JP5424764B2 - 顔料分散物、インク組成物、及び、インクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
従来の家庭用又はオフィス用のインクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法に対して、商業用印刷機器や産業用印刷機器を目的としたインクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法には、形成した画像の色再現性が広いこと、及び、長時間の吐出信頼性に優れていること、が強く要求されるようになってきた。
また、イエローインクとしては、例えば、特許文献2には、少なくともイエロー顔料と、光重合性化合物と、光重合開始剤からなる紫外線硬化型インクジェット記録用インク組成物において、イエロー顔料としてC.I.ピグメント・イエロー・180を含有し、かつ塩基性の吸着基を有する高分子分散剤を含有することを特徴とする紫外線硬化型インクジェット記録用インク組成物が開示されている。
特許文献3には、光酸発生剤、光重合性化合物及び顔料を含有する活性光線硬化型インクジェットインク組成物が開示されており、前記顔料としてPY185が記載されている。
特許文献4には、少なくとも顔料と分散剤と重合性化合物を含む非水系顔料分散液の製造方法が開示されており、前記分散剤として有機顔料を形成する複素環残基を有する繰り返し単位を含む重合体が開示されている。
本発明が解決しようとするもう1つの課題は、硬化性、色相彩度、色相色濃度、保存安定性、硬化膜の耐光性及び吐出信頼性に優れたインク組成物を提供することである。
<1>有機顔料であるピグメントイエロー185、及び、式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体を含有することを特徴とする顔料分散物、
<3>前記式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体の含有量が、顔料分散物全量に対して5〜10重量%である、<1>又は<2>に記載の顔料分散物、
<4>重合性化合物を含む、<1>〜<3>いずれか1つに記載の顔料分散物、
<5>前記重合性化合物として、カチオン重合性化合物及び/又はラジカル重合性化合物を含む、<4>に記載の顔料分散物、
<6>有機顔料であるピグメントイエロー185、及び、式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体を含有することを特徴とするインク組成物、
<8>前記式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体の含有量が、インク組成物全量に対して、0.1〜5重量%である、<6>又は<7>に記載のインク組成物、
<9>重合性化合物を含む、<6>〜<8>いずれか1つに記載のインク組成物、
<10>前記重合性化合物として、カチオン重合性化合物及び/又はラジカル重合性化合物を含む、<9>に記載のインク組成物、
<11>被記録媒体上に、<6>〜<10>いずれか1つに記載のインク組成物を吐出する工程、及び、吐出されたインク組成物に活性放射線を照射してインク組成物を硬化する工程、を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
また、本発明により、硬化性、色相彩度、色相色濃度、保存安定性、硬化膜の耐光性及び吐出信頼性に優れたインク組成物を提供することができた。
本発明の顔料分散物は、有機顔料であるピグメントイエロー185、及び、式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体を含有することを特徴とする。
本発明の顔料分散物は、有機顔料であるピグメントイエロー185を含有する。ピグメントイエロー185は、イソインドリン系有機顔料であり、以下に示す構造を有する。
前記顔料の最大粒径は、3μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。前記顔料の粒径は、分散剤、分散媒の選択、分散条件、ろ過条件の設定などにより調整することができる。また、前記顔料の粒径を制御することにより、顔料分散物の流動性、保存安定性を維持することができる。
顔料分散物中における顔料の平均粒径及び最大粒径は、市販の粒径測定機(レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置LA−920((株)堀場製作所製)等を用いて測定することができる。
本発明の顔料分散物は、顔料の分散剤として式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体を含有する。
式(1)中、Jは、−CO−、−COO−、−CONR1−、−OCO−、メチレン基又はフェニレン基を表す。これらの内、Jとしては−COO−、−CONH−、フェニレン基が好ましい。
前記Wで表されるアラルキレン基としては、炭素数7〜13のアラルキレン基が好ましく、例えば、ベンジリデン基、シンナミリデン基等が挙げられる。
前記Wで表されるアリーレン基としては、炭素数6〜12のアリーレン基が好ましく、例えば、フェニレン基、クメニレン基、メシチレン基、トリレン基、キシリレン基等が挙げられ、中でもフェニレン基は特に好ましい。
前記R2,R3は、それぞれ独立に水素又はアルキル基を表し、水素、メチル基、エチル基、プロピル基等が好適に挙げられる。
前記Wで表される連結基の中でも、単結合、アルキレン基が特に好ましく、メチレン基、エチレン基、2−ヒドロキシプロピレン基が特に好ましい。
nは0又は1を表し、0が好ましい。
式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体は、さらに末端にエチレン性不飽和結合を有する重合性オリゴマー又は重合性ポリマー(以下、単に「重合性ポリマー」とも表記する。)を共重合単位として含む共重合体であることが好ましい。
R12は、炭素原子数1〜12のアルキレン基(好ましくは炭素原子数2〜4のアルキレン基であり、置換基(例えば水酸基)を有していてもよく、さらにエステル結合、エーテル結合、アミド結合等がアルキレン鎖中に含まれていてもよい。)を表す。
Yは、フェニル基又は−COOR14を表す。フェニル基は置換されていてもよく、置換基としては炭素原子数1〜4のアルキル基(例えば、メチル、エチル)などが挙げられる。R14は、炭素原子数1〜10のアルキル基(例えば、メチル、エチル、ベンジル)又はフェニル基を表す。
Yは、無置換のフェニル基又はR14が炭素原子数1〜4のアルキル基である−COOR14が好ましい。
qは、20〜200を表し、25〜150が好ましく、30〜100がより好ましい。
市場で入手できるこのような重合性ポリマーとしては、片末端メタクリロイル化ポリスチレンオリゴマー(Mn=6,000、商品名:AS−6、東亞合成(株)製)、片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレートオリゴマー(Mn=6,000、商品名:AA−6、東亞合成(株)製)及び片末端メタクリロイル化ポリ−n−ブチルアクリレートオリゴマー(Mn=6,000、商品名:AB−6、東亞合成(株)製)を挙げることができる。
R22は、炭素数1〜8のアルキレン基を表し、中でも、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、炭素数2〜3のアルキレン基がより好ましい。
X21は、−OR23又は−OCOR24を表す。ここで、R23は、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、フェニル基、又は炭素数1〜18のアルキル基で置換されたフェニル基が好ましい。R24は、炭素数1〜18のアルキル基が好ましく、炭素数1〜8のアルキル基がより好ましい。
nは、2〜200を表し、5〜100が好ましく、10〜100がより好ましい。
窒素原子を有するモノマーとしては式(4)で表されるモノマーが好ましい。
X1は−N(R3)(R4)、−R5−N(R6)(R7)又は塩基性含窒素複素環基である。R3、R4は、R6及びR7は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜18のアリール基を表す。アルキル基としては炭素数1〜12のアルキル基が好ましく、炭素数1〜6のアルキル基がより好ましい。アリール基としては炭素数6〜12のアリール基が好ましく、炭素数6〜10のアリール基がより好ましい。R5は、炭素数1〜12のアルキレン基を表し、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、炭素数2〜3のアルキレン基がより好ましい。
