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JP5101345B2 - 光導波路装置の製造方法 - Google Patents

光導波路装置の製造方法 Download PDF

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JP5101345B2 JP2008053618A JP2008053618A JP5101345B2 JP 5101345 B2 JP5101345 B2 JP 5101345B2 JP 2008053618 A JP2008053618 A JP 2008053618A JP 2008053618 A JP2008053618 A JP 2008053618A JP 5101345 B2 JP5101345 B2 JP 5101345B2
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Description

本発明は、光通信,光情報処理,その他一般光学で広く用いられる光導波路を基板とともに得る光導波路装置の製造方法に関するものである。
光導波路では、通常、基板上に直接またはアンダークラッド層を介して、光の通路であるコアが所定パターンに形成され、そのコアを覆うように、オーバークラッド層が形成されている。そして、光導波路は、光導波路装置(光導波路デバイス),光集積回路,光配線基板等の光デバイスに組み込まれ、光学素子,光ファイバー等からの光を伝播させる媒体として使用される。その使用の際には、通常、光導波路の光入射端面および光出射端面に、光学素子,光ファイバー等が接合される。そこで、この接合による光の伝播損失(結合損失)を小さくするため、光導波路の光入射端面および光出射端面は、平滑であることが要求される。
上記光導波路の製造方法として、つぎのような方法が提案されている(特許文献1参照)。まず、かなり大きな基板の表面の略全面に、アンダークラッド層を形成し、それの複数の領域にそれぞれコアを形成し、ついで、それら複数のコアを被覆した状態でアンダークラッド層の上面の全体にオーバークラッド層をこの順に形成する。これにより、基板上に、アンダークラッド層,コアおよびオーバークラッド層からなるフィルム体が形成される。そして、上記コアが形成された領域が光導波路の形成予定部となる。これは、本発明においても基本的に同様である。ついで、そのフィルム体から、光導波路形成予定部を1個毎に、上記基板とともに、ブレード(回転刃)でダイシング(切断)する。これにより、切断された基板上に光導波路が形成された光導波路装置を各別に得る。
上記ダイシングは、ブレードで切断面を研磨しながら行われるため、そのダイシングにより形成される光入射端面および光出射端面は、平滑になる。このため、その平滑な光入射端面および光出射端面に光学素子,光ファイバー等を接合させると、その接合部分における結合損失を小さくすることができ、その光導波路を媒体とした光伝播が効率よく行われる。
特開2006−23375号公報
しかしながら、ダイシングは、回転刃による切断であるため、切断面ごとに行う必要がある。しかも、光導波路は、その用途により、全体の形状が複雑になることが多い。このため、上記光導波路形成予定部が複数形成されているフィルム体から、光導波路形成予定部を1個毎にダイシングするのでは、生産性が低い。
そこで、本発明者は、刃型を用いた打ち抜きによる切断方法を試みた。その結果、生産性は向上するものの、切断面の平滑性は、ダイシングによる断面よりも悪かった。そのため、その切断面での結合損失が大きくなった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、切断により形成された光入射端面および光出射端面の平滑性に優れ、かつ、生産性に優れる光導波路装置の製造方法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の光導波路装置の製造方法は、コアが内部に形成された領域である光導波路の形成予定部を1個ないし複数個備えたフィルム体と、このフィルム体の片面のみに設けられた基板とからなる積層体に対し、刃型を用いた打ち抜きを行い、上記フィルム体の光導波路形成予定部を1個ないし複数個、光導波路形成予定部に対応する基板とともに切断し、光入射端面および光出射端面を備えた光導波路を基板とともに得る光導波路装置の製造方法であって、上記打ち抜き用刃型の刃のうち、少なくとも上記光入射端面および光出射端面を形成するための刃は、刃面の算術平均粗さ(Ra)が0.02μm未満の平刃であり、かつ、上記打ち抜きによる切断が、上記基板側から行われるという構成をとる。
