペンタデシルフェノキシ、p−ドデシルオキシフェノキシ)であり、これらの中でも、R16は、更に炭素原子数1〜24の脂肪族基がより好ましく、特に炭素原子数1〜12の脂肪族基が好ましい。
hは1〜2の整数である。
R19の好ましい例は、前記R16と同じであり、これらの中でもR19は、更にアルキル基及びアルコキシ基がより好ましく、特に、n−オクチル、メトキシ、n−ブトキシ、n−オクチルオキシが好ましい。
iは1〜5の整数である。
R20とR21とが互いに結合し環を形成してもよく、形成される環としては、3〜10員環が好ましく、5〜7員環が特に好ましい。
jは1又は2を表し、好ましくは、jは1である。
ここで、高沸点有機溶媒の沸点は、減圧蒸留時の沸点から常圧に換算した値である。なお、下記具体例において、沸点の記載のないものは170℃で沸騰しないことが確認されたものであり、25℃における粘度の記載のないものは25℃で固体であることを表す。
第1の液体Aと第2の液体Bとの間のsp値の差が前記範囲内であると、互いに溶解しやすく、液滴a1は液滴a2との間よりも液滴Bとの間の方が接触面積が大きいため第2の液体Bとの間で親和性が良好になり、したがって例えば、互いに重なり部分を有して付与される液滴a1、液滴a2、・・・が着色剤を含有する場合に、液滴a1及び液滴a2間で色滲みや混色を起こしたり、着色された線像の線幅バラツキの回避に効果的である。
(1)第1の液体Aが重合性もしくは架橋性材料を含み、第2の液体Bが重合開始剤を含む形態
(2)第1の液体Aが重合性もしくは架橋性材料及び着色剤を含み、第2の液体Bが重合開始剤を含む形態
(3)第1の液体Aが重合性もしくは架橋性材料及び着色剤を含み、第2の液体Bが重合開始剤及び親油性溶剤を含む形態
などが挙げられる。
上記において、重合性もしくは架橋性材料は、第1の液体Aに含有すると共に、本発明の効果を阻害しない範囲において第2の液体Bに含有されていてもよく、重合開始剤は、本発明に係る第2の液体Bに含有すると共に、本発明の効果を阻害しない範囲において第1の液体Aに含有されていてもよい。
特に非浸透性ないし緩浸透性の記録媒体などの液体吸収性の低い被記録媒体に画像記録を行なうときには、高い画像濃度を得るために、互いに重なり部分を有して付与された隣接の液滴(第1の液滴a1と液滴a2)が乾燥前に媒体上に留まって接触していると、互いに合一して画像の滲みや細線の線幅が不均一になって先鋭な画像の形成性が損なわれやすいが、第1の液滴a1及び液滴a2の打滴前に、予め液体Bのsp値を特定する構成により、液滴a1及び液滴a2が互いに重なり部分を有して付与されても液滴a1及び液滴a2間の合一を抑えて、画像の滲み及び画像中の細線などの線幅バラツキの発生が効果的に防止されるので、高画像濃度の画像解像度を確保しつつ、均一幅で先鋭なライン形成が可能であり、高品質の画像を記録することができる。
上記した成分以外に、公知の添加剤などを目的に応じて併用することができる。
〜界面活性剤〜
本発明においては、後述するように、被記録媒体上に目的の大きさのインクドットを形成する観点から、界面活性剤を含有することが好ましく、第2の液体Bが少なくとも1種類の界面活性剤を含有することが好適である。界面活性剤の詳細については後述する。
本発明に係る第1の液体A、第2の液体B(好ましくは第1の液体Aに)には、保存中における好ましくない重合を抑制する目的で、貯蔵安定剤を添加することができる。貯蔵安定剤は、重合性もしくは架橋性材料と共存させて用いることが好ましく、また、含有する液滴又は液体あるいは共存の他成分に可溶性のものを用いることが好ましい。
導電性塩類は、導電性を向上させる固体の化合物である。本発明においては、保存時に析出する懸念が大きいために実質的に使用しないことが好ましいが、導電性塩類の溶解性を上げたり、液体成分に溶解性の高いものを用いたりすることで溶解性がよい場合には、適当量添加してもよい。
前記導電性塩類の例としては、チオシアン酸カリウム、硝酸リチウム、チオシアン酸アンモニウム、ジメチルアミン塩酸塩などが挙げられる。
本発明においては、既述の高沸点溶剤以外の溶剤を用いることができる。溶剤としては、液(インク)の極性や粘度、表面張力、着色材料の溶解性・分散性の向上、導電性の調整、及び印字性能の調整などの目的で使用できる。
なお、溶剤は、非水溶性の液体であって水性溶媒を含有しないことが、速乾性及び線幅の均一な高画質画像を記録する点で好ましいことから、中でも既述した高沸点有機溶媒を用いた構成とするのが望ましい。
さらに、ポリマー、表面張力調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、pH調整剤等の公知の添加剤を併用することができる。
表面張力調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、pH調整剤に関しては、公知の化合物を適宜選択して用いればよいが、具体的には例えば、特開2001−181549号公報に記載されている添加剤などを用いることができる。
前記1組の化合物の反応例としては、酸/塩基反応、カルボン酸/アミド基含有化合物による水素結合反応、ボロン酸/ジオールに代表される架橋反応、カチオン/アニオンによる静電的相互作用による反応等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録方法においては、本発明のインクジェット記録用インクセットを用い、第2の液体Bを第1の液体Aで形成される画像と同一もしくは該画像よりも広い範囲に予め被記録媒体に付与しておくようにする。本発明のインクジェット記録用インクセットを用いることで、打滴された2液各々の液滴同士が衝突、混合する際のショックで起きる分散破壊を回避できるので、高濃度で透明性に優れ、混色及び色滲みのない高画質な画像の記録が可能である。
また、第1の液体Aの打滴前に予め、第2の液体Bを被記録媒体に付与しておくので、第1の液体Aの液滴同士(例えば液滴a1及び液滴a2)が互いに重なり部分を有して付与されても液滴間、例えば液滴a1と液滴a2との間の合一を抑えて、画像の滲み及び画像中の細線などの線幅バラツキの発生が効果的に防止されるので、高画像濃度の画像解像度を確保しつつ、均一幅で先鋭なライン形成が可能であり、高品質の画像を記録することができる。また、ベタツキがなく擦過性、耐光性、耐オゾン性にも優れる。特に液体Bの液体でのsp値が35以下(好ましくは30以下)であって液体Aとのsp値の差が10以下である場合に効果的である。
塗布装置を用いて、第2の液体Bを被記録媒体上に塗布し、その後に液滴a1及び液滴a2(第1の液体A)をインクジェットノズルにより打滴することによって、画像記録する態様は好適である。
また、インクジェットノズルは、特に制限はなく、公知のノズルから目的等に応じて適宜選択することができる。なお、インクジェット記録方式については後述する。
インクジェットノズルによって第2の液体Bを第2の液滴b1、液滴b2、液滴b3、・・・液滴bxにて噴射し、その後に第1の液体Aの液滴a1、液滴a2、液滴a3、・・・液滴axをインクジェットノズルにより打滴することによって、画像記録する態様は好適である。インクジェットノズルについては、前記同様である。
本発明においては、例えば、静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、インクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット(登録商標))方式、等の公知の方式が好適である。
なお、インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
中でも、重なり率は、20%以上80%以下であるのが好ましく、30%以上70%以下であるのが好ましい。
インクジェット記録方式によって被記録媒体上に噴射される第1の液体A(液滴)並びに第2の液体B(液滴)の物性については、装置により異なるが一般にはそれぞれ、25℃での粘度については、5〜100mPa・sの範囲が好ましく、10〜80mPa・sがより好ましく、また、第1の液体Aと第2の液体Bとの関係において前記粘度の差(25℃)は25mPa・s以内が好ましい。
(A)液体Bの表面張力は、インクジェット記録用インクセットに含まれるいずれかの液体Aの表面張力よりも小さい。