X1の塩基性含窒素複素環基としては、ピリジル基(特に1−ピリジル基、2−ピリジル基)、ピペリジノ基(1−ピペリジノ基)、ピロリジル基(特に、2−ピロリジル基)、ピロリジノ基、イミダゾリノ基、又はモルホリノ基(4−モルホリノ基)であることが好ましく、ピリジル基、イミダゾリノ基がより好ましい。
式(4)で表されるモノマーは、さらに下記の式(4−2)〜(4−4)のいずれかで表される化合物であることが特に好ましい。
(1)上記例示化合物M−1を与えるモノマー/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:90重量比)共重合体
(2)上記例示化合物M−1を与えるモノマー/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(15:85重量比)共重合体
(3)上記例示化合物M−1を与えるモノマー/末端メタクリロイル化ポリカプロラクトン(20:80重量比)共重合体
(4)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:90重量比)共重合体
(5)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(20:80重量比)共重合体
(6)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/末端メタクリロイル化ポリカプロラクトン(25:75重量比)共重合体
(7)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:20:70重量比)共重合体
(8)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(15:25:60重量比)共重合体
(9)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(8:22:50:20重量比)共重合体
(10)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(8:42:50重量比)共重合体
(11)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/2−ビニルピリジン/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(20:30:50重量比)共重合体
(12)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/p−ビニルベンジル−N,N−ジメチルアミン/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(7:43:50重量比)共重合体
(13)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリn−ブチルメタクリレート(10:10:80重量比)共重合体
(14)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/スチレン/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(15:15:70重量比)共重合体
(15)上記例示化合物M−4を与えるモノマー/N,N−ジメチルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(20:10:70重量比)(5:25:70重量比)共重合体
(16)上記例示化合物M−6を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:40:50重量比)共重合体
(17)上記例示化合物M−6を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(15:15:70重量比)共重合体
(18)上記例示化合物M−6を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(10:20:70重量比)共重合体
(19)上記例示化合物M−13を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(25:25:50重量比)共重合体
(20)上記例示化合物M−13を与えるモノマー/4−ビニルピリジン/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(5:25:70重量比)共重合体
(21)上記例示化合物M−13を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(10:30:60重量比)共重合体
(22)上記例示化合物M−14を与えるモノマー/3−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート/片末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(15:25:60重量比)共重合体
他の分散剤としては水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリアクリレート、脂肪族多価カルボン酸、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エステル、顔料誘導体等を挙げることができる。また、ルーブリゾール社のSolsperseシリーズなどの市販の高分子分散剤を用いることも好ましい。
また、前記分散剤の含有量は、顔料分散物全体を100重量%として、1〜15重量%が好ましく、2〜12重量%がより好ましく、5〜10重量%がさらに好ましい。上記の数値の範囲内であると、微細な顔料の分散性及びその安定性がより向上し、流動性に優れた顔料分散物が得られ、鮮明な色調と高い着色力も顕著に向上するため好ましい。
本発明の顔料分散物は、イソインドリン系有機顔料であるピグメントイエロー185及び式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体を任意の分散媒に分散して得られる。
この分散には、種々の公知の分散手段を採用することができ、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、ジェットミル、ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ニーダー、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ビーズミルなどの分散装置を好適に使用することができる。これらの中でも、ボールやビーズ等を使用するメディア分散装置を使用することがより好ましく、ビーズミル分散装置を使用することがさらに好ましい。
本発明のインク組成物は、前記ピグメントイエロー185、及び、前記式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体を含有することを特徴とする。前記インク組成物は、さらに重合性化合物及び重合開始剤を含むものが好ましい。
本発明のインク組成物は、顔料の分散性、保存安定性に優れることから、長期間にわたってインクジェットノズルの詰まりを抑制できるためインクジェット記録用インクとして好ましく用いることができる。
また、前記顔料の最大粒径としては、3μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。前記顔料の粒径は、顔料、分散剤、分散媒の選択、分散条件、ろ過条件の設定などにより調整することができ、前記顔料の粒径を制御することにより、インク組成物のインクジェット吐出安定性、保存安定性、色相を維持することができる。
インク組成物中における顔料の平均粒径は、市販の粒径測定機(レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置LA−920((株)堀場製作所製)等を用いて測定することができる。
本発明においては、吐出性を考慮し、25℃におけるインク組成物の粘度が40mPa・s以下であることが好ましく、5〜40mPa・sであることがより好ましく、7〜30mPa・sであることがさらに好ましい。
また、吐出温度(好ましくは25〜80℃、より好ましくは25〜50℃)における粘度が、3〜20mPa・sであることが好ましく、3〜15mPa・sであることがより好ましい。本発明のインク組成物は、粘度が上記範囲になるように適宜組成比を調整することが好ましい。室温での粘度を高く設定することにより、多孔質な被記録媒体を用いた場合でも、被記録媒体中へのインク浸透を回避し、未硬化モノマーの低減が可能となる。さらにインク液滴着弾時のインクの滲みを抑えることができ、その結果として画質が改善されるので好ましい。
1.カチオン重合性化合物
以下、本発明のインク組成物をカチオン重合性インク組成物とした場合に好ましく用いられるカチオン重合性化合物について説明する。