本発明者は、前記打ち抜きによる切断方法に関する試みに基づき、平滑性に優れた光入射端面および光出射端面を備えた光導波路を得るべく、刃型を用いた打ち抜きによる切断方法について研究を重ねた。その過程で、切断面の平滑性は、刃型の刃および切断順序(打ち抜き方向)に依存することを突き止めた。そして、さらに研究を重ねた結果、打ち抜き用刃型の刃が、刃面の算術平均粗さ(Ra)0.02μm未満の平刃であり、その刃型を用いて基板側から打ち抜くようにすると、切断面が平滑になり、得られた光導波路の光入射端面および光出射端面における結合損失を充分に小さくすることができることを見出し、本発明に到達した。
本発明において、得られた光導波路の光入射端面および光出射端面が平滑性に優れたものとなる理由は、明確ではないが、つぎのように推測される。すなわち、打ち抜きを基板側から行うことにより、前記フィルム体の先割れを抑制することができる。さらに、光入射端面および光出射端面を形成する刃の刃面の算術平均粗さ(Ra)を0.02μm未満の平刃とすることにより、打ち抜き時にフィルム体に加わる応力を緩和できる。そして、これら先割れ抑制と応力緩和とが相俟って、光入射端面および光出射端面が平滑性に優れたものとなると考えられる。
本発明の光導波路装置の製造方法は、刃型を用いた打ち抜きにより、光導波路装置を得るため、生産性に優れている。さらに、上記打ち抜き用刃型の刃のうち、光導波路の少なくとも光入射端面および光出射端面を形成するための刃が、刃面の算術平均粗さ(Ra)0.02μm未満の平刃であり、かつ、上記打ち抜きによる切断が、基板側から行われるため、それによって形成される光入射端面および光出射端面は、平滑性に優れたものとなる。
上記光導波路形成予定部を構成するコアおよびクラッド層が、エポキシ樹脂組成物からなる場合には、切断速度を速くしても、切断面を平滑にすることができる。その点で、生産性に優れている。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1は、本発明の光導波路装置の製造方法の一実施の形態を示している。この実施の形態では、光導波路の形成予定部〔コア22(図4参照)が形成された領域〕20が1個形成されているフィルム体2と、このフィルム体2の片面のみに設けられた基板1とからなる積層体を、上記基板1側から打ち抜くことにより、打ち抜かれた基板1上に、光入射端面20a,光出射端面20bを備えた平面視クランク状の光導波路A(図5参照)が一体形成された光導波路装置を1個得る方法である。また、この実施の形態では、上記打ち抜きに用いる刃型(クランク形状)の全ての刃3は、刃面3aの算術平均粗さ(Ra)が0.02μm未満の平刃になっている。
上記刃3としては、例えば、図2(a)に示すように、刃先形状が対称で、刃先角度αが40〜50°程度のミラー刃(両刃)や、図2(b)に示すように、刃先形状が非対称で、刃先角度αが30〜60°程度の片刃等があげられる。片刃を用いる場合は、刃面(傾斜面)3a側での切断面が、光導波路側の端面となる。
上記光導波路装置の製造方法の一例について詳しく説明する。
まず、基板1〔図3(a)参照〕を準備する。この基板1の形成材料としては、打ち抜き易い観点から、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN),ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂が好適に用いられる。また、基板1の厚みは、打ち抜き易くする観点から、例えば、20μm〜1mmの範囲内に設定される。
ついで、上記基板1上の所定領域に、アンダークラッド層21〔図3(a)参照〕の形成材料である、感光性樹脂が溶媒に溶解しているワニスを塗布する。このワニスの塗布は、例えば、スピンコート法,ディッピング法,キャスティング法,インジェクション法,インクジェット法等により行われる。そして、必要に応じて、それを50〜120℃×10〜30分間の加熱処理により乾燥させる。これにより、アンダークラッド層21に形成される感光性樹脂層を形成する。上記感光性樹脂としては、例えば、光重合開始剤を含有させたエポキシ樹脂組成物,ポリイミド樹脂組成物等からなるものがあげられる。
つぎに、上記感光性樹脂層を照射線により露光する。上記露光用の照射線としては、例えば、可視光,紫外線,赤外線,X線,α線,β線,γ線等が用いられる。好適には、紫外線が用いられる。紫外線を用いると、大きなエネルギーを照射して、大きな硬化速度を得ることができ、しかも、照射装置も小型かつ安価であり、生産コストの低減化を図ることができるからである。紫外線の光源としては、例えば、低圧水銀灯,高圧水銀灯,超高圧水銀灯等があげられ、紫外線の照射量は、通常、10〜10000mJ/cm2 、好ましくは、50〜3000mJ/cm2 である。
上記露光後、光反応を完結させるために、加熱処理を行う。この加熱処理は、80〜250℃、好ましくは、100〜200℃にて、10秒〜2時間、好ましくは、5分〜1時間の範囲内で行う。これにより、図3(a)に示すように、上記感光性樹脂層をアンダークラッド層21に形成する。アンダークラッド層21の厚みは、通常、1〜50μmの範囲内に設定され、好ましくは、5〜30μmの範囲内に設定される。