(B)液体Bに含まれる界面活性剤のうち少なくとも1種類は、
γs(0)−γs(飽和)>1mN/m
の関係を満たす。
(C)液体Bの表面張力は、
γs<(γs(0)+γs(飽和)最大)/2
の関係を満たす。
本発明において、前述の通り、被記録媒体上に目的の大きさの液体Aドットを形成するためには、液体Bの表面張力γsは、インクジェット記録用インクセットに含まれるいずれかの液体Aの表面張力γkよりも小さくすることが好ましい。
さらに、着滴から露光までの間の液体Aドットの拡大をより効果的に防ぐ観点から、γs<γk−3(mN/m)がより好ましく、γs<γk−5(mN/m)が特に好ましい。
また、フルカラーの画像を印字する場合は、画像の鮮鋭性を向上させる観点から、液体Bの表面張力γsは、少なくとも視感度の高い着色剤を含有する液体Aの表面張力よりも小さくすることが好ましく、インクジェット記録用インクセットに含まれる全ての液体Aの表面張力より小さいことがより好ましい。なお、ここで視感度の高い着色剤とは、マゼンタ、または、ブラック、または、シアンの色を呈する着色剤が挙げられる。
また、液体Aの表面張力γkと液体Bの表面張力γsとの値が上記の関係を満たしていても、両者の値が15mN/m未満であるとインクジェット打滴時に液滴の形成が困難になり不吐出が生じる場合がある。一方、50mN/mを超えると、インクジェットヘッドとの濡れ性が悪くなり不吐出の問題が生じる場合がある。したがって、吐出適正の観点から、液体Aの表面張力γkと液体Bの表面張力γsとは、15mN/m以上50mN/m以下が好ましく、18mN/m以上40mN/m以下がより好ましく、20mN/m以上38mN/m以下が特に好ましい。
ここで、前記表面張力は、一般的に用いられる表面張力計(例えば、協和界面科学(株)製、表面張力計CBVP−Z等)を用いて、ウィルヘルミー法で液温20℃、60%RHにて測定した値である。
本発明において、被記録媒体上に目的の大きさのインクドットを形成するためには、液体Bは少なくとも1種類以上の界面活性剤を含有することが好ましい。なお、この場合は、液体Bに含まれる界面活性剤のうち少なくとも1種類は、下記の条件(B)を満たすことが好ましい。
γs(0)−γs(飽和)>1mN/m …条件(B)
さらに、液体Bの表面張力は、下記の条件(C)の関係を満たすことが好ましい。
γs<(γs(0)+γs(飽和)最大)/2 …条件(C)
例えば、液体B(例1)を構成する成分が、高沸点溶媒(フタル酸ジエチル、和光純薬工業(株)製)、重合開始剤(TPO−L、下記の開始剤−1)、フッ素系界面活性剤(メガファック F475、大日本インキ化学工業(株)製)、炭化水素系界面活性剤(スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム)とした場合、γs(0)、γs(飽和)1(フッ素系界面活性剤を添加した時)、γs(飽和)2(炭化水素系界面活性剤を添加した時)、γs(飽和)、および、γs(飽和)最大は、下記の通りとなる。
以上より、それらを纏めると下記のようになる。
γs(0)=36.7mN/m
γs(飽和)1=20.2mN/m(フッ素系界面活性剤を添加した時)
γs(飽和)2=30.5mN/m(炭化水素系界面活性剤を添加した時)
γs(飽和)最大=30.5mN/m
γs<(γs(0)+γs(飽和)最大)/2=33.6mN/m
の関係を満たすことが好ましい。
なお、前記条件(C)については、着滴から露光までの間のインク滴の拡大をより効果的に防ぐ観点から、液体Bの表面張力としては、
γs<γs(0)−3×{γs(0)− γs(飽和)}/4
の関係を満たすことがより好ましく、
γs≦γs(飽和)
の関係を満たすことが特に好ましい。
本発明においては、前述の通り、被記録媒体上に目的の大きさのインクドットを形成するためには、液体Bは少なくとも1種類の界面活性剤を含有することが好ましい。
本発明でいう界面活性剤は、ヘキサン、シクロヘキサン、p−キシレン、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、ブチルカルビトール、シクロヘキサノン、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソプロパノール、メタノール、水、イソボニルアクリレート、1,6−ヘキサンジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートのうち少なくとも1種類の溶媒に対して強い表面活性を有する物質であり、好ましくは、ヘキサン、トルエン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソボニルアクリレート、1,6−ヘキサンジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートのうち少なくとも1種類の溶媒に対して強い表面活性を有する物質であり、さらに好ましくは、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソボニルアクリレート、1,6−ヘキサンジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートのうち少なくとも1種類の溶媒に対して強い表面活性を有する物質であり、特に好ましくは、イソボニルアクリレート、1,6−ヘキサンジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートのうち少なくとも1種類の溶媒に対して強い表面活性を有する物質である。
(手順)
上記に列挙した溶媒から1種類の溶媒を選択し、該溶媒の表面張力γ(0)溶媒を測定する。前記γ(0)溶媒を求めた溶媒と同じ液に該化合物を添加し、該化合物の濃度を0.01質量%づつ増加させ、表面張力の変化が0.01mN/m以下になったときの溶液の表面張力γ(飽和)溶媒を測定する。前記γ(0)溶媒と前記γ(飽和)溶媒の関係が、
γ(0)溶媒 − γ(飽和)溶媒 > 1 mN/m
であれば、該化合物は該溶媒に対して強い表面活性を有する物質であると判断する。
エネルギーの付与は、活性光の照射、又は加熱によって好適に行なうことができる。
硬化反応に必要なエネルギー量は、重合開始剤の種類や含有量などによって異なるが、一般には1〜500mJ/cm2程度である。
加熱は、非接触型の加熱手段を使用して行なうことができ、オーブン等の加熱炉内を通過させる加熱手段や、紫外光〜可視光〜赤外光等の全面露光による加熱手段等が好適である。加熱手段としての露光に好適な光源としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、タングステンランプ、カーボンアーク灯、水銀灯等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録方法においては、被記録媒体として、浸透性の記録媒体、非浸透性の記録媒体、及び緩浸透性の記録媒体のいずれも使用することができる。中でも、本発明の効果がより顕著に奏される観点から、非浸透性ないし緩浸透性の記録媒体が好ましい。
非浸透性ないし緩浸透性の記録媒体としては、例えば、アート紙、合成樹脂、ゴム、樹脂コート紙、ガラス、金属、陶器、木材等が挙げられる。また、機能付加の目的で、これら材質を複数組み合わせて複合化した基材も使用できる。
<シアン顔料分散物P−1の調製>
PB15:3(IRGALITE BLUE GLO;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)16g、ビス{[1−エチル(3−オキセタニエル)]メチル}エーテル(OXT−221;東亞合成(株)製)48g、及びBYK−168(ビックケミー社製)16gを混合し、スターラーで1時間撹拌した。撹拌後の混合物をアイガーミルにて分散し、シアン顔料分散物P−1を得た。
ここで、分散条件は、直径0.65mmのジルコニアビーズを70%の充填率で充填し、周速を9m/sとし、分散時間1時間とした。
下記組成の成分を撹拌混合し溶解して、インクジェット記録用インク液I−1(比較用の液体A)を調製した。インクジェット記録用インク液I−1のsp値は18、表面張力は32N/mであった。