カチオン重合性化合物としては、環状エーテル化合物及び/又はビニルエーテル化合物を使用することが好ましく、環状エーテル化合物がより好ましい。
このようなオキセタン化合物については、前記特開2003−341217号公報、段落0021乃至0084に詳細に記載され、ここに記載の化合物は本発明にも好適に使用しうる。
本発明のインク組成物には、カチオン重合開始剤として光酸発生剤を用いることができる。本発明に用いることができる光酸発生剤としては、第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどの芳香族オニウム化合物のB(C6F5)4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができる。第2に、スルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができる。第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができる。第4に、鉄アレン錯体を挙げることができる。
本発明のカチオン重合性のインク組成物は増感剤を含有してもよい。
本発明に用いることができる増感剤としては、以下に列挙する化合物類に属しており、且つ350nm〜450nmの波長領域に吸収波長を有するものが挙げられる。
例えば、多核芳香族類(例えば、ピレン、ペリレン、トリフェニレン、9,10−ジブトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン等)、キサンテン類(例えば、フルオレッセイン、エオシン、エリスロシン、ローダミンB、ローズベンガル等)、シアニン類(例えば、チアカルボシアニン、オキサカルボシアニン等)、メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシアニン等)、チアジン類(例えば、チオニン、メチレンブルー、トルイジンブルー等)、アクリジン類(例えば、アクリジンオレンジ、クロロフラビン、アクリフラビン等)、アントラキノン類(例えば、アントラキノン等)、スクアリウム類(例えば、スクアリウム等)、クマリン類(例えば、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン等)などが挙げられる。
増感剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の顔料分散物、及び、インク組成物には、前述した各成分以外にも、目的に応じて種々のその他の添加剤を併用することができる。
例えば、得られる画像の耐候性向上の観点から、紫外線吸収剤を用いることができる。また、安定性向上のため、酸化防止剤を添加することができる。
さらに、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤、吐出物性の制御を目的としたチオシアン酸カリウム、硝酸リチウム、チオシアン酸アンモニウム、ジメチルアミン塩酸塩などの導電性塩類、インク組成物と基材との密着性を改良するため、極微量の有機溶剤を添加することができる。
また、膜物性を調整するため、各種高分子化合物を添加することができる。高分子化合物としては、アクリル系重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、シェラック、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類、その他の天然樹脂等が使用できる。また、これらは2種以上併用してもかまわない。
また、重合禁止剤を含有することが好ましい。重合禁止剤としては、特に制限はなく、公知の重合禁止剤や、塩基性化合物等を用いることができる。
この他にも、必要に応じて、例えば、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのワックス類、ポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート(PET)等への密着性を改善するために、重合を阻害しないタッキファイヤー(粘着付与剤)などを含有させることができる。
以下、本発明のインク組成物をラジカル重合性インク組成物とした場合に好ましく用いられるラジカル重合性化合物及び重合開始剤等について説明する。
ラジカル重合性化合物は、活性放射線の照射により重合するエチレン性不飽和化合物が好ましく、単官能重合性モノマー又は多官能重合性モノマーのいずれでもよいが、本発明においては多官能重合性モノマーと単官能重合性モノマーとを併用する態様が好ましい。
本発明に好適に用いることができる単官能重合性モノマーとして下記式(A)で表されるエチレン性不飽和化合物が挙げられる。
X1は、式(1)に示すエチレン性不飽和結合に(−C(O)O−)又は(−C(O)NH−)が結合した第1の二価の連結基を示し、この第1の二価の連結基に単結合、エーテル結合(−O−)、エステル結合(−C(O)O−又は−OC(O)−)、アミド結合(−C(O)NH−、又は、−NHC(O)−)、カルボニル結合(−C(O)−)、分岐を有していてもよい炭素数20以下のアルキレン基、又はこれらを組み合わせた第2の二価の連結基が結合してもよく、第1の二価の連結基のみ又は第2の二価の連結基を有する場合はエーテル結合、エステル結合及び炭素数20以下のアルキレン基を有するものが好ましい。
R2は少なくとも1つ以上の環状構造を有する基であり、単環芳香族基及び多環芳香族基を含む芳香族基、並びに、シクロアルカン骨格、アダマンタン骨格及びノルボルナン骨格を含む脂環式炭化水素基を表す。上記の芳香族基及び脂環炭化水素基の環状構造には、O、N、S等のヘテロ原子を含んでいてもよい。
これらの脂環式炭化水素基及びヘテロ単環を有する脂環式炭化水素基は、1つ以上の置換基を有していても良く、置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、チオール基、シロキサン基、さらに置換基を有していてもよい総炭素数30以下の炭化水素基が例示できる。また、二価の置換基としてオキシ基(=O)を有していてもよく、脂環式炭化水素基の2以上の置換基で、O、N、S等のヘテロ原子を含む複素環構造を形成していてもよい。
本発明のインク組成物は、重合開始剤を含有するものが好ましく、重合開始剤として、アシルホスフィンオキサイド化合物及び/又はα−アミノアセトフェノン化合物を含むものがより好ましい。また、本発明のインク組成物は、2種以上の重合開始剤を含有することが好ましく、3〜5種の重合開始剤を含有することがより好ましい。さらに、本発明のインク組成物は、2種以上のアシルホスフィンオキサイド化合物を含有することが好ましく、2〜4種のアシルホスフィンオキサイド化合物を含有することがより好ましく、2種のアシルホスフィンオキサイド化合物を含有することがさらに好ましい。また、本発明において、重合開始剤として、少なくとも1種のアシルホスフィンオキサイド化合物、及び、少なくとも1種のα−アミノアセトフェノン化合物を併用することがより好ましい。これらの光重合開始剤を使用することにより、膜内部での硬化性を高めることができる。
前記R1、R2又はR3で表される脂肪族基は、例えば、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基等が挙げられ、中でも、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基が好ましく、アルキル基、置換アルキル基が特に好ましい。また、前記脂肪族基は、環状脂肪族基でも鎖状脂肪族基でもよい。また、鎖状脂肪族基は分岐を有していてもよい。
前記アルキル基としては、直鎖状、分岐状、環状のアルキル基が挙げられ、該アルキル基の炭素原子数としては、1以上30以下が好ましく、1以上20以下がより好ましい。置換アルキル基のアルキル部分の炭素原子数の好ましい範囲については、アルキル基の場合と同様である。前記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、ネオペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基等が挙げられる。