ついで、上記アンダークラッド層21の表面に、コア22〔図3(b)参照〕に形成される感光性樹脂層を形成する。この感光性樹脂層の形成は、図3(a)で説明した、アンダークラッド層21に形成される感光性樹脂層の形成方法と同様、ワニスを用い、それを所定個所に塗布することにより行われる。なお、このコア22の形成材料は、上記アンダークラッド層21および後記のオーバークラッド層23〔図3(d)参照〕の形成材料よりも屈折率が大きい材料が用いられる。この屈折率の調整は、例えば、上記アンダークラッド層21,コア22,オーバークラッド層23の各形成材料の種類の選択や組成比率を調整して行うことができる。
その後、光導波路形成予定部20〔図3(c)参照〕に対応する上記感光性樹脂層部分の上に、コア22に対応する開口パターンが形成されているフォトマスクを配置し、このフォトマスクを介して上記感光性樹脂層を照射線により露光した後、加熱処理を行う。この露光および加熱処理は、アンダークラッド層21の形成方法と同様にして行われる。
つづいて、現像液を用いて現像を行うことにより、図3(b)に示すように、上記感光性樹脂層における未露光部分を溶解させて除去し、アンダークラッド層21上に残存した感光性樹脂層をコア22のパターンに形成する。上記現像は、例えば、浸漬法,スプレー法,パドル法等が用いられる。また、現像液としては、例えば、有機系の溶媒,アルカリ系水溶液を含有する有機系の溶媒等が用いられる。このような現像液および現像条件は、感光性樹脂組成物の組成によって、適宜選択される。
上記現像後、コア22のパターンに形成された残存感光性樹脂層中の現像液を加熱処理により除去する。この加熱処理は、通常、80〜120℃×10〜30分間の範囲内で行われる。これにより、上記コア22のパターンに形成された残存感光性樹脂層を固化し、コア22に形成する。このコア22は、光導波路形成予定部20〔図3(c)参照〕に対応する部分に形成されている。コア22の厚みは、通常、10〜150μmの範囲内に設定され、好ましくは、20〜100μmの範囲内に設定される。また、コア3の幅は、通常、8〜50μmの範囲内に設定され、好ましくは、10〜25μmの範囲内に設定される。
つぎに、図3(c)に示すように、コア22を被覆するように、上記アンダークラッド層21の表面に、オーバークラッド層23に形成される感光性樹脂層を形成する。この感光性樹脂層の形成は、図3(a)で説明した、アンダークラッド層21に形成される感光性樹脂層の形成方法と同様にして行われる。その後も、アンダークラッド層21の形成方法と同様に露光,加熱処理等を行い、オーバークラッド層23に形成する。オーバークラッド層23の厚み(コア22の表面からの厚み)は、通常、5〜100μmの範囲内に設定され、好ましくは、10〜80μmの範囲内に設定される。
このようにして、基板1上に、光導波路形成予定部20が形成されているフィルム体2が得られる。このフィルム体2の平面視は、例えば、図4に示すようになり、この例では、先に述べたように、光導波路形成予定部20がクランク形状になっている。この例の場合、コア22も上記クランク形状に沿ったクランク形状に形成されている。この光導波路形成予定部20は、つぎの打ち抜き工程により、上記クランク形状の、長軸方向の一端側(図4では左側)が光入射端面20aに形成され、他端側(図4では右側)が光出射端面20bに形成される。図4における符号20cは、クランク形状の側面である。なお、上記フィルム体2におけるコア22の両端部は、寸法精度の点から、予め、切断面(光入射端面20aおよび光出射端面20b)から少しはみ出すように形成しておくことが好ましい。また、図4では、コア22を鎖線で示しており、鎖線の太さがコア22の太さを示している。
すなわち、この実施の形態では、先に説明したように(図1参照)、上記基板1とフィルム体2とからなる積層体の光導波路形成予定部20を、クランク形状の所定の刃型を用いて、基板1側から打ち抜くことにより、図5に示すような光導波路装置を1個得る。上記所定の刃型は、刃3が、刃面3aの算術平均粗さ(Ra)0.02μm未満の平刃になっている。
このように上記所定の刃型を用いて積層体の基板1側から打ち抜くことが、本発明の最大の特徴である。このような打ち抜きにより、切断面となる光入射端面20a,光出射端面20bおよび側端面20cが平滑になるとともに、光導波路装置の高生産性を確保することができる。
そして、このようにして得られた光導波路の光入射端面20aおよび光出射端面20bに、光学素子,光ファイバー等を接合し、その光導波路を媒体として、光を伝播させると、光入射端面20aおよび光出射端面20bが平滑であるため、上記接合による光の伝播損失(結合損失)を小さくすることができる。
