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JP5100985B2 - 化粧用塗布具 - Google Patents

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昭良 三浦
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本発明は、マスカラブラシ等の化粧用塗布具に関する。
図2に示したように、従来のマスカラブラシ10は、一対の芯線材12を捻って構成された柄の先端部に、多数のブラシ毛14が植設された塗布部14aを有している。このようなブラシ毛14を芯線材12の先端部に植設するためには、次のようにする(下記特許文献1参照)。図3に示したように、一対の芯線材12間にブラシ毛14の中央部を挟み、一対の芯線材12を捻る。これで、ブラシ手14は、芯線材12が捻じられるにつれて、芯線材12の先端部にしっかりと固定される。その後、塗布部14aを所望の形状に加工すれば、マスカラブラシ10は完成する。
このブラシ毛14には、主に中実円形断面の太さ2.5〜6デニールで、表面が平滑で、比較的柔らかいPA(ポリアミド又はナイロン)612等の合成繊維(以下、単に繊維と記載する。)が用いられる。
この繊維を製造するには、まず専用の紡糸機械を使用し、樹脂素材をホッパーに投入後スクリュー付き熱シリンダーの中を通過させることで、熱可塑化する。可塑化された樹脂は、どろどろのゲル状となってシリンダーの先端に設けられた細孔(ダイ)から押出される。この段階で、押出された樹脂は糸状になり、これを次に冷却水槽を通過させる。それから、糸状の樹脂を加熱炉で再加熱しながら、PA612の場合は約250〜350%程度、PP(ポリプロピレン)の場合は約600%の伸び率にまで引っ張りながら延伸させる延伸加工工程を経て、糸として完成させ、梱包用ロールに巻き付けて製品化している。
この延伸加工工程は、樹脂分子を一定方向に延ばすことにより、樹脂特有の強度及び剛性を与え、品質的に物性値を安定させるために必須な工程である。現在、ブラシ毛14の材料となる繊維は、延伸加工工程を経た製品のみが用いられている。
特公平6−91851号公報
マスカラブラシ10のブラシ毛14には、前述したような延伸加工工程を経た繊維を使用しているが、この繊維は剛性が高いので、一対の芯線材12間にブラシ毛14を挟んで、一対の芯線材12を捻ってマスカラブラシ10を製造すると、図4に示したように、ブラシ毛14が螺旋状の面に沿って集中してしまうという傾向があった。ブラシ毛14が螺旋状の面に沿って集中してしまうと、化粧料の保持性及び塗布性が悪くなるという問題があった。このような訳で、ブラシ毛14は、先端がなるべく均一に分散して広がるものが望まれている。
このために、従来は、図5に示したような十字形断面の繊維をブラシ毛14の材料として使用していた。この他にも、中空断面又は星形断面等、円形断面以外の異形断面の繊維がブラシ毛14の材料として使用していた。このような異形断面の繊維からなるブラシ毛14は、剛性が低くなっているため、一対の芯線材12間に挟んで芯線材12を捻ると、根元部が横断面方向に圧縮され、これにつれて先端部が均一に分散して広がっていく性質がある。こうして、先端部が均一に分散して広がったブラシ毛14のマスカラブラシ10を得ることにより、従来は化粧料の保持性及び塗布性を改善していた。
この他、PA612とPA6とをブレンドしたアロイ化樹脂からなる繊維に対して、表面に凹みを付加して根元部が横断面方向に圧縮され易くした繊維をブラシ毛14の材料にすることも行われていた。
しかし、異形断面の繊維や、アロイ化樹脂の繊維表面に凹みを付加した繊維は、製造が難しく高価となってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、円形断面のブラシ毛が均一に分散して広がるようにするとともに、安価に製造できる化粧用塗布具を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の化粧用塗布具は、押し出し工程後に延伸加工工程を経ずに製造された無延伸の合成繊維からなるブラシ毛を用いることで、一対の芯線材間に挟んで捻ると、ブラシ毛の先端が規則正しく均一に分散して広がることを特徴とする。
請求項2に係る発明の化粧用塗布具は、請求項1に係る発明の化粧用塗布具において、前記合成繊維の材質をPA612、PA66、PA6、PBT、PP、PET又はPVCとし、その直径を0.05〜0.25mmとする。
請求項1に係る発明によれば、化粧用塗布具のブラシ毛に無延伸の合成繊維、即ち、押し出し工程後に延伸加工工程を経ずに製造された合成繊維を用いたので、ブラシ毛の剛性が低いため、その根元部が横断面方向に縮み、これにつれてブラシ毛が屈曲していき、ブラシ毛の先端が規則正しく均一に分散して広がる。これで、化粧料の保持性及び塗布性が良好な化粧用塗布具が得られる。しかも、ブラシ毛の材料の繊維は、円形断面で表面が平滑でよいから、製造が容易であるうえ、新たな加工工程が追加されることがないので、製造コストを上昇させることもない。