前記置換アルキル基の置換基としては、−COOH(カルボキシル基)、−SO3H(スルホ基)、−CN(シアノ基)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、−OH(ヒドロキシ基)、炭素数30以下のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基)、炭素数30以下のアルキルスルホニルアミノカルボニル基、炭素数30以下のアリールスルホニルアミノカルボニル基、炭素数30以下のアルキルスルホニル基、炭素数30以下のアリールスルホニル基、炭素数30以下のアシルアミノスルホニル基、炭素数30以下のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシエトキシ基、フェネチルオキシ基等)、炭素数30以下のアルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、メチルチオエチルチオエチル基等)、炭素数30以下のアリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p−トリルオキシ基、1−ナフトキシ基、2−ナフトキシ基等)、ニトロ基、炭素数30以下のアルコキシカルボニルオキシ基、炭素数30以下のアリールオキシカルボニルオキシ基、炭素数30以下のアシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基等)、炭素数30以下のアシル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等)、炭素数30以下のカルバモイル基(例えば、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、炭素数30以下のモルホリノカルボニル基、ピペリジノカルボニル基等)、炭素数30以下のスルファモイル基(例えば、スルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、モルホリノスルホニル基、ピペリジノスルホニル基等)、炭素数30以下のアリール基(例えば、フェニル基、4−クロロフェニル基、4−メチルフェニル基、α−ナフチル基等)、炭素数30以下の置換アミノ基(例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アリールアミノ基、ジアリールアミノ基、アシルアミノ基等)、炭素数30以下の置換ウレイド基、炭素数30以下の置換ホスホノ基、炭素数30以下の複素環基等が挙げられる。ここで、カルボキシル基、スルホ基、ヒドロキシ基、ホスホノ基は、塩の状態であってもよい。その際、塩を形成するカチオンは、陽イオンを形成し得る基であり、有機カチオン性化合物、遷移金属配位錯体カチオン(特許第2791143号公報に記載の化合物等)又は金属カチオン(例えば、Na+、K+、Li+、Ag+、Fe2+、Fe3+、Cu+、Cu2+、Zn2+、Al3+等)が好ましい。
前記アルキニル基としては、直鎖状、分岐状、環状のアルキニル基が挙げられ、該アルキニル基の炭素原子数としては、2以上30以下が好ましく、2以上20以下がより好ましい。また、該アルキニル基は、置換基を有する置換アルキニル基、無置換のアルキニル基のいずれであってもよく、置換アルキニル基におけるアルキニル部分の炭素原子数の好ましい範囲はアルキニル基の場合と同様である。置換アルキニル基の置換基としては、前記置換アルキル基の場合と同様の置換基が挙げられる。
前記R1又はR2で表される脂肪族オキシ基としては、炭素数1以上30以下のアルコキシ基が好ましく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、オクチルオキシ基、フェノキシエトキシ基等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものではない。
前記R1又はR2で表される芳香族オキシ基としては、炭素数6以上30以下のアリールオキシ基が好ましく、例えば、フェノキシ基、メチルフェニルオキシ基、クロロフェニルオキシ基、メトキシフェニルオキシ基、オクチルオキシフェニルオキシ基等が挙げられる。但し、これらに限定されるものではない。
前記R1、R2又はR3で表される複素環基としては、N、O又はS原子を含む複素環基が好ましく、例えば、ピリジル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピロリル基等が挙げられる。
前記R4、R5又はR6で表される、アルキル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基及びアリールオキシ基は、置換基を有していてもよく、前記置換基としては、前記式(2)における場合と同様の置換基が挙げられる。
前記式(3)におけるアルキル基、アリール基、複素環基、アルコキシ基及びアリールオキシ基としては、前記式(2)における場合と同義である。
具体例としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスインオキサイド、イソブチリル−メチルホスフィン酸メチルエステル、イソブチリル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、ピバロイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、2−エチルヘキサノイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、ピバロイル−フェニルホスフィン酸イソプロピルエステル、p−トルイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、o−トルイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、2,4−ジメチルベンゾイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、p−t−ブチルベンゾイル−フェニルホスフィン酸イソプロピルエステル、アクリロイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、イソブチリル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2−エチルヘキサノイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、o−トルイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、p−t−ブチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、3−ピリジルカルボニル−ジフェニルホスフィンオキサイド、アクリロイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、ピバロイル−フェニルホスフィン酸ビニルエステル、アジポイル−ビス−ジフェニルホスフィンオキサイド、ピバロイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、p−トルイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、4−(t−ブチル)−ベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2−メチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2−メチル−2−エチルヘキサノイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、1−メチル−シクロヘキサノイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、ピバロイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル及びピバロイル−フェニルホスフィン酸イソプロピルエステル等が挙げられる。
前記α−アミノアセトフェノン化合物としては、下記の式(1)で表される化合物を好ましく用いることができる。
また、前記複素環基としては、フリル基、チエニル基、又は、ピリジル基が好ましく例示できる。
Yにおけるアルキル基、アルコキシ基、芳香環基、及び、複素環基は置換基を有していてもよい。
Yにおけるアルキル基が有していてもよい置換基としては、OH基、ハロゲン原子、−N(X10)2(X10は水素原子、炭素数1以上8以下のアルキル基、炭素数3以上5以下のアルケニル基、炭素数7以上9以下のフェニルアルキル基、炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基又はフェニル基を表す。)、炭素数1以上12以下のアルコキシ基、−COOR(Rは炭素数1以上18以下のアルキル基を表す。)、−CO(OCH2OCH2)nOCH3(nは1以上20以下の整数を表す。)、又は、−OCOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)が挙げられる。
Yにおけるアルコキシ基が有していてもよい置換基としては、−COOR(Rは炭素数1以上18以下のアルキル基を表す。)、又は、−CO(OCH2CH2)nOCH3(nは1以上20以下の整数を表す。)が挙げられる。