〈組成〉
・上記のシアン顔料分散物P−1 …3.75g
・ビス{[1−エチル(3−オキセタニエル)]メチル}エーテル …0.825g
・1−メチル−4−(2−メチルオキシラニル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]へプタン(Cel3000、ダイセル・サイテック(株)製) …9.675g
・9,10−ジブトキシアントラセン …0.75g
(合成例1)
−モノマー1の合成−
9(10H)アクリドン9.76部及びt−ブトキシカリウム5.6部をジメチルスルホキシド30部に溶解し、45℃に加熱した。これにクロロメチルスチレン15.26部を滴下し、50℃でさらに5時間加熱撹拌を行なった。この反応液を蒸留水200部に撹拌しながら注ぎ、得られた析出物を濾別、洗浄することにより、モノマー1を11.9部得た。
メチルエチルケトン15部を窒素置換した三口フラスコに導入し、撹拌機(新東科学(株)製;スリーワンモータ)にて撹拌し、窒素をフラスコ内に流しながら加熱して78℃まで昇温した。これに、別に調製した下記のモノマー溶液と開始剤溶液とをそれぞれ2時間かけて同時に滴下した。滴下後、さらにV−65を0.08部添加し、78℃にて3時間加熱撹拌を行なった。そして、得られた反応液をヘキサン1000部に撹拌しながら注ぎ、生じた沈殿を加熱、乾燥させることにより、グラフト重合体1(着色剤を形成する複素環残基を有する重合体)を得た。
下記成分を混合してモノマー溶液とした。
・上記のモノマー1 ・・・ 3.0部
・末端にメタクリロイル基を有するポリメチルメタクリレート・・・21.0部
(AA−6、数平均分子量6000、東亜合成化学(株)製)
・3−(N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド) ・・・ 6.0部
・メチルエチルケトン ・・・45部
・2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル) ・・・ 0.04部
(V−65、和光純薬(株)製)
・メチルエチルケトン ・・・ 9.6部
前記合成例1で用いた「末端にメタクリロイル基を有するポリメチルメタクリレート」をメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(NKエステルM−230G、新中村化学(株)製)に代えたこと以外、前記合成例1と同様にして、グラフト重合体2(着色剤を形成する複素環残基を有する重合体)を得た。
−モノマー2の合成−
N−(2−ヒドロキシエチル)フタルイミド9.56部、トリエチルアミン5.16部、及び酢酸エチル50部を混合して溶解し、40℃に加熱した。これに、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(カレンズMOI、昭和電工(株)製)7.76部を徐々に滴下し、45℃で更に7時間加熱撹拌を行なった。得られた反応液を酢酸エチルで抽出、水洗、及び飽和食塩水で洗浄した後、乾燥、濃縮させてモノマー2を15.1部得た。
前記合成例1で用いたモノマー1を上記のモノマー2に代えたこと以外、前記合成例1と同様にして、グラフト重合体3(着色剤を形成する複素環残基を有する重合体)を得た。
前記インクジェット記録用インク液I−1の調製において、シアン顔料分散物P−1の調製に用いたBYK−168を上記より合成したグラフト重合体1、グラフト重合体2、又はグラフト重合体3にそれぞれ代えたこと以外、前記インクジェット記録用インク液I−1の調製と同様にして、シアン顔料を含むインクジェット記録用インク液I−2〜I−4(本発明に係る液体A)を調製した。インクジェット記録用インク液I−2〜I−4のsp値及び表面張力は下記表1に示す。
前記インクジェット記録用インク液I−1及びI−2〜I−4の調製において、シアン顔料分散物P−1の調製に用いたPB15:3を、これと等質量のPV19(Hostaparm RED E5B02、クラリアント社製)にそれぞれ代えたこと以外、前記インクジェット記録用インク液I−1及びI−2〜I−4の調製と同様にして、マゼンタ顔料を含むインクジェット記録用インク液II−1(比較用の液体A)及びII−2〜II−4(本発明に係る液体A)を調製した。インクジェット記録用インク液II−1〜II−4のsp値及び表面張力は下記表1に示す。
下記組成の成分を撹拌混合して溶解し、インクジェット記録用インク液III−1を調製した。インクジェット記録用インク液III−1のsp値は19、表面張力は23mN/mであった。
〈組成〉
・ビス{[1−エチル(3−オキセタニエル)]メチル}エーテル ・・・4.18g
・1−メチル−4−(2−メチルオキシラニル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]へプタン(Cel3000、ダイセル・サイテック(株)製) ・・・9.02g
・メガファックF475F(大日本インキ化学工業株式会社製) ・・・0.3g
・下記重合開始剤−2 ・・・1.50g
(Irg250、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
下記組成の成分を攪拌混合し溶解して、1液型のシアン顔料を含むインクジェット記録用比較インク液I−0と、1液型のマゼンタ顔料を含むインクジェット記録用比較インク液II−0を調製した。
1)1液型のシアン顔料を含むインクジェット記録用比較インク液I−0
下記組成の成分を撹拌混合し溶解して、シアン顔料を含むインクジェット記録用比較インク液I−0を調製した。比較インク液I−0のsp値は19、表面張力は32N/mであった。
〈組成〉
・上記のシアン顔料分散物P−1 …3.75g
・ビス{[1−エチル(3−オキセタニエル)]メチル}エーテル …0.6g
・1−メチル−4−(2−メチルオキシラニル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]へプタン(Cel3000、ダイセル・サイテック(株)製) …8.4g
・前記重合開始剤−2 …1.5g
(Irg250、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
・9,10−ジブトキシアントラセン …0.75g
前記比較インク液I−0の調製において、シアン顔料分散物P−1の調製に用いたPB15:3を、等質量のPV19(Hostaparm RED E5B02、クラリアント社製)に代えたこと以外、前記比較インク液I−0の調製と同様にして、マゼンタ顔料を含むインクジェット記録用比較インク液II−0を調製した。
調製したインクジェット記録用インク液I−1、II−1、及びIII−1をインクジェットプリンタ(東芝テックヘッド(CA3)搭載冶具:打滴周波数:4.8KHz、ノズル数:318、ノズル密度:150npi(ノズル/inch)、ドロップサイズ:6〜42pl(ピコリットル)間を7段階に可変のヘッドを2つ配列し、300npiにしたヘッドセットを4組搭載)に装填し、3つのヘッドセットより各インクを吐出し(42pl)、被記録媒体上の全面に均一に描画し、画像サンプルを作製した。このとき、被記録媒体として、厚さ60μmのポリエチレンテレフタレート(PET)シート(商品名:PPL/レーザープリンタ用ゼロックスフィルム OHP FILM、富士ゼロックス(株)製;以下、PETシートという。)を用いた。
作製した画像サンプルについて、下記の評価を行なった。評価結果を下記表2に示す。
−1.シアン、マゼンタの色混じり−
各画像サンプルを目視により観察し、シアン、マゼンタのインク滴が交じり合った場合を「×」とし、各色のインク滴が独立に存在していた場合を「○」として評価した。
III−1→I−1、III−1→I−2、III−1→I−3、III−1→I−4を打滴した画像サンプル(すなわち、前記画像サンプルの作製の際にそれぞれII−1、II−2、II−3、II−4の打滴を行なわずに作製した画像サンプル)を作製して、前記画像サンプルと比較し、インク液IIの打滴の有無によるシアン濃度の差〔(インク液IIを打滴したときのシアン濃度)−(インク液IIを打滴しなかったときのシアン濃度)を測定した。シアン濃度の差を下記表2に示す。