なお、上記実施の形態では、打ち抜きに用いる刃型の全ての刃3を、刃面3aの算術平均粗さ(Ra)0.02μm未満の平刃としたが、光入射端面20aおよび光出射端面20bを形成するための刃3を上記所定の刃3とし、それ以外の側端面20c等を形成するための刃としては、刃面の算術平均粗さ(Ra)が0.02μm以上のトムソン刃等を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、フィルム体2に形成されている光導波路形成予定部20を1個としたが、複数個形成されていてもよい。この場合、上記刃型による打ち抜きは、1個毎行ってもよいし、複数個まとめて行ってもよい。
つぎに、実施例について比較例および参考例と併せて説明する。但し、本発明は、実施例に限定されるわけではない。
〔実施例1〜4,比較例1〜4〕
〔アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料〕
ビスフェノキシエタノールフルオレングリシジルエーテル35重量部、脂環式エポキシである3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート(ダイセル化学社製、セロキサイド2021P)40重量部、シクロヘキセンオキシド骨格を有する脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学社製、セロキサイド2081)25重量部、4,4’−ビス〔ジ(βヒドロキシエトキシ)フェニルスルフィニオ〕フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネートの50%プロピオンカーバイド溶液2重量部を乳酸エチルに溶解することにより、アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料を調製した。
〔コアの形成材料〕
ビスフェノキシエタノールフルオレングリシジルエーテル70重量部、1,1,1−トリス{4−〔2−(3−オキセタニル)〕ブトキシフェニル}エタン30重量部、4,4’−ビス〔ジ(βヒドロキシエトキシ)フェニルスルフィニオ〕フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネートの50%プロピオンカーバイド溶液1重量部を乳酸エチルに溶解することにより、コアの形成材料を調製した。
〔基板とフィルム体とからなる積層体の作製〕
PETフィルム(厚み188μm)の表面に、上記アンダークラッド層の形成材料をバーコーターを用いて塗布した後、2000mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った。つづいて、100℃×15分間の加熱処理を行うことにより、アンダークラッド層を形成した。このアンダークラッド層の厚みを接触式膜厚計で測定すると10μmであった。また、このアンダークラッド層の、波長830nmにおける屈折率は、1.542であった。
ついで、上記アンダークラッド層の表面に、上記コアの形成材料をバーコーターを用いて塗布した後、100℃×5分間の乾燥処理を行った。ついで、その上方に、直線状の開口パターン(幅20μm×長さ3.5mm)が形成された合成石英系のクロムマスク(フォトマスク)を配置した。そして、その上方から、コンタクト露光法にて2500mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った後、80℃×15分間の加熱処理を行った。つぎに、γ−ブチロラクトン90%水溶液を用いて現像することにより、未露光部分を溶解除去した後、100℃×30分間の加熱処理を行うことにより、コアを形成した。コアの断面形状を側長顕微鏡で測定すると、幅20μm×高さ24μmの方形であった。また、このコアの、波長830nmにおける屈折率は、1.594であった。
そして、上記コアを被覆するよう、上記アンダークラッド層の表面に、上記オーバークラッド層の形成材料をバーコーターを用いて塗布した後、100℃×5分間の乾燥処理を行った。ついで、2000mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った後、120℃×15分間の加熱処理を行うことにより、オーバークラッド層を形成した。このようにして、光導波路(比屈折率3.3%)となる部分が形成されているフィルム体(厚み100μm)を、上記基板上に積層形成した。
〔光導波路装置の製造〕
上記基板とフィルム体とからなる積層体を、下記の表1に示す刃を備えた刃型を用いて打ち抜き、光導波路装置(長さ3cm)を得た。ただし、実施例1〜4および比較例2は、上記基板側から打ち抜き、比較例1,3,4は、フィルム体側から打ち抜いた。この打ち抜きによる切断速度は、1分間に80回切断(ショット)する速度(80spm)とした。
〔刃面および切断面の算術平均粗さ(Ra)の評価〕