Yにおける芳香環基又は複素環基が有していてもよい置換基としては、−(OCH2CH2)nOH(nは1以上20以下の整数を表す。)、−(OCH2CH2)nOCH3(nは1以上20以下の整数を表す。)、炭素数1以上8以下のアルキルチオ基、フェノキシ基、−COOR(Rは炭素数1以上18以下のアルキル基を表す。)、−CO(OCH2CH2)nOCH3(nは1以上20以下の整数を表す。)、フェニル基、又は、ベンジル基が挙げられる。
これら置換基は、可能であれば、2以上有していてもよい。また、これら置換基は、可能であれば、置換基をさらに置換していてもよい。
また、式中、X12は水素原子、炭素数1以上8以下のアルキル基、又は、フェニル基を表す。X13、X14及びX15は互いに独立して水素原子、又は、炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。X13とX14とは架橋して炭素数3以上7以下のアルキレン基を形成してもよい。
X2におけるアルキル基、及び、フェニル基は置換基を有していてもよい。
X2におけるアルキル基が有していてもよい置換基としては、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、フェノキシ基、ハロゲン原子、又は、フェニル基が挙げられる。
X2におけるフェニル基が有していてもよい置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上12以下のアルキル基、又は、炭素数1以上4以下のアルコキシ基が挙げられる。
これら置換基は、可能であれば2以上有していてもよい。また、これら置換基は、置換基をさらに置換していてもよい。
また、式中X1とX2とは架橋して次式で表される基を形成してもよい。
X3におけるアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、及び、フェニルアルキル基は、置換基を有していてもよく、該置換基としては、OH基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、−CN、又は、−COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)が挙げられる。
式中X4は炭素数1以上12以下のアルキル基、炭素数3以上5以下のアルケニル基、炭素数5以上12以下のシクロアルキル基、炭素数7以上9以下のフェニルアルキル基、又は、フェニル基を表す。
X4におけるアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、フェニルアルキル基、及び、フェニル基は置換基を有していてもよい。
X4におけるアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、及び、フェニルアルキル基が有していてもよい置換基としては、OH基、炭素数1以上4以下のアルコキシル基、−CN、又は、−COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)が挙げられる。また、X4におけるアルキル基が置換基を有する場合、置換されるアルキル基の炭素数は2以上4以下であることが好ましい。
X4におけるフェニル基が有していてもよい置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上12以下のアルキル基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、又は、−COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)が挙げられる。
ここで、X2とX4とは架橋して炭素数1以上7以下のアルキレン基、炭素数7以上10以下のフェニルアルキレン基、o−キシリレン基、2−ブテニレン基、又は、炭素数2若しくは3のオキサ−若しくはアザ−アルキレン基を形成してもよい。
また、X3とX4とは架橋して炭素数3以上7以下のアルキレン基を形成してもよい。
X3とX4とが架橋して形成するアルキレン基は、置換基として、OH基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、又は、−COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキルを表す。)を有していてもよく、また、結合中に−O−、−S−、−CO−、又は、−N(X16)−(X16は水素原子、炭素数1以上12以下のアルキル基、又は、結合鎖中に1若しくは2以上の−O−を介在させた炭素数1以上12以下のアルキル基、炭素数3以上5以下のアルケニル基、炭素数7以上9以下のフェニルアルキル基、炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基、−CH2CH2CN、−CH2CH2COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)、炭素数2以上8以下のアルカノイル基若しくはベンゾイル基を介在させた炭素数1以上12以下のアルキル基を表す。)を介在させてもよい。
式中X5、X6、X7、X8、X9は互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上12以下のアルキル基、炭素数5若しくは6のシクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基、ベンゾイル基、−OX17基、−SX18基、−SO−X18基、−SO2−X18基、−N(X19)(X20)基、−NH−SO2−X21基、又は、次式で表される基を表す。
X17は水素原子、炭素数1以上12以下のアルキル基、−(CH2CH2O)nH(nは2以上20以下の整数を表す。)、炭素数2以上8以下のアルカノイル基、炭素数3以上12以下のアルケニル基、シクロヘキシル基、ヒドロキシシクロヘキシル基、フェニル基、炭素数7以上9以下のフェニルアルキル基、又は、−Si(R4)r(R5)3-r(R4は炭素数1以上8以下のアルキル基を表し、R5はフェニル基を表し、rは1、2又は3を表す。)を表す。
X17におけるアルキル基、及び、フェニル基は置換基を有していてもよい。
X17におけるアルキル基が有していてもよい置換基としては、−CN、−OH、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、炭素数3以上6以下のアルケニルオキシ基、−OCH2CH2CN、−CH2CH2COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)、−COOH、又は、−COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)が挙げられる。また、X17におけるアルキル基が置換基を有する場合、置換されるアルキル基の炭素数は1以上6以下であることが好ましい。
X17におけるフェニル基が有していてもよい置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上12以下のアルキル基、又は、炭素数1以上4以下のアルコキシ基が挙げられる。
X18は水素原子、炭素数1以上12以下のアルキル基、炭素数3以上12以下のアルケニル基、シクロヘキシル基、フェニル基、又は、炭素数7以上9以下のフェニルアルキル基を表す。
X18におけるアルキル基、及び、フェニル基は置換基を有していてもよい。
X18におけるアルキル基が有していてもよい置換基は、−SH、−OH、−CN、−COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。)、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、−OCH2CH2CN、又は、−OCH2CH2COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキルを表す。)が挙げられる。
X18におけるフェニル基が有していてもよい置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上12以下のアルキル基、又は、炭素数1以上4以下のアルコキシ基が挙げられる。
X19及びX20は互いに独立して水素原子;炭素数1以上12以下のアルキル基;炭素数2以上4以下のヒドロキシアルキル基;炭素数2以上10以下のアルコキシアルキル基;炭素数3以上5以下のアルケニル基;炭素数5以上12以下のシクロアルキル基;炭素数7以上9以下のフェニルアルキル基;フェニル基;ハロゲン原子、炭素数1以上12以下のアルキル基若しくは炭素数1以上4以下のアルコキシ基により置換されたフェニル基;又は炭素数2若しくは3のアルカノイル基;又はベンゾイル基を表す。また、X19とX20とは架橋して炭素数2以上8以下のアルキレン基、又は、OH基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基若しくは−COOR(Rは炭素数1以上4以下のアルキルを表す。)基により置換された炭素数2以上8以下のアルキレン基;結合鎖中に−O−、−S−若しくは−N(X16)−を介在させた炭素数2以上8以下のアルキレン基(X16は前記と同義である。)を形成してもよい。