紫外線の照射直後、画像サンプルの画像面(記録面)を指で触れ、下記の評価基準にしたがって評価した。
〈評価基準〉
A:ベタツキはなかった。
B:若干ベタツキが認められた。
C:著しくベタツキが認められた。
描画したPETシートについて、紫外線照射後30分経過した後の画像面(記録面)を消しゴムで10往復擦ったときの変化を観察し、下記の評価基準にしたがって評価した。
〈評価基準〉
A:擦過による濃度低下は全くなかった。
B:擦過による濃度低下が僅かに認められた。
C:擦過により著しく濃度が低下した。
各画像サンプルに対し、ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用いてキセノン光(85,000Lux)を1週間照射し、照射前後の濃度をマイクロデンシトメーター(機種名:MICRO−PHOTOMETER MPM−No.172、メーカー名:ユニオン オプティカル(株)製)にて測定して照射後の色素残存率〔%〕を求め、下記の評価基準にしたがって5段階評価した。なお、耐光性の評価は、PETシート上の画像のみについて行なった。
〈評価基準〉
A:色素残存率が90%以上であった。
B:色素残存率が89〜80%であった。
C:色素残存率が79〜70%であった。
D:色素残存率が69〜50%であった。
E:色素残存率が49%未満であった。
各画像サンプルをオゾン濃度5.0ppm条件下に1週間保存し、保存前後での画像の濃度をマイクロデンシトメーター(機種名:MICRO−PHOTOMETER MPM−No.172、メーカー名:ユニオン オプティカル(株)製)にて測定して保存後の色素残存率(%)を求め、下記評価基準にしたがって5段階評価した。なお、オゾン耐性の評価はPETシート上の画像のみについて行なった。
〈評価基準〉
A:色素残存率が90%以上であった。
B:色素残存率が89〜80%であった。
C:色素残存率が79〜70%であった。
D:色素残存率が69〜50%であった。
E:色素残存率が49%未満であった。
これに対し、インクジェット記録用インク液I−1、II−1のように、分散剤として「着色剤を形成する複素環残基を有する重合体」以外の市販の分散剤を用いた場合(比較例)では、重ねて打滴した場合に、下側に打滴した色濃度が低下してしまい、良好な発色性が得られなかった。
また、インクジェット記録用インク液I−1、I−2、I−3、I−4、II−1、II−2、II−3、II−4、及びIII−1は、ノズルに液を詰めっぱなしにしてもノズル固化が起こらず、吐出安定性の点でも有効であったのに対し、1液型の比較インク液I−0,II−0では、ノズルに液を詰めっぱなしにした場合にノズル固化が生じることが分かった。
実施例1の「インクジェット記録用インク液III−1の調製」において、ビス{[1−エチル(3−オキセタニエル)]メチル}エーテル及び1−メチル−4−(2−メチルオキシラニル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]へプタン(Cel3000、ダイセル・サイテック(株)製)を、既述の高沸点有機溶媒S−9,S−15,S−21,又はS−32に代えたこと以外、実施例1と同様にして、顔料を含まないインクジェット記録用インク液(III−2,3,4,5)を調製した。
ここで、S−9,S−15,S−21,又はS−32を用いた各インク液は、sp値はそれぞれ17、22、19、19であり、表面張力はそれぞれ23mN/m、23mN/m、23mN/m、23mN/mであった。
Claims (15)
- 少なくとも画像を形成するための少なくとも一種の第1の液体Aと、前記第1の液体Aと組成が異なる少なくとも一種の第2の液体Bとから構成されたインクジェット記録用インクセットであって、
前記液体Aが、少なくとも下記一般式(1)で表される繰り返し単位を含む重量平均分子量が1,000〜200,000である重合体と顔料とを含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
〔式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Jは、−CO−、−COO−、−CONR1−、−OCO−、メチレン基、又はフェニレン基を表し、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、又はアラルキル基を表す。Wは、単結合、直鎖、分岐若しくは環状のアルキレン基、アラルキレン基、アリーレン基、−NR 2 −、−NR 2 R 3 −、−COO−、−OCO−、−O−、−SO 2 NH−、−NHSO 2 −、−NHCOO−及び−OCONH−からなる群より選ばれる少なくとも二種以上を組み合わせた連結基、直鎖、分岐若しくは環状のアルキレン基、アラルキレン基又はアリーレン基を表す。R 2 及びR 3 は、各々独立に、水素原子又はアルキル基を表す。Pは、アクリドン及びフタルイミドから選ばれる少なくとも一種に由来する基を表す。nは、0又は1を表す。〕 - 前記重合体が、共重合単位として、末端にエチレン性不飽和2重結合を有する重合性オリゴマー(マクロモノマー)に由来の繰り返し単位を更に含むグラフト共重合体である請求項1に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 前記液体Aが、少なくとも重合性もしくは架橋性材料を含む請求項1又は2に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 前記重合性もしくは架橋性材料が、モノマーもしくはオリゴマーである請求項3に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 前記液体Bが、少なくとも重合性もしくは架橋性材料を架橋反応させる重合開始剤を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 前記液体Bが、親油性溶剤を更に含み、前記親油性溶剤の含有量が液体Bの全質量の50質量%以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 前記親油性溶剤は、沸点が100℃よりも高い高沸点有機溶媒である請求項6に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 前記液体Bが、着色剤を含有しない、もしくは着色剤の含有量が1%未満である請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセットを用い、第2の液体Bを第1の液体Aで形成される画像と同一もしくは該画像よりも広い範囲に予め被記録媒体に付与しておくことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 前記液体Aを少なくとも第1の液滴a1及び液滴a2にて、前記液滴a1と前記液滴a2とを重なり部分をもって打滴することで前記画像を形成する請求項9に記載のインクジェット記録方法。
- 前記重なり部分における重なり率が10%以上90%以下である請求項10に記載のインクジェット記録方法。
- 前記液体Bの付与後、前記液体Aの前記液滴a1が打滴されるまでの打滴間隔が5μ秒以上400m秒以下である請求項9〜11のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記液滴a1及び液滴a2を含む前記液体Aの液滴サイズが、0.1ピコリットル以上100ピコリットル以下である請求項9〜12のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記液体Aの打滴までの間は前記液体Bを液体状に保持する請求項9〜13のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記液体A及び/又は液体Bが重合性もしくは架橋性材料を含有し、前記液体Aの打滴後、活性エネルギーを前記画像に与えて重合性もしくは架橋性材料を重合もしくは架橋する請求項9〜14のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006071708A JP5105757B2 (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