上記刃の刃面および切断面の算術平均粗さ(Ra)は、レーザー顕微鏡(Lasesrtec 社製、1LM21H)を用いて測定し算出した。その測定した部分の面積は、刃面表面の30μm×40μm部分およびコア断面近傍の80μm×80μm部分とした。そして、その結果を下記の表1に併せて表記した。
〔結合損失の算出〕
得られた光導波路装置のコアの一端面(切断面)に、マルチモードファイバ(コア径9μm)の先端面を接合した。また、そのマルチモードファイバの後端面に、波長850nmのVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)光源を接続した。そして、そのVCSEL光源からレーザー光を発光させ、コアの他端面(切断面)から出射したレーザー光をレンズで集光しフォトディテクターで検出した。これにより、このときの全伝播損失を算出した。そして、そのうちの光導波路での伝播損失を0.1dB/cmと仮定したときの、上記接合による伝播損失(結合損失)を算出した。この算出を10個所のコアの一端面(切断面)について行った。これと同様にして、コアの他端面(切断面)についても10個所で結合損失を算出した。そして、この合計20個所での結合損失の平均値および標準偏差を算出し、それらをその光導波路装置での結合損失および標準偏差として下記の表1に併せて表記した。ただし、実施例2,4および比較例1〜4では、コアの端面とマルチモードファイバの先端面との接合の際に、その両者の間にマッチングオイルを使用したが、実施例1,3では、マッチングオイルを使用しなかった。上記マッチングオイルは、両者の隙間を埋め、その隙間による伝播損失を防止するためのものである。
〔参考例1,2〕
なお、参考例1,2として、上記基板とフィルム体とからなる積層体を、フィルム体側からダイシング(回転刃での切断)し、光導波路装置を得た。そして、その光導波路装置について、上記と同様にして、結合損失および標準偏差を算出した。その結果を下記の表1に併せて表記した。ただし、参考例2では、マッチングオイルを使用したが、参考例1では、マッチングオイルを使用しなかった。
Figure 0005101345
表1の結果から、実施例1〜4と比較例1〜4とを比較すると、実施例1〜4のように、打ち抜き用刃型の刃が、刃面の算術平均粗さ(Ra)0.02μm未満の平刃であり、その刃型を用いて基板側から打ち抜くことは、切断面(光入射端面および光出射端面)の平滑性を優れたものにすること、ひいては結合損失を小さくすることにとって有効であるといえる。しかも、その場合、結合損失の標準偏差も小さくなることから、ばらつきも小さくなっていることがわかる。そして、結合損失については、実施例1〜4は、参考例1,2と比較して遜色がないことがわかる。なお、基板とフィルム体とからなる積層体の切断(光導波路装置の製造)に要する時間は、実施例1〜4の方が参考例1,2よりも短かった。
本発明の光導波路装置の製造方法の一実施の形態を模式的に示す説明図である。 (a),(b)は、上記光導波路装置の製造方法に用いる打ち抜き用刃型の刃を説明する説明図である。 (a)〜(c)は、基板上に、光導波路形成予定部が形成されているフィルム体を作製する方法を模式的に示す説明図である。 上記基板上に形成されたフィルム体を模式的に示す平面図である。 打ち抜かれた上記基板上に光導波路が一体形成された光導波路装置を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1 基板
2 フィルム体
3 刃
3a 刃面
20 光導波路形成予定部
20a 光入射端面
20b 光出射端面

Claims (3)

  1. コアが内部に形成された領域である光導波路の形成予定部を1個ないし複数個備えたフィルム体と、このフィルム体の片面のみに設けられた基板とからなる積層体に対し、刃型を用いた打ち抜きを行い、上記フィルム体の光導波路形成予定部を1個ないし複数個、光導波路形成予定部に対応する基板とともに切断し、光入射端面および光出射端面を備えた光導波路を基板とともに得る光導波路装置の製造方法であって、上記打ち抜き用刃型の刃のうち、少なくとも上記光入射端面および光出射端面を形成するための刃は、刃面の算術平均粗さ(Ra)が0.02μm未満の平刃であり、かつ、上記打ち抜きによる切断が、上記基板側から行われることを特徴とする光導波路装置の製造方法。
  2. 上記光導波路形成予定部を構成するクラッド層が、エポキシ樹脂組成物からなる請求項1記載の光導波路装置の製造方法。
  3. 上記打ち抜き用刃型の刃が、平面と、この平面と所定の角度をなして傾斜する刃面とからなる刃先形状を有する片刃であり、その片刃の上記傾斜した刃面側での切断面が、光導波路側の端面となる請求項1または2記載の光導波路装置の製造方法。
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