X21は炭素数1以上18以下のアルキル基;フェニル基;ナフチル基;又は、ハロゲン原子、炭素数1以上12以下のアルキル基若しくは炭素数1以上8以下のアルコキシ基によって置換されたフェニル基若しくはナフチル基を表す。
また、市販のα−アミノアセトフェノン化合物として、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製からイルガキュア907(IRGACURE 907)、イルガキュア369(IRGACURE 369)、イルガキュア379(IRGACURE 379)の商品名で入手可能な重合開始剤が例示できる。
例えば、2−ジメチルアミノ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ジエチルアミノ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−2−モルホリノ−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ジメチルアミノ−2−メチル−1−(4−メチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ジメチルアミノ−1−(4−エチルフェニル)−2−メチルプロパン−1−オン、2−ジメチルアミノ−1−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ブチルフェニル)−2−ジメチルアミノ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ジメチルアミノ−1−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オン、2−ジメチルアミノ−2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(IRGACURE 907)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン(IRGACURE 369)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−ジメチルアミノフェニル)−ブタン−1−オン、2−ジメチルアミノ−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルフォルニル)フェニル]−1−ブタノン(IRGACURE 379)などが挙げられる。
具体的なその他の光重合開始剤は、当業者間で公知のものを制限なく使用でき、具体的には、例えば、Bruce M. Monroeら著、Chemical Reviews, 93, 435 (1993)や、R. S. Davidson著、Journal of Photochemistry and Biology A: Chemistry, 73, 81 (1993)や、J. P. Faussier "Photoinitiated Polymerization - Theory and Applications": Rapra Review, vol.9, Report, Rapra Technology (1998)や、M. Tsunooka et al., Prog. Polym. Sci., 21, 1 (1996)に多く、記載されている。また、有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照、に化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が多く記載されている。さらには、F. D. Saeva, Topics in Current Chemistry, 156, 59 (1990)、G. G. Maslak, Topics in Current Chemistry, 168, 1 (1993)、H. B. Shuster et al, J. Am. Chem. Soc., 112, 6329 (1990)、I. D. F. Eaton et al, J. Am. Chem. Soc., 102, 3298 (1980)等に記載されているような、増感色素の電子励起状態との相互作用を経て、酸化的又は還元的に結合解裂を生じる化合物群も知られる。
本発明において、インクジェット記録方法は、本発明のインク組成物をインクジェット記録用として被記録媒体(支持体、記録材料等)上に吐出し、被記録媒体上に吐出されたインク組成物に活性放射線を照射し、インクを硬化して画像を形成する方法である。
より具体的には、本発明のインクジェット記録方法は、(a1)被記録媒体上に、本発明のインク組成物を吐出する工程、及び、(b1)吐出されたインク組成物に活性放射線を照射してインク組成物を硬化する工程、を含むことが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法は、上記(a1)及び(b1)工程を含むことにより、被記録媒体上において硬化したインク組成物により画像が形成される。
また、本発明の印刷物は、本発明のインクジェット記録方法によって記録された印刷物である。
本発明のインクジェット記録方法における(a1)工程には、以下に詳述するインクジェット記録装置を用いることができる。
化する工程について説明する。
なお、LEDの被記録媒体上での最高照度は10〜2,000mW/cm2であることが好ましく、20〜1,000mW/cm2であることがより好ましく、50〜800mW/cm2であることが特に好ましい。
本発明のインク組成物は、このような活性放射線に、好ましくは0.01〜120秒、より好ましくは0.1〜90秒照射されることが適当である。
このようにして、本発明のインク組成物は、活性放射線の照射により高感度で硬化することで、被記録媒体表面に画像を形成することができる。
本発明のインクジェット記録方法においては、本発明のインク組成物をイエローインク組成物として用いることが好ましい。
以下、実施例において、以下のように調製した重合体A〜Cを用いた。
(重合体Aの合成)
9(10H)−アクリドン9.76部、t−ブトキシカリウム5.61部をジメチルスルホキシド30部に溶解させ、45℃に加熱した。これにクロロメチルスチレン15.26部を滴下し、50℃でさらに5時間加熱撹拌した。この反応液を蒸留水200部に撹拌しながら注ぎ、得られた析出物を濾別、洗浄することで、モノマー1を11.9部得た。
メチルエチルケトン15部を窒素置換した三口フラスコに導入し、撹拌機(新東科学(株):スリーワンモータ)にて撹拌し、窒素をフラスコ内に流しながら加熱して78℃まで昇温した。別に調製した下記のモノマー溶液と開始剤溶液とをそれぞれ2時間かけて同時に上記の液に滴下した。滴下後、さらに下記V−65を0.08部添加し、78℃にて3時間加熱撹拌を行った。得られた反応液をヘキサン1,000部に撹拌しながら注ぎ、生じた沈殿を濾取して、加熱乾燥させることで重合体Aを得た。
(モノマー溶液)
・モノマー1 3.0部
・AA−6(末端にメタクリロイル基を有するポリメチルメタクリレート(数平均分子量6,000、東亞合成(株)製) 21.0部
・3−(N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド) 6.0部
・メチルエチルケトン 45部
(開始剤溶液)
・V−65(2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、和光純薬工業(株)製) 0.04部
・メチルエチルケトン 9.6部
「重合体Aの合成」で用いたAA−6(末端にメタクリロイル基を有するポリメチルメタクリレート)をNKエステルM−230G(メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、新中村化学工業(株)製)に変更した以外は、「重合体Aの合成」と同様にして重合体Bを得た。
N−(2−ヒドロキシエチル)フタルイミド9.56部、トリエチルアミン5.16部、酢酸エチル50部を溶解させ、40℃に加熱した。これに2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(昭和電工(株)製カレンズMOI)7.76部を徐々に滴下した。45℃でさらに7時間加熱撹拌を行った。得られた反応液を酢酸エチルで抽出、水洗、及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥・濃縮させることでモノマー2を15.1部得た。
「重合体Aの合成」で用いたモノマー1を上記モノマー2に変更した以外は、「重合体Aの合成」と同様にして重合体Cを得た。
2−1.イエロー顔料分散物の調製
(イエロー顔料分散物の作製)
イエロー顔料分散物A〜K及びXを予備分散工程と本分散工程とを経て作製した。