AT07005241T ATE523569T1 (de) | 2006-03-15 | 2007-03-14 | Tintensatz für tintenstrahlaufzeichnung und tintenstrahlaufzeichnungsverfahren |
EP20070005241 EP1834997B1 (en) | 2006-03-15 | 2007-03-14 | Ink-jet recording ink set and ink-jet recording method |
US11/724,306 US8061830B2 (en) | 2006-03-15 | 2007-03-15 | Ink-jet recording ink set and ink-jet recording method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006071708A JP5105757B2 (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007246675A JP2007246675A (ja) | 2007-09-27 |
JP5105757B2 true JP5105757B2 (ja) | 2012-12-26 |
Family
ID=38137329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006071708A Expired - Fee Related JP5105757B2 (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8061830B2 (ja) |
EP (1) | EP1834997B1 (ja) |
JP (1) | JP5105757B2 (ja) |
AT (1) | ATE523569T1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8440784B2 (en) | 2009-07-30 | 2013-05-14 | Toray Industries, Inc. | Process for producing polyarylene sulfide |
Families Citing this family (35)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5300175B2 (ja) * | 2006-03-02 | 2013-09-25 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インクセットおよびインクジェット記録方法 |
JP4903618B2 (ja) * | 2006-09-25 | 2012-03-28 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
JP4907414B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2012-03-28 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
EP1955858B1 (en) * | 2007-02-06 | 2014-06-18 | FUJIFILM Corporation | Ink-jet recording method and device |
JP4642892B2 (ja) * | 2007-11-09 | 2011-03-02 | 富士フイルム株式会社 | 顔料組成物、水性顔料分散物、水性顔料分散物の製造方法、インクジェット記録用水系インク |
JP2009256595A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-11-05 | Fujifilm Corp | 水不溶性色材分散体、水不溶性色材含有物の製造方法、水不溶性色材の微粒子、水不溶性色材用分散剤、並びにこれらを用いた記録液、インクセット、印画物、画像形成方法、及び画像形成装置 |
JP4602462B2 (ja) * | 2008-09-22 | 2010-12-22 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物 |
JP2010196032A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-09-09 | Fujifilm Corp | 水不溶性色材の分散体及びこの製造方法、これを用いた記録液、インクセット、印画物、画像形成方法、及び画像形成装置 |
JP5441464B2 (ja) * | 2009-03-23 | 2014-03-12 | 富士フイルム株式会社 | 顔料分散物、それを用いたインク組成物、硬化性組成物及び硬化性インク組成物 |
JP5441463B2 (ja) * | 2009-03-23 | 2014-03-12 | 富士フイルム株式会社 | 顔料分散物、それを用いたインク組成物、硬化性組成物及び硬化性インク組成物 |
JP5689226B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2015-03-25 | 富士フイルム株式会社 | 水不溶性色材の分散体、その製造方法、並びにそれを用いた記録液、インクセット、印画物、画像形成方法および画像形成装置 |
JP2010274504A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Riso Kagaku Corp | 画像形成方法及び活性エネルギー線硬化型インク |
US8187916B2 (en) * | 2009-06-17 | 2012-05-29 | Universal Display Corporation | Liquid compositions for inkjet printing of organic layers or other uses |
EP2456622B1 (en) * | 2009-07-22 | 2018-07-18 | Hewlett-Packard Development Company, L. P. | Inkjet printing system |
JP5424764B2 (ja) * | 2009-07-28 | 2014-02-26 | 富士フイルム株式会社 | 顔料分散物、インク組成物、及び、インクジェット記録方法 |
US8740369B2 (en) * | 2009-09-07 | 2014-06-03 | Fujifilm Corporation | Ink composition, ink set, and image forming method |
JP5694654B2 (ja) * | 2009-09-09 | 2015-04-01 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクセット、および画像形成方法 |
JP2011056800A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Fujifilm Corp | インクセットおよび画像形成方法 |
JP4902711B2 (ja) * | 2009-09-18 | 2012-03-21 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクセットおよび画像形成方法 |
JP4897023B2 (ja) * | 2009-09-18 | 2012-03-14 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクセットおよびインクジェット画像形成方法 |
JP5430316B2 (ja) * | 2009-09-18 | 2014-02-26 | 富士フイルム株式会社 | 画像形成方法 |
JP4920731B2 (ja) * | 2009-09-18 | 2012-04-18 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクセットおよびインクジェット画像形成方法 |