請求項2に係る発明によれば、前記合成繊維の材質をPA612、PA66、PA6、PBT、PP、PET又はPVCとし、その直径を0.05〜0.25mmとしたので、ブラシ毛の先端が特に規則正しく均一に分散して広がる。これにより、いっそう化粧料の保持性及び塗布性が良好な化粧用塗布具が得られる。
以下、図1に基づいて、本発明の化粧用塗布具であるマスカラブラシとして、望ましい実施例について詳細に説明する。
このマスカラブラシ10では、ブラシ毛14の材料として、合成繊維の製造に従来必須であった延伸加工工程を行わない繊維、すなわち、可塑化された樹脂を円形の細孔から押出し、冷却水槽を通過させた段階の繊維を使用する。この繊維は、PA612を材料とし、直径0.05〜0.25mm程度の中実円形断面で、その表面は平滑である。もちろん、ブラシ毛14の断面を三角形や四角形にしてもよい。
このマスカラブラシ10を製造するには、図3に示した従来のものと同じく、前述の繊維をブラシ毛14として12〜20mmの長さにカットし、これを一対の金属製の芯線材12間に挟み、芯線材12を捻って、ブラシ毛14を芯線材12に固定して、マスカラブラシ10の原型を造る。この後、図1に示したように、マスカラブラシ10の塗布部14aを所定の形状に加工して製品とする。
本実施例によれば、延伸加工工程を経ない繊維からなるブラシ毛14は、一対の芯線材12間に挟んで捻ると、剛性が低いため、根元部が横断面方向に縮み、これにつれてブラシ毛14が屈曲していき、図1に示したように、ブラシ毛14の先端が規則正しく均一に分散して広がる。これで、化粧料の保持性及び塗布性が良好なマスカラブラシ10が得られる。しかも、ブラシ毛14の材料の繊維は、円形断面で表面が平滑でよいから製造が容易であるうえ、従来の製造中に行われていた延伸加工工程を除いただけであるから、製造コストを上昇させることもない。
ところで、本発明は、前記実施例に限るものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、ブラシ毛14の材料としては、前記実施例のPA(ポリアミド又はナイロン)612だけでなく、PA66、PA6、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)等、ほとんどの合成繊維が使用可能である。実際に、PA612の他、PA6でもPA612と同様にブラシ毛14の先端が規則正しく均一に分散して広がることを実験により確認している。特に剛性の高いPBTでも、PA612と同様にブラシ毛14の先端が規則正しく均一に分散して広がることを実験により確認しているので、たいていの合成繊維が使用可能であると考えられる。
また、前記実施例では、ブラシ毛14の材料には、無延伸の繊維を用いたが、従来のものよりも延伸加工を小さくした伸び率が200%以下の低延伸の繊維を用いることも可能である。実際に、伸び率15%、30%、100%のPA612でも充分にブラシ毛14の先端が規則正しく均一に分散して広がることを実験により確認している。そして、伸び率200%のPA612でも、ブラシ毛14の先端が、使用可能な程度に均一に分散して広がることを実験により確認している。すなわち、ブラシ毛の材料としては、芯線材12に挟んで捻ったときに、根元部が横断面方向に縮み易くなるようにしたものであればよい。
さらに、前記実施例では、ブラシ毛14を芯線材12間に固定するのに、ブラシ毛14を芯線材12間に挟んで、芯線材12を捻じったが、芯金間にブラシ毛14を強く挟持して、ブラシ毛14の根元部を横断面方向に縮ませることとができるようにしたものでもよい。
その他、前記実施例では本発明をマスカラブラシに適用したが、本発明は、マスカラシ以外にも、ブラシを使用する化粧料塗布具に広く適用できるものである。
本発明の一実施例に係るマスカラブラシの塗布部を示す図である。 従来のマスカラブラシの全体を示す図である。 従来及び本発明に係るマスカラブラシのブラシ毛の植設方法を説明する図である。 従来のマスカラブラシの塗布部を示す図である。 従来のマスカラブラシの改良されたブラシ毛繊維の断面形状を示す図である。
符号の説明
10 マスカラブラシ
12 芯線材
14 ブラシ毛
14a 塗布部

Claims (2)

  1. 押し出し工程後に延伸加工工程を経ずに製造された無延伸の合成繊維からなるブラシ毛を用いることで、一対の芯線材間に挟んで捻ると、ブラシ毛の先端が規則正しく均一に分散して広がることを特徴とする化粧用塗布具。
  2. 前記合成繊維は、材質がPA612、PA66、PA6、PBT、PP、PET又はPVCで、直径が0.05〜0.25mmである請求項1に記載の化粧用塗布具。
JP2005188162A 2005-06-28 2005-06-28 化粧用塗布具 Active JP5100985B2 (ja)

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