予備分散工程:表1に示す成分を混合し、1時間スターラーで撹拌した。
本分散工程:撹拌後の混合物をビーズミル分散にて分散し、顔料分散物を得た。分散条件は直径0.65mmのジルコニアビーズを70体積%の充填率で充填し、周速を9m/sとし、分散時間は、2〜8時間で行った。
・イエロー顔料:PY185(ピグメントイエロー185、Paliotol Yellow D1155、BASF社製)
・分散剤:BYK116(DISPERBYK−116、ビックケミー社製)
・分散剤:BYK168(DISPERBYK−168、ビックケミー社製)
・分散剤:BYK182(DISPERBYK−182、ビックケミー社製)
・分散助剤:Solsperse 22000(Lubrizol社製)
得られたイエロー顔料分散物A〜K及びXの流動性、流径分布、保存安定性を評価した。以下に評価方法を示す。
本分散後のイエロー顔料分散物の流動性を、下記手順に従い評価した。本分散後のイエロー顔料分散液約50ccを200cc容量の新しいプラスチックディスポカップに移した。その後、ディスポカップの開口部を水平よりも下向き斜め30度に15秒間静置し、分散液が流れ出た量で、流動性を評価した。ここで、液温は25℃とした。なお、評価基準は下記の通りであり、「良好」及び「適合」が要求性能を満たす基準である。
良好:90%以上の混合物が流れ出て、ディスポカップの残留物は10%未満である。
適合:70%以上の混合物が流れ出て、ディスポカップの残留物は30%未満である。
不適:大部分の混合物がディスポカップに残留し、その量は30%以上である。
結果を表2に示した。
イエロー顔料分散物の粒径分布は、市販の粒径測定機(レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置:LA−920((株)堀場製作所製))を用いて測定した。なお、評価基準は下記の通りであり、「優秀」と「良好」と「適合」とが要求性能を満たす基準である。
優秀:1μm以上の分布が検出できず、平均粒径が100nm未満であった。
良好:1μm以上の分布が検出できず、平均粒径が300nm未満100nm以上であった。
適合:1μm以上の分布が検出できず、平均粒径が600nm以下300nm以上であった。
不適:1μm以上の分布が検出された。
結果を表2に示した。
50cc(cm3)のイエロー顔料分散物をガラス製のねじ口瓶(100cc)に入れしっかりと蓋をし、温度60℃、湿度45%RHに設定した恒温恒湿槽に30日間保管し、粘度、平均粒子径の変化率及び沈殿物の有無によってイエロー顔料分散物の保存安定性を評価した。イエロー顔料分散物の保存安定性の評価基準は下記の通りであり、ここで「良好」、及び、「適合」が要求性能範囲である。
良好:粘度と平均粒子径の変化率は両方とも10%未満であった。沈殿物は確認できなかった。
適合:粘度の変化率は10%未満であり、平均粒子径の変化率が10%以上50%未満であった。また、沈殿物は確認できなかった。
不適合:粘度変化率が10%以上か、又は、平均粒子径の変化率が50%以上、又は、沈殿物の発生、のいずれか1つ以上に該当した。
結果を表2に示した。
表3に示す成分(単位は重量部)を撹拌混合溶解し、カチオン重合性のイエローインク組成物A〜K及びXを得た。
・カチオン重合性化合物:OXT−221(環状エーテル化合物、東亞合成(株)製)
・カチオン重合性化合物:OXT−211(環状エーテル化合物、東亞合成(株)製)
・カチオン重合性化合物:1,2,8,9−ジエポキシリモネン(環状エーテル化合物、ダイセル化学工業(株)製)
(記録用プリンター)
インクジェット記録用ヘッドユニット部は、市販ヘッド(東芝テック(株)製ヘッドCE2)を2つ配列して600dpiにしたヘッドセットで構成した。インクヘッド部に調製したイエローインク組成物A〜K及びXを入れ替えて充填した。
市販紫外線硬化型ランプ(メタルハライドランプ)はヘッドユニット部の両端に2基配置した。該インクジェット記録用ヘッドユニット部は、長軸の金属軸で固定し、往復運動が可能な動力部によって、可変スピードで往復運動を行う。なお、往復運動が可能な動力部には、インク供給用チューブとヘッド制御用の電気配線が内蔵されている。また、インクジェット記録用ヘッドに対し、ヘッド温度を30〜70℃の範囲になるように、恒温槽からの温水を送り込んだ。
該インクジェット記録用ヘッドユニット部の固定軸の両端には、ヘッドのメンテナンス及びクリーニングを実施するためのBOXを具備する。さらにこれらの外側には、インクジェット記録用プリンターをコントロールするためのPC及びインクタンクを配置した。
ヘッドの直下には、被記録媒体を吸引固定可能な被記録媒体吸引ステージを配置した。被記録媒体は、複数本の被記録媒体搬送用ローラーと被記録媒体巻取用ローラーによって、ヘッドの往復運動とは垂直方向に搬送する機構となっている。なお、ここでは被記録媒体は白色PVC機材を使用した。
ヘッドの吐出周波数とヘッド往復運動のスピードを制御し、常に600×600dpiの打滴密度で画像を印刷するように設定した。さらに、被記録媒体上に付与するインク量が4.4mg/cm2となるように駆動電圧とヘッド温度を調整した。
メタルハライドランプからの照射強度は被記録媒体上で約500mW/cm2と一定にし、照射量が可変となるように往復運動のスピードとメタルハライドランプに内蔵しているスリット開口幅とを調整した。
露光後の表面のベトツキが無くなる(タックフリーとなる)露光エネルギーによって硬化性を定義した。印刷後の表面のベトツキの有無は、印刷直後に普通紙(富士ゼロックス(株)製コピー用紙C2)を押し付け、インク組成物の移りが起きる場合はベトツキ有り、移りが起きない場合はベトツキ無しと判断した。
露光エネルギーは、100mJ/cm2、150mJ/cm2、200mJ/cm2、250mJ/cm2、300mJ/cm2、と変化させた。
ここでは、露光エネルギーは低い方が好ましく、評価基準は下記の通りであり、200mJ/cm2以下が要求性能範囲である。
優秀:100mJ/cm2でタックフリーとなる
良好:150mJ/cm2でタックフリーとなる
適合:200mJ/cm2でタックフリーとなる
不適合:250mJ/cm2でタックフリーとなる
不良:300mJ/cm2でタックフリーとならない
結果を表4に示した。
イエローのベタ画像を白色PVC基材上に印画(インク量:4.4mg/cm2、露光量:1,500mJ/cm2のエネルギーで露光)し、イエロー硬化膜を得た。市販の測色計(グレタグ社製SPM100−II)を用いて、硬化膜の反射濃度及びa*、b*値(彩度)を測定した。評価基準は下記の通りである。
彩度
優秀:110<b*
良好:105<b*≦110
適合:100<b*≦105
不適合:b*≦100
色濃度
優秀:1.8<b*
良好:1.7<b*≦1.8
適合:1.6<b*≦1.7
不適合:DY≦1.6
結果を表4に示した。
50cc(cm3)のインク組成物をガラス製のねじ口瓶(100cc)に入れてしっかりと蓋をし、温度60℃、湿度45%RHに設定した恒温恒湿槽に30日間保管し、粘度、平均粒子径の変化率、及び、沈殿物の有無によってインク組成物の保存安定性を評価した。
インク組成物の保存安定性(高温)の評価基準は下記の通りであり、ここで良好、及び、適合が要求性能範囲である。
良好:粘度と平均粒子径の変化率は両方とも10%未満であった。沈殿物は確認できなかった。
適合:粘度の変化率は10%未満であり、平均粒子径の変化率が10%以上50%未満であった。また、沈殿物は確認できなかった。
不適合:粘度変化率が10%以上か、又は、平均粒子径の変化率が50%以上、又は、沈殿物の発生、のいずれか1つ以上に該当した。
結果を表4に示した。
イエローのベタ画像を白色PVC基材上に印画(インク量:4.4mg/cm2、露光量:1,500mJ/cm2のエネルギーで露光)し、イエロー硬化膜を得た。市販の測色計(グレタグ社製SPM100−II)を用いて、硬化直後硬化膜の反射濃度(DY(初期))を測定した。測定後の膜を耐光性試験機に4週間保管し、保管後の反射濃度(DY(保管後))を測定した。耐光性試験機の保管前後の反射濃度の変化率を算出し、下記基準に基づき耐光性を評価した。
優秀:反射濃度の変化率が10%未満
良好:反射濃度の変化率が15%未満
適合:反射濃度の変化率が20%未満
不適合:反射濃度の変化率が20%以上
不良:反射濃度の変化率が30%以上
結果を表4に示した。
前記プリンターのインク用ヘッドにインク組成物を充填した。なお、ここではヘッドの温度が45±1℃となるように恒温槽を設定し、ヘッドの駆動電圧は25.0(V)の一定の値を保った。
6.2kHzの吐出周波数にて印刷を実施し、不吐出の有無によって吐出信頼性を評価した。評価基準は下記の通りであり、ここで優秀と良好が要求性能範囲である。
良好:不吐出が発生したノズルは無かった
適合:不吐出が発生したノズルは1又は2個であった
不適合:不吐出が発生したノズルは3個以上10個未満であった
不良:不吐出が発生したノズルは10個以上であった
結果を表4に示した。