JP2011068730A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Fujifilm Corp | インクジェット記録用インク及び画像形成方法 |
JP2011089114A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-05-06 | Fujifilm Corp | 水系顔料分散物、インク組成物、及び画像形成方法 |
JP2011099081A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Fujifilm Corp | 水性インク組成物及び画像形成方法 |
JP5512240B2 (ja) * | 2009-11-18 | 2014-06-04 | 富士フイルム株式会社 | グラフトポリマー、水性分散物および水性インク組成物 |
US8927618B2 (en) | 2009-11-18 | 2015-01-06 | Menicon Co., Ltd. | Dye composition for ophthalmic lens, method for producing colored ophthalmic lens using the same, and colored ophthalmic lens |
EP2507330B1 (en) | 2009-12-04 | 2016-04-27 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Method for manufactoring a single batch latex ink |
JP5535699B2 (ja) * | 2010-03-12 | 2014-07-02 | 富士フイルム株式会社 | 顔料分散物及びそれを用いたインク組成物、並びに印刷物 |
JP5566745B2 (ja) * | 2010-03-26 | 2014-08-06 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクセット、および画像形成方法 |
WO2011136009A1 (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-03 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 印刷物製造方法 |
KR101542622B1 (ko) * | 2013-01-02 | 2015-08-06 | 제일모직주식회사 | 광경화 조성물, 이를 포함하는 장벽층, 및 이를 포함하는 봉지화된 장치 |
JP6904865B2 (ja) * | 2017-09-29 | 2021-07-21 | 理想科学工業株式会社 | 印刷物の製造方法 |
JP7216892B2 (ja) * | 2019-02-08 | 2023-02-02 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット方法及びインクジェット装置 |
JP7425395B2 (ja) * | 2019-02-08 | 2024-01-31 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット方法及びインクジェット装置 |
Family Cites Families (54)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1424517A (en) * | 1972-08-01 | 1976-02-11 | Ici Ltd | Dispersions of organic pigments |
US4245029A (en) * | 1979-08-20 | 1981-01-13 | General Electric Company | Photocurable compositions using triarylsulfonium salts |
JPS6360783A (ja) | 1986-09-02 | 1988-03-16 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | インクジエツト記録方法 |
JP2976761B2 (ja) * | 1992-09-04 | 1999-11-10 | 東洋インキ製造株式会社 | 顔料分散剤、それを用いた顔料組成物および水性顔料分散体 |
JPH06345997A (ja) * | 1993-06-11 | 1994-12-20 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水性顔料分散体およびこれを含む水性被覆組成物 |
JP3969750B2 (ja) | 1995-02-09 | 2007-09-05 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録用インクセット、それを用いたインクジェット記録方法および記録装置 |
JPH08247512A (ja) | 1995-03-14 | 1996-09-27 | Sanki Eng Co Ltd | クリーンルーム |
JP3503770B2 (ja) | 1995-03-14 | 2004-03-08 | 三機工業株式会社 | クリーンユニット及びクリーンルーム |
JP3618825B2 (ja) | 1995-06-14 | 2005-02-09 | キヤノン株式会社 | 液体組成物、インクセット、画像形成方法、画像形成装置及びブリーディングの低減方法 |
US6260938B1 (en) * | 1996-04-23 | 2001-07-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet printing method and apparatus for printing with inks of different densities |
JP3642152B2 (ja) | 1997-04-16 | 2005-04-27 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法、記録物及びインクジェット記録装置 |
JPH10298476A (ja) * | 1997-04-30 | 1998-11-10 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | インクジェット用記録液およびその製造方法 |
US6727295B2 (en) * | 1997-06-19 | 2004-04-27 | Sun Chemical Corporation | Energy curable gravure inks incorporating grafted pigments |
JP3880212B2 (ja) | 1997-08-08 | 2007-02-14 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録方法 |
JP3593877B2 (ja) | 1998-03-05 | 2004-11-24 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 |
JP4096422B2 (ja) | 1998-10-30 | 2008-06-04 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録装置および画像形成方法 |
JP2001348519A (ja) | 2000-06-08 | 2001-12-18 | Seiko Epson Corp | 光硬化型インク |
JP3478495B2 (ja) | 2000-10-03 | 2003-12-15 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットプリンタ用インクおよびその印字機構 |
JP4289802B2 (ja) * | 2001-02-06 | 2009-07-01 | キヤノン株式会社 | トナー及びトナーの製造方法 |
JP3915554B2 (ja) * | 2001-03-14 | 2007-05-16 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット用白色インクおよびそれに用いる二酸化チタンスラリー |
JP2002285047A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Ricoh Co Ltd | 水性記録液、該液を用いた記録方法および機器 |
JP2003012971A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Konica Corp | インクジェット記録方法 |
JP2003214668A (ja) | 2002-01-21 | 2003-07-30 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | クリーンルーム |
JP4300745B2 (ja) | 2002-04-10 | 2009-07-22 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | インクジェット用白インク組成物および画像形成方法 |
JP2004018565A (ja) * | 2002-06-12 | 2004-01-22 | Sumitomo Seika Chem Co Ltd | 吸水性樹脂 |
JP2004018656A (ja) * | 2002-06-14 | 2004-01-22 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物 |
JP2004059807A (ja) * | 2002-07-30 | 2004-02-26 | Toppan Forms Co Ltd | 光重合開始剤含有インクおよびこれを用いたシート |
JP4585859B2 (ja) * | 2002-09-17 | 2010-11-24 | キヤノン株式会社 | インクセット及び画像形成方法 |
AU2003268671A1 (en) * | 2002-09-25 | 2004-04-19 | Asahi Denka Co.Ltd. | Novel aromatic sulfonium salt compound, photo-acid generator comprising the same and photopolymerizable composition containing the same, resin composition for optical three-dimensional shaping, and method of optically forming three-dimensional shape |
JP2004174948A (ja) | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録方法及び画像形成物並びに画像形成装置 |
CN100590525C (zh) * | 2002-12-18 | 2010-02-17 | 富士胶片株式会社 | 可聚合组合物和平版印刷版前体 |
US7244473B2 (en) * | 2003-04-22 | 2007-07-17 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | Active ray curable ink-jet composition, image forming method using the same, ink-jet recording apparatus, and triarylsulfonium salt compound |
US20040227798A1 (en) | 2003-05-14 | 2004-11-18 | Atsushi Nakajima | Ink-jet ink set and recording method using the same |
JP4442120B2 (ja) * | 2003-06-09 | 2010-03-31 | 富士ゼロックス株式会社 | インクジェット用液体組成物、インクジェット用インクセット、並びに、これらを用いた記録方法及び記録装置 |
JP2005008691A (ja) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク及び印刷物 |
JP4289099B2 (ja) | 2003-09-25 | 2009-07-01 | コニカミノルタエムジー株式会社 | 画像形成方法 |
JP2005248009A (ja) | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェットインク及びインクジェット記録方法 |
JP2006124636A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-05-18 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 活性光線硬化型組成物、活性光線硬化型インクジェットインク、該活性光線硬化型インクジェットインクを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 |
US7677714B2 (en) * | 2004-10-01 | 2010-03-16 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Inkjet inks providing improved wet smudge on porous print media |
JP4706426B2 (ja) * | 2004-10-13 | 2011-06-22 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法およびインク組成物セット |
US8153706B2 (en) * | 2004-10-25 | 2012-04-10 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Polymeric colorants having pigment and dye components and corresponding ink compositions |
US20060089421A1 (en) * | 2004-10-25 | 2006-04-27 | Sundar Vasudevan | Polymeric colorants having pigment and dye components and corresponding ink compositions |
JP4656296B2 (ja) | 2004-12-02 | 2011-03-23 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 局所清浄化装置及びクリーンルーム |
JP2006241435A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-09-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | インク組成物、インクジェット記録方法、印刷物、平版印刷版の製造方法、及び、平版印刷版 |
JP4963803B2 (ja) * | 2005-07-01 | 2012-06-27 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、画像形成方法及び印刷物 |
JP2009501250A (ja) * | 2005-07-14 | 2009-01-15 | アグファ・グラフィクス・エヌヴィ | ぶら下がっている発色団を有するポリマー分散剤を持つ顔料分散体 |
WO2007006638A2 (en) * | 2005-07-14 | 2007-01-18 | Agfa Graphics Nv | Pigment dispersions with polymeric dispersants having pending chromophore groups. |