(イエロー顔料分散物の作製)
表5に示す成分を混合し、顔料濃度が10重量%、15重量%、30重量%、35重量%、40重量%となるイエロー顔料分散物L1、L2、L3、L4及びL5を予備分散工程と本分散工程とを経て調製した。
表6〜表9に示す成分(単位は重量部)を撹拌混合溶解し、インク組成物を得た。ここではイエローインク組成物L1(5)〜L5(5)の顔料濃度はおよそ5重量%になるように顔料分散物L1〜L5の濃度を調整した。同じように、イエローインク組成物L1(7)〜L5(7)の顔料濃度はおよそ7重量%、イエローインク組成物L1(10)〜L5(10)の顔料濃度はおよそ10重量%、イエローインク組成物L1(12)〜L5(12)の顔料濃度はおよそ12重量%になるように、顔料分散物の濃度を調整した。
顔料濃度を変えて作製したイエロー顔料分散物の流動性、粒径分布、高濃度インクへの適応性を評価した。流動性及び粒径分布の評価方法は上記の通りである。高濃度インクへの適応性の評価の詳細な手順、条件及び基準を以下に示す。評価結果は表10に示す通りであった。
顔料濃度の高いインク組成物作製への適応性を下記基準で評価した。
優秀:12重量%以上のインク化に適応できた
良好:10重量%以上のインク化に適応できた
適合:8重量%以上のインク化に適応できた
不適:8重量%以上のインク化に適応できなかった
3−1.イエロー顔料分散物の調製
(イエロー顔料分散物の作製)
表11に示すイエロー顔料分散物M〜Wを予備分散工程と本分散工程とを経て作製した。
・ラジカル重合性化合物:DPGDA(アクリレート化合物、新中村化学工業(株)製)
得られたイエロー顔料分散物M〜Wの流動性、流径分布、保存安定性を評価した。
結果を表12に示した。
表13に示す成分(単位は重量部)を撹拌混合溶解し、ラジカル重合性イエローインク組成物M〜Wを得た。
・ラジカル重合性化合物:DPGDA(アクリレート化合物、新中村化学工業(株)製)
・ラジカル重合性化合物:PEA(フェノキシエチルアクリレート、第一工業製薬(株)製)
・ラジカル重合性化合物:A−TMPT(トリメチロールプロパントリアクリレート、新中村化学工業(株)製)
・開始剤:DAROCUR TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
・開始剤:Irgacure819(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
・開始剤:Irgacure907(2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
・増感剤B:Speedcure ITX(2−イソプロピルチオキサントンと4−イソプロピルチオキサントンとの混合物;Lambson社製)
作製したイエローインク組成物を前記プリンターに充填し硬化膜を作製し、硬化性、色相及び耐光性を評価した。インクの保存安定性の評価については、遮光ボトルに充填し、一定条件下で保管した後で物性を調べることで実施した。また、同プリンターを用いて吐出性を評価した。なお、硬化性の評価基準は下記の通りである。各評価結果は表14に示す通りであった。
露光後の表面のベトツキが無くなる(タックフリーとなる)露光エネルギーによって硬化性を定義した。印刷後の表面のベトツキの有無は、印刷直後に普通紙(富士ゼロックス(株)製コピー用紙C2)を押し付け、インク組成物の移りが起きる場合はベトツキ有り、移りが起きない場合はベトツキ無しと判断した。
露光エネルギーは、300mJ/cm2、600mJ/cm2、900mJ/cm2、1,200mJ/cm2、1,500mJ/cm2、と変化させた。
ここでは、露光エネルギーは低い方が好ましく、評価基準は下記の通りであり、200mJ/cm2以下が要求性能範囲である。
優秀:300mJ/cm2でタックフリーとなる
良好:600mJ/cm2でタックフリーとなる
適合:900mJ/cm2でタックフリーとなる
不適合:1,200mJ/cm2でタックフリーとなる
不良:1,500mJ/cm2でタックフリーとならない
Claims (11)
- 有機顔料であるピグメントイエロー185、
式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体、
ラジカル重合性化合物、及び、
重合開始剤を含有し、
前記重合開始剤として、アシルホスフィンオキサイド化合物を含有することを特徴とする
インク組成物。
(式(1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Jは−CO−、−COO−、−CONR1−、−OCO−、メチレン基又はフェニレン基を表し、R1は水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、nは0又は1を表し、Wは単結合又は二価の連結基を表し、前記二価の連結基は、直鎖、分岐もしくは環状の炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数7〜13のアラルキレン基、もしくは、炭素数7〜13のアリーレン基、又は、これらの基もしくはこれらの基の組み合わせと、−NR 2 −、−NR 2 R 3 −、−COO−、−OCO−、−O−、−SO 2 NH−、−NHSO 2 −、−HHCOO−もしくは−OCONH−との組み合わせを示し、前記R 2 及びR 3 はそれぞれ独立に水素原子又はアルキル基を表し、Pは、アクリドン骨格、インドール骨格、キノリン骨格、及び、ナフタルイミド骨格よりなる群から選ばれた骨格を有する1価の複素環残基を表す。) - 有機顔料であるピグメントイエロー185、
式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体、
ラジカル重合性化合物、及び、
重合開始剤を含有し、
前記重合開始剤として、2種以上のアシルホスフィンオキサイド化合物、及び、少なくとも1種のα−アミノアセトフェノン化合物を含有することを特徴とする
インク組成物。
(式(1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、Jは−CO−、−COO−、−CONR 1 −、−OCO−、メチレン基又はフェニレン基を表し、R 1 は水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、nは0又は1を表し、Wは単結合又は二価の連結基を表し、前記二価の連結基は、直鎖、分岐もしくは環状の炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数7〜13のアラルキレン基、もしくは、炭素数7〜13のアリーレン基、又は、これらの基もしくはこれらの基の組み合わせと、−NR 2 −、−NR 2 R 3 −、−COO−、−OCO−、−O−、−SO 2 NH−、−NHSO 2 −、−HHCOO−もしくは−OCONH−との組み合わせを示し、前記R 2 及びR 3 はそれぞれ独立に水素原子又はアルキル基を表し、Pは、アクリドン骨格、インドール骨格、キノリン骨格、及び、ナフタルイミド骨格よりなる群から選ばれた骨格を有する1価の複素環残基を表す。) - 前記重合体が、末端にエチレン性不飽和結合を有する重合性オリゴマー又は重合性ポリマーを共重合単位として含む共重合体である、請求項1又は2に記載のインク組成物。
- 前記重合体が、さらに窒素原子を有するモノマーとの共重合体である、請求項1〜3いずれか1つに記載のインク組成物。
- 前記ピグメントイエロー185の含有量が、インク組成物全量に対して5〜12重量%である、請求項1〜4いずれか1つに記載のインク組成物。
- 前記式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体の含有量が、インク組成物全量に対して、0.1〜5重量%である、請求項1〜5いずれか1つに記載のインク組成物。
- 前記ラジカル重合性化合物として、多官能重合性モノマーと単官能重合性モノマーとが併用された、請求項1〜6いずれか1つに記載のインク組成物。
- 前記単官能重合性モノマーが、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリルアミド基及びN−ビニル基よりなる群から選択されるエチレン性不飽和結合基を1つのみ有し、かつ環状構造を有するモノマーである、請求項7に記載のインク組成物。
- 2種以上のアシルホスフィンオキサイド化合物が、式(4)で表される少なくとも1種の化合物、及び、式(5)で表される少なくとも1種の化合物を含む、請求項2〜8いずれか1つに記載のインク組成物。
- 被記録媒体上に、請求項1〜10いずれか1つに記載のインク組成物を吐出する工程、及び、
吐出されたインク組成物に活性放射線を照射してインク組成物を硬化する工程、を含むことを特徴とする
インクジェット記録方法。
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