JP4864407B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2012-02-01 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法 |
JP4429247B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2010-03-10 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法 |
US7728050B2 (en) | 2005-11-04 | 2010-06-01 | Fujifilm Corporation | Curable composition, ink composition, inkjet recording method, printed matter, method for producing planographic printing plate, planographic printing plate and oxetane compound |
JP2007131789A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Fujifilm Corp | 着色分散液、インク組成物、それを用いた画像形成方法、及び記録物 |
JP2007204664A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Fujifilm Corp | 非水系顔料分散液の製造方法、これを用いたインク組成物、画像形成方法および記録物 |
JP2007231114A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Fujifilm Corp | インク組成物、並びに、これを用いた画像形成方法および記録物 |
JP4533336B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2010-09-01 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
-
2006
- 2006-03-15 JP JP2006071708A patent/JP5105757B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2007
- 2007-03-14 AT AT07005241T patent/ATE523569T1/de not_active IP Right Cessation
- 2007-03-14 EP EP20070005241 patent/EP1834997B1/en not_active Not-in-force
- 2007-03-15 US US11/724,306 patent/US8061830B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8440784B2 (en) | 2009-07-30 | 2013-05-14 | Toray Industries, Inc. | Process for producing polyarylene sulfide |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20070216743A1 (en) | 2007-09-20 |
EP1834997A1 (en) | 2007-09-19 |
EP1834997B1 (en) | 2011-09-07 |
US8061830B2 (en) | 2011-11-22 |
JP2007246675A (ja) | 2007-09-27 |
ATE523569T1 (de) | 2011-09-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5105757B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP4903466B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP5300175B2 (ja) | インクジェット記録用インクセットおよびインクジェット記録方法 | |
JP4898618B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP4963803B2 (ja) | インク組成物、画像形成方法及び印刷物 | |
JP5583329B2 (ja) | 顔料組成物、インク組成物、印刷物、インクジェット記録方法、及びポリアリルアミン誘導体 | |
JP5306681B2 (ja) | 重合性化合物、重合体、インク組成物、印刷物及びインクジェット記録方法 | |
JP4738844B2 (ja) | インク組成物、それを用いたインクジェット記録方法、及び印刷物 | |
JP4891824B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP4533336B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP4615505B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット、およびインクジェット記録方法 | |
JP5137315B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP2006241194A (ja) | インク組成物、それを用いた画像形成方法、印刷物 | |
JP2007314734A (ja) | インクジェット記録用インクセットおよびインクジェット記録方法 | |
JP4799031B2 (ja) | インク組成物、それを用いた画像形成方法、及び記録物 | |
JP2007238648A (ja) | インクジェット記録用インクセット、及びインクジェット画像記録方法 | |
JP4920320B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP4818828B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2007268788A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP5053045B2 (ja) | インク組成物、印刷物及びインクジェット記録方法 | |
JP2006241193A (ja) | インク組成物、それを用いたインクジェット記録方法及び印刷物 | |
JP2007313839A (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP2007270079A (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP4963805B2 (ja) | インク組成物、それを用いた画像形成方法、及び印刷物 | |
JP2007131787A (ja) | 着色分散液、インク組成物、それを用いた画像形成方法、及び印刷物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080716 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120703 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120911 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121002 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5105757